JPH1067449A - 巻取機の空気巻込率制御方法及び装置 - Google Patents

巻取機の空気巻込率制御方法及び装置

Info

Publication number
JPH1067449A
JPH1067449A JP22655596A JP22655596A JPH1067449A JP H1067449 A JPH1067449 A JP H1067449A JP 22655596 A JP22655596 A JP 22655596A JP 22655596 A JP22655596 A JP 22655596A JP H1067449 A JPH1067449 A JP H1067449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
mill roll
air
winding diameter
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22655596A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Suzuki
克彦 鈴木
Iku Sato
幾 佐藤
Hiroharu Kato
弘治 加藤
Mitsuo Ohashi
美津夫 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP22655596A priority Critical patent/JPH1067449A/ja
Publication of JPH1067449A publication Critical patent/JPH1067449A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Winding Of Webs (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速の巻取りに対しても誤差が少なく、しわ
や耳ずれのない品質のよいミルロールが得られる。 【解決手段】 送りロール31との回転数比からミルロ
ール1の巻径を演算する巻径演算器52からの信号によ
って逐次ミルロールを後退させる巻芯架台駆動ユニット
44を有する巻取機の空気巻込率制御方法において、巻
径演算器で演算した巻径が適宜の基準量増加する基準時
間毎に、巻径演算器からの信号に基づいて基準時間内に
巻太ったミルロールの体積を演算し、送りロールの回転
数を検出するパルスジェネレータ37からの信号と帯状
物の厚み情報入力器50からの信号に基づいて基準時間
内に巻取られた帯状物の体積を演算し、両体積の差とし
て巻込空気の体積を演算し、巻込空気の体積とミルロー
ルの体積の比である空気巻込率と空気巻込率パターン設
定器51に設定された目標空気巻込率とを比較し、エア
シリンダの押圧力を補正制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】例えば二軸延伸フィルム製造
装置、無延伸フィルム製造装置、紙,布等帯状物の巻取
装置等に適用される巻取機の空気巻込率の制御方法及び
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム等の帯状物を巻芯に巻取ってミ
ルロールを形成する場合、既にロール状に巻かれた帯状
物と新たに巻かれる帯状物との間に空気が巻き込まれ、
巻込まれた空気の量によって、形成されたミルロールの
品質特性が変化する。即ち、空気の量が少な過ぎると巻
取り後の帯状物の収縮によって強く締められ事後の巻戻
しが困難となったり、或いは局部的に環状で内部が透け
て見える部分が生じたり、逆に空気の量が多過ぎると巻
取っている過程で帯状物が左右に振れてミルロールの両
端部が不揃い(巻ずれと呼ばれる)となって取扱い性が
悪くなったり、帯状物にしわが生じたりする不具合があ
るが、これらの中間で空気量が適度になったときには上
記の不具合は現れない。
【0003】従って、ミルロールの品質を向上させるた
めにはこの空気巻込み量を適宜の量にする必要がある
が、経験によれば巻取り速度が小さいときは特に巻込み
空気量の調整を行わないでも不具合は生ぜず、中速では
帯状物の張力を増すことによって調整可能であるが、高
速になると押圧ロールで押さえて積極的に調整する必要
がでてくる。
【0004】この押圧ロールによって空気巻込み量を調
整するための従来の押圧ロール制御装置を図5によって
