JPH09282645A - 記録媒体及びディスク装置 - Google Patents

記録媒体及びディスク装置

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JPH09282645A
JPH09282645A JP8529096A JP8529096A JPH09282645A JP H09282645 A JPH09282645 A JP H09282645A JP 8529096 A JP8529096 A JP 8529096A JP 8529096 A JP8529096 A JP 8529096A JP H09282645 A JPH09282645 A JP H09282645A
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JP8529096A
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Shinya Sato
伸也 佐藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮上面に突起が形成されたレールを有するス
ライダがアクセスする記録媒体及びこの記録媒体を有す
るディスク装置に関し、スライダの突起の摩耗を低減で
きる記録媒体及びディスク装置を提供することを課題と
する。 【解決手段】 記録媒体32に最大交差角が5°以下の
略円周方向に沿ったテクスチャ33を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮上面に突起が形
成されたレールを有するスライダがアクセスする記録媒
体及びこの記録媒体を有するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浮上面に突起が形成されたレールを有す
るスライダがアクセスする記録媒体を有するディスク装
置の一例としての磁気ディスク装置がある。
【0003】近年、磁気ディスクの高密度化に伴って、
スライダの低浮上化が要求されている。このため、磁気
記録媒体の表面も年々、平滑化されてきている。一方、
装置停止時にはスライダが磁気記録媒体上に着地し、装
置起動時にはスライダが磁気記録媒体の回転により発生
する空気流によって浮上するCSS(コンタクト・スタート
・ストップ)方式の磁気ディスク装置においては、磁気
記録媒体の平滑化に伴い、磁気ディスク装置の停止時、
スライダが磁気記録媒体に吸着しやすくなっている。
【0004】スライダが磁気記録媒体に吸着すると、装
置起動時にヘッドクラシュやスライダを支持するサスペ
ンションが破損したり、磁気記録媒体を回転駆動するス
ピンドルモータが回転できなくなったりする。
【0005】そこで、スライダと磁気記録媒体との吸着
力を低減するために、スライダと磁気記録媒体とに関し
て下記のような提案がなされている。 (1) スライダ 図25は特願平6-205474号公報に記載されたスライダの
斜視図、図26は図25における浮上面を説明する図で
ある。
【0006】図25及び図26において、スライダ1の
浮上面2の両側部には一対のレール3,4が形成されて
いる。レール3の空気流出端3b部には、ヘッド素子
(電磁変換素子)5が形成されている。
【0007】レール3,4の空気流入端部3a,4aに
は、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等の硬い材質で
形成された突起6,7が形成されている。次に、図25
に示すスライダが磁気記録媒体のCSSゾーンに着地した
場合を図27を用いて説明する。
【0008】8は磁気記録媒体である。スライダ1が磁
気記録媒体8に着地すると、レール3,4の空気流出端
部3b,4bと、突起6,7の後端エッジ6b,7bとの
四点のみで磁気記録媒体8に接触する。
【0009】よって、磁気記録媒体8とスライダ1との
接触面積が、レール3,4全面での接触に比べて小さく
なるので、吸着力が低減され、吸着が起こりにくくな
る。尚、上記従来例では、突起6,7をレール3,4の空
気流入端部3a,4aに設けたが、レール3,4の空気流
出端部3b,4bにも突起を設け、計四つの突起を設け
