JP5166915B2 - マルチ型空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチ型空気調和機に関するものである。
一台の室外機ユニットに対し、複数台の室内機ユニットが並列に接続されたマルチ型の空気調和装置が知られている。この空気調和装置は、高圧ガス管、低圧ガス管および液ラインを室外機ユニットと室内機ユニットとの間に配設し、室外熱交換器および各室内熱交換器のガス管側をそれぞれ高圧ガス管と低圧ガス管とに選択的に連通するよう切換え可能にしている。この空気調和装置の運転時、運転条件に応じて各熱交換器のガス管との接続を個別に高圧ガス管と低圧ガス管とに切換える接続切換機構を設けて、各室内機ユニットでは各室内の要求に応じて冷房運転と暖房運転とを個別に行い、室外機ユニット側では室内全体の要求の変化に応じて熱源側熱交換器を蒸発器または凝縮器に切換える。
ところで、複数台の室内機ユニットの中で、冷房運転を暖房運転に、または暖房運転を冷房運転に切換える冷暖切換えの際に、接続切換機構を構成する四方弁、電磁弁(開閉弁)の近傍の圧力状態が急激に変化するので、大きな騒音(切替音)が発生して、ユーザに不快感を与えることがあった。
そのため、冷暖切換えの前に、室外機ユニットの圧縮機の運転を停止して圧力差を低減する均圧処理を行うことが提案されている。ところが、室外機ユニットの圧縮機の運転を停止すると、冷暖切換えが行なわれない室内機ユニットの空調を維持できないという問題がある。
また、特許文献1には、高圧ガス管から低圧ガス管に冷媒をバイパスさせてから、室内熱交換器のサイクルを切換えることにより、高圧側圧力と低圧側圧力とが均圧化された状態で冷暖の切換えを行なうことを提案している。ところが、この提案においても、冷暖切換えが行なわれない室内機ユニットの空調の能力が低下するという問題がある。
特公平7−52046号公報
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷暖切替えが行なわれない室内機ユニットの空調の能力を大幅に低減することなく、切換音を低減できる、マルチ型空気調和機を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明のマルチ型空気調和機は、圧縮機と、外気と冷媒との間で熱交換を行う室外熱交換器とを備える室外機ユニットと、室内の空気と冷媒との間で熱交換を行う室内熱交換器を備え、室外機ユニットに対して並列に接続される複数の室内機ユニットと、圧縮機の吐出側に一端が接続される高圧ガス管と、圧縮機の吸入側に一端が接続される低圧ガス管と、室内機ユニットのそれぞれについて、冷媒の流れ方向を制御し冷暖房運転を選択的に切換える複数の接続切替機構と、を備えることを前提としている。
そして本発明のマルチ型空気調和機は、接続切替機構が、高圧ガス管の主管から分岐される高圧ガス分岐管に接続される第1ポートと、室内熱交換器側に接続される第2ポートと、低圧ガス管の主管から分岐された低圧ガス分岐管に接続される第3ポートと、低圧ガス分岐管に合流する低圧バイパス管に接続される第4ポートと、が形成された四方弁と、四方弁の上流側の高圧ガス分岐管上に設けられる第1開閉弁と、第1開閉弁より高圧ガス分岐管の上流側に一端が接続され、かつ第1開閉弁より高圧ガス分岐管の下流側に他端が接続されて、第1開閉弁を迂回する高圧バイパス管と、を備えており、さらに高圧バイパス管の下流側と四方弁の第1ポートとの間の高圧ガス分岐管に一端が接続され、低圧バイパス管が接続される位置よりも下流側の低圧ガス分岐管に他端が接続される高低圧バイパス管と、高低圧バイパス管上に設けられる第2開閉弁と、を備えることを特徴としている。
ここで、接続切替機構に備えられている、四方弁、第1開閉弁は、冷暖切換えの際に、接続状態の切換え、または開閉の切替えが行われる。この弁の切換えの際に、切換音が発生する。そこで、この切換音に対応して、本発明によるマルチ型空気調和機は、以下のように制御される。
冷房運転されているいずれかの室内機ユニットを暖房運転へ運転切換えする際、またはその逆の際に、通常は閉じておく第2開閉弁を開くことにより、接続切替機構の四方弁又は第1開閉弁における差圧を低減する。これにより、四方弁の切換え動作、第1開閉弁の開閉動作により生じる切替え音を低減することができる。
より具体的には、本発明によるマルチ型空気調和機が、接続切替機構の動作を制御する制御手段を備え、この制御手段は、冷房運転されているいずれかの室内機ユニットを暖房運転へ運転切換えする際に、運転切換えの指令がなされた後に、閉じていた第2開閉弁を開くステップ(a)と、第2開閉弁を開いた後に、四方弁の第1ポート〜第4ポートの接続状態を、冷房運転用から暖房運転用に切換えるステップ(b)と、第1ポート〜第4ポートの接続状態を、冷房運転用から暖房運転用に切換えた後に、第2開閉弁を閉じるステップ(c)と、を実行させる。
第2開閉弁を開くことにより、四方弁の第1ポートより上流側の冷媒ガスが高低圧バイパス管に流れ込み、四方弁の第1ポートと第2ポートとの間の差圧が小さくなり、四方弁の切替えによる切換音を低減できる。
冷房運転から暖房運転へ切換えの際の切換音は、四方弁の切替え以外に、第1開閉弁の開閉動作の際にも生じる。したがって、本発明のマルチ型空気調和機の制御手段は、ステップ(c)の後に、室外機ユニットの圧縮機の運転能力を下げるステップ(d)と、圧縮機の運転能力が低減された後に、閉じていた第1開閉弁を開くステップ(e)と、第1開閉弁を開いた後に、室外機ユニットの圧縮機の運転能力を上げるステップ(f)と、を備えることが好ましい。例えば、圧縮機の回転数を下げて圧縮機の運転能力を下げることにより、第1開閉弁の上流側と下流側とのガス冷媒の圧力の差が小さくなる。これにより、第1開閉弁を閉から開に切替える際の切換音を低減する。