説明する(特願平2−76843号参照)。
【0005】図5はこの押圧ロールのシステム図を示
し、9は走行している帯状物(フィルム)、1はガイド
ロール8を介して巻芯19に巻取られたミルロールで、
加変速モータ2で駆動されるようになっており、同モー
タには回転数検出器11が設けられている。10は帯状
物の走行速度を検出する帯状物速度検出器、7は押圧ロ
ールで、押圧力調整装置であるエアシリンダ5のロッド
6に接続されている。26は前記エアシリンダに送る圧
縮空気の圧力を調整する電/空変換器で、これらの符号
1,2,5〜11,19,26により示された各部材に
より帯状物の巻取部を構成している。
【0006】そしてミルロール1のしわ、巻ずれを防止
すべく押圧ロール制御を行うために、帯状物厚み設定器
12又は帯状物厚み計22、空気巻込量設定器13、巻
芯駆動モータの回転数検出器11、及び巻取開始信号1
4などからの各信号を読み込んで演算を行う設定巻径演
算器21が設けられており、また帯状物速度検出器10
と回転数検出器11からの信号により、ミルロールの実
巻径を演算する巻径演算器17が設けられている。さら
に前記設定巻径演算器21と巻径演算器17からの両出
力を加減算器16で比較演算して増幅する偏差値増幅器
3が、また、帯状物走行速度、巻径に応じ、所定の空気
巻込量を得るに必要な押圧値を求めるため、帯状物速度
検出器10、空気巻込量設定器13、設定巻径演算器2
1からの信号により理論押圧値を演算し、基準押圧値と
して出力する設定押圧演算器23が設けられている。そ
して前記設定押圧演算器23からの基準押圧信号は前記
偏差値増幅器3からの出力信号と加算器24で加算され
るように構成されており、この加算器24からの出力信
号が押圧指令値として電/空変換器26へ送られるよう
になっている。そしてこれら部材のうち、符号3,12
〜14,16,17,21,23,24に示す機器によ
って押圧制御装置25が構成されている。
【0007】ところでこの装置の主眼である押圧と空気
巻込量との関係を以下説明すると、押圧力をp、空気巻
込量(巻取られる帯状物間の空気層の厚み)をh、巻取
帯状物の速度をv、巻径をDとすると、下式の関係が成
り立つ。
【数1】 ここでkは空気粘性、帯状物の表面状態、巻取張力等に
より決まる定数である。
【0008】前記(1)式からも明らかなように巻取り
の進行による巻径の増加、巻取り途中でライン速度の変
更、空気巻込量の設定変更があっても、前記(1)式で
押圧値を演算して制御すれば、巻始めから巻終わりま
で、所定の空気巻込量が得られることがわかる。
【0009】つづいて、この装置の作用を説明する。ま
ず設定巻径演算器21から説明すると、設定巻径演算器
21では、巻取開始信号14が閉となって、巻取りが開
始されると、回転数検出器11より可変速モータ2の回
転数nを読み取り、この値から巻芯19の回転数を求
め、巻芯19が1回転する毎に(設定巻径演算器の演算
速度が問題であれば、一定の多数回転毎でもよい)、帯
状物厚み設定器12又は帯状物厚み計22より巻芯19
に巻取られる帯状物厚みtを、又空気巻込量設定器13
より目標とする空気層の厚みhを読み込んで、設定値通
りに巻取られた場合の理論巻径Dを下式(2)により計
算する。
【数2】 (2)式において、D0 は巻芯19の外径である。
【0010】ti ,hi は巻芯19のi回転目に読み込
んだ帯状物厚み設定値と、空気巻込量設定値を示し、こ
のうちti は巻取途中での設定変更、あるいは帯状物厚
みの設定器12の代わりに、帯状物厚み計22よりオン
ラインで入力する方式も考えられるため、ti +hi
巻芯19の回転毎に読み取って積算する方式を採るもの
である。因に設定変更が無く、巻芯19がm回転した時
のミルロール1の巻径はD0 +2m(ti +hi )であ
る。
【0011】設定押圧演算器23では、前記設定巻径演
算器21で求めた巻径Dと、速度検出器10及び空気巻
込量設定器13から帯状物速度v、目標空気層の厚さh
を読み取り、前記(1)式に示す理論式により、基準押
圧値pを求めた後、電/空変換器26、エアシリンダ5
等の特性に基づき、押圧ロール7のミルロール1への押
圧値をpとするのに必要な電/空変換器26への入力電
気信号に変換する計算を行い、加算器24へ出力する。
【0012】基本的には以上述べた作用により所定の空
気巻込量が得られるが、実際の巻取りにおいては前記
(1)式中の定数kが運転条件により変化したり、また
電/空変換器26及び押圧ロール7用エアシリンダ5の
