JP2001035111A - ヘッドスライダ - Google Patents

ヘッドスライダ

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JP2001035111A
JP2001035111A JP11201194A JP20119499A JP2001035111A JP 2001035111 A JP2001035111 A JP 2001035111A JP 11201194 A JP11201194 A JP 11201194A JP 20119499 A JP20119499 A JP 20119499A JP 2001035111 A JP2001035111 A JP 2001035111A
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head slider
pad
disk
magnetic disk
slider
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JP11201194A
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Kensuke Miyagawa
健祐 宮川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクとの磨耗を軽減し、ディスク装置の
耐衝撃性を向上するヘッドスライダを提供することを課
題とする。 【解決手段】 ヘッドスライダ1のディスクと対向する
面1aにおいて、レール3が形成され、更に、レール3
と側縁との間の領域に、面取りされたパッド4が形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク媒体に対して
データの読取や書込を行うヘッド、特に、非動作時にデ
ィスク媒体上に接して停止し、記録再生時にディスク媒
体上を浮上しながらデータの記録および読取を行う浮上
型ヘッドの構造に関する。
【0002】
【従来技術】ディスク媒体に対して情報の記録或いは再
生を行うディスク装置には、ヘッド素子が搭載されたヘ
ッドスライダとディスク表面の接触による磨耗を避ける
ため、停止時にはヘッドスライダがディスク表面に接触
し、記録および再生動作時には、回転するディスクの表
面を浮上するコンタクト・スタート・ストップ方式(C
SS方式)が採用されている。
【0003】図1は従来のヘッドスライダを示す図であ
り、図1(a)は、ヘッドスライダのディスク対向面の
平面図、図1(b)は、ヘッドスライダの空気流出側の
端面図である。
【0004】ヘッドスライダ90の基体11におけるデ
ィスク50に対向する面1aには、一対のストライプ状
のレール3が突出して形成されている。レール3の浮上
面3aには、レール3の浮上面3aがディスク50の表
面に吸着することを防止する吸着防止パッド5が形成さ
れている。浮上面3aの空気流入端側には、ヘッドスラ
イダ90に対する浮力を生じやすくするためテーパ6が
形成されている。ヘッドスライダ1の空気流出側の端面
には、インダクティブヘッド、磁気抵抗効果素子やスピ
ンバルブ磁気抵抗効果素子のような電磁トランスデュー
サ2が形成されている。
【0005】CSS方式のディスク装置においては、ヘ
ッドスライダ90はバネ性を有するサスペンション(図
示せず)により支持されている。ヘッドスライダ90
は、ディスク50の回転中は、ディスク50の回転によ
って発生する空気流を浮上面に受けて浮上し、ディスク
50の回転が停止しているときは、図1(b)に示され
るように、ディスク50のCSSゾーン50aに接して
いる。読み出しまたは書き込み動作時は、スヘッドライ
ダ90は回転する磁気ディスク50の表面を浮上しなが
ら移動し、ヘッドスライダ90に搭載されたヘッド素子
2はディスク50の所定のトラックに対して情報の読み
出しや書込を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の磁気
ディスク装置は小型化に伴ってノートパソコンのような
可搬性がある機器の記憶装置としても使用されるように
なってきた。そのような磁気ディスク装置は外部から衝
撃を受けやすい状態におかれることが多い。従って、衝
