JPH1068099A - リバース塗装方法 - Google Patents

リバース塗装方法

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JPH1068099A
JPH1068099A JP8226995A JP22699596A JPH1068099A JP H1068099 A JPH1068099 A JP H1068099A JP 8226995 A JP8226995 A JP 8226995A JP 22699596 A JP22699596 A JP 22699596A JP H1068099 A JPH1068099 A JP H1068099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体塗膜と電着塗膜との境界における膜厚を
確保する。 【解決手段】 ワーク(被塗装物)を洗浄する前工程
と、残留洗浄水を蒸発させるとともに被塗装物を予熱す
る予熱工程と、予熱されたワークに粉体塗装を施す工程
と、融着炉で熱融着する工程と、電着塗装を施す工程
と、粉体塗膜と電着塗膜とを焼付ける工程とからなる。 【効果】 ワーク予熱工程を設けたので、融着炉におけ
る加熱時間を大幅に短縮することができ、粉体塗膜と電
着塗膜との境界において十分に厚い塗膜を確保すること
ができ、防錆品質を良好に維持することが可能となっ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車体に好適なリバー
ス塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車体の一部に粉体塗装を施し、
所定の熱処理を施した後に、残部に電着塗装を施す技術
がある。この技術をリバース塗装といい、粉体塗装が容
易に厚膜を形成できることなどから車体の塗装法として
注目されており、従来から特公昭56−10397号
公報「自動車車体の塗装方法」、特公昭62−264
0号公報「リバース塗装方法」などが提案されている。
【0003】図7は従来のリバース塗装工程の一例を示
す図(上記の工程図)であり、車体外板に粉体塗料で
塗装し、これを熱溶融処理し、次に車体内板に電着塗装
を施し、粉体塗膜と電着塗膜とを一括して焼き付けるこ
とで熱硬化させるというものである。
【0004】図8は従来のリバース塗装工程の別の例を
示す図(上記の工程図)であり、被塗物の一部を粉体
塗料で塗装し、これを熱融着処理し、次に被塗物の他の
部分に電着塗装を施し、水洗浄し、乾燥し、粉体塗膜と
電着塗膜とを一括して焼付けるというものである。水洗
浄後すぐに焼付けると、水跡(ウォータマーク)が問題
となる。そこで、乾燥工程を入れて、水を蒸発させるこ
とで問題を解消したという技術である。上記,は、
「粉体塗装」→「熱融着」→「電着塗装」の工程は共通
であり、第2工程の熱融着の温度曲線の例を次に説明す
る。
【0005】図9は従来の熱融着温度曲線図であり、横
軸は時間(分)、縦軸は温度(℃)である。室温(15
℃)の車体に粉体塗装を施し、この車体を融着炉に装入
する。車体はスキン、サッシュ、ビーム、ヒンジなどか
らなり、一番薄いスキンが短時間のうちに昇温するが、
一番厚いヒンジは暖まりにくい。そこで、ヒンジにおけ
る熱融着が完了するまでの36分間、融着炉で車体を加
熱する。その結果、スキンは高温に長い時間保持される
ことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10(a)〜(d)
は従来のリバース塗装の模式図である。(a)はスキン
100の上面の一部に粉体101・・・(・・・は複数個を示
す。以下同様。)を塗装した状態を示し、粉体101・・
・は電気引力で付着しており、粉体塗装エリアAの右端
には、粉体101a,101aが点在する形態となる。
