JPH0914766A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH0914766A
JPH0914766A JP16666195A JP16666195A JPH0914766A JP H0914766 A JPH0914766 A JP H0914766A JP 16666195 A JP16666195 A JP 16666195A JP 16666195 A JP16666195 A JP 16666195A JP H0914766 A JPH0914766 A JP H0914766A
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JP
Japan
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temperature
control
evaporator
control operation
constant
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Withdrawn
Application number
JP16666195A
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English (en)
Inventor
Takaaki Hattori
孝明 服部
Kanji Fudono
莞爾 不殿
Keitaro Hayamizu
啓太郎 速水
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】庫内低湿度を維持し高精度庫内温度制御可能な
冷凍装置を提供する。 【構成】コンプレッサ1からの吐出ガスをエバポレータ
1の入口側に導くバルブ8を有するバイパス回路9を設
け冷凍サイクルを構成すると共に、エバポレータ7から
の吹出空気流路中に冷却空気を加熱するリヒートヒータ
13を設置し、電子膨張弁5によりエバポレータ7出口
の冷媒過熱度を一定に制御しながら、バルブ8により冷
凍能力を制御し吹出空気温度が設定温度になる様高精度
温度制御運転する冷凍装置において、低湿度制御運転を
選択する選択スイッチと、電子膨脹弁5をエバポレータ
7が着霜しない下限の蒸発温度又は蒸発圧力で一定制御
する温度又は圧力一定制御手段と、前記選択スイッチに
より低湿度制御運転を選択した時リヒートヒータ13を
オンにすると同時に電子膨脹弁5の制御を冷媒過熱度一
定制御から蒸発温度又は蒸発圧力一定制御に切換える切
換え手段とを具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸送用冷媒機特に海上
コンテナ用の冷凍ユニットに適用される、蒸発器の蒸発
温度および過熱度を制御する冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のこの種の冷凍装置の冷媒系
統図である。図7に示す冷凍装置は、コンプレッサ1、
コンデンサ2、ドライヤ3、ストレーナ4、電子膨張弁
(EEV)5、ディストリビュータ6、エバポレータ
(蒸発器)7をこの順に冷媒配管で接続した冷凍サイク
ルを構成するとともに、コンプレッサ1の吐出側とエバ
ポレータ7の入口側との間にホットガスバイパスモジュ
レーティングバルブ(MV)8を有するホットガスバイ
パス回路9を接続している。また、コンデンサ2の出口
側の液冷媒配管とコンプレッサ1との間に液インジェク
ション電磁弁10およびインジェクションキャピラリ1
1を有する液インジェクション回路12を接続してい
る。
【0003】コンプレッサ1で圧縮された高温高圧の冷
媒ガスは、コンデンサ2で外気と熱変換して凝縮液化
し、ドライヤ3、ストレーナ4、電子膨張弁5を経てデ
ィストリビュータ6により複数サーキットに分配され
る。そしてエバポレータ7に流入し、ここで被冷却空気
と熱交換して蒸発気化して同空気を冷却する。気化した
冷媒ガスはコンプレッサ1に吸入され、再び圧縮され
る。この間、前記被冷却空気の温度が設定温度となるよ
うホットガスバイパスモジュレーティングバルブ8の開
度が制御され、ホットガスをエバポレータ7へバイパス
させることで、冷凍能力を調整する。また、液インジェ
クション回路12を経て、液冷媒の一部をコンプレッサ
1の圧縮室中にインジェクション(注入)することによ
って、コンプレッサ1及び圧縮ガスを冷却するようにし
ている。
【0004】このような従来の方法では、エバポレータ
7の吹出し空気温度一定制御を精度よく実施可能であ
る。コンテナ等に積載される積荷によっては庫内を換気
しながら、庫内を低湿度に保つ必要が生じる場合があ
る。このような場合、従来の方法では低湿度にするため
にコントローラによる制御はそのままとして、エバポレ
ータ7の吹出空気通路中にリヒートヒータ13を整備
し、除湿運転を実施するようにしている。
【0005】図8は、上記従来の冷凍装置の冷凍域での
吹出空気温度連続一定制御を行なう際のサーモ図および
出力表である。このサーモ図および出力表に基づき、電
子膨張弁5により冷凍サイクルのエバポレータ7出口の
冷媒過熱度(SH)を調節している。一方、ホットガス
バイパスモジュレーティングバルブ8により、吹出し空
気温度が庫内設定温度となるように冷凍能力を制御して
いる。
【0006】例えば設定温度が−5℃以上である冷蔵モ
ードでの吹出空気温度連続運転制御を行なうものとす
る。吹出空気温度制御では、図8に示すステップNo.
