JP2006183979A - 冷媒配管長さ検知システムおよび冷媒配管長さ検知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡便に冷媒配管長さを検知することができる冷媒配管長さ検知システムを提供する。
【解決手段】 圧縮機から吐出した冷媒を室外熱交換器で凝縮させ、凝縮した液冷媒を室内熱交換器へ供給して蒸発させ、ガス冷媒配管を介して室内熱交換器から圧縮機へとガス冷媒を導く冷房運転を行わせる運転制御部72と、圧縮機の吸入圧力と室内熱交換器の飽和圧力とから低圧ガス管の圧力損失を算出する圧力損失算出部74と、算出された圧力損失に基づいて、低圧ガス管の長さを算出する低圧ガス管配管長さ算出部76と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】 圧縮機から吐出した冷媒を室外熱交換器で凝縮させ、凝縮した液冷媒を室内熱交換器へ供給して蒸発させ、ガス冷媒配管を介して室内熱交換器から圧縮機へとガス冷媒を導く冷房運転を行わせる運転制御部72と、圧縮機の吸入圧力と室内熱交換器の飽和圧力とから低圧ガス管の圧力損失を算出する圧力損失算出部74と、算出された圧力損失に基づいて、低圧ガス管の長さを算出する低圧ガス管配管長さ算出部76と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
本発明は、室外機と室内機とを接続するとともに冷媒回路を構成する冷媒配管の長さを検知する冷媒配管長さ検知システムおよび冷媒配管長さ検知方法に関するものである。
冷媒配管長さの算出方法として、特許文献1に記載されたものが知られている。
冷房運転を行い安定状態となった後に強制的に膨張弁の開度を変更し、圧縮機からの吐出ガス温度が所定温度になるまでの経過時間によって冷媒配管長さを算出するものである。
冷房運転を行い安定状態となった後に強制的に膨張弁の開度を変更し、圧縮機からの吐出ガス温度が所定温度になるまでの経過時間によって冷媒配管長さを算出するものである。
特許文献1記載の方法は、安定状態となり得る適正な冷房運転がなされることが前提となっており、冷媒充填量が適正でない場合には用いることができない。したがって、長さが不明な既設の冷媒配管に対して冷媒を充填しようとする場合に適用できるものではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、例えば冷媒充填量が不足している等の適正な冷房運転が実現できない場合であっても冷媒配管長さを検知することができる冷媒配管長さ検知システムおよび冷媒配管長さ検知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷媒配管長さ検知システムおよび冷媒配管長さ検知方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和装置の冷媒配管長さ検知システムは、冷媒を圧縮する圧縮機および外気と熱交換を行う室外熱交換器を備えた室外機と、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器を備えた室内機と、前記室外機と前記室内機とを接続するとともに前記圧縮機、前記室外熱交換器および前記室内熱交換器との間で冷媒回路を構成する冷媒配管とを備えた空気調和装置の冷媒配管の長さを検知する冷媒配管長さ検知システムにおいて、前記圧縮機から吐出した冷媒を前記室外熱交換器で凝縮させ、凝縮した液冷媒を前記室内熱交換器へ供給して蒸発させ、ガス冷媒配管を介して前記室内熱交換器から前記圧縮機へとガス冷媒を導く冷房運転を行わせる運転制御部と、前記圧縮機の吸入圧力と前記室内熱交換器の飽和圧力とから前記ガス冷媒配管の圧力損失を算出する圧力損失算出部と、算出された前記圧力損失に基づいて、前記ガス冷媒配管の長さを算出するガス冷媒配管長さ算出部と、を備えていることを特徴とする。
すなわち、本発明にかかる空気調和装置の冷媒配管長さ検知システムは、冷媒を圧縮する圧縮機および外気と熱交換を行う室外熱交換器を備えた室外機と、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器を備えた室内機と、前記室外機と前記室内機とを接続するとともに前記圧縮機、前記室外熱交換器および前記室内熱交換器との間で冷媒回路を構成する冷媒配管とを備えた空気調和装置の冷媒配管の長さを検知する冷媒配管長さ検知システムにおいて、前記圧縮機から吐出した冷媒を前記室外熱交換器で凝縮させ、凝縮した液冷媒を前記室内熱交換器へ供給して蒸発させ、ガス冷媒配管を介して前記室内熱交換器から前記圧縮機へとガス冷媒を導く冷房運転を行わせる運転制御部と、前記圧縮機の吸入圧力と前記室内熱交換器の飽和圧力とから前記ガス冷媒配管の圧力損失を算出する圧力損失算出部と、算出された前記圧力損失に基づいて、前記ガス冷媒配管の長さを算出するガス冷媒配管長さ算出部と、を備えていることを特徴とする。
冷房運転を行うと、室内熱交換器から圧縮機へと流れるガス冷媒配管にはガス冷媒が流れ、配管内のガス流れに基づく圧力損失が生じる。すなわち、室内熱交換器で気化された冷媒ガスは、ガス冷媒配管を通って圧縮機の吸入側に到達するまでに、冷媒配管内壁面の摩擦によって圧力が降下する。この圧力損失に基づいて、ガス冷媒配管長さを決定する。
ガス冷媒配管長さは、例えば、予め取得している冷媒配管の内径、管摩擦係数、冷媒の比重、および冷媒の平均流速から算出される。ガス冷媒配管長さの算出式は、例えばダルシーの式(Darcy's Formula)を用いる。なお、冷媒の平均流速は、例えば圧縮機の吐出流量からシステム内を流れる冷媒の平均流量を算出し、これを冷媒配管の流路断面積で除することによって算出する。
圧力損失に用いる高圧側の圧力は、室内熱交換器の飽和圧力を用いる。この飽和圧力は、例えば、室内熱交換器の冷媒温度から算出する。室内熱交換器の冷媒は、相変化しているため特に温度滑りがない冷媒(例えばR410A)の場合には室内熱交換器内の冷媒温度(飽和温度)が一定なので、算出する飽和圧力の精度が確保される。なお、「温度滑りがない」とは、相変化時(室内熱交換器内では気液二相状態)に温度変化がなく一定であることをいう。
圧力損失に用いる低圧側の圧力は、圧縮機の吸入圧力を用いることとした。圧縮機の吸入圧力は、種々の手段によって得ることができるが、特に、圧縮機の吸入側に設けられた圧力センサを用いるのが好適である。この圧力センサは、圧力制御運転を行う空気調和装置には通常設けられているものなので、これを流用することでセンサの数を減らすことができる。
このように、本発明によれば、室内熱交換器から圧縮機の吸入側に向かうガス冷媒流れさえ形成できれば、全体の冷媒配管長さを決定できるので、簡便に冷媒配管長さを決定することができる。
ガス冷媒配管長さは、例えば、予め取得している冷媒配管の内径、管摩擦係数、冷媒の比重、および冷媒の平均流速から算出される。ガス冷媒配管長さの算出式は、例えばダルシーの式(Darcy's Formula)を用いる。なお、冷媒の平均流速は、例えば圧縮機の吐出流量からシステム内を流れる冷媒の平均流量を算出し、これを冷媒配管の流路断面積で除することによって算出する。