撃に対する高い耐久性も磁気ディスク装置に対して要求
されている性能の一つとなっている。
【0007】CSS方式を採用する磁気ディスク装置に
おいては、磁気ディスクの回転が停止している状態では
ヘッドスライダは磁気ディスク表面のCSSゾーンに接
している。この状態において、運搬や落下等により磁気
ディスク装置が衝撃を受けると、ヘッドスライダが傾
き、図1(a)に示される基体11のエッジ7と磁気デ
ィスク50の表面とが擦れ合う。ヘッドスライダのエッ
ジは固くて先鋭である。そのため、エッジ7と磁気ディ
スク50とが擦れ合うことによって磁気ディスク50が
傷つけられ、データが破壊されたり、読み出しおよび書
き込みができないといった事態が発生し、磁気ディスク
装置の耐衝撃性を低下させる原因となっていた。
【0008】磁気ディスクとヘッドスライダとの磨耗を
和らげるための構造として、ヘッドスライダの基体のエ
ッジを面取りすることが考えられている。しかし、面取
り量を大きくすることができず、あまり効果的ではな
い。また、浮上レールの幅をヘッドスライダの側縁まで
広げ、レールのエッジを面取りする手法も考えられる。
しかし、浮上レールの幅を広げることにより、浮上特性
が変化し、所望の浮上量が得られなくなる。
【0009】上記問題を解決するため、本発明の第1の
目的は、磁気ディスク装置の対衝撃性を高めることであ
る。
【0010】また、本発明の第2の目的は、ディスクと
の磨耗を軽減するヘッドスライダを提供することであ
る。
【0011】更に、本発明の第3の目的は、浮上特性が
良好なヘッドスライダを提供することである。
【0012】
【発明を解決する手段】本発明のヘッドスライダは、デ
ィスク対向面における側縁とレールとの間に、面取りさ
れたパッドが形成されることを特徴とする。この構造に
よると、パッドにより、ヘッドスライダの基体のエッジ
とディスクとの接触は回避される。パッドとディスクと
の接触は生じ得るが、パッドは面取りされているため、
ディスクに傷がつくにくくなる。また、基体やレールに
対する面取りと比較して、スライダの浮上特性に与える
影響が少ないため、面取り量を多くすることができる。
従って、ディスクへのダメージが大幅に軽減され、ディ
スク装置の耐衝撃性が向上する。
【0013】また、本発明のヘッドスライダは、ディス
ク対向面の側縁において、高さがスライダレールの高さ
以下のパッドが形成されることを特徴とする。この構造
によると、ヘッドスライダの基体のエッジとディスク媒
体との接触が回避されるだけでなく、パッドはヘッドス
ライダの浮上量を規定しなくなる。従って、ディスク装
置の耐衝撃性が向上するだけでなく、ヘッドスライダの
浮上量が大きくなることが避けられ、ディスク装置の高
記録密度化が図れる。
【0014】また、パッドの硬度が基体の硬度よりも低
いことが望ましい。この構造によると、パッドとディス
ク媒体との接触は生じ得るが、パッドの硬度を落とすこ
とによりディスクに傷がつきにくくなる。従って、ディ
スクへのダメージが軽減され、対衝撃性が一層向上す
る。
【0015】更に、パッドの高さがスライダレールの高
さと等しく、パッドとスライダレールが同材料で形成さ
れること特徴とする。この構造によると、パッドとスラ
イダレールとを同一のプロセスで形成することができ
る。従って、工程の削減による製造コストの低減が図れ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図2および図3は、発明の実施の
形態における磁気ディスクを示す図である。図2は、カ
バーが取り外された状態における磁気ディスク装置の平
面図であり、図3は、図2における線分A−Aに沿った
断面図である。
【0017】磁気ディスク50は、ベースプレート51
上に設けられたスピンドルモータ52によって駆動され
る。本実施形態においては、磁気ディスクは3枚備えら
れている。
【0018】ヘッドスライダを支持する駆動するアクチ
ュエータ53は、ベースプレート51の上に回転可能に
支持される。アクチュエータ53の一端には、磁気ディ
スク50の記録面と平行な方向に延びる複数のヘッドア
ーム54が形成されている。ヘッドアーム54の一端に
は、サスペンション55が取り付けられる。サスペンシ
