JP3334169B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP3334169B2
JP3334169B2 JP18919692A JP18919692A JP3334169B2 JP 3334169 B2 JP3334169 B2 JP 3334169B2 JP 18919692 A JP18919692 A JP 18919692A JP 18919692 A JP18919692 A JP 18919692A JP 3334169 B2 JP3334169 B2 JP 3334169B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和装置に関
し、特に暖房運転中の暖房温度のハンチングを抑制し、
過負荷を防止する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和装置の一例として、例え
ば特開昭62−276370号公報で知られているよう
に、圧縮機、利用側熱交換器、膨張機構及び熱源側熱交
換器が冷媒配管により順に接続されて暖房運転可能な冷
媒回路を備え、一端が上記利用側熱交換器と膨張機構と
の間の冷媒配管に、また他端が上記圧縮機の中間圧ポー
トにそれぞれ接続されたインジェクションバイパス路が
配設され、かつ該バイパス路の途中に冷媒の加熱が可能
なヒータが設けられたものがある。
【0003】この従来例では、インジェクションバイパ
ス路に流入した冷媒をヒータで加熱して高温ガス冷媒と
し、このガス冷媒を圧縮機の中間圧ポートにインジェク
ションすることによって圧縮機への入力を大きくし、暖
房能力を高めることができるように構成されている。
【0004】これにより、通常の暖房運転と、該暖房運
転中に冷媒加熱を行う暖房能力の高い急速暖房運転との
2つのパターンで暖房運転が行えるので、例えば暖房運
転の開始時や室内温度が急激に低下した場合等には、ヒ
ータをオンにして急速暖房運転を、また室内温度が設定
温度付近にまで上昇した場合等には、ヒータをオフにし
て通常の暖房運転をそれぞれ行うようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
では、通常暖房運転と急速暖房運転との2つの暖房パタ
ーンしかなく、両者の暖房能力差が大きいために、設定
温度の上下付近で室内温度がハンチングし易く、安定し
た暖房能力を引出すのが困難であるという問題がある。
【0006】これに対しては、通常暖房運転中にヒータ
をオフにした状態でインジェクションのみを行わせる暖
房運転、つまり通常暖房と急速暖房との間のいわば中間
暖房運転を行うようにすれば、この3つの暖房パターン
を組合わせることによって、ハンチングの小さい安定し
た暖房運転を行うことが可能となる。
【0007】しかしながら、上記従来例では、ヒータを
オフにすると、冷媒配管内の液冷媒が加熱されずに液冷
媒のままでインジェクションバイパス路を通して圧縮機
に流入することになり、これを避けるには該バイパス路
を閉鎖しなければならず、従って、ヒータがオフの状態
ではインジェクションを行うことができないという構造
上の難点がある。
【0008】この発明は斯かる諸点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、冷媒加熱を行わない状態でもインジ
ェクションを行うことができるようにし、もって設定温
度付近における暖房温度のハンチングを小さくできるよ
うにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、利用側熱交換器と膨張機構
との間の冷媒配管に冷媒貯溜部を介設し、その上で、冷
媒加熱器を、インジェクションバイパス路にではなく、
利用側熱交換器と上記冷媒貯溜部との間の冷媒配管に介
設した。
【0010】具体的には、この発明では、図1に示すよ
うに圧縮機(1)と、利用側熱交換器(5)と、膨張機
構(18)と、熱源側熱交換器(3)とが冷媒配管
(8)により順に接続されて暖房運転可能な冷媒回路
(9)を備えた空気調和装置が前提である。
【0011】そして、上記利用側熱交換器(5)と膨張
機構(18)との間の冷媒配管(8)に、冷媒を貯溜す
る冷媒貯溜部(14)を介設する。一端が上記冷媒貯溜
部(14)のガス貯溜部に開口する一方、他端が上記圧
縮機(1)の吸込側に接続され、該圧縮機(1)に冷媒
