JP3369822B2 - 自動二輪車用ヒータ内蔵グリップ - Google Patents
自動二輪車用ヒータ内蔵グリップInfo
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- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62K—CYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
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Description
動二輪車用のヒータ内蔵グリップに関する。
すように、自動二輪車のハンドルパイプ1に嵌合可能な
円筒型のゴム製グリップ本体2A内に、横断面円弧型の
補強板3およびFPCヒータ等の面状ヒータ4を埋設一
体化した構造となっている。符号5は、面状ヒータ4に
ハンダ溶接された給電用のコードで、グリップ本体2A
の側方に導出している。符号4aは、ハンダ溶接部を示
す。
給電用コード5に手や物が当たることで、あるいはスロ
ットルパイプにグリップ本体が組付けられた右側のグリ
ップでは、グリップ本体を回動させるスロットル操作の
際に、それぞれ給電用コードが引っ張られて、コード5
と面状ヒータ4間のハンダ溶接部4aにおいて断線する
おそれがある。
部7aの形成されたリング7をグリップ本体2B内に埋
設一体化し、このリング7(の挟持部7a)によってコ
ード5が挟持されるため、コード5とFPCヒータ4間
のハンダ溶接部4aに引張力が作用しない構造にした
り、給電用コードの端部に設けた給電側コネクターを、
グリップ本体に設けたヒータ側コネクターに接続する構
造(図示せず)にしたりして、給電用コードと面状ヒー
タ間接続部における構造強度を高めた技術が提案されて
いる。符号8はスロットルパイプを示す。
では、面状ヒータと給電用コード間の接続部の強度は確
保されるものの、グリップ本体にリング7やコネクター
を設けるため、構造が複雑化する上に、グリップ本体の
コード導出部が大型化し、グリップに隣接して設けられ
るスイッチ類を操作する上で邪魔になるという問題があ
る。
れたもので、その目的は、面状ヒータにハンダ溶接され
た給電用コードがグリップ本体の側方に導出した簡単な
構造であって、給電用コードと面状ヒータ間のハンダ溶
接部における断線のおそれがなく、かつグリップ本体の
コード導出部を大型化することもない自動二輪車用ヒー
タ内蔵グリップを提供することにある。
に、請求項1に係わる自動二輪車用ヒータ内蔵グリップ
においては、ハンドルパイプに組付けられる円筒型のゴ
ム製グリップ本体に面状ヒータが埋設一体化され、前記
面状ヒータにハンダ溶接された給電用コードがグリップ
本体の側面から導出する自動二輪車用ヒータ内蔵グリッ
プにおいて、前記グリップ本体内に、円筒又は半円筒型
の面状ヒータ補強用合成樹脂製インナーピースを埋設一
体化するとともに、前記グリップ本体内に埋設一体化す
る前記給電用コードを、前記インナーピースの前端部に
形成した円筒型の鍔部を半周以上周回してグリップ本体
外に導出するように構成した。請求項2においては、請
求項1記載の自動二輪車用ヒータ内蔵グリップにおい
て、前記鍔部には、周方向に延びるコード配設溝を形成
し、前記給電用コードを前記コード配設溝に配設するよ
うに構成した。請求項3においては、請求項1または2
に記載の自動二輪車用ヒータ内蔵グリップにおいて、前
記鍔部に、コードに作用する引張力を受け止めるコード
支持部を形成し、前記鍔部を周回した前記給電用コード
が前記コード支持部で折り返された形態でグリップ本体
から導出するように構成した。次に、本発明の作用につ
いて説明する。請求項1では、グリップ本体内に埋設一
体化された給電用コードは、ハンドルパイプを半周以上
周回するように配設されることで、グリップ本体のコー
ド導出部から面状ヒータとのハンダ溶接部までの長い領
域がグリップ本体内に埋設一体化されて、コードに作用
する引張力はこのグリップ本体で受け止められて、ハン
ダ溶接部に作用する引張力が低減する。特に、給電用コ
ードは、インナーピースの鍔部を半周以上周回してグリ
ップ本体外に導出しているため、面状ヒータとのハンダ
溶接部からグリップ本体外への導出部までの距離が長
く、それだけグリップ本体に埋設されている給電用コー
ドに作用するグリップ本体との密着保持力は大きい。即
ち、グリップ本体を回動することで行うスロットル操作
により、グリップ本体から導出している給電用コードに