「0」:フルクール運転、「1」:PID制御ホットガ
スバイパスモジュレーティングバルブ8による能力制御
運転、「2」:能力制御+2本のサブヒータ14(14
A、14B)によるローヒート運転、「3」:ローヒー
ト運転、「4」:4本のサブヒータ14によるハイヒー
ト運転の5段階の運転ステップを用いて、温度制御を行
なう。
【0007】コントローラは運転開始後、吹出空気温度
が設定温度よりも高いときは「0」:フルクールから、
低い時は「3」:ローヒートから運転を開始する。
「0」:フルクールから運転を開始した場合、電子膨張
弁5は最大冷凍能力を発揮するよう、エバポレータ7の
出口の冷媒過熱度を適正値に維持する。吹出空気温度が
設定温度(「0」:フルクール運転ステップの下限温
度)に到達すると、次のステップである「1」:能力制
御運転に移行する。また「3」:ローヒートから運転を
開始した場合には、吹出空気温度が設定温度より2℃低
い温度(「3」:ローヒート運転ステップの下限温度)
になると、その下位ステップである「4」:ハイヒート
運転に移行する。一方、吹出空気温度が設定温度より
1.5℃高い温度(「3」:ローヒート運転ステップの
上限温度)になると、その上位ステップである「2」:
能力制御+ローヒート運転に移行する。
【0008】その後、吹出空気温度と設定温度との偏差
が各運転ステップ温度範囲を超えた場合には次の運転ス
テップに移行する。「1」:能力制御と「2」:能力制
御+ローヒート運転との間の相互の移行は、モジュレー
ティングバルブ8および電子膨脹弁5の開度、設定過熱
度および温度偏差によっても行なわれる。また、過度の
ステップ移行を避けるために最大20分間、同一運転ス
テップを強制保持する場合がある。
【0009】上記「1」:PID制御ホットガスバイパ
スモジュレーティングバルブ8による能力制御運転、
「2」:能力制御+2本のサブヒータ14によるローヒ
ート運転の運転時における除湿運転時はリヒートヒータ
13に通電している。なお、サブヒータ14はエバポレ
ータ7の下部に付設され、エバポレータ7を加熱するも
ので、6本のヒータよりなっており、このヒータで加熱
しながら冷却運転することで、コンプレッサ1を連続運
転し、高精度庫内温度制御を行なう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の方法では、庫内の換気を実施しながらの吹出し温
度一定制御運転時、外気温度の変化、庫内設定温度の高
低により庫内を低湿度に保てず、庫内温度制御にも乱れ
が生じ積荷にダメージを与えるという問題がある。本発
明の目的は、庫内低湿度を維持できかつ高精度庫内温度
制御を行なえる冷凍装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の冷凍装置は以下の如く構成さ
れている。 (1)本発明の冷凍装置は、コンプレッサ、コンデン
サ、電子膨張弁、エバポレータをこの順に冷媒配管で接
続し、前記コンプレッサからの吐出ガスを前記エバポレ
ータの入口側に導く能力制御用ホットガスバイパスモジ
ュレーティングバルブを有するバイパス回路を設けて冷
凍サイクルを構成すると共に、前記エバポレータからの
吹出空気流路中に冷却空気を加熱する容量可変のリヒー
トヒータを設置し、前記電子膨張弁により前記エバポレ
ータ出口の冷媒過熱度を一定に制御しながら、前記ホッ
トガスバイパスモジュレーティングバルブにより冷凍能
力を制御して吹出空気温度が設定温度になるよう高精度
温度制御運転する冷凍装置において、低湿度制御運転を
選択する選択スイッチと、前記電子膨脹弁を前記エバポ