ガスのインジェクションが可能なインジェクションバイ
パス路(21)と、該バイパス路(21)の開閉作動を
行う開閉手段(23)とを配設する。上記利用側熱交換
器(5)と冷媒貯溜部(14)との間の冷媒配管(8)
及び該貯溜部(14)を含む位置の適所に、冷媒の加熱
が可能な冷媒加熱器(7)と、該加熱器(7)による加
熱度の調整作動を行う調整手段(10)とを配設する。
尚、上記冷媒加熱器(7)は、利用側熱交換器(5)と
冷媒貯溜部(14)との間の冷媒配管(8)に介設して
もよいし、冷媒貯溜部(14)に付設してもよい。
【0012】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明において、3つの暖房パターンによる暖房運転を
制御するために、利用側熱交換器(5)における室内温
度(Tr)を検出する室内温度検出手段(15)と、目
標室内温度を設定する温度設定手段(16)と、上記室
内温度検出手段(15)及び温度設定手段(16)の各
出力信号を受け、室内温度検出手段(15)で検出され
た室内温度(Tr)を温度設定手段(16)による設定
温度(T2)と比較して、開閉手段(23)の開閉作動
及び調整手段(10)の調整作動をそれぞれ制御する制
御手段(C)とを備えた構成とする。
【0013】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
2の発明において、冷媒回路(9)に過負荷が生じて暖
房能力が大きく変化するのを防止するために、冷媒回路
(9)での負荷(Tc)を検出する負荷検出手段(1
7)を備える。そして、制御手段(C)を、上記負荷検
出手段(17)の出力信号を受け、冷媒回路(9)での
開閉手段(23)の開閉作動及び調整手段(10)の調
整作動をそれぞれ制御するように構成する。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、冷媒貯溜部(14)に貯
溜された冷媒の一部は気化してガス冷媒となる。そし
て、この冷媒貯溜部(14)のガス貯溜部にインジェク
ションバイパス路(21)の一端が開口され、また該バ
イパス路(21)の他端は圧縮機(1)の吸込側に接続
されていることにより、該バイパス路(21)途中での
冷媒加熱がなされなくても、上記ガス冷媒のみが圧縮機
(1)にインジェクションされ、液冷媒が圧縮機(1)
に流入することは回避される。従って、冷媒の加熱を伴
うことなくインジェクションを行うことができ、このイ
ンジェクションにより圧縮機(1)への入力が増加し、
暖房能力が高まる。一方、冷媒加熱器(7)は利用側熱
交換器(5)と上記冷媒貯溜部(14)との間の冷媒配
管(8)に介設されるか、または該冷媒貯溜部(14)
に付設されて存するので、この冷媒加熱器(7)により
冷媒回路(9)を流通する冷媒は加熱され、該加熱され
た冷媒により熱源側熱交換器(3)への入力が増加し、
暖房能力が高まる。
【0015】これにより、インジェクション及び冷媒加
熱を行わない通常の暖房運転と、該通常暖房運転中にイ
ンジェクション及び冷媒加熱の両方を行う急速暖房運転
との2つの暖房パターンの中間に、冷媒加熱は行わず、
通常暖房運転中にインジェクションのみを行うパターン
での暖房運転が可能となり、3つの暖房パターンによる
暖房運転が行われる。
【0016】また、請求項2の発明では、制御手段
(C)に室内温度検出手段(15)及び温度設定手段
(16)の各出力信号が入力され、この制御手段(C)
で室内温度(Tr)が設定温度(T2)と比較される。
これに基づいて開閉手段(23)によるインジェクショ
ンバイパス路(21)の開閉作動が制御され、これによ
り圧縮機(1)へのインジェクションが制御される。ま
た、上記制御手段(C)により調整手段(10)の調整
作動が制御されて冷媒加熱器(7)による加熱度が制御
され、これにより冷媒の加熱が制御される。従って、例
えば、両者の温度差が大きい場合には通常の暖房運転中
にインジェクションと冷媒過熱とを行う急速暖房運転
が、また小さい場合には通常の暖房運転が、さらにその
中間の場合には中間暖房運転がそれぞれ行われる。
【0017】さらに、請求項3の発明では、暖房能力が
上がり過ぎた場合等に冷媒回路(9)に生じた負荷(T
c)は負荷検出手段(17)により検出され、この負荷
検出手段(17)から出力された負荷信号を受けた制御
手段(C)により開閉手段(23)及び調整手段(1
0)が制御されて、インジェクションバイパス路(2