特性変化等があり、若干誤差を生じる。この誤差を補正
するために、所定の空気巻込量が得られたとした帯状物
速度検出器10及び回転数検出器11の信号より、巻径
演算器17で求めた実巻径Rfを加減算器16でPI
(比例積分)演算して、偏差値増幅器3を介して加算器
24へ出力し、この加算器24において前記設定押圧演
算器23からの信号を補正する目的で加算を行い、最終
的な押圧指令値として電/空変換器26へ出力するよう
にしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例で用いら
れている押圧力、空気厚み、帯状物の速度、及び巻径と
の間の関係を表す(1)式は仮定を含む理論式で、空気
の巻込量を検出する手段として用いるには誤差が大き
く、ミルロールの巻上り品質が重視される現在では不十
分な結果を与える。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る巻取機の空気巻込率制御方法は、巻芯に
巻取られて形成されるフィルム等帯状物のミルロールを
押圧する押圧ロールと、該押圧ロールを回転及び前後進
自在に軸支する可動軸受と、該押圧ロールの押圧力を制
御する押圧制御装置と、送りロールとミルロールの回転
数比からミルロールの巻径を演算する巻径演算器と、ミ
ルロールの巻太りに従って該巻径演算器からの信号によ
って逐次ミルロールを後退させるミルロール位置調整装
置を有する巻取機の空気巻込率制御方法において、前記
巻径演算器で演算した巻径が適宜の基準量増加する基準
時間毎に、該巻径演算器からの信号に基づいて該基準時
間内に巻太ったミルロールの体積を演算し、送りロール
の回転数を検出する回転数検出器からの信号と帯状物の
厚み情報入力器からの信号に基づいて前記基準時間内に
巻取られた帯状物の体積を演算し、両体積の差として巻
込空気の体積を演算し、空気巻込率として該巻込空気の
体積と前記ミルロールの体積の比を演算し、該空気巻込
率と空気巻込率パターン設定器に設定された目標空気巻
込率とを比較し、この演算結果によって前記押圧制御装
置の押圧力を補正制御することを特徴とする。
【0015】また、本発明に係る巻取機の空気巻込率制
御装置は、巻芯に巻取られて形成されるフィルム等帯状
物のミルロールを押圧する押圧ロールと、該押圧ロール
を回転及び前後進自在に軸支する可動軸受と、該押圧ロ
ールの押圧力を制御する押圧制御装置と、送りロールと
ミルロールの回転数比からミルロールの巻径を演算する
巻径演算器と、ミルロールの巻太りに従って該巻径演算
器からの信号によって逐次ミルロールを後退させるミル
ロール位置調整装置を有する巻取機の空気巻込率制御装
置において、送りロールの回転数を検出する回転数検出
器からの情報に基づいて巻込んだ帯状物の長さを演算す
る帯状物長さ計数器と、帯状物の厚み情報を保有する帯
状物厚み情報入力器と、前記帯状物長さ計数器からの長
さ情報と帯状物厚み情報入力器からの帯状物の厚み情報
とに基づいて巻込まれた帯状物の体積を演算する帯状物
量演算器と、前記巻径演算器からの巻径情報に基づいて
ミルロールの巻太り体積を、該ミルロールの体積と帯状
物量演算器からの帯状物の体積情報とに基づいて巻込ま
れた空気量を、また該空気量と前記ミルロールの体積に
基づいて空気巻込率を演算する空気巻込率演算器と、目
標の空気巻込率パターンを設定する空気巻込率パターン
設定器と、前記空気巻込率と該空気巻込率パターン設定
器の目標空気巻込率とを比較する比較演算器と、該比較
演算器の出力を流体圧力に変換して前記押圧制御装置の
流体圧シリンダに供給する電/流体変換器とを有し、前
記巻径演算器で演算した巻径が適宜の基準量増加する毎
に空気巻込率を補正制御することを特徴とする。
【0016】また、本発明に係る巻取機の空気巻込率制
御装置は、巻芯に巻取られて形成されるフィルム等帯状
物のミルロールを押圧する押圧ロールと、該押圧ロール
を回転及び前後進自在に軸支する可動軸受と、該押圧ロ
ールの押圧力を制御する押圧制御装置と、該可動軸受の
位置を検出する変位検出器と、該変位検出器からの信号
によって逐次ミルロールを後退させるミルロール位置調
整装置とを有する巻取機の空気巻込率制御装置におい
て、前記変位検出器からの信号に基づいてミルロールの
巻径を演算する積分演算器と、前記ミルロール及びミル
ロール位置調整装置を一体に架台に載置して重量を計量
する秤と、帯状物の密度情報を保有する帯状物密度情報
入力器と、秤からの重量情報と帯状物密度入力器からの
