JP4718904B2 - 空気調和装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
膨張弁は、蒸発器出口のガス冷媒が蒸発器の負荷に応じて一定の過熱度を有するように制御部によってその開度が制御される。そして、蒸発器出口のガス冷媒が一定の過熱度を常に維持することにより、蒸発器において蒸発できずに液冷媒のまま圧縮機の吸入口に流れ込む液バックを防止している。蒸発器出口の過熱度は、冷媒が循環するシステムの低圧圧力である吸入ガス冷媒圧力に基づいて得られる飽和温度を蒸発器出口のガス冷媒温度から減じることによって得られる。したがって、過熱度一定制御を行う場合には、吸入ガス冷媒圧力における飽和温度が蒸発器出口のガス冷媒温度から、過熱度に相当する所定値(例えば5deg)減じた値となるように、すなわち下式を満たすように膨張弁を制御する(特許文献1及び特許文献2参照)。
[吸入ガス冷媒圧力における飽和温度]=
[蒸発器出口のガス冷媒温度]−[所定値(過熱度)]
例えば冬季のように外気温度が低い低外気温の場合には蒸発器で蒸発が十分に行われずに蒸発器出口の過熱度が小さい状態にある。このような場合に何らかの原因により過熱度が一時的に減少すると、膨張弁の制御が追いつかず、蒸発器内の液冷媒の影響によって蒸発器出口のガス冷媒温度が大幅に低くなる。このような場合、上式に示すように、低下した蒸発器出口のガス冷媒温度に追随するように、吸入ガス冷媒圧力における飽和温度が低下するように膨張弁の開度が制御される。しかし、膨張弁の制御に対して吸入ガス圧力の変化が遅れるので、膨張弁の制御は安定せず、ハンチングしてしまう。
冷暖房フリーマルチエアコンは、全体として複数の室内機の大部分が暖房運転を行っている場合であっても、一台でも冷房運転を行う室内機が存在する場合(いわゆる暖房主体運転の場合)には、低圧圧力を維持する必要がある。なぜなら、低圧圧力によって冷房運転を行う室内熱交換器の蒸発温度が決定されるからである。したがって、膨張弁制御が安定せずに低圧圧力が安定しないと、冷房運転を行う室内熱交換器の蒸発温度が変動し、吹出し空気温度の変動が生じ、快適性を損なうという問題が生じる。
また、本発明は、システムの低圧圧力を一定に維持し、暖房主体運転時であっても快適な冷房運転を実現することができる空気調和装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明にかかる空気調和装置は、冷媒を吸入して圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮された液冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記膨張弁の開度を制御する制御部と、を備えた空気調和装置において、前記制御部は、前記圧縮機に吸入される吸入冷媒の温度を用いずに、該吸入冷媒の圧力における低圧圧力飽和温度が、外気温度から所定温度減じた目標低圧圧力飽和温度となるように前記膨張弁を制御して、該吸込冷媒に所定の過熱度を付けることを特徴とする。
外気温度は、蒸発器出口の冷媒温度に比べて、急激に変動することはなく殆ど一定なので、この外気温度から所定温度減じた値である目標低圧圧力飽和温度が変動することはない。したがって、蒸発器出口の冷媒温度の変動によって膨張弁の開度が定まらずにハンチングしてしまうといった不具合を回避することができる。
また、目標低圧圧力飽和温度は外気温度よりも所定温度だけ低く設定されているので、吸入冷媒には常に過熱度が付けられることになる。したがって、例えば5℃以下といった低外気温時であっても、蒸発器で蒸発できなかった液冷媒が圧縮機に戻される液バックを回避することができる。
上記発明における「所定温度」は、必要な過熱度に相当し、空気調和装置の能力等によって決定され、例えば5℃とされる。
上記発明における「一定温度」としては、例えば5℃とされる。
上記発明における「第1液バック予測過熱度」としては、例えば5degが用いられる。
上記発明における「第1過剰過熱度」は、圧縮機の保護の観点から設定され、具体的には圧縮機の吐出管温度が過剰とならない過熱度とされる。
また、室外熱交換器が複数ある場合には、各室外熱交換器からの冷媒流路が合流した後の圧縮機吸入冷媒の圧力における低圧圧力飽和温度を制御するに過ぎないので、一部の室外熱交換器の過熱度が所定値に維持されていても、他の室外熱交換器の過熱度が低くなっている場合もある(室外熱交換器ごとにアンバランスが生じている場合もある)。これでは十分に液バックを回避することができない。
これらの不都合を回避するために、第2液バック予測過熱度以下となった場合には、膨張弁の開度を小さくして過熱度を増大させることとした。このように、膨張弁開度を直接制御することで時間遅れを防止することができる。
また、室外熱交換器の出口温度に基づいて膨張弁を制御するので、室外熱交換器ごとに個別に過熱度を制御することができる。したがって、室外熱交換器ごとに液バックを防止することができる。
以上のように、第1液バック予測過熱度に基づいて目標低圧圧力飽和温度を下げる発明に加えて、室外熱交換器の出口温度に基づいて膨張弁を制御することによりフィードフォワード的に膨張弁が制御されるので、第1液バック予測過熱度に基づいて目標低圧圧力飽和温度を下げる発明をアシストする制御が実現される。これにより、安定した膨張弁開度制御が達成される。
なお、第2液バック予測過熱度としては、以下の理由により、第1液バック予測過熱度と同じ過熱度を用いても良い。つまり、通常、第2液バック予測過熱度は緊急判断のため、第2液バック予測過熱度≦第1液バック予測過熱度となるが、本発明では、2つの室外熱交換器の熱交換器出口過熱度のうちどちらか一方が第1液バック予測過熱度以下となった時点で、目標低圧圧力飽和温度を補正するようにしているため、第1液バック予測過熱度と第2液バック予測過熱度の差が大きく、目標低圧圧力飽和温度の補正だけで液バックが解消された場合、2つの室外熱交換器の熱交出口温過熱度のバランスがとりにくくなるからである。
また、室外熱交換器が複数ある場合には、各室外熱交換器からの冷媒流路が合流した後の圧縮機吸入冷媒の圧力における低圧圧力飽和温度を制御するに過ぎないので、一部の室外熱交換器の過熱度が所定値に維持されていても、他の室外熱交換器の過熱度が大きくなっている場合もある。これでは、圧縮機の吐出管温度が高くなるおそれがあり、圧縮機を保護することができない。