圧力損失に用いる高圧側の圧力は、室内熱交換器の飽和圧力を用いる。この飽和圧力は、例えば、室内熱交換器の冷媒温度から算出する。室内熱交換器の冷媒は、相変化しているため特に温度滑りがない冷媒(例えばR410A)の場合には室内熱交換器内の冷媒温度(飽和温度)が一定なので、算出する飽和圧力の精度が確保される。なお、「温度滑りがない」とは、相変化時(室内熱交換器内では気液二相状態)に温度変化がなく一定であることをいう。
圧力損失に用いる低圧側の圧力は、圧縮機の吸入圧力を用いることとした。圧縮機の吸入圧力は、種々の手段によって得ることができるが、特に、圧縮機の吸入側に設けられた圧力センサを用いるのが好適である。この圧力センサは、圧力制御運転を行う空気調和装置には通常設けられているものなので、これを流用することでセンサの数を減らすことができる。
このように、本発明によれば、室内熱交換器から圧縮機の吸入側に向かうガス冷媒流れさえ形成できれば、全体の冷媒配管長さを決定できるので、簡便に冷媒配管長さを決定することができる。
さらに、本発明の冷媒配管長さ検知システムによれば、前記空気調和装置は、前記室内機を複数台備えるとともに、これらの室内機が一つの前記室外機に対してそれぞれ冷媒配管で接続された構成とされており、前記運転制御部は、一台の前記室内機ごとに順次前記冷房運転を行わせ、前記圧力損失算出部は、それぞれの室内機ごとに圧力損失を算出することを特徴とする。
複数の室内機を備えている場合には、全ての室内機を同時に運転させると、冷媒不足となり冷凍サイクルが実現できないおそれがある。そこで、一台の室内機のみを運転させて順次冷房運転を行うこととした。
さらに、本発明の冷媒配管長さ検知システムによれば、前記ガス冷媒配管長さ算出部は、各前記室内機ごとに算出された前記圧力損失のうち最も大きな圧力損失を用いて、最大ガス冷媒配管長さを算出することを特徴とする。
さらに、本発明の冷媒配管長さ検知システムによれば、得られた前記最大ガス冷媒配管長さに基づいて、前記空気調和装置の制御パラメータの補正量を計算する制御パラメータ算出部を備えていることを特徴とする。
実際の冷媒配管長さが設計値の冷媒配管長さと異なると、圧力損失も設計値からずれることになる。したがって、計算から得られた最大ガス冷媒配管長さに基づいて、空気調和装置の制御パラメータを補正する必要がある。本発明によれば、制御パラメータの補正量を計算することとしたので、この補正量に従って空気調和装置の制御パラメータで再設定すれば、設計通りの運転が可能となる。
空気調和装置の制御パラメータとしては、以下のものが挙げられる。
1.冷房運転時の目標低圧圧力、および/または、暖房運転時の目標高圧圧力
空気調和装置の運転が圧力制御によって行われている場合には、冷房運転時には目標低圧圧力になるように、暖房運転時には目標高圧圧力になるように、圧縮機の回転数、膨張弁の開度等を制御する。
冷媒配管の長さが設計値とは異なり、圧力損失が設計値からずれると、その分だけ実際の高圧圧力や低圧圧力が設計値からずれることになる。そこで、目標低圧圧力および/または目標高圧圧力を冷媒配管長さに応じて補正する。
例えば、冷媒配管の長さが設計値よりも長い場合には、圧力損失が大きくなるので、その分を考慮して、圧縮機の回転数を上げるために、目標低圧圧力を下げ、目標高圧圧力を上げる。
2.デフロスト(除霜)運転や油回収運転等の液バック気味運転の終了を示す過熱度の閾値
デフロスト運転や油回収運転等の液バック気味運転を行う場合には、圧縮機の吸入側の温度を測定して過熱度を把握しながら、過熱度が閾値を超えた場合に液バック気味運転を終了する。
例えば、冷媒配管長が長いほどその分だけ液冷媒が冷媒配管に溜まり込む量が多くなる。この場合には、過熱度の閾値を大きくして、早めに液バック気味運転を終了する。これにより、運転が終了してからの液バック量を抑えることができる。
3.電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイム
冷媒配管長が長いほど、電子膨張弁の変化に対する冷媒の応答が遅くなるので、電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイムを遅くして、ハンチングを防止させることができる。電子膨張弁としては、冷房運転時に、凝縮冷媒を減圧する膨張弁が挙げられる。
空気調和装置の制御パラメータとしては、以下のものが挙げられる。
1.冷房運転時の目標低圧圧力、および/または、暖房運転時の目標高圧圧力
空気調和装置の運転が圧力制御によって行われている場合には、冷房運転時には目標低圧圧力になるように、暖房運転時には目標高圧圧力になるように、圧縮機の回転数、膨張弁の開度等を制御する。
冷媒配管の長さが設計値とは異なり、圧力損失が設計値からずれると、その分だけ実際の高圧圧力や低圧圧力が設計値からずれることになる。そこで、目標低圧圧力および/または目標高圧圧力を冷媒配管長さに応じて補正する。
例えば、冷媒配管の長さが設計値よりも長い場合には、圧力損失が大きくなるので、その分を考慮して、圧縮機の回転数を上げるために、目標低圧圧力を下げ、目標高圧圧力を上げる。
2.デフロスト(除霜)運転や油回収運転等の液バック気味運転の終了を示す過熱度の閾値
デフロスト運転や油回収運転等の液バック気味運転を行う場合には、圧縮機の吸入側の温度を測定して過熱度を把握しながら、過熱度が閾値を超えた場合に液バック気味運転を終了する。
例えば、冷媒配管長が長いほどその分だけ液冷媒が冷媒配管に溜まり込む量が多くなる。この場合には、過熱度の閾値を大きくして、早めに液バック気味運転を終了する。これにより、運転が終了してからの液バック量を抑えることができる。
3.電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイム
冷媒配管長が長いほど、電子膨張弁の変化に対する冷媒の応答が遅くなるので、電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイムを遅くして、ハンチングを防止させることができる。電子膨張弁としては、冷房運転時に、凝縮冷媒を減圧する膨張弁が挙げられる。
また、本発明の冷媒配管長さ検知方法によれば、冷媒を圧縮する圧縮機および外気と熱交換を行う室外熱交換器を備えた室外機と、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器を備えた室内機と、前記室外機と前記室内機とを接続するとともに前記圧縮機、前記室外熱交換器および前記室内熱交換器との間で冷媒回路を構成する冷媒配管とを備えた空気調和装置の冷媒配管の長さを検知する冷媒配管長さ検知方法において、前記圧縮機から吐出した冷媒を前記室外熱交換器で凝縮させ、凝縮した液冷媒を前記室内熱交換器へ供給して蒸発させ、ガス冷媒配管を介して前記室内熱交換器から前記圧縮機へとガス冷媒を導く冷房運転を行わせ、前記圧縮機の吸入圧力と前記室内熱交換器の飽和圧力とから前記ガス冷媒配管の圧力損失を算出し、算出された前記圧力損失に基づいて、前記ガス冷媒配管の長さを算出することを特徴とする。