また、暖房運転されているいずれかの室内機ユニットを冷房運転へ運転切換えする際には、制御手段は、運転切換えの指令がなされた後に、開いていた第1開閉弁を閉じるステップ(j)と、第1開閉弁が閉じた以降に、第2開閉弁を開くステップ(k)と、を実行させる。そうすると、室内熱交換器内の高圧ガス冷媒を低圧ガス管に流れ込んで室内四方弁周りの差圧が小さくなり、後の室内四方弁の接続状態の切替えによる切替音を低減できる。
本発明による制御手段は、ステップ(k)の後に、室外機ユニットの圧縮機の運転能力を下げるステップ(l)と、圧縮機の運転能力が低減された後に、四方弁の第1ポート〜第4ポートの接続状態を、暖房運転用から冷房運転用に切換えるステップ(m)と、四方弁の第1ポート〜第4ポートの接続状態を、暖房運転用から冷房運転用に切換えた後に、室外機ユニットの圧縮機の運転能力を上げるステップ(n)と、を実行させることが好ましい。四方弁の切換えによる切換音を低減するためである。
以上説明したように、本発明によれば、冷暖切替えが行なわれない室内機ユニットの空調の能力を低減することなく、各室内熱交換器におけるサイクル切換時の切換音を低減できる。
以下に、本発明に係るマルチ型空気調和機を冷暖房フリーマルチエアコン(空気調和装置)に適用した一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、冷暖房フリーマルチエアコン200(以下、単にエアコン200と称する)は、一つの室外機ユニット1と、複数の室内機ユニット3a〜3gと、これらを接続する高圧ガス管5、低圧ガス管7、および液管9を備えている。更に、室外機ユニット1と複数の室内機ユニット3との間には、高圧ガス管5および低圧ガス管7の切り換えを行う分流コントローラ(接続切替機構)46a〜46dが設けられている。図1において、符号100a〜100dはリモコンである。なお、複数の室内機ユニット3a〜3gを総称するときは、単に室内機ユニット3という。他の構成要素、例えば分流コントローラ46a〜46dについても同様である。
複数の室内機ユニット3が各分流コントローラ46に接続可能であり、図1の例では、分流コントローラ46aに4台の室内機ユニット3a〜3dが接続されている。また、分流コントローラ46b〜46dには、室内機ユニット3e〜3gがそれぞれ1台ずつ接続されている。
エアコン200において、異なる分流コントローラ46a〜46dに接続される各室内機ユニット3a〜3d、3e、3f、3gは、それぞれ異なるモードでの運転が可能である。一方、同一の分流コントローラ46に接続される室内機ユニット、例えば、図1において、同一の分流コントローラ46aに接続される室内機ユニット3a〜3dは、同一のモードで運転することが要求される。例えば、室内機ユニット3aが暖房モードであった場合には、その他の室内機ユニット3b〜3dについても、暖房モードでの運転が要求される。
次に、エアコン200のより具体的な構成を、図2〜図5を参照しながら説明する。なお、図2、図3では、簡略化のために、分流コントローラ46aに1台の室内機ユニット3のみを示している。また、分流コントローラ46の構成は、図2、図5では省略し、図3、図4に示している。
室外機ユニット1は、圧縮機10(10a,10b)と室外熱交換器12(12a,12b)とを2台ずつ備えている。
室外熱交換器12は、室外空気と冷媒とを熱交換するものであり、通過する冷媒の状態に応じて、凝縮器または蒸発器として動作する。各室外熱交換器12a,12bとレシーバ23との間の液管9との間であって、各室外熱交換器12a,12bの近傍には、それぞれ、室外膨張弁(膨張弁)11a,11bが設けられている。室外膨張弁11としては、電子膨張弁が用いられる。
各室外膨張弁11a,11bをバイパスする室外膨張弁バイパス管16a,16bが設けられており、各バイパス管16a,16bには、室外熱交換器12a,12bからレシーバ23への冷媒流れを許容し、その逆の流れを阻止する逆止弁19a,19bが設けられている。一方の室外熱交換器12aに接続された室外膨張弁バイパス管16aには、逆止弁19aの上流側に電磁弁であるバイパス遮断弁21が設けられている。
室外膨張弁11a,11bのレシーバ23側に接続された配管は、液管9の合流点9aにて合流するようになっている。
各室外熱交換器12a,12bには、それぞれ、液管9側に設けられた液管側温度センサ30a,30bと、室外四方弁14a,14b側に設けられた四方弁側温度センサ32a,32bが設けられている。
また、室外熱交換器12a,12bの近傍には、室外温度すなわち外気温度を測定する室外温度センサ34が設けられている。
各圧縮機10a,10bとしては、例えばスクロールコンプレッサを用いるのが好ましい。これらの圧縮機10a,10bは、要求される能力に応じて、2台同時に運転する場合もあり、また、1台のみ運転させ、他の1台をバックアップとする場合もある。
圧縮機10で圧縮された冷媒は、高圧ガス冷媒となり、高圧ガス管5へと吐出される。高圧ガス管5には、吐出冷媒の圧力を測定するための高圧圧力センサPSHが設けられている。また、各圧縮機10a,10bの吐出管には、吐出管温度を測定する吐出管温度センサ36a,36bが設けられている。
本実施形態にかかるエアコン200に用いられる冷媒としては、例えばR410Aが用いられる。このR410Aは、従来の冷媒であるR22、R407Cに比べて1.4(5℃)倍の密度を有し、1.6(5℃)倍の高圧が可能な高密度高圧冷媒とされており、高い冷凍能力を発揮し、圧力損失も少ないという利点を有する。