これらの不都合を回避するために、第2過剰過熱度以上となった場合には、膨張弁の開度を大きくして過熱度を減少させることとした。このように、膨張弁開度を直接制御することで時間遅れを防止することができる。
また、室外熱交換器の出口温度に基づいて膨張弁を制御するので、室外熱交換器ごとに個別に過熱度を制御することができる。したがって、室外熱交換器ごとに過剰過熱を防止することができる。
以上のように、第1過剰過熱度に基づいて目標低圧圧力飽和温度を上げる発明に加えて、室外熱交換器の出口温度に基づいて膨張弁を直接制御することによりフィードフォワード的に膨張弁が制御されるので、第1過剰過熱度に基づいて目標低圧圧力飽和温度を上げる発明をアシストする制御が実現される。これにより、安定した膨張弁開度制御が達成される。
なお、第2過剰過熱度は、例えば第1過剰過熱度よりも高い温度が設定される。その理由は次の通りである。通常、第2過剰過熱度は緊急判断のため、第2過剰過熱度≧第1過剰過熱度
となる。本発明では、2つの室外熱交換器の熱交換器出口過熱度のうち、両方が第1過剰過熱度以上とならない限り、目標低圧圧力飽和温度を補正しないので、熱交換器毎の第2過剰過熱度が第1過剰過熱度よりも大きくても、2つの室外熱交換器の熱交出口温過熱度のバランスに影響することはなく、むしろ、バランスが取れる方向に働くからである。
また、圧縮機の回転数が減少すると冷媒流量が低下し、膨張弁が一定開度のままの場合、膨張された冷媒の低圧圧力が上昇する。第1の発明(請求項1参照)では、低圧圧力の飽和温度に基づいて制御するので、低圧圧力の上昇を検知してから膨張弁の開度を小さくすることになる。これでは、圧縮機の回転数が変動する場合の過渡的な減少に対する追随性が悪くなり、一定低圧圧力制御に対して、過渡的に低圧圧力の上昇(冷房室内機の吹出し温度の上昇)が生じる事となる。そこで、本発明では、圧縮機の回転数が低下した場合には膨張弁の開度を小さくすることとし、低圧圧力の上昇を待たずにフィードフォワード的に膨張弁を制御することとした。
大きくして減圧効果を小さくすることによって、システムの低圧圧力値すなわち低圧圧力飽和温度を上昇させる。一方、低圧圧力飽和温度が目標低圧圧力飽和温度よりも大きい場合、膨張弁の開度を
小さくして減圧効果を大きくすることによって、システムの低圧圧力値すなわち低圧圧力飽和温度を下降させる。このように制御することにより、低圧圧力飽和温度を目標低圧圧力飽和温度となるように制御する。具体的には、低圧圧力飽和温度は、圧縮機の吸入冷媒配管に設けられた圧力センサの出力値(システムの低圧圧力値)と、冷媒の物性によって決まる飽和蒸気線とから得られる。
外気温度は、蒸発器出口の冷媒温度に比べて、急激に変動することはなく殆ど一定なので、この外気温度から所定温度減じた値である目標低圧圧力飽和温度が変動することはない。したがって、蒸発器出口の冷媒温度の変動によって膨張弁の開度が定まらずにハンチングしてしまうといった不具合を回避することができる。
また、目標低圧圧力飽和温度は外気温度よりも所定温度だけ低く設定されているので、吸入冷媒には常に過熱度が付けられることになる。したがって、例えば5℃以下といった低外気温時であっても、蒸発器で蒸発できなかった液冷媒が圧縮機に戻される液バックを回避することができる。
また、安定した膨張弁開度を維持できるので、システムの低圧圧力が一定となり、暖房主体運転であっても快適な冷房運転を実現することができる。
先ず、図1〜図8を用いて冷暖房フリーマルチエアコンの構成及び各運転パターンの説明をした後に、図9〜図15を用いて本発明に関連する室外膨張弁の制御について説明する。
冷暖房フリーマルチエアコンは、一つの室外ユニット(室外機)1と、複数の室内ユニット(室内機)3と、これらを接続する高圧ガス管5、低圧ガス管7および液管9とを備えている。
室外熱交換器12は、室外空気と熱交換するものであり、通過する冷媒の状態に応じて、凝縮器または蒸発器として動作する。各室外熱交換器12a,bとレシーバ23との間の液管9との間であって、各室外熱交換器12a,bの近傍には、それぞれ、室外膨張弁(膨張弁)11a,b(以下、両方の室外膨張弁を示すときは単に符号「11」を付し、各室外膨張弁を示すときは符号「11a」又は「11b」を付す。)が設けられている。室外膨張弁11としては、電子膨張弁が用いられる。
各室外膨張弁11a,bをバイパスする室外膨張弁バイパス管16a,bが設けられており、各バイパス管16a,bには、室外熱交換器12a,bからレシーバ23への冷媒流れを許容し、その逆の流れを阻止する逆止弁19a,bが設けられている。一方の第1室外熱交換器12aに接続された室外膨張弁バイパス管16aには、逆止弁19aの上流側に電磁弁であるバイパス遮断弁21が設けられている。
室外膨張弁11a,bのレシーバ23側に接続された配管は、液管9の合流点9aにて合流するようになっている。
各室外熱交換器12a,bには、それぞれ、液管9側に設けられた液管側温度センサ30a,bと、室外側四方弁14a,b側に設けられた四方弁側温度センサ32a,bとが設けられている。
また、室外熱交換器12a,bの近傍には、室外温度すなわち外気温度を測定する室外温センサ34が設けられている。
圧縮機10で圧縮された冷媒は、高圧ガス冷媒となり、高圧ガス管5へと吐出される。高圧ガス管5には、吐出冷媒の圧力を測定するための高圧圧力センサPSHが設けられている。また、各圧縮機10a,bの吐出管には、吐出管温度を測定する吐出管温度センサ36a,bが設けられている。
R410Aが用いられる。この R410Aは、従来の冷媒であるR22、R407Cに比べて1.4(5℃)倍の密度を有し、1.6(5℃)倍の高圧が可能な高密度高圧冷媒とされており、高い冷凍能力を発揮し、圧力損失も少ないという利点を有する。
室内ユニット3は、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器40を備えている。室内熱交換器40には、その前後の温度を測定するための温度センサ33,35が設けられている。室内熱交換器40の近傍には、室内温度を測定するための室内温度センサ37が設けられている。
室内熱交換器40と液管9とを接続する液冷媒用分岐管44には、室内膨張弁42が設けられている。
各室内ユニット3には、高圧ガス管5及び低圧ガス管7の切り換えを行う分流コントローラ46が設けられている。