圧縮機の吸入圧力と室内熱交換器の飽和圧力から得られる圧力損失を用いることとしたので、室内熱交換器から圧縮機の吸入側に向かうガス冷媒流れさえ形成できれば、簡便な構成で冷媒配管長さを決定できる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
先ず、本発明の冷媒配管長さ検知システムが適用される空気調和装置について説明した後に、本発明の冷媒配管長さ検知システムについて説明する。
先ず、本発明の冷媒配管長さ検知システムが適用される空気調和装置について説明した後に、本発明の冷媒配管長さ検知システムについて説明する。
図1には、高圧ガス管、低圧ガス管および液管によって一つの室外機と接続された複数の室内機を備え、それぞれの室内機で冷房・暖房運転を独立に行う冷暖房フリーマルチエアコン(空気調和装置)の概略構成が示されている。
冷暖房フリーマルチエアコンは、一つの室外ユニット(室外機)1と、複数の室内ユニット(室内機)3と、これらを接続する高圧ガス管5、低圧ガス管7および液管9とを備えている。
室外ユニット1は、例えば2台とされた圧縮機10と、例えば2台とされた室外熱交換器12とを備えている。
室外熱交換器12は、室外空気と熱交換するものであり、通過する冷媒の状態に応じて、凝縮器または蒸発器として動作する。各室外熱交換器12a,bとレシーバ23との間の液管9との間であって、各室外熱交換器12a,bの近傍には、それぞれ、室外側膨張弁13a,bが設けられている。この室外側膨張弁13a,bをバイパスする室外側膨張弁バイパス管16a,bが設けられており、各バイパス管16a,bには、室外熱交換器12a,bからレシーバ23への冷媒流れを許容し、その逆の流れを阻止する逆止弁19a,bが設けられている。一方の第1室外熱交換器12aに接続された室外側膨張弁バイパス管16aには、逆止弁19aの上流側に開閉弁21が設けられている。
室外側膨張弁13a,bのレシーバ23側に接続された配管は、液管9の合流点9aにて合流するようになっている。
冷暖房フリーマルチエアコンは、一つの室外ユニット(室外機)1と、複数の室内ユニット(室内機)3と、これらを接続する高圧ガス管5、低圧ガス管7および液管9とを備えている。
室外ユニット1は、例えば2台とされた圧縮機10と、例えば2台とされた室外熱交換器12とを備えている。
室外熱交換器12は、室外空気と熱交換するものであり、通過する冷媒の状態に応じて、凝縮器または蒸発器として動作する。各室外熱交換器12a,bとレシーバ23との間の液管9との間であって、各室外熱交換器12a,bの近傍には、それぞれ、室外側膨張弁13a,bが設けられている。この室外側膨張弁13a,bをバイパスする室外側膨張弁バイパス管16a,bが設けられており、各バイパス管16a,bには、室外熱交換器12a,bからレシーバ23への冷媒流れを許容し、その逆の流れを阻止する逆止弁19a,bが設けられている。一方の第1室外熱交換器12aに接続された室外側膨張弁バイパス管16aには、逆止弁19aの上流側に開閉弁21が設けられている。
室外側膨張弁13a,bのレシーバ23側に接続された配管は、液管9の合流点9aにて合流するようになっている。
各圧縮機10a,bは、好適にはスクロールコンプレッサが用いられる。これらの圧縮機10a,bは、要求される能力に応じて、2台同時に運転する場合もあり、また、1台のみ運転させ、他の1台をバックアップとする場合もある。
圧縮機10で圧縮された冷媒は、高圧ガス冷媒となり、高圧ガス管5へと吐出される。
なお、冷媒としては、例えばR410Aが用いられる。このR410Aは、従来の冷媒であるR22,R407Cに比べて約1.4倍(5℃)の密度を有し、1.6倍の高圧(5℃)となる高密度高圧冷媒のため、高い冷凍能力を発揮し、圧力損失も少ないという利点を有する。
圧縮機10で圧縮された冷媒は、高圧ガス冷媒となり、高圧ガス管5へと吐出される。
なお、冷媒としては、例えばR410Aが用いられる。このR410Aは、従来の冷媒であるR22,R407Cに比べて約1.4倍(5℃)の密度を有し、1.6倍の高圧(5℃)となる高密度高圧冷媒のため、高い冷凍能力を発揮し、圧力損失も少ないという利点を有する。
室外ユニット1内に位置する高圧ガス管5は、分岐点5a,bにおいて分岐し、それぞれの分岐管6a,bが高圧ガス管用ポート14−1において室外側四方弁14a,14bに接続されている。室外側四方弁14a,bは、それぞれ、室外熱交換器12a,bに接続される室外熱交換器側ポート14−2と、低圧ガス管7の分岐点7dにおいて分岐する低圧ガス分岐管15a,bに接続される低圧ガス管側ポート14−3と、ストレーナ17a,b及びキャピラリチューブ18a,bを介して低圧ガス分岐管15a,bに接続されるバイパス管側ポート14−4とを備えている。
室外ユニット1内に位置する低圧ガス管7は、アキュムレータ20を介して、各圧縮機10a,bに接続されている。アキュムレータ20において回収された液冷媒は、液冷媒返送ライン22a,bによって各圧縮機10a,bに戻されるようになっている。
アキュムレータ20の上流側には、圧縮機10の吸入圧力を検出する吸入圧力センサPSLが設けられている。
アキュムレータ20の上流側には、圧縮機10の吸入圧力を検出する吸入圧力センサPSLが設けられている。
室外熱交換器12a,bは、室外側四方弁14a,bに接続される側の反対側に、液管9が接続されている。この室外ユニット1内の液管9には、液冷媒を貯留するレシーバ23と、冷房運転時に液管9を流れる冷媒に過冷却を与える過冷却器25とを備えている。過冷却器25は、液管9を流れる液冷媒の一部を取り出し、膨張弁25aによって膨張気化させて冷却した冷媒によって、液管9を流れる液冷媒に過冷却を与えるようになっている。過冷却に用いられて気化したガス冷媒は、アキュムレータ20に返送される。
室内ユニット3は、複数設けられており、各室内ユニットの構成は同等とされる。
室内ユニット3は、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器40を備えている。室内熱交換器40には、そのベンド部に温度センサTS2が設けられている。また、室内熱交換器40の冷房時の冷媒入口には温度センサTS1、冷房時の冷媒出口には温度センサTS3が設けられている。
室内熱交換器40と液管9とを接続する液冷媒用分岐管44には、膨張弁42が設けられている。
各室内ユニット3には、高圧ガス管5及び低圧ガス管7の切り替えを行う分流コントローラ46が設けられている。
室内ユニット3は、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器40を備えている。室内熱交換器40には、そのベンド部に温度センサTS2が設けられている。また、室内熱交換器40の冷房時の冷媒入口には温度センサTS1、冷房時の冷媒出口には温度センサTS3が設けられている。
室内熱交換器40と液管9とを接続する液冷媒用分岐管44には、膨張弁42が設けられている。
各室内ユニット3には、高圧ガス管5及び低圧ガス管7の切り替えを行う分流コントローラ46が設けられている。
分流コントローラ46は、次のような構成となっている。