室外機ユニット1内に位置する高圧ガス管5は、分岐点5a,5bにおいて分岐し、それぞれの分岐管6a,6bが高圧ガス管用ポート14−1において室外四方弁14a,14bに接続されている。室外四方弁14a,14bは、それぞれ、室外熱交換器12a,12bに接続される室外熱交換器側ポート14−2と、低圧ガス管7の分岐点7dにおいて分岐する室外側低圧ガス分岐管15a,15bに接続される低圧ガス管側ポート14−3と、ストレーナ17a,17bおよびキャピラリチューブ18a,18bを介して室外側低圧ガス分岐管15a,15bに接続されるバイパス管側ポート14−4とを備えている。
室外機ユニット1内に位置する低圧ガス管7は、アキュムレータ20を介して、各圧縮機10a,10bに接続されている。アキュムレータ20において回収された液冷媒は、液冷媒返送ライン22a,22bによって各圧縮機10a,10bに戻されるようになっている。アキュムレータ20の上流側(すなわち吸入管)には、システムの低圧圧力を測定する低圧圧力センサPSLおよび吸入管温度センサ38が設けられている。この低圧圧力センサPSLにより、圧縮機10に吸入される冷媒ガス圧力が測定される。
室外熱交換器12a,12bは、室外四方弁14a,14bに接続される側の反対側に、液管9が接続されている。この室外機ユニット1内の液管9には、液冷媒を貯留するレシーバ23と、冷房運転時に液管9を流れる冷媒に過冷却を与える過冷却器25とを備えている。過冷却器25は、液管9を流れる液冷媒の一部を取り出し、膨張弁25aによって膨張気化させて冷却した冷媒によって、液管9を流れる液冷媒に過冷却を与えるようになっている。過冷却に用いられて気化したガス冷媒は、アキュムレータ20に返送される。
室内機ユニット3は、複数設けられている。各室内機ユニット3は、構成が同じである。
室内機ユニット3は、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器40を備えている。室内熱交換器40には、その前後の温度を測定するための温度センサ33,35が設けられている。室内熱交換器40の近傍には、室内温度を測定するための室内温度センサ37が設けられている。室内熱交換器40と液管9とを接続する液冷媒用分岐管44には、室内膨張弁42が設けられている。
分流コントローラ46は、次のような構成となっている(図3、図4参照)。
分流コントローラ46は、室内四方弁48を備えている。室内四方弁48は、高圧ガス管5の主管から分岐された高圧ガス分岐管5cに接続される高圧ガス管用ポート48−1(第1ポート)と、室内熱交換器40側に接続される室内熱交換器側ポート48−2(第2ポート)と、低圧ガス管7の主管から分岐された室内側低圧ガス分岐管7cに接続される低圧ガス管用ポート48−3(第3ポート)と、室内側低圧ガス分岐管7cの中途位置49に合流する低圧バイパス管50に接続される低圧バイパス管用ポート48−4(第4ポート)とを有している。
室内四方弁48は、冷房運転時には(図3)、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させ、且つ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート48−3とを連通する。また、室内四方弁48は、暖房運転時(図4)には、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通させ、且つ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通する。
室内四方弁48の上流側の高圧ガス分岐管5cには、高圧ガス分岐管用開閉弁(第1開閉弁)52が設けられている。この高圧ガス分岐管用開閉弁52を迂回するように高圧ガス分岐管用バイパス管(高圧バイパス管)54が形成されており、この高圧ガス分岐管用バイパス管54には第1キャピラリチューブ55が設けられている。高圧ガス分岐管用バイパス管54は、高圧ガス分岐管用開閉弁52より高圧ガス分岐管5cの上流側に一端が接続され、かつ高圧ガス分岐管用開閉弁52より高圧ガス分岐管5cの下流側に他端が接続されて、高圧ガス分岐管用開閉弁52を迂回している。
室内四方弁48の下流側の低圧バイパス管50には、第2キャピラリチューブ57が設けられている。
高圧ガス分岐管用バイパス管54の上流側の高圧ガス分岐管5cと低圧バイパス管50の下流側(中途位置49の下流側)の室内側低圧ガス分岐管7cとの間には、第1高低圧バイパス管58が設けられている。第1高低圧バイパス管58には、高圧ガス分岐管5c側から室内側低圧ガス分岐管7c側に向かって、第1高低圧バイパス開閉弁60と第3キャピラリチューブ62とが順に設けられている。
高圧ガス分岐管用バイパス管54の下流側と室内四方弁48の高圧ガス管用ポート48−1との間で一端が高圧ガス分岐管5cに接続され、低圧バイパス管50の下流側(中途位置49の下流側)の室内側低圧ガス分岐管7cに他端が接続される第2高低圧バイパス管(高低圧バイパス管)63が設けられている。第2高低圧バイパス管63には、高圧ガス分岐管5c側から室内側低圧ガス分岐管7c側に向かって、第2高低圧バイパス開閉弁(第2開閉弁)64と第4キャピラリチューブ65とが順に設けられている。