る場合もある。この場合、スライダ1の磁気記録媒体8
の着地時には、これら四つの突起の底面で磁気記録媒体
8に接地することになる。
【0010】(2) 磁気記録媒体 スパッタリングやめっき等の薄膜形成法により製造され
る磁気記録媒体は、塗布法により製造される磁気記録媒
体より、表面あらさが微細であり、スライダとの接触面
積が大きく、スライダが吸着しやすくなっている。
【0011】そこで、磁気記録媒体上に、「テクスチ
ャ」と呼ばれる微小な凹凸を形成し、スライダとの接触
面積を小さくすることがなされている。ここで、このテ
クスチャを磁気記録媒体の基板上に形成する装置を図2
8を用いて説明する。11は図示しない駆動装置によっ
て回転駆動される磁気記録媒体の基板である。12は研
磨テープ13の供給リール、14は図示しない駆動モー
タによって回転駆動され、供給リール12より巻き出さ
れた研磨テープ13を巻き取る巻き取りリールである。
【0012】15は供給リール12より繰り出された研
磨テープ13を基板11方向へ案内するガイドローラ、
16は図示しない加圧機構によって、研磨テープ13を
基板11方向へ加圧する加圧ローラである。17,18
は研磨テープ13を挟持し、研磨テープ13を一定の速
度で駆動するキャプスタンと、ピンチローラである。
【0013】19は加圧ローラ16を通過した研磨テー
プ13をキャプスタン17,ピンチローラ18方向に案
合するガイドローラ、20は研磨テープ13と基板11
との当接部近傍に、研磨材や冷却潤滑材を供給するノズ
ルである。
【0014】次に、上記構成の作動を説明する。基板1
1は図示しない駆動モータによって回転している。そし
て、キャプスタン17及びピンチローラ18によって、
研磨テープ13は一定速度で巻き取りリール14に巻き
取られる。更に、研磨テープ13は、加圧ローラ16に
よって、基板11方向に押圧される。
【0015】そして、ノズル20より研磨液や冷却潤滑
材が研磨テープ13と基板11との当接部近傍に供給さ
れる。更に、上記研磨加工中に、基板11と研磨テープ
13とを基板11の半径方向相対移動させ、具体的に
は、研磨テープ13を図において矢印A方向に駆動す
る、所謂オシレーションという作動を行う。
【0016】このオシレーションを行うことにより、図
29(a)に示すように、基板11上に交差角(θ)が10〜5
0°、Ra(中心線平均粗さ)10〜100Å程度のテクスチャ2
1が形成される。
【0017】そして、テクスチャ21が形成された基板
11上に磁気記録層、SiO2等の保護層を順次形成し、更
に、保護層上に潤滑材を塗布し、磁気記録媒体とする。
この時、基板11上に形成されたテクスチャ21の凹凸
は、保護層上にもそのまま現れる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、交差角(θ)が
10〜50°のテクスチャを有する磁気記録媒体の円周方向
の断面をみると、図29(b)に示すように、磁気記録媒
体上に微小な凹凸が形成されている。
【0019】よって、装置起動時、突起が磁気記録媒体
のCSSゾーンの微小な凹凸に当たりながらスライダは浮
上するので、CSSを繰り返すと、スライダの突起の摩耗
が激しいという問題点がある。
【0020】また、装置起動時にスライダの突起が当た
る磁気記録媒体のCSSゾーンの保護層の摩耗も激しいと
いう問題点がある。本発明は上記問題点に鑑みてなされ
たもので、その第一の目的は、磁気記録媒体及びスライ
ダの突起の摩耗を低減できる記録媒体及びディスク装置
を提供することにある。
【0021】次に、本発明の第二の目的は、摩耗しても
性能が劣化しない記録媒体を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の記録
媒体及びディスク装置を説明する原理図であり(a)図は
平面図、(b)図は(a)図におけるA部の拡大図、(c)図は
(a)図における円周方向の円周方向の切断線A-Aにおける
断面図である。
【0023】図において、スライダ31の浮上面31a
には、突起31bを有する一対のレール31cが設けら
れている。32は記録媒体である。この記録媒体32に
対しては、スライダ31がトラックを横切る方向(図に
おいて矢印B方向)にアクセスする。尚、スライダ31は