密度情報に基づいて巻き込まれた帯状物の体積を演算す
る帯状物量演算器と、前記積分演算器からの巻径情報に
基づいてミルロールの巻太り体積を、該巻太り体積と前
記帯状物量演算器からの帯状物の体積情報とに基づいて
巻込まれた空気量を、また該空気量と前記ミルロールの
体積に基づいて空気巻込率を演算する空気巻込率演算器
と、目標の空気巻込率パターンを設定する空気巻込率パ
ターン設定器と、前記空気巻込率と該空気巻込率パター
ン設定の目標空気巻込率とを比較する比較演算器と、該
比較演算器の出力を流体圧力に変換して前記押圧制御装
置の流体圧シリンダに供給する電/流体変換器を有し、
前記巻径演算器で演算した巻径が適宜の基準量増加する
毎に、前記空気巻込率を補正することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の空気巻込率制御方法及び
装置を図1〜図4を用いて実施例により詳細に説明す
る。 [第1実施例]図1は第1実施例の装置のシステム図で
ある。図1中1はミルロール、9は帯状物(フィルム)
で、図5と同様である。そして、本装置はガイドロール
30−1,−2,−3と送りロール31と押圧ロール3
2とミルロール1の巻芯33と送りロール31の駆動モ
ータ34と駆動モータ34の駆動軸に取付けられた回転
数検出器としてのパルスジェネレータ35と巻芯33の
駆動モータ36と駆動モータ36の駆動軸に取付けられ
たパルスジェネレータ37と押圧ロール32を支承する
可動軸受38と可動軸受38の摺動台39と可動軸受3
8の支持具40と可動軸受38(押圧ロール32)の駆
動用エアシリンダ41とエアシリンダ41のロッド42
と巻芯架台43と巻芯架台駆動ユニット44と巻芯架台
駆動ユニット44のサーボモータ45と巻芯架台駆動ユ
ニット44の(ボール)スクリューシャフト46と巻芯
架台駆動ユニット44の(ボール)ナットユニット47
とで帯状物9の巻取部が構成され、帯状物厚み情報入力
器50と空気巻込率パターン設定器51と巻径演算器5
2と帯状物長さ計数器53と帯状物量演算器54と空気
巻込率演算器55と比較演算器56と電/空変換器57
とドライバ58とで制御装置部が構成されている。
【0018】前記送りロール31は出力軸にパルスジェ
ネレータ35を備えた駆動モータ34で駆動され、図示
省略の制御装置によって所定の速度に速度制御されてい
る。尚、パルスジェネレータ35の信号は巻径演算器5
2と帯状物長さ計数器53に入力される。押圧ロール3
2は可動軸受38によって回転及び前後進自在(ミルロ
ール1に対して)に支承され、可動軸受38は図示省略
の装置架台に固設された摺動台39と、この摺動台39
に摺動自在に載置された支持具40とから成り、支持具
40は一端を装置架台側に固定された駆動用のエアシリ
ンダ41のロッド42と連結している。尚、エアシリン
ダ41は比較演算器56により電/空変換器57を介し
て駆動制御される。巻芯33は出力軸に回転数検出器と
してのパルスジェネレータ37を備えた駆動モータ36
で駆動され、図示省略の制御装置によって帯状物9が所
定の張力になるようにトルク制御されている。尚、パル
スジェネレータ37の信号は巻径演算器52に入力され
る。また、これらの機器は巻芯架台43上に載置され、
巻芯架台43は巻芯架台駆動ユニット44によって押圧
ロール32の方向に前後進自在に構成されている。この
巻芯架台駆動ユニット44はサーボモータ45、サーボ
モータ45の軸に結合した(ボール)スクリューシャフ
ト46、巻芯架台43に固設されかつスクリューシャフ
ト46と螺合する(ボール)ナットユニット47とより
成っている。尚、サーボモータ45は巻径演算器52に
よりドライバ58を介して駆動制御される。
【0019】次に、この装置の作用を説明する。帯状物
9はガイドロール30−1、送りロール31、ガイドロ
ール30−2、30−3、押圧ロール32を経て巻芯3
3に巻取られてミルロール1となる。帯状物9の速度は
送りロール31によって所定の速度に速度制御され、張
力は巻芯33によって所定の張力になるようにトルク制
御されて巻取られ、巻取りが進行してミルロール1の巻
径(直径)が増加(以下巻太りと呼ぶ)すると、適宜の
基準時間δ毎に巻太ったミルロール1の巻径の増分の半
分(半径の増分)だけ巻芯架台駆動ユニット44によっ
て逐次ミルロール1を巻芯架台43と共に押圧ロール3
2から離れる方向に後退させる。従って押圧ロール32
がミルロール1と接触する点Aの位置は巻太りの大きさ