ョン55のフレクシャー部にヘッドスライダ1が図示さ
れない絶縁膜を介して取り付けられている。アクチュエ
ータ53の他端には、コイル57が取り付けられてい
る。
【0019】ベースプレート51上には、永久磁石及び
ヨークによって構成された磁気回路58が設けられ、磁
気回路58の磁気ギャップ内に、上記コイル57が配置
される。そして、磁気回路58とコイル57とによって
ヴォイスコイルモータ(VCM)が構成される。また、
ベースプレート51の上部はカバー59で覆われてい
る。
【0020】以下に、上記磁気ディスク装置の動作を説
明する。磁気ディスク50が停止しているときは、ヘッ
ドスライダ1は磁気ディスク50の退避ゾーン(CSS
ゾーン)50aに接触して停止している。なお、CSS
ゾーン50aの位置はディスク50の内周に限定され
ず、外周に設けられてもよい。次に、磁気ディスク装置
50がスピンドルモータ52によって回転されると、磁
気ディスク50の回転に伴って発生する空気流によっ
て、ヘッドスライダはディスク面から僅かな隙間をもっ
て浮上する。ヘッドスライダが浮上している状態でコイ
ル57に電流が流れると、コイル57に推力が発生し、
アクチュエータ53が回転する。そして、ヘッドスライ
ダが磁気ディスク50の所定のトラック上に移動し、デ
ータの読み出しや書き込みを行う。
【0021】図4は、前述の磁気ディスク装置に搭載さ
れる第1の実施の形態におけるヘッドスライダを示す図
である。図4において、(a)はヘッドスライダのディ
スク対向面を示し、(b)は側面を示し、(c)は空気
流出側端面を示す。
【0022】本発明の第1の実施の形態におけるヘッド
スライダ1の基体11は、アルミナチタンカーバイト
(Al2 3 TiC)、フェライト、あるいはチタン酸
カルシウム等の材料から形成される。ヘッドスライダ1
は、長さLが0.6〜1.3mm、幅Wが0.5〜1.
0mm、高さHが0.1〜0.4mmである。ヘッドス
ライダ1は磁気ディスク装置に搭載され、回転する磁気
ディスク50の表面を浮上する。
【0023】基体11の磁気ディスク50に向かい合う
面1aには、ヘッドスライダ1に所定の浮力を生じさせ
るためのストライプ状の2本のレール3が突出して形成
されている。レール3の対向面1aからの高さhは30
μm以下、幅wは0.5mm以下である。
【0024】レール3の浮上面3aには吸着防止パッド
5が形成されている。吸着防止パッド5は、ヘッドスラ
イダ1の磁気ディスク50との接触面積を低減し、浮上
面3aが磁気ディスク50に接触することを防止する。
浮上面3aは空気軸受面として機能する。浮上面3aの
うち空気流入端側にはテーパ6が形成されており、この
テーパ6によって空気流による浮力が生じ易くなってい
る。
【0025】ヘッドスライダ1の空気流出側の端面に
は、インダクティブヘッド、磁気抵抗効果素子やスピン
バルブ磁気抵抗効果素子のような電磁トランスデューサ
2が形成されている。
【0026】基体11の各コーナーには緩衝パッド4が
形成されている。緩衝パッド4の表面はR面取りが施さ
れ、滑らかな曲面に加工されている。緩衝パッドの断面
の半径rは0.3m〜0.5mmが適切である。緩衝パ
ッパッド4の対向面1aからの高さはレール3の高さと
同じである。
【0027】コンタクト・スタート・ストップ方式を採
用する磁気ディスク装置では、磁気ディスク50の回転
が停止しているとき、ヘッドスライダ1は磁気ディスク
50のCSSゾーンに接している。通常、磁気ディスク
50の最上層は粘性を有する潤滑膜が形成されている。
潤滑膜とヘッドスライダとの接触面積が広ければ、潤滑
膜の表面張力によりヘッドスライダが引きつけられ、デ
ィスク媒体に吸着する。この状態では、磁気ディスク5
0を回転するスピンドルモータ52の負荷が大きくなっ
たり、ヘッドスライダを支持するサスペンション55が
変形したりする。しかし、本発明のヘッドスライダ1で
は、浮上面3aに吸着防止パッド5が形成されている。
その結果、磁気ディスク50との接触面積が縮小され、
ヘッドスライダ1の磁気ディスク50への吸着が防止さ
れる。
【0028】また、コンタクト・スタート・ストップ方
式を採用する磁気ディスク装置においては、磁気ディス
クの回転が停止しているときに衝撃を受けると、ヘッド
