JP2910903B2 - 磁気ヘッド・クリーニング装置 - Google Patents

磁気ヘッド・クリーニング装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラムに取り付け
た磁気ヘッドをクリーニングする磁気ヘッド・クリーニ
ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ビデオ・テープレコーダ(V
TR),デジタル・オーディオ・テープレコーダ(DA
T)などでは、外周部に磁気テープを螺旋状に案内する
リードを形成した固定ドラムと、固定ドラムと対向して
同軸的に回転自在に設けられ、且つ、磁気テープを添接
させる外周部に沿って磁気ヘッドを極僅かに突出して取
り付けた回転ドラムとを備えていることは周知のことで
ある。
【0003】ここでは、磁気テープを固定ドラムの外周
部及び回転ドラムの外周部に沿って所定の角度に亘って
螺旋状に添接させ、回転ドラムと一体に回転する磁気ヘ
ッドにより磁気テープに記録したり、あるいは記録した
磁気テープを再生しているが、この際、磁気ヘッドに付
着した磁性粉などを時々クリーニングする必要があり、
このため回転ドラムへの磁気テープ・ローディング動作
に伴ってクリーニング・ローラを磁気ヘッドに接離させ
ている。
【0004】この種のクリーニング・ローラを備えた回
転ドラム用の磁気ヘッド・クリーニング装置として、特
開平2−156407号公報には、クリーニング・ロー
ラを回転自在に支持した軸を、回転ドラムの軸に対して
僅かに傾斜させた技術思想が開示されている。
【0005】図3は従来の磁気ヘッド・クリーニング装
置を示した図である。
【0006】図3に示した従来の磁気ヘッド・クリーニ
ング装置100 は、特開平2−156407号公報に開示
されているものである。ここでは、固定ドラム101 の上
方に、磁気ヘッド102 を一体に取り付けた回転ドラム10
3 が軸104 を中心に固定ドラム101 と同軸的に回転自在
に設けられている。
【0007】また、クリーニング・アーム105 の先端に
固着した軸106 には、クリーニング・ローラ107 が回転
自在に軸支されており、回転ドラム103 への磁気テープ
・ローディング動作の途中段階でクリーニング・アーム
105 が回動して、クリーニング・ローラ107 が固定ドラ
ム101 と、磁気ヘッド102 を一体に取り付けた回転ドラ
ム103 とに添接し、磁気ヘッド102 に付着した磁性粉な
どをクリーニングしている。この際、クリーニング・ロ
ーラ107 を軸支している軸106 は、回転ドラム103 の軸
104 に対して僅かに傾けてクリーニング・アーム105 に
固着させていると共に、クリーニング・ローラ107 の軸
106 の長さをクリーニング・ローラ107 の長さよりも長
く設定している。
【0008】上記構成の如く、クリーニング・ローラ10
7 の軸106 を、回転ドラム103 の軸104 に対して僅かに
傾けて取り付けたため、クリーニング・ローラ107 が回
転ドラム103 に添接した時に、ベクトル表示したように
回転ドラム103 の回転力Aは、クリーニング・ローラ10
7 を回転させる分力Bと、クリーニング・ローラ107を
僅かに傾斜した軸106 に沿って斜め上方に移動させる分
力Cとに分散される。
【0009】即ち、クリーニング・ローラ107 が回転ド
ラム103 に添接する前の離れた状態では、クリーニング
・ローラ107 は自重により軸106 に沿って落下して下部
位置にあり、一方、クリーニング・ローラ107 が回転ド
ラム103 に添接すると、クリーニング・ローラ107 は軸
106 に沿って上部位置に移る。
【0010】このように、クリーニング・ローラ107 が
下部位置から上部位置に移動するようにしたため、磁気
ヘッド102 がクリーニング・ローラ107 の異なる部分に
接触することができ、磁気ヘッド102 のクリーニング効
果を高めることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の磁気ヘッド・クリーニング装置100 では、クリーニ
ング・ローラ107 の軸106 を回転ドラム103 の軸104 に
対して僅かに傾けて、磁気ヘッド102 がクリーニング・
