JP2535941Y2 - ヒータ内蔵ハンドルグリップ - Google Patents

ヒータ内蔵ハンドルグリップ

Info

Publication number
JP2535941Y2
JP2535941Y2 JP1990094067U JP9406790U JP2535941Y2 JP 2535941 Y2 JP2535941 Y2 JP 2535941Y2 JP 1990094067 U JP1990094067 U JP 1990094067U JP 9406790 U JP9406790 U JP 9406790U JP 2535941 Y2 JP2535941 Y2 JP 2535941Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
grip
reinforcing plate
throttle
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990094067U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0451885U (ja
Inventor
厚 山田
一成 古井
典正 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1990094067U priority Critical patent/JP2535941Y2/ja
Publication of JPH0451885U publication Critical patent/JPH0451885U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2535941Y2 publication Critical patent/JP2535941Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動二輪車等のハンドルグリップに使用され
るヒータ内蔵ハンドルグリップに関する。
〔従来技術及び考案の解決しようとする課題〕
従来の自動二輪車用のヒータ内蔵グリップとしては、
フレキシブルプリント配線板ヒータ(以下、単にFPCヒ
ータという)を使用したものがあり、スロットルグリッ
プへの適用例としては、第6図に示されるようなものが
知られている。即ち、同図において符号2がハンドルパ
イプ1に回転可能に組付けられたスロットルパイプ、符
号3がスロットルパイプ2に組付け一体化された円筒形
状のスロットルグリップ本体である。そしてこのスロッ
トルグリップ本体3は、内部に薄板状ヒータであるFPC
ヒータ4が埋設された構造となっている。FPCヒータ
は、第7図に示されるように、絶縁性ベース4aの上に導
箔パターン4bが形成され、さらにその上にオーバレイフ
ィルム4cが積層一体化された可撓性の薄板状ヒータであ
り、通電によって導箔パターン4bが発熱し、スロットル
グリップ本体3全体が暖まる仕掛けとなっている。
しかし、前記のように構成された従来のスロットルグ
リップ(ヒータ内蔵ハンドルグリップ)では、FPCヒー
タ4が応力集中に対して強度が弱いことが十分考慮され
ておらず、製造(成形)工程や取付け作業の際におい
て、FPCヒータが誤って折り曲げられることがあり、応
力集中が生じて断線してしまうという問題があった。
本考案は前記した問題点に鑑みなされたもので、その
目的は、製造作業や取付け作業の際に、FPCヒータ等の
薄板状ヒータが折れ曲がって断線したりすることのない
ヒータ内蔵ハンドルグリップを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案に係るヒータ内蔵
ハンドルグリップにおいては、 ハンドルパイプまたはスロットルパイプに組付け一体化
される筒形状のゴム製グリップ本体内に、前記ハンドル
パイプまたはスロットルパイプの表面形状に略倣った横
断面円弧形状で、その外周面に薄板状ヒータを積層かつ
接合した薄板状補強板を埋設一体化し、前記薄板状ヒー
タを積層した補強板の内外がゴム層で覆われたヒータ内
蔵ハンドルグリップであって、前記補強板の内周面に、
グリップ本体の軸方向に延びる凸条を周方向所定ピッチ
に形成するようにしたものである。
〔作用〕
薄板状のヒータは、補強板が接合一体化されることに
より、形状が保持され、応力集中に対する強度が高くな
る。
また、薄板状ヒータの補強板が接合一体化される面
は、補強板によって保護される。
補強板に形成された凸条は、補強板の強度そのものを
高めるとともに、補強板側の凸条と凸条間にゴム層が充
填されて噛み合った形態となって、ゴム層との結合強度
を高めるべく作用する。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第5図は、本考案に係るヒータ内蔵ハンドル
グリップを、自動二輪車のスロットルグリップに適用し
た実施例を示すもので、第1図はスロットルグリップの
斜視図、第2図はスロットルグリップの縦断面図、第3
図はスロットルグリップの横断面図(第2図に示す線II
I−IIIに沿う断面図)、第4図はFPCヒータおよび補強
板を熱圧着同時成形する様子を説明する説明図、第5図
は補強板の変形例の内周面の形状を示す斜視図である。
これらの図において、符号10はハンドルパイプで、こ
のハンドルパイプ10に合成樹脂製のにスロットルパイプ
12が回転可能に組付けられている。符号14は、ハンドル
パイプ10に固定されたスロットルケーシングで、このス
ロットルケーシング14内にスロットルパイプ12の端部に
形成されているフランジ形状のスロットルワイヤ連結部
12aが回動可能に収容されている。そして、スロットル
パイプ12には円筒形状のグリップ本体21が嵌合かつ接着
一体化されてスロットルグリップ20が構成されている。
グリップ本体21は、第3図に示されるように、内側か
ら順にコルク入りゴム層21a,アルミニウム製補強板22,F
PCヒータ24が積層状態とされ、最外層部にゴム層21bが
形成された構造で、FPCヒータ24への通電によりグリッ
プ本体21全体が緩められるようになっている。なお、符
号25は、グリップ本体21の端部にグリップ本体21と一体
に形成された雄コネクタで、内部にはFPCヒータ24のラ
ンド部に突設された雄端子25aが突出している。符号26
は電源コントロール部(図示せず)から延びるコード27
に接続されている雌コネクタで、雌コネクタ26内には雄
端子25aと係合する雌端子26aが設けられている。また、
符号28はコネクタカバーで、コネクタカバー上側28a,下
側28bとからなり、ねじ止めにより一体化されてグリッ
プ本体21に固定されている。カバー上側28aはコネクタ2
6と係合できる形状とされており、上下のカバー28a,28b
が一体化されたときに雌コネクタ26を雄コネクタ25に押
圧保持するようになっている。符号16は、基部がハンド
ルパイプ10を含む車体側に固定されるとともに、スロッ
トルケーシング14に固定された化粧カバーである。
そして、スロットルグリップ21を製造するには、ま
ず、コルク入りゴムによって所定形状(スロットルパイ
プ12の湾曲面に倣う形状)にコルク入りゴム層21aを成
形しておく。一方、コルク入りゴム層21aの外周面に倣
った横断面円弧状の補強板22を作成し、補強板22の凸面
側にFPCヒータ24を接着剤等で接合一体化しておく。そ
れから、このヒータ・補強板一体物をコルク入りゴム層