に関係なくほぼ同じ位置を保つこととなり、帯状物9が
ミルロール1に巻込まれるまでの経路条件は常に同一に
保たれている。なお、適宜の基準時間δとしては、ミル
ロール1が基準の厚さ(例えば0.5mm程度)増加する
時間(例えば10秒程度)が用いられるが一定である必
要はない。
【0020】押圧ロール32はエアシリンダ41によっ
て可動軸受38を介して所定の押圧力でミルロール1を
押圧し、押圧ロール32に巻掛けられた帯状物9とミル
ロール1の間(図中両者の接点Aの下側)から巻込まれ
る空気を絞り出して適宜の空気量になるように押圧力を
調整している。
【0021】上記の制御に必要な各物理量は帯状物9の
伸び及び滑りが無いものとして下記の式(10)〜(1
5)によって演算される。 *送りロール31及びミルロール1の回転速度n31及び
1 :送りロール31及びミルロール1の回転速度n31
及びn1 (rev/sec)は、時間δ内にパルスジェネレータ
35及び37が発するパルス数を計数し、1回転当たり
のパルス発生数(例えば600パルス毎回転)と時間δ
(sec)で除して駆動モータ34及び36の回転速度を求
め、駆動モータ34と送りロール31の間、及び駆動モ
ータ36とミルロール1の間の減速比を乗じて容易に求
められる。 *帯状物9の巻取り速度v(送りロールの周速と同
じ): v=πD3131 (mm/sec) ただし、D31は送りロールの直径(mm) *時間δ内の帯状物9の巻取り(送り)長さL: L=vδ=πD3131δ (mm) … (10) *ミルロール1の巻込み空気を含む巻太り巻径D1
【数3】 *時間δ内に巻太るミルロール1の単位幅(1mm)の体
積Qfa(近似値):
【数4】 1(i)は計数開始時の値、D1(e)は終了時の値、図3参
照。 *時間δ内に巻取られる帯状物の単位幅(1mm)の体積
f : Qf =Lt×1 (mm3) … (13) *体積Qfa中に含まれる空気の体積Qa : Qa =Qfa−Qf (mm3) … (14) *空気巻込率ε
【数5】
【0022】巻径演算器52は時間δ毎にパルスジェネ
レータ35及び37からのパルス数に基づいて式(1
1)によってミルロール1の巻太り巻径(D1 )を演算
し、ドライバ58を介して巻芯架台駆動ユニット44に
指令して巻芯架台43(ミルロール1)をミルロール1
の巻径の増分の半分だけ押圧ロール32から遠ざけるよ
うに後退させる。巻取長さ計数器53は巻径演算器52
から指示される時間δ内にパルスジェネレータ35から
送られるパルス数を計数し、時間δ内に巻取られた帯状
物9の巻取長さlを式(10)によって演算する。
【0023】帯状物量演算器54は巻取長さ計数器53
から送られる巻取長さlと帯状物厚み情報入力器50か
ら送られる帯状物9の厚みtから式(13)によって時
間δ内にミルロール1に巻込まれた単位幅の帯状物9の
体積Q1 を算出する。なお、帯状物厚み情報入力器50
には装置の上流で計測された(又は既知の情報として)
帯状物9の厚みtの情報が入っている。空気巻込率演算
器55は巻径演算器52及び帯状物量演算器54から送
られる情報に基づいて、式(12)によって時間δ内に
巻太るミルロール1の単位幅の体積Qfaを、式(14)
によって体積Qfa中に占める空気の体積Qa を、式(1
5)によって空気巻込率εを演算する。なお、理解を容
易にするために単位幅の体積を用いたが、幅の大きさは
任意にとってよく演算結果には関係しない。
【0024】空気巻込率パターン設定器51には図4に
示すようなミルロール1の巻径に対する目標の空気巻込
率ε1 がパターンとして設定されており、巻径演算器5
2から送られる巻径情報に基づいて対応する目標空気巻
込率ε1 を取出して比較演算器56に送る。比較演算器
56は空気巻込率演算器55から送られる空気巻込率ε
と空気巻込率パターン設定器51から送られる目標空気
巻込率ε1 とを比較し、差分があれば電/空変換器57
を介してエアシリンダ40に供給する空気圧を補正して
押圧ロール32の押圧力を制御し、空気巻込率εを目標
空気巻込率ε1に近づける。
【0025】[第2実施例]図2は第2実施例の装置の
システム図である。この装置は第1実施例の装置と類似
しており、同じ又は類似の部材には同じ番号を付して説
明を省略する。図2中48は秤台、60は秤、61は変
位検出器、62は帯状物密度情報入力器、63は帯状物
量演算器、64は積分演算器である。
【0026】符号30〜48の部材により構成される帯