は引張力が作用するが、この引張力は、給電用コードの
グリップ本体内埋設領域に作用する密着保持力によって
受け止められて、面状ヒータとのハンダ溶接部まで伝達
されない。また、請求項3では、グリップ本体から導出
する給電用コードに作用する引張力は、グリップ本体の
コード導出部に設けられた高硬度(グリップ本体を構成
するゴムに比べて高硬度)のコード支持部(合成樹脂製
インナーピースの鍔部に形成されたコード支持部)で受
け止められて、ハンダ溶接部に作用する引張力が低減す
る。
施例に基づいて説明する。図1〜図7は本発明の一実施
例を示すもので、図1は本発明の第1の実施例であるヒ
ータ内蔵右側グリップの斜視図、図2は同グリップの縦
断面図、図3は同グリップを構成するインナーピースと
FPCヒータの分解斜視図、図4はゴム層を省略した同
グリップの側面図、図5はゴム層を省略した同グリップ
の底面図、図6は同グリップの横断面図(図2に示す線
VI−VIに沿う断面図)、図7は同グリップの横断面図
(図2に示す線VII −VII に沿う断面図)である。
ゴムで被覆された円筒型のグリップ本体で、自動二輪車
のハンドルパイプ40(図6,7参照)に回動可能に組
付けられたスロットルパイプ30に外嵌固定されること
で右側グリップを構成する。グリップ本体10は、半円
筒型の合成樹脂製インナーピース12の外側にフレキシ
ブルプリント配線板ヒータ回路(以下、FPCヒータと
いう)20が巻装され、グリップ本体10を形成する被
覆ゴム層16の一部がFPCヒータ20の上に成形一体
化されて、インナーピース12と被覆ゴム層16との間
にFPCヒータ20が延在する構造となっている。符号
11はグリップ本体10の端部に形成されているフラン
ジ部である。
ム層16に連結一体化されて縦横に延びる帯状のパイプ
圧接用のゴム層17(軸方向に延びるゴム層17a,周
方向に延びるゴム層17b)が形成されている。即ち、
インナーピース12の内周面には、縦横に延びて互いに
連絡する浅い溝15a,15bが形成され、この溝15
a,15b内にゴム層17(17a,17b)が形成さ
れている。このゴム層17は、インナーピース12の内
周面と面一に形成されて、インナーピース12内に挿通
されたスロットルパイプ30に圧接して、グリップ本体
10とスロットルパイプ30間の接着強度を高める働き
がある。
間に延在するFPCヒータ20は、銅箔ストリップパタ
ーンPをベースフィルムとオーバーフィルムとで積層し
た断面構造で、展開すると、図3に示すように略長方形
状に構成されている。FPCヒータ20の長手方向一側
縁部には、電源接続用の導出部21が形成され、この導
出部21には、発熱源として作用する蛇行した導箔パタ
ーンPに連絡する銅箔の露出した2個のランドR1 、R
2 が形成されており、それぞれのランドR1 、R2 に
は、電源であるバッテリから延びる給電用のコード28
がハンダ溶接により接続されている。符号23はハンダ
溶接部である。符号22は、インナーピース12におけ
るFPCヒータ20の導出部21に対応する位置に突出
形成された一対のピンで、FPCヒータ20の導出部2
1に形成された孔20a,20aにこのピン22,22
を係合させることで、インナーピース12に対しFPC
ヒータ20を位置決めできる。
筒型の鍔部13が形成され、この鍔部13の外周にはコ
ード配設溝14が形成されている。そしてFPCヒータ
20にハンダ溶接された給電用コード28は、この溝1
4に配設されて鍔部13を周回し、溝14を横切るよう
に鍔部13に一体形成されているコード支持部13aを
くぐった後、鍔部13の半径外方に導出している。
ている給電用コード28は、インナーピース12の鍔部
13を周回して、グリップ本体10外に導出しているた
め、FPCヒータ20とのハンダ溶接部23からグリッ
プ本体10外への導出部までの距離が長く、それだけグ
リップ本体10に埋設されている給電用コード28に作
用するグリップ本体10との密着保持力は大きい。即
ち、グリップ本体10を回動することで行うスロットル
操作により、グリップ本体10から導出している給電用
コード28には引張力が作用するが、この引張力は、コ
ード28のグリップ本体10内埋設領域に作用する密着
保持力によって受け止められて、FPCヒータ20との
ハンダ溶接部23まで伝達されない。
において、ゴムよりも硬い、即ち、剛性の高いコード支
持部13aを折り返す形態で、グリップ本体10外に導
出している。このためコード28に作用する引張力は、
コード28のグリップ本体10内埋設領域に伝達される
前に、このコード支持部13aによって受け止められる
