JPH1068553A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH1068553A
JPH1068553A JP22482596A JP22482596A JPH1068553A JP H1068553 A JPH1068553 A JP H1068553A JP 22482596 A JP22482596 A JP 22482596A JP 22482596 A JP22482596 A JP 22482596A JP H1068553 A JPH1068553 A JP H1068553A
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JP
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refrigerant
temperature
bypass
air conditioner
heat exchanger
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JP22482596A
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Koichi Kita
宏一 北
Nobuo Domyo
伸夫 道明
Kazuyuki Nishikawa
和幸 西川
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B5/00Compression machines, plants or systems, with several evaporator circuits, e.g. for varying refrigerating capacity
    • F25B5/02Compression machines, plants or systems, with several evaporator circuits, e.g. for varying refrigerating capacity arranged in parallel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主流冷媒とバイパス流冷媒との間で熱交換を
行って主流冷媒を過冷却する冷媒回路を備えた空気調和
機において、例えば室外気温が零下5℃で、かつ室内気
温が28℃(WB)であるような想定極限条件下であっ
ても圧縮機の信頼性を維持できる空気調和機を提供す
る。 【解決手段】 冷媒回路1は、圧縮機2、凝縮器3、過
冷却用熱交換器10、第1の膨張機構4および蒸発器5
の順に冷媒を流す主回路6と、凝縮器3と第1の膨張機
構4との間で主回路6から分岐して、第2の膨張機構を
構成するキャピラリチューブ12、過冷却用熱交換器1
0の順に冷媒を流し、圧縮機2の吸入側で主回路6と合
流するバイパス回路11とを含む。キャピラリチューブ
12は、想定極限条件下で圧縮機2の吐出管温度Tdが
所定の下限値以上になるような絞り量をバイパス流冷媒
に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和機に関す
る。より詳しくは、主流冷媒とバイパス流冷媒との間で
熱交換を行って上記主流冷媒を過冷却する冷媒回路を備
えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、この種の空気調和
機の冷媒回路310としては、圧縮機302、凝縮器3
03、過冷却用の二重管式熱交換器310、主膨張機構
304、蒸発器305、四路切換弁309およびアキュ
ムレータ308をこの順に有する主回路306と、上記
凝縮器303と過冷却用熱交換器310との間の分岐点
341で主回路306から分岐して、バイパス膨張機構
312と過冷却用熱交換器310とを通り、上記アキュ
ムレータ308の入口近傍の合流点342で主回路30
6と合流するバイパス回路(破線で示す)313とを含
むものが知られている。冷媒としては、HCFC(ハイ
ドロクロロフルオロカーボン)22等の単一冷媒が用い
られている。主膨張機構304としては電動膨張弁から
なる可変絞りが採用される一方、バイパス膨張機構31
2としては低コスト化の観点からキャピラリチューブか
らなる固定絞りが採用されている。圧縮機302から吐
出された冷媒は、凝縮器(例えば室外空気に放熱する)
303によって凝縮され、分岐点341で主回路306
を流れる主流冷媒とバイパス回路313を流れるバイパ
ス流冷媒とに別れる。この主流冷媒は、過冷却用熱交換
器310において、バイパス膨張機構312通過後の上
記バイパス流冷媒との熱交換によって過冷却された後、
主膨張機構304によって減圧される。そして、主流冷
媒は、蒸発器(例えば室内空気から吸熱する)305に
よって蒸発され、四路切換弁309および気液分離を行
うアキュムレータ308を通して圧縮機302に吸い込
まれる。一方、バイパス流冷媒は、上記バイパス膨張機
構312を通過して減圧された後、過冷却用熱交換器3
10において主流冷媒との熱交換によって蒸発される。
この後、バイパス流冷媒は、アキュムレータ308の入
口近傍の合流点342で主流冷媒と合流する。
【0003】このように過冷却用熱交換器310で主流
冷媒を過冷却することにより、過冷却を行わない場合に
比して主流冷媒による冷凍効果を増大できる。また、冷
媒の流れからバイパス流を分岐させることによって主流
冷媒の体積流量が減少するので、図11(b)の圧力−比
エンタルピ線図(以下「Ph線図」という。)に示すよ
うに、蒸発器305内および圧縮機302の吸入側配管
での圧力損失ΔPを減少させることができる(比較のた
め、過冷却を行わない場合の圧力損失ΔPを図11
(a)に示している。)。したがって、システムの冷凍能
力を向上させることができる。なお、図11(b)中に
A,B,Cで示す箇所は、図10の冷媒回路301にお
ける合流点342近傍の点A,B,Cの状態に対応して
いる。図11(b)を部分的に拡大して示す図11(c)によ
って良く分かるように、点Aに達したバイパス流冷媒と
点Bに達した主流冷媒とが合流して、点Cの状態が得ら
れる。
【0004】従来、主流冷媒とバイパス流冷媒の流量
は、主膨張機構304を構成する電動膨張弁の絞り量を
変化させることによって調整されている。具体的には、
凝縮器出口の温度センサ332が検出した温度Tcと、
蒸発器入口の温度センサ333が検出した温度Teとの
関数fとして、図9に示すように圧縮機出口の目標温度
Td(target)=f(Te,Tc)を設定する。そし
て、図示しない制御手段によって圧縮機出口(吐出管)
の温度センサ331が検出した実際の吐出管温度Tdが
その目標温度Td(target)となるように、主膨張機構
304の絞り量を調整している。一方、バイパス膨張機
構312を構成するキャピラリチューブの絞り量(管の
寸法によって定まる)は、室外気温が35℃で、かつ室
内気温が27℃である条件(以下「冷房標準条件」とい
う。なお、この明細書を通して、温度は特に断らない限
り乾球温度(DB)を意味する。)下で冷凍能力(成績
係数COP)が最大となるように設定されている。すな
わち、上記冷房標準条件下で、上記蒸発器305の出口
で主流冷媒が飽和状態となるときに、過冷却用熱交換器
310のバイパス側出口でバイパス流冷媒が飽和状態と
なるように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷房標準条
件よりも室外気温が低い運転条件(以下「低外気条件」
という。)、特に冬季にパチンコホール内を冷房すると
きに起こり得るような、室外気温が零下5℃で、かつ室
内気温が湿球温度(WB)で28℃であるような極端な
条件(以下「想定極限条件」という。)になると、冷凍
サイクルにおける高低差圧が小さくなることから、過冷
却用熱交換器310を通る主流冷媒とバイパス流冷媒と
の間の温度差が小さくなって、過冷却用熱交換器310
における熱交換量が小さくなる。このため、過冷却用熱
交換器310通過後のバイパス流冷媒の湿り度が大きく
なって、液圧縮等のおそれが生じ、圧縮機302の信頼
性が損なわれるという問題がある。
【0006】そこで、この発明の目的は、主流冷媒とバ
イパス流冷媒との間で熱交換を行って上記主流冷媒を過
冷却する冷媒回路を備えた空気調和機において、低外気
条件、特に想定極限条件下であっても圧縮機の信頼性を
維持できる空気調和機を提供することにある。
【0007】また、この発明の目的は、主流冷媒とバイ
パス流冷媒との間で熱交換を行って上記主流冷媒を過冷
却する冷媒回路を備えた空気調和機において、バイパス
流冷媒のための膨張機構として電動膨張弁からなる可変