状物の巻取部は第1実施例とほぼ同様の構成であるが、
ミルロール1、駆動モータ36、巻芯架台43、及び巻
芯架台駆動ユニット44は秤台48上に載置されてお
り、秤60によって全体の重量が計量されるようになっ
ている。
【0027】上記構成の装置の作用を説明する。第1実
施例と同様に帯状物9は巻取速度及び巻取張力を制御さ
れて巻芯33に巻取られてミルロール1になる。巻取り
が進行してミルロール1を巻太ると押圧ロール32はミ
ルロール1に押されてガイドロール30−3側(図2の
左側)に移動する。変位検出器61はこの変位を検出し
て、積分演算器64に信号を送り、積分演算器64はミ
ルロール1の巻太り巻径の増分が適宜の基準値に達する
時間δ毎に、ドライバ58を介して巻芯架台駆動ユニッ
ト44に指令して逐次巻芯架台43を後退させ、押圧ロ
ール32を元の位置に戻し、また積分演算した巻太り巻
径D1 を空気巻込率演算器55及び空気巻込率パターン
設定器51に送る。
【0028】秤60は秤台48上に載置された機器全体
の重量の変化からミルロール1に巻込まれた帯状物9の
重量を検出して帯状物量演算器63に送り、帯状物量演
算器63は帯状物密度情報入力器62から送られる帯状
物9の密度値で除して巻込まれた帯状物9の体積を演算
する。空気巻込率演算器55は積分演算器64から送ら
れるミルロール1の巻径情報と帯状物量演算器63から
送られる帯状物9の体積情報に基づいて空気巻込率を演
算し、以後第1実施例の装置と同様に空気巻込率パター
ン設定器51から送られる目標値と比較して空気巻込率
を制御する。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法及び装置によれば、精度の
高い実測値と誤差の入り難い簡明な関係式によって空気
巻込率を算出し、直接この空気巻込率を対象として希望
する目標空気巻込率に近付けるように制御するので、高
速の巻取りに対しても誤差が少なく、しわや耳ずれのな
い品質のよいミルロールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる空気巻込率制御装
置のシステム図である。
【図2】本発明の第2実施例に係わる空気巻込率制御装
置のシステム図である。
【図3】本発明の巻込み体積の説明図である。
【図4】本発明の目標空気巻込率パターンを示すグラフ
である。
【図5】従来の押圧ロール制御装置のシステム図であ
る。
【符号の説明】
1 ミルロール 9 フィルム等帯状物 31 送りロール 32 押圧ロール 33 巻芯 35 パルスジェネレータ 38 可動軸受 41 エアシリンダ 44 巻芯架台駆動ユニット 48 秤台 50 帯状物厚み情報入力器 51 空気巻込率パターン設定器 52 巻径演算器 53 帯状物長さ計数器 54 帯状物量演算器 55 空気巻込率演算器 56 比較演算器 57 電/空変換器 60 秤 61 変位検出器 62 帯状物密度情報入力器 63 帯状物量演算器 64 積分演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 美津夫 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻芯に巻取られて形成されるフィルム等
    帯状物のミルロールを押圧する押圧ロールと、該押圧ロ
    ールを回転及び前後進自在に軸支する可動軸受と、該押
    圧ロールの押圧力を制御する押圧制御装置と、送りロー
    ルとミルロールの回転数比からミルロールの巻径を演算
    する巻径演算器と、ミルロールの巻太りに従って該巻径
    演算器からの信号によって逐次ミルロールを後退させる
    ミルロール位置調整装置を有する巻取機の空気巻込率制
    御方法において、前記巻径演算器で演算した巻径が適宜
    の基準量増加する基準時間毎に、該巻径演算器からの信
    号に基づいて該基準時間内に巻太ったミルロールの体積
    を演算し、送りロールの回転数を検出する回転数検出器
    からの信号と帯状物の厚み情報入力器からの信号に基づ
    いて前記基準時間内に巻取られた帯状物の体積を演算
    し、両体積の差として巻込空気の体積を演算し、空気巻
    込率として該巻込空気の体積と前記ミルロールの体積の
    比を演算し、該空気巻込率と空気巻込率パターン設定器
    に設定された目標空気巻込率とを比較し、この演算結果
    によって前記押圧制御装置の押圧力を補正制御すること
