JPH0729030Y2 - 車輌用ヒータ内蔵スロットルグリップ - Google Patents

車輌用ヒータ内蔵スロットルグリップ

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JPH0729030Y2
JPH0729030Y2 JP818690U JP818690U JPH0729030Y2 JP H0729030 Y2 JPH0729030 Y2 JP H0729030Y2 JP 818690 U JP818690 U JP 818690U JP 818690 U JP818690 U JP 818690U JP H0729030 Y2 JPH0729030 Y2 JP H0729030Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動二輪車や原動機付自転車や三輪バギーある
いはスノーモービル等のT字形状やY字形状のハンドル
に使用される車輌用ヒータ内蔵スロットルグリップに関
する。
〔従来技術〕
従来からオートバイにおいては手が風雨に晒されている
ため、冬場などにおいては著しく冷え、運転に支障をき
たすものである。そのため、最近ではハンドルのグリッ
プ内にヒータを組み込み、必要に応じてグリップを加熱
するようにしている。
第12図および第13図は既に出願されているこの種のヒー
タ内蔵グリップの一例を示す斜視図および横断面図、第
14図は既に出願されているヒータ内蔵グリップの他の例
の横断面図である。これらの図において、符号1はハン
ドルパイプ2に取付けられたスロットルグリップで、こ
のスロットルグリップ1は、合成樹脂製のスロットルパ
イプ1aの外周にゴム又は合成樹脂製のグリップ本体1bが
一体化されて、ハンドルパイプ2に回転自在に組付けら
れた構造となっている。符号3はグリップ本体1bに埋設
されたヒータ回路を形成するフレキシブルプリント配線
板(以下、単にFPCヒータという)で、このFPCヒータ3
は、ポリエステルフィルム、ポリイミドフイルム等から
なるベースフイルム4上に銅、アルミニウム等の導電箔
5を形成してヒータ回路とし、その上にオーバーレイフ
イルム6を被覆したもので、一側縁にはグリップ本体1b
の外部に導出される電源接続用の導出部3aが延設されて
いる。この導出部3aは、FPCヒータ3の発熱部に電流を
供給する給電路であり、電源接続用の導出部3aは、ハン
ドルパイプ2に固定されたスイッチボックス8の開口部
8aからボックス外に延出し、スイッチボックス8に設け
られているスイッチ7を介して通電用のコード(図示せ
ず)と接続されている。導出部3aはスイッチボックス8
内においてスロットルグリップ1の回動操作を妨げない
ように十分たるんだ状態に延設され、かつ折り返されて
スイッチ7に接続されている。なお符号3bは電源接続用
の導出部における折返し部である。なお第14図符号1b1
はグリップ本体1bのFPCヒータ内側に形成されたコルク
入りゴム層で、FPCヒータ3から金属製ハンドルパイプ
2への放熱を抑制することにより、効率よくグリップを
緩めるようになっている。
〔考案の解決しようとする課題〕
しかし前記した従来技術では、導出部3aはスイッチボッ
クス8内に収容されており、あるいは導出部3aを保護す
べくスイッチボックス8とは別体の給電路ケーシング
(図示せず)内に格納することもあるが、スイッチボッ
クスや給電路ケーシングとグリップ本体とは相対回動で
きる構造のため両者間には隙間があり、この隙間を介し
てスイッチボックスや給電路ケーシング内に水が侵入し
て溜り、寒冷地では溜った水が凍結し、導出部3aの動き
を拘束しスロットル操作を妨げるとか、無理にスロット
ルを回すと導出部3aが切断される等の問題がある。さら
に氷によってFPCヒータの熱が奪われるので、ヒータの
熱効率が悪いという問題もある。
本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、
その目的は面状ヒータの発熱部に電流を供給する給電路
を格納する給電路ケーシング内に水が溜らない構造の車
輌用ヒータ内蔵スロットルグリップを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、請求項(1)に係る車輌用
ヒータ内蔵スロットルグリップにおいては、ハンドルパ
