JPH1068467A - シール装置 - Google Patents

シール装置

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JPH1068467A
JPH1068467A JP8308004A JP30800496A JPH1068467A JP H1068467 A JPH1068467 A JP H1068467A JP 8308004 A JP8308004 A JP 8308004A JP 30800496 A JP30800496 A JP 30800496A JP H1068467 A JPH1068467 A JP H1068467A
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Japan
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ring
backup ring
backup
mounting groove
sealing device
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JP8308004A
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Shigemi Matsuo
繁美 松尾
Hiroshi Kamata
浩 鎌田
Chiyota Ogata
千代太 緒方
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Nok Corp
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Nok Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/166Sealings between relatively-moving surfaces with means to prevent the extrusion of the packing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Oリングが被密封流体圧力により損傷されな
いようにすることにある。 【解決手段】 Oリングが嵌合部材間で被密封流体圧力
により部材間の間隔に押込まれるのをバックアップリン
グが間隔を封止して押込まれないようにすると共に、O
リングの密封効果をバックアップリングにより発揮させ
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Oリングとバック
アップリングとの組合による油空圧用のシール装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する従来技術として、特公平
3−113179号公報に記載の「Oリング取付構造及
びバックアップリング」が存在する。
【0003】図10は、この従来技術のOリング取付構
造及びバックアップリングの断面図である。
【0004】図10において、シャフト50にはOリン
グ取付溝51が形成されている。このOリング取付溝5
1は、溝底面55が円弧状に形成されている。
【0005】このOリング取付溝51には、Oリング5
2とバックアップリング53とが嵌合されている。Oリ
ングはゴム材製の断面円形に形成されてシャフト50と
軸受54との嵌合間隔58をシールするように成されて
いる。又、バックアップリング53は嵌合内周面56と
の間に間隔57を形成した外径のつる巻状に形成され
て、Oリング52に圧力流体が作用したとき、Oリング
52がシャフト50と軸受54との間隔57側へ押圧さ
れるのを支持している。
【0006】図11は、他の従来例を示すOリング52
とバックアップリング53との組合構造の断面図であ
る。
【0007】図11において、Oリング52は、図10
と同様に構成されている。
【0008】次に、バックアップリング53は、断面矩
形状を成して軸受54の嵌合内周面56と間隔57を成
す外周面に形成されている。この間隔57は、バックア
ップリング53が樹脂材製であるため伸びがないので、
組立を容易にすることと、温度により膨張が大きいた
め、これに対応させるためである。
【0009】この間隔57は、バックアップリング53
の内径を大きくして溝底面55との間に形成したものも
存在する(又は、偏心して形成される場合もある)。
【0010】しかし、Oリング52に作動流体が作用し
てOリング52を圧縮すると、Oリング52が弾性変形
してバックアップリング53を弾性変形させる前にバッ