エアコン200は、図5に示すように、室外機ユニット1を制御する室外制御装置CL1と、室内機ユニット3を制御する室内制御装置CL2とを備えている。本実施形態では、室内制御装置CL2は、室内機ユニット3a〜3dに対して1台、室内機ユニット3e,3f,3gに対してそれぞれ1台ずつ設けられている。室外制御装置CL1と室内制御装置CL2とは互いに通信が行われるようになっている。なお、図5において、図2〜図4に用いた構成と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、室外熱交換器12a,12b、圧縮機10a,10b、室外四方弁14a,14bについては、図5では一つのみを示している。
室外制御装置CL1は、制御部70と入力部72とを備えている。
制御部70は、入力部72から得られるデータに基づいて、各制御値を演算する。この制御値を、室外膨張弁11a、室外ファンF1、室外四方弁14a、圧縮機10a等の各制御機器に向けて送る。制御部70の各演算結果は、室内制御装置CL2の入力部82へと送られる。
入力部72には、室外熱交換器12aに設けられた液管側温度センサ30a、四方弁側温度センサ32a、室外熱交換器12aの近傍に設けられた室外温度センサ34、圧縮機10aの吐出管に設けられた吐出管温度センサ36a、高圧圧力センサPSH、アキュムレータ20の上流側に設けられた低圧圧力センサPSLおよび吸入管温度センサ38の各出力値が入力される。
室内制御装置CL2は、制御部80と入力部82とを備えている。
制御部80は、入力部82から得られるデータに基づいて、各制御値を演算する。この制御値を、室内膨張弁42、室内ファンF2、分流コントローラ46の室内四方弁48等の制御機器に送る。制御部80の各演算結果は、室外制御装置CL1の入力部72へと送られる。
入力部82には、室内熱交換器40に設けられた各温度センサ33,35、室内温度センサ37の各出力値が入力される。
室外制御装置CL1、室内制御装置CL2は、演算処理装置としてのCPU、主記憶装置としてのRAM等、および、エアコン200の運転を行なうためのプログラムが記録された記録媒体を少なくとも含んでいる。室外制御装置CL1、室内制御装置CL2は、各々のCPUが上記記憶媒体に記録されているプログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、エアコン200を目的に沿って運転させる。
エアコン200は、全ての室内機ユニット3において冷房運転が選択されている運転パターン(全冷房全台運転)、春季や秋季のような中間期であって、冷房運転を行う室内機ユニット3の台数が暖房運転を行う室内機ユニット3の台数よりも多い冷房主体の運転を行う運転パターン(冷房主体運転)、冬季のように、全ての室内機ユニット3において暖房運転が選択されている運転パターン(全暖房全台運転)、暖房運転を行なう室内機ユニット3の台数が、冷房運転を行なう室内機ユニット3の台数よりも多い暖房主体の運転パターン(暖房主体)、室内機ユニット3の冷房運転をしている台数と暖房運転をしている台数が等しい冷暖バランス時に行われる運転パターン(冷暖バランス)等、種々の運転パターンにより運転される。
図2は、冷暖バランスの運転パターンを示している。この運転パターンでは、夏季のように要求冷房能力が大きくなく、したがって要求される凝縮能力が比較的小さい(例えば能力の50%)ので、一方の室外熱交換器12bは停止されている。
この第2室外熱交換器12bの停止は次のようになされる。
第2室外熱交換器12bに接続された室外四方弁14bを切換えて(室外四方弁14bに導通させてONとして)、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2との連通を切り、高圧ガス管用ポート14−1とバイパス管側ポート14−4とを連通させ、室外熱交換器側ポート14−2と低圧ガス管側ポート14−3とを連通させる。これにより、圧縮機10aから吐出された高圧ガスを第2室外熱交換器12bに流さないようにする。また、第2室外熱交換器12bに接続された室外膨張弁11bを全閉にする。
他方の第1室外熱交換器12aの下流側の室外膨張弁11aは全開とされており、また、室外膨張弁バイパス管16aに設けたバイパス遮断弁21も開とされている。
圧縮機10aによって圧縮された高圧ガス冷媒は、高圧ガス管5の各分岐点5a,5bで分岐して、各室外四方弁14a,14bへと流れる。一方、高圧ガス冷媒の一部分(ごく少量)は、室内機ユニット3へと接続される高圧ガス管5を通って室内機ユニット3へと流れる。室外四方弁14a,14bでは、高圧ガス管用ポート14−1と室外熱交換器側ポート14−2が連通され、また、低圧ガス管側ポート14−3とバイパス管側ポート14−4とが連通されている。この場合、電磁弁とされる室外四方弁14a,14bは導通されずOFFとされている。
したがって、高圧ガス管用ポート14−1へと流れ込んだ高圧ガス冷媒は、室外熱交換器側ポート14−2を通過して、室外熱交換器12aへと導かれる。一方、室外四方弁14a,14bの低圧ガス管側ポート14−3とバイパス管側ポート14−4とが連通され、室外側低圧ガス分岐管15a,15bを通る管は閉ループとされているので、室外側低圧ガス分岐管15a,15bには高圧ガス冷媒は流れず、また、低圧ガス管7の分岐点7dから低圧ガス冷媒が流れ込むこともない。ただし、室外側低圧ガス分岐管15a,15b内は低圧ガス冷媒が満たされた状態となっている。
室外熱交換器12aへと流れ込んだ高圧ガス冷媒は、外気と熱交換して放熱し、凝縮液化される。この場合、室外膨張弁11a,11bはいずれも全開とされおり、凝縮液化した高圧液冷媒はここを通った後に、レシーバ23を通過し、過冷却器25で過冷却された後、液管9を通って室内機ユニット3へと導かれる。なお、室外機ユニット1と室内機ユニット3とを接続する液管9は、その長さが長い場合には、過冷却器25をつけて液管9内での液冷媒の蒸発を避けることが望ましい。