イプに回動可能に組付けられるスロットルパイプに、面
状ヒータの埋設された筒状のグリップ本体が一体化され
てなる車輌用ヒータ内蔵スロットルグリップにおいて、
面状ヒータの発熱部に電流を供給する帯状又はコード状
の給電路をハンドルパイプに固定される給電路ケーシン
グ内に格納するとともに、この給電路をケーシングに形
成した開孔からケーシング外に延出し、この給電路ケー
シングの底部に水抜孔を形成するようにしたものであ
る。
また請求項(2)においては、前記給電路ケーシング
を、ハンドルパイプに固定するスロットルパイプ格納用
のスロットルケーシングと一体に形成するようにしたも
のである。
〔作用〕
給電路ケーシング内に侵入した水はケーシング底部の水
抜孔からケーシング外に排出される。
また給電路ケーシングとスロットルケーシングとは一体
であり、それだけケーシングとしての大きさもコンパク
トとなる。さらに二部材であったものが一部材で足り
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図〜第6図は本考案の一実施例である自動二輪車用
のヒータ内蔵スロットルグリップを示すもので、第1図
はヒータ内蔵スロットルグリップの縦断面図、第2図は
同グリップの分解斜視図、第3図は第1図に示す線III-
IIIに沿う断面図、第4図は第1図に示す線IV-IVに沿う
断面図、第5図はFPCヒータを展開して示す配線図、第
6図は外筒体内層部の斜視図である。
これらの図において、符号11は多数の気孔の形成された
合成樹脂製のスロットルパイプで、ポリプロピレンやポ
リアセタールを発泡状態として成形したもので、組織内
には無数の気孔が分散された構造となっている。そして
このスロットルパイプ11を内筒体として、スロットルパ
イプ11の回りにグリップ本体であるゴム製外筒体12がス
ロットルパイプ11と一体に成形され、又はスロットルパ
イプ外周に圧入されている。符号11aはスロットルパイ
プ側の突条部、符号12cは外筒体側の凹条部で、両者11
a,12cが嵌合してスロットルパイプ11と外筒体12とが回
り止めされている。外筒体12内にはFPCヒータ20が巻回
埋設されてヒータの内蔵されたスロットルグリップ10が
構成され、スロットルパイプ11が金属製のハンドルパイ
プ2に回動自在に嵌合されている。外筒部12の外表面に
は長手方向に延びる滑り止め用の凸条12dが形成されて
いる。FPCヒータ20は、第3図に示されるように外筒体1
2の周方向略半分の領域にわたって巻回埋設されてお
り、FPCヒータ20の発熱によって外筒体12が暖められる
ようになっている。外筒体12のFPCヒータ20の内側領域
はコルク入りゴムよりなる外筒体内層部12aで、この内
層部12aはコルクの入っていない外筒体外層部12bと比べ
て断熱性に優れている。
従ってFPCヒータ20の熱はコルク入りゴムよりなる外筒
体内層部12aで断熱されている。さらに内筒体であるス
ロットルパイプ11構成組織の気孔内の空気層によってさ
らに断熱されるようになっており、ハンドルパイプ2側
への放熱量が非常に小さくなっている。
符号10aは右手で把むグリップ領域で、グリップ10の軸
方向内側(第1図左側)端部(スロットルパイプの左端
部)にはスロットルワイヤー40(第2図参照)の接続さ
れたワイヤー連結部10bが形成されている。符号41はス
ロットルワイヤー40の係合溝である。そしてこのワイヤ
ー連結部10bとグリップ領域10aとの間にはFPCヒータ20
の電源接続用の導出部21の周回される導出部周回領域10
cが形成されて、スロットルグリップ10として一体化さ
れている。なおワイヤー連結部10bおよび導出部周回領
域10cはスロットルパイプ11の一部である。また符号14
は容器状の金属製エンドキャップで、ハンドルパイプ2
内の端部に固定されたハンドルの振動防止用バランサー
17にねじ16によって螺着されている。
FPCヒータ20には、発熱部である面状の発熱部20aに電流
を供給する給電路である帯状の電源接続用の導出部21が
形成されている。この導出部21は、導出部周回領域10c
上に突出する盛上り部10eから面状の発熱部20aの延在方
向と平行で、スロットル開となるグリップ回転方向に沿
って延出されている。そしてこの導出部21は、給電路ケ
ーシング60内において導出部周回領域10cを周回し、ケ
ーシング60の開孔65において挟持されて、開孔65からケ