クアップリング53と嵌合内周面56側の間隔57、又
は嵌合間隔58に、図11に一例として示すように、押
し込まれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図10において、この
Oリング取付溝51はシャフト50の強度を低下させな
いために底面が円弧状に形成されている。しかし、底面
が円弧状であるため作動流体がOリング52に作用して
もバックアップリング53の外周面を軸受54の嵌合内
周面56に急速に対応して接合させることが困難であ
る。このため、Oリング52の一部がバックアップリン
グ53およびシャフト50と軸受54との間隔57又は
嵌合間隔58にはみ出して損傷することになる。
【0012】つまり、Oリング取付溝51の溝底面55
を円弧面にしてOリング52とバックアップリング53
とを並列にするためには、少なくとも溝底面55の曲率
半径RをOリング52の断面半径に対し数倍大きくしな
ければならないのでOリング取付溝51の軸方向巾が特
に大きくしなってしまう。このため、Oリング52は移
動が大きくなるからバックアップリング53の外周面と
嵌合内周面56との間隔57に一部がはみ出しながら移
動して、ついには損傷に発展する。
【0013】又、溝底面55を半径Rの円弧にした場合
に、半径Rの円弧を大きくするとバックアップリング5
3が移動に伴う外径側へ拡張する率を小さくするから、
Oリング52の弾性変形に追随できずにOリング52が
間隔57又は嵌合間隔58へはみ出すことになる。又、
反対に、溝底面55の半径Rの円弧を小さくすると、バ
ックアップリング53の軸方向の取付けスペースが小さ
くなるので、バックアップリング53の厚さが薄くな
り、バックアップリング53自体が嵌合間隔58へ押込
まれることになる。又、Oリング52が押圧されて移動
する間に円弧状の溝底面55により捩じれることがあ
る。
【0014】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その技術的課題は、Oリングがシー
ルする嵌合間にはみ出して損傷するのを防止すると共
に、Oリングが作動中に捩じれたりして損傷するのも防
止することにある。そして、バックアップリングにより
Oリングのシール効果を発揮させることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために成されたものであって、その技術的手段は
以下のように構成されている。すなわち、請求項1は、
一方部材と他方部材との嵌合面の一方部材の嵌合面に有
する取付溝にゴム状弾性材製のOリングとOリングより
硬質のバックアップリングとを並列に配置されたシール
装置であって、バックアップリングはOリングの受圧側
の反対に配置されて断面三角形状に形成された第1と第
2のバックアップリング部を有すると共にバックアップ
リング部の互いの傾斜面を接合させて断面矩形状に形成
し、且つOリング側のバックアップリング部の角部と反
対の周面の軸方向巾に対し1/3以下の薄肉に形成した
ものである。
【0016】請求項2は、一方部材と他方部材との互い
の嵌合面の前記一方部材の嵌合面に有する取付溝にゴム
状弾性材製のOリングとOリングより硬質のバックアッ
プリングとを並列に配置したシール装置であって、バッ
クアップリングはOリングの受圧側の反対に配置され断
面矩形状に形成されて他方部材の嵌合面に接合する接合
面を有すると共にOリングの受圧作用方向に向かって嵌
合面側へ傾斜した取付溝の溝底面により接合面が受圧作
用方向へ移動するにつれて圧接を徐々に増加させるよう
に構成されているものである。
【0017】請求項3は、一方部材と他方部材との互い
の嵌合面の前記一方部材の嵌合面に有する取付溝にゴム
状弾性材製のOリングとOリングより硬質のバックアッ
プリングとを並列に配置されたシール装置であって、バ
ックアップリングはOリングの受圧側の反対に配置され
て断面三角形状に形成されていると共に傾斜面がOリン
グと対面して接合するものである。
【0018】請求項4では、バックアップリングは取付
溝の底面側の接合面が反対側の周面の接合面より軸方向
巾寸法が小さく形成されていると共にOリングと対向す
る面が両接合面の巾に向って傾斜面に形成されているも
のである。
【0019】請求項5では、バックアップリングは取付
溝の底面側が軸方向の肉厚を略同じ厚さに形成する受圧
面を有すると共に前記受圧面から取付溝の底面と反対側
へ軸方向巾を大きくする傾斜面を有するものである。
【0020】
【作用】本発明の請求項1のシール装置10は、バック
