JPH106713A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPH106713A
JPH106713A JP8179786A JP17978696A JPH106713A JP H106713 A JPH106713 A JP H106713A JP 8179786 A JP8179786 A JP 8179786A JP 17978696 A JP17978696 A JP 17978696A JP H106713 A JPH106713 A JP H106713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
cap layer
softener
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8179786A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Fujino
健太郎 藤野
Masayuki Ohashi
昌行 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP8179786A priority Critical patent/JPH106713A/ja
Publication of JPH106713A publication Critical patent/JPH106713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行初期から走行末期に至るまで優れた氷雪
上性能を発揮し得る空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 一対のビード部と、これに連なり外方に
延在する一対のサイド部と、両ビード部間にトロイダル
状に延在して補強するカーカス層と、両サイド部に跨が
るトレッド部とを備え、該トレッド部が接地側のキャッ
プ層とその内側に隣接するベース層とからなる空気入り
タイヤにおいて、前記キャップ層のゴム組成物がゴム成
分100重量部に対して軟化剤を0〜15重量部含有
し、前記ベース層のゴム組成物がゴム成分100重量部
に対して軟化剤を25〜50重量部含有し、前記キャッ
プ層と前記ベース層の軟化剤含有量の差が25〜50重
量部であり、前記キャップ層の−20℃での動的弾性率
E’が60×10〜120×10dyn/cm
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷雪路面上におけ
る駆動性能、制動性能及び操縦性能(以下「氷雪上性
能」と総称する場合あり)が改善され、かつその氷雪上
性能の走行初期と走行末期との差が小さい空気入りタイ
ヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気入りタイヤは、氷雪路面上を
走行する際の駆動性、制動性及び操縦性を確保するため
に、トレッドのゴム質について低温での動的弾性率を低
く保つ手法がとられてきた。そのために、トレッドのゴ
ム組成物にガラス転移点の低いポリマーを用い、かつ軟
化剤を添加したり、トレッドを発泡ゴムとする等の手法
が採られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の手法を採用してもユーザーが満足しうる氷雪上性能を
発揮できるまでには至っていないのが現状である。すな
わち、トレッドゴムの動的弾性率をより低く保ち氷雪上
性能をさらに向上させるべく、軟化剤のさらなる添加や
発泡率の増加などといった手法を採った場合、これらに
はそれぞれ以下のような問題点がある。
【0004】発泡率を増加することによる動的弾性率の
低下は、耐摩耗性を大きく低下させ、従って現状では従
来の市販品以上に発泡させることは困難である。
【0005】軟化剤のさらなる増加は、走行による軟化
剤の消失によりゴムが硬化し、新品時の氷雪上性能に対
して、一定距離走行後の氷雪上性能が大きく低下してし
まうという問題がある。
【0006】そこで本発明の目的は、走行初期から走行
末期に至るまで優れた氷雪上性能を発揮し得る空気入り
タイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、タイヤトレッド部を接
地側のキャップ層とその内側に隣接するベース層とから
なる、所謂キャップ・ベース構造とし、両層のゴム組成
物間の軟化剤含有量に所定の差を設け、かつキャップ層
の−20℃での動的弾性率E’を所定範囲に設定するこ
とにより、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の空気入りタイヤは、一
対のビード部と、これに連なり外方に延在する一対のサ
イド部と、両ビード部間にトロイダル状に延在して補強
するカーカス層と、両サイド部に跨がるトレッド部とを
備え、該トレッド部が接地側のキャップ層とその内側に
隣接するベース層とからなる空気入りタイヤにおいて、
前記キャップ層のゴム組成物がゴム成分100重量部に
対して軟化剤を0〜15重量部含有し、前記ベース層の
ゴム組成物がゴム成分100重量部に対して軟化剤を2
5〜50重量部含有し、前記キャップ層と前記ベース層
の軟化剤含有量の差が25〜50重量部であり、前記キ
ャップ層の−20℃での動的弾性率E’が60×10
〜120×10dyn/cmであることを特徴とす
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の空気入りタイヤにおいて
は、キャップ層のゴム組成物の軟化剤の配合量がゴム成
分100重量部に対して0〜15重量部である。この配
合量が15重量部を超えると、走行による軟化剤の消失
によりゴムが硬化し、走行しているうちに氷雪上性能が
大きく低下してくる。キャップ層においては、軟化剤が
まったく配合されていなくともよい。
【0010】これに対し、ベース層のゴム組成物の軟化
剤の配合量はゴム成分100重量部に対して25〜50
重量部である。この配合量が25重量部未満であるとキ
ャップ層との含有量の差が必然的に25重量部未満とな
り軟化剤が移行しにくく、キャップ層の硬化の抑制が困
難なため、本発明の目的を達成することができず、一
方、50重量部を超えると軟化剤がカーカス層へ移行
し、カーカス層の耐久性の低下を招くことになる。
【0011】また、本発明の空気入りタイヤにおいて
は、前記キャップ層と前記ベース層の軟化剤含有量の差
が25〜50重量部、好ましくは35〜50重量部であ
る。この差が25重量部未満であると上述のように軟化
剤が移行しにくく、キャップ層の硬化の抑制が困難なた
め、本発明の目的を達成することができず、一方、50