1)によるインジェクション及び冷媒加熱器(7)によ
る冷媒加熱が制御される。従って、例えば、急速暖房運
転中に負荷(Tc)が大きくなった場合には中間暖房運
転ないしは通常暖房運転に、また中間暖房運転中に負荷
が大きくなった場合には通常暖房運転にそれぞれ切換え
られることにより、負荷(Tc)の軽減が図られる。こ
れにより、冷媒回路(9)に過負荷の生じるのが防止さ
れ、例えば高圧保護装置が作動して暖房運転が自動停止
する等のように暖房能力に大きな変化が生じることが回
避される。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。この実施例に係る空気調和装置は、図1に示す
ように、圧縮機(1)と、アキュムレータ(6)と、暖
房運転時には同図に実線で示すように、また冷房運転時
には同図に破線で示すように切換わる四路切換弁(2)
と、暖房運転時には凝縮器として、また冷房運転時には
蒸発器として機能する室内側熱交換器(5)(利用側熱
交換器)と、オンオフ作動するスイッチ(10)(調整
手段)のオン作動により冷媒の加熱を行うヒータ(7)
(冷媒加熱器)と、減圧部(4)と、暖房運転時には蒸
発器として、また冷房運転時には凝縮器として機能する
室外側熱交換器(3)(熱源側熱交換器)とが順に冷媒
配管(8)により冷媒の循環が可能なように接続されて
冷媒回路(9)が形成されている。尚、圧縮機(1)と
四路切換弁(2)との間の冷媒配管(8)には、冷媒回
路(9)の冷媒圧が過負荷により所定の高圧となったと
きに作動する高圧保護装置としての圧力開閉器(HP
S)が設けられている。
【0019】上記減圧部(4)は、4個の逆止弁(1
1)が配設されたブリッジ回路(12)と、このブリッ
ジ回路(12)に始端(a)と終端(b)とが接続され
た整流路(13)とからなり、冷媒が冷房サイクル及び
暖房サイクルのいずれにおいても常に整流路(13)を
一方向に流れるように構成されている。整流路(13)
には、始端(a)から順に受液器(14)(冷媒貯溜
部)と電動膨張弁(18)(膨張機構)とが介設されて
いる。
【0020】また、上記受液器(14)のガス冷媒が貯
溜する部分にはインジェクションバイパス路(21)の
一端が接続される一方、該バイパス路(21)の他端は
圧縮機(1)の中間圧部に接続されている。バイパス路
(21)の途中には電磁弁(23)(開閉手段)が介設
されており、この電磁弁(23)が開弁状態にあるとき
に、バイパス路(21)により両端の高低差圧によって
受液器(14)内のガス冷媒が上記中間圧部にインジェ
クションされるように構成されている。
【0021】また、室内側熱交換器(5)が設置された
室内には、該室内の空気温度(Tr)を検出して室内温
度信号を出力する室内温度センサ(15)(室内温度検
出手段)と、上記熱交換器(5)による暖冷房温度を任
意に設定するための設定温度信号を出力する等の際に使
用されるリモートコントロール式の設定器(16)(温
度設定手段)とが配設されている。さらに、上記熱交換
器(5)の熱交換管には、冷媒回路(9)での負荷を示
すものとして、該熱交換器(5)における冷媒の凝縮温
度(Tc)を検出して凝縮温度信号を出力する凝縮温度
センサ(17)(負荷検出手段)が付設されている。
【0022】上記室内温度信号、設定温度信号及び凝縮
温度信号は、演算装置(19)と制御装置(20)とか
らなる制御手段としてのコントローラ(C)に入力され
ており、このコントローラ(C)により、インジェクシ
ョンバイパス路(21)における電磁弁(23)の開閉
作動と、ヒータ(7)におけるスイッチ(10)のオン
オフ作動とを制御する。尚、上記コントローラ(C)は
設定器(16)からの各種出力信号を受けて、四路切換
弁(2)の切換作動や電動膨張弁(18)の開度調整作
動等の制御も行う。
【0023】上記制御のうち室内温度信号と設定温度信
号とに基づく暖房運転制御は、室内温度信号による室内
温度(Tr)を、設定温度信号による設定温度(T2)
と比較してなされる。具体的には、設定温度(T2)の
上下にそれぞれ上限温度(T3)及び下限温度(T1)
が定められ、これらの温度(T2),(T3),(T
1)と上記室内温度(Tr)とが比較され、この比較に
基づいて3つのパターンの暖房運転が選択して制御され
る。3つのパターンとは、電磁弁(23)が閉状態でイ
ンジェクションが行われず、かつスイッチ(10)がオ