アップリング5の接合面7が他方部材の嵌合面31に接
合すると共にOリング1側の第1バックアップリング部
5aの角部9が薄肉に形成されているから、作動流体圧
力によりOリング1が押圧されてバックアップリング5
に圧着してもOリング1はバックアップリング部5a、
5bの厚肉周面側で支持される形になるからバックアッ
プリング側へのはみ出しが防止される。
【0021】本発明の請求項2のシール装置は、バック
アップリング5の接合面7が他方部材の嵌合面31に接
しており、作動流体圧力によりOリング1の移動に伴な
いバックアップリング5も移動すると接合面7は傾斜し
た溝底面22′により益々圧接力を増大させることにな
る。従って、バックアップリング5が常に嵌合面31に
接合しているから、Oリング1はバックアップリング5
側へはみ出すのが防止される。
【0022】本発明の請求項3のシール装置は、バック
アップリング5が断面三角形状に形成され、バックアッ
プリング5の傾斜面8がOリング1により圧接されてい
るから接合面7は常に他方部材の嵌合面31に圧接合す
ることになる。従って、バックアップリング5が取付上
取付溝21の軸心に偏心していても、Oリング1はバッ
クアップリング5側へはみ出すのを効果的に防止され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0024】図1は、本発明の第1の実施の形態のシー
ル装置10aの断面図である。このシール装置10a
は、軸20aに設けられた矩形状の取付溝21に装着さ
れる。
【0025】図1において、1はOリングである。Oリ
ング1は、ゴム材製又は弾力性の樹脂材製であり、断面
が円形状に形成されて全体が環状を成している。
【0026】そして、Oリング1は、径を大径に伸ばし
て軸方向より軸20aの取付溝21に嵌合される。取付
溝21に嵌合されたOリング1は、外周面の第1シール
面2がハウジング30の嵌合面31に接合すると共に、
内周面の第2シール面3が取付溝21の溝底面22′と
接合する。尚、Oリング1は、XリングおよびDリング
等に置換することができる。又、受圧面4に流体圧力が
図の左側より作用する。
【0027】Oリング1を支持するバックアップリング
5は、樹脂材製又はアルミ材或は銅材製等のOリング1
より硬質材により形成される。通常の圧力では樹脂材が
適している。
【0028】そして、バックアップリング5は、断面略
三角形状に形成された外周面に薄肉の角部9を有する第
1バックアップリング部5aと外周面である接合面7の
巾が大きい第2バックアップリング部5bとの長辺であ
る傾斜面8、8を接合して断面矩形状に形成する。
【0029】第1バックアップリング部5aの内周面の
巾Bに対し外周面である角部9の巾Aの寸法割合は3:
1に形成されている。この1/3以下の割合にすると、
角部9の肉厚と傾斜角との関係が良好になることが認め
られるからである。そして、角部9の巾A寸法は0.1
〜3mmの範囲にすることが好ましい。又、外径Dは嵌
合面31に接合する寸法に形成されている。更に、内径
dは溝底面22′よりC寸法だけ大径に形成されてい
る。内径dが溝底面22′より大径にしたのは、組立を
容易にすることと熱膨張が大きいため、これを考慮する
ためである。
【0030】第2バックアップリング部5bは、断面が
第1バックアップリング部5aと反対の形状を成し、外
周面の巾B′寸法に対し、内周面の巾A′寸法の割合は
第1バックアップリング部5aの寸法のように特に限定
しなくとも良い。尚、第2バックアップリング部5bの
外径D寸法は嵌合面31に接合する形状にすると良い。
又、内周面と溝底面22′との間隔Cは設けても良い
が、内周面の巾A′が薄い場合は設けなくとも良い。
【0031】バックアップリング5は、取付溝21に嵌
合するため1か所分割されている。この分割は径方向に
分割しても良いが、軸方向に対し傾斜するように切断す
ると良い。又、切断面を互いに段面にして接合しても良
い。尚、バックアップリング5は、分割しなくとも取付
溝21に装着できる場合には、分割面は不要である。
【0032】上述のように構成されたOリング1とバッ
クアップリング5とは、取付溝21に対し、作用圧力側
にOリング1を配置すると共にこのOリング1を支持す
る側にバックアップリング5を配置する。
【0033】そして、Oリング1に作動圧力が作用する
とOリング1は取付溝21を形成する一方側面側に押圧
されて作動圧力を圧力の大きさに対応してシールする。
このとき、Oリング1は作動圧力により弾性変形される
がバックアップリング5により支持されて、Oリング1
の一部が軸20aとハウジング30との間隔35に押出