分流コントローラ46は、室内側四方弁48を備えている。室内側四方弁48は、高圧ガス管5の主管から分岐された高圧ガス分岐管5cに接続される高圧ガス管用ポート48−1と、室内熱交換器40側に接続される室内熱交換器側ポート48−2と、低圧ガス管7の主管から分岐された室内側低圧ガス分岐管7cに接続される低圧ガス管用ポート48−3と、室内側低圧ガス分岐管7cの中途位置49に合流する低圧バイパス管50に接続される低圧バイパス管用ポート48−4とを有している。
分流コントローラ46は、室内側四方弁48を備えている。室内側四方弁48は、高圧ガス管5の主管から分岐された高圧ガス分岐管5cに接続される高圧ガス管用ポート48−1と、室内熱交換器40側に接続される室内熱交換器側ポート48−2と、低圧ガス管7の主管から分岐された室内側低圧ガス分岐管7cに接続される低圧ガス管用ポート48−3と、室内側低圧ガス分岐管7cの中途位置49に合流する低圧バイパス管50に接続される低圧バイパス管用ポート48−4とを有している。
室内側四方弁48は、暖房運転時には、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通し、かつ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通する。また、室内側四方弁48は、冷房運転時には、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通し、かつ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート49−3とを連通する。
室内側四方弁48の上流側の高圧ガス分岐管5cには、高圧ガス分岐管用開閉弁52が設けられている。この高圧ガス分岐管用開閉弁52を迂回するように高圧ガス分岐管用バイパス流路54が形成されており、この高圧ガス分岐管用バイパス流路54には第1キャピラリチューブ55が設けられている。
室内側四方弁48の下流側の低圧バイパス管50には、第2キャピラリチューブ57が設けられている。
高圧ガス分岐管用バイパス流路54の上流側の高圧ガス分岐管5cと低圧バイパス管50の下流側(中途位置49の下流側)の室内側低圧ガス分岐管7cとの間には、高低圧バイパス管(バイパス管)58が設けられている。高低圧バイパス管58には、高圧ガス分岐管5c側から室内側低圧ガス分岐管7c側に向かって、高低圧バイパス管用開閉弁(開閉弁)60と第3キャピラリチューブ(減速手段)62とが順に設けられている。
室内側四方弁48の下流側の低圧バイパス管50には、第2キャピラリチューブ57が設けられている。
高圧ガス分岐管用バイパス流路54の上流側の高圧ガス分岐管5cと低圧バイパス管50の下流側(中途位置49の下流側)の室内側低圧ガス分岐管7cとの間には、高低圧バイパス管(バイパス管)58が設けられている。高低圧バイパス管58には、高圧ガス分岐管5c側から室内側低圧ガス分岐管7c側に向かって、高低圧バイパス管用開閉弁(開閉弁)60と第3キャピラリチューブ(減速手段)62とが順に設けられている。
次に、上記構成の冷暖房フリーマルチエアコンについて、各運転モードに応じてその動作を説明する。
その後、本発明にかかる冷媒配管長さ検知システムの実施形態について説明する。
以下に説明するように、冷暖房フリーマルチエアコンは、要求される凝縮能力・蒸発能力に応じて、室外熱交換器12の動作を適宜変更するものである。
その後、本発明にかかる冷媒配管長さ検知システムの実施形態について説明する。
以下に説明するように、冷暖房フリーマルチエアコンは、要求される凝縮能力・蒸発能力に応じて、室外熱交換器12の動作を適宜変更するものである。
[全冷房全台運転:運転パターンC4]
先ず、夏季のように、全ての室内ユニット3において冷房運転が選択されている場合の動作について、図1を用いて説明する。この場合、二つの室外熱交換器12a,bは凝縮器として動作する。
圧縮機10aによって圧縮された高圧ガス冷媒は、高圧ガス管5の各分岐点5a,bで分岐して、各室外側四方弁14a,bへと流れる。一方、高圧ガス冷媒の一部分(ごく少量)は、室内ユニット3へと接続される高圧ガス管5を通って室内ユニット3へと流れる。なお、本実施形態において、圧縮機は1台のみ用いており、他の1台はバックアップ用とされている。
室外側四方弁14a,bでは、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2が連通され、また、低圧ガス管側ポート14−3とバイパス管側ポート14−4とが連通されている。したがって、高圧ガス管用ポート14−1へと流れ込んだ高圧ガス冷媒は、室外熱交換器側ポート14−2を通過して、室外熱交換器12a,bへと導かれる。一方、室外側四方弁14a,bの低圧ガス管側ポート14−3とバイパス管側ポート14−4とが連通され、室外側低圧ガス分岐間15a,bを通る流路は閉ループとされているので、室外側低圧ガス分岐管15a,bには高圧ガス冷媒は流れず、また、低圧ガス管7の分岐点7dから低圧ガス冷媒が流れ込むこともない。ただし、室外側低圧ガス分岐管15a,b内は低圧ガス冷媒が満たされた状態となっている。
先ず、夏季のように、全ての室内ユニット3において冷房運転が選択されている場合の動作について、図1を用いて説明する。この場合、二つの室外熱交換器12a,bは凝縮器として動作する。
圧縮機10aによって圧縮された高圧ガス冷媒は、高圧ガス管5の各分岐点5a,bで分岐して、各室外側四方弁14a,bへと流れる。一方、高圧ガス冷媒の一部分(ごく少量)は、室内ユニット3へと接続される高圧ガス管5を通って室内ユニット3へと流れる。なお、本実施形態において、圧縮機は1台のみ用いており、他の1台はバックアップ用とされている。
室外側四方弁14a,bでは、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2が連通され、また、低圧ガス管側ポート14−3とバイパス管側ポート14−4とが連通されている。したがって、高圧ガス管用ポート14−1へと流れ込んだ高圧ガス冷媒は、室外熱交換器側ポート14−2を通過して、室外熱交換器12a,bへと導かれる。一方、室外側四方弁14a,bの低圧ガス管側ポート14−3とバイパス管側ポート14−4とが連通され、室外側低圧ガス分岐間15a,bを通る流路は閉ループとされているので、室外側低圧ガス分岐管15a,bには高圧ガス冷媒は流れず、また、低圧ガス管7の分岐点7dから低圧ガス冷媒が流れ込むこともない。ただし、室外側低圧ガス分岐管15a,b内は低圧ガス冷媒が満たされた状態となっている。
室外熱交換器12a,bへと流れ込んだ高圧ガス冷媒は、外気と熱交換して放熱し、凝縮液化される。凝縮液化した高圧液冷媒は、レシーバ23を通過し、過冷却器25で過冷却された後、液管9を通って室内ユニット3へと導かれる。なお、室外ユニット1と室内ユニット3とを接続する液管9は、その長さが100mを超えるので、このように過冷却をつけて液管9内での液冷媒の蒸発を避けることが望ましい。