冷房運転されている室内機ユニット3fに流れ込んだ高圧液冷媒は、以下のように流れる(図2、図3参照)。
高圧液冷媒は、室内機ユニット3fに接続された液冷媒用分岐管44に分岐した後、室内機ユニット3fの室内膨張弁42で絞られて膨張させられる。その後、液冷媒は室内熱交換器40で蒸発して、室内空気から熱を奪い冷却する。蒸発気化した低圧ガス冷媒は、分流コントローラ46の室内四方弁48へと流れ込む。室内四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させ、且つ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート48−3とを連通させている。したがって、室内熱交換器40からの低圧ガス冷媒は、室内四方弁48を通り、室内側低圧ガス分岐管7cへと流れ込んだ後、主管である低圧ガス管7を通って室外機ユニット1へと導かれる。なお、高圧液冷媒は、室内機ユニット3gにおいても同様に流れる。
冷房運転されている室内機ユニット3fの分流コントローラ46内では、高圧ガス冷媒が次のように流れる(図3参照)。高圧ガス管5から各室内機ユニット3に分岐した高圧ガス分岐管5cを通って流れ込んだ高圧ガス冷媒は、高圧ガス分岐管用開閉弁52が閉とされているので、高圧ガス分岐管用バイパス管54を通り、第1キャピラリチューブ55で減圧される。減圧されたガス冷媒は、室内四方弁48を通り、低圧バイパス管50へと流れ込み、第2キャピラリチューブ57で絞られて流量調整された後、中途位置49において室内側低圧ガス分岐管7cに合流する。
一方、分流コントローラ46の第1高低圧バイパス開閉弁60は閉とされているので、第1高低圧バイパス管58には高圧ガス冷媒が流れない。
低圧ガス管7を通って室外機ユニット1に流れ込んだ低圧ガス冷媒は、アキュムレータ20で気液分離後、圧縮機10aへと戻される。
また、暖房運転を行う室内機ユニット3aの分流コントローラ46aは、次のように動作される(図4参照)。
分流コントローラ46の室内四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通させ、且つ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させている。したがって、高圧ガス管5から供給される高圧ガス冷媒は、室内四方弁48を通って、室内熱交換器40へと導かれ、この室内熱交換器40で凝縮・液化することによって室内空気に熱を与えて暖房を行う。室内熱交換器40で液化した高圧液冷媒は、液冷媒用分岐管44を通って、主管である液管9へと合流する。
<第1実施形態(冷房→暖房への切換え)>
さて、以上のように、冷暖バランス運転されているエアコン200において、冷房運転されている室内機ユニット3f(または3g)が、リモコン100fの操作により、暖房運転に切り替わるよう指示された場合の各機器の動作を図6に基づいて説明する。
なお、この機器の動作の制御は、室内制御装置CL2にて実現されるが、これに代えて、または、これと協働して、室外制御装置CL1、リモコン100、またこれらの装置以外の外部装置によって行うこともできる。
図6に示すように、室内機ユニット3fは、当初、冷房運転されており、PI制御により圧縮機10aは駆動されている。このとき、対応する分流コントローラ46fの室内四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させ、且つ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート48−3とを連通させている(この状態を、図6では「OFF」と表示している)。また、分流コントローラ46fの高圧ガス分岐管用開閉弁52、第1高低圧バイパス開閉弁60、第2高低圧バイパス開閉弁64は全て閉じている。
この冷房運転の最中に、リモコン100fから、室内機ユニット3fの運転を暖房に切換えるように指令されると(室内機ユニット 運転モード 「冷」→「暖」)、分流コントローラ46fの第2高低圧バイパス開閉弁64を開く(ON)。そうすることにより、室内四方弁48の高圧ガス管用ポート48−1(第1ポート)より上流側の冷媒ガスが第2高低圧バイパス管63に流れ込み、室内四方弁48の高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4との間の差圧が小さくなる。第2高低圧バイパス開閉弁64が開いてから時間T1が経過した後に、室内四方弁48の接続状態を暖房用に切換える。つまり、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通させ、且つ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させる。上述のように、室内四方弁48の高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4との間の差圧が小さいので、切換音を低減することができる。室内四方弁48の接続状態を暖房用に切換えてから、時間T2が経過した後に、第2高低圧バイパス開閉弁64を閉じる(OFF)。