(b)は熱融着の途中の状態を示し、粉体101・・・が
一部溶融して崩れるとともに、粉体101a,101a
は釣鐘形状となる。
【0007】(c)において熱融着が更に進むと、端部
を除いて粉体塗装エリアAはほぼ平坦な塗膜102にな
るが、粉体101a,101a((b)参照)は裾が延
びた低い丘の形状の粉体塗膜101b,101bとな
る。この状態で、次工程の電着塗装を施す。塗膜102
及び粉体塗膜101b,101bで覆われていない箇所
にのみ電着塗装膜が形成できる。(d)は電着塗装後の
状態を示し、粉体塗装による塗膜102と平坦な電着塗
装による塗膜104との間の境界に、らっきょう状の電
着塗膜105,105が残る。
【0008】裾が延びた低い丘形状の粉体塗膜101
b,101bには極めて薄い膜厚の部分があり、この部
分の膜厚D1,D1は5μm程度であり防錆力が弱い。
この結果、境界部において防錆力が低下するという問題
がある。そこで、本発明は粉体塗装と電着塗装との境界
における防錆品質を高めることのできる塗装方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を検討する中で、防錆力の低下は粉体塗膜101b,1
01bの膜厚不足が原因であり、その誘因は境界におけ
る粉体の過度な熱変形であることを見出した。また、熱
容量の大きなヒンジを加熱するのに手間取って、スキン
を長い時間高温に晒したために粉体の過度な変形が発生
したことも突き止めた。そこで、発明者等は加熱時間を
短縮することが諸問題の解決に繋がるとの方針を立て研
究を進めた。
【0010】ヒンジやビームだけを局部的に加熱する方
法も検討したが、一般の加熱炉では技術的に無理であ
り、採用できない。そこで、予め被塗装物(車体)を適
度に予熱する。予熱を止めるとスキンはすぐ低温となる
が、熱容量の大きなヒンジやビームはすぐには冷めな
い。そこで、適度なタイミングで、低温のスキンと暖か
いヒンジとを備えた車体を、融着炉へ装入すれば、融着
炉ではすぐにヒンジ及びビームを所定の温度まで暖める
ことができ、加熱時間を短縮することができることを見
出した。
【0011】図1は本発明に係るリバース塗装の工程図
であり、ワーク(被塗装物)を洗浄する前工程と、残留
洗浄水を蒸発させるとともに被塗装物を予熱する予熱工
程と、予熱されたワークに粉体塗装を施す工程と、融着
炉で熱融着する工程と、電着塗装を施す工程と、粉体塗
膜と電着塗膜とを焼付ける工程とからなる。なお、洗浄
のための前工程と残留洗浄水を蒸発させる工程(乾燥工
程)を別ラインとして、ワーク予熱工程から始めてもよ
い。このときには図1から前工程を削除する。
【0012】図2(a)〜(c)は本発明に係るリバー
ス塗装の模式図である。(a)はスキン1の上面の一部
に粉体2・・・を塗装した状態を示し、粉体2・・・は電気引
力で付着しており、粉体塗装エリアAの右端には、粉体
2a,2aが点在する形態となる。(b)は短い時間だ
け熱融着加熱した後の状態を示し、粉体2a,2aは僅
かに溶融してスキン1に付着する。この状態で、次工程
の電着塗装を施す。塗膜3及び粉体2a,2aで覆われ
ていない箇所にのみ電着塗装膜が形成できる。
【0013】(c)は電着塗装後の状態を示し、粉体塗
膜3と電着塗膜5との間の境界に、釣鐘円柱状の粉体2
a,2aの隙間を埋める形で電着塗膜6,6が形成され
る。前記釣鐘形状の粉体2a,2aには十分な膜厚D
2,D2が確保されるので、膜厚不足による防錆の低下
を防止できる。
【0014】以上の手段をまとめると、請求項1のリバ
ース塗装方法は、被塗装物を予熱するワーク予熱工程
と、この被塗装物が粉体塗料の架橋硬化温度を下回った
ら粉体塗料を塗装する粉体塗装工程と、被塗装物が常温
に達する前に融着炉へ被塗装物を装入して塗膜を粉体の
軟化点以上で且つ架橋硬化させない温度で熱融着させる