ローラ107 の異なる部分に接触することにより磁気ヘッ
ド102 のクリーニング効果を高めているに過ぎず、今一
つ磁気ヘッド102の汚れが完全に落ちない現象が生じて
いる。
【0012】この原因を追及したところ、クリーニング
・ローラ107 の傾き角度が少ないため、回転ドラム103
の回転力Aによる大きな分力Bでクリーニング・ローラ
107が高速に回転してしまう。この際、クリーニング・
ローラ107 は固定ドラム101 にも添接しているため、固
定ドラム101 によりクリーニング・ローラ107 に摩擦負
荷が与えられ、クリーニング・ローラ107 の回転速度は
減速するにもかかわらず、回転ドラム103 の回転力Aに
対する分力Bが大きいため、クリーニング・ローラ107
は高速に回転してしまう。
【0013】この結果、クリーニング・ローラ107 が高
速に回転してしまうと、磁気ヘッド102 に強力にこびり
ついた磁性粉などは落ちないことが判明した。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、シャーシベースなどに固定設置
され、外周部に磁気テープを螺旋状に案内するリードを
形成した固定ドラムと、前記固定ドラムと対向して同軸
的に回転自在に設けられ、且つ、前記磁気テープを添接
させる外周部に沿って磁気ヘッドを極僅かに突出して取
り付けた回転ドラムと、前記磁気ヘッドをクリーニング
するためのクリーニング・ローラを軸支し、且つ、前記
回転ドラムへの磁気テープ・ローディング動作に伴って
前記クリーニング・ローラを前記磁気ヘッド及び両ドラ
ムの外周部に接離させる手段とを備えた磁気ヘッド・ク
リーニング装置において、前記クリーニング・ローラの
軸を前記回転ドラムの軸に対して45゜〜90゜の範囲
に亘って傾斜させて、前記回転ドラムの回転力による前
記クリーニング・ローラの回転を減速させたことを特徴
とする磁気ヘッド・クリーニング装置を提供するもので
ある。
【0015】
【実施例】以下に本発明に係わる磁気ヘッド・クリーニ
ング装置の一実施例を図1及び図2を参照して詳細に説
明する。
【0016】図1は本発明に係わる磁気ヘッド・クリー
ニング装置を説明するための図であり、(A)は平面
図,(B)は矢印M方向から見た側面図、図2は同磁気
ヘッド・クリーニング装置において、クリーニング・ロ
ーラの軸の傾き角度を説明するための模式図であり、
(A)はクリーニング・ローラの軸を回転ドラムの軸に
対して45゜傾けた図であり,(B)はクリーニング・
ローラの軸を回転ドラムの軸に対して45゜を越え且つ
90゜以内に傾けた図であり,(C)はクリーニング・
ローラの軸を回転ドラムの軸に対して90゜傾けた図で
ある。 図1(A),(B)に示した本発明に係わる磁
気ヘッド・クリーニング装置1において、ビデオ・テー
プレコーダ(VTR),デジタル・オーディオ・テープ
レコーダ(DAT)などのシャーシベース2上には、円
筒状の外周部3aに磁気テープ4を螺旋状に案内するた
めのリード3aを形成した固定ドラム3が固定設置さ
れている。ここでは、固定ドラム3はシャーシベース2
に対して傾斜して取り付けられている。
【0017】また、固定ドラム3の上方には、固定ドラ
ム3と僅かに間隔を離して対向した回転ドラム5が軸6
を中心に反時計方向に回転自在に設けられている。この
際、回転ドラム5は、固定ドラム3の中心と同軸的に設
けられている。また、回転ドラム5の円筒状の外周部5
aで固定ドラム3と対向する面側には、複数の磁気ヘッ
ド7,7が回転ドラム5と一体に回転自在に取り付けら
れ、これらの複数の磁気ヘッド7,7の先端部位は外周
部5aから極僅かに突出している。
【0018】また、シャーシベース2上には、供給側の
テープガイドポール8を立設したローディングベース9
を案内する案内溝2aと、巻取側のテープガイドポール
10を立設したローディングベース11を案内する案内
溝2bとが、固定ドラム3及び回転ドラム5を中心に左
右に別れて形成されている。これらのローディングベー
ス9,11に立設したテープガイドポール8,10は、
図示しないテープカセットから磁気テープ4を引き出し
ながら固定ドラム3及び回転ドラム5の方向に移動し、
ここで磁気テープ4を固定ドラム3の外周部3a及び回
転ドラム5の外周部5aに所定の角度に亘って螺旋状に
添接して、回転ドラム5と一体に回転する複数の磁気ヘ