第2高低圧バイパス開閉弁64を閉じてから、時間T3が経過した後に、圧縮機10aの動作周波数(Hz)を低くして、圧縮機10aの回転数を下げる。圧縮機10aの能力を低下することにより、高圧ガス分岐管用開閉弁52の上流側と下流側とのガス冷媒の差圧を小さくする。本実施の形態では、圧縮機10aの動作周波数(Hz)は、所定の値まで連続的に低減させた後は、所定の値を所定時間維持するが、高圧側と低圧側との差圧を低くできるのであれば、この形態に限定されない。また、圧縮機10aの能力を低下させる手法は、圧縮機10aの回転数を下げることに限定されない。さらに、差圧を検知しながら、圧縮機10aの動作周波数(Hz)を適宜制御することもできる。
圧縮機10aの動作周波数(Hz)を低下させてから、時間T4が経過した後、高圧ガス分岐管用開閉弁52を開く(ON)。これにより、分流コントローラ46fは、暖房運転への切換えが完了する。このとき、高圧ガス分岐管用開閉弁52の上流側と下流側とのガス冷媒の差圧が小さいので、切換音を低減することができる。
高圧ガス分岐管用開閉弁52を開いてから、時間T5が経過した後に、圧縮機10aの動作周波数を上げ、正規の暖房運転を行う。なお、ここまで、圧縮機10aを停止することがない。
<第1実施形態(暖房から冷房への切換え)>
次に、冷暖バランス運転されているエアコン200において、暖房運転されている室内機ユニット3a(または3e)が、リモコン100a(または100e)の操作により、冷房運転に切り替わるよう指示された場合の各機器の動作を図7に基づいて説明する。
図7に示すように、室内機ユニット3aは、当初、暖房運転されており、PI制御により圧縮機10aは駆動されている。このとき、対応する分流コントローラ46aの室内四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通させ、且つ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させている(この状態を、図7では「ON」と表示している)。また、分流コントローラ46aにおいて、高圧ガス分岐管用開閉弁52は開いており(ON)、第1高低圧バイパス開閉弁60および第2高低圧バイパス開閉弁64は閉じている(OFF)。
この暖房運転の最中に、リモコン100aから、室内機ユニット3aの運転を冷房に切換えるように指令されてから(室内機ユニット 運転モード 「暖」→「冷」)、時間T6が経過した後に分流コントローラ46aの高圧ガス分岐管用開閉弁52を閉じる(OFF)。これと同時(又はそれ以降)に、第2高低圧バイパス開閉弁64を開く(ON)。そうすることにより、室内熱交換器40内の高圧ガス冷媒が第2高低圧バイパス管63を介して低圧ガス管7(室内側低圧ガス分岐管7c)に流れ込む。したがって、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2との間の差圧が小さくなり、後に行われる室内四方弁48の接続状態切換えの際の切替音を低減することができる。
第2高低圧バイパス開閉弁64を開いてから、時間T7が経過した後に、圧縮機10aの動作周波数(Hz)を低くして、圧縮機10aの回転数を下げる。圧縮機10aの能力を低下することにより、高圧側と低圧側との差圧を低くするためである。圧縮機10aの動作周波数(Hz)を低下させてから、時間T8が経過したならば、室内四方弁48の接続状態を冷房用に切換える。つまり、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通させ、且つ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させる。
これと同時(又はそれ以降)に、第2高低圧バイパス開閉弁64を閉じる(OFF)。
室内四方弁48の接続状態を冷房用に切換え、且つ第2高低圧バイパス開閉弁64を閉じてから時間T9が経過した後に、圧縮機10aの動作周波数を上げていき、正規の冷房運転を行う。なお、ここまで、圧縮機10aを停止することがない。
以上説明したように、本実施形態によれば、冷房運転から暖房運転に切換える際に、先行する室内四方弁48の切換えに対しては第2高低圧バイパス開閉弁64を開くことにより切換音を低減し、後続の高圧ガス分岐管用開閉弁52の切換えに対しては圧縮機10の能力を低くすることにより切換音を低減する。また、本実施形態によれば、暖房運転から冷房運転に切換える際に、室内四方弁48の切換えに対して第2高低圧バイパス開閉弁64を開くことに加え圧縮機10の能力を低くすることにより切換音を低減する。したがって、本実施形態によれば、冷暖房の切換えの際にユーザに不快感を与えることがない。また、本実施形態においても圧縮機10の能力を低くするが、その期間が短いために、冷暖の切換えに関わらない室内機ユニット3の空調の能力の低下を最小限に食い止めることができる
参考例(冷房→暖房への切換え)>
以上説明した、第1実施形態においては、第2高低圧バイパス管63の第2高低圧バイパス開閉弁64を開閉(ON、OFF)することと、圧縮機10aの回転数を低くすることとを組合せて、室内四方弁48の切換音および高圧ガス分岐管用開閉弁52の切換音の双方の低減を実現した。以下説明するように、本発明は、これに限らず、圧縮機10aの回転数を低くすることのみで、室内四方弁48の切換音および高圧ガス分岐管用開閉弁52の切換音の双方の低減を実現できる。なお、この参考例は、第2高低圧バイパス管63を設けない分流コントローラ46で実現することができる。
図8に示すように、室内機ユニット3fは、当初、冷房運転されている。このとき、対応する分流コントローラ46fの室内四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させ、且つ、室内熱交換器側ポート48−2と低圧ガス管用ポート48−3とを連通させている(この状態を、図8では「OFF」と表示している)。また、分流コントローラ46fの高圧ガス分岐管用開閉弁52および第1高低圧バイパス開閉弁60は閉じている。