    を特徴とする巻取機の空気巻込率制御方法。
  2. 【請求項2】 巻芯に巻取られて形成されるフィルム等
    帯状物のミルロールを押圧する押圧ロールと、該押圧ロ
    ールを回転及び前後進自在に軸支する可動軸受と、該押
    圧ロールの押圧力を制御する押圧制御装置と、送りロー
    ルとミルロールの回転数比からミルロールの巻径を演算
    する巻径演算器と、ミルロールの巻太りに従って該巻径
    演算器からの信号によって逐次ミルロールを後退させる
    ミルロール位置調整装置を有する巻取機の空気巻込率制
    御装置において、送りロールの回転数を検出する回転数
    検出器からの情報に基づいて巻込んだ帯状物の長さを演
    算する帯状物長さ計数器と、帯状物の厚み情報を保有す
    る帯状物厚み情報入力器と、前記帯状物長さ計数器から
    の長さ情報と帯状物厚み情報入力器からの帯状物の厚み
    情報とに基づいて巻込まれた帯状物の体積を演算する帯
    状物量演算器と、前記巻径演算器からの巻径情報に基づ
    いてミルロールの巻太り体積を、該ミルロールの体積と
    帯状物量演算器からの帯状物の体積情報とに基づいて巻
    込まれた空気量を、また該空気量と前記ミルロールの体
    積に基づいて空気巻込率を演算する空気巻込率演算器
    と、目標の空気巻込率パターンを設定する空気巻込率パ
    ターン設定器と、前記空気巻込率と該空気巻込率パター
    ン設定器の目標空気巻込率とを比較する比較演算器と、
    該比較演算器の出力を流体圧力に変換して前記押圧制御
    装置の流体圧シリンダに供給する電/流体変換器とを有
    し、前記巻径演算器で演算した巻径が適宜の基準量増加
    する毎に空気巻込率を補正制御する巻取機の空気巻込率
    制御装置。
  3. 【請求項3】 巻芯に巻取られて形成されるフィルム等
    帯状物のミルロールを押圧する押圧ロールと、該押圧ロ
    ールを回転及び前後進自在に軸支する可動軸受と、該押
    圧ロールの押圧力を制御する押圧制御装置と、該可動軸
    受の位置を検出する変位検出器と、該変位検出器からの
    信号によって逐次ミルロールを後退させるミルロール位
    置調整装置とを有する巻取機の空気巻込率制御装置にお
    いて、前記変位検出器からの信号に基づいてミルロール
    の巻径を演算する積分演算器と、前記ミルロール及びミ
    ルロール位置調整装置を一体に架台に載置して重量を計
    量する秤と、帯状物の密度情報を保有する帯状物密度情
    報入力器と、秤からの重量情報と帯状物密度入力器から
    の密度情報に基づいて巻き込まれた帯状物の体積を演算
    する帯状物量演算器と、前記積分演算器からの巻径情報
    に基づいてミルロールの巻太り体積を、該巻太り体積と
    前記帯状物量演算器からの帯状物の体積情報とに基づい
    て巻込まれた空気量を、また該空気量と前記ミルロール
    の体積に基づいて空気巻込率を演算する空気巻込率演算
    器と、目標の空気巻込率パターンを設定する空気巻込率
    パターン設定器と、前記空気巻込率と該空気巻込率パタ
    ーン設定の目標空気巻込率とを比較する比較演算器と、
    該比較演算器の出力を流体圧力に変換して前記押圧制御
    装置の流体圧シリンダに供給する電/流体変換器を有
    し、前記巻径演算器で演算した巻径が適宜の基準量増加
    する毎に、前記空気巻込率を補正することを特徴とする
    巻取機の空気巻込率制御装置。
JP22655596A 1996-08-28 1996-08-28 巻取機の空気巻込率制御方法及び装置 Withdrawn JPH1067449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22655596A JPH1067449A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 巻取機の空気巻込率制御方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22655596A JPH1067449A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 巻取機の空気巻込率制御方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1067449A true JPH1067449A (ja) 1998-03-10