レータが着霜しない下限の蒸発温度または蒸発圧力で一
定制御する温度または圧力一定制御手段と、前記選択ス
イッチにより低湿度制御運転を選択したとき、前記リヒ
ートヒータをオンにすると同時に、前記電子膨脹弁の制
御を冷媒過熱度一定制御から蒸発温度または蒸発圧力一
定制御に切換える切換え手段と、から構成されている。 (2)本発明の冷凍装置は上記(1)に記載の装置であ
って、かつ前記低湿度制御運転中に吹出空気温度と設定
温度との偏差が所定値以上の状態が所定時間継続する
か、または前記ホットガスバイパスモジュレーティング
バルブの開度が所定開度以下の状態が所定時間継続した
とき、前記低湿度制御運転を高精度温度制御運転に切換
え、高精度温度制御運転中に前記ホットガスバイパスモ
ジュレーティングバルブの開度が所定開度以上の状態が
所定時間継続したとき、前記高精度温度制御運転を低湿
度制御運転に切換える運転切換え手段を備える。
【0012】
【作用】上記手段(1)(2)を講じた結果、それぞれ
次のような作用が生じる。 (1)本発明の冷凍装置においては、高精度温度制御運
転を行ない、かつ電子膨脹弁をエバポレータが着霜しな
い下限の蒸発温度または蒸発圧力で一定制御し、低湿度
制御運転を選択したとき、リヒートヒータをオンにする
と同時に、前記電子膨脹弁の制御を冷媒過熱度一定制御
から蒸発温度または蒸発圧力一定制御に切換えるので、
庫内低湿度維持と高精度庫内温度制御が可能になる。 (2)本発明の冷凍装置においては、吹出空気温度と設
定温度との偏差またはホットガスバイパスモジュレーテ
ィングバルブの開度に基づき低湿度制御運転を高精度温
度制御運転に切換え、前記ホットガスバイパスモジュレ
ーティングバルブの開度に基づき高精度温度制御運転を
低湿度制御運転に切換えるので、高外気温度時の運転等
冷凍能力が小さい時は、除湿能力を若干減少させ、高精
度庫内温度制御を実施し、また低外気温度時の運転等冷
凍能力が大きい時は、除湿能力を増やし、低湿度制御を
実施する。このように時々刻々変化する状況に応じた最
適な除湿運転が可能となる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る冷凍装置の制
御ブロック図である。なお、本実施例における冷凍装置
の冷媒系統は図7に示したものと同様であるが、リヒー
トヒータ13は図示しない高段リヒートヒータ13Aと
低段リヒートヒータ13Bとからなっている。図1にお
いて20は出力制御手段であり、この出力制御手段20
には運転スイッチ21から入力がなされる。また吹出空
気温センサ22で検出された吹出空気温と温度設定器2
3で設定された温度の偏差が偏差演算手段24で演算さ
れ、温度制御手段25に入力される。またエバポレータ
出口冷媒温度センサ26で検出されたエバポレータ7出
口冷媒温度とエバポレータ出口圧力センサ27で検出さ
れたエバポレータ7出口圧力とを基に過熱度検出手段2
8で過熱度が検出される。さらに蒸発温度・圧力センサ
30で検出された蒸発温度、圧力と設定器31での設定
値から蒸発温度・圧力検出手段32で制御に係る蒸発温
度、圧力が検出される。これら過熱度検出手段28、蒸
発温度・圧力検出手段32の検出結果は膨張弁開度制御
手段29に入力される。
【0014】一方、切換え手段34は選択スイッチ33
からの入力に基づき膨張弁開度制御手段29に動作指示
をするとともに、運転切換え手段35を介し温度制御手
段25に動作指示をする。そして温度制御手段25、膨
張弁開度制御装置29は前記各指示に従い各制御に伴う
指示を出力制御手段20に出力する。出力制御手段20