記録媒体32に対して、データの書き込みとデータの読
み込みのうち、少なくとも一方を行う。
【0024】そして、この記録媒体32には、最大交差
角(θ)が5°以下の略円周方向に沿ったテクスチャ33
が設けられている。また、記録媒体32の外周側には、
他の領域より保護層を厚くしたCSSゾーン34が形成さ
れている。
【0025】このような構成によれば、記録媒体32上
に交差角(θ)が5°以下のテクスチャ33を形成したこ
とにより、円周方向の断面では、単位長さ当たりの微小
な凹凸の数が、従来の交差角(θ)が10〜50°のテクスチ
ャより少なくなる。
【0026】よって、記録媒体及び記録媒体32に摺接
するスライダ31の突起31bの摩耗は少なくなる。ま
た、交差角(θ)を0°とすれば、円周方向の断面では微
小な凹凸が現れなくなるので、特に好ましい。
【0027】また、装置起動時に、スライダ31の突起
31bが摺接する記録媒体32のCSSゾーン34の保護
層の厚さを他の領域より厚くしたことにより、従来の記
録媒体に比べて記録媒体32の性能の劣化が少なくな
る。
【0028】更に、CSSゾーン34は記録媒体32の外
周側に設けているので、周速が内周側にCSSゾーンを設
ける場合より速く、装置起動時にスライダ31が浮上す
る迄の時間が短くなり、スライダ31がCSSゾーン34
に摺接する時間も短くなる。よって、スライダ31の突
起31b及び記録媒体32の摩耗を低減できる。
【0029】図2は第2の発明の記録媒体及びディスク
装置を説明する原理図である。図において、スライダ1
00の浮上面には、突起101を有する一対のレール1
02が設けられている。103は記録媒体である。この
記録媒体103に対しては、スライダ100がトラック
を横切る方向(図において矢印B′方向)にアクセスす
る。尚、スライダ100は記録媒体103に対して、デ
ータの書き込みとデータの読み込みのうち、少なくとも
一方を行う。
【0030】そして、この磁気記録媒体103には、ス
ライダ100の摺接方向に沿ったテクスチャ104が形
成されている。記録媒体103上にスライダ100の摺
接方向に沿ったテクスチャ104を形成したことによ
り、スライダ100の突起101はテクスチャ104の
方向にのみ摩耗し、他の方向の摩耗は極めて少なくする
ことができ、スライダ100の寿命を延長することが可
能となり、信頼性が向上する。
【0031】そして、このテクスチャ104は、スライ
ダ100が着地するゾーンに形成することが望ましい。
即ち、スライダ100と記録媒体103とが一番接触す
る頻度が大きなスライダ100が着地するゾーンにテク
スチャ104を形成することにより、スライダ100の
寿命を延長することが可能となり、信頼性が向上する。
【0032】更に記録媒体103の摩耗も少なくなり記
録媒体103の寿命を延長することが可能となり、信頼
性が向上する。
【0033】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態を説明する。まず、図7及び図8を用いて、本実施
の形態例の磁気ディスク装置の全体構成を説明する。図
7は図3に示す磁気記録媒体が設けられた磁気ディスク
装置の平面部分破断図、図8は図7における切断線F-F
における断面図である。
【0034】これらの図において、40はエンクロージ
ャである。このエンクロージャ40は、天面及び四つの
角部のうちの一つの角部が開放されたベース部41と、
天面を覆う蓋42とから構成されている。
【0035】ベース部41上には、図示しないインナハ
ブモータによって回転駆動 (例えば、3600rpm) される
スピンドルハブ43が設けられている。スピンドルハブ
43の外周面には、スペーサ44を介して複数枚 (本実
施例では、6枚) の磁気記録媒体45が取付けられてい
る。
【0036】更に、ベース部41上には、シャフト46
が立設されている。シャフト46には、ベアリング47
を介してキャリッジ48が回転可能に設けられている。
このキャリッジ48の一方の回転端部には、各磁気記録
媒体45の記録面方向に延出し、磁気記録媒体45のト
ラックを横切る方向に移動するヘッドアーム49が形成
されている。
【0037】又、エンクロージャ40の開放された角部