室内ユニット3側へと流れ込んだ高圧液冷媒は、各室内ユニット3に接続された高圧ガス分岐管5cに分岐した後、各室内ユニット3の膨張弁42で絞られて膨張させられる。その後、液冷媒は室内熱交換器40で蒸発して、室内空気から熱を奪い冷却する。蒸発気化した低圧ガス冷媒は、分流コントローラ46の室内側四方弁48へと流れ込む。室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通し、かつ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート49−3とを連通している。したがって、室内熱交換器40からの低圧ガス冷媒は、室内側四方弁48を通り、室内側低圧ガス分岐管7cへと流れ込んだ後、主管である低圧ガス管7を通って室外ユニット1へと導かれる。
分流コントローラ46内では、高圧ガス冷媒について、次のような冷媒流れが形成されている。高圧ガス管5から各室内ユニット3に分岐した高圧ガス分岐管5cを通って流れ込んだ高圧ガス冷媒は、高圧ガス分岐管用開閉弁52が閉とされているので、高圧ガス分岐管用バイパス流路54を通り、第1キャピラリチューブ55で減圧される。減圧されたガス冷媒は、室内側四方弁48を通り、低圧バイパス管50へと流れ込み、第2キャピラリチューブ57で絞られて流量調整された後、中途位置49において室内側低圧ガス分岐管7cに合流する。このように、高圧ガス分岐管5cの高圧ガス冷媒を室内側四方弁48を介して流すようにしたので、高圧ガス分岐管5cにおいて高圧ガスが滞留することがなく、ひいては、主管である高圧ガス管5において高圧ガスが滞留することがない。したがって、高圧ガス管5(もしくは高圧ガス分岐管5c)内で高圧ガス冷媒が放熱・凝縮してしまい、液冷媒が高圧ガス管5内に溜まり込むことが防止される。特に、室外ユニット1と室内ユニット3とを接続する高圧ガス管5の配管長は100mを超え、たとえ配管を断熱したとしてもその放熱量は無視できないものとなるため、このような高圧ガス冷媒を分流コントローラ46によって流動させる冷媒回路が有効となる。
一方、分流コントローラ46の高低圧バイパス管用開閉弁60は閉とされているので、高低圧バイパス管58には高圧ガス冷媒が流れない。
一方、分流コントローラ46の高低圧バイパス管用開閉弁60は閉とされているので、高低圧バイパス管58には高圧ガス冷媒が流れない。
低圧ガス管7を通って室外ユニット1に流れ込んだ低圧ガス冷媒は、アキュムレータ20で液冷媒が除去された後、圧縮機10aへと戻される。
このように、全冷房全台運転では、要求される凝縮能力が大きいため、二つの室外熱交換器12a,bが凝縮器として運転される。
このように、全冷房全台運転では、要求される凝縮能力が大きいため、二つの室外熱交換器12a,bが凝縮器として運転される。
[冷房主体(中間期:室外ファンコントロール範囲内):運転パターンC2]
図2には、春季や秋季のような中間期であって、冷房運転を行う室内ユニット3の台数が、暖房運転を行う室内ユニット3の台数よりも多い冷房主体の運転を行う場合が示されている。また、室外温度が冬季のように低すぎず(例えば5℃以上)、室外熱交換器12a,bに設けた室外ファン(図示せず)の運転・停止(又は室外ファンの回転数制御)によって凝縮能力をコントロールできる範囲における場合である。
図2には、春季や秋季のような中間期であって、冷房運転を行う室内ユニット3の台数が、暖房運転を行う室内ユニット3の台数よりも多い冷房主体の運転を行う場合が示されている。また、室外温度が冬季のように低すぎず(例えば5℃以上)、室外熱交換器12a,bに設けた室外ファン(図示せず)の運転・停止(又は室外ファンの回転数制御)によって凝縮能力をコントロールできる範囲における場合である。
この運転パターンでは、夏季のように要求冷房能力が大きくなく、したがって要求される凝縮能力が比較的小さい(例えば能力の50%)ので、第2室外熱交換器12bは停止されている。この第2室外熱交換器12bの停止は次のように行われる。
第2室外熱交換器12bに接続された室外側四方弁14bを切り替えて、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2との連通を切り、高圧ガス管用ポート14−1とバイパス管側ポート14−4とを連通させ、室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とを連通させる。これにより、圧縮機10aから吐出された高圧ガスを第2室外熱交換器12bに流さないようにする。また、第2室外熱交換器12bに接続された室外側膨張弁13bを全閉にする。
第2室外熱交換器12bに接続された室外側四方弁14bを切り替えて、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2との連通を切り、高圧ガス管用ポート14−1とバイパス管側ポート14−4とを連通させ、室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とを連通させる。これにより、圧縮機10aから吐出された高圧ガスを第2室外熱交換器12bに流さないようにする。また、第2室外熱交換器12bに接続された室外側膨張弁13bを全閉にする。
他方の第1室外熱交換器12aの下流側の室外側膨張弁13aは全開とされており、また、室外側膨張弁バイパス管16aに設けた開閉弁21も開とされている。
暖房運転を行う室内ユニット3aの分流コントローラ46は、次のように動作される。
分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通し、かつ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通している。したがって、高圧ガス冷媒は、室内側四方弁48を通って、室内熱交換器40へと導かれ、この室内熱交換器40で凝縮・液化することによって室内空気に熱を与えて暖房を行う。室内熱交換器40で液化した高圧液冷媒は、液冷媒用分岐管44を通って、主管である液管9へと合流する。
分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通し、かつ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通している。したがって、高圧ガス冷媒は、室内側四方弁48を通って、室内熱交換器40へと導かれ、この室内熱交換器40で凝縮・液化することによって室内空気に熱を与えて暖房を行う。室内熱交換器40で液化した高圧液冷媒は、液冷媒用分岐管44を通って、主管である液管9へと合流する。
[冷暖バランス(冷房≒暖房、低圧許容範囲):運転パターンC0]
図3には、室内ユニット3の冷房運転をしている台数と暖房運転をしている台数が等しい冷暖バランス運転の場合が示されている。本運転パターンC0は、室内ユニット3の暖房運転をしている各室内熱交換器40の容量が比較的大きく、しかも、外気温に対応する飽和蒸気圧を考慮しても室外熱交換器12a,bにおける液冷媒の溜まり込みが許容される範囲(低圧許容範囲)となっている。