は運転スイッチ21、温度制御手段25、膨張弁開度制
御手段29、切換え手段33からの入力に基づき、コン
プレッサ1、サブヒータ14、ホットガスバイパスモジ
ュレーティングバルブ(MV)8、エバポレータファン
71、電子膨張弁5、リヒートヒータ13へ各制御に係
る出力を行なう。
【0015】本実施例では庫内低湿度維持、高精度庫内
温度制御を可能とするため、従来の高精度庫内温度制御
機能はそのまま保持し、低湿度維持のためのスイッチ信
号を追設し、この信号により最適除湿運転を可能とする
新しい制御方法を示す。本実施例では制御方法として上
記従来の方法で制御目標をエバポレータ7出口過熱度と
していた電子膨脹弁5を、使用冷媒のエバポレータ7が
フロストしない下限限界圧力(LPS)を目標にして制
御する仕様とする。そして、まず庫内の高段リヒートヒ
ータ13Aに通電させ、ホットガスバイパスモジュレー
ティングバルブ8により吹出し温度が庫内設定温度とな
る様従来通り制御させる。
【0016】ここで低外気温度時の運転等冷凍能力が大
きい時は、ホットガスバイパスモジュレーティングバル
ブ8の開度が大きくなるので、その時は低段リヒートヒ
ータ13Bにも通電し、リヒートヒータの量を増大さ
せ、除湿能力を増やす。また高外気温度時の運転等冷凍
能力が小さい時は、ホットガスバイパスモジュレーティ
ングバルブ8の開度が小さくなるので、高段リヒートヒ
ータ13Aの通電を停止し、低段リヒートヒータ13B
に通電しリヒートヒータの量を減少させ、除湿能力を若
干減少させ、高精度庫内温度制御を実施する最適除湿運
転とする。
【0017】図2は本実施例で吹出空気温度連続制御を
行なう際のサーモ図および出力表である。上記最適除湿
運転を実施中の高精度庫内温度制御中に制御温度が図2
のサーモ図から逸脱した時(例えば、吹出空気温度が設
定温度+0.5℃以上を10分間継続)、またはホット
ガスバイパスモジュレーションバルブ8の開度下限値
(例えば、ホットガスバイパスモジュレーティングバル
ブ8の開度10%)近くになったら低段リヒートヒータ
13B、ホットガスバイパスモデュレーティングバルブ
8の制御はそのままとして、自動的に電子膨脹弁5の制
御目標をエバポレータ7の出口過熱度に変更し、除湿、
高精度庫内温度制御に切り替える。また、前記の逆現象
(例えば、ホットガスバイパスモジュレーティングバル
ブ8の開度60%)が発生した時には、電子膨脹弁5の
制御目標をエバポレータ7のフロストしない下限限界圧
力(LPS)に戻し、最適除湿運転、高精度庫内運転制
御を可能とする。
【0018】本発明の冷凍装置は、運転中に庫内の水分
を連続して外部に取り除くためのもので、エバポレータ
コイル7がフロストすると、除湿能力が低下するので、
運転中の下限限界圧力(LPS)をフロスト寸前の値と
するため、リヒートヒータ13との組合せ制御でホット
ガスバイパスモジュレーティングバルブ8の開度をでき
るだけ小さくして除湿能力を確保する。
【0019】よって、選択(除湿)スイッチ33がOF
Fのときは、従来通りのコントローラの指令により高精
度庫内温度制御を実施し、選択(除湿)スイッチ33が
ONのとき最適除湿運転を実施するため、図2に示すサ
ーモ図と出力表とを基にコントローラは高段リヒートヒ
ータ13Aに通電し、また電子膨張弁5はエバポレータ
コイル7のフロストしない下限限界圧力(LPS)を目
標に、ホットガスバイパスモジュレーティングバルブ8
は庫内温度を設定温度に近づけるように各々制御する。
その後は、ホットガスバイパスモジュレーティングバル
ブ8の開度と、図2に示すサーモ図に示す仕様で、リヒ