には、磁気回路50が設けられている。この磁気回路5
0は、開放された角部を覆い、磁気ディスク装置の外殻
となる外ヨーク51と、この外ヨーク51に連設され、
外ヨーク51と対向するように設けられた内ヨーク52
と、外ヨーク51の内ヨーク52との対向面に設けられ
た磁石53とから構成される。そして、外ヨーク51,
内ヨーク52間には、磁気ギャップ54が形成される。
【0038】キャリッジ48の他方の回転端部には、磁
気回路50の磁気ギャップ54に位置するコイル55が
取付けられている。キャリッジ48の一方の回転端部に
形成されたヘッドアーム49の先端部には、ヘッド支持
機構60を介して磁気記録媒体45に対してデータの読
み込み/書き込みを行うスライダ57が設けられてい
る。
【0039】次に、図9及び図10を用いてヘッド支持
機構を説明する。図9は図7におけるスライダの斜視
図、図10は図7におけるスプリングアームを裏側より
見た図である。
【0040】これらの図において、61はヘッドアーム
49の先端部にカシメ,ねじ止め等で取付けられるスペ
ーサである。スペーサ61には、スライダ57を磁気記
録媒体45の記録面方向へ付勢するスプリングアーム6
2の基端部がスポット溶接等の手法で取付けられてい
る。
【0041】スプリングアーム62の先端部には、ジン
バルばね63の基端部が取付けられ、ジンバルばね63
の先端部にスライダ57が取付けられる。スライダ57
の端面には、電磁変換部としての薄膜磁気ヘッド65が
二ヵ所形成されているが、実際に使用されるのは、その
うちの一つである。薄膜磁気ヘッド65において、66
は磁気ギャップ、67はコイル、68は磁気回路、69
はコイル67のパッドである。
【0042】又、スライダ57の磁気記録媒体45の記
録面と対向する浮上面70には、一対のレール71が形
成されている。更に、これら二つのレール71の空気流
入端部71a及び空気流出端部71bには、ダイヤモン
ドライクカーボン(DLC)等の硬い材質の突起72が形成
されている。
【0043】又、73はスライダ57のパッド69に接
続され、薄膜磁気ヘッド65に対して信号の授受を行う
リード線である。次に、図3から図6を用いて本実施の
形態例の磁気記録媒体45の説明を行う。図3は本発明
の一実施の形態例の磁気ディスク装置の磁気記録媒体の
テクスチャを説明する図、図4は図3における円周方向
の切断線C-Cにおける断面図、図5は図3における切断
線D-Dにおける断面図、図6は図3における切断線E-Eに
おける断面図である。
【0044】これらの図において、磁気記録媒体45上
には、交差角(θ)が0°、即ち、オシレーションを行わ
ない円周方向のテクスチャ80が形成されている。CSS
ゾーン81は、磁気記録媒体45の外周側に設けてい
る。
【0045】そして、磁気記録媒体45は、テクスチャ
加工が施されたAlやAl-Mg等の材質の基板83と、この
基板83上にめっきやスパッタ等の連続薄膜形成法で形
成された磁気記録層84と、磁気記録層84上に形成さ
れた保護層85と、保護層85上に塗布された液体の潤
滑材86とからなっている。
【0046】更に、図5及び図6に示すように、CSSゾ
ーン81の保護層85の厚さ(T)は、他の領域の保護層
85の厚さ(t)より厚く形成されている。尚、本実施の
形態例では、T=200Å、t=100Åとした。
【0047】次に、上記構成の作動を説明する。磁気デ
ィスク装置の停止時には、スライダ57は磁気記録媒体
45のCSSゾーン81上に位置し、スプリングアーム6
2の付勢力によって、スライダ57は磁気記録媒体45
のCSSゾーンへ着地している。
【0048】磁気ディスク装置を駆動すると、磁気記録
媒体45は図示しないインナハブモータによって高速に
回転駆動される(例えば、3600rpm)。磁気記録媒体45
の回転によって発生する空気流によって、スライダ57
の浮上面70に負圧が発生し、スライダ57は磁気記録
媒体45に対して、スプリングアーム62の付勢力に抗
して微小間隔をもって浮上する。
【0049】そして、図示しない制御部が磁気回路50
のコイル55に電流を流すと、コイル55には、キャリ
ッジ48を回転させる推力が発生し、ヘッドアーム49
は磁気記録媒体45のトラックを横切る方向へ移動し、