したがって、本運転パターンC0では、室外熱交換器12a,bのいずれも停止すなわち冷媒を流さないようになっており、凝縮器としても蒸発器としても動作させていない。すなわち、室外側四方弁14a,bの高圧ガス管用ポート14−1とバイパス管側ポート14−4とを連通させ、室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とを連通させて、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2との連通を切る。
冷房運転に供される高圧液冷媒は、暖房運転をしている室内ユニット3a,bの室内熱交換器40において凝縮した高圧液冷媒が用いられる。
図3には、室内ユニット3の冷房運転をしている台数と暖房運転をしている台数が等しい冷暖バランス運転の場合が示されている。本運転パターンC0は、室内ユニット3の暖房運転をしている各室内熱交換器40の容量が比較的大きく、しかも、外気温に対応する飽和蒸気圧を考慮しても室外熱交換器12a,bにおける液冷媒の溜まり込みが許容される範囲(低圧許容範囲)となっている。
したがって、本運転パターンC0では、室外熱交換器12a,bのいずれも停止すなわち冷媒を流さないようになっており、凝縮器としても蒸発器としても動作させていない。すなわち、室外側四方弁14a,bの高圧ガス管用ポート14−1とバイパス管側ポート14−4とを連通させ、室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とを連通させて、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2との連通を切る。
冷房運転に供される高圧液冷媒は、暖房運転をしている室内ユニット3a,bの室内熱交換器40において凝縮した高圧液冷媒が用いられる。
本運転パターンにおいても、暖房運転が行われている分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通し、かつ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通している。
また、冷房運転が行われている分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通し、かつ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート49−3とを連通している。
また、冷房運転が行われている分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通し、かつ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート49−3とを連通している。
[全暖房全台運転:運転パターンE4]
次に、冬季のように、全ての室内ユニット3において暖房運転が選択されている場合の動作について、図4を用いて説明する。この場合、二つの室外熱交換器12a,bは蒸発器として動作する。
次に、冬季のように、全ての室内ユニット3において暖房運転が選択されている場合の動作について、図4を用いて説明する。この場合、二つの室外熱交換器12a,bは蒸発器として動作する。
圧縮機10aによって圧縮された高圧ガス冷媒は、高圧ガス管5を通って室内ユニット3へと導かれる。高圧ガス冷媒のごく一部は、高圧ガス管5の分岐点5a,bにおいて分岐して各室外側四方弁14a,bへと流れ込む。室外側四方弁14a,bは、高圧ガス管用ポート14−1とバイパス管側ポート14−4とが連通され、また、室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とが連通されている。したがって、室外側四方弁14a,bへと流れ込んだ高圧ガス冷媒は、バイパス管側ポート14−4を通って、キャピラリチューブ18a,bで減圧された後、室外側低圧ガス分岐管15a,bに合流する。室外側低圧ガス分岐管15a,b内の低圧ガス冷媒は、アキュムレータ20を通過して、再び圧縮機10aへと戻される。また、室外熱交換器12a,bから導かれる低圧ガス冷媒も、室外側四方弁14a,bを介して室外側低圧ガス分岐管15a,bに流れるようになっている。
高圧ガス管5によって室内ユニット3へと導かれた高圧ガス冷媒は、各高圧ガス分岐管5cを通過して、各分流コントローラ46へと流れ込む。分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通し、かつ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通している。したがって、高圧ガス冷媒は、室内側四方弁48を通って、室内熱交換器40へと導かれ、この室内熱交換器40で凝縮・液化することによって室内空気に熱を与えて暖房を行う。室内熱交換器40で液化した高圧液冷媒は、液冷媒用分岐管44を通って、主管である液管9へと合流する。この高圧液冷媒は、液管9によって室外ユニット1へと導かれ、室外熱交換器12a,bの上流側に位置する室外側膨張弁13a,bによって減圧させられて低圧液冷媒とされた後に、室外熱交換器12a,bへと送られる。低圧液冷媒は、室外熱交換器12a,bにおいて外気から熱を奪うことにより蒸発して低圧ガス冷媒とされる。低圧ガス冷媒は、上述のように、室外側四方弁14a,bへと導かれた後、低圧ガス分岐管15a,bを通って圧縮機10aへと戻される。
[冷媒配管長さ検知]
上記構成の冷暖房フリーマルチエアコンの冷媒配管長さを検知する場合を例として、本発明の冷媒配管長さ検知システムの一実施形態について、図5を用いて説明する。
ビル等の建物に高圧ガス管5、低圧ガス管7及び液管9が既に設置されており、これら冷媒配管5,7,9を流用して、室外ユニット1及び室内ユニット3を据え付ける場合に、未知である既設の冷媒配管長さは、次のように検知する。
上記構成の冷暖房フリーマルチエアコンの冷媒配管長さを検知する場合を例として、本発明の冷媒配管長さ検知システムの一実施形態について、図5を用いて説明する。
ビル等の建物に高圧ガス管5、低圧ガス管7及び液管9が既に設置されており、これら冷媒配管5,7,9を流用して、室外ユニット1及び室内ユニット3を据え付ける場合に、未知である既設の冷媒配管長さは、次のように検知する。
図5に示すように、冷媒配管長さ検知システム70は、冷媒配管長さを検知しようとする場合に室外機2及び室内機3の運転を制御する運転制御部72と、低圧ガス管7内を流れるガス冷媒の圧力損失を算出する圧力損失算出部74と、圧力損失に基づいて低圧ガス管7の配管長を算出する低圧ガス管長さ算出部(ガス冷媒配管長さ算出部)76と、冷暖房フリーマルチエアコンの制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部82とを備えている。
運転制御部72は、冷媒配管長さを検知する場合に、各室内機3を一台ずつ順番に冷房運転を行わせるものである。したがって、圧縮機10から吐出した冷媒は、室外熱交換器12で凝縮させられ、液冷媒として液管9を介して室内熱交換器40へと送られ、この室内熱交換器40で蒸発させられる。その後、ガス冷媒は、低圧ガス管7を介して室内熱交換器40から圧縮機10へと導かれる。
圧力損失算出部74は、圧縮機10の吸入圧力Poutと室内熱交換器40の飽和圧力Pinとから圧力損失△Pを算出する。すなわち、飽和圧力Pinから吸入圧力Poutを減じることにより(△P=Pin−Pout)、圧力損失△Pを得る。