ートヒータ13の切替え、除湿、高精度庫内温度制御を
自動的に行なう。
【0020】次に上述した冷凍装置の動作手順を図3〜
図6に示すフロチャートを基に説明する。当該冷凍装置
の運転が開始されると、ステップS1で、後述するよう
な高精度庫内温度制御が行なわれる。この高精度庫内温
度制御は、ステップS2で、選択スイッチ33がONと
なるまで行なわれる。このステップS2で選択スイッチ
33がONになると、ステップS3で後述するような最
適除湿制御が行なわれる。そしてこの最適除湿制御は、
ステップS4で、条件1:呼出空気温度≧(設定温度+
所定偏差σ)、または条件2:MV8開度≦所定開度s
1 の状態が所定時間T1 以上経過、のいずれかが満たさ
れない限り行なわれる。
【0021】そしてステップS4でいずれかの条件が満
たされると、ステップS5で上記ステップS1と同様の
後述する高精度庫内温度制御が行なわれる。この高精度
庫内温度制御はステップS6で、MV8開度≧所定開度
s2 の状態が所定時間T2 以上経過しない限り行なわれ
る。そしてステップS6の条件が満たされると再び上記
ステップS3で後述する最適除湿制御を行なう。
【0022】図4は、上記ステップS1、S5で行なわ
れる高精度庫内温度制御の手順を示すフローチャートで
ある。まずステップS7で、呼出空気温度が設定温度よ
り高いか否かを判定する。ここで呼出空気温度が設定温
度より高い場合、ステップS8でMV8の開度を小さく
する。また呼出空気温度が設定温度より低い場合、ステ
ップS10でMV8の開度を大きくする。また呼出空気
温度と設定温度とが等しい場合、ステップS9でMV8
の開度はそのままとする。
【0023】そしてステップS11で、エバポレータ
(蒸発器)7出口過熱度が設定過熱度より高い場合、ス
テップS12でEEV5の開度を大きくする。また蒸発
器出口過熱度が設定過熱度より低い場合、ステップS1
4でEEV5の開度を小さくする。また蒸発器出口過熱
度と設定過熱度が等しい場合、ステップS13でEEV
5の開度はそのままとする。
【0024】図5および図6は、上記ステップS3で行
なわれる最適除湿制御の手順を示すフローチャートであ
る。まずステップS15で、高段リヒートヒータ13A
をONにする。そしてステップS16で、呼出空気温度
が設定温度より高いか否かを判定する。ここで呼出空気
温度が設定温度より高い場合、ステップS17でMV8
の開度を小さくする。また呼出空気温度が設定温度より
低い場合、ステップS19でMV8の開度を大きくす
る。また呼出空気温度と設定温度が等しい場合、ステッ
プS18でMV8の開度はそのままとする。
【0025】そしてステップS20で、蒸発温度または
吸入圧力が着霜下限値より高い場合、ステップS21で
電子膨脹弁(EEV)5の開度を小さくする。また蒸発
温度または吸入圧力が着霜下限値より低い場合、ステッ
プS23で電子膨脹弁(EEV)5の開度を大きくす
る。また、蒸発温度または吸入圧力と着霜下限値が等し
い場合、ステップS22で電子膨脹弁(EEV)5の開
度はそのままとする。
【0026】続いてステップS24で、MV8開度≧所
定開度s3 の状態が所定時間T3 以上経過した場合、ス
テップS25で低段リヒートヒータ13BをONにす
る。またステップS24で、MV8開度≧所定開度s3
の状態が所定時間T3 以上経過せず、ステップS26
で、MV8開度≦所定開度s4 の状態が所定時間T4 以
上経過した場合、ステップS27で高段リヒートヒータ
13AをOFFにし、ステップS25で低段リヒートヒ
ータ13BをONにする。
【0027】(実施例のまとめ)実施例に示された構成