分流コントローラ46は、室内側四方弁48を備えている。室内側四方弁48は、高圧ガス管5の主管から分岐された高圧ガス分岐管5cに接続される高圧ガス管用ポート48−1と、室内熱交換器40側に接続される室内熱交換器側ポート48−2と、低圧ガス管7の主管から分岐された室内側低圧ガス分岐管7cに接続される低圧ガス管用ポート48−3と、室内側低圧ガス分岐管7cの中途位置49に合流する低圧バイパス管50に接続される低圧バイパス管用ポート48−4とを有している。
室内側四方弁48の下流側の低圧バイパス管50には、第2キャピラリチューブ57が設けられている。
高圧ガス分岐管用バイパス流路54の上流側の高圧ガス分岐管5cと低圧バイパス管50の下流側(中途位置49の下流側)の室内側低圧ガス分岐管7cとの間には、高低圧バイパス管58が設けられている。高低圧バイパス管58には、高圧ガス分岐管5c側から室内側低圧ガス分岐管7c側に向かって、高低圧バイパス管用開閉弁60と第3キャピラリチューブ62とが順に設けられている。
なお、同図では、図1に用いた構成と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、室外熱交換器12a,b、圧縮機10a,b、室外側四方弁14a,bについては、図1では二つ示されているが、図2では図示を簡略化して一つのみを示している。
制御部70は、入力部72から得られるデータに基づいて、各制御値を演算する。この制御値を、室外膨張弁11a、室外ファンF1、室外側四方弁14a、圧縮機10a等の各制御機器に送る。制御部70の各演算結果は、室内制御装置CL2の入力部82へと送られる。
入力部72には、室外熱交換器12aに設けられた液管側温度センサ30a、四方弁側温度センサ32a、室外熱交換器12aの近傍に設けられた室外温センサ34、圧縮機10aの吐出管に設けられた吐出管温度センサ36a、高圧圧力センサPSH、アキュムレータ20の上流側に設けられた低圧圧力センサPSLおよび吸入管温度センサ38の各出力値が入力される。
制御部80は、入力部82から得られるデータに基づいて、各制御値を演算する。この制御値を、室内膨張弁42、室内ファンF2、分流コントローラ46の室内側四方弁48等の制御機器に送る。制御部80の各演算結果は、室外制御装置CL1の入力部72へと送られる。
入力部72には、室内熱交換器40に設けられた各温度センサ33,35、室内温度センサ37の各出力値が入力される。
以下に説明するように、本実施形態にかかる冷暖房フリーマルチエアコンは、要求される凝縮能力・蒸発能力に応じて、室外制御装置CL1により、各室外熱交換器12a,bの動作を適宜変更するものである。
先ず、夏季のように、全ての室内ユニット3において冷房運転が選択されている場合の動作について、図1を用いて説明する。この場合、二つの室外熱交換器12a,bは凝縮器として動作する。
圧縮機10aによって圧縮された高圧ガス冷媒は、高圧ガス管5の各分岐点5a,bで分岐して、各室外側四方弁14a,bへと流れる。一方、高圧ガス冷媒の一部分(ごく少量)は、室内ユニット3へと接続される高圧ガス管5を通って室内ユニット3へと流れる。(2台使用する場合もある)室外側四方弁14a,bでは、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2が連通され、また、低圧ガス管側ポート14−3とバイパス管側ポート14−4とが連通されている。この場合、電磁弁とされる室外側四方弁14a,bは導通されずOFFとされている。したがって、高圧ガス管用ポート14−1へと流れ込んだ高圧ガス冷媒は、室外熱交換器側ポート14−2を通過して、室外熱交換器12a,bへと導かれる。一方、室外側四方弁14a,bの低圧ガス管側ポート14−3とバイパス管側ポート14−4とが連通され、室外側低圧ガス分岐間15a,bを通る流路は閉ループとされているので、室外側低圧ガス分岐管15a,bには高圧ガス冷媒は流れず、また、低圧ガス管7の分岐点7dから低圧ガス冷媒が流れ込むこともない。ただし、室外側低圧ガス分岐管15a,b内は低圧ガス冷媒が満たされた状態となっている。
凝縮液化した高圧液冷媒は、レシーバ23を通過し、過冷却器25で過冷却された後、液管9を通って室内ユニット3へと導かれる。なお、室外ユニット1と室内ユニット3とを接続する液管9は、その長さが100mを超える場合もある (超えない場合もある)ので、このように過冷却をつけて液管9内での液冷媒の蒸発を避けることが望ましい。過冷却器25の膨張弁25aは、室外制御装置CL1によってPI制御される。
一方、分流コントローラ46の高低圧バイパス管用開閉弁60は閉とされているので、高低圧バイパス管58には高圧ガス冷媒が流れない。
このように、全冷房全台運転では、要求される凝縮能力が大きいため、二つの室外熱交換器12a,bが凝縮器として運転される(COND 100%)。
図3には、春季や秋季のような中間期であって、冷房運転を行う室内ユニット3の台数が、暖房運転を行う室内ユニット3の台数よりも多い冷房主体の運転を行う場合が示されている。また、室外温度が冬季のように低すぎず(例えば−5℃程度)、室外熱交換器12a,bに設けた室外ファン(図示せず)の運転・停止(又は室外ファンの回転数制御)によって凝縮能力をコントロールできる範囲における場合である。
第2室外熱交換器12bに接続された室外側四方弁14bを切り替えて(室外側四方弁14bに導通させてONとして)、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2との連通を切り、高圧ガス管用ポート14−1とバイパス管側ポート14−4とを連通させ、室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とを連通させる。これにより、圧縮機10aから吐出された高圧ガスを第2室外熱交換器12bに流さないようにする。また、第2室外熱交換器12bに接続された室外膨張弁13bを全閉にする。
分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通し、かつ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通している。したがって、高圧ガス冷媒は、室内側四方弁48を通って、室内熱交換器40へと導かれ、この室内熱交換器40で凝縮・液化することによって室内空気に熱を与えて暖房を行う。室内熱交換器40で液化した高圧液冷媒は、液冷媒用分岐管44を通って、主管である液管9へと合流する。