ッド7,7により磁気テープ4を記録再生している。
【0019】また、シャーシベース2上で、巻取側の案
内溝2bの近傍には、本発明の要部となる複数の磁気ヘ
ッド7,7に付着した磁性粉などをクリーニングするた
めのクリーニング・ローラ12を支持したクリーニング
アーム14が固定軸15を中心に回動自在に設けられて
いる。即ち、クリーニングアーム14を軸支する固定軸
15は、シャーシベース2上に略垂直に固定設置されて
いる。また、固定軸15に軸支されたクリーニングアー
ム14の長尺な腕部14aの先端には、クリーニング・
ローラ12を回転可能に軸支した軸13が固着されてい
る。
【0020】上記クリーニング・ローラ12は、ポリウ
レタン・スポンジなどを用いて円筒状に形成されてお
り、且つ、クリーニングアーム14の腕部14aに軸支
されたクリーニング・ローラ12は回転ドラム5に取り
付けた複数の磁気ヘッド7,7をクリーニングできる高
さ位置に取り付けられている。また、クリーニング・ロ
ーラ12の大きさは、固定ドラム3の外周部3a及び回
転ドラム5の外周部5aに同時に添接できる大きさに形
成されている。
【0021】また、ここではクリーニング・ローラ12
を軸支した軸13の傾き角度θを、回転ドラム5の軸6
に対してθ=45゜〜90゜の範囲に亘って傾斜させ、
回転ドラム5の回転力によるクリーニング・ローラ12
の回転を大巾に減速させているが、この際、クリーニン
グ・ローラ12を軸支した軸13の傾き角度θを上記の
ように設定したことが本発明の要部となるものであり、
これについては後述する。
【0022】また、クリーニングアーム14は樹脂材を
用いて一体的に形成されており、クリーニング・ローラ
12を支持するために強固な腕部14aが上方に立ち上
がって形成され、且つ、下方には樹脂材の特性を利用し
て弾性変位自在な押圧部14bが薄肉で円弧状のアーム
に形成されている。この際、クリーニングアーム14の
腕部14aと、押圧部14bとは上下に別れて二股状に
形成され、この二股状に別れた部位に凹部14cが形成
されている。
【0023】また、磁気テープ・ローディング動作を開
始する前の段階では、クリーニングアーム14の下方に
形成した円弧状の押圧部14bが、巻取側の案内溝2b
内に突出している。その後、磁気テープ・ローディング
動作に伴って、巻取側のローディングベース11が案内
溝2bに沿って固定ドラム3及び回転ドラム5の方向に
移動すると、磁気テープ・ローディング動作の途中段階
でローディングベース11上に突出形成した円筒状の突
起11aが案内溝2b内に突出したクリーニングアーム
14の押圧部14bを押すので、クリーニングアーム1
4は固定軸15を中心に反時計方向に回動し、これによ
りクリーニングアーム14の腕部14aの先端に軸支さ
れたクリーニング・ローラ12が固定ドラム3の外周部
3a及び回転ドラム5の外周部5aに添接する。
【0024】また、クリーニング・ローラ12が固定ド
ラム3の外周部3a及び回転ドラム5の外周部5aに添
接した時には、磁気テープ・ローディング動作の途中段
階であっても、回転ドラム5が軸6を中心に反時計方向
に回転しているので、複数の磁気ヘッド7,7も回転ド
ラム5と一体に当然回転し、複数の磁気ヘッド7,7に
付着した磁性粉などをクリーニング・ローラ12により
クリーニングする。この際、クリーニング・ローラ12
を固定ドラム3の外周部3a及び回転ドラム5の外周部
5aに押圧する力は、クリーニングアーム14の下方に
形成した円弧状の押圧部14bの弾性力によっている。
【0025】更に、磁気テープ・ローディング動作の完
了段階では、巻取側のローディングベース11が案内溝
2bに沿って固定ドラム3及び回転ドラム5の奥方に進
むので、ローディングベース11上に形成した円筒状の
突起11aがクリーニングアーム14の凹部14c内に
入り込むことができ、これによりクリーニングアーム1
4は固定軸15を中心に時計方向に回動するので、クリ
ーニングアーム14の腕部14aの先端に軸支されたク
リーニング・ローラ12が固定ドラム3の外周部3a及
び回転ドラム5の外周部5aから離間してクリーニング
動作を終了する。
【0026】ここで、本発明の要部となるクリーニング
・ローラ12を軸支した軸13の傾き角度θについて、
図2(A)〜(C)を用いて説明する。