絞りを採用し、運転条件にかかわらず高い冷凍能力を維
持することができる空気調和機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の空気調和機は、圧縮機、凝縮器、
過冷却用熱交換器、第1の膨張機構および蒸発器の順に
冷媒を流す主回路と、上記凝縮器と第1の膨張機構との
間で上記主回路から分岐して、第2の膨張機構を構成す
るキャピラリチューブ、上記過冷却用熱交換器の順に冷
媒を流し、上記圧縮機の吸入側で上記主回路と合流する
バイパス回路とを含む冷媒回路を備え、上記過冷却用熱
交換器は、上記主回路を流れる主流冷媒と、上記キャピ
ラリチューブ通過後の上記バイパス回路を流れるバイパ
ス流冷媒との間で熱交換を行って、上記主流冷媒を過冷
却する空気調和機において、上記キャピラリチューブ
は、冷房標準条件よりも室外気温が低く、かつ室内気温
が高い想定極限条件下で、上記圧縮機の吐出管温度が所
定の下限値以上になるような絞り量を上記バイパス流冷
媒に与えることを特徴とする。
【0009】この請求項1の空気調和機では、上記キャ
ピラリチューブは、冷房標準条件よりも室外気温が低
く、かつ室内気温が高い想定極限条件下で、上記圧縮機
の吐出管温度が所定の下限値以上となるような絞り量を
上記バイパス流冷媒に与える。ここで、吐出管温度の下
限値として、圧縮機の信頼性を維持することができる値
(例えば48℃)を設定する。そして、上記想定極限条
件下で上記圧縮機の吐出管温度がその値以上となるよう
に、上記キャピラリチューブの絞り量、具体的にはキャ
ピラリチューブの寸法を設定しておく。そのようにした
場合、低外気条件、特に想定極限条件下であっても、圧
縮機の吐出管温度がその値以上に保たれる。したがっ
て、圧縮機の信頼性が損なわれることがなくなり、その
信頼性が維持される。
【0010】請求項2に記載の空気調和機は、請求項1
に記載の空気調和機において、上記キャピラリチューブ
の寸法は、上記冷房標準条件下で上記蒸発器の出口で主
流冷媒が飽和状態となるときに上記過冷却用熱交換器の
バイパス側出口でのバイパス流冷媒の過熱度が4.5d
eg以上となるように設定されていることを特徴とす
る。
【0011】本発明者は実験により、図2に示すよう
に、上記想定極限条件下での圧縮機の吐出管温度が、冷
房標準条件下で上記蒸発器の出口で主流冷媒が飽和状態
であるときの、上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口
を通るバイパス流冷媒の過熱度と対応することを確認し
た(図2中の□がデータ点を示す)。そこで、この請求
項2の空気調和機では、上記キャピラリチューブの寸法
(すなわち径と長さ)を、上記冷房標準条件下で上記蒸
発器の出口で主流冷媒が飽和状態となるときに上記過冷
却用熱交換器のバイパス側出口でのバイパス流冷媒の過
熱度が4.5deg以上となるように設定する。これに
より、低外気条件、特に上記想定極限条件下での上記圧
縮機の吐出管温度が、圧縮機の信頼性を維持することが
できる48℃以上となる。したがって、圧縮機の信頼性
が損なわれることがなくなり、その信頼性が維持され
る。また、キャピラリチューブの寸法を設定するだけで
あるから、従来に比して高コストとなることもない。
【0012】なお、従来は、上記冷房標準条件下での上
記過冷却用熱交換器のバイパス側出口でのバイパス流冷
媒の過熱度はゼロ(飽和状態)に設定されているので、
上記想定極限条件下では上記圧縮機の吐出管温度が46
℃程度となる。
【0013】請求項3に記載の空気調和機は、圧縮機、
凝縮器、過冷却用熱交換器、第1の膨張機構および蒸発
器の順に冷媒を流す主回路と、上記凝縮器と第1の膨張
機構との間で上記主回路から分岐して、第2の膨張機構
を構成するキャピラリチューブ、上記過冷却用熱交換器
の順に冷媒を流し、上記圧縮機の吸入側で上記主回路と
合流するバイパス回路とを含む冷媒回路を備え、上記過
冷却用熱交換器は、上記主回路を流れる主流冷媒と、上
記キャピラリチューブ通過後の上記バイパス回路を流れ
るバイパス流冷媒との間で熱交換を行って、上記主流冷
媒を過冷却する空気調和機において、上記バイパス回路
中に、冷媒を遮断可能な冷媒遮断機構を備えたことを特
徴とする。
【0014】この請求項3の空気調和機では、上記キャ
ピラリチューブが上記バイパス流冷媒に与える絞り量
は、上記冷房標準条件下で上記蒸発器の出口で主流冷媒
が飽和状態となるときに上記過冷却用熱交換器のバイパ
ス側出口でのバイパス流冷媒が飽和状態となるように予
め設定され得る。冷房標準条件や、冷房標準条件よりも
室外気温が高く、または室内気温が低い運転条件(以下
「過負荷条件」という。)では、上記冷媒遮断機構が開
かれて、上記バイパス回路をバイパス流冷媒が流通す
る。上述のような上記キャピラリチューブの絞り量を設
定しておくことにより、請求項1または2の空気調和機
に比して高い冷凍能力が得られる。一方、低外気条件や
想定極限条件下では、上記冷媒遮断機構が閉じられて、
バイパス流冷媒の流通が遮断される。これにより、バイ
パス流冷媒が、湿り度が高い状態で上記主流冷媒と合流
して圧縮機に流入することはなくなる。したがって、圧
縮機の信頼性が損なわれることがなくなり、その信頼性
が維持される。なお、低外気条件や想定極限条件下で
は、過冷却用熱交換器における過冷却の効果が小さく、
冷凍能力もあまり要求されないので、上記冷媒遮断機構
が閉じられたとしても問題は生じない。
【0015】請求項4に記載の空気調和機は、請求項3
に記載の空気調和機において、上記冷媒遮断機構は、上
記主回路からの分岐部と上記過冷却用熱交換器との間に
介挿されていることを特徴とする。
【0016】この請求項4の空気調和機では、上記冷媒
遮断機構は上記主回路からの分岐部と上記過冷却用熱交
換器との間に介挿されているので、上記冷媒遮断機構に
よる圧力損失は、過冷却用熱交換器のバイパス側入口の
圧力を低下させ、そこの温度を低下させる方向に働く。
したがって、上記冷媒遮断機構の存在によって過冷却用
熱交換器における熱交換量が低下することはない。
【0017】なお、上記冷媒遮断機構を上記過冷却用熱
交換器の下流側に配置すると、上記冷媒遮断機構での圧
力損失分だけ過冷却用熱交換器のバイパス側入口の圧力
が上昇し、そこの温度が上昇する。このため、過冷却用
熱交換器における熱交換量が低下する。
【0018】請求項5に記載の空気調和機は、請求項3
または4に記載の空気調和機において、温度センサによ
って室外気温(To)および室内気温(Tr)を検出
し、検出した室外気温(To)および室内気温(Tr)
が所定の条件を満たすか否かに基づいて上記冷媒遮断機
構を開閉することを特徴とする。
【0019】この請求項5の空気調和機では、室外気温
(To)および室内気温(Tr)が所定の条件を満たす
か否かに基づいて上記冷媒遮断機構を開閉するので、こ
の冷媒遮断機構が的確に制御される。
【0020】なお、室外気温(To)を検出するための
温度センサおよび室内気温(Tr)を検出するための温
度センサは、空気調和機に一般的に設けられているの
で、特別に新たな温度センサを追加する必要はない。
【0021】請求項6に記載の空気調和機は、請求項5
に記載の空気調和機において、運転時に、検出した上記
室外気温と室内気温との差(To−Tr)が−15de
g以下である条件を満たすとき上記冷媒遮断機構を閉じ
る一方、この条件が満たされないとき上記冷媒遮断機構
を開くことを特徴とする。
【0022】本発明者は、図5(b)に示すように室外気
温(To)と室内気温(Tr)とを変えた様々な運転条
件で実験を行い(図5(b)中の〜を付した●がそれ
ぞれ1つの運転条件を示す)、その結果、図5(a)に示
すように、室外気温と室内気温との差(To−Tr)
と、圧縮機の吐出管を通る冷媒の過熱度(吐出管温度と
吐出側圧力相当飽和温度との差)との間に一定の関係が
あることを確認した(図5(a)中の□がデータ点を示
す)。図5(a)から分かるように、(To−Tr)≦−
15degとなる運転条件下では、圧縮機に吸入される
冷媒の湿り度が大きくなって圧縮機の信頼性が損なわれ
る。一方、(To−Tr)>−15degとなる運転条
件下では、圧縮機に吸入される冷媒の湿り度は圧縮機の
信頼性に問題がないレベルとなる。そこで、この請求項
6の空気調和機では、室外気温(To)と室内気温(T
r)との差(To−Tr)が−15deg以下である条
件を満たすとき上記冷媒遮断機構を閉じる一方、この条
件が満たされないとき上記冷媒遮断機構を開く。これに
より、冷媒遮断機構が的確に制御され、圧縮機の信頼性
が維持される。
【0023】請求項7に記載の空気調和機は、請求項3
または4に記載の空気調和機において、温度センサによ