Family

ID=16847005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22655596A Withdrawn JPH1067449A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 巻取機の空気巻込率制御方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1067449A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012188221A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Fuji Kikai Kogyo Kk 巻取装置および巻取制御方法
KR20200044086A (ko) * 2017-09-29 2020-04-28 후지필름 가부시키가이샤 권취 장치, 권취 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012188221A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Fuji Kikai Kogyo Kk 巻取装置および巻取制御方法
KR20200044086A (ko) * 2017-09-29 2020-04-28 후지필름 가부시키가이샤 권취 장치, 권취 방법
TWI753202B (zh) * 2017-09-29 2022-01-21 日商富士軟片股份有限公司 捲取裝置及捲取方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0737638B1 (en) Method for calculating and regulating the elongation of a moving material web, and device for applying the method
CN112919216B (zh) 基于离散pid和锥度张力控制的薄膜分切机张力调节方法
CN111792429A (zh) 收卷张力控制装置及方法、带状物料收卷系统
US7582246B2 (en) Transferring and molding method and transferring and molding apparatus
JP3652777B2 (ja) 帯状タイヤ構成部材のリール巻き取り制御方法
JPH1067449A (ja) 巻取機の空気巻込率制御方法及び装置
JP2707155B2 (ja) 巻取装置
FI121270B (fi) Menetelmä ja järjestely rullainlaitteen toiminnan säätämiseksi
CN113353701B (zh) 一种聚酯光学膜收卷系统
JP2604334B2 (ja) ウエブ加工機
JP2503157Y2 (ja) フィルム巻取機用押えロ―ル
EP0500324B1 (en) Method of and apparatus for controlling hydraulic rolling reduction in a rolling mill
JPH0442310B2 (ja)
JPH0230762B2 (ja)
JP2554147B2 (ja) 巻取機の張力制御方法
JP2752559B2 (ja) ディジタル比例積分及び微分制御方法
JP3442811B2 (ja) 巻取機の押圧ロール制御方法及びその装置
CN212292223U (zh) 收卷张力控制装置及带状物料收卷系统
SU1509324A1 (ru) Устройство дл намотки пленки
JP2554412Y2 (ja) シート分割振り分け巻取装置
JP2649508B2 (ja) 自動壁紙糊付機
JPH07102923B2 (ja) 巻取機の制御装置
JPH04280766A (ja) シート状物用巻取機の巻取張力制御装置
JPH1072157A (ja) フィルム供給装置
JP3767145B2 (ja) 原反ロールの偏心状態検出装置及び原反巻出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040625