圧縮機10の吸入圧力Poutは、圧縮機10の吸入側に設けられた吸入圧力センサPSLを用いる(例えば図1参照)。吸入圧力センサPSLは、冷暖房フリーマルチエアコンが圧力制御運転を行う場合には低圧圧力を測定するために通常設けられているものなので、これを流用することでセンサの数を減らすことができる。
室内熱交換器40の飽和圧力Pinは、室内熱交換器40に設けた温度センサTS1〜TS3によって測定された冷媒温度から算出する。すなわち、これらの温度センサTS1〜TS3によって飽和温度を決定し、この飽和温度に応じた飽和圧力Pinを得る。
温度センサTS1〜TS3は、それぞれ、室内熱交換器40の冷房時の冷媒入口、室内熱交換器40のベンド部、および室内熱交換器40の冷房時の冷媒出口に設けられている。これらの温度センサTS1〜TS3の温度の平均値を用いても良いし、R401Aのような温度滑りがない冷媒の場合には、室内熱交換器40内が飽和状態であり冷媒温度が一定なので、室内熱交換器40のベンド部に設けた温度センサTS2のみを用いても良い。なお、温度滑りがないとは、相変化時(室内熱交換器40内では気液二相状態)に温度変化がないことをいう。
温度センサTS1〜TS3は、それぞれ、室内熱交換器40の冷房時の冷媒入口、室内熱交換器40のベンド部、および室内熱交換器40の冷房時の冷媒出口に設けられている。これらの温度センサTS1〜TS3の温度の平均値を用いても良いし、R401Aのような温度滑りがない冷媒の場合には、室内熱交換器40内が飽和状態であり冷媒温度が一定なので、室内熱交換器40のベンド部に設けた温度センサTS2のみを用いても良い。なお、温度滑りがないとは、相変化時(室内熱交換器40内では気液二相状態)に温度変化がないことをいう。
低圧ガス管長さ算出部(ガス冷媒配管長さ算出部)76は、圧力損失算出部74において算出された圧力損失△Pに基づいて、冷房運転している室内熱交換器40と圧縮機10との間の低圧ガス管7の長さ△xを算出する。
低圧ガス管7の長さ△xは、以下のダルシーの式(Darcy's Formula)によって算出する。
△P=λ(△x/D)・(ρu2/2)
ここで、λはダルシーの管摩擦係数、△xは低圧ガス管7の配管長さ、Dは配管の内径、ρは冷媒の比重、uは平均流速である。
ダルシーの管摩擦係数λ、配管の内径D、冷媒の比重ρ、平均流速uは、予め取得しておく。平均流速uは、圧縮機10の吐出流量からシステム内を流れる冷媒の平均流量を算出し、これを冷媒配管の流路断面積(πD2/4)で除することによって算出する。
低圧ガス管7の長さ△xは、以下のダルシーの式(Darcy's Formula)によって算出する。
△P=λ(△x/D)・(ρu2/2)
ここで、λはダルシーの管摩擦係数、△xは低圧ガス管7の配管長さ、Dは配管の内径、ρは冷媒の比重、uは平均流速である。
ダルシーの管摩擦係数λ、配管の内径D、冷媒の比重ρ、平均流速uは、予め取得しておく。平均流速uは、圧縮機10の吐出流量からシステム内を流れる冷媒の平均流量を算出し、これを冷媒配管の流路断面積(πD2/4)で除することによって算出する。
制御パラメータ算出部82は、低圧ガス管長さ算出部76によって得られた最大ガス冷媒配管長さに基づいて、冷暖房フリーマルチエアコンの制御パラメータの補正量を計算する。
制御パラメータとしては、以下のものが挙げられる。
1.冷房運転時の目標低圧圧力、暖房運転時の目標高圧圧力
冷暖房フリーマルチエアコンの運転が圧力制御によって行われているので、冷房運転時には目標低圧圧力になるように、暖房運転時には目標高圧圧力になるように、圧縮機の回転数、膨張弁の開度等を制御するようになっている。
冷媒配管の長さが設計値とは異なり、圧力損失△Pが設計値からずれると、その分だけ実際の高圧圧力や低圧圧力が設計値からずれることになる。そこで、目標低圧圧力および目標高圧圧力を冷媒配管長さに応じて補正する。
例えば、冷媒配管の長さが設計値よりも長い場合には、圧力損失が大きくなるので、その分を考慮して、圧縮機10の回転数を上げるために、目標低圧圧力を下げ、目標高圧圧力を上げる。
2.デフロスト(除霜)運転や油回収運転等の液バック気味運転の終了を示す過熱度の閾値
デフロスト運転や油回収運転等の液バック気味運転を行う場合には、圧縮機10の吸入側の温度を測定して過熱度を把握しながら、過熱度が閾値を超えた場合に液バック気味運転を終了する。
例えば、冷媒配管長が長いほどその分だけ液冷媒が冷媒配管に溜まり込む量が多くなる。この場合には、過熱度の閾値を大きくして、早めに液バック気味運転を終了する。これにより、運転が終了してからの液バック量を抑えることができる。
3.電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイム
冷媒配管長が長いほど、電子膨張弁の変化に対する冷媒の応答が遅くなるので、電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイムを遅くして、ハンチングを防止させることができる。電子膨張弁としては、冷房運転時に、凝縮冷媒を減圧する膨張弁42(例えば図1参照)が挙げられる。
制御パラメータとしては、以下のものが挙げられる。
1.冷房運転時の目標低圧圧力、暖房運転時の目標高圧圧力
冷暖房フリーマルチエアコンの運転が圧力制御によって行われているので、冷房運転時には目標低圧圧力になるように、暖房運転時には目標高圧圧力になるように、圧縮機の回転数、膨張弁の開度等を制御するようになっている。
冷媒配管の長さが設計値とは異なり、圧力損失△Pが設計値からずれると、その分だけ実際の高圧圧力や低圧圧力が設計値からずれることになる。そこで、目標低圧圧力および目標高圧圧力を冷媒配管長さに応じて補正する。
例えば、冷媒配管の長さが設計値よりも長い場合には、圧力損失が大きくなるので、その分を考慮して、圧縮機10の回転数を上げるために、目標低圧圧力を下げ、目標高圧圧力を上げる。
2.デフロスト(除霜)運転や油回収運転等の液バック気味運転の終了を示す過熱度の閾値
デフロスト運転や油回収運転等の液バック気味運転を行う場合には、圧縮機10の吸入側の温度を測定して過熱度を把握しながら、過熱度が閾値を超えた場合に液バック気味運転を終了する。
例えば、冷媒配管長が長いほどその分だけ液冷媒が冷媒配管に溜まり込む量が多くなる。この場合には、過熱度の閾値を大きくして、早めに液バック気味運転を終了する。これにより、運転が終了してからの液バック量を抑えることができる。
3.電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイム
冷媒配管長が長いほど、電子膨張弁の変化に対する冷媒の応答が遅くなるので、電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイムを遅くして、ハンチングを防止させることができる。電子膨張弁としては、冷房運転時に、凝縮冷媒を減圧する膨張弁42(例えば図1参照)が挙げられる。
次に、図6を用いて、上記構成の冷媒配管長さ検知システム70を用いた冷媒配管長さ検知方法について説明する。