重量部を超えるとベース層のゴム組成物の軟化剤の配合
量が結果として50重量部を超えることとなってしまい
軟化剤がカーカス層へ移行し、カーカス層の耐久性の低
下を招くことになる。
【0012】なお、本発明における軟化剤は、アロマテ
ィック系、ナフテン系、パラフィン系若しくはこれらの
混合系のいずれをも含むものであり、特に制限されるべ
きものではない。
【0013】さらに、本発明の空気入りタイヤにおいて
は、トレッド部の接地面側のキャップ層のゴム組成物の
−20℃での動的弾性率E’が60×10〜120×
10dyn/cmの範囲内である。このE’が12
0×106dyn/cm2 を超えると、路面に対する接
地面積が低下することにより氷雪上性能が低下する。一
方、このE’が60×106dyn/cm2 未満である
と、逆にタイヤ表面のブロックの倒れ込みが大きくなり
すぎ、却って氷雪上性能および乾燥路面での性能の低下
を招くことになる。
【0014】なお、本発明においては、トレッド部のキ
ャップ層とベース層のゴム組成物におけるポリマー成分
は、ともに特に制限されるべきものではないが、柔軟性
や破壊特性の見地から天然ゴム(NR)およびポリブタ
ジエンゴム(BR)のブレンド系が好ましく、またかか
るゴム組成物に添加する軟化剤以外の成分は、老化防止
剤、カーボンブラック等の充填剤、加硫促進剤、加硫
剤、分散剤等を適宜配合することができる。さらに、ト
レッドを発泡ゴム層とするときには、発泡剤として、例
えば、二酸化炭素を発生する重炭酸アンモニウム、重炭
酸ナトリウムおよび窒素を発生するニトロソスルホニル
アゾ化合物等を使用することができ、また発泡助剤とし
て尿素等を使用することができる。なお、発泡ゴム層に
おける発泡率は、氷雪上性能の改良及び耐摩耗性保持の
面から好ましくは3〜50%である。
【0015】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づき具体的に説
明する。下記の表1に示す配合処方に従いキャップ部の
ゴム組成物を(但し、組成物3については比較例2にお
いてベース部にも使用)、また下記の表2に示す配合処
方に従いベース部のゴム組成物を夫々調製した。これら
ゴム組成物を下記の表3示すように組み合わせてキャッ
プ・ベース構造のトレッド部を有する、タイヤサイズ1
85/70R13の乗用車用空気入りタイヤを試作し
た。かかる試験空気入りタイヤのトレッドゴムの評価お
よびタイヤ性能の試験は下記の方法で行った。
【0016】(1)発泡率Vs 下記の表1に示す組成物1および組成物2の発泡率は、
試験タイヤのトレッド層の発泡ゴム層からブロック状の
試料を切り出し、ブロック状の試料の密度ρl(g/c
3 )を測定し、一方無発泡ゴム(固相ゴム)のトレッ
ドの密度ρo を測定し、次式を用いて求めた。 Vs=(ρo /ρl −1)×100(%)
【0017】(2)動的弾性率 試験タイヤのトレッド層から長方形の試料(幅5mm、
長さ20mm、厚さ2mm)を切り出し、動的弾性率計
(東洋精機社製)を用いて、温度−20℃、振動数50
Hz、振幅歪1%、初期歪10%にて測定した。
【0018】(3)新品時氷上制動性能 試験タイヤにおいて、下記に示す走行後タイヤとタイヤ
表面の状態を同条件にするため、各新品試験タイヤを排
気量1800ccの乗用車に装着し、一般公道を500
km走行させた後、制動性能の試験を行った。この試験
は、各試験タイヤを排気量1800ccの乗用車に装着
した後、外気温−5℃の氷上で20km/h走行での制
動距離を測定し、比較例1の性能を100として指数表
示した。ここで、数値が大きいほど制動性能は良好であ
る。
【0019】(4)走行後氷上制動性能 各試験タイヤを排気量1800ccの乗用車に装着し、
約6カ月間に一般公道を10,000km走行させた
後、上記新品時氷上制動性能試験と同様の試験を実施し
た。ここでは、比較例1の新品時氷上制動性能を100
として指数表示した。数値が大きいほど制動性能は良好
である。
【0020】
【表1】 *1 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−1−
スルフェンアミド *2 ジニトロソペンタメチレンテトラミン
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】上記表3より、実施例1〜3の空気入りタ
イヤは、新品時氷上制動性能に対する走行後氷上制動性
能の低下が極めて小さいことが明らかである。これに対
し、比較例1のように、キャップ層とベース層の軟化剤
含有量の差が25重量部以下であり、かつキャップ層の
軟化剤含有量が15重量部以上であると、氷上制動性能
の低下が大きい。また、比較例2のように、ベース層を
もたない場合も、氷上制動性能の低下が大きい。さら
に、比較例3のように、トレッド層のゴム組成物の−2
0℃での動的弾性率E’が120×10dyn/cm
を超えると、新品時氷上制動性能が充分ではなくなっ
てしまう。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の空気
入りタイヤにおいては、タイヤトレッド部をキャップ・
ベース構造とし、両層のゴム組成物間の軟化剤含有量に
所定の差を設け、かつキャップ層の−20℃での動的弾
性率E’を所定範囲に設定したことにより、走行初期か
ら走行末期に至るまで優れた氷雪上性能を発揮すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビード部と、これに連なり外方に
    延在する一対のサイド部と、両ビード部間にトロイダル
    状に延在して補強するカーカス層と、両サイド部に跨が
    るトレッド部とを備え、該トレッド部が接地側のキャッ
    プ層とその内側に隣接するベース層とからなる空気入り
    タイヤにおいて、 前記キャップ層のゴム組成物がゴム成分100重量部に
    対して軟化剤を0〜15重量部含有し、 前記ベース層のゴム組成物がゴム成分100重量部に対
    して軟化剤を25〜50重量部含有し、 前記キャップ層と前記ベース層の軟化剤含有量の差が2
    5〜50重量部であり、 前記キャップ層の−20℃での動的弾性率E’が60×
    106 〜120×106 dyn/cm2 であることを特
    徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記キャップ層と前記ベース層の軟化剤
    含有量の差が35〜50重量部である請求項1記載の空
    気入りタイヤ。