熱融着工程と、被塗装物を電着塗装する電着塗装工程
と、からなる。
【0015】ワーク予熱工程を設けたので、融着炉にお
ける加熱時間を大幅に短縮することができ、粉体塗膜と
電着塗膜との境界において十分に厚い塗膜を確保するこ
とができ、防錆品質を良好に維持することが可能となっ
た。
【0016】請求項2は、被塗装物を洗浄する前工程
と、残留洗浄水を蒸発させるとともに被塗装物を予熱す
るワーク予熱工程と、この被塗装物が粉体塗料の架橋硬
化温度を下回ったら粉体塗料を塗装する粉体塗装工程
と、被塗装物が常温に達する前に融着炉へ被塗装物を装
入して塗膜を粉体の軟化点以上で且つ架橋硬化させない
温度で熱融着させる熱融着工程と、被塗装物を電着塗装
する電着塗装工程と、からなる。
【0017】前工程で付着した残留洗浄水を蒸発させて
除去する乾燥炉で、後工程のためのワークの予熱をも実
施する。すなわち、既存の乾燥炉が使えるので、設備費
の高騰を抑えることができる。加えて、ワーク予熱工程
を設けたので、融着炉における加熱時間を大幅に短縮す
ることができ、粉体塗膜と電着塗膜との境界において十
分に厚い塗膜を確保することができ、防錆品質を良好に
維持することが可能となった。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが本発明方
法は、この実施例に限るものではない。図3は本発明の
リバース塗装工程のうちの前半部に係る温度曲線図であ
り、横軸は時間(分)、縦軸は温度(℃)である。被塗
装物は、自動車の車体であり、それのスキンは0.7m
mの炭素鋼鋼板(めっきなし鋼板又はめっき鋼板)、ヒ
ンジは5.5mmの炭素鋼鋼板である。この車体を18
0℃雰囲気の予熱炉に入れて15分保持する。すると、
スキンは180℃、ヒンジは約105℃まで昇温する
(図の横軸の「予熱工程」)。次に、車体を予熱炉から
出す。すると車体は自然冷却される。しかし、ヒンジは
熱的慣性のため遅れて温度が下がり始め、且つ、熱容量
が大きいため冷却速度は小さい(図の横軸の「自然冷
却」)。
【0019】軟化温度が80℃、架橋硬化温度が130
℃、平均粒径が25μmである粉体塗料(日本ペイント
社製)を使用することとし、ヒンジが80℃に達した時
点で、膜厚45μmになるように粉体を塗装する(図の
横軸の「粉体塗装工程」)。
【0020】そして、100℃雰囲気の融着炉へ装入
し、9分間保持する(図の横軸の「熱融着工程」)。装
入後、4〜5分でスキン及びヒンジが80℃(粉体硬化
温度)を越えるので、その後の約4分間で十分な融着反
応を促す。
【0021】融着炉から取り出して冷却する。図から外
れた領域で、常温(室温)まで戻した後、電着塗料(日
本ペイント社製)を用いて25μmの電着膜厚を形成す
る。得られた供試材を対象に、膜厚の変化、めっき
なし鋼板及びめっき鋼板における塩水噴霧試験、めっ
きなし鋼板及びめっき鋼板における複合耐触試験を実施
したので、その内容及び結果を説明する。
【0022】膜厚の変化:図4は膜厚の変化を調べた
グラフであり、横軸は膜厚測定箇所、縦軸は膜厚を示
す。 実施例1;リバース塗装の前半で使用した温度曲線は、
前記図3である。結果、図4に○で示すとおり、境界か
ら30mmの粉体塗装領域では45μm、境界では20
μm、境界から30mmの電着塗装領域では32μmで
あり、最も薄い境界でも20μmの膜厚が確保できた。
【0023】比較例1;リバース塗装の前半で使用した
温度曲線は、前記図9である。結果、図4に●で示すと
おり、境界から30mmの粉体塗装領域では50μm、
境界では5μm、境界から30mmの電着塗装領域では
35μmであり、最も薄い境界では5μmの膜厚しか確
保できなかった。
【0024】次に述べる実施例2,3,4,5は、前記
図3の温度曲線で処理したものであり、比較例2,3,
4,5は、前記図9の温度曲線で処理したものである。