まず、運転制御部72の指令によって、冷媒配管長さを検知するための冷房試運転が開始される(S0)。
まず、運転制御部72の指令によって、冷媒配管長さを検知するための冷房試運転が開始される(S0)。
次に、運転制御部72は、室内機3を一台のみ冷房運転させる(S1)。これにより、圧縮機10から吐出した冷媒は、室外熱交換器12で凝縮させられ、液冷媒として室内熱交換器3へと送られ、この室内熱交換器40で蒸発させられる。その後、ガス冷媒は、低圧ガス管7を介して室内熱交換器40から圧縮機10へと導かれる。この際に、ガス冷媒は、低圧ガス管7内壁面の摩擦によって圧力が降下する。この圧力損失△Pを、圧力損失算出部74によって算出する(S1)。
そして、全ての室内機3に対応する圧力損失△Pを計算したか否かを判断する(S2)。全ての室内機3に対応する圧力損失△Pを計算していない場合には、ステップS1へ戻る。そして、圧力損失△Pの計算を終えた室内機3を停止し、圧力損失△Pを計算していない別の室内機3に対して冷房運転を開始させる。この室内機3に対しても、同様に、圧力損失△Pを算出する。
これを繰り返し、全ての室内機3について圧力損失△Pを計算した後に、各室内機3に対する圧力損失△Pのうち、最も大きい最大圧力損失△Pmaxを計算する。そして、この最大圧力損失△Pmaxを用いて、低圧ガス管長さ算出部76により、最大低圧ガス管長さ△xmaxを算出する(S3)。
また、最大ガス冷媒配管長さを用いて、制御パラメータ算出部82によって、制御パラメータの補正量が算出され、既に設定されている冷暖房フリーエアコンの制御パラメータが変更される(S6)。制御パラメータとしては、上述のように、冷房運転時の目標低圧圧力、暖房運転時の目標高圧圧力、デフロスト運転や油回収運転等の液バック気味運転の終了を示す過熱度の閾値、電子膨張弁のゲイン・サンプリングタイム等が挙げられる。
本実施形態の冷媒配管長さ検知システム70によれば、以下の作用効果を奏する。
室内熱交換器40と圧縮機10の吸入側との間の低圧ガス管7の圧力損失を用いて冷媒配管長さを検知することとしたので、室内熱交換器から圧縮機の吸入側に向かうガス冷媒流れさえ形成できれば、冷媒配管長さを決定できる。したがって、簡便に冷媒配管長さを決定することができる。
室内熱交換器40と圧縮機10の吸入側との間の低圧ガス管7の圧力損失を用いて冷媒配管長さを検知することとしたので、室内熱交換器から圧縮機の吸入側に向かうガス冷媒流れさえ形成できれば、冷媒配管長さを決定できる。したがって、簡便に冷媒配管長さを決定することができる。
運転制御部72によって、1台ずつ室内機3を冷房運転させることとしたので、全ての室内機3を同時に運転させて冷媒不足となり、冷凍サイクルが実現できなくなるといった不具合を回避することができる。
制御パラメータ算出部82により、得られた最大ガス冷媒配管長さに基づいて、冷暖房フリーマルチエアコンの制御パラメータの補正量を計算することとしたので、冷暖房フリーマルチエアコンの制御パラメータを変更することができ、これにより、最適な運転条件で冷暖房フリーマルチエアコンを運転することができる。
なお、本実施形態では3管方式の冷暖房フリーマルチエアコンを用いてガス配管長さ検知システム70について説明したが、本発明のガス配管長さ検知システム70は、2管方式の他の形式の空気調和装置にも適用することができる。
また、ガス配管長さ検知システム70は、空気調和装置に当初から組み込まれた形式で提供されても良いし、空気調和装置とは別の装置として提供されても良い。
また、ガス配管長さ検知システム70は、空気調和装置に当初から組み込まれた形式で提供されても良いし、空気調和装置とは別の装置として提供されても良い。
1 室外ユニット(室外機)
3 室内ユニット(室内機)
5 高圧ガス管
7 低圧ガス管
9 液管
70 ガス配管長さ検知システム
72 運転制御部
74 圧力損失算出部
76 低圧ガス管長さ算出部(ガス冷媒配管長さ算出部)
82 制御パラメータ算出部
3 室内ユニット(室内機)
5 高圧ガス管
7 低圧ガス管
9 液管
70 ガス配管長さ検知システム
72 運転制御部
74 圧力損失算出部
76 低圧ガス管長さ算出部(ガス冷媒配管長さ算出部)
82 制御パラメータ算出部
Claims (5)
- 冷媒を圧縮する圧縮機および外気と熱交換を行う室外熱交換器を備えた室外機と、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器を備えた室内機と、前記室外機と前記室内機とを接続するとともに前記圧縮機、前記室外熱交換器および前記室内熱交換器との間で冷媒回路を構成する冷媒配管とを備えた空気調和装置の冷媒配管の長さを検知する冷媒配管長さ検知システムにおいて、
前記圧縮機から吐出した冷媒を前記室外熱交換器で凝縮させ、凝縮した液冷媒を前記室内熱交換器へ供給して蒸発させ、ガス冷媒配管を介して前記室内熱交換器から前記圧縮機へとガス冷媒を導く冷房運転を行わせる運転制御部と、
前記圧縮機の吸入圧力と前記室内熱交換器の飽和圧力とから前記ガス冷媒配管の圧力損失を算出する圧力損失算出部と、
算出された前記圧力損失に基づいて、前記ガス冷媒配管の長さを算出するガス冷媒配管長さ算出部と、
を備えていることを特徴とする冷媒配管長さ検知システム。 - 前記空気調和装置は、前記室内機を複数台備えるとともに、これらの室内機が一つの前記室外機に対してそれぞれ冷媒配管で接続された構成とされており、
前記運転制御部は、一台の前記室内機ごとに順次前記冷房運転を行わせ、
前記圧力損失算出部は、それぞれの室内機ごとに圧力損失を算出することを特徴とする請求項1記載の冷媒配管長さ検知システム。 - 前記ガス冷媒配管長さ算出部は、各前記室内機ごとに算出された前記圧力損失のうち最も大きな圧力損失を用いて、最大ガス冷媒配管長さを算出することを特徴とする請求項2記載の冷媒配管長さ検知システム。
- 得られた前記最大ガス冷媒配管長さに基づいて、前記空気調和装置の制御パラメータの補正量を計算する制御パラメータ算出部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の冷媒配管長さ検知システム。
- 冷媒を圧縮する圧縮機および外気と熱交換を行う室外熱交換器を備えた室外機と、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器を備えた室内機と、前記室外機と前記室内機とを接続するとともに前記圧縮機、前記室外熱交換器および前記室内熱交換器との間で冷媒回路を構成する冷媒配管とを備えた空気調和装置の冷媒配管の長さを検知する冷媒配管長さ検知方法において、
前記圧縮機から吐出した冷媒を前記室外熱交換器で凝縮させ、凝縮した液冷媒を前記室内熱交換器へ供給して蒸発させ、ガス冷媒配管を介して前記室内熱交換器から前記圧縮機へとガス冷媒を導く冷房運転を行わせ、
前記圧縮機の吸入圧力と前記室内熱交換器の飽和圧力とから前記ガス冷媒配管の圧力損失を算出し、
算出された前記圧力損失に基づいて、前記ガス冷媒配管の長さを算出することを特徴とする冷媒配管長さ検知方法。
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