ーシング外に延出し、コネクター雄部30aに接続されて
いる。そしてこのコネクター雄部30aには、電源である
バッテリ24から延びる通電用コード34の端部に設けられ
たコネクター雌部30bが接続される。なお符号10dはグリ
ップ領域10aの内側端部に形成されている大径のフラン
ジ部である。
また符号50は、ハンドルパイプ2を挟み、互いにビス締
結(符号53はビスである)されることにより内部にワイ
ヤー連結部10bを回動可能に収容して、ハンドルパイプ
2に固定されるスロットルケーシング(符号52は上側ス
ロットルケーシング、54は下側スロットルケーシング)
である。符号55(第2図参照)はワイヤー連結部収容用
の凹部である。符号60は、上側スロットルケーシング52
及び下側ケーシング54の側面にそれぞれ一体に形成さ
れ、導出部21を格納する給電路ケーシング(符号62は上
側供給路ケーシング、符号64は下側給電路ケーシング)
である。上側給電路ケーシング62は上側スロットルケー
シング52と略同一の大きさの半円筒容器形状で、下側給
電路ケーシング64は導出部21の弛んだ状態に対応できる
ように下方に膨らんだ容器形状とされている。符号56は
ビス挿通孔57の形成されているボス部で、下側ケーシン
グ54,64のビス締結側と反対側には爪54a,64aが突出形成
されている。一方、上側ケーシング52,62には、爪54a,6
4aの係合できる係合孔52a,62aが形成されている。そし
て爪54a,64aを係合孔52a,62aに係合することによって上
下のケーシングの一方の側が抜け止めされるので、一本
のビス53によって上下のケーシングを簡単に締結するこ
とができる。また係合孔52a,62aの両側及び間には縦リ
ブ63が突出形成されて、係合孔52a,62aの周辺の強度が
確保されている。また上下の給電路ケーシング62,64の
付き合わせ部には、接着されたゴムブッシング66(66a,
66b)によって形成される導出部延出用の開孔65が形成
され、上下のケーシングをビス止めしたときに導出部21
がブッシング66によって挟持される。
このためスロットル操作に伴って導出部21をケーシング
外に押し出そうとする力が作用しても、あるいは導出部
21にケーシング外方から引っ張る力が作用しても、導出
部21がケーシング外部にスライドすることはなく、従っ
てケーシング外に延出する導出部21の長さをスロットル
操作等の動作の邪魔にならない必要最小限の長さにでき
る。またスロットル操作に伴ってケーシング62,64内の
導出部21が第4図仮想線に示すように変形するが、導出
部21は折返し部等の応力集中するおそれのある部位がな
いので、変形に伴って生じる曲げ応力は導出部21全体に
分散される。従って導出部21が疲労破損されにくい構
造、即ち、断線のおそれの少ない構造となっている。
また下ケーシング64の下面には、水抜用の孔67が形成さ
れており、たとえケーシング64内に水が侵入したとして
も、水はこの孔67からケーシング外に排出されるので、
ケーシング内に溜った水が凍結してスロットル操作を妨
げる等の不具合がない。特に孔67の大きさは、表面張力
によって水の落下を妨げることのない十分な大きさとさ
れている。
スロットルグリップ10は、第1図,第2図及び第4図に
示されるように、スロットルケーシング60によってスロ
ットルパイプ11のワイヤー連結部10bが支承されてハン
ドルパイプ2に回動可能に組付けられているが、大径の
フランジ部10dは、給電路ケーシング60の側面62a,64aに
接近して配置されている。
FPCヒータ20を構成するFPCの基本的構造は、第14図に示
されるように、導電箔(銅箔)5をベースフイルム4と
オーバーレイフイルム6で挟み込んだ従来公知の積層構
造である。そして外筒体12内にFPCヒータ20を埋め込ん
でグリップとして一体化する方法としては、半加硫状態
の外筒体内層部12aの外周にFPCヒータ20を巻装し、この
上に半加硫状態の外筒体外層部12bを形成し、硫化させ
てグリップとして一体化させる。このFPCヒータ内蔵グ
リップの製造方法については、実願昭62-150228号(実
公平3-41991号公報)に詳しく説明されており、その詳
細な説明は省略する。
FPCヒータ20は、第5図に示されるように、それぞれ銅
箔ストリップが蛇行状に形成されて直列接続された第1
および第2のヒータ回路20A,20Bとからなる。FPCヒータ