って上記凝縮器の出口温度(Tc)および上記蒸発器の
入口温度(Te)を検出し、検出した上記凝縮器の出口
温度(Tc)および上記蒸発器の入口温度(Te)が所
定の条件を満たすか否かに基づいて上記冷媒遮断機構を
開閉することを特徴とする。
【0024】この請求項7の空気調和機では、凝縮器の
出口温度(Tc)および蒸発器の入口温度(Te)が所
定の条件を満たすか否かに基づいて上記冷媒遮断機構を
開閉するので、この冷媒遮断機構が的確に制御され、圧
縮機の信頼性が維持される。
【0025】なお、凝縮器の出口温度(Tc)を検出す
るための温度センサおよび蒸発器の入口温度(Te)を
検出するための温度センサは、空気調和機に一般的に設
けられているので、特別に新たな温度センサを追加する
必要はない。
【0026】請求項8に記載の空気調和機は、圧縮機、
凝縮器、過冷却用熱交換器、第1の膨張機構および蒸発
器の順に冷媒を流す主回路と、上記凝縮器と第1の膨張
機構との間で上記主回路から分岐して、第2の膨張機
構、上記過冷却用熱交換器の順に冷媒を流し、上記圧縮
機の吸入側で上記主回路と合流するバイパス回路とを含
む冷媒回路を備え、上記過冷却用熱交換器は、上記主回
路を流れる主流冷媒と、上記第2の膨張機構通過後の上
記バイパス回路を流れるバイパス流冷媒との間で熱交換
を行って、上記主流冷媒を過冷却する空気調和機におい
て、上記第2の膨張機構は、2個以上のキャピラリチュ
ーブと、冷媒を遮断可能な少なくとも1個の冷媒遮断機
構とを所定の配置に組み合わせて構成され、上記バイパ
ス流冷媒に与える絞り量を複数段階に設定できるように
なっていることを特徴とする。
【0027】この請求項8の空気調和機では、冷房標準
条件や過負荷条件下では、上記第2の膨張機構がバイパ
ス流冷媒に与える絞り量は比較的小さい段階に設定され
る。そのような条件下では、典型的には、第2の膨張機
構がバイパス流冷媒に与える絞り量は、上記冷房標準条
件下で上記蒸発器の出口で主流冷媒が飽和状態となると
きに上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口でのバイパ
ス流冷媒が飽和状態となるように設定される。このよう
に絞り量を設定することにより、請求項1または2の空
気調和機に比して高い冷凍能力が得られる。一方、低外
気条件や想定極限条件下では、上記第2の膨張機構がバ
イパス流冷媒に与える絞り量は比較的大きい段階に設定
される。これにより、上記過冷却用熱交換器通過後のバ
イパス流冷媒の湿り度が低くなる。極端な場合は、第2
の膨張機構は完全に閉じられて、バイパス流冷媒の流通
が遮断される。これにより、バイパス流冷媒が、湿り度
が高い状態で上記主流冷媒と合流して圧縮機に流入する
ことはなくなる。したがって、圧縮機の信頼性が損なわ
れることがなくなり、その信頼性が維持される。なお、
低外気条件や想定極限条件下では、過冷却用熱交換器に
おける過冷却の効果が小さく、冷凍能力もあまり要求さ
れないので、上記第2の膨張機構の絞り量が比較的大き
い段階に設定され、または上記第2の膨張機構が完全に
閉じられたとしても問題は生じない。
【0028】請求項9に記載の空気調和機は、請求項8
に記載の空気調和機において、温度センサによって室外
気温(To)および室内気温(Tr)を検出し、検出し
た室外気温(To)および室内気温(Tr)が所定の条
件を満たすか否かに基づいて上記第2の膨張機構の絞り
量の段階を設定することを特徴とする。
【0029】この請求項9の空気調和機では、室外気温
(To)および室内気温(Tr)が所定の条件を満たす
か否かに基づいて上記第2の膨張機構の絞り量の段階を
設定するので、この第2の膨張機構が的確に制御され
る。
【0030】請求項10に記載の空気調和機は、請求項
8に記載の空気調和機において、温度センサによって上
記凝縮器の出口温度(Tc)および上記蒸発器の入口温
度(Te)を検出し、検出した上記凝縮器の出口温度
(Tc)および上記蒸発器の入口温度(Te)が所定の
条件を満たすか否かに基づいて上記第2の膨張機構の絞
り量の段階を設定することを特徴とする。
【0031】この請求項10の空気調和機では、凝縮器
の出口温度(Tc)および蒸発器の入口温度(Te)が
所定の条件を満たすか否かに基づいて上記第2の膨張機
構の絞り量の段階を設定するので、この第2の膨張機構
が的確に制御される。
【0032】請求項11に記載の空気調和機は、圧縮
機、凝縮器、過冷却用熱交換器、第1の膨張機構および
蒸発器の順に冷媒を流す主回路と、上記凝縮器と第1の
膨張機構との間で上記主回路から分岐して、第2の膨張
機構、上記過冷却用熱交換器の順に冷媒を流し、上記圧
縮機の吸入側で上記主回路と合流するバイパス回路とを
含む冷媒回路を備え、上記過冷却用熱交換器は、上記主
回路を流れる主流冷媒と、上記第2の膨張機構通過後の
上記バイパス回路を流れるバイパス流冷媒との間で熱交
換を行って、上記主流冷媒を過冷却する空気調和機にお
いて、上記第1の膨張機構を第1の電動膨張弁、上記第
2の膨張機構を第2の電動膨張弁でそれぞれ構成し、上
記第1および第2の電動膨張弁によって上記蒸発器の出
口の過熱度および上記過冷却用熱交換器のバイパス側出
口の過熱度を制御することを特徴とする。
【0033】この請求項11の空気調和機では、上記第
1の膨張機構を第1の電動膨張弁、上記第2の膨張機構
を第2の電動膨張弁でそれぞれ構成し、上記第1および
第2の電動膨張弁によって上記蒸発器の出口の過熱度お
よび上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口の過熱度を
制御するので、より細かい的確な制御が可能となる。し
たがって、過冷却を行う利点が十分に生かすことがで
き、運転条件にかかわらず高い冷凍能力を維持すること
ができる。
【0034】ここで、上記冷媒回路の冷凍能力が最大と
なるのは、上記蒸発器の出口を通る主流冷媒の過熱度が
ゼロ(飽和状態)で、かつ上記過冷却用熱交換器のバイ
パス側出口を通るバイパス流冷媒の過熱度がゼロ(飽和
状態)のときであるが、上記各出口を通る冷媒の状態が
飽和状態から湿り側にばらつくと、圧縮機の信頼性を損
なう可能性がある。そこで、上記各出口での冷媒の過熱
度を制御することとして、冷媒の状態を飽和状態から幾
分過熱側に調整する。これにより、圧縮機の信頼性が維
持される。
【0035】請求項12に記載の空気調和機は、請求項
11に記載の空気調和機において、圧力センサによって
上記圧縮機の吸入側の圧力(Ps)を検出して、この圧
力に相当する上記冷媒の相当飽和温度(Ts)を算出
し、温度センサによって上記蒸発器の出口温度(Te
o)および上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口温度
(Tbo)を検出し、上記蒸発器の出口温度と上記相当
飽和温度との差(Teo−Ts)を上記蒸発器の出口を
通る主流冷媒の過熱度として算出するとともに、上記過
冷却用熱交換器のバイパス側出口温度と上記相当飽和温
度との差(Tbo−Ts)を上記過冷却用熱交換器のバ
イパス側出口を通るバイパス流冷媒の過熱度として算出
し、この算出した主流冷媒の過熱度が所定の目標過熱度
になるように上記第1の電動膨張弁を制御するととも
に、この算出したバイパス流冷媒の過熱度が所定の目標
過熱度になるように上記第2の電動膨張弁を制御する制
御部を備えたことを特徴とする。
【0036】この請求項12の空気調和機によれば、上
記蒸発器の出口を通る主流冷媒の過熱度および上記過冷
却用熱交換器のバイパス側出口を通るバイパス流冷媒の
過熱度が的確に制御される。
【0037】請求項13に記載の空気調和機は、請求項
11に記載の空気調和機において、上記凝縮器の出口温
度(Tc)、上記蒸発器の入口温度(Te)、上記圧縮
機の吐出管温度(Td)、並びに上記過冷却用熱交換器
のバイパス側の入口温度(Tbi)および出口温度(T
bo)を検出する温度センサと、上記凝縮器の出口温度
(Tc)および上記蒸発器の入口温度(Te)に基づい
て上記圧縮機の吐出管の目標温度(Td(target))を
設定し、上記圧縮機の検出された吐出管温度(Td)が
その目標温度(Td(target))となるように上記第1
の電動膨張弁を制御する主電動弁制御部と、上記過冷却
用熱交換器のバイパス側の出口温度(Tbo)と入口温
度(Tbi)との差(Tbo−Tbi)が所定の目標値
になるように上記第2の電動膨張弁を制御するバイパス
電動弁制御部とを備えたことを特徴とする。
【0038】この請求項13の空気調和機によれば、上
記蒸発器の出口温度(Teo)を通る主流冷媒の過熱度
および上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口温度(T