スライダ57が目的のトラック上にアクセスする。尚、
ジンバルばね63は、ダンパ作用を有しており、スライ
ダ57をスプリングアーム62に対して柔らかく支持し
ている。
【0050】磁気記録媒体45に対してデータの書き込
みを行う際には、スライダ57の薄膜磁気ヘッド65の
コイル67に書き込み情報に対応した書き込み信号が流
され、この書き込み信号が磁気回路68にて磁束に変換
され、磁気ギャップ66を介して、磁気記録媒体45上
にデータの書き込みが行われる。
【0051】磁気記録媒体45に対してデータの読込み
を行う際には、磁気記録媒体45に記録されたデータに
応じた残留磁束によってコイル67に電流が発生し、こ
の電流を読み込み信号とする。
【0052】上記構成によれば、磁気記録媒体45上に
交差角(θ)が0°のテクスチャ80を形成すると、図4
に示すように、円周方向の断面には微小な凹凸が現れな
い。よって、CSSゾーン81において、磁気記録媒体4
5及び磁気記録媒体45に摺接するスライダ57の突起
72の摩耗は少なくなる。
【0053】また、装置起動時に、スライダ57の突起
72が摺接する磁気記録媒体45のCSSゾーン81の保
護層85の厚さを他の領域より厚くしたことにより、従
来の磁気記録媒体に比べて磁気記録媒体45の性能の劣
化が少なくなる。
【0054】更に、CSSゾーン81を磁気記録媒体45
の外周側に設けているので、周速が内周側にCSSゾーン
を設ける場合より速く、装置起動時にスライダ57が浮
上する迄の時間が短くなり、スライダ57がCSSゾーン
81に摺接する時間も短くなる。よって、スライダ57
の突起72及び磁気記録媒体45の摩耗を低減できる。
【0055】尚、本発明は上記実施の形態例に限定する
ものではない。上記実施の形態例では、テクスチャを磁
気記録媒体45の円周方向に設けたが、スライダ57の
摺接方向に沿って設ける方がより好ましい。
【0056】また、テクスチャ80の交差角(θ)を0°
としたが、限定するものではない。例えば、テクスチャ
加工時の振動により、交差角(θ)0°とするのが困難な
場合、後述の実施例で述べるように、交差角(θ)は、5
°以下であればよい。
【0057】また、スライダ57の浮上面71には、一
対のレール71を設けたが、レールの本数は限定するも
のではない。更に、上記実施の形態例では、スライダ5
7の二つのレール71の空気流入端部71a及び空気流
出端部71bに突起72を形成したが、これに限定する
ものではない。
【0058】図26に示すように、レールの空気流入端
部にのみ設けてもよいし、更には、以下の図11から図
23に示すような構成であってもよい。図11では、ス
ライダ57のレール71の空気流入端部71aの斜面部
から平坦部にかけて突起110を形成する。
【0059】図12では、平坦なレール71の空気流入
端側に円柱状の突起111を形成する。突起111を円
柱状とすることで、磁気記録媒体に接する突起111の
エッジ111aの長さが、方形の突起より短くなり、接
触面積を更に小さくすることができる。
【0060】図13では、平坦なレール71の空気流入
端側に略半円球状の突起112を形成する。突起112
を略半円球状とすることで、磁気記録媒体に対して点接
触となり、方形状や円柱状の突起に比べて接触面積を更
に小さくすることができる。
【0061】図14では、平坦なレール71の空気流入
端側に突起113を設け、突起113の流入端部をエッ
チングしてテーパ状に形成する。また、突起113が高
いことによる浮上の悪影響を避けるため、突起113の
後端部もエッチングにより流入端部側と同様にテーパ状
にする。
【0062】図15では、平坦なレール71の空気流入
端側に突起114を設ける。この突起114は、多層膜
で形成され、エッチングにより、突起114の流入端部
をテーパ状に、後端部を階段状に形成する。
【0063】図16では、レール71の空気流入端部側
と流出端部側とに突起115,116を形成する。そし
て、空気流入端部側の突起115の方が、空気流出端部
側の突起116より高さを高く設定する。
【0064】このような構成によれば、スライダ57と
磁気記録媒体との接触を突起115,116の後端のエ
ッジのみとすることができ、磁気記録媒体との接触面積
を小さくすることができ、吸着力を低減することができ
