JPH1067366A - 車両用ヒータ内蔵グリップ - Google Patents

車両用ヒータ内蔵グリップ

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JPH1067366A
JPH1067366A JP22822296A JP22822296A JPH1067366A JP H1067366 A JPH1067366 A JP H1067366A JP 22822296 A JP22822296 A JP 22822296A JP 22822296 A JP22822296 A JP 22822296A JP H1067366 A JPH1067366 A JP H1067366A
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JP
Japan
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heater
inner piece
grip
grip body
handle pipe
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JP22822296A
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English (en)
Inventor
Toru Ogata
透 尾形
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to CA002355986A priority patent/CA2355986C/en
Priority to TW086112312A priority patent/TW335377B/zh
Priority to CNB971911584A priority patent/CN1153717C/zh
Priority to CNB2003101183834A priority patent/CN1285480C/zh
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型締めの際の強度が確保されるとともに、ハ
ンドルパイプへの組み付け性のよい車両用ヒータ内蔵グ
リップの提供。 【解決手段】 ハンドルパイプ50に組付けられる円筒
型のゴム製グリップ本体10内に、略円筒形の樹脂製イ
ンナーピース20(20A,20B)外周に面状ヒータ
40が巻装された状態で埋設一体化されたヒータ内蔵グ
リップにおいて、インナーピースの周方向中央部20A
1 ,20B1 を周方向両端部20A2 ,20B2 に比べ
て厚肉に形成する等、インナーピースの周方向の肉厚を
変えることで、周方向両端部20A2 ,20B2 の可撓
性を高めて、ハンドルパイプの圧入をスムーズにすると
ともに、周方向中央部20A1 ,20B1 の剛性を高め
て、型締め時のインナーピース20A,20Bの変形を
阻止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートバイやスノ
ーモービルや三輪バギー等の車両のハンドルパイプに組
付けて使用される車両用のヒータ内蔵グリップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、図9,10
に示すように、車両のハンドルパイプ1に嵌合可能な円
筒型のゴム製グリップ本体2内に、FPCヒータ4が半
円筒型の合成樹脂製インナーピース3に巻装された形態
で埋設一体化された構造となっている。符号5は、グリ
ップ本体2から導出するFPCヒータ4の導出部で、給
電用のコード(図示せず)がこの導出部5にハンダ溶接
される。
【0003】このグリップ本体2を製造するには、図1
1に示すように、FPCヒータ4を巻装したインナーピ
ース3を中子6に組み付け、さらに、その上に生ゴムシ
ート7を捲回して金型8a,8b内に収容し、金型8
a,8bを密着させる(型締めする)。そして、金型8
a,8b内の生ゴムシート7が溶融する所定温度となっ
たところで、金型8a,8b内に溶融ゴムを流入させて