図4には、図3を用いて説明した運転パターンC4に類似した運転パターンが示されている。本運転パターンC2と運転パターンC4とは、室外熱交換器12に要求される凝縮能力が本運転パターンC2の方が小さい(例えば能力の約20〜50%;COND 約20〜50%)点で異なる。したがって、上述の運転パターンC4では、第1室外熱交換器12aの下流側に配置された室外膨張弁11aおよび室外膨張弁バイパス管16aのバイパス遮断弁21のいずれもが全開となっていたが、本運転パターンC2では室外膨張弁11aをステップ的に中間段階の開度に絞り(例えば470パルスで全開となる場合には、60〜470パルスの間で制御する)、室外膨張弁バイパス管16aのバイパス遮断弁21を全閉としている。このようにして、室外ユニット1において発揮される凝縮能力を調整している。
図5には、室内ユニット3の冷房運転をしている台数と暖房運転をしている台数が等しく、各室内熱交換器40が小容量でバランスしている冷暖バランス運転のときであって、かつ冬季のように外気温が低い場合が示されている。
すなわち、暖房運転が行われている分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通し、かつ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通している。
冷房運転が行われている分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通し、かつ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート49−3とを連通している。
すなわち、室外膨張弁11aは60〜470パルス(470パルスで全開)の間で開度設定がなされ、これにより、第1室外熱交換器12aを凝縮器として動作させている。室外膨張弁バイパス管16aに設けた開閉弁21は閉としている。
第2室外熱交換器12bに接続されている室外側四方弁14bによって室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とが連通されている(室外側四方弁14bには導通がなされONとされている)ので、液管9の合流点9aから高圧液冷媒が室外膨張弁13bへと流れ込む。室外膨張弁13bは絞り弁として動作するように開度調整(PI制御)がなされており、ここで高圧液冷媒が膨張させられて第2室外熱交換器12bへと流され、外気との熱交換により蒸発させられるようになっている。これにより、第2室外熱交換器12bを蒸発器として動作させている。
また、低外気温とされているので、室外熱交換器12a,bをともに停止させておくと(これらの室外熱交換器12a,bは室外熱交換器に冷媒を溜め込まないように、蒸発器の状態で待機している)、室外熱交換器12a,b内に冷媒が凝縮して大量に溜まり込んでしまうおそれがある。
そこで、第1室外熱交換器12aを凝縮器として、かつ第2室外熱交換器12bを蒸発器として動作させることにより、室外熱交換器12a,bで冷媒を常に流動させることを可能にして、冷媒の溜まり込みを防いでいる。また、冷媒循環量を増加させることができるので、必要な圧縮機の周波数を維持することができる。
図6には、室内ユニット3の冷房運転をしている台数と暖房運転をしている台数が等しい冷暖バランス運転の場合が示されている。本運転パターンC0は、図5を用いて示した運転パターンC1と異なり、室内ユニット3の暖房運転をしている各室内熱交換器40の容量が比較的大きく、しかも、外気温に対応する飽和蒸気圧を考慮しても室外熱交換器12a,bにおける液冷媒の溜まり込みが許容される範囲(低圧許容範囲)となっている。
したがって、本運転パターンC0では、室外熱交換器12a,bのいずれも停止すなわち冷媒を流さないようになっており、凝縮器としても蒸発器としても動作させていない。ただし、これらの室外熱交換器12a,bは室外熱交換器に冷媒を溜め込まないように、蒸発器の状態で待機している。すなわち、室外側四方弁14a,bの高圧ガス管用ポート14−1とバイパス管側ポート14−4とを連通させ(ONとし)、室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とを連通させて、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2との連通を切る。
冷房運転に供される高圧液冷媒は、暖房運転をしている室内ユニット3a,bの室内熱交換器40において凝縮した高圧液冷媒が用いられる。
また、冷房運転が行われている分流コントローラ46の室内側四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通し、かつ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート49−3とを連通している。
次に、冬季のように、全ての室内ユニット3において暖房運転が選択されている場合の動作について、図7を用いて説明する。この場合、二つの室外熱交換器12a,bは蒸発器として動作する。
室外膨張弁11によって減圧された低圧液冷媒は、室外熱交換器12へと送られる。低圧液冷媒は、室外熱交換器12において外気から熱を奪うことにより蒸発して低圧ガス冷媒とされる。低圧ガス冷媒は、上述のように、室外側四方弁14a,bへと導かれた後、低圧ガス分岐管15a,bを通って圧縮機10aへと戻される。
図8に示すように、暖房運転が選択されている室内ユニット3の台数が、冷房運転が選択されている室内ユニット3の台数よりも多く、しかも春季や秋季のような中間期の場合の運転パターンが示されている。
本運転パターンでは、冬季ほど蒸発能力が要求されない(例えば能力の0〜50%程度;EVA 0〜50%)。したがって、第1室外熱交換器12aは、室外膨張弁11aを絞り弁として動作するように開度調整(PI制御)を行い蒸発器として動作させる一方で、第2室外熱交換器12bは、室外膨張弁11bを全閉として蒸発器としても凝縮器としても動作させない。
以上のC8,C4,C2,C1,C0,E4及びE8の運転パターンは、室外熱交換器12の運転状態および運転台数の観点から分類され、次表のようになる。