る。
【0065】更に、空気流入端部側に設けた突起115
の方が突起116より高く設定されているので、磁気記
録媒体の回転停止時のスライダ57の姿勢が前方(流入
端部)が持上がった状態となるので、起動時にスライダ
57が浮き上がりやすくなり、磁気記録媒体とスライダ
57との摺動距離を短くすることができる。
【0066】図17では、図11に示すスライダ57の
レール71の空気流出端側に空気流入端側の突起110
より低い突起117を形成した。このように形成するこ
とにより、突起110の空気流入端部の角面がなくなる
ので、突起110の摩耗の減少が可能になる。
【0067】図18では、レール71の略中央部分に円
周状の突起118を形成した。このような突起118を
設けたことにより、磁気記録媒体停止時にスライダ57
が磁気記録媒体に着地する姿勢の如何に係わらず有効に
対応することができ、接触面積を低減することができ
る。突起118の高さは概略30nm程度が適当である。
【0068】図19では、図18の突起118の周囲に
幅約2μm、深さ約20nmの溝119を形成した。記録媒体
が高速で回転すると、記録媒体の表面に塗布した潤滑材
が飛散するが、この潤滑材が溝119内に溜まり、CSS
領域の磁気記録媒体表面に潤滑材を供給することがで
き、吸着力の低減に寄与する。
【0069】この溝119の幅及び深さは、吸着力を低
減する範囲で適宜変更可能である。図20では、図19
の突起118の流出端側にのみ溝119′を形成した。
このような溝119′を少なくとも突起118の流出端
側に形成することにより、溝119′内に飛散する潤滑
材を有効に捕獲することができる。
【0070】図21では、レール71の空気流入端部側
と流出端部側とに円柱状の突起120を形成する。図2
2では、図21の突起120に相当する突起120′を
スライダ57のレール71の斜面部から平坦部にかけて
形成する。
【0071】図23では、スライダ57の両端のレール
71に加えて、空気流入端部側に島状のレール71′を
形成し、空気流入端部側には、レール71′上に円柱状
の突起121、空気流出端側には、レール71上に円柱
状の突起122を形成した。
【0072】また、上記実施の形態例では、ディスク装
置として、磁気ディスク装置を例にして説明を行った
が、他に、光ディスク装置であってもよい
【0073】
【実施例】本願発明者は、以下の実験を行い本願発明の
効果を確認した。 (1) テクスチャ加工装置(図28参照) 基板 … Ni-Pめっきされたアルミ基板 研磨材 … ノズルから供給 加圧ローラの加圧力 … 1.0〜2.5kg 研磨テープの速度 … 25mm/min 加工時間 … 1回当たり10〜20秒で、計2回行う。
【0074】1回目は粗めの研磨材を用い、2回目は細か
めの研磨材を用いて仕上げとする。 テクスチャ交差角 …テクスチャの交差角は、基板の回
転速度と、オシレーションの速度とで決定した。
【0075】例えば、交差角0°の場合は、オシレーシ
ョンは行わなず、交差角25°の場合は、基板を100rpmで
回転させ、オシレーションを幅2mmで7Hzの周期で行っ
た。
【0076】尚、本加工装置は、研磨テープを基板の半
径方向に駆動する。(1)のテクスチャ加工装置を用いて
テクスチャ交差角が0°,5°,10°,18°,25°の磁気記録
媒体を製造し、CSSテストを行い、30nmの高さの突起を
有するスライダの突起の摩耗量を比較し、得られた結果
を図24に示す。
【0077】図において、テクスチャ交差角が0°と5°
との場合の摩耗量が他の場合に比べて小さいことが確認
された。今後、スライダの低浮上化が促進されると、突
起の摩耗マージンは充分採れなくなる。よって、テクス
チャの交差角は5°以下が好ましい。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明の記録媒体
によれば、浮上面に突起が形成されたレールを有するス
ライダがアクセスする記録媒体において、最大交差角が
5°以下の略円周方向に沿ったテクスチャを設けたこと
により、円周方向の断面において、単位長さ当たりの微
小な凹凸の数が、従来の交差角(θ)が10〜50°のテクス
チャより少なくなり、CSSゾーンにおいて、記録媒体及