この冷房運転の最中に、リモコン100fから、室内機ユニット3fの運転を暖房に切換えるように指令されると(室内機ユニット 運転モード 「冷」→「暖」)、圧縮機10aの動作周波数(Hz)を低くして、圧縮機10aの回転数を下げる。圧縮機10aの動作周波数(Hz)を低下させてから、時間T11が経過した後に、室内四方弁48の接続状態を暖房用に切換える。つまり、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通させ、且つ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させる。圧縮機10aの能力が低下されているので、室内四方弁48の切換えによる切換音を低減することができる。
室内四方弁48の接続状態を暖房用に切換えてから、均圧時間としての時間T12が経過した後に、高圧ガス分岐管用開閉弁52を開く(ON)。これにより、分流コントローラ46fは、暖房運転への切換えが完了する。このときも、圧縮機10aの能力が低下されているので、室内四方弁48の切換えによる切換音を低減することができる。
高圧ガス分岐管用開閉弁52を開いてから、時間T13が経過した後に、圧縮機10aの動作周波数を上げていき、正規の暖房運転を行なう。なお、ここまで、圧縮機10aを停止することがない。
参考例(暖房から冷房への切換え)>
次に、暖房運転されている室内機ユニット3a(または3e)が、リモコン100a(または100e)の操作により、冷房運転に切り替わるよう指示された場合の各機器の動作を図9に基づいて説明する。
図9に示すように、室内機ユニット3aは、当初、暖房運転されている。このとき、対応する分流コントローラ46aの室内四方弁48は、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通させ、且つ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させている(この状態を、図9では「ON」と表示している)。また、分流コントローラ46aにおいて、高圧ガス分岐管用開閉弁52は開いており(ON)、第1高低圧バイパス開閉弁60は閉じている(OFF)。
この暖房運転の最中に、リモコン100aから、室内機ユニット3aの運転を暖房に切換えるように指令されると(室内機ユニット 運転モード 「暖」→「冷」)、圧縮機10aの動作周波数(Hz)を低くして、圧縮機10aの回転数を下げる。圧縮機10aの動作周波数(Hz)を低下させてから、時間T15が経過した後に、分流コントローラ46aの高圧ガス分岐管用開閉弁52を閉じる(OFF)。圧縮機10aの能力が低下されているので、高圧ガス分岐管用開閉弁52のONからOFFへの切換えによる切換音を低減することができる。
高圧ガス分岐管用開閉弁52を冷房用に切換えてから、時間T16が経過した後に、室内四方弁48の接続状態を冷房用に切換える。つまり、つまり、高圧ガス管用ポート48−1と室内熱交換器側ポート48−2とを連通させ、且つ、低圧ガス管用ポート48−3と低圧バイパス管用ポート48−4とを連通させる。これにより、分流コントローラ46fは、冷房運転への切換えが完了する。このときも、圧縮機10aの能力が低下されているので、室内四方弁48の切換えによる切換音を低減することができる。
室内四方弁48の接続状態を冷房用に切換えてから、時間T17が経過した後に、圧縮機10aの動作周波数を上げていき、冷房運転の能力を高くする。なお、ここまで、圧縮機10aを停止することがない。
以上説明したように、参考例によれば、冷房運転から暖房運転に切換える際、また、暖房運転から冷房運転に切換える際に、室内四方弁48および高圧ガス分岐管用開閉弁52を順次切換えるのに先立って圧縮機10の能力を低くすることにより切換音を低減する。したがって、参考例によっても、冷暖の切換えの際にユーザに不快感を与えることがない。また、参考例は、第1実施形態のように第2高低圧バイパス管63を設ける必要がないので、分流コントローラ46を簡易なものとすることができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は説明した実施形態に限るものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更を加えることができる。例えば、冷暖切換えの際に、室外機ユニット1の室外膨張弁11が開いていると、冷媒が室外膨張弁11を流動することで騒音が発生する。したがって、室外機ユニット1まで含めて冷暖切換えの際の騒音を低減するためには、室外膨張弁11を、例えば図6のT3、T4の期間に閉じておくことが好ましい。
本発明の実施形態に係る冷暖房フリーマルチエアコンの全体概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る冷暖房フリーマルチエアコンの全体概略構成を示す図であり、冷房・暖房がバランスした運転パターンを示す図である。 冷房運転されている室内機ユニットに対応する分流コントローラの構成を示す図である。 暖房運転されている室内機ユニットに対応する分流コントローラの構成を示す図である。 本発明の実施形態にかかる冷暖房フリーマルチエアコンの制御ブロックを示した図である。 本発明の実施形態に係る冷暖房フリーマルチエアコンにおいて、特定の室内機が冷房から暖房に切換えられる際の各機器の動作を示す図である。 本発明の実施形態に係る冷暖房フリーマルチエアコンにおいて、特定の室内機が暖房から冷房に切換えられる際の各機器の動作を示す図である。 本発明の参考例に係る冷暖房フリーマルチエアコンにおいて、特定の室内機が冷房から暖房に切換えられる際の各機器の動作を示す図である。 本発明の参考例に係る冷暖房フリーマルチエアコンにおいて、特定の室内機が暖房から冷房に切換えられる際の各機器の動作を示す図である。