bo)を通るバイパス流冷媒の過熱度が的確に制御され
る。
【0039】請求項14に記載の空気調和機は、圧縮
機、凝縮器、過冷却用熱交換器、第1の膨張機構および
蒸発器の順に冷媒を流す主回路と、上記凝縮器と第1の
膨張機構との間で上記主回路から分岐して、第2の膨張
機構、上記過冷却用熱交換器の順に冷媒を流し、上記圧
縮機の吸入側で上記主回路と合流するバイパス回路とを
含む冷媒回路を備え、上記過冷却用熱交換器は、上記主
回路を流れる主流冷媒と、上記第2の膨張機構通過後の
上記バイパス回路を流れるバイパス流冷媒との間で熱交
換を行って、上記主流冷媒を過冷却する空気調和機にお
いて、上記第1の膨張機構を電動膨張弁、上記第2の膨
張機構を温度自動膨張弁でそれぞれ構成し、上記電動膨
張弁および温度自動膨張弁によって上記蒸発器の出口の
過熱度および上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口の
過熱度を制御することを特徴とする。
【0040】この請求項14の空気調和機では、上記第
1の膨張機構を電動膨張弁、上記第2の膨張機構を温度
自動膨張弁でそれぞれ構成し、上記電動膨張弁および温
度自動膨張弁によって上記蒸発器の出口の過熱度および
上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口の過熱度を制御
するので、より細かい的確な制御が可能となる。したが
って、過冷却を行う利点が十分に生かすことができ、運
転条件にかかわらず高い冷凍能力を維持することができ
る。しかも、上記温度自動膨張弁が有する感温筒によっ
て上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口温度(Tb
o)が検出され、その検出信号によって上記温度自動膨
張弁の絞り量が制御される。したがって、上記過冷却用
熱交換器のバイパス側出口温度(Tbo)を通るバイパ
ス流冷媒の過熱度が、それだけで自動的に制御される。
この結果、他にセンサや制御手段等を設ける必要がなく
なり、空気調和機の構成が簡素化される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0042】(第1実施形態)図1は第1実施形態の空
気調和機の、主回路6とバイパス回路(破線で示す)1
1とを含む冷媒回路1を示している。
【0043】主回路6は、圧縮機2、凝縮器3、過冷却
用の二重管式熱交換器10、第1の膨張機構を構成する
電動膨張弁4、蒸発器5、四路切換弁9およびアキュム
レータ8をこの順に有している。バイパス回路11は、
凝縮器3と過冷却用熱交換器10との間の分岐点41で
主回路6から分岐して、第2の膨張機構を構成するキャ
ピラリチューブ12と過冷却用熱交換器10とを通り、
アキュムレータ8の入口近傍の合流点42で主回路6と
合流している。過冷却用熱交換器10は、主回路6を流
れる主流冷媒と、キャピラリチューブ12通過後の上記
バイパス回路11を流れるバイパス流冷媒との間で熱交
換を行う。つまり、キャピラリチューブ12通過後のバ
イパス流冷媒を利用して、簡単な回路構成でもって主流
冷媒を過冷却するようになっている。
【0044】運転時に、圧縮機2から吐出された冷媒
は、凝縮器(例えば室外空気に放熱する)3によって凝
縮され、分岐点41で主回路6を流れる主流冷媒とバイ
パス回路11を流れるバイパス流冷媒とに別れる。この
主流冷媒は、熱交換器10において、キャピラリチュー
ブ12通過後の上記バイパス流冷媒との熱交換によって
過冷却された後、電動膨張弁4によって減圧される。そ
して、主流冷媒は、蒸発器(例えば室内空気から吸熱す
る)5によって蒸発され、四路切換弁9および気液分離
を行うアキュムレータ8を通して圧縮機2に吸い込まれ
る。一方、バイパス流冷媒は、所定の絞り量を与えるキ
ャピラリチューブ12を通過して減圧された後、熱交換
器10において主流冷媒との熱交換によって蒸発され
る。この後、バイパス流冷媒は、アキュムレータ8の入
口近傍の合流点42で主流冷媒と合流する。
【0045】このように熱交換器10で主流冷媒を過冷
却することにより、過冷却を行わない場合に比して主流
冷媒による冷凍効果を増大できる。また、冷媒の流れか
らバイパス流を分岐させることによって主流冷媒の体積
流量が減少するので、図11(b)に示したのと同様に、
過冷却を行わない場合(図11(a)参照)に比して、蒸
発器5内および圧縮機2の吸入側配管での圧力損失ΔP
を減少させることができる。したがって、システムの冷
凍能力を向上させることができる。
【0046】電動膨張弁4の絞り量の調整は次のように
して行われる。まず、凝縮器3の出口の温度センサ32
によって凝縮器3の出口温度Tcを検出し、蒸発器5の
入口の温度センサ33によって蒸発器5の入口温度Te
を検出する。次に、図示しない算出手段によって、凝縮
器3の出口温度Tcと、蒸発器5の入口温度Teとの関
数fとして圧縮機出口の目標温度Td(target)=f
(Te,Tc)を設定する。そして、図示しない制御手
段によって、圧縮機出口(吐出管)の温度センサ31が
検出した実際の吐出管温度Tdがその目標温度Td(ta
rget)となるように、電動膨張弁4の絞り量を調整す
る。
【0047】さて、この実施形態では、キャピラリチュ
ーブ12の寸法(すなわち径と長さ)は、冷房標準条件
(室外気温が35℃で、かつ室内気温が27℃)下で蒸
発器5の出口で主流冷媒が飽和状態となるときに過冷却
用熱交換器10のバイパス側出口でのバイパス流冷媒の
過熱度が4.5deg以上となるように設定されてい
る。この結果、本発明者が実験により得た図2に示すデ
ータ(図2中の□がデータ点を示す)から分かるよう
に、低外気条件、特に想定極限条件(室外気温が零下5
℃で、かつ室内気温が湿球温度(WB)で28℃)下で
の圧縮機2の吐出管温度Tdが、圧縮機2の信頼性を維
持することができる48℃以上となる。したがって、圧
縮機2の信頼性が損なわれるのを防止でき、その信頼性
を維持することができる。また、キャピラリチューブ1
2の寸法を設定するだけであるから、従来に比して高コ
ストとなることもない。
【0048】(第2実施形態)図3は第2実施形態の空
気調和機の、主回路6とバイパス回路(破線で示す)1
1Aとを含む冷媒回路1Aを示している。簡単のため、
図1中の構成要素と対応する構成要素には同一符号を付
して、第1実施形態と相違する点についてのみ説明す
る。
【0049】この実施形態では、バイパス回路11A
は、第2の膨張機構を構成するキャピラリチューブ12
Fと過冷却用熱交換器10との間に、冷媒遮断機構とし
ての電磁開閉弁13を有している。
【0050】キャピラリチューブ12Fの寸法は、冷房
標準条件下で蒸発器5の出口で主流冷媒が飽和状態とな
るときに過冷却用熱交換器10のバイパス側出口でのバ
イパス流冷媒が飽和状態となるように予め設定されてい
る。すなわち、図1中のキャピラリチューブ12に比し
て、バイパス流冷媒に与える絞り量が小さく設定されて
いる。
【0051】冷房標準条件や過負荷条件(冷房標準条件
よりも室外気温が高く、または室内気温が低い運転条
件)では、電磁開閉弁13を開いて、バイパス回路11
Aにバイパス流冷媒を流通させる。上述のようなキャピ
ラリチューブ12Fの絞り量を設定しておくことによ
り、第1実施形態の空気調和機に比して高い冷凍能力を
得ることができる。一方、低外気条件(冷房標準条件よ
りも室外気温が低い運転条件)や想定極限条件下では、
電磁開閉弁13を閉じて、バイパス流冷媒の流通を遮断
する。これにより、バイパス流冷媒が、湿り度が高い状
態で主流冷媒と合流して圧縮機2に流入することはなく
なる。したがって、圧縮機2の信頼性が損なわれるのを
防止でき、その信頼性を維持することができる。なお、
低外気条件や想定極限条件下では、過冷却用熱交換器1
0における過冷却の効果が小さく、冷凍能力もあまり要
求されないので、電磁開閉弁13が閉じられたとしても
問題は生じない。
【0052】具体的には、冷房運転時に、室外気温検出
用の温度センサ38、室内気温検出用の温度センサ39
によって、室外気温To、室内気温Trを検出する。そ
して、図示しない制御手段によって、検出した室外気温
と室内気温との差(To−Tr)が−15deg以下で
ある条件を満たすとき電磁開閉弁13を閉じる一方、こ
の条件が満たされないとき電磁開閉弁13を開く。本発
明者が実験によって得た図5(a)のデータ(図5(a)中の
□がデータ点を示す)から分かるように、(To−T
r)≦−15degとなる運転条件下では、圧縮機2に
吸入される冷媒の湿り度が大きくなって圧縮機2の信頼
性が損なわれる。一方、(To−Tr)>−15deg
となる運転条件下では、圧縮機2に吸入される冷媒の湿