圧縮機10に吸入される吸入冷媒の圧力、すなわち低圧圧力センサPSLから得られる低圧圧力LPにおける低圧圧力飽和温度(以下「現在CSST」という。)が、下式から求められる目標低圧圧力飽和温度(以下「目標CSST」という。)となるように制御される。
(目標CSST)=(室外温)−(目標CSST温度差X) ・・・・・・(1)
目標CSST温度差X(所定温度)は、使用されるシステムに必要とされる過熱度から決定することができ、例えば5degとされる。目標CSST温度差Xは、後述するように、運転状態に応じて変更できるようになっており、例えば5〜30degまでの範囲とされる。室外温は、室外温センサ34(例えば図1参照)から得られる。
室外温(外気温度)によって定まる目標CSSTに対して、現在CSSTが一致するように、室外膨張弁11の開度が制御される。例えば、現在CSSTが目標CSSTよりも小さい場合、室外膨張弁11の開度を
大きくして減圧効果を小さくすることによって、システムの低圧圧力値すなわち低圧圧力飽和温度を上昇させる。一方、現在CSSTが目標CSSTよりも大きい場合、室外膨張弁11の開度を
小さくして減圧効果を大きくすることによって、システムの低圧圧力値すなわち低圧圧力飽和温度を下降させる。この際の室外膨張弁11の開度制御はPI制御によって行われる。
室外温は、室外熱交換器11の出口冷媒温度に比べて急激に変動することはなく殆ど一定なので、この室外温から所定温度である目標CSST温度差Xだけ減じた値である目標CSSTが変動することはない。したがって、従来のように室外熱交換器11の出口冷媒温度の影響によって目標CSSTが変動し、室外膨張弁11の開度が定まらずにハンチングしてしまうといった不具合を回避することができる。
また、目標CSSTは室外温よりも所定温度である目標CSST温度差Xだけ低く設定されているので、吸入冷媒には常に過熱度が付けられることになる。したがって、例えば5℃以下といった低外気温時であっても、蒸発器(室外熱交換器12)で蒸発できなかった液冷媒が圧縮機10に戻される液バックを回避することができる。
また、目標CSSTが室外温に対して一定とされるため低圧圧力LPがほぼ一定に制御される。したがって、室内熱交換器の殆どが凝縮器として暖房運転され、少数の室内熱交換器のみが蒸発器として冷房運転されている場合(いわゆる運転パターンE4)であっても、システムの低圧圧力が一定に維持されるので、蒸発器として冷房運転を行っている室内熱交換器40の温度(蒸発温度)が変動することがなく、冷房感が損なわれることがない。
目標CSSTは、5℃を上限とし、それ以上に室外温が上昇しても目標CSSTは一定となるように設定した。この理由は以下の通りである。室外温が上昇するに伴い目標CSSTを高くすると、吸入冷媒の低圧圧力LPが必要以上に上昇してしまい、冷房を行っている室内熱交換器の所望温度を超えてしまい、意図した冷房が達成できなくなる。したがって、室外温が10℃(目標CSSTが5℃)以上の場合には、室外温にかかわらず目標CSSTを一定とし、システムの低圧圧力LPが上昇しないようにした。
予期せぬ何らかの原因により、室外熱交換器12において液冷媒が全て蒸発されずに液バックが生じている場合、室外温センサ34の温度指示値に誤差がある場合、暖房運転をしている室内ユニット3が多くあり、室外熱交換器12に要求される蒸発能力が大きく液冷媒の蒸発が追いつかない場合等には、室外熱交換器12の出口冷媒の過熱度が小さくなっている。
一方、過熱度が大きい場合には、低圧圧力が低下して圧力比が高くなることにより、圧縮機10の吐出側に接続された吐出管の温度が異常に上昇してしまう。
以上のような場合に対処するために、以下のように目標CSSTを補正する。
(第1室外熱交換器12aの出口冷媒過熱度SH1)=
(第1室外熱交換器12aの出口温度)−(現在CSST) ・・・・(2)
(第2室外熱交換器12bの出口冷媒過熱度SH2)=
(第2室外熱交換器12bの出口温度)−(現在CSST) ・・・・(3)
各室外熱交換器12a,bの出口温度は、四方弁側温度センサ32a,bによって測定される。
そして、各室外熱交換器12a,bの出口過熱度SH1,2が、室外熱交換器12から液冷媒が流出するおそれがあると予測される第1液バック予測過熱度であるa[deg]を超えているか否かを判定する。第1液バック予測過熱度としては、例えば5degが用いられる。
また、各室外熱交換器12a,bの出口過熱度SH1,2が、吐出管温度の許容範囲を超えるおそれがある第1過剰過熱度を超えているか否かを判定する。第1過剰過熱度としては、例えば、第1液バック予測過熱度aに5deg加えた値(a+5)が用いられる。
次に、各室外熱交換器12a,bの出口過熱度SH1,SH2の状態の組合せによって、下表のように分類する。
くして過熱度を大きくするように、目標CSST温度差Xに1deg加える。
領域Bの場合には過熱度が適切な状態に維持されているので、目標CSSTについては補正しない。
領域Cの場合には過熱度が過大となっているおそれが大きいので、目標CSSTを大きくして過熱度を小さくするように、目標CSST温度差Xに対して1deg減じる。
なお、表2にから分かるように、室外熱交換器12a,bのいずれかの出口過熱度が第1液バック予測過熱度であるa[deg]を下回る場合は領域Aと判断して、目標CSSTを下げることとした。つまり、液バックが生じると圧縮機10への悪影響が大きいので優先的に領域Aを適用することとした。
一方、室外熱交換器12a,bの両者の出口過熱度SH1及びSH2が第1過剰過熱度である(a+5)[deg]を超えない限り、領域Cと判断しないこととした。つまり、一方の室外熱交換器12a,bの出口過熱度のみが第1過剰過熱度を超えたとしても、領域Cとは判断せずに領域Bと判断することとした。これは、領域Cと判断すると、過熱度を下げる方向すなわち室外膨張弁11を開く方向に制御することになり、液バックしやすい方向に制御することになるからである。従って、両者の室外熱交換器12がともに(a+5)[deg]を超えない限り、領域Cと判断しないこととした。
また、室外熱交換器12の出口過熱度SH1,SH2が第1過剰過熱度以上の場合には、目標CSSTを上げることによって過熱度を下げ、圧縮機10出口における冷媒吐出温度を下げることとした。
このような目標CSSTの補正を行うことにより、適切な過熱度とされる領域Bに収束するようになる。