符号の説明
200…冷暖房フリーマルチエアコン、
1…室外機ユニット、3a〜3g…室内機ユニット、5…高圧ガス管、5c…高圧ガス分岐管、7…低圧ガス管、7c…室内側低圧ガス分岐管、9…液管、
10a,10b…圧縮機、12a,12b…室外熱交換器、14a,14b…室外四方弁、15a,15b…室外側低圧ガス分岐管、
40…室内熱交換器、46a〜46g…分流コントローラ、48…室内四方弁、48−1…高圧ガス管用ポート、48−2…室内熱交換器側ポート、48−3…低圧ガス管用ポート、48−4…低圧バイパス管用ポート、50…低圧バイパス管、52…高圧ガス分岐管用開閉弁、54…高圧ガス分岐管用バイパス管、58…第1高低圧バイパス管、60…第1高低圧バイパス開閉弁、63…第2高低圧バイパス管、64…第2高低圧バイパス開閉弁、
CL1…室外制御装置
CL2…室内制御装置

Claims (5)

  1. 圧縮機と、外気と冷媒との間で熱交換を行う室外熱交換器とを備える室外機ユニットと、
    室内の空気と前記冷媒との間で熱交換を行う室内熱交換器を備え、前記室外機ユニットに対して並列に接続される複数の室内機ユニットと、
    前記圧縮機の吐出側に一端が接続される高圧ガス管と、
    前記圧縮機の吸入側に一端が接続される低圧ガス管と、
    前記室内機ユニットのそれぞれについて、前記冷媒の流れ方向を制御し冷暖房運転を選択的に切換える複数の接続切替機構と、を備え、
    前記接続切替機構は、
    前記高圧ガス管の主管から分岐される高圧ガス分岐管に接続される第1ポートと、前記室内熱交換器側に接続される第2ポートと、前記低圧ガス管の主管から分岐された低圧ガス分岐管に接続される第3ポートと、前記低圧ガス分岐管に合流する低圧バイパス管に接続される第4ポートと、が形成された四方弁と、
    前記四方弁の上流側の前記高圧ガス分岐管上に設けられる第1開閉弁と、
    前記第1開閉弁より前記高圧ガス分岐管の上流側に一端が接続され、かつ前記第1開閉弁より前記高圧ガス分岐管の下流側に他端が接続されて、前記第1開閉弁を迂回する高圧バイパス管と、
    前記高圧バイパス管の下流側と前記四方弁の前記第1ポートとの間の前記高圧ガス分岐管に一端が接続され、前記低圧バイパス管が接続される位置よりも下流側の前記低圧ガス分岐管に他端が接続される高低圧バイパス管と、
    前記高低圧バイパス管上に設けられる第2開閉弁と、
    を備えることを特徴とするマルチ型空気調和装置。
  2. 前記接続切替機構の動作を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、冷房運転されているいずれかの前記室内機ユニットを暖房運転へ運転切換えする際に、
    前記運転切換えの指令がなされた後に、閉じていた前記第2開閉弁を開くステップ(a)と、
    前記第2開閉弁を開いた後に、前記四方弁の前記第1ポート〜前記第4ポートの接続状態を、冷房運転用から暖房運転用に切換えるステップ(b)と、
    前記第1ポート〜前記第4ポートの接続状態を、冷房運転用から暖房運転用に切換えた後に、前記第2開閉弁を閉じるステップ(c)と、
    を実行させることを特徴とする請求項1に記載のマルチ型空気調和装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記ステップ(c)の後に、
    前記室外機ユニットの前記圧縮機の運転能力を下げるステップ(d)と、
    前記圧縮機の運転能力が低減された後に、閉じていた前記第1開閉弁を開くステップ(e)と、
    前記第1開閉弁を開いた後に、前記室外機ユニットの前記圧縮機の運転能力を上げるステップ(f)と、
    を実行させることを特徴とする請求項2に記載のマルチ型空気調和装置。
  4. 前記接続切替機構の動作を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、暖房運転されているいずれかの前記室内機ユニットを冷房運転へ運転切換えする際に、
    前記運転切換えの指令がなされた後に、開いていた前記第1開閉弁を閉じるステップ(j)と、
    前記第1開閉弁が閉じた以降に、前記第2開閉弁を開くステップ(k)と、
    を実行させることを特徴とする請求項1に記載のマルチ型空気調和装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記ステップ(k)の後に、
    前記室外機ユニットの前記圧縮機の運転能力を下げるステップ(l)と、
    前記圧縮機の運転能力が低減された後に、前記四方弁の前記第1ポート〜前記第4ポートの接続状態を、暖房運転用から冷房運転用に切換えるステップ(m)と、
    前記四方弁の前記第1ポート〜前記第4ポートの接続状態を、暖房運転用から冷房運転用に切換えた後に、前記室外機ユニットの前記圧縮機の運転能力を上げるステップ(n)と、
    を実行させることを特徴とする請求項4に記載のマルチ型空気調和装置。
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