【0027】先に従来例にて説明したように、クリーニ
ング・ローラ12が固定ドラム3の外周部3a及び回転
ドラム5の外周部5aに添接した時に、クリーニング・
ローラ12の回転速度が高速であると、複数の磁気ヘッ
ド7,7に強力にこびりついた磁性粉などは落ちないこ
とが判明した。@そこで、この問題を解決するために、
回転ドラム5によって回転されるクリーニング・ローラ
12の回転速度をできるだけ大巾に減速する実験を行っ
た。
【0028】まず、図2(A)に示した如く、クリーニ
ング・ローラ12を軸支した軸13の傾き角度θを、回
転ドラム5の軸6に対してθ=45゜に設定する。この
時、ベクトル表示したように回転ドラム5の回転力A
は、クリーニング・ローラ12を回転させる分力B
と、クリーニング・ローラ12を傾斜した軸13に沿
って斜め上方に移動させる分力Cとに分散される。こ
こではθ=45゜に設定されているので、分力Bと分
力Cとは方向が異なるものの、大きさは同一である。
一方、仮にθを45゜以下に設定した場合には従来と同
様に、クリーニング・ローラ12を回転させる分力の方
がクリーニング・ローラ12を傾斜した軸13に沿って
斜め上方に移動させる分力より大きくなることは明らか
であり、この場合にはクリーニング・ローラ12が高速
に回転してしまう。これにより、θ=45゜の角度は、
回転ドラム5の回転力Aによって回転するクリーニング
・ローラ12を高速回転から減速回転に設定する時の最
小限界傾き角度となる。勿論、クリーニング・ローラ1
2は固定ドラム3の外周部3aにも添接しているため、
固定ドラム3によりクリーニング・ローラ12に摩擦負
荷が与えられ、クリーニング・ローラ12の回転速度は
更に減速するので、減速したクリーニング・ローラ12
によって複数の磁気ヘッド7,7に強力にこびりついた
磁性粉などを確実に落とすことができる。
【0029】次に、図2(B)に示した如く、クリーニ
ング・ローラ12を軸支した軸13の傾き角度θを、回
転ドラム5の軸6に対して45゜を越え且つ90゜以内
の適宜な角度に設定する。この時、ベクトル表示したよ
うに回転ドラム5の回転力Aは、クリーニング・ローラ
12を回転させる分力Bと、クリーニング・ローラ1
2を傾斜した軸13に沿って斜め上方に移動させる分力
とに分散される。ここでは45゜<θ<90゜に設
定されているので、分力Bの大きさは分力Cより小
さくなり、これにより前記図2(A)に示した場合より
もクリーニング・ローラ12の回転速度が更に減速され
るので、磁気ヘッドクリーニング効果もより向上でき
る。
【0030】次に、図2(C)に示した如く、クリーニ
ング・ローラ12を軸支した軸13の傾き角度θを、回
転ドラム5の軸6に対してθ=90゜に設定する。この
時、ベクトル表示したように回転ドラム5の回転力Aか
らは、クリーニング・ローラ12を回転させる分力が全
く生じない。従って、クリーニング・ローラ12は回転
を停止したまま、複数の磁気ヘッド7,7に強力にこび
りついた磁性粉などをより確実に落とすことができるも
のの、複数の磁気ヘッド7,7がクリーニング・ローラ
12に接触する部分が常に一定となってしまう危険性が
ある。そこで、θ=90゜の角度に設定した時には、ク
リーニング・ローラ12の径よりも一回り小さな径に樹
脂材を用いて形成した歯車状のラチェット16をクリー
ニング・ローラ12と一体に回転できるように取り付
け、クリーニング・ローラ12が固定ドラム3及び回転
ドラム5から離間する時、ラチェット16を巻取側のロ
ーディングベース11の移動と協働して回転させて、次
のクリーニグ動作時に対応してクリーニング・ローラ1
2の接触部位を変更させるようにすれば良い。従って、
θ=90゜の角度は、クリーニング・ローラ12が回転
ドラム5の回転力Aによって回転しないことから、クリ
ーニング・ローラ12を減速回転に設定する時の最大限
界傾き角度となる。
【0031】以上の実験の結果、クリーニング・ローラ
12の軸13を回転ドラム5の軸6に対して45゜〜9
0゜の範囲に亘って傾斜させることにより、回転ドラム
5の回転力によるクリーニング・ローラ12の回転が大
巾に減速するので、この結果、減速したクリーニング・
ローラ12によって複数の磁気ヘッド7,7に強力にこ
びりついた磁性粉などを確実に落とすことができ、磁気
ヘッド・クリーニング装置1の品質及び信頼性を向上す