グリップ本体2を成形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のヒータ内蔵グリップでは、合成樹脂製インナーピース
3が周方向に均一の厚さで、しかも厚く形成されてい
た。このため、グリップ本体2の可撓性が小さく、ハン
ドルパイプ1をグリップ本体2に圧入する際に、圧入さ
れるハンドルパイプ1の動きにグリップ本体2が追随で
きず、ハンドルパイプ1をグリップ本体2に圧入しにく
かった。また、無理やりハンドルパイプ1をグリップ本
体2に圧入すると、インナーピース3が割れるおそれも
あった。即ち、グリップ本体のハンドルパイプへの組み
付け性が非常に悪かった。
【0005】またインナーピース3の厚さを薄くすれ
ば、グリップ本体2の可撓性が上がってグリップ本体の
ハンドルパイプへの組み付け性が向上し、インナーピー
ス3が割れるおそれがない。しかし、グリップ本体2を
成形する際の型締め工程で、型締めの際にインナーピー
スの周方向中央部に作用する力(図11矢印参照)によ
ってインナーピース3が割れてしまう、即ち、型締めに
耐えられないという問題があった。
【0006】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、インナーピースの板厚を周方
向において異ならしめることで、グリップ本体成形工程
における型締め強度を確保したまま、グリップ本体のハ
ンドルパイプへの組み付け性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係わる車両用ヒータ内蔵グリップにおい
ては、ハンドルパイプに組付けられる円筒型のゴム製グ
リップ本体内に、外周に面状ヒータを巻装した略半円筒
形状の合成樹脂製インナーピースが埋設一体化された車
両用ヒータ内蔵グリップにおいて、インナーピースの周
方向中央部を周方向両端部に比べて厚肉に形成するよう
にした。インナーピースの周方向両端部は薄いため、イ
ンナーピース(グリップ本体)の可撓性が高められて、
圧入されるハンドルパイプの動きにグリップ本体が追随
できる。また、グリップ本体の型締めの際にインナーピ
ースの周方向中央部に大きな外力が作用するが、インナ
ーピースの周方向中央部は厚いため、インナーピースは
変形しない。請求項2に係る車両用ヒータ内蔵グリップ
においては、ハンドルパイプに組付けられる円筒型のゴ
ム製グリップ本体内に、外周に面状ヒータを巻装した略
半円筒形状の合成樹脂製インナーピースが埋設一体化さ
れた車両用ヒータ内蔵グリップにおいて、インナーピー
スの内周面に、グリップ本体の成形時に溶融ゴムが流入
する断面円弧状の溝を形成するようにした。インナーピ
ースの内周面に溝を形成することで、インナーピース
(グリップ本体)の可撓性が高められて、圧入されるハ
ンドルパイプの動きにグリップ本体が追随できる。ま
た、インナーピースの内周面に形成された溝の断面を円
弧状とすることで、溝近傍の剛性が上がり、インナーピ
ース全体の剛性が上がって、グリップ本体の型締めの際
にインナーピースの周方向中央部に大きな外力が作用す
るが、インナーピースが変形しない。請求項3に係る車
両用ヒータ内蔵グリップにおいては、ハンドルパイプに
組付けられる円筒型のゴム製グリップ本体内に、外周に
面状ヒータを巻装した略半円筒形状の合成樹脂製インナ
ーピースが埋設一体化された車両用ヒータ内蔵グリップ
において、インナーピース内側の周方向中央部に、軸方
向に延びる凸条を形成するようにした。インナーピース
の周方向両端部を中央部の凸条より薄くすることで、イ
ンナーピース(グリップ本体)の可撓性が高められて、
圧入されるハンドルパイプの動きにグリップ本体が追随
できる。また、グリップ本体の型締めの際にインナーピ
ースの周方向中央部に大きな外力が作用するが、インナ
ーピースの周方向中央部には軸方向に凸条が存在するた
め、インナーピースが変形しない。請求項4において
は、請求項3記載の車両用ヒータ内蔵グリップにおい
て、インナーピース内側の凸条形成領域以外の領域に、
グリップ本体の成形時に溶融ゴムが流入する格子状に延
びる断面円弧状の溝を形成するようにしたもので、イン
ナーピースに形成する溝を格子状に設けることで、イン
ナーピースの周方向両端部を中央部の凸条より薄くしな
くても、インナーピースの可撓性が高められて、圧入さ