されて損傷しようとするのを防止する。
【0034】このとき、Oリング1により押圧されたバ
ックアップリング5は、第1および第2バックアップリ
ング部5a、5bの接合する傾斜面8、8が互いに径方
向にずれようとするので、第1バックアップリング部5
aは、内径方向に縮径しようとする。同時に、第2バッ
クアップリング部5bは外径方向に拡径しようとする。
さらに、第1バックアップリング部5aの角部9の巾B
は薄肉に形成されているから変形が容易であると共に、
第2バックアップリング部5bの外周面巾B′寸法の厚
肉と協働してOリング1が間隔35へ押出されるのを効
果的に防止する。
【0035】又、互いに組合せた構成のこのバックアッ
プリング5の構造は、取付溝21の軸方向巾を大きくす
る必要もないから、Oリング1が作動流体の圧力を受け
てバックアップリング5側へ移動するとき捩じれて破損
することも防止できる。
【0036】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
シール装置10bの断面図である。このシール装置10
bも矩形状の取付溝21に装着される。
【0037】この図2は、ハウジング30に取付溝21
を設けたものである。そして、取付溝21に取付けるO
リング1とバックアップリング5との形状は図1と同様
の構成にしても良いが、図2のようにしても良い。すな
わち、第1バックアップリング部5aの管20bと接合
する内周面の巾Bを厚肉にしている。
【0038】そして、この第1バックアップリング部5
aの内周面は管20bの外周面と接合する寸法Dに形成
されている。又、角部9の外径巾Aは図1とは反対に薄
肉に形成されている。角部9の巾Aを内周面の巾Bの1
/4以下にして薄肉に形成(0.1〜3mmの範囲にす
ることが好ましい)すると、外周面も取付溝21の溝底
面22′と接合させて間隔を0にすることが可能にな
る。
【0039】この図2の実施の形態は、Oリング1が作
動流体をシールすると共に、作動流体圧力によりバック
アップリング5を圧着するようにして反対に支持され
る。
【0040】このとき、第1バックアップリング部5a
の内周面は管20bの外周面と接合する方向に移動して
Oリング1の間隔35側へのはみ出しを防止する。同時
に、外周面の角部9は、薄肉にして容易に変形するから
溝底面22′と接合すると共に、第2バックアップリン
グ部5bの厚肉の外周部により支持されてOリング1の
バックアップリング5側へのはみ出しが防止される。
【0041】図3は、本発明の第3の実施の形態を示す
シール装置10cの断面図である。
【0042】図3において、Oリング1は、図1のもの
と同様に構成されている。又、バックアップリング5
は、図4に断面で示すように形成されている。このバッ
クアップリング5は1か所軸方向に対し傾斜角α=15
〜30゜にした分割面6に形成されている。又、バック
アップリング5は樹脂材製でOリング1より硬質に構成
されている。尚、バックアップリング5は、図5に示す
ように傾斜角γ=20〜30゜にしても良い。
【0043】バックアップリング5に分割面6を設ける
ことによりバックアップリング5を取付溝21に容易に
嵌合できるようにすることができる。そして、傾斜した
分割面6にすることにより、分割面6、6間にOリング
1が押し込まれるのが防止できる。この分割面6、6
は、段面を組合せるようにしても良いし、径方向に切断
しても良い。それは、作用圧力の大きさにより設定され
る。
【0044】上述のOリング1とバックアップリング5
とは取付溝21に装着される。この取付溝21の溝底面
22′は、作動圧力が作用する方向へ取付溝21の深さ
が浅くなるように傾斜している。この傾斜角度δは1°
〜10°にすると良い。そして、バックアップリング5
の取付溝21に取付けた状態の形状は、外周面である接
合面7が嵌合面31に接合する寸法に形成されている。
さらに、内周面のOリング1と反対側端内周面bは溝底
面22′に接合すると共に、Oリング1側の端内周面a
は溝底面22′との間に間隔δを形成する。
【0045】この状態でバックアップリング5と取付溝
21の側面との間には大きな間隔が存在し、この間隔が
消滅した状態で、バックアップリング5のOリング1側
の内周面における端内周面aは溝底面22′に圧接する
ようになる。
【0046】図6は、第4の実施の形態を示すシール装
置10dの断面図である。このシール装置10dは、ハ
ウジング30に取付溝21が設けられているものであ
る。
【0047】取付溝21の形状は、図3の取付溝21と
同様に溝底面22′が傾斜している。又、Oリング1と
バックアップリング5は、図2に示すものと同様に構成