21aの外側面に例えば接着剤により接合一体化する。次
にコイル入りゴム層21a,FPCヒータ24及び補強板22の一
体物を成形用金型内にインサートした状態で、コルクの
入っていないゴムによってグリップ本体21を成形する。
次いでスロットルパイプ12をグリップ本体21に圧入する
ことによってグリップ本体21とスロットルパイプ12を嵌
合一体化する。
このようなスロットルグリップの製造工程の中のグリ
ップ本体21の製造工程において、FPCヒータ24は予め補
強板22と一体化されて湾曲形状に保持されているので、
コルク入りゴム層21aに装着する際に位置決めがしやす
く作業が容易であり、また、作業中に誤って折り曲げた
りして応力集中が生じ断線するおそれもない。
なお、前記したように予め横断面円弧状とした補強板
22にFPCヒータ24を接合一体化するのではなく、第4図
に示されるように、平板状の補強板22AとFPCヒータ24間
に熱硬化性接着剤23を塗布して重合状態としたものを、
コイル入りゴム層21aの外周に倣う形成面(29a1,29
b1)を有した熱圧着プレス凹凸型29a,29bにより、両者2
2A,24を接合一体化すると同時に、横断面円弧状に成形
するようにしてもよい。
また、グリップ本体21として完成後、グリップ本体21
をスロットルパイプ12に嵌合するには、グリップ本体21
を開口側からスロットルパイプ12の外周に押し込むが、
グリップ本体21内に挿入されてくるパイプ12の端部に対
し、FPCヒータの内側面は補強板22で保護されているの
で傷つくおそれがなく、断線するおそれもない。また、
補強板22はグリップ本体21内に挿入されてくるスロット
ルパイプ12の端部に対しガイドとして作用するので嵌合
もスムーズにできる。
第5図は前記第1の実施例に示す補強板の変形例を示
すものである。この図に示す補強板22Bは前記した補強
板22と同様の円弧状とされているが、合成樹脂製である
点が相違する。前記したアルミニウム製補強板22および
この合成樹脂製補強板22Bの凹面側には、第5図に示す
ように、スロットルパイプ12の延在方向と平行に延びる
凸条であるリブ30が周方向等ピッチで多数形成され、特
に、スロットルパイプ12に嵌合する際に作用する応力に
対する強度が高められている。
なお、グリップ本体21をスロットルパイプ12に嵌合す
る際には、グリップ本体21の内側面をゴムに対して膨潤
作用のある灯油等の揮発性溶剤に浸し、グリップ本体内
側面を軟化状態とした上でスロットルパイプ12を圧入す
るようにすればスムーズに圧入でき、圧入後は、揮発性
溶剤が揮発してスロットルパイプ12とグリップ本体21と
は嵌合状態となる。
なお、前記した実施例では、スロットルグリップを例
にとって本考案を説明したが、本考案はハンドルパイプ
に直接組付け一体化される非スロットルグリップ側のハ
ンドルグリップついても同様に適用できる。
また、前記した実施例では自動二輪車に適用される例
を説明したが、本考案の適用はこれに限定されるもので
はなく、原動機付自転車や三輪バギーやスノーモービル
あるいは水上バイク等においても同様に適用できること
は明らかである。
〔考案の効果〕
以上の説明から明かなように、本考案に係わるヒータ
内蔵ハンドルグリップによれば、 薄板状ヒータが補強板に接合一体化されて形状が保持
されているので、製造工程においては、薄板状ヒータを
筒形状のグリップ本体内に成形一体化するときに、位置
決めがし易く能率が上がり、また、薄板状ヒータが折れ
曲がって応力集中が生じて断線するおそれもない。
また、グリップ本体をハンドルパイプやスロットルパ
イプに組付ける際においても、薄板状ヒータが折れ曲が
らず、しかも、補強板がガイドとして作用するので組付
けも容易である。
また、補強板に形成された凸条によって、補強板その
ものの強度が高く、しかも補強板とゴム層間の結合強度
も高いので、製造工程や組付工程においてたとえ多少乱
暴に扱ったとしても問題のない信頼性の高いグリップヒ
ータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例である自動二輪車用のス
ロットルグリップの斜視図、第2図は同スロットルグリ
ップの縦断面図、第3図は同スロットルグリップの横断
面図(第2図に示す線III−IIIに沿う断面図)、第4図
はFPCヒータおよび補強板を熱圧着同時成形する様子を
説明する説明図、第5図は補強板の変形例の内周面の形
状を示す斜視図、第6図は従来のヒータ内蔵ハンドルグ
リップ(スロットルグリップ)の横断面図、第7図はFP
Cヒータの断面図である。 10…ハンドルパイプ、12…スロットルパイプ、21…グリ
ップ本体、22,,22A,22B…補強板、24…薄板状ヒータで
あるFPCヒータ、30…補強板の内周面に形成した凸条リ
ブ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルパイプまたはスロットルパイプに
    組付け一体化される筒形状のゴム製グリップ本体内に、
    前記ハンドルパイプまたはスロットルパイプの表面形状
    に略倣った横断面円弧形状で、その外周面に薄板状ヒー
    タを積層かつ接合した薄板補強板が埋設一体化され、前
    記薄板状ヒータを積層した補強板の内外がゴム層で覆わ
    れたヒータ内蔵ハンドルグリップであって、前記補強板
    の内周面には、グリップ本体の軸方向に延びる凸条が周
    方向所定ピッチに形成されたことを特徴とするヒータ内
    蔵ハンドルグリップ。
JP1990094067U 1990-09-10 1990-09-10 ヒータ内蔵ハンドルグリップ Expired - Lifetime JP2535941Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990094067U JP2535941Y2 (ja) 1990-09-10 1990-09-10 ヒータ内蔵ハンドルグリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990094067U JP2535941Y2 (ja) 1990-09-10 1990-09-10 ヒータ内蔵ハンドルグリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0451885U JPH0451885U (ja) 1992-04-30
JP2535941Y2 true JP2535941Y2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=31831737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990094067U Expired - Lifetime JP2535941Y2 (ja) 1990-09-10 1990-09-10 ヒータ内蔵ハンドルグリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2535941Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037399A1 (ja) * 2005-09-30 2007-04-05 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. 電熱ヒータ付きハンドル用グリップ部材