スライダと磁気ディスクの表面とが擦れ合う。しかし、
本発明のヘッドスライダ1においては、基体11のコー
ナーに緩衝パッド4が形成されており、緩衝パッド4と
磁気ディスク50とが接触する。緩衝パッド4は前述の
ように表面が曲面で覆われているため、緩衝パッド4と
磁気ディスク50とが接触しても、磁気ディスク50の
磨耗が軽減される。なお、緩衝パッド4は対向面1a上
に4つ形成されているが、少なくとも1つ存在していれ
ばよい。
【0029】図4に示されるヘッドスライダ1の製造工
程を以下に述べる。
【0030】まず、図5(a)に示されるように、アル
ミナチタンカーバイト(Al2 3TiC)、フェライ
ト、あるいはチタン酸カルシウム等の材料からなるウエ
ハ(基体)11の主面に電磁変換素子2が二次元的に複
数個形成される。電磁変換素子2は、磁気抵抗効果素
子、インダクタンス素子等からなり、各々、一対の端子
に接続されている。
【0031】次に、ウエハ11をダイシングソーによっ
て図5(a)の破線に沿って切断し、分割する。分割に
より、図5(b)に示されるように、各々電磁変換素子
2が一列に並んだ複数の棒状体12が得られる。後の工
程において、棒状体は3はさらに複数に分割され磁気ヘ
ッドスライダとなるので、浮上面3aの空気流入端とな
る領域に予めテーパー6が形成される。なお、棒状体1
2の電磁変換素子2の磁極が露出する面が前述のスライ
ダの浮上面3aとなる。
【0032】続いて、図5(c)に示されるように、複
数の棒状体12がホルダ14に固定される。棒状体12
は、前述の浮上面3aが上向きになり、切断面が向かい
合うようにホルダ4に固定される。ホルダ4の内部は棒
状体12の自由な移動を規制する構造を有している。ホ
ルダ4に固定された棒状体12は、下記に述べる工程を
経て所定の形状に加工される。
【0033】図6(a)〜(h)は棒状体12の切断面
を示す。図6を用いて第1の実施の形態における棒状体
12の加工の工程を説明する。
【0034】図6(a)において、棒状体12の基体1
1の上に膜厚5nmのSiC膜25、SiC膜25の上
にダイアモンドライクカーボン(DLC)からなる膜厚
30nmの第1のDLC膜26、第1のDLC膜26の
上に膜厚3nmのSi膜27、Si膜27の上にDLC
からなる膜厚30nmの第2のDLC膜8が成膜され
る。
【0035】SiC膜25は、電磁変換素子2を絶縁す
るとともに、第1のDLC膜26と基体11との密着性
を高める。Si膜27は、第1のDLC膜26と第2の
DLC膜28との密着性を高める。第1のDLC膜26
は、浮上面3aと電磁変換素子2を保護する。第2のD
LC膜28は加工され、吸着防止パッド5となる。これ
らの膜は、スパッタリング法、CVD法、蒸着等の成膜
技術を用いて成膜される。
【0036】図6(b)において、ラミネータを用いて
第1のフィルムレジスト29が第2のDLC膜28の上
に積層される。
【0037】図6(c)において、第1のレジスト29
にマスクパターンをかけられ、露光および現像される。
その結果、第2のDLC膜28の特定の領域のみにレジ
スト29が残る。
【0038】図7は、棒状体の浮上面側の平面図であ
り、図7(a)は、棒状体が図6(c)に示される状態
にあるときを示す。図7および図6における一点鎖線
は、棒状体12を個別のヘッドスライダに分割するとき
の切断線である。
【0039】図7(a)において、斜線が施された領域
が第1のフィルムレジスト29が置かれた領域である。
それ以外の領域は、第2のDLC膜28が露出してい
る。図7(a)に示されるように、第1のフィルムレジ
スト29は、ストライプ状のパターンを持つフィルムレ
ジスト29aと、半円形のパターンを持つフィルムレジ
スト29bに分けられる。前者は浮上面3aの形状を規
定し、後者は緩衝パッド4の形状を規定する。なお、図
7(a)および図6(c)においては、レジスト29b
が切断線を跨いでいるが、切断線上のレジスト29が除
去されるようにパターニングしてもよい。これにより、
後のイオンミリングによって切断線上の層が削り取ら
れ、ヘッドスライダ単位に切り出しやすくなる。
【0040】図6(d)において、棒状体12に対して
イオンミリングが施される。イオンミリングによって棒
状体12は、第1のレジスト29によって覆われていな