【0025】塩水噴霧試験:JIS Z 2371「塩
水噴霧試験」に準拠して、同試験を実施した。即ち、試
験片にナイフで切目を入れ、塩水に一定時間さらした
後、粘着テープを切目に沿って塗膜に貼り、次に粘着テ
ープを引き剥がして、塗膜の剥離幅を計測し、剥離幅が
2mm又は4mm以内であれば合格と判定する試験であ
る。内容及び結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例2:めっきなし鋼板を供試材とし
て、960時間試験したところ、塗膜の剥離幅は、粉体
塗装領域で1mm、境界で1mm、電着塗装領域で1m
mであり、合格基準2mm以内を満したので、合格とし
た。 比較例2;めっきなし鋼板を供試材として、960時間
試験したところ、塗膜の剥離幅は、粉体塗装領域で1m
m、境界で4mm、電着塗装領域で1mmであり、合格
基準の2mmを越えたので不合格とした。また、境界に
はカットなしの部分であっても点錆が発生していた。
【0028】実施例3:めっき鋼板を供試材として、4
80時間試験したところ、塗膜の剥離幅は、粉体塗装領
域で1mm、境界で3mm、電着塗装領域で1mmであ
り、合格基準4mm以内を満したので、合格とした。 比較例3;めっき鋼板を供試材として、480時間試験
したところ、塗膜の剥離幅は、粉体塗装領域で5.5m
m、境界で5mm、電着塗装領域で2.5mmであり、
合格基準の4mmを越えたので不合格とした。
【0029】複合腐食試験:JISの定めはないが、
湿潤→塩水噴霧→乾燥→湿潤→乾燥→湿潤→乾燥→低温
(または風冷却)を1サイクルとして、50サイクル繰
り返すモード試験であり、試験片にナイフで切目を入
れ、50サイクルの試験を実施したた後、粘着テープを
切目に沿って塗膜に貼り、次に粘着テープを引き剥がし
て、塗膜の剥離幅を計測し、剥離幅が4mm(片側)又
は7mm(両側)以内であれば合格と判定する試験であ
る。内容及び結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】実施例4:めっきなし鋼板を供試材とし
て、50サイクル試験したところ、塗膜の剥離幅は、粉
体塗装領域で4mm、境界で7mm、電着塗装領域で4
mmであり、合格基準両側7mm以内を満したので、合
格とした。 比較例4;めっきなし鋼板を供試材として、50サイク
ル試験したところ、塗膜の剥離幅は、粉体塗装領域で4
mm、境界で12mm、電着塗装領域で4.5mmであ
り、合格基準の両側7mmを越えたので、不合格とし
た。
【0032】実施例5:めっき鋼板を供試材として、5
0サイクル試験したところ、塗膜の剥離幅は、粉体塗装
領域で3.5mm、境界で2mm、電着塗装領域で4m
mであり、合格基準片側4mm以内を満したので、合格
とした。 比較例5;めっき鋼板を供試材として、50サイクル試
験したところ、塗膜の剥離幅は、粉体塗装領域で4m
m、境界で4.5mm、電着塗装領域で3mmであり、
合格基準の片側4mmを越えたので、不合格とした。
【0033】図5は図3の別実施例図であり、予熱炉の
温度を180℃から150℃に変更したものである。そ
のために予熱所要時間は長くなる。この例では予熱後の
自然冷却でスキン並びにヒンジが粉体軟化温度(80
℃)まで下がらないところの約83℃で粉体塗装を開始
した。熱融着工程は図3とほぼ同じであるから、説明を
省略する。
【0034】図6は図3の更なる別実施例図であり、予
熱温度を150℃とし、自然冷却を延長し、スキンが粉
体軟化温度(80℃)を下回り、ヒンジが粉体軟化温度
(80℃)まで下がらない時点で粉体塗装を開始した例
である。熱融着工程は図3とほぼ同じであるから、説明
を省略する。図5並びに図6の温度曲線でも図3と同様
の良好な塗膜強度を得ることができた。
【0035】従って、本発明方法は、予熱後の被加熱物