り度は圧縮機2の信頼性に問題がないレベルとなる。そ
こで、上述のように、室外気温Toと室内気温Trとの
差(To−Tr)が−15deg以下であるか否かに基
づいて電磁開閉弁13を開閉することにより、電磁開閉
弁13を的確に制御することができ、圧縮機2の信頼性
を維持することができる。
【0053】なお、凝縮器3出口の温度センサ32およ
び蒸発器5入口の温度センサ33によって凝縮器3の出
口温度Tc、蒸発器5の入口温度Teをそれぞれ検出
し、検出した凝縮器3の出口温度Tcおよび蒸発器5の
入口温度Teが所定の条件を満たすか否かに基づいて電
磁開閉弁13を開閉するようにしても良い。この場合
も、基本的には室外気温検出用の温度センサ38および
室内気温検出用の温度センサ39を用いる場合と同様に
電磁開閉弁13を開閉することができ、電磁開閉弁13
を的確に制御することができる。
【0054】また、電磁開閉弁13はキャピラリチュー
ブ12Fと過冷却用熱交換器10との間に介挿されてい
るので、電磁開閉弁13による圧力損失は、過冷却用熱
交換器10のバイパス側入口の圧力を低下させ、そこの
温度を低下させる方向に働く。したがって、電磁開閉弁
13の存在によって過冷却用熱交換器10における熱交
換量が低下することはない。なお、電磁開閉弁13は、
主回路6からの分岐点41と過冷却用熱交換器10との
間に介挿されていれば良く、分岐点41とキャピラリチ
ューブ12Fとの間に介挿されていても良い。
【0055】(第3実施形態)図4は第3実施形態の空
気調和機の、主回路6とバイパス回路(破線で示す)1
1Bとを含む冷媒回路1Bを示している。簡単のため、
図1中の構成要素と対応する構成要素には同一符号を付
して、第1実施形態と相違する点についてのみ説明す
る。
【0056】この実施形態では、バイパス回路11B
は、主回路6からの分岐点41と過冷却用熱交換器10
との間に複数並列に別れた分流回路17A,17B,
…,17Cを有している。分流回路17Aにはキャピラ
リチューブ12Aが配置され、分流回路17Bにはキャ
ピラリチューブ12B,電磁開閉弁13Bがこの順に配
置され、以下同様に、分流回路17Cにはキャピラリチ
ューブ12C,電磁開閉弁13Cがこの順に配置されて
いる。これらのキャピラリチューブ12A,12B,
…,12Cと電磁開閉弁13B,…,13Cとの組み合
わせによって第2の膨張機構18が構成されている。こ
れらのキャピラリチューブ12A,12B,…,12C
は、各分流回路17A,17B,…,17Cを通る冷媒
に対してそれぞれ異なる絞り量を与えるように、様々な
寸法に設定されている。この結果、電磁開閉弁13B,
…,13Cを開閉することによって、この第2の膨張機
構18が全体としてバイパス流冷媒に与える絞り量を複
数段階に設定することができる。
【0057】冷房標準条件や過負荷条件下では、第2の
膨張機構18がバイパス流冷媒に与える絞り量を比較的
小さい段階に設定する。そのような条件下では、典型的
には、第2の膨張機構18がバイパス流冷媒に与える絞
り量は、冷房標準条件下で蒸発器5の出口で主流冷媒が
飽和状態となるときに過冷却用熱交換器10のバイパス
側出口でのバイパス流冷媒が飽和状態となるように設定
する。このように絞り量を設定することにより、第1ま
たは第2の実施形態の空気調和機に比して高い冷凍能力
を得ることができる。一方、低外気条件や想定極限条件
下では、第2の膨張機構18がバイパス流冷媒に与える
絞り量を比較的大きい段階に設定する。これにより、過
冷却用熱交換器10通過後のバイパス流冷媒の湿り度が
低くなる。極端な場合は、第2の膨張機構18を完全に
閉じて、バイパス流冷媒の流通を遮断する。これによ
り、バイパス流冷媒が、湿り度が高い状態で主流冷媒と
合流して圧縮機2に流入することはなくなる。したがっ
て、圧縮機2の信頼性が損なわれるのを防止でき、その
信頼性を維持することができる。なお、低外気条件や想
定極限条件下では、過冷却用熱交換器10における過冷
却の効果が小さく、冷凍能力もあまり要求されないの
で、第2の膨張機構18の絞り量が比較的大きい段階に
設定され、または第2の膨張機構18が完全に閉じられ
たとしても問題は生じない。
【0058】具体的には、第2実施形態の空気調和機と
同様に、冷房運転時に、室外気温検出用の温度センサ3
8、室内気温検出用の温度センサ39によって、室外気
温To、室内気温Trを検出する。そして、図示しない
制御手段によって、検出した室外気温と室内気温との差
(To−Tr)が低い(負である場合を含む)とき第2
の膨張機構18の絞り量を比較的大きい段階に設定する
一方、この条件が満たされないとき第2の膨張機構18
の絞り量を比較的小さい段階に設定する。これにより、
第2の膨張機構18を的確に制御することができ、圧縮
機2の信頼性を維持することができる。
【0059】なお、凝縮器3出口の温度センサ32およ
び蒸発器5入口の温度センサ33によって凝縮器3の出
口温度Tc、蒸発器5の入口温度Teをそれぞれ検出
し、検出した凝縮器3の出口温度Tcおよび蒸発器5の
入口温度Teが所定の条件を満たすか否かに基づいて第
2の膨張機構18の絞り量の段階を設定するようにして
も良い。
【0060】(第4実施形態)図6は第4実施形態の空
気調和機の、主回路6とバイパス回路(破線で示す)1
1Cとを含む冷媒回路1Cを示している。簡単のため、
図1中の構成要素と対応する構成要素には同一符号を付
して、第1実施形態と相違する点についてのみ説明す
る。
【0061】この実施形態では、冷媒回路1Cは、第1
の膨張機構としての第1の電動膨張弁4、第2の膨張機
構としての第2の電動膨張弁14を備えるとともに、こ
れらの電動膨張弁4,14を制御するために、飽和温度
演算部21、比較部22および24、主電動弁制御部2
3並びにバイパス電動弁制御部25を備えている。
【0062】運転時には、アキュムレータ8の入口側に
取り付けた圧力センサ40によって圧縮機2の吸入側の
圧力Psを検出し、飽和温度演算部21によって、この
圧力Psに相当する冷媒の相当飽和温度Tsを算出す
る。一方、蒸発器5の出口の温度センサ36によって蒸
発器5の出口温度Teoを検出する。比較部22によっ
て、蒸発器5の出口温度Teoと相当飽和温度Tsとの
差(Teo−Ts)を上記蒸発器5の出口を通る主流冷
媒の過熱度として算出する。そして、主電動弁制御部2
3によって、この算出した主流冷媒の過熱度(Teo−
Ts)が所定の目標過熱度になるように、電動膨張弁4
を制御する。これとともに、過冷却用熱交換器10のバ
イパス側出口の温度センサ35によってバイパス側出口
温度(このバイパス側出口でのバイパス流冷媒の温度)
Tboを検出する。比較部24によって、このバイパス
側出口温度Tboと相当飽和温度Tsとの差(Tbo−
Ts)を上記過冷却用熱交換器10のバイパス側出口を
通るバイパス流冷媒の過熱度(Tbo−Ts)として算
出する。そして、バイパス電動弁制御部25によって、
この算出したバイパス流冷媒の過熱度(Tbo−Ts)
が所定の目標過熱度になるように、電動膨張弁14を制
御する。
【0063】このようにした場合、蒸発器5の出口を通
る主流冷媒の過熱度および過冷却用熱交換器10のバイ
パス側出口を通るバイパス流冷媒の過熱度を的確に制御
することができる。したがって、過冷却を行う利点を十
分に生かすことができ、運転条件にかかわらず高い冷凍
能力を維持することができる。
【0064】ここで、冷媒回路1の冷凍能力が最大とな
るのは、蒸発器5の出口を通る主流冷媒の過熱度がゼロ
(飽和状態)で、かつ過冷却用熱交換器10のバイパス
側出口を通るバイパス流冷媒の過熱度がゼロ(飽和状
態)のときであるが、各出口を通る冷媒の状態が飽和状
態から湿り側にばらつくと、圧縮機2の信頼性を損なう
可能性がある。そこで、上述のように各出口での冷媒の
過熱度を制御することとして、冷媒の状態を飽和状態か
ら幾分過熱側に調整している。これにより、圧縮機2の
信頼性を維持することができる。
【0065】(第5実施形態)図7は第5実施形態の空
気調和機の、主回路6とバイパス回路(破線で示す)1
1Dとを含む冷媒回路1Dを示している。簡単のため、
図1中の構成要素と対応する構成要素には同一符号を付
して、第1実施形態と相違する点についてのみ説明す
る。
【0066】この実施形態では、冷媒回路1Dは、第1
の膨張機構としての第1の電動膨張弁4、第2の膨張機
構としての第2の電動膨張弁14を備えるとともに、こ
れらの電動膨張弁4,14を制御するために、吐出管目
標温度算出部26、比較部27および29、主電動弁制
御部23、並びにバイパス電動弁制御部25を備えてい
る。
【0067】運転時には、凝縮器3の出口の温度センサ
32によって凝縮器3の出口温度Tcを検出し、蒸発器