ることができる。また、本発明に係わる磁気ヘッド・ク
リーニング装置1を採用したビデオ・テープレコーダ
(VTR),デジタル・オーディオ・テープレコーダ
(DAT)などで磁気テープ4に記録再生すると、減速
したクリーニング・ローラ12によって複数の磁気ヘッ
ド7,7に強力にこびりついた磁性粉などを除去した後
には、映像信号,音声信号などのFMエンベーロープが
常に良好な状態に維持されるので、これらのテープレコ
ーダの品質及び信頼性も向上することができる。更に、
クリーニング・ローラ12の回転速度が低速になること
により、クリーニング・ローラ12の回転時のノイズ
(騒音など)も小さくすることができる。
【0032】尚、実施例では、クリーニング・ローラ1
2の長さを、このクリーニング・ローラ12を軸支した
部位の軸13の長さと略同一長さに設定したが、従来例
で説明したように軸13の長さをクリーニング・ローラ
12の長さよりも長く設定しても良いことは明白であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる磁気ヘッド
・クリーニング装置によると、クリーニング・ローラの
軸を回転ドラムの軸に対して45゜〜90゜の範囲に亘
って傾斜させて、クリーニング・ローラの回転速度を大
巾に減速させたため、減速したクリーニング・ローラに
よって磁気ヘッドに強力にこびりついた磁性粉などを確
実に落とすことができ、磁気ヘッド・クリーニング装置
の品質及び信頼性を向上することができる。また、本発
明に係わる磁気ヘッド・クリーニング装置を採用したビ
デオ・テープレコーダ(VTR),デジタル・オーディ
オ・テープレコーダ(DAT)などで磁気テープに記録
再生すると、減速したクリーニング・ローラによって磁
気ヘッドに強力にこびりついた磁性粉などを除去した後
には、映像信号,音声信号などのFMエンベーロープが
常に良好な状態に維持されるので、これらのテープレコ
ーダの品質及び信頼性も向上することができる。更に、
クリーニング・ローラの回転速度が低速になることによ
り、クリーニング・ローラの回転時のノイズ(騒音な
ど)も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる磁気ヘッド・クリーニング装置
を説明するための図であり、(A)は平面図,(B)は
矢印M方向から見た側面図である。
【図2】本発明に係わる磁気ヘッド・クリーニング装置
において、クリーニング・ローラの軸の傾き角度を説明
するための模式図である。
【図3】従来の磁気ヘッド・クリーニング装置を示した
図である。
【符号の説明】
1…磁気ヘッド・クリーニング装置、2…シャーシベー
ス、2b…巻取側の案内溝、3…固定ドラム、3a…外
周部、3a…リード、4…磁気テープ、5…回転ドラ
ム、6…回転ドラムの軸、7…磁気ヘッド、11…巻取
側のローディングベース、11a…突起、12…クリー
ニング・ローラ、13…クリーニング・ローラの軸、1
4…クリーニングアーム、14a…腕部、14b…押圧
部、14c…凹部、15…固定軸(クリーニングアーム
の軸)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャーシベースなどに固定設置され、外周
    部に磁気テープを螺旋状に案内するリードを形成した固
    定ドラムと、 前記固定ドラムと対向して同軸的に回転自在に設けら
    れ、且つ、前記磁気テープを添接させる外周部に沿って
    磁気ヘッドを極僅かに突出して取り付けた回転ドラム
    と、 前記磁気ヘッドをクリーニングするためのクリーニング
    ・ローラを軸支し、且つ、前記回転ドラムへの磁気テー
    プ・ローディング動作に伴って前記クリーニング・ロー
    ラを前記磁気ヘッド及び両ドラムの外周部に接離させる
    手段とを備えた磁気ヘッド・クリーニング装置におい
    て、 前記クリーニング・ローラの軸を前記回転ドラムの軸に
    対して45゜〜90゜の範囲に亘って傾斜させて、前記
    回転ドラムの回転力による前記クリーニング・ローラの
    回転を減速させたことを特徴とする磁気ヘッド・クリー
    ニング装置。
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