れるハンドルパイプの動きにグリップ本体が追随でき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実
施例に基づいて説明する。図1〜図6は本発明の一実施
例を示すもので、図1は本発明の第1の実施例であるヒ
ータ内蔵左側グリップの斜視図、図2は同グリップの縦
断面図、図3は同グリップを構成するインナーピースと
FPCヒータの分解斜視図、図4は同グリップの横断面
図(図2に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5はイ
ンナーピース内側のゴム層の拡大断面図、図6は同グリ
ップの横断面図(図2に示す線VI−VIに沿う断面
図)である。
【0009】これらの図において、符号10は、表面が
ゴムで被覆された円筒型のグリップ本体で、自動二輪車
等の金属製ハンドルパイプ50(図2,4参照)に外嵌
固定されることで左側グリップを構成する。グリップ本
体10は、円筒型の合成樹脂製インナーピース20の外
側にフレキシブルプリント配線板ヒータ回路(以下、F
PCヒータという)40が巻装され、グリップ本体10
を形成する被覆ゴム層30の一部がFPCヒータ40の
上に成形一体化されて、インナーピース20と被覆ゴム
層30との間にFPCヒータ40が延在する構造となっ
ている。符号11は、グリップ本体10の開口側の端部
に形成されているフランジ部である。
【0010】インナーピース20は、それぞれ半円筒形
状に形成された第1のインナーピース20Aと第2のイ
ンナーピース20Bが側縁部をそれぞれ付き合わせた形
態に組付けられて、円筒型に構成されている。第1のイ
ンナーピース20Aの軸方向両端部には、環状部21,
22が形成され、それぞれの環状部21,22の周方向
中央部には、対向するように係合凹部23a,23bが
形成され、第2のインナーピース20Bの軸方向両端部
の周方向中央部位置にそれぞれ形成した係合凸部24
a,24bを第1のインナーピース20Aの係合凹部2
3a,23bにそれぞれ係合させることで、円筒形状イ
ンナーピース20として組み付け一体化されている。
【0011】インナーピース20A,20Bの肉厚は、
周方向中央部20A1 ,20B1 において厚く、周方向
両端部20A2 ,20B2 において薄く形成されて、ハ
ンドルパイプ50の圧入がスムーズとなるとともに、グ
リップ本体10の成形工程における型締めに対する強度
も確保されるようになっている。即ち、インナーピース
20A,20Bの周方向両端部20A2 ,20B2 が薄
肉に形成されているため、インナーピース20(20
A,20B)の周方向両端部20A2 ,20B2 では撓
み易い。即ち、グリップ本体10の可撓性が高い。この
ためハンドルパイプ50をグリップ本体10に圧入する
場合に、グリップ本体10がハンドルパイプ50の圧入
に追随して弾性変形するため、ハンドルパイプ50をス
ムーズに圧入することができる。
【0012】またグリップ本体10の成形工程では、上
下方向に型締め可能な上下一対の金型内に、第1のイン
ナーピース20Aが下で、第2のインナーピース20B
が上となる円筒形状のインナーピース20にFPCヒー
タ40を捲回した形態で、収容されており、型締め時
(図11参照)には、インナーピース20A,20Bの
周方向中央部20A1 ,20B1 に対し、略垂直な力が
作用するが、インナーピース20A,20Bの周方向中
央部20A1 ,20B1 は厚肉に形成されているため、
インナーピース20A,20Bが変形したり割れたりす
ることがない。
【0013】またグリップ本体10を握って自動二輪車
を運転する場合には、図6矢印に示すように、手の平に
よるグリップ把持力がインナーピース20(20A,2
0B)に作用するが、インナーピース20(20A,2
0B)においてこの把持力の最も作用する部位は、イン
ナーピース20A,20Bの周方向中央部20A1 ,2
0B1 であり、この部位は厚肉に形成されているため、
ドライバーの把持力によってグリップ本体10が変形す
ることもない。
【0014】またインナーピース20A,20Bの内周
面には、被覆ゴム層30に連結一体化されて軸方向に延
びる帯状のパイプ圧接用のゴム層32a(32a1 ,3