5の入口の温度センサ33によって蒸発器5の入口温度
Teを検出する。吐出管目標温度算出部26によって、
凝縮器3の出口温度Tcと蒸発器5の入口温度Teとの
関数fとして、圧縮機出口の目標温度Td(target)=
f(Te,Tc)を設定する。一方、圧縮機2の出口
(吐出管)の温度センサ31によって、実際の吐出管温
度Tdを検出する。そして、比較部27によって実際の
吐出管温度Tdと目標温度Td(target)との差(Td
−Td(target))を算出し、主電動弁制御部23によ
って、この差(Td−Td(target))がゼロとなるよ
うに、電動膨張弁4の絞り量を調整する。これととも
に、過冷却用熱交換器10のバイパス側出口の温度セン
サ35によってバイパス側出口温度Tboを検出し、過
冷却用熱交換器10のバイパス側入口の温度センサ34
によってバイパス側入口温度(このバイパス側入口を通
るバイパス流冷媒の温度)Tbiを検出する。比較部2
9によってこのバイパス側出口温度Tboとバイパス側
入口温度Tbiとの差(Tbo−Tbi)を算出し、バ
イパス側電動弁制御部25によってこの差(Tbo−T
bi)が所定の目標値になるように、電動膨張弁14を
制御する。
【0068】このようにした場合、蒸発器5の出口を通
る主流冷媒の過熱度および過冷却用熱交換器10のバイ
パス側出口を通るバイパス流冷媒の過熱度を的確に制御
することができる。したがって、過冷却を行う利点を十
分に生かすことができ、運転条件にかかわらず高い冷凍
能力を維持することができる。
【0069】(第6実施形態)図8は第6実施形態の空
気調和機の、主回路6とバイパス回路(破線で示す)1
1Eとを含む冷媒回路1Eを示している。簡単のため、
図1中の構成要素と対応する構成要素には同一符号を付
して、第1実施形態と相違する点についてのみ説明す
る。
【0070】この実施形態では、冷媒回路1Eは、第1
の膨張機構としての電動膨張弁4、第2の膨張機構とし
ての温度自動膨張弁15を備えている。この温度自動膨
張弁15は感温筒15aを有し、この感温筒15aが検
出した温度に応じて自動的に弁の開度が調節されるよう
になっている。感温筒15aは過冷却用熱交換器10の
バイパス側出口配管に取り付けられている。
【0071】運転時には、感温筒15aによって過冷却
用熱交換器10のバイパス側出口温度Tboが検出さ
れ、その検出信号に応じて温度自動膨張弁15がバイパ
ス流冷媒に与える絞り量が制御される。したがって、過
冷却用熱交換器10のバイパス側出口温度Tboを通る
バイパス流冷媒の過熱度が、それだけで自動的に制御さ
れる。この結果、他にセンサや制御手段等を設ける必要
がなくなり、空気調和機の構成を簡素化することができ
る。
【0072】なお、上述の第4〜第6実施形態によれ
ば、ガス欠時の信頼性を向上できる利点もある。図10
に示した従来の冷媒回路301では、ガス欠時に電動膨
張弁304が容量不足になって、吐出管温度Tdが非常
に高くなり、保護制御が働いて空気調和機が異常停止す
る可能性がある。これに対して、上述の第4〜第6実施
形態の冷媒回路1C,1Dまたは1Eでは、主回路6と
バイパス回路11C,11Dまたは11Eが実質的に並
列であり、2つの電動膨張弁4,14(または15)を
併せたときの弁容量が従来の冷媒回路301よりも大き
くなる。したがって、ガス欠耐力が向上して、吐出管温
度Td上昇による異常停止が従来の冷媒回路301より
も生じにくくなる。この結果、信頼性が高まる。
【0073】以上は主に冷房条件に関して具体的に説明
したが、暖房時の使用に関しても定性的には同じことで
あり、本発明はそのまま利用できる。
【0074】また、上述の各実施形態では、バイパス回
路11は、凝縮器3と過冷却用熱交換器10との間で主
回路から分岐するものとしたが、これに限られるもので
はない。バイパス回路は、過冷却用熱交換器10と電動
膨張弁4との間で主回路から分岐して、第2の膨張機
構、過冷却用熱交換器の順にバイパス流冷媒を流すよう
になっていても良い。この場合も同様の作用効果を奏す
ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の空
気調和機では、キャピラリチューブは、冷房標準条件よ
りも室外気温が低く、かつ室内気温が高い想定極限条件
下で、圧縮機の吐出管温度が所定の下限値以上となるよ
うな絞り量を上記バイパス流冷媒に与えるので、吐出管
温度の下限値として、圧縮機の信頼性を維持することが
できる値(例えば48℃)を設定し、かつ想定極限条件
下で上記圧縮機の吐出管温度がその値以上となるよう
に、上記キャピラリチューブの絞り量、具体的にはキャ
ピラリチューブの寸法を設定しておくことによって、低
外気条件、特に想定極限条件下であっても、圧縮機の吐
出管温度をその値以上に保つことができる。したがっ
て、圧縮機の信頼性が損なわれるのを防止でき、その信
頼性を維持することができる。
【0076】請求項2に記載の空気調和機は、請求項1
に記載の空気調和機において、上記キャピラリチューブ
の寸法は、上記冷房標準条件下で上記蒸発器の出口で主
流冷媒が飽和状態となるときに上記過冷却用熱交換器の
バイパス側出口でのバイパス流冷媒の過熱度が4.5d
eg以上となるように設定されているので、低外気条
件、特に上記想定極限条件下での上記圧縮機の吐出管温
度が、圧縮機の信頼性を維持することができる48℃以
上となる。したがって、圧縮機の信頼性が損なわれるの
を防止でき、その信頼性を維持することができる。ま
た、キャピラリチューブの寸法を設定するだけであるか
ら、従来に比して高コストとなることもない。
【0077】請求項3に記載の空気調和機は、上記バイ
パス回路中に、冷媒を遮断可能な冷媒遮断機構を備えて
いるので、運転条件に応じて冷媒遮断機構を開閉するこ
とによって、冷房標準条件や過負荷条件では請求項1ま
たは2の空気調和機に比して高い冷凍能力を得ることが
できる一方、低外気条件や想定極限条件下では、圧縮機
の信頼性が損なわれるのを防止できる。
【0078】請求項4に記載の空気調和機では、上記冷
媒遮断機構は上記主回路からの分岐部と上記過冷却用熱
交換器との間に介挿されているので、上記冷媒遮断機構
による圧力損失は、過冷却用熱交換器のバイパス側入口
の圧力を低下させ、そこの温度を低下させる方向に働
く。したがって、上記冷媒遮断機構の存在によって過冷
却用熱交換器における熱交換量が低下することはない。
【0079】請求項5に記載の空気調和機では、室外気
温(To)および室内気温(Tr)が所定の条件を満た
すか否かに基づいて上記冷媒遮断機構を開閉するので、
この冷媒遮断機構を的確に制御することができる。
【0080】請求項6に記載の空気調和機は、請求項5
に記載の空気調和機において、運転時に、検出した上記
室外気温と室内気温との差(To−Tr)が−15de
g以下である条件を満たすとき上記冷媒遮断機構を閉じ
る一方、この条件が満たされないとき上記冷媒遮断機構
を開くので、この冷媒遮断機構を的確に制御でき、圧縮
機の信頼性を維持することができる。
【0081】請求項7に記載の空気調和機では、凝縮器
の出口温度(Tc)および蒸発器の入口温度(Te)が
所定の条件を満たすか否かに基づいて上記冷媒遮断機構
を開閉するので、この冷媒遮断機構を的確に制御でき、
圧縮機の信頼性を維持することができる。
【0082】請求項8に記載の空気調和機では、上記第
2の膨張機構は、2個以上のキャピラリチューブと、冷
媒を遮断可能な少なくとも1個の冷媒遮断機構とを所定
の配置に組み合わせて構成され、上記バイパス流冷媒に
与える絞り量を複数段階に設定できるようになっている
ので、運転条件に応じて第2の膨張機構の絞り量の段階
を設定することによって、冷房標準条件や過負荷条件下
では請求項1または2の空気調和機に比して高い冷凍能
力を得ることができる一方、低外気条件や想定極限条件
下では、圧縮機の信頼性が損なわれるのを防止できる。
【0083】請求項9に記載の空気調和機では、室外気
温(To)および室内気温(Tr)が所定の条件を満た
すか否かに基づいて上記第2の膨張機構の絞り量の段階
を設定するので、この第2の膨張機構を的確に制御する
ことができる。
【0084】請求項10に記載の空気調和機では、凝縮
器の出口温度(Tc)および蒸発器の入口温度(Te)
が所定の条件を満たすか否かに基づいて上記第2の膨張
機構の絞り量の段階を設定するので、この第2の膨張機
構を的確に制御することができる。
【0085】請求項11に記載の空気調和機では、第1
の膨張機構を第1の電動膨張弁、第2の膨張機構を第2
の電動膨張弁でそれぞれ構成し、上記第1および第2の
電動膨張弁によって蒸発器の出口の過熱度および過冷却
用熱交換器のバイパス側出口の過熱度を制御するので、
より細かい的確な制御を行うことができる。したがっ