および作用効果をまとめると次の通りである。 [1]実施例に示された冷凍装置は、コンプレッサ1、
コンデンサ2、電子膨張弁5、エバポレータ7をこの順
に冷媒配管で接続し、前記コンプレッサ1からの吐出ガ
スを前記エバポレータ1の入口側に導く能力制御用ホッ
トガスバイパスモジュレーティングバルブ8を有するバ
イパス回路9を設けて冷凍サイクルを構成すると共に、
前記エバポレータ7からの吹出空気流路中に冷却空気を
加熱する容量可変のリヒートヒータ13を設置し、前記
電子膨張弁5により前記エバポレータ7出口の冷媒過熱
度を一定に制御しながら、前記ホットガスバイパスモジ
ュレーティングバルブ8により冷凍能力を制御して吹出
空気温度が設定温度になるよう高精度温度制御運転する
冷凍装置において、低湿度制御運転を選択する選択スイ
ッチ33と、前記電子膨脹弁5を前記エバポレータ7が
着霜しない下限の蒸発温度または蒸発圧力で一定制御す
る温度または圧力一定制御手段(32、29)と、前記
選択スイッチ33により低湿度制御運転を選択したと
き、前記リヒートヒータ13をオンにすると同時に、前
記電子膨脹弁5の制御を冷媒過熱度一定制御から蒸発温
度または蒸発圧力一定制御に切換える切換え手段34
と、から構成されている。
【0028】したがって上記冷凍装置においては、高精
度温度制御運転を行ない、かつ電子膨脹弁5をエバポレ
ータ7が着霜しない下限の蒸発温度または蒸発圧力で一
定制御し、低湿度制御運転を選択したとき、リヒートヒ
ータ13をオンにすると同時に、前記電子膨脹弁5の制
御を冷媒過熱度一定制御から蒸発温度または蒸発圧力一
定制御に切換えるので、庫内低湿度維持と高精度庫内温
度制御が可能になる。 [2]実施例に示された冷凍装置は上記[1]に記載の
装置であって、かつ前記低湿度制御運転中に吹出空気温
度と設定温度との偏差が所定値以上の状態が所定時間継
続するか、または前記ホットガスバイパスモジュレーテ
ィングバルブ8の開度が所定開度以下の状態が所定時間
継続したとき、前記低湿度制御運転を高精度温度制御運
転に切換え、高精度温度制御運転中に前記ホットガスバ
イパスモジュレーティングバルブ8の開度が所定開度以
上の状態が所定時間継続したとき、前記高精度温度制御
運転を低湿度制御運転に切換える運転切換え手段35を
備える。
【0029】したがって上記冷凍装置においては、吹出
空気温度と設定温度との偏差またはホットガスバイパス
モジュレーティングバルブ8の開度に基づき低湿度制御
運転を高精度温度制御運転に切換え、前記ホットガスバ
イパスモジュレーティングバルブ8の開度に基づき高精
度温度制御運転を低湿度制御運転に切換えるので、高外
気温度時の運転等冷凍能力が小さい時は、除湿能力を若
干減少させ、高精度庫内温度制御を実施し、また低外気
温度時の運転等冷凍能力が大きい時は、除湿能力を増や
し、低湿度制御を実施する。このように時々刻々変化す
る状況に応じた最適な除湿運転が可能となる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、球根輸送時等の大換
気、低湿度保持、高精度庫内温度制御を要求される場合
と、通常の高精度庫内温度制御を求められる場合との両
方を満足する制御が可能な冷凍装置を提供でき、積荷に
ダメージを与えることなくどんな積荷でも搬送可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る冷凍装置の制御ブロッ
ク図
【図2】本発明の一実施例に係る冷凍装置で制御を行な
う際のサーモ図および出力表。