20の一側縁部にはグリップ外に導出される帯状の電源接
続用の導出部21が形成されている。この導出部21には、
3本の銅箔ストリップが導出部延出方向に形成されてお
り、導出部21の先端部においてそれぞれの銅箔ストリッ
プが露出しコネクター雄部30aに接続されている。符号2
2は切替スイッチで、両ヒータ回路20A,20Bを選択的に切
替えてバッテリ24に接続することにより、加熱温度を二
段階に切替えることができる。例えばスイッチ22を接点
Hに接続すると、第1および第2のヒータ回路20A,20B
がバッテリ24に対して直列接続され、一方、接点Lに切
替接続すると第1のヒータ回路20Aのみがバッテリ24に
接続され、さらに接点Oに切替接続すると、両ヒータ回
路がOFFとなる。
FPCヒータ20を構成する各ヒータ回路20A,20Bの各銅箔ス
トリップは、グリップ軸方向(第5図左右方向)に延在
するような回路パターンに形成されている。そのためグ
リップ円周方向(第5図上下方向)にFPCヒータ20を曲
げ易く、ヒータ内蔵グリップの製造時において、前記し
た外筒体内層部12aの外周にFPCヒータ20を巻装する作業
が容易となっている。
またFPCヒータ20の導出部形成側(第5図左側)には、
一対の位置決め用の係合孔28が形成されており、予め半
円筒形状に形成した外筒体内層部12aの外周面に、第6
図に示すようにFPC側係合孔28に整合する係合突起12eを
突出形成するようにし、インサート成形時に係合孔28を
係合突起12eに合わせてFPCヒータ20を位置決めするよう
になっている。またFPCヒータ20には数多くの丸孔26が
形成されており、外筒体内層部12aに倣った形状に湾曲
させ易くなっており、しかもこの丸孔26内に外筒体外層
部12bの一部が入り込んで外筒体内外層部12a,12bが一体
化されている。
また前記実施例では、給電路ケーシング60がスロットル
ケーシング50と一体に形成されている実施例について説
明したが、第7図に示されるように、スロットルケーシ
ング50Aと給電路ケーシング60Aとがそれぞれ別体に形成
されている構造であってもよい。また下側給電路ケーシ
ング64Aの底面には水抜孔67が形成されている。なおこ
の場合には、給電路ケーシング60Aを形成する上ケーシ
ング62Aと下ケーシング64Bはスロットルパイプ11にビス
固定されており、給電路ケーシング60Aはスロットルパ
イプ11と一体に回動する構造となっている。その他は前
記実施例と同様であり、同一の符号を付すことによりそ
の説明は省略する。
第8図及び第9図は本考案の他の実施例を示すもので、
第8図はヒータ内蔵スロットルグリップの要部横断面
図、第9図は同グリップに内蔵されるFPCヒータの展開
図である。
この実施例では、FPCヒータの発熱部20aにコード21Aが
接続されて、電源接続用の導出部がコード21Aにより構
成されている。コード21Aは、FPCヒータの発熱部20aに
形成されたランド部Rにハンダ溶接やカシメ等の適宜手
段によって電気的に接続されている。そして上ケーシン
グ62と下ケーシング64間において導出部延出用の隙間を
形成する開孔周縁部によってコード21Aを挟持するよう
になっている。
その他は前記した実施例と同様であり、同一の符号を付
すことによりその説明は省略する。
なお電源接続用の導出部をコード21Aに代えて、第10図
に示すように、FPCヒータとは別体に形成した帯状のFPC
21BをFPCヒータの発熱部20aにハンダ溶接等によって接
続した構造であってもよい。
第11図は本考案のさらに他の実施例を示すもので、発熱
部20aと一体に形成されている導出部21をグリップ本体
の導出部周回領域10cに一回転以上周回させたものであ
る。この実施例では、スロットルグリップの回動操作に
よって導出部21が弛むが、導出部21全体が半径方向外方
に膨らむため、給電路ケーシング60Aの大きさ、特に下
ケーシング64を小さくできるという利点がある。
その他は前記した第1の実施例と同様であり、同一の符
号を付すことによりその説明は省略する。
なお前記した実施例では、いずれの場合も、グリップに
巻回埋設する面状ヒータをFPCヒータによって構成して
いるが、面状ヒータはFPCヒータに限定されるものでは
ない。即ち、面状ヒータのその他の例としては、ヒータ
回路を形成する布状のカーボン繊維を樹脂フィルムでサ