なお、目標CSSTの補正は、2つの室外熱交換器12a,bにとって共通の目標CSSTに対して制御されるので、各室外膨張弁11a,bの開度変化量は同一とされる。つまり、後述する室外膨張弁アシスト制御とは異なり、室外膨張弁11a,bごとに個別に開度制御するものではない。
また、補正を行う制御周期は例えば40秒程度とする。これは、室外膨張弁11が動作してから過熱度が変化するまで(低圧圧力LPが変化するまで)の応答速度を考慮したものである。具体定な動作が図10に示されている。図10は、横軸が時間を示している。上下の線のうち、下方の線L1が目標CSSTの補正を行うタイミングを示している。すなわち、レベルがLowからHighになったときに補正の計算が行われる。上方の線L2は、レベルがLowのときは領域Bを意味し、レベルがHighのときは領域A又はCを意味する。同図から分かるように、40秒間隔の制御周期のうち、補正のタイミングの時点で領域A又はCのときにのみ目標CSSTの補正が行われる。したがって、40秒間隔の間で領域が変わっても補正は行われない。
また、室内ユニット3から要求される室外機のコンデンサ容量の割合が変化したときには、基準である目標CSST温度差(例えば5deg)に戻す。つまり、室内ユニット3の台数が変化した時のように運転状態が変化したときに、液バックを多少許容してでも、連続運転ができる(室外熱交換器12の霜が付きフロストしない)ようにするためである。
(a)液バック防止アシスト制御
上述のように第1液バック予測過熱度に基づいて目標CSSTを下げることとしても、実際に室外膨張弁11a,bの開度が制御されるまでに時間遅れが生じる場合がある。
また、各室外膨張弁11a,bにとって共通の現在CSSTに基づいて制御するに過ぎないので、一方の室外熱交換器12aの過熱度が所定値に維持されていても、他の室外熱交換器12bの過熱度が低くなっている場合もある。これでは十分に液バックを回避することができない。
そこで、以下に示すように、各室外膨張弁11a,bごとに、個別に開度を直接制御することにする。
式(2)及び式(3)によって算出された過熱度SH1,SH2が、図11に示すように、第1液バック予測過熱度であるaを下回る場合には、室外膨張弁11a,bを40秒毎に15%パルスずつ閉めることとする。なお、この制御を開始する過熱度として、第1液バック予測過熱度とは異なる第2液バック予測過熱度を用いても良い。
これにより、目標CSSTを下げる制御とは別に、膨張弁開度を閉める制御を重畳的に設けることとし、フィードフォワード的に室外膨張弁11を制御することとし、目標CSSTを下げる制御をアシストする。また、膨張弁開度を15%ずつといったように所定割合ずつ閉めることとしたので、固定パルスずつ閉める場合に比べて、低パルス域すなわち膨張弁開度が小さい領域での絞りすぎによる低圧ハンチングを回避することができる。
その後、過熱度SH1,SH2が上昇し、(a+1)[deg]を超えた場合には、通常のPI制御に復帰する。このように通常にPI制御に復帰する過熱度にヒステリシスを設けることにより、膨張弁制御のハンチングを防止する。
また、室外膨張弁11ごとに制御することとしたので、室外熱交換器12ごとに液バックを防止することができる。
以上のように、目標CSSTを補正する制御に加えて、各室外熱交換器12a,bの出口過熱度SH1,SH2に基づいて室外膨張弁11a,bを制御することによりフィードフォワード的に膨張弁制御が行われるので、目標CSSTを補正する制御をアシストする制御が実現される。これにより、安定した膨張弁開度制御が達成される。
また、各室外熱交換器12a,bの過熱度が過剰になった場合にも同様にアシスト制御が行われる。
図12に示すように、第2過剰過熱度である15degを超えた場合には40秒ごとに20%パルスずつ室外膨張弁11a,bの開度を開けていく。そして、第2過剰過熱度よりも小さい13degに過熱度が減少したときに、通常のPI制御に復帰する。
このように、室外膨張弁11a,bごとに個別に直接制御するので、時間遅れを防止することができる。
以上のように、目標CSSTを補正する制御に加えて、各室外熱交換器12a,bの出口過熱度SH1,SH2に基づいて室外膨張弁11a,bを制御することによりフィードフォワード的に膨張弁制御が行われるので、目標CSSTを補正する制御をアシストする制御が実現される。これにより、安定した膨張弁開度制御が達成される。
同図には、第1室外膨張弁11a(EEVH1)と第2室外膨張弁11b(EEVH2)の弁開度が示されている。すなわち、縦方向に弁開度(パルス開度)が示されており、上方ほど開度が大きいことを示す。
先ず、室外膨張弁アシスト制御の液バック防止アシスト制御により、第1室外熱交換器12aの液バックを検知して、第1室外膨張弁11aの弁開度が下げられる(図13(i))。すると、第1室外膨張弁11aが絞られることによる影響で、低圧圧力LPが低下する(すなわち現在CSSTが低下する)。低圧圧力LPが低下すると、目標CSSTに一致するように低圧圧力LPすなわち目標CSSTが上昇するように第1室外膨張弁11a及び第2室外膨張弁11bの開度を上げる方向に制御する。この場合、共通の目標CSSTに対して制御しているので、第1室外膨張弁11a及び第2室外膨張弁11bの両方の開度が同一量だけ上昇させられる(図13(ii))。
次は、図13(iii)に示すように、第2室外膨張弁11bの弁開度が開きすぎとなり、液バックが検知され、液バック防止アシスト制御により、第2室外膨張弁11bの弁開度が下げられる。すると、第2室外膨張弁11bが絞られることによる影響で、低圧圧力LPが低下する(すなわち現在CSSTが低下する)。低圧圧力LPが低下すると、目標CSSTに一致するように低圧圧力LPすなわち目標CSSTが上昇するように第1室外膨張弁11a及び第2室外膨張弁11bの開度を上げる方向に制御する(図13(iv))。
このような図13(i)〜(iv)の過程を繰り返すことにより、第1室外膨張弁11aと第2室外膨張弁11bとの開度が揃いバランスするようになる。
低圧圧力センサPSLから得られる現在CSSTが目標CSSTの範囲内である場合、つまり、過熱度がa[deg]〜(a+5)[deg]の固定範囲内である場合には、PI制御により、第1室外膨張弁11a及び第2室外膨張弁11bが同時に同量だけ制御される。第1液バック予測過熱度であるa[deg]を下回った場合には、目標CSSTを下げる補正を行う。一方、第1過剰過熱度である(a+5)[deg]を上回った場合には、目標CSSTを上げる補正を行う。