【図3】本発明の一実施例に係る冷凍装置の動作手順を
示すフロチャート。
【図4】本発明の一実施例に係る冷凍装置の動作手順を
示すフロチャート。
【図5】本発明の一実施例に係る冷凍装置の動作手順を
示すフロチャート。
【図6】本発明の一実施例に係る冷凍装置の動作手順を
示すフロチャート。
【図7】本発明の一実施例および従来例に係る冷凍装置
の冷媒系統図。
【図8】従来例に係る冷凍装置で制御を行なう際のサー
モ図および出力表。
【符号の説明】
1…コンプレッサ 2…コンデンサ 3…ドライヤ 4…ストレーナ 5…電子膨張弁(EEV) 6…ディストリビュータ 7…エバポレータ(蒸発器) 8…ホットガスバイパスモジュレーティングバルブ(M
V) 9…ホットガスバイパス回路 10…液インジェクション電磁弁 11…インジェクションキャピラリ 12…液インジェクション回路 13…リヒートヒータ 14…サブヒータ 20…出力制御手段 21…運転スイッチ 22…吹出空気温センサ 23…温度設定器 24…偏差演算手段 25…温度制御手段 26…エバポレータ出口冷媒温度センサ 27…エバポレータ出口圧力センサ 28…過熱度検出手段 29…膨張弁開度制御装置 30…蒸発温度・圧力センサ 31…設定器 32…蒸発温度・圧力検出手段 33…選択スイッチ 34…切換え手段 35…運転切換え手段 71…エバポレータファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンプレッサ、コンデンサ、電子膨張弁、
    エバポレータをこの順に冷媒配管で接続し、前記コンプ
    レッサからの吐出ガスを前記エバポレータの入口側に導
    く能力制御用ホットガスバイパスモジュレーティングバ
    ルブを有するバイパス回路を設けて冷凍サイクルを構成
    すると共に、前記エバポレータからの吹出空気流路中に
    冷却空気を加熱する容量可変のリヒートヒータを設置
    し、前記電子膨張弁により前記エバポレータ出口の冷媒
    過熱度を一定に制御しながら、前記ホットガスバイパス
    モジュレーティングバルブにより冷凍能力を制御して吹
    出空気温度が設定温度になるよう高精度温度制御運転す
    る冷凍装置において、 低湿度制御運転を選択する選択スイッチと、 前記電子膨脹弁を前記エバポレータが着霜しない下限の
    蒸発温度または蒸発圧力で一定制御する温度または圧力
    一定制御手段と、 前記選択スイッチにより低湿度制御運転を選択したと
    き、前記リヒートヒータをオンにすると同時に、前記電
    子膨脹弁の制御を冷媒過熱度一定制御から蒸発温度また
    は蒸発圧力一定制御に切換える切換え手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】前記低湿度制御運転中に吹出空気温度と設
    定温度との偏差が所定値以上の状態が所定時間継続する
    か、または前記ホットガスバイパスモジュレーティング
    バルブの開度が所定開度以下の状態が所定時間継続した
    とき、前記低湿度制御運転を高精度温度制御運転に切換
    え、高精度温度制御運転中に前記ホットガスバイパスモ
    ジュレーティングバルブの開度が所定開度以上の状態が
    所定時間継続したとき、前記高精度温度制御運転を低湿
    度制御運転に切換える運転切換え手段を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
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