ンドイッチ状に積層したカーボン繊維入りラミネート構
造、ヒータ回路を形成するカーボン印刷回路を樹脂フィ
ルムでサンドイッチ状に積層したカーボン塗料印刷構
造、打ち抜き加工されてヒータ回路を形成するステンレ
ス等の金属薄板を樹脂フィルムでサンドイッチ状に積層
した構造等をあげることができる。
また前記した実施例では、自動二輪車用のスロットルグ
リップについて説明したが、本考案は自動二輪車用のス
ロットルグリップに限定されるものではなく、原動機付
自転車や三輪バギーやスノーモービル等のT字やY字形
状等の二股状のハンドルを有するスロットルグリップに
広く適用できる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、請求項(1)に係る車
輌用ヒータ内蔵スロットルグリップにおいては、給電路
ケーシング内に侵入した水はケーシング底部の水抜孔か
らケーシング外に排出されるので、ケーシング内に水が
溜ることがなく、溜った水が凍ることに起因する各種の
不具合(スロットル操作を妨げることや面状ヒータの熱
効率を低下させる等)がない。
請求項(2)に係る車輌用ヒータ内蔵スロットルグリッ
プにおいては、給電路ケーシングとスロットルケーシン
グとは一体であり、それだけケーシングの大きさもコン
パクトとなる。さらに二部材であったものが一部材で足
りるので、ハンドパイプへの組付性及び作業性において
優れたものとなっている。
【図面の簡単な説明】
第1図はヒータ内蔵スロットルグリップの縦断面図、第
2図は同グリップの分解斜視図、第3図は第1図に示す
線III-IIIに沿う断面図、第4図は第1図に示す線IV-IV
に沿う断面図、第5図はFPCヒータの展開図、第6図は
外筒体内層部の斜視図、第7図は本考案の他の実施例で
あるヒータ内蔵スロットルグリップの側面図、第8図は
本考案の他の実施例であるヒータ内蔵スロットルグリッ
プの要部の横断面図、第9図は第8図に示すグリップに
内蔵されるFPCヒータの展開図、第10図は他のFPCヒータ
の展開図、第11図は本考案のさらに他の実施例であるヒ
ータ内蔵スロットルグリップの要部の横断面図、第12図
および第13図は従来のヒータ内蔵グリップの斜視図およ
び横断面図、第14図は先に提案されているヒータ内蔵グ
リップの横断面図である。 2……ハンドルパイプ、11……スロットルパイプ、12…
…ヒータ内蔵グリップ本体である外筒体、20……面状ヒ
ータであるFPCヒータ、20a……発熱部、21……給電路で
ある導出部、21A……給電路であるコード、21B……給電
路であるFPC、50(52,54)……スロットルケーシング、
60(62,64)……給電路ケーシング、67……水抜孔。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルパイプに回動可能に組付けられる
    スロットルパイプに、面状ヒータの埋設された筒状のグ
    リップ本体が一体化されてなる車輌用ヒータ内蔵スロッ
    トルグリップにおいて、面状ヒータの発熱部に電流を供
    給する帯状又はコード状の給電路がハンドルパイプに固
    定される給電路ケーシング内に格納されるとともに、ケ
    ーシングに形成された開孔からケーシング外に延出され
    ており、この給電路ケーシングの底部には水抜孔が形成
    されていることを特徴とする車輌用ヒータ内蔵スロット
    ルグリップ。
  2. 【請求項2】前記給電路ケーシングは、ハンドルパイプ
    に固定されてスロットルパイプを格納するスロットルケ
    ーシングに一体に形成されたことを特徴とする請求項
    (1)記載の車輌用ヒータ内蔵スロットルグリップ。
JP818690U 1990-02-01 1990-02-01 車輌用ヒータ内蔵スロットルグリップ Expired - Lifetime JPH0729030Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998008731A1 (fr) * 1996-08-29 1998-03-05 Koito Manufacturing Co., Ltd. Poignee a element chauffant pour vehicules

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