フ状態で冷媒の加熱も行われない通常暖房運転の「Aパ
ターン」と、電磁弁(23)が開作動してインジェクシ
ョンが行われ、かつスイッチ(10)がオフ状態で冷媒
加熱の行われない中間暖房運転の「Bパターン」と、電
磁弁(23)が開状態でインジェクションが行われ、か
つスイッチ(10)がオン作動して冷媒加熱が行われる
急速暖房運転の「Cパターン」であり、各パターンの暖
房能力は、図2に示すように「Aパターン」、「Bパタ
ーン」、「Cパターン」の順に大きくなっている。
【0024】上記コントローラ(C)による暖房運転中
の制御処理を、図3のフローチャートに基づいて説明す
る。処理開始後のステップS1で、先ず「Aパターン」
の暖房運転を行う。ステップS2では、室内温度(T
r)を上限温度(T3)及び下限温度(T1)と比較す
る。室内温度(Tr)が上限温度(T3)よりも既に大
きい場合(T3<Tr)には、ステップS3に移行して
「Aパターン」を維持する。室内温度(Tr)が下限温
度(T1)よりも未だ小さい場合(Tr<T1)には、
ステップS4に移行して「Cパターン」に変更し、急速
暖房を行う。室内温度(Tr)が下限温度(T1)と上
限温度(T3)との間にある場合(T1≦Tr≦T3)
には、ステップS5に移行して、現在の暖房運転のパタ
ーンを判断する。「Aパターン」の場合にはステップS
6に、また「Cパターン」の場合にはステップS7にそ
れぞれ移行する。尚、「Bパターン」の場合には「Bパ
ターン」を維持し、ステップS12に移行して暖房停止
であれば暖房運転制御を終了し、否であればステップS
2に戻る。
【0025】上記ステップS6では、室内温度(Tr)
を設定温度(T2)と比較し、室内温度(Tr)が設定
温度(T2)に満たない場合(Tr<T2)には、ステ
ップS8に移行して「Aパターン」を「Bパターン」に
変更し、ステップS12を経てステップS2に戻る。ま
た、室内温度(Tr)が設定温度(T2)以上の場合
(T2≦Tr)には「Aパターン」を維持し、ステップ
S12を経てステップS2に戻る。
【0026】一方、ステップS7でも室内温度(Tr)
を設定温度(T2)と比較する。そして、室内温度(T
r)が設定温度(T2)に満たない場合(Tr<T2)
には、ステップS10に移行して「Cパターン」を維持
し、ステップS12を経てステップS2に戻る。また、
室内温度(Tr)が設定温度(T2)以上の場合(T2
≦Tr)には、ステップS11に移行して「Cパター
ン」を「Aパターン」に変更し、ステップS12を経て
ステップS2に戻る。尚、この暖房運転制御で、例えば
ステップS2でT1≦Tr≦T3の場合には「Bパター
ン」とし、ステップS5で「Bパターン」の場合でもス
テップS6に移行するようにしてもよい。
【0027】ところで、上記暖房運転中に、室内側熱交
換器(5)における冷媒凝縮温度が限度に近い状態でヒ
ータ(7)が作動すると、高圧が急激に上昇して圧力開
閉器(HPS)が作動して装置が停止してしまい、暖房
運転自体が行われなくなる。そこで、コントローラ
(C)ではこのような過負荷が生じるのを防止するため
に、上記凝縮温度信号からの凝縮温度(Tc)を、圧力
開閉器(HPS)に設定されている定数温度(Tcmax
)に基づいて判断し、この判断に基づいて上記3つの
暖房パターンを制御する。具体的には、一般的には50
℃強である定数温度(Tcmax )に対して例えば43℃
の警戒温度(Ta)を設定しており、この警戒温度(T
a)と上記凝縮温度(Tc)とを比較して制御がなされ
る。
【0028】上記過負荷防止のためにコントローラ
(C)では、暖房運転が「Bパターン」で行われている
場合には、図4に示すサブルーチンが処理される。つま
り、ステップS21で凝縮温度(Tc)を警戒温度(T
a)と比較する。そして、凝縮温度(Tc)が警戒温度
(Ta)以下の場合(Tc≦Ta)には、ステップS2
2に移行して「Bパターン」を維持し、また凝縮温度
(Tc)が警戒温度(Ta)を越えた場合(Ta<T
c)には、ステップS23に移行して「Aパターン」に
変更する。
【0029】一方、暖房運転が「Cパターン」で行われ
ている場合には、図5に示すサブルーチンが処理され
る。すなわち、ステップS31で凝縮温度(Tc)を警
戒温度(Ta)と比較し、凝縮温度(Tc)が警戒温度
(Ta)以下の場合(Tc≦Ta)には、ステップS3
2に移行して「Cパターン」を維持する。また、凝縮温
度(Tc)が警戒温度(Ta)を越えた場合(Ta<T