ため、グリップ本体10内に埋設されているコード28
に伝達される力は低減されたものとなる。
すもので、図8は本発明の第2の実施例であるヒータ内
蔵左側グリップの縦断面図、図9は同グリップを構成す
るインナーピースとFPCヒータの分解斜視図、図10
は同グリップの横断面図(図8に示す線X−Xに沿う断
面図)、図11は同グリップの横断面図(図8に示す線
XI−XIに沿う断面図)である。
内には、右側グリップに用いるものと全く同一のインナ
ーピース12が埋設されている。インナーピース12は
ゴム層16で被覆されているが、インナーピース12の
内周面に形成されている溝15a,15b内に充填され
ているゴム層17(17c,17d)のインナーピース
内側への突出量および円筒型グリップ本体10Aの内周
面の内径は、グリップ本体10Aをハンドルパイプ40
に外嵌できる大きさに形成されている。
8の接続方向だけが右側グリップの場合と相違し、FP
Cヒータ巻装位置やコード導出位置といったその他の構
造は右側グリップの場合と全く同一である。またグリッ
プ本体10のその他の構造は、前記第1の実施例(右側
グリップ)と同一であり、同一の符号を付すことによ
り、その重複した説明は省略する。
を実際にハンドルパイプに取り付け状態では、給電用コ
ード28が図12仮想線に示すように、ハンドルパイプ
40の下方(矢印Xで示す)に引き出されることになる
が、コード28の接続方向を前記した実施例と逆方向に
することで、図12実線で示すように、給電用コード2
8をハンドルパイプ40の上方(矢印Yで示す)に引き
出すように構成してもよい。即ち、車両により、コード
28を引き出しする方向を選択できる。
のインナーピース12が半円筒型で、グリップ本体10
のインナーピース12に対向する側はゴム層だけによっ
て形成されていたが、半円筒型インナーピース12に他
の半円筒型インナーピースを対向するように組付けて、
組付けた一対のインナーピースが円筒型となるように構
成してもよい。そして円筒型のインナーピース組付体の
略全周にわたってFPCヒータを配設する構造とすれ
ば、グリップ本体全体を略均一に暖めることができる。
設一体化された面状ヒータをFPCヒータとして説明し
たが、グリップ本体内に埋設するヒータはFPCヒータ
に限られるものではなく、ニクロム線等から構成された
その他の面状ヒータであってもよい。
1に係る自動二輪車用ヒータ内蔵グリップによれば、グ
リップ本体内に埋設一体化される給電用コードを、同じ
くグリップ本体内に埋設一体化される面状ヒータ補強用
の合成樹脂製インナーピース前端部に形成した円筒型の
鍔部を半周以上周回させるという簡潔な構造で、コード
と面状ヒータ間のハンダ溶接部の耐久性を確保できるの
で、コード導出部は大型とならず、スイッチ類の操作も
スムーズに行うことができる。
導出部に設けられた高硬度のコード支持部で給電用コー
ドに作用する引張力を受け止めるので、コードと面状ヒ
ータ間のハンダ溶接部の耐久性をさらに確保できる。
リップの斜視図
ヒータの分解斜視図
沿う断面図)
I に沿う断面図)
リップの縦断面図
ヒータの分解斜視図
に沿う断面図)
に沿う断面図)
リップの横断面図(図6に対応する図)
Claims (3)
- 【請求項1】 ハンドルパイプに組付けられる円筒型の
ゴム製グリップ本体に面状ヒータが埋設一体化され、前
記面状ヒータにハンダ溶接された給電用コードがグリッ
プ本体の側面から導出する自動二輪車用ヒータ内蔵グリ
ップにおいて、前記グリップ本体内には、円筒又は半円
筒型の面状ヒータ補強用合成樹脂製インナーピースが埋
設一体化されるとともに、前記グリップ本体内に埋設一
体化された前記給電用コードは、前記インナーピースの
前端部に形成された円筒型の鍔部を半周以上周回してグ
リップ本体外に導出することを特徴とする自動二輪車用
ヒータ内蔵グリップ。 - 【請求項2】 前記鍔部には、周方向に延びるコード配
設溝が形成され、前記給電用コードが前記コード配設溝
に配設されたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪
車用ヒータ内蔵グリップ。 - 【請求項3】 前記鍔部には、コードに作用する引張力
を受け止めるコード支持部が形成され、前記鍔部を周回
した前記給電用コードは、前記コード支持部で折り返さ
れた形態でグリップ本体から導出することを特徴とする
請求項1または2に記載の自動二輪車用ヒータ内蔵グリ
ップ。
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