2a 2 )が形成されている。即ち、インナーピース20
A,20Bの内周面には、縦横に延びて互いに連絡する
浅い溝25a,25bが格子状に形成され、縦方向(軸
方向)に延びる溝25a内に所定高さのゴム層32a
(32a1 ,32a2 )が装填されている。なお、横方
向(周方向)に延びる溝25bは、溶融ゴムの通路とし
て機能する溝で、ここに形成されているゴム層32b
は、インナーピース20A,20Bの内周面と面一に形
成されている。
【0015】符号23c,24cは、インナーピース2
0A,20Bの側縁部にそれぞれ形成された切り欠き
で、インナーピース20A,20Bを円筒型に組み付け
た時に協働して第1の開口部231を形成し、グリップ
本体10の成形時に、この開口部231から溝25a,
25b内に溶融ゴムが流入して、ゴム層32a(32a
1 ,32a2 )、32bが形成される。溝25a,25
bは、断面円弧状に形成されており、溶融ゴムの流動抵
抗が少なく、ゴム層のスムーズな装填が可能となる。ま
た、第2のインナーピース20Bと環状部21,22間
にも第2の開口部232が形成されて、グリップ本体1
0の成形時に、この開口部232からも溝25a,25
b内に溶融ゴムが流入する。
【0016】このように、本実施例では、インナーピー
ス20A,20Bの内側に、軸方向および周方向に延び
る浅い溝25a,25bが形成されて、インナーピース
20(20A,20B)の可撓性(ハンドルパイプ圧入
時のグリップ本体10の追随性)が、さらに高められて
いる。即ち、単にインナーピース20A,20Bの肉厚
の周方向における調整(周方向中央部の肉厚を周方向端
部の肉厚より大きくする構造)だけの場合よりも、溝2
5a,25bを形成することでグリップ本体10の可撓
性がさらに高められて、それだけハンドルパイプ50の
グリップ本体10への圧入が容易となっている。
【0017】また、溝25a,25bが矩形断面であれ
ば、薄肉の溝底部が変形しやすいとか、剛性が不足する
等問題となるが、溝25a,25bの断面を円弧状にす
ることで、溝底部の剛性が増し、インナーピース20
A,20B全体の剛性強度が高められるため、グリップ
本体10の成形工程における型締めの際に、インナーピ
ース20(20A,20B)が変形するおそれはない。
【0018】またインナーピース20A,20Bの内側
に形成された溝25a,25bによって囲まれたそれぞ
れの台形状の矩形部は、周方向よりも軸方向に長い矩形
状に形成されて、グリップ本体10の成形時に変形しに
く構造となっている。また、インナーピース20A,2
0Bの周方向中央部20A1 ,20B1 を除いた周方向
端部寄りの内周面に溝21a,21bが形成されること
で、インナーピース20A,20Bの周方向中央部20
1 ,20B1 には、軸方向に延びる凸条20A3 ,2
0B3 が形成された構造となっており、このインナーピ
ースの周方向中央部に軸方向に延びる凸条20A3 ,2
0B3 を形成することによっても、インナーピース20
A,20Bの周方向中央部の剛性強度が高められてい
る。
【0019】また、インナーピース20A,20B内側
の軸方向に延びる溝25aに装填されたパイプ圧接用の
ゴム層32a(32a1 ,32a2 )の横断面は、台形
に形成されて、ゴム層32a(32a1 ,32a2 )と
ハンドルパイプ50間の接触面積を小さくして、インナ
ーピース20A,20Bからハンドルパイプ50側に伝
達される熱量を減らすとともに、ゴム層32aとインナ
ーピース20A,20B間の接触面積を大きくして、ゴ
ム層32aとインナーピース20A,20B間の接着強
度を高めた構造となっている。さらにゴム層32a(3
2a1 ,32a 2 )の幅は、図5に拡大して示されるよ
うに、溝25aの溝幅より大きく形成されており、それ
だけゴム層32aとインナーピース20A,20B間の
接着強度が高くなっている。
【0020】また、図4に示すように、第2のインナー
ピース20B内側において軸方向に延びるパイプ圧接用
のゴム層32a2 の幅d2 は、第1のインナーピース2
0A内側において軸方向に延びるパイプ圧接用のゴム層
32a1 の幅d1 より大きくされて、グリップ本体10
とハンドルパイプ50との接着強度を確保するととも