(例えばスキン、ヒンジ)が架橋硬化温度を下回れば何
時でも粉体塗装を実施できる。そして、粉体塗装後の被
加熱物は常温(室温)に下がる前に融着炉へ入れれば、
被加熱物の保有熱で融着工程を短縮することができる。
これらのタイミングは被加熱物の構造、熱容量、塗料の
性質などを考慮して決定すればよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のリバース塗装方法は、被塗装物を予熱
するワーク予熱工程と、この被塗装物が粉体塗料の架橋
硬化温度を下回ったら粉体塗料を塗装する粉体塗装工程
と、被塗装物が常温に達する前に融着炉へ被塗装物を装
入して塗膜を粉体の軟化点以上で且つ架橋硬化させない
温度で熱融着させる熱融着工程と、被塗装物を電着塗装
する電着塗装工程と、からなる。ワーク予熱工程を設け
たので、融着炉における加熱時間を大幅に短縮すること
ができ、粉体塗膜と電着塗膜との境界において十分に厚
い塗膜を確保することができ、防錆品質を良好に維持す
ることが可能となった。
【0037】請求項2は、被塗装物を洗浄する前工程
と、残留洗浄水を蒸発させるとともに被塗装物を予熱す
るワーク予熱工程と、この被塗装物が粉体塗料の架橋硬
化温度を下回ったら粉体塗料を塗装する粉体塗装工程
と、被塗装物が常温に達する前に融着炉へ被塗装物を装
入して塗膜を粉体の軟化点以上で且つ架橋硬化させない
温度で熱融着させる熱融着工程と、被塗装物を電着塗装
する電着塗装工程と、からなる。前工程で付着した残留
洗浄水を蒸発させて除去する乾燥炉で、後工程のための
ワークの予熱をも実施する。すなわち、既存の乾燥炉が
使えるので、設備費の高騰を抑えることができる。加え
て、ワーク予熱工程を設けたので、融着炉における加熱
時間を大幅に短縮することができ、粉体塗膜と電着塗膜
との境界において十分に厚い塗膜を確保することがで
き、防錆品質を良好に維持することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリバース塗装の工程図
【図2】本発明に係るリバース塗装の模式図
【図3】本発明のリバース塗装工程のうちの前半部に係
る温度曲線図
【図4】膜厚の変化を調べたグラフ
【図5】図3の別実施例図
【図6】図3の更なる別実施例図
【図7】従来のリバース塗装工程の一例を示す図
【図8】従来のリバース塗装工程の別の例を示す図
【図9】従来の熱融着温度曲線図
【図10】従来のリバース塗装の模式図
【符号の説明】
1…スキン(被塗装物)、2,2a…粉体、3…粉体塗
膜、5,6…電着塗膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 健一郎 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装物を予熱するワーク予熱工程と、
    この被塗装物が粉体塗料の架橋硬化温度を下回ったら粉
    体塗料を塗装する粉体塗装工程と、被塗装物が常温に達
    する前に融着炉へ被塗装物を装入して塗膜を粉体の軟化
    点以上で且つ架橋硬化させない温度で熱融着させる熱融
    着工程と、被塗装物を電着塗装する電着塗装工程と、か
    らなるリバース塗装方法。
  2. 【請求項2】 被塗装物を洗浄する前工程と、残留洗浄
    水を蒸発させるとともに被塗装物を予熱するワーク予熱
    工程と、この被塗装物が粉体塗料の架橋硬化温度を下回
    ったら粉体塗料を塗装する粉体塗装工程と、被塗装物が
    常温に達する前に融着炉へ被塗装物を装入して塗膜を粉
    体の軟化点以上で且つ架橋硬化させない温度で熱融着さ
    せる熱融着工程と、被塗装物を電着塗装する電着塗装工
    程と、からなるリバース塗装方法。
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