て、過冷却を行う利点が十分に生かすことができ、運転
条件にかかわらず高い冷凍能力を維持することができ
る。
【0086】ここで、上記冷媒回路の冷凍能力が最大と
なるのは、上記蒸発器の出口を通る主流冷媒の過熱度が
ゼロ(飽和状態)で、かつ上記過冷却用熱交換器のバイ
パス側出口を通るバイパス流冷媒の過熱度がゼロ(飽和
状態)のときであるが、上記各出口を通る冷媒の状態が
飽和状態から湿り側にばらつくと、圧縮機の信頼性を損
なう可能性がある。そこで、上記各出口での冷媒の過熱
度を制御することとして、冷媒の状態を飽和状態から幾
分過熱側に調整する。これにより、圧縮機の信頼性を維
持することができる。
【0087】請求項12に記載の空気調和機は、圧力セ
ンサによって上記圧縮機の吸入側の圧力(Ps)を検出
して、この圧力に相当する上記冷媒の相当飽和温度(T
s)を算出し、温度センサによって上記蒸発器の出口温
度(Teo)および上記過冷却用熱交換器のバイパス側
出口温度(Tbo)を検出し、上記蒸発器の出口温度と
上記相当飽和温度との差(Teo−Ts)を上記蒸発器
の出口を通る主流冷媒の過熱度として算出するととも
に、上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口温度と上記
相当飽和温度との差(Tbo−Ts)を上記過冷却用熱
交換器のバイパス側出口を通るバイパス流冷媒の過熱度
として算出し、この算出した主流冷媒の過熱度が所定の
目標過熱度になるように上記第1の電動膨張弁を制御す
るとともに、この算出したバイパス流冷媒の過熱度が所
定の目標過熱度になるように上記第2の電動膨張弁を制
御するので、上記蒸発器の出口を通る主流冷媒の過熱度
および上記過冷却用熱交換器のバイパス側出口を通るバ
イパス流冷媒の過熱度を的確に制御することができる。
【0088】請求項13に記載の空気調和機は、温度セ
ンサによって上記凝縮器の出口温度(Tc)、上記蒸発
器の入口温度(Te)、上記圧縮機の吐出管温度(T
d)、並びに上記過冷却用熱交換器のバイパス側の入口
温度(Tbi)および出口温度(Tbo)を検出し、上
記凝縮器の出口温度(Tc)および上記蒸発器の入口温
度(Te)に基づいて上記圧縮機の吐出管の目標温度
(Td(target))を設定し、上記圧縮機の検出された
吐出管温度(Td)がその目標温度(Td(target))
となるように上記第1の電動膨張弁を制御するととも
に、上記過冷却用熱交換器のバイパス側の出口温度(T
bo)と入口温度(Tbi)との差(Tbo−Tbi)
が所定の目標値になるように上記第2の電動膨張弁を制
御するので、上記蒸発器の出口温度(Teo)を通る主
流冷媒の過熱度および上記過冷却用熱交換器のバイパス
側出口温度(Tbo)を通るバイパス流冷媒の過熱度を
的確に制御することができる。
【0089】請求項14に記載の空気調和機では、第1
の膨張機構を電動膨張弁、第2の膨張機構を温度自動膨
張弁でそれぞれ構成し、上記電動膨張弁および温度自動
膨張弁によって蒸発器の出口の過熱度および過冷却用熱
交換器のバイパス側出口の過熱度を制御するので、より
細かい的確な制御が行うことができる。したがって、過
冷却を行う利点が十分に生かすことができ、運転条件に
かかわらず高い冷凍能力を維持することができる。しか
も、上記温度自動膨張弁が有する感温筒によって上記過
冷却用熱交換器のバイパス側出口温度(Tbo)が検出
され、その検出信号に応じて上記温度自動膨張弁の絞り
量が制御される。したがって、上記過冷却用熱交換器の
バイパス側出口温度(Tbo)を通るバイパス流冷媒の
過熱度を、それだけで自動的に制御することができる。
この結果、他にセンサや制御手段等を設ける必要がなく
なり、空気調和機の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の空気調和機の冷媒
回路の概略構成を示す図である。
【図2】 図1の冷媒回路において、キャピラリチュー
ブがバイパス流冷媒に与える絞り量を変化させたときの
特性変化を説明する図である。
【図3】 この発明の第2実施形態の空気調和機の冷媒
回路の概略構成を示す図である。
【図4】 この発明の第3実施形態の空気調和機の冷媒
回路の概略構成を示す図である。
【図5】 (a)は図3の冷媒回路を実験的に動作させた
運転条件、すなわち室外気温Toと室内気温Trとの組
み合わせを示す図、(b)は図3の冷媒回路における、室
外気温と室内気温との差(To−Tr)と吐出管の過熱
度との関係を示す図である。
【図6】 この発明の第4実施形態の空気調和機の冷媒
回路の概略構成を示す図である。
【図7】 この発明の第5実施形態の空気調和機の冷媒
回路の概略構成を示す図である。
【図8】 この発明の第6実施形態の空気調和機の冷媒
回路の概略構成を示す図である。
【図9】 凝縮器の出口温度Tcと蒸発器の入口温度T
eとから圧縮機の吐出管の目標温度Td(target)を算
出する仕方を模式的に示す図である。
【図10】 主流冷媒とバイパス流冷媒との間で熱交換
を行って主流冷媒を過冷却する、従来の空気調和機の冷
媒回路の概略構成を示す図である。
【図11】 (a)は過冷却を行わない冷凍サイクルを示
すPh線図、(b)は図10に示した従来の冷媒回路によ
る冷凍サイクルを示すPh線図、(c)は(b)の部分拡大図
である。
【符号の説明】
1,1A,1B,12C,1D,1E 冷媒回路 2 圧縮機 3 凝縮器 4,14 電動膨張弁 5 蒸発器 6 主回路 10 過冷却用熱交換器 11,11A,11B,11D,11E バイパス回路 12,12A,12B,12C,12F キャピラリチ
ューブ 13,13B,13C 電磁開閉弁 15 温度自動膨張弁

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(2)、凝縮器(3)、過冷却用
    熱交換器(10)、第1の膨張機構(4)および蒸発器
    (5)の順に冷媒を流す主回路(6)と、上記凝縮器
    (3)と第1の膨張機構(4)との間で上記主回路
    (6)から分岐して、第2の膨張機構を構成するキャピ
    ラリチューブ(12)、上記過冷却用熱交換器(10)
    の順に冷媒を流し、上記圧縮機(2)の吸入側で上記主
    回路(6)と合流するバイパス回路(11)とを含む冷
    媒回路(1)を備え、上記過冷却用熱交換器(10)
    は、上記主回路(6)を流れる主流冷媒と、上記キャピ
    ラリチューブ(12)通過後の上記バイパス回路(1
    1)を流れるバイパス流冷媒との間で熱交換を行って、
    上記主流冷媒を過冷却する空気調和機において、 上記キャピラリチューブ(12)は、冷房標準条件より
    も室外気温が低く、かつ室内気温が高い想定極限条件下
    で、上記圧縮機(2)の吐出管温度(Td)が所定の下
    限値以上になるような絞り量を上記バイパス流冷媒に与
    えることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、 上記キャピラリチューブ(12)の寸法は、上記冷房標
    準条件下で上記蒸発器(5)の出口で主流冷媒が飽和状
    態となるときに上記過冷却用熱交換器(10)のバイパ
    ス側出口でのバイパス流冷媒の過熱度が4.5deg以
    上となるように設定されていることを特徴とする空気調
    和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機(2)、凝縮器(3)、過冷却用
    熱交換器(10)、第1の膨張機構(4)および蒸発器
    (5)の順に冷媒を流す主回路(6)と、上記凝縮器
    (3)と第1の膨張機構(4)との間で上記主回路
    (6)から分岐して、第2の膨張機構を構成するキャピ
    ラリチューブ(12F)、上記過冷却用熱交換器(1
    0)の順に冷媒を流し、上記圧縮機(2)の吸入側で上
    記主回路(6)と合流するバイパス回路(11A)とを
    含む冷媒回路(1A)を備え、上記過冷却用熱交換器
    (10)は、上記主回路(6)を流れる主流冷媒と、上
    記キャピラリチューブ(12F)通過後の上記バイパス
    回路(1A)を流れるバイパス流冷媒との間で熱交換を
    行って、上記主流冷媒を過冷却する空気調和機におい
    て、 上記バイパス回路(1A)中に、冷媒を遮断可能な冷媒
    遮断機構(13)を備えたことを特徴とする空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空気調和機において、 上記冷媒遮断機構(13)は、上記主回路(6)からの
    分岐部(41)と上記過冷却用熱交換器(10)との間