び記録媒体に摺接するスライダの突起の摩耗は少なくな
る。
【0079】特に、交差角(θ)を0°とすることによ
り、円周方向の断面には微小な凹凸が現れないので、突
起の摩耗を最大に低減することができる。また、スライ
ダの突起が摺接する記録媒体のCSSゾーンの保護層の厚
さを他の領域より厚くしたことにより、従来の記録媒体
に比べて、記録媒体の性能の劣化が少なくなる。
【0080】更に、CSSゾーンを記録媒体の外周側に設
けたことにより、CSSゾーンでの周速が内周側にCSSゾー
ンを設ける場合より速くなり、装置起動時にスライダが
浮上する迄の時間が短くなり、スライダがCSSゾーンに
摺接する時間も短くなる。よって、スライダの突起及び
記録媒体の摩耗を低減できる。
【0081】第2の発明の記録媒体によれば、記録媒体
上にスライダの摺接方向に沿ったテクスチャを形成した
ことにより、スライダの突起はテクスチャの方向にのみ
摩耗し、他の方向の摩耗は極めて少なくすることがで
き、スライダ100の寿命を延長することが可能とな
り、信頼性が向上する。
【0082】そして、スライダと記録媒体とが一番接触
する頻度が大きなスライダが着地するゾーンにテクスチ
ャを形成することにより、スライダの寿命を延長するこ
とが可能となり、信頼性が向上する。
【0083】更に記録媒体の摩耗も少なくなり記録媒体
の寿命を延長することが可能となり、信頼性が向上す
る。第3の発明のディスク装置によれば、最大交差角が
5°以下の略円周方向に沿ったテクスチャを有する記録
媒体を用いたことにより、円周方向の断面において、単
位長さ当たりの微小な凹凸の数が、従来の交差角(θ)が
10〜50°のテクスチャより少なくなり、CSSゾーンにお
いて、記録媒体に摺接するスライダの突起の摩耗は少な
くなる。
【0084】第4の発明のディスク装置によれば、記録
媒体上にスライダの摺接方向に沿ったテクスチャを形成
したことにより、スライダの突起はテクスチャの方向に
のみ摩耗し、他の方向の摩耗は極めて少なくすることが
でき、スライダ100の寿命を延長することが可能とな
り、信頼性が向上する。
【0085】そして、スライダと記録媒体とが一番接触
する頻度が大きなスライダが着地するゾーンにテクスチ
ャを形成することにより、スライダの寿命を延長するこ
とが可能となり、信頼性が向上する。
【0086】更に記録媒体の摩耗も少なくなり記録媒体
の寿命を延長することが可能となり、信頼性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の磁気録媒体及び磁気ディスク装置
を説明する原理図であり(a)図は平面図、(b)図は(a)図
におけるA部の拡大図、(c)図は(a)図における円周方向
の切断線A-Aにおける断面図である。
【図2】第2の発明の記録媒体及びディスク装置を説明
する原理図である。
【図3】本発明の一実施の形態例の磁気ディスク装置の
磁気記録媒体のテクスチャを説明する図である。
【図4】図3における切断線C-Cにおける断面図であ
る。
【図5】図3における切断線D-Dにおける断面図であ
る。
【図6】図3における切断線E-Eにおける断面図であ
る。
【図7】図3に示す磁気記録媒体が設けられた磁気ディ
スク装置の平面部分破断図である。
【図8】図7における切断線F-Fにおける断面図であ
る。
【図9】図7におけるスライダの斜視図である。
【図10】図7におけるスプリングアームを裏側より見
た図である。
【図11】他の実施の形態例を説明する図である。
【図12】他の実施の形態例を説明する図である。
【図13】他の実施の形態例を説明する図である。
【図14】他の実施の形態例を説明する図である。
【図15】他の実施の形態例を説明する図である。
【図16】他の実施の形態例を説明する図である。
【図17】他の実施の形態例を説明する図である。
【図18】他の実施の形態例を説明する図である。
【図19】他の実施の形態例を説明する図である。
【図20】他の実施の形態例を説明する図である。
【図21】他の実施の形態例を説明する図である。
【図22】他の実施の形態例を説明する図である。
【図23】他の実施の形態例を説明する図である。
【図24】実施例の結果を説明する図である。
【図25】特願平6-205474号公報に記載されたスライダ