に、断熱性を維持した構造となっている。即ち、インナ
ーピース20A側では、断熱性を重視し、インナーピー
ス20B側では、接着強度を重視して、断熱性と接着強
度の双方を満足するようになっている。
【0021】また、ハンドルパイプ50とゴム層32a
間の接触面積は、第1のインナーピース20A側の方が
第2のインナーピース20B側より小さく、即ち、ハン
ドルパイプ50とインナーピース20A,20B間に形
成される空気断熱層の面積は、第1のインナーピース2
0A側の方が大きくされて、手でグリップ本体10を把
持した時(図6参照)に指先が当たる第1のインナーピ
ース20A側程、熱が逃げず緩まるようになっている。
【0022】また被覆ゴム層30とインナーピース20
(20A,20B)間に延在するFPCヒータ40は、
銅箔ストリップパターンPをベースフィルムとオーバー
フィルムとで積層した断面構造で、インナーピース20
A,20Bの外周面の略全体に対応した大きさで、展開
すると、図3に示すように、段差のついた略長方形状に
形成されている。
【0023】FPCヒータ40の長手方向一側縁部に
は、電源接続用の導出部41が形成され、この導出部4
1には、発熱源として作用する蛇行した導箔ストリップ
パターンPに連絡する銅箔の露出した2個のランド
1 、R2 が形成されており、それぞれのランドR1
2 には、電源であるバッテリから延びる給電用のコー
ド44がハンダ溶接により接続されている。符号43は
ハンダ溶接部である。
【0024】符号42(図2参照)は、インナーピース
20AにおけるFPCヒータ40の導出部41に対応す
る位置に突出形成された一対のピンで、FPCヒータ4
0の導出部41に形成された孔40a,40aにこのピ
ン42,42を係合させることで、インナーピース20
(20A,20B)に対しFPCヒータ40を位置決め
できる。
【0025】またインナーピース20Aの前端部に形成
されている環状部21の外周には、コード配設溝27が
形成されている。そしてFPCヒータ40にハンダ溶接
された給電用コード44は、この溝27に配設されて環
状部21を周回するとともに、溝27を横切るように環
状部21に一体形成されているコード支持部28をくぐ
った後、環状部21の半径外方に導出している。コード
44は、コード支持部28で折り返されて導出し、コー
ド44に作用する外力は、このコード支持部28で支持
されるため、ハンダ溶接部43に負荷が作用しない。ま
たコード支持部28におけるコード当接部28aは、円
弧状に形成されて、コード44が損傷しないようになっ
ている。
【0026】図7,8は、本発明第2の実施例であるヒ
ータ内蔵右側グリップ(スロットルグリップ)を示すも
ので、図7は同グリップの横断面(第1の実施例におけ
る図4に対応する図)、図8はインナーピース内側のゴ
ム層の拡大断面図(図5に対応する図)である。前記し
た第1の実施例では、グリップ本体10をハンドルパイ
プ50に直接嵌合する構造であったが、この第2の実施
例では、グリップ本体10A内にスロットルパイプ60
が嵌合一体化されてスロットルグリップが構成され、ス
ロットルパイプ60がハンドルパイプ50に組付けられ
るようになっている。
【0027】インナーピース20A,20Bの内側に形
成された浅い溝25a,25b内に装填されたゴム層3
2cは、図8に示すように、すり切り平坦に形成されて
いる。このため、ゴム層32cがスロットルパイプ60
と接することで、グリップ本体10Aとスロットルパイ
プ60間の接着強度が高められるとともに、グリップ本
体10Aとスロットルパイプ60との間に広範囲な断熱
空気層62が形成されて、スロットルパイプ60側への
熱伝達が抑制される構造となっている。
【0028】その他は前記実施例と同一であるため、同
一の符号を付すことにより、その説明は省略する。な
お、前記実施例では、グリップ本体内に埋設されたFP
Cヒータ補強用のインナーピース20が、2つの半円筒
型インナーピース20A,20Bを組付けて円筒型に一
体化した構造となっていたが、図9,10で示す従来構
造のように、グリップ本体内に、FPCヒータを巻装一
体化した半円筒型のインナーピースが埋設され、インナ
ーピースに対向する側がゴム層だけによって形成された
グリップ構造であってもよい。