    に介挿されていることを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の空気調和機に
    おいて、 温度センサ(38,39)によって室外気温(To)お
    よび室内気温(Tr)を検出し、検出した室外気温(T
    o)および室内気温(Tr)が所定の条件を満たすか否
    かに基づいて上記冷媒遮断機構(13)を開閉すること
    を特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の空気調和機において、 運転時に、検出した上記室外気温と室内気温との差(T
    o−Tr)が−15deg以下である条件を満たすとき
    上記冷媒遮断機構(13)を閉じる一方、この条件が満
    たされないとき上記冷媒遮断機構(13)を開くことを
    特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】 請求項3または4に記載の空気調和機に
    おいて、 温度センサ(32,33)によって上記凝縮器(3)の
    出口温度(Tc)および上記蒸発器(5)の入口温度
    (Te)を検出し、検出した上記凝縮器(3)の出口温
    度(Tc)および上記蒸発器(5)の入口温度(Te)
    が所定の条件を満たすか否かに基づいて上記冷媒遮断機
    構(13)を開閉することを特徴とする空気調和機。
  8. 【請求項8】 圧縮機(2)、凝縮器(3)、過冷却用
    熱交換器(10)、第1の膨張機構(4)および蒸発器
    (5)の順に冷媒を流す主回路(6)と、上記凝縮器
    (3)と第1の膨張機構(4)との間で上記主回路
    (6)から分岐して、第2の膨張機構(18)、上記過
    冷却用熱交換器(10)の順に冷媒を流し、上記圧縮機
    (2)の吸入側で上記主回路(6)と合流するバイパス
    回路(11B)とを含む冷媒回路(1B)を備え、上記
    過冷却用熱交換器(10)は、上記主回路(6)を流れ
    る主流冷媒と、上記第2の膨張機構(18)通過後の上
    記バイパス回路(11B)を流れるバイパス流冷媒との
    間で熱交換を行って、上記主流冷媒を過冷却する空気調
    和機において、 上記第2の膨張機構(18)は、2個以上のキャピラリ
    チューブ(12A,12B,…,12C)と、冷媒を遮
    断可能な少なくとも1個の冷媒遮断機構(13B,…,
    13C)とを所定の配置に組み合わせて構成され、上記
    バイパス流冷媒に与える絞り量を複数段階に設定できる
    ようになっていることを特徴とする空気調和機。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の空気調和機において、 温度センサ(38,39)によって室外気温(To)お
    よび室内気温(Tr)を検出し、検出した室外気温(T
    o)および室内気温(Tr)が所定の条件を満たすか否
    かに基づいて上記第2の膨張機構(18)の絞り量の段
    階を設定することを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の空気調和機におい
    て、 温度センサ(32,33)によって上記凝縮器(3)の
    出口温度(Tc)および上記蒸発器(5)の入口温度
    (Te)を検出し、検出した上記凝縮器(3)の出口温
    度(Tc)および上記蒸発器(5)の入口温度(Te)
    が所定の条件を満たすか否かに基づいて上記第2の膨張
    機構(18)の絞り量の段階を設定することを特徴とす
    る空気調和機。
  11. 【請求項11】 圧縮機(2)、凝縮器(3)、過冷却
    用熱交換器(10)、第1の膨張機構および蒸発器
    (5)の順に冷媒を流す主回路(6)と、上記凝縮器
    (3)と第1の膨張機構との間で上記主回路(6)から
    分岐して、第2の膨張機構、上記過冷却用熱交換器(1
    0)の順に冷媒を流し、上記圧縮機(2)の吸入側で上
    記主回路(6)と合流するバイパス回路(11C)とを
    含む冷媒回路(1C)を備え、上記過冷却用熱交換器
    (10)は、上記主回路(6)を流れる主流冷媒と、上
    記第2の膨張機構通過後の上記バイパス回路(11C)
    を流れるバイパス流冷媒との間で熱交換を行って、上記
    主流冷媒を過冷却する空気調和機において、 上記第1の膨張機構を第1の電動膨張弁(4)、上記第
    2の膨張機構を第2の電動膨張弁(14)でそれぞれ構
    成し、 上記第1および第2の電動膨張弁(4,14)によって
    上記蒸発器(5)の出口の過熱度および上記過冷却用熱
    交換器(10)のバイパス側出口の過熱度を制御するこ
    とを特徴とする空気調和機。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の空気調和機におい
    て、 圧力センサ(40)によって上記圧縮機(2)の吸入側
    の圧力(Ps)を検出して、この圧力(Ps)に相当す
    る上記冷媒の相当飽和温度(Ts)を算出し、温度セン
    サ(36,35)によって上記蒸発器(5)の出口温度
    (Teo)および上記過冷却用熱交換器(10)のバイ
    パス側出口温度(Tbo)を検出し、上記蒸発器(5)
    の出口温度と上記相当飽和温度との差(Teo−Ts)
    を上記蒸発器(5)の出口を通る主流冷媒の過熱度とし
    て算出するとともに、上記過冷却用熱交換器(10)の
    バイパス側出口温度と上記相当飽和温度との差(Tbo
    −Ts)を上記過冷却用熱交換器(10)のバイパス側
    出口を通るバイパス流冷媒の過熱度として算出し、 この算出した主流冷媒の過熱度が所定の目標過熱度にな
    るように上記第1の電動膨張弁(4)を制御するととも
    に、この算出したバイパス流冷媒の過熱度が所定の目標
    過熱度になるように上記第2の電動膨張弁(14)を制
    御する制御部(23,25)を備えたことを特徴とする
    空気調和機。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の空気調和機におい
    て、 上記凝縮器(3)の出口温度(Tc)、上記蒸発器
    (5)の入口温度(Te)、上記圧縮機(2)の吐出管
    温度(Td)、並びに上記過冷却用熱交換器(10)の
    バイパス側の入口温度(Tbi)および出口温度(Tb
    o)を検出する温度センサ(32,33,31,34,
    35)と、 上記凝縮器(3)の出口温度(Tc)および上記蒸発器
    (5)の入口温度(Te)に基づいて上記圧縮機(2)
    の吐出管の目標温度(Td(target))を設定し、上記
    圧縮機(2)の検出された吐出管温度(Td)がその目
    標温度(Td(target))となるように上記第1の電動
    膨張弁(4)を制御する主電動弁制御部(23)と、 上記過冷却用熱交換器(10)のバイパス側の出口温度
    (Tbo)と入口温度(Tbi)との差(Tbo−Tb
    i)が所定の目標値になるように上記第2の電動膨張弁
    (14)を制御するバイパス電動弁制御部(25)とを
    備えたことを特徴とする空気調和機。
  14. 【請求項14】 圧縮機(2)、凝縮器(3)、過冷却
    用熱交換器(10)、第1の膨張機構および蒸発器
    (5)の順に冷媒を流す主回路(6)と、上記凝縮器
    (3)と第1の膨張機構との間で上記主回路(6)から
    分岐して、第2の膨張機構、上記過冷却用熱交換器(1
    0)の順に冷媒を流し、上記圧縮機(2)の吸入側で上
    記主回路(6)と合流するバイパス回路(11E)とを
    含む冷媒回路(1E)を備え、上記過冷却用熱交換器
    (10)は、上記主回路(6)を流れる主流冷媒と、上
    記第2の膨張機構通過後の上記バイパス回路(11E)
    を流れるバイパス流冷媒との間で熱交換を行って、上記
    主流冷媒を過冷却する空気調和機において、 上記第1の膨張機構を電動膨張弁(4)、上記第2の膨
    張機構を温度自動膨張弁(15)でそれぞれ構成し、 上記電動膨張弁(4)および温度自動膨張弁(15)に
    よって上記蒸発器(5)の出口の過熱度および上記過冷
    却用熱交換器(10)のバイパス側出口の過熱度を制御
    することを特徴とする空気調和機。
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