また、各熱交換器12a,bの出口過熱度SH1,SH2をそれぞれ演算し、第2液バック予測過熱度であるa[deg]を下回った場合(本実施形態では第1液バック予測過熱度と第2液バック予測過熱度とを一致させている)には、液バックアシスト制御により、a[deg]を下回った方の第1室外膨張弁11a又は第2室外膨張弁11bの弁開度を15%パルスずつ40秒間隔で閉めていく。過熱度が上昇し、(a+1)[deg]を超えた場合には、液バックアシスト制御を終了する。
各熱交換器12a,bの出口過熱度SH1,SH2をそれぞれ演算し、第2過剰過熱度である15degを超えた場合には、過剰過熱防止アシスト制御により、15degを上回った方の第1室外膨張弁11a又は第2室外膨張弁11bの弁開度を20%パルスずつ開けていく。過熱度が低下して13degを下回った場合には、過剰過熱防止アシスト制御を終了する。
過熱度がa[deg]から13degまでの間は、アシスト制御が働かない領域なので、現在CSSTすなわち低圧圧力LPのPI制御が行われる。
さらに、圧縮機回転数によるアシスト制御も重畳的に行う。圧縮機10の回転数が上昇すると冷媒流量が増大し、室外膨張弁11によって膨張された冷媒の低圧圧力LPが低下する。本実施形態では、低圧圧力の飽和温度である現在CSSTに基づいて制御するので、低圧圧力の低下を検知してから室外膨張弁11の開度を大きくすることになる。これでは、圧縮機10の回転数が変動する場合の過渡的な減少に対する追随性が悪くなる。そこで、圧縮機10の回転数が上昇した場合には室外膨張弁11の開度を大きくすることとし、低圧圧力の低下(すなわち現在CSSTの低下)を待たずにフィードフォワード的に室外膨張弁11を制御することとした。
一方、圧縮機10の回転数が減少すると冷媒流量が低下し、室外膨張弁11によって膨張された冷媒の低圧圧力が上昇する。本実施形態では、低圧圧力の飽和温度である現在CSSTに基づいて制御するので、低圧圧力の上昇を検知してから室外膨張弁11の開度を小さくすることになる。これでは、圧縮機10の回転数が変動する場合の過渡的な減少に対する追随性が悪くなる。そこで、圧縮機10の回転数が低下した場合には室外膨張弁11の開度を小さくすることとし、低圧圧力の上昇を待たずにフィードフォワード的に室外膨張弁11を制御することとした。
室外熱交換器11を絞りすぎると、圧縮機10に対して不具合が生じるおそれがある。そこで、上述した制御に重畳させて、以下の圧縮機保護のための絞りすぎ防止制御を行う。
例えば、デフロスト運転を行った後に暖房運転に復帰すると、デフロスト運転時に全閉となっていた室外膨張弁11を即座に開けることができず、適切な室外膨張弁開度にするスピードに追従できない場合がある。このような場合には室外膨張弁11が絞り過ぎとなり、低圧圧力LPが異常に低下する。低圧圧力LPが負圧になると、圧縮機10に使用されているシール等が破損するおそれがある。このような事態を回避するために、低圧圧力LPをモニタしておき、例えば0.18MPa以下となったら室外膨張弁11の開度を開けるように制御する。
また、低圧圧力LPが例えば0.18MPa以上であっても、圧力比が高い場合には圧縮機10への負担が過大となり故障のおそれがある。このような事態を回避するために、圧力比をモニタしておき、所定値を超えた場合には室外膨張弁11の開度を開けるように制御する。
また、室外膨張弁11を過度に絞りすぎることにより、圧縮機10に吸入される冷媒の過熱度が大きくなりすぎて圧縮機10に接続される吐出管の温度が異常に上昇する場合がある。このような事態を回避するために、吐出管温度センサ36a,bによって得られる吐出管温度が所定値を超えた場合には室外膨張弁11の開度を開けるように制御する。
<開始条件>
(a)暖房運転に伴い圧縮機10が所望の高圧圧力を達成するように運転している
(b)圧縮機10の吸入冷媒過熱度SH>20degとされている
ここで、圧縮機10の吸入冷媒過熱度SHは、圧縮機10に接続される吸入管の温度からCSSTを減じた値である。
吸入冷媒過熱度SHが20degを超えている場合には、室外膨張弁11が絞りすぎであると一応判断できるからである。
(c)低圧圧力<0.18MPa、または、圧力比>規定値、または、いずれかの圧縮機10の吐出管温度>105℃のとき
圧力比の規定値は、圧縮機によって異なるが、例えば6.0〜7.2が用いられる。この規定値は圧縮機の回転数によって変更することができ、回転数が高いほど低い規定値を用いる。
(d)上記(a)〜(c)を連続で10秒間以上維持している
上記(a)〜(d)を全て満たした場合に、絞りすぎ防止制御が行われる。
<制御内容>
(a)室外膨張弁11a,bの開度を現在開度から20パルスずつ上昇させる。なお、470パルスで全開とする。
(b)開始条件が成立していれば、10秒ごとに20パルスずつ上昇させる
(c)通常のPI制御に重畳して行う
(d)60パルス以上の膨張弁に対しては本制御は行わない
過剰に開度を開けてしまって液バックを招くおそれがあるからである。
(a)暖房運転でなくなり圧縮機10の制御が高圧制御でなくなった
(b)吸入過熱度が15degを下回った
(c)低圧圧力LP>0.236MPa、かつ、圧力比<(規定値−0.1)、かつ、いずれかの圧縮機10の吐出管温度<95℃のとき
暖房運転に入り、ステップS0にて、室外膨張弁11の制御が開始されると、ステップS1にて、室外膨張弁11の開度が固定とされる条件になっているか否かを判断する。固定開度条件と判断されると(YES)、固定開度となるように室外膨張弁を駆動する(S2)。具体的には、運転パターンC1の場合の第1室外膨張弁11aは60〜470パルスの固定開度とされ、運転パターンE4の室外膨張弁11bは、全閉とされる(表1参照)。ステップS1にて固定開度条件となっていない場合は、本発明に関する膨張弁制御が開始される(S3)。
(i)膨張弁制御(S3)を開始した後、180秒経過したか
(ii)CSST≦室外温−5℃、かつ、
室外熱交換器11の出口温度≦室外温+5℃
室外熱交換器11の出口温度は、第1室外熱交換器11aの場合は四方弁側温度センサ32a、第2室外熱交換器11bの場合は四方弁側温度センサ32bによって得られる。