c)には、ステップS33に移行して「Aパターン」に
変更する。尚、上記暖房運転制御はこの過負荷防止制御
による制限内で行われる。
【0030】以上のように構成された空気調和装置の作
動について説明する。冷房運転時には、コントローラ
(C)により四路切換弁(2)が図1の破線位置に切換
作動される一方、電磁弁(23)が閉作動されてインジ
ェクションバイパス路(21)が閉鎖され、冷媒は冷媒
回路(9)のみを循環する。冷媒は室外側熱交換器
(3)に流入して凝縮し、室内側熱交換器(5)で蒸発
することにより室内空気を冷房する。
【0031】暖房運転時には、コントローラ(C)によ
り四路切換弁(2)が図1の実線位置に切換作動され
る。先ず、通常暖房運転である「Aパターン」では、電
磁弁(23)が閉作動されてインジェクションバイパス
路(21)が閉鎖され、冷媒は冷媒回路(9)のみを循
環する。冷媒は室内側熱交換器(5)に流入し、該熱交
換器(5)で凝縮して室内空気を加熱し、ブリッジ回路
(12)を経て受液器(14)に流入する。この受液器
(14)において、冷媒の一部は気化してガス冷媒の状
態で、また残りは液冷媒の状態で貯溜される。この液冷
媒は整流路(13)の電動膨張弁(18)に流入し、該
膨張弁(18)で減圧される。減圧後の冷媒は、室外側
熱交換器(3)で蒸発する。
【0032】また、中間暖房運転である「Bパターン」
では、電磁弁(23)が開作動されてインジェクション
バイパス路(21)が開通状態となることにより、受液
器(14)内のガス冷媒が、上記バイパス路(21)を
通って圧縮機(1)の中間圧部にインジェクションされ
る。これにより、圧縮機(1)入力が増加され、暖房能
力が高められる。
【0033】さらに、急速暖房運転である「Cパター
ン」では、スイッチ(10)がオン作動されてヒータ
(7)で加熱された冷媒が室外側熱交換器(3)に流入
する。これにより、該熱交換器(3)入力が増加され、
暖房能力がさらに高められる。
【0034】そして、室内温度(Tr)が下限温度(T
1)に満たない場合には、「Cパターン」の急速暖房運
転が行われ、室内温度(Tr)が下限温度(T1)と上
限温度(T3)との間にある場合、つまり室内温度(T
r)が設定温度(T2)の上下付近にある場合には「A
パターン」の通常運転及び「Bパターン」の中間暖房運
転を交えた暖房運転が行われる。
【0035】これにより、室内温度(Tr)が設定温度
(T2)よりもかなり低い場合には、「Cパターン」の
急速暖房運転によって室内温度(Tr)を設定温度(T
2)に短時間で近づけるようにし、室内温度(Tr)が
設定温度(T2)に近づいた場合には、「Aパターン」
の通常暖房運転及び「Bパターン」の中間暖房運転を交
えて能力変化の小さい、従って設定温度(T2)の上下
付近におけるハンチングの小さい暖房運転が行われる。
一方、暖房能力の高まりに応じて凝縮温度(Tc)が圧
力開閉器(HPS)の定数温度(Tcmax )に達しない
ように上記暖房パターンが制御されることにより、冷媒
回路(9)に過負荷が生じて暖房運転が停止するという
事態が回避され、上記暖房運転が確実に維持される。
【0036】尚、上記実施例の空気調和装置は冷暖房兼
用機であるが、この発明に係る空気調和装置は暖房専用
機であってもよい。
【0037】また、上記実施例では、冷媒加熱器を室内
側熱交換器と減圧部との間に設けているが、冷媒加熱器
は整流路の始端と受液器との間や該受液器内に設けても
よい。 また、上記実施例では、インジェクションバイ
パス路の終端を圧縮機の中間圧部に接続しているが、圧
縮機の吸入口に接続してもよい。
【0038】さらに、上記実施例では、利用側熱交換器
における凝縮温度によって冷媒回路の負荷を検出してい
るが、圧縮機のモータ電流や吐出管温度等によって負荷
を検出するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、冷媒加熱器を、インジェクションバイパス路に
設置するのに代えて、利用側熱交換器と冷媒貯溜部との
間及び該冷媒貯溜部を含む位置に介設したことにより、
上記バイパス路によるインジェクションを冷媒加熱器の
作動に拘りなく行うことができるので、通常暖房運転と
急速暖房運転とのほかに、通常暖房運転中に冷媒加熱を
伴わないインジェクションを行って暖房能力が両者の中
間程度である中間暖房運転を行うことができる。従っ
て、冷媒加熱器の作動の有無によって生じる通常暖房運