【0029】また前記実施例では、グリップ本体内に埋
設一体化された面状ヒータをFPCヒータとして説明し
たが、グリップ本体内に埋設するヒータはFPCヒータ
に限られるものではなく、ニクロム線等から構成された
その他の面状ヒータであってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車両用ヒータ内蔵グリップによれば、インナーピ
ースの周方向中央部を周方向両端部に比べて厚肉に形成
したり、インナーピースの内周面に、グリップ本体の成
形時に溶融ゴムが流入する断面円弧状の溝を形成した
り、インナーピース内側の周方向中央部に、軸方向に延
びる凸条を形成したりして、インナーピースの肉厚を周
方向に調整するという、非常に簡単な構成によって、グ
リップ本体のハンドルパイプまたはスロットルパイプへ
の組み付け作業がスムーズとなるとともに、グリップ本
体の成形工程において、インナーピースが変形したり、
割れたりするといった不具合もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるヒータ内蔵左側グ
リップの斜視図
【図2】同グリップの縦断面図
【図3】同グリップを構成するインナーピースとFPC
ヒータの分解斜視図
【図4】同グリップの横断面図(図2に示す線IV−I
Vに沿う断面図)
【図5】インナーピース内側のゴム層の拡大断面図
【図6】同グリップの横断面図(図2に示す線VI−V
Iに沿う断面図)
【図7】本発明の第2の実施例であるヒータ内蔵右側グ
リップの横断面図(第1の実施例における図4に対応す
る図)
【図8】インナーピース内側のゴム層の拡大断面図(図
5に対応する図)
【図9】従来のヒータ内蔵グリップの縦断面図
【図10】同ヒータ内蔵グリップの横断面図(図9に示
す線X−Xに沿う断面図)
【図11】グリップ本体を成形する際の型締め工程を説
明する断面図
【符号の説明】
10,10A グリップ本体 20 インナーピース 20A 第1のインナーピース 20B 第2のインナーピース 20A1 、20B1 インナーピースの周方向中央部 20A2 、20B2 インナーピースの周方向両端部 20A3 、20B3 インナーピースの周方向中央部の
凸条 25a、25b インナーピース内側の溝 32a、32c インナーピース内側のパイプ圧接用の
ゴム層 40 面状ヒータであるFPCヒータ 50 ハンドルパイプ 60 スロットルパイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルパイプに組付けられる円筒型の
    ゴム製グリップ本体内に、外周に面状ヒータを巻装した
    略半円筒形状の合成樹脂製インナーピースが埋設一体化
    された車両用ヒータ内蔵グリップにおいて、前記インナ
    ーピースの周方向中央部が周方向両端部に比べて厚肉に
    形成されたことを特徴とする車両用ヒータ内蔵グリッ
    プ。
  2. 【請求項2】 ハンドルパイプに組付けられる円筒型の
    ゴム製グリップ本体内に、外周に面状ヒータを巻装した
    略半円筒形状の合成樹脂製インナーピースが埋設一体化
    された車両用ヒータ内蔵グリップにおいて、前記インナ
    ーピースの内周面には、グリップ本体の成形時に溶融ゴ
    ムが流入する断面円弧状の溝が形成されたことを特徴と
    する車両用ヒータ内蔵グリップ。
  3. 【請求項3】 ハンドルパイプに組付けられる円筒型の
    ゴム製グリップ本体内に、外周に面状ヒータを巻装した
    略半円筒形状の合成樹脂製インナーピースが埋設一体化
    された車両用ヒータ内蔵グリップにおいて、前記インナ
    ーピース内側の周方向中央部に、軸方向に延びる凸条が
    形成されたことを特徴とする車両用ヒータ内蔵グリッ
    プ。
  4. 【請求項4】 前記前記インナーピース内側の凸条形成
    領域以外の領域には、グリップ本体の成形時に溶融ゴム
    が流入する格子状に延びる断面円弧状の溝が形成された
    ことを特徴とする請求項3記載の車両用ヒータ内蔵グリ
    ップ。
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