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63189990U (ja) * 1987-05-29 1988-12-07
JPH01154485A (ja) * 1987-12-10 1989-06-16 Hitachi Metals Ltd 面状ヒータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037399A1 (ja) * 2005-09-30 2007-04-05 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. 電熱ヒータ付きハンドル用グリップ部材
US8481889B2 (en) 2005-09-30 2013-07-09 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. Hand grip member with electric heater

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0451885U (ja) 1992-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5834734A (en) Handgrip with built-in heater
JP2535941Y2 (ja) ヒータ内蔵ハンドルグリップ
JPS5896123U (ja) 軸受装置
JP5609685B2 (ja) ワイヤハーネスに設けられるシールド体の製造方法
JPH0644791Y2 (ja) 自動二輪車用ヒータ内蔵グリップ
JPH0341992Y2 (ja)
JPH03115184U (ja)
JPH0644792Y2 (ja) 自動二輪車用ヒータ内蔵グリップ
JPS5825371U (ja) 水槽組立用単位板
JPS62159108U (ja)
JPH0455810U (ja)
JPH0239491U (ja)
JPS6146725U (ja) リ−ドレス型電解コンデンサ
JPS58165875U (ja) 車輛灯具用ソケツト
JPS5941323U (ja) 内視鏡の折れ止め管取付装置
JPH01153602U (ja)
JPS60119086A (ja) 端子金具における電線接続部の防水処理方法
JPS62192632U (ja)
JPH0526775U (ja) 自動二輪車用ヒータ内蔵グリツプ
JPS6073221U (ja) モ−ルドコンデンサ
JPS593185U (ja) 熱交換器の樹脂タンク
JPH0453389U (ja)
JPS59115632U (ja) コンデンサ
JPH0736567U (ja) モータの防水構造
JPS5861985U (ja) 可撓性ホ−ス