されている。
【0048】図6に示すシール装置10dは、図3に示
すシール装置10cに比べ取付溝21の軸方向巾が小さ
い場合に利用されるものである。
【0049】図3のシール装置10cに於て、傾斜角の
関係から溝底面22′の長さを長くする必要があるとき
は、Oリング1の受圧側にバックアップリング5より巾
寸法の小さなバックアップリングを設けると良い。この
バックアップリングを設けることによりOリング1の移
動中に惹起する捩じりを防止することができる。
【0050】図1に示すシール装置10aは、200k
gf/cm2 以上のプレス等の油圧装置などに用いられ
るものである。又、図2に示すシール装置10bは、燃
料噴射装置のインジェクタ等の燃料管に用いられるもの
である。その作動圧力は、100〜150kgf/cm
2 の高圧になる。
【0051】図3に示すシール装置10cは、建機等の
油圧装置に用いられるものである。更に、図6に示すシ
ール装置10dは、車等の油圧回路又は図2と同様な個
所に用いられる。
【0052】図7は、本発明の第5の実施の形態を示す
シール装置10eの断面図である。
【0053】Oリング1は、仮想線で示すように、図1
に示すものと同様である。
【0054】又、バックアップリング5は断面三角形状
に形成されている。そして、外周面である接合面7は嵌
合面31に接合する寸法に形成されている。又、内周面
は溝底面22′の寸法より大径に形成されている。更
に、傾斜面8は、Oリング1と対面するように配置され
て接合面7が他方部材の嵌合面31に接合すると共に、
側面7aが取付溝21の形成側面に接合して支持されて
いる。
【0055】Oリング1は、仮想線の原形断面を有し、
取付溝21内に圧着されると、バックアップリング5の
傾斜面8を圧接するようにして、接合面7を他方部材の
嵌合面31に圧接させ、Oリング1が間隔35側へ押込
まれるのを防止することができる。
【0056】図7は取付溝21が軸20aに設けた実施
例であるが、ハウジング30に設けることもできる。そ
れは、ハウジング30を軸20aと想定して置換すれば
良い。尚、本発明の図1〜図7に於て説明を省略した符
号があるが、同一符号は同一構成又は類似構成である。
【0057】図8は、本発明の第6の実施の形態を示す
シール装置10fの断面図である。
【0058】図8に於て、シール装置10fは、Oリン
グ1とバックアップリング5とが取付溝21に並列に装
着されて作動圧力を受けた状態の断面図である。すなわ
ち、図示左側から作動流体がOリング1に作用してOリ
ング1がバックアップリング5側に弾性変形しているも
のである。
【0059】Oリング1は、ゴム材製で断面円形状に形
成されて環状をなしている。そして、ゴム材としては、
アクリルゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、ポリウレ
タンラバ−、スチロ−ルゴム、ブチルゴム、クロロプレ
ンゴムおよびフッ素ゴム等一般に使用されているゴム材
から構成されている。
【0060】バックアップリング5は、断面台形状に形
成されており、内周面の軸方向巾が外周側の巾より小さ
く形成されている。そして、Oリング1側が内周の接合
面7bの巾寸法に向って傾斜面8に形成されている。こ
のバックアップリング5は、樹脂材製である。
【0061】図8に於て、説明を省略した符号の部品
は、図1又は図7に示すシール装置10a、10eの符
号と同様である。
【0062】図8に於て、図示左側より作動流体圧力が
シール装置10fに作用すると、Oリング1は、バック
アップリング5の傾斜面8に圧接されてバックアップリ
ング5の傾斜面8と取付溝21の溝底面22′とを押圧
することになる。その結果、バックアップリング5の接
合面7をハウジング30の嵌合面31に接合させ、同時
に、Oリング1は傾斜面8により取付溝21の溝底面2
2′側へ移動するように変形するから、ハウジング30
と軸20との間隙35へ押込まれるのが効果的に防止さ
れる。
【0063】図9は、本発明の第7の実施の形態を示す
シール装置10gの断面図である。この図9に於て、図
示左側より作動流体圧力がOリング1に作用して仮想線
で示す円形のOリング1が弾性変形した状態になってい
る。
【0064】図9に於て、図8と相違する点は、バック
アップリング5のOリング1側の面が傾斜面8とその傾
斜面8の内径側が側面7aと略平行な受圧面8′に形成
されている。
【0065】その他の構成は、図8と同符号は同様に形
成されている。尚、Oリング1の自由形は仮想線で示
す。そして、Oリング1に図8と同様に作動流体が作用