い領域が基体11の上層まで削り取られる。イオンミリ
ングの結果、棒状体12には2つのレールを区分する凹
部41が形成されるとともに、パッドとスライダレール
を分割する溝51が形成される。
【0041】図6(e)において、レジスト29が除去
される。
【0042】図6(f)において、第2のDLC膜28
上に第2のフィルムレジスト30が積層され、マスク、
露光・現像を経て、吸着防止パッド5の形成予定面のみ
に第2のレジスト30が残る。
【0043】図7(b)は、図6(f)に示される状態
にある棒状体12の浮上面側の平面図である。
【0044】図7(b)において、斜線が施された部分
が第2のレジスト30である。第2のレジスト30は、
浮上面3aに形成される吸着防止パッド5の表面形状を
規定する。
【0045】図6(g)において、図6(f)に示され
る棒状体12が、酸素プラズマによりエッチングされ
る。その結果、第2のDLC膜28が選択的にエッチン
グされ、第2のレジスト30に覆われた領域が残る。残
ったDLC膜28が吸着防止パッド5となる。この酸素
プラズマによるSi膜27に対するエッチングレートは
極めて小さいか0であり、Si膜27はエッチングスト
ッパーとして機能する。従って、イオンミリングほどエ
ッチング時間を精密に管理する必要が無く、複数の棒状
体間のエッチング量のバラツキが抑えられる。
【0046】図6(h)において、第2のフィルムレジ
スト10は除去され、更に、露出するSi膜27が、C
4 プラズマエッチングにより除去される。CF4 プラ
ズマエッチングでは、DLC膜は殆どエッチングされな
いので、Si膜27のエッチング深さの制御が簡単にな
る。図中、第1のDLC膜26のうち、符号26aで示
される領域がレール3となり、符号26bで示される領
域が緩衝パッド4となる。
【0047】所定の形状に整形された棒状体12はホル
ダ14から外される。棒状体12は、DLC膜26bを
面取りするため研磨装置にて研磨処理が施される。
【0048】図8は、研磨装置の外観図である。
【0049】図8に示されるように、研磨装置は定盤6
1と錘62を有する。定盤61の研磨面65は曲率を有
し、回転軸の周りを回転する。錘62は研磨面65と対
向する面に棒状体12を保持し、この棒状体12を定盤
面61に押圧するとともに、研磨面65の上を自転す
る。
【0050】図9は、定盤61の中心を通る直線に沿っ
た定盤61の断面図である。
【0051】定盤61の研磨面65は、図9(a)に示
されるような円錐面や図9(b)に示されるな曲面であ
ってもよい。また、研磨面65は、図9(c)および図
9(d)に示されるように、内周と外周で曲率が異なっ
ていてもよい。一般的には、円錐面を形成する方が曲面
を形成するより簡単であり、研磨面が図9(a)や図9
(c)に示される形状を有する定盤のほうが安価であ
る。
【0052】図10は、棒状体12に対する研磨処理を
示す図である。
【0053】図10(a)に示されるように、錘62の
研磨面65に対向する面には、弾性体からなるシート
(ゴム盤63)が貼りつけられている。ゴム盤63の上
には、棒状体12が貼り付けられている。棒状体12は
長手方向が円周方向に沿って配列される。
【0054】錘62に取り付けられた棒状体12は、図
10(b)に示されるように、定盤61の研磨面65に
押し当てられる。定盤61および錘62はともに回転軸
を中心に回転し、棒状体12を研磨する。棒状体12を
曲率を有する研磨面65上で回転させることにより、曲
率が棒状体の被研磨面(ディスク対向面)に転写され
る。その結果、棒状体12の基体11上に形成されたD
LC膜26bのエッジが削り取られ、曲面に加工され
る。
【0055】図4に示されたヘッドスライダには、吸着
防止パッド5が形成されているが、本発明においては、
吸着防止パッド5は必ずしも必要ではない。図4に示さ
れたヘッドスライダ1の吸着パッドを省略するには、図
6(a)に示される工程において、Si膜27及びDL
C膜28の成膜を省略し、図7(a)に示されるレジス
トパターンを用いて、イオンミリング或いは酸素プラズ
マにより第1のDLC膜26を選択的にエッチングする
ことにより実現できる。
【0056】図11に本発明の第2の実施の形態におけ
るヘッドスライダを示す。