転と急速暖房運転との間の大きな暖房能力差を上記中間
暖房運転により補間することができるので、暖房能力差
の小さい暖房運転を行うことができる。
【0040】また、請求項2の発明によれば、室内温度
を設定温度と比較し、この比較に基づいて上記3パター
ンの暖房運転を制御するようにしたことにより、3つの
パターンを使い分けて効率のよい暖房運転制御を行うこ
とができ、設定温度付近における暖房温度のハンチング
抑制を図ることができる。
【0041】さらに、請求項3の発明によれば、冷媒回
路の負荷に基づいて上記3パターンを制御するようにし
たことにより、冷媒回路に過負荷が生じるのを防止する
ことができるので、上記過負荷により暖房運転自体が停
止するという事態を回避することができ、暖房運転を安
定的に維持継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る空気調和装置の冷媒回
路図である。
【図2】各パターンの暖房能力を示す比較図である。
【図3】暖房運転のパターン制御を示すフローチャート
図である。
【図4】中間暖房運転中における過負荷防止のサブルー
チンを示すフローチャート図である。
【図5】急速暖房運転中における過負荷防止のサブルー
チンを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
(1) 圧縮機 (3) 室外側熱交換器(熱源側熱交換器) (5) 室内側熱交換器(利用側熱交換器) (7) ヒータ(冷媒加熱器) (8) 冷媒配管 (9) 冷媒回路 (10) スイッチ(調整手段) (14) 受液器(冷媒貯溜部) (15) 室内温度センサ(室内温度検出手段) (16) 設定器(温度設定手段) (17) 凝縮温度センサ(負荷検出手段) (18) 電動膨張弁(膨張機構) (21) インジェクションバイパス路 (23) 電磁弁(開閉手段) (C) コントローラ(制御手段) (Tr) 室内温度 (T2) 設定温度 (Tc) 凝縮温度(負荷)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)と、利用側熱交換器(5)
    と、膨張機構(18)と、熱源側熱交換器(3)とが冷
    媒配管(8)により順に接続されて暖房運転可能な冷媒
    回路(9)を備えた空気調和装置であって、 上記利用側熱交換器(5)と膨張機構(18)との間の
    冷媒配管(8)に介設され、冷媒を貯溜する冷媒貯溜部
    (14)と、 一端が上記冷媒貯溜部(14)のガス貯溜部に開口する
    一方、他端が上記圧縮機(1)の吸込側に接続され、該
    圧縮機(1)に冷媒ガスのインジェクションが可能なイ
    ンジェクションバイパス路(21)と、 上記インジェクションバイパス路(21)の開閉作動を
    行う開閉手段(23)と、 上記利用側熱交換器(5)と冷媒貯溜部(14)との間
    の冷媒配管(8)及び該貯溜部(14)を含む位置の適
    所に配設され、冷媒の加熱が可能な冷媒加熱器(7)
    と、 上記冷媒加熱器(7)による加熱度の調整作動を行う調
    整手段(10)とを備えたことを特徴とする空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 利用側熱交換器(5)における室内温度
    (Tr)を検出する室内温度検出手段(15)と、 目標室内温度を設定する温度設定手段(16)と、 上記室内温度検出手段(15)及び温度設定手段(1
    6)の各出力信号を受け、室内温度検出手段(15)で
    検出された室内温度(Tr)を温度設定手段(16)に
    よる設定温度(T2)と比較して、開閉手段(23)の
    開閉作動及び調整手段(10)の調整作動をそれぞれ制
    御する制御手段(C)とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 冷媒回路(9)での負荷(Tc)を検出
    する負荷検出手段(17)を備え、 制御手段(C)は、上記負荷検出手段(17)の出力信
    号を受け、冷媒回路(9)での開閉手段(23)の開閉
    作動及び調整手段(10)の調整作動をそれぞれ制御す
    るように構成されていることを特徴とする請求項2記載
    の空気調和装置。
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