すると、Oリング1はバックアップリング5に作用す
る。そして、Oリング1はバックアップリング5の傾斜
面8と受圧面8′を押圧することになる。そして、バッ
クアップリング5を受圧面8′により取付溝21の側面
に圧着させると共に、傾斜面8により外径方向へ拡張し
てハウジング30の嵌合面31に圧接する。この結果、
バックアップリング5の接合面7はハウジング30の嵌
合面31と平行に圧接され、Oリング1の間隙35への
はみ出しを防止すると共に接合面7の摩耗が効果的に防
止される。
【0066】
【発明の効果】本発明の請求項1のシール装置は、二個
の三角形状を成すバックアップリング部が傾斜面を介し
て略矩形状に形成されていると共に角部が他方の周面の
巾寸法より1/3以下の薄肉に形成されている。従っ
て、各バックアップリング部はOリングの圧力を受ける
と1/3以上の厚さの差により形成される角度の傾斜面
を介して互いに反対方向に移動し、他方部材の嵌合面と
溝底面とに圧接する。
【0067】同時に、角部は薄肉に形成されているから
伸ばされて第2バックアップリング部の接合面を確実に
封止する。例え、角部が伸ばされないとしても角部の軸
方向厚さが薄いから、この角部によって形成される間隔
にOリングが食い込んでも損傷することがない。
【0068】更に、角部が薄く形成されていることは、
常に角部を他方部材の嵌合面に接合させておくことが可
能となるから、Oリングが急速に圧縮されても、これに
対応し、間隔に食い込んで損傷するのを防止できる。
又、バックアップリング部に薄肉の角部を設けると、バ
ックアップリング部が熱膨張してもこの角部により吸収
するから、寸法精度を正確にする必要がなくコストを下
げることが期待できる。
【0069】本発明の請求項2のシール装置は、バック
アッブリングの接合面を他方部材の嵌合面に接合させて
おき、Oリングの押圧を受けると嵌合面にスライドして
移動し溝底面の傾斜により接合面が益々圧接力を増大し
てOリングが間隔に食い込むのが防止される。この構成
は溝底面の角度δを小さくすることができ、Oリングの
圧力による変形に対して間隔に食い込むのが防止され
る。
【0070】本発明の請求項3は、バックアップリング
が断面三角形状に形成されて傾斜面がOリングにより押
圧されるように構成されているから、バックアップリン
グが熱膨張により変化するのを溝底而との間に間隔を形
成する寸法差又は薄肉部を設けることにより、バックア
ップリングの加工精度を荒くすることができ、コストを
下げることが可能になる。
【0071】又、接合面は他方部材の嵌合面に接合して
いるから、間隔を形成することもなくOリングにより他
方部材の嵌合面に圧接し、バックアップリングが間隔に
食い込んで損傷するのも効果的に防止される。この構成
は、バックアップリングの断面が小さいから分割面(バ
イアスカット)を設けることなく挿入することが可能と
なり、バックアップリングの支持する機能が増大する。
【0072】本発明の請求項4は、Oリングがバックア
ップリングの傾斜面に作用すると共に、バックアップリ
ングは取付溝の底面側がある肉厚に形成されているから
Oリングを全体で受圧することができる。このため、バ
ックアップリングの摺動する接合面はハウジングの嵌合
面と均一に摺動し、Oリングの食い込みを防止すると共
に接合面の摩耗を効果的に防止する。
【0073】本発明の請求項5は、受圧面と傾斜面でO
リングを受けるから、バックアップリングの嵌合面と摺
動する接合面が、嵌合面と常に平行に接合し、傾斜して
一部が摩耗するようなことが防止される。その結果、O
リングの食い込みを安定して防止すると共に、Oリング
の密封能力を発揮させる効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すシール装置の
断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すシール装置の
断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示すシール装置の
断面図である。
【図4】図3に示すバックアップリングの断面図であ
る。
【図5】本発明のシール装置におけるバックアップリン
グの他の実施例を示す平面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示すシール装置の
断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態を示すシール装置の
断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態を示すシール装置の