【0057】図4に示されるヘッドスライダは、緩衝パ
ッド4が基体11のコーナー上に形成されているが、第
2の実施の形態におけるヘッドスライダにおいては、緩
衝パッド4は、コーナーから離れた位置に形成されてい
る。緩衝パッドの高さはレールの高さと同じである。
【0058】第2の実施の形態におけるヘッドスライダ
の製造工程は、第1の実施の形態におけるヘッドスライ
ダの製造工程とほとんど同じである。相違点は、図6
(c)に示される工程(第1のフィルムレジスト29の
パターニング)において、第1のフィルムレジスト29
を図7(c)に示されるようなパターンを形成する点で
ある。また、第2の実施の形態におけるヘッドスライダ
においても、図6(a)に示される工程において、Si
膜27および第2のDLC膜28を省略することによ
り、吸着防止パッド5が省略される。
【0059】図11に示される第2の実施の形態におけ
るヘッドスライダの緩衝パッド4は円柱であるが、楕円
柱、四角柱でもよい。特に、円柱や楕円柱はエッジが曲
線のため、面取りされなくてもある程度の対衝撃性が確
保される。
【0060】第1および第2の実施の形態におけるヘッ
ドスライダにおいては、スライダレール3と緩衝パッド
4の高さは互いに等しいが、緩衝パッド4の高さがスラ
イダレール3の高さよりも低くてもよい。そのような構
造を持つヘッドスライダの製造方法を図12を用いて説
明する。なお、ウエハから切り出された棒状体12をホ
ルダ14に固定するまでの工程および棒状体に対する研
磨の工程は、先に述べた実施の形態と共通である。
【0061】図12(a)において、棒状体12の基体
11上に、膜厚5nmのSiC膜25、膜厚30nmの
第1のDLC膜26、膜厚3nmのSi膜27、膜厚3
0nmの第2のDLC膜28、膜厚3nmの第2のSi
膜29、膜厚30nmの第3のDLC膜30が順に積層
される。
【0062】図12(b)において、第3のDLC膜3
0の上にフィルムレジスト31が形成され、マスク、露
光・現像を経てフィルムレジスト31を所定のパターン
に加工される。
【0063】図12(c)において、棒状体12が、基
体11の上層部の深さまでイオンミリングによりエッチ
ングされる。
【0064】図12(d)において、フィルムレジスト
31が除去され、フィルムレジスト32が棒状体12の
表面に形成される。更に、レジスト32は、マスク、露
光・現像を経て、レール形成予定面のみに残される。
【0065】図12(e)において、酸素プラズマエッ
チングにより、緩衝パッド形成予定面上の第3のDLC
膜30が除去される。
【0066】図12(f)において、CF4 エッチング
により、表面に露出する第2のSi膜29が除去され
る。
【0067】図12(g)において、レジスト32が除
去され、棒状体12の表面にフィルムレジスト33が形
成される。更に、フィルムレジスト33は、マスク、露
光・現像を経て、吸着防止パッド形成予定面のみに残さ
れる。
【0068】図12(h)において、酸素プラズマエッ
チングにより、露出するDLC膜28およびDLC膜3
0が除去される。
【0069】図12(i)において、レジスト32が除
去され、更に、露出するSi膜27および29がCF4
エッチングにより除去される。
【0070】以上、述べた各実施の形態のヘッドスライ
ダにおいては、レール3と緩衝パッド4が同じ材料で構
成されていたが、両者が異なる材料で構成されてもよ
い。
【0071】以下に、レール2と緩衝パッド4の材料が
異なるヘッドスライダの製造工程について説明する。
【0072】図13(a)において、レール26および
吸着防止パッド28が既に形成された棒状体12に、緩
衝パッド4の材料となるパッド層35が成膜される。パ
ッド4の材料としては、C,Si,SiC,SiO2
どが挙げられ、成膜法として、スパッタリング法、CV
D法、蒸着等のいずれかが選択される。なお、レールお
よび吸着防止パッドを形成するまでの工程は、従来から
用いられている種々の方法を利用することができる。
【0073】図13(b)において、パッド層35の上
にレジスト36が形成される。
【0074】図13(c)において、レジスト36がパ
ターニングされ、露光・現像により、緩衝パッド形成予
定面のみにレジスト36が残る。