上記(ii)の条件のCSST≦室外温−5℃を満たすことにより、過熱度による制御ができる室外温条件かを判断する。また、上記(ii)の室外熱交換器11の出口温度≦室外温+5℃を満たすことで熱交換器が室外温になじむまで冷えているかを確認し、過熱度制御開始時に室外膨張弁開度を開けすぎるのを回避する。この条件を満たす場合は室外熱交換器12の出口過熱度は10deg程度となる。
上記の初期開度保持区間を満たす場合(YES)は、初期開度を維持するように室外膨張弁11を駆動する(S5)。
ステップS7では、前回の補正の判断から40秒経過したか否かを判断する。これは、上述のように、室外膨張弁11の開度と現在CSSTとの時間遅れを考慮したものである。40秒経過すると(YES)、ステップS8にて、表2に示した領域Bに属するかを判断する。領域Bに属すると判断した場合(YES)には、現在の過熱度が適切と判断されるので、ステップ8へ戻り目標CSSTの補正は行われない。領域Bに属しないと判断される(NO)と、すなわち領域A又は領域Cに属すると判断されると、表3に従い目標CSSTが補正される(S9)。具体的には、領域Aに属する場合には過熱度が足りないと判断し、目標CSST温度差Xに1deg加える。領域Cに属する場合には過熱度が大きいと判断し、目標CSST温度差Xから1deg減じる。このように補正された目標CSSTは、ステップS6へと送られ、このステップS6にて目標CSSTが補正される。
次に、ステップ11では、各室外熱交換器11a,bの出口過熱度SH1,SH2を演算し、上述の[室外膨張弁アシスト制御]による膨張弁開度のアシスト量を計算する。具体的には、出口過熱度SH1,SH2のいずれかが第2液バック予測過熱度であるa[deg]を下回った場合は、液バック防止アシスト制御として弁開度を所定割合閉める量(15%パルス/40秒)を計算する。また、出口過熱度SH1,SH2のいずれかが第2過剰過熱度である15degを上回った場合は過剰過熱防止アシスト制御として弁開度を所定割合開ける量(20%パルス/秒)を計算する。
3 室内ユニット(室内機)
5 高圧ガス管
7 低圧ガス管
9 液管
12 室外熱交換器(暖房時には蒸発器)
12a 第1室外熱交換器
12b 第2室外熱交換器
11 室外膨張弁
11a 第1室外膨張弁
11b 第2室外膨張弁
70 制御部
CL1 室外制御装置
PSL 低圧圧力センサ
Claims (10)
- 冷媒を吸入して圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮された液冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記膨張弁の開度を制御する制御部と、を備えた空気調和装置において、
前記制御部は、前記圧縮機に吸入される吸入冷媒の温度を用いずに、該吸入冷媒の圧力における低圧圧力飽和温度が、外気温度から所定温度減じた目標低圧圧力飽和温度となるように前記膨張弁を制御して、該吸込冷媒に所定の過熱度を付けることを特徴とする空気調和装置。 - 前記圧縮機および複数の室外熱交換器を備えた室外機と、
前記圧縮機の吸入側に接続されて低圧のガス冷媒が流れる低圧ガス管、前記圧縮機の吐出側に接続されて高圧のガス冷媒が流れる高圧ガス管、および、前記室外熱交換器に接続されて液冷媒が流れる液管によって前記室外機と接続され、前記高圧ガス管または前記液管から冷媒が供給されて室内空気と熱交換を行う複数の室内熱交換器と、
前記室外熱交換器へと供給される液冷媒を膨張させる前記膨張弁を制御する前記制御部と、を備え、
前記制御部は、前記室外熱交換器が前記蒸発器として動作する場合に、前記膨張弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記目標低圧圧力飽和温度は、外気温度が所定値以上の場合には、外気温度にかかわらず一定温度とされることを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
- 前記複数の室内熱交換器が全て暖房運転とされている場合には、前記一定温度は、一以上の前記室内熱交換器が冷房運転とされている場合よりも高い温度とされることを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記室外熱交換器の出口温度から前記低圧圧力飽和温度を減じた室外熱交換器出口過熱度が、室外熱交換器から液冷媒が流出するおそれがあると予測される第1液バック予測過熱度以下の場合には前記目標低圧圧力飽和温度を下げることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記室外熱交換器の出口温度から前記低圧圧力飽和温度を減じた室外熱交換器出口過熱度が、第1過剰過熱度以上の場合には前記目標低圧圧力飽和温度を上げることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記室外熱交換器出口過熱度が、前記室外熱交換器から液冷媒が流出するおそれがあると予測される第2液バック予測過熱度以下の場合には、前記膨張弁の開度を小さくすることを特徴とする請求項5に記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記室外熱交換器出口過熱度が、第2過剰過熱度以上の場合には、前記膨張弁の開度を大きくすることを特徴とする請求項6に記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記圧縮機の回転数が上昇した場合には、前記膨張弁の開度を大きくし、
前記圧縮機の回転数が減少した場合には、前記膨張弁の開度を小さくすることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の空気調和装置。 - 冷媒を吸入して圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮された液冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、を備えた空気調和装置の制御方法において、
前記圧縮機に吸入される吸入冷媒の温度を用いずに、該吸入冷媒の圧力における低圧圧力飽和温度が、外気温度から所定温度減じた目標低圧圧力飽和温度となるように前記膨張弁を制御して、該吸込冷媒に所定の過熱度を付けることを特徴とする空気調和装置の制御方法。
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