断面図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態を示すシール装置の
断面図である。
【図10】従来のシール装置の断面図である。
【図11】従来の他のシール装置の断面図である。
【符号の説明】
1、52・・・・・・Oリング 2・・・・・・第1シール面 3・・・・・・第2シール面 4・・・・・・受圧面 5、53……バックアップリング 5a・・・・・・第1バックアップリング部 5b・・・・・・第2バックアップリング部 6・・・・・・分割面 7・・・・・・接合面 7a・・・・・・側面 7b・・・・・・接合面 8・・・・・・・・傾斜面 8′・・・・・・・・受圧面 9・・・・・・角部 10、10a、10b、10c、10d、10e、10
f、10g・・・・・・シール装置 20・・・・・・部材 20a・・・・・・軸 20b・・・・・・管 21・・・・・・取付溝 22′、55・・・・・・溝底面 30・・・・・・ハウジング(部材) 31・・・・・・嵌合面 35、57・・・・・・間隔 50・・・・・・シャフト 51・・・・・・Oリング取付溝 54・・・・・・軸受 56・・・・・・嵌合内周面 58・・・・・・嵌合間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方部材と他方部材との互いの嵌合面の
    前記一方部材の嵌合面に有する取付溝(21)にゴム状
    弾性材製のOリング(1)と前記Oリング(1)より硬
    質のバックアップリング(5)とを並列に配置されたシ
    ール装置であって、 前記バックアップリング(5)は前記Oリング(1)の
    受圧側の反対に配置されて断面三角形状に形成された第
    1と第2のバックアップリング部(5a、5b)を有す
    ると共に前記バックアップリング部(5a、5b)の互
    い傾斜面(8)を接合させて断面矩形状に構成し、且つ
    前記Oリング(1)側の前記第1のバックアップリング
    部(5a)の角部(9)の軸方向巾(A)を前記角部
    (9)と反対の周面の軸方向巾(B)に対し1/3以下
    の薄肉に形成したことを特徴とするシール装置。
  2. 【請求項2】 一方部材と他方部材との互いの嵌合面の
    前記一方部材の嵌合面に有する取付溝(21)にゴム状
    弾性材製のOリング(1)と前記Oリング(1)より硬
    質のバックアップリング(5)とを並列に配置したシー
    ル装置であって、前記バックアップリング(5)は前記
    Oリング(1)の受圧側の反対に配置され断面矩形状に
    形成されて前記他方部材の嵌合面(31)に接合する接
    合面(7)を有すると共に前記Oリング(1)の受圧作
    用方向へ向かって前記嵌合面(31)側へ傾斜した前記
    取付溝(21)の溝底面(22′)により前記接合面
    (7)が前記受圧作用方向へ移動するにつれて圧接を徐
    々に増加させるように構成されていることを特徴とする
    シール装置。
  3. 【請求項3】 一方部材と他方部材との互いの嵌合面の
    前記一方部材の嵌合面に有する取付溝(21)にゴム状
    弾性材製のOリング(1)と前記Oリング(1)より硬
    質のバックアップリング(5)とを並列に配置されたシ
    ール装置であって、 前記バックアップリング(5)は前記Oリング(1)の
    受圧側の反対に配置されて断面三角形状に形成されてい
    ると共に傾斜面(8)が前記Oリング(1)と対面して
    接合することを特徴とするシール装置。
  4. 【請求項4】 バックアップリング(5)は取付溝(2
    1)の底面(22′)側の接合面(7b)が反対側の周
    面の接合面(7)より軸方向巾寸法が小さく形成されて
    いると共にOリング(1)と対向する面が前記両接合面
    (7、7b)の巾に向って傾斜面(8)に形成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のシール装置。
  5. 【請求項5】 バックアップリング(5)は取付溝(2
    1)の底面(22′)側が軸方向の肉厚を略同じ厚さに
    形成する受圧面(8′)を有すると共に前記受圧面(8
    ´)から取付溝(21)の底面(22′)と反対側へ軸
    方向巾を大きくする傾斜面(8)を有することを特徴と
    する請求項3に記載のシール装置。
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