JP8179786A 1996-06-21 1996-06-21 空気入りタイヤ Pending JPH106713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8179786A JPH106713A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8179786A JPH106713A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH106713A true JPH106713A (ja) 1998-01-13

Family

ID=16071876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8179786A Pending JPH106713A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH106713A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4889225A (en) * 1986-12-17 1989-12-26 Uitert Johannes H Van Device for supplying containers to an apparatus for handling them
JP2008188837A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Bridgestone Corp ゴム部材
JP2013159248A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Bridgestone Corp 二輪車用空気入りタイヤ
US20150191047A1 (en) * 2014-01-08 2015-07-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Studless winter tire
JP2016222247A (ja) * 2016-10-03 2016-12-28 株式会社ブリヂストン 二輪車用空気入りタイヤ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4889225A (en) * 1986-12-17 1989-12-26 Uitert Johannes H Van Device for supplying containers to an apparatus for handling them
JP2008188837A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Bridgestone Corp ゴム部材
JP2013159248A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Bridgestone Corp 二輪車用空気入りタイヤ
US20150191047A1 (en) * 2014-01-08 2015-07-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Studless winter tire
JP2015129238A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 住友ゴム工業株式会社 スタッドレスタイヤ
US10071598B2 (en) * 2014-01-08 2018-09-11 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Studless winter tire
JP2016222247A (ja) * 2016-10-03 2016-12-28 株式会社ブリヂストン 二輪車用空気入りタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2145355C (en) Pneumatic tire having formed rubber
JP2568502B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5244444B2 (ja) 冬用タイヤ
JPS6389547A (ja) 寒冷地用空気入りタイヤ
JP2782551B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH106713A (ja) 空気入りタイヤ
JP4367980B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH04368205A (ja) 空気入りタイヤ
JP2652261B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2568520B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH04221206A (ja) スタッドレスタイヤ
JP2661920B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3589419B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2002309038A (ja) スタッドレス配合ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2001047814A (ja) 空気入りタイヤ
JP2518870B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2901257B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JPH11315166A (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JPH06306207A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0776202A (ja) 空気入りタイヤ
JP2662294B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3096091B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH07126438A (ja) 空気入りタイヤ
JPH08300904A (ja) 空気入りタイヤ
JPS6390403A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040622