の斜視図である。
【図26】図25における浮上面を説明する図である。
【図27】図25に示すスライダが磁気記録媒体に着地
した時の側面図である。
【図28】テクスチャを磁気記録媒体上に形成する装置
を説明する要部斜視図である。
【図29】(a)図は磁気記録媒体上に形成されたテクス
チャの平面図、(b)図は(a)図における切断線Z-Zの断面
図である。
【符号の説明】
31 スライダ 31a 浮上面 31b 突起 31c レール 32 磁気記録媒体 33 テクスチャ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮上面に突起が形成されたレールを有す
    るスライダがアクセスする記録媒体において、 最大交差角が5°以下の略円周方向に沿ったテクスチャ
    を設けたことを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記テクスチャの交差角が0°であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記スライダが着地するCSSゾーンの保
    護層を他の領域の保護層より厚く形成したことを特徴と
    する請求項1または2記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記CSSゾーンを外周側に設けたことを
    特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 浮上面に突起が形成されたレールを有す
    るスライダがアクセスする記録媒体において、 前記スライダの摺接方向に沿ったテクスチャを形成した
    ことを特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記スライダが着地するゾーンに前記テ
    クスチャを形成したことを特徴とする請求項5記載の記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 回転駆動される記録媒体と、該記録媒体
    に対して微小な空間を介して浮上し、浮上面には突起が
    形成されたレールを有し、前記磁気記録媒体に対してデ
    ータの読み込み/書き込みのうちすくなくとも一方を行
    なうスライダとを具備するディスク装置において、 前記記録媒体は、最大交差角が5°以下の略円周方向に
    沿ったテクスチャを有することを特徴とするディスク装
    置。
  8. 【請求項8】 回転駆動される記録媒体と、該記録媒体
    に対して微小な空間を介して浮上し、浮上面には突起が
    形成されたレールを有し、前記磁気記録媒体に対してデ
    ータの読み込み/書き込みのうちすくなくとも一方を行
    なうスライダとを具備するディスク装置において、 前記記録媒体に前記スライダの摺接方向に沿ったテクス
    チャを形成したことを特徴とするディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6466410B2 (en) * 1998-10-13 2002-10-15 Seagate Technology Llc Slider for a data storage device with head disc interface for contact starts and stops (“CSS”)
GB2369484B (en) * 1999-08-27 2003-09-10 Seagate Technology Llc Slider for disc storage system
US6728069B2 (en) * 1999-12-28 2004-04-27 Alps Electric Co., Ltd. Magnetic head slider having protrusions with high abrasion resistance provided on the medium-facing surface and manufacturing method therefor

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