【0075】図13(d)において、イオンミリングや
プラズマエッチング等により、レジスト36に覆われて
いないパッド層35が除去される。特に、パッド層35
がSiやSiCのような材料でされていれば、エッチン
グ深さの管理の容易性の観点から、CF4 プラズマエッ
チングを用いるのが好ましい。
【0076】図13(e)において、レジスト36が除
去される。更に、露出するSi膜27がCF4 エッチン
グにより除去される。なお、上記図13(d)に示され
るステップでCF4 プラズマエッチングが用いられてい
れば、Si膜27の除去も兼ねるので、ここでは不要で
ある。或いは、Si膜27は、緩衝パッドの形成前に除
去されてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘッドス
ライダは、ディスクとの対向面の側縁にパッドが形成さ
れることを特徴とする。本発明のヘッドスライダを搭載
するディスク装置が衝撃を受けたとき、ディスクとパッ
ドとが接触し、ディスクとヘッドスライダの先鋭な角と
の接触は避けられる。つまり、本発明のヘッドスライダ
を搭載することにより、ディスクとヘッドスライダとの
磨耗が軽減される。その結果、ディスク装置の耐衝撃性
が向上し、高い信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のヘッドスライダを示す図である。
【図2】本発明の磁気ディスク装置の平面図である。
【図3】本発明の磁気ディスク装置の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるヘッドスラ
イダを示す図である。
【図5】ヘッド素子の製造工程を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるヘッドスラ
イダの製造工程を示す図である。
【図7】棒状体の浮上面の平面図である。
【図8】研磨装置の外観図である。
【図9】定盤の断面図である。
【図10】棒状体の研磨工程を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるヘッドス
ライダを示す図である。
【図12】3段構造のヘッドスライダの製造工程を示す
図である。
【図13】レールと緩衝バッドが異なる材料からなるヘ
ッドスライダの製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1・・・ヘッドスライダ 2・・・ヘッド素子 3・・・レール 4・・・緩衝パッド 5・・・吸着防止パッド 11・・・基体 12・・・棒状体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体に、ディスクに対してデータの書き
    込みまたは読み出しを行うヘッド素子が形成されてなる
    ヘッドスライダであって、 前記基体のディスクと向かい合う面から突出し、該基体
    の長手方向に延びるスライダーレールと、 前記ディスクと向かい合う面において、側縁と前記スラ
    イダーレールとの間の領域から突出する面取りされたパ
    ッドと、が形成されてなること特徴とするヘッドスライ
    ダ。
  2. 【請求項2】 基体上にディスク媒体にデータの書き込
    みまたは読み出しを行うヘッド素子が形成されてなるヘ
    ッドスライダであって、 前記基体のディスクと向かい合う面から突出し、該基体
    の長手方向に延びるスライダーレールと、 前記ディスクと向かい合う面において、側縁と前記スラ
    イダーレールとの間の領域から突出する高さが該スライ
    ダレールの高さ以下のパッドと、が形成されてなること
    特徴とするヘッドスライダ。
  3. 【請求項3】 前記パッドは、前記基体よりも硬度が低
    いこと特徴とする請求項1または請求項2に記載のヘッ
    ドスライダ。
  4. 【請求項4】 前記パッドは、前記ヘッドスライダと高
    さが等しく、該ヘッドスライダと同じ材料で形成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヘッ
    ドスライダ。
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