JPH06306207A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH06306207A
JPH06306207A JP5120460A JP12046093A JPH06306207A JP H06306207 A JPH06306207 A JP H06306207A JP 5120460 A JP5120460 A JP 5120460A JP 12046093 A JP12046093 A JP 12046093A JP H06306207 A JPH06306207 A JP H06306207A
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JP
Japan
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resin
weight
ice
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pts
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JP5120460A
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Masanori Aoyama
正憲 青山
Eiji Yamanaka
英司 山中
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 夏期における操縦安定性、耐久性、低燃費性
を十分に確保した上で、ドライ・オン・アイスにおいて
のみならず、ウエット・オン・アイスにおいても十分な
制動性および駆動性を有する、真の意味でのオールシー
ズン用のスタッドレスタイヤを提供することにある。 【構成】 融点110〜230℃の結晶性シンジオタク
ティック−1,2−ポリブタジエン樹脂と、該樹脂10
0重量部に対して0.3〜5.0重量部の硫黄と、0.
1〜7.0重量部の加硫促進剤とを配合してなる粒径1
0〜500μmのシンジオタクティック−1,2−ポリ
ブタジエン樹脂複合体を、タイヤトレッド部のマトリッ
クス部を形成するゴム100重量部に対して5〜60重
量部配合してなる空気入りタイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りタイヤに関し、
さらに詳しくは夏期に要求される操縦安定性、耐久性お
よび耐摩耗性を損なうことなく、氷雪路面上を走行する
際の駆動性、制動性および操縦性(以下、単に「氷雪上
性能」という)を著しく改良したオールシーズン用のス
タッドレス空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冬期においてもタイヤ交換するこ
となく、夏期と同様に使用できるいわゆるオールシーズ
ンタイヤの需要が高まっている。この種のタイヤは冬期
においても夏期と同様のドライグリップ性、ウエットグ
リップ性、操縦安定性、耐久性、低燃費性を有し、さら
に氷上や雪上においても十分な駆動性や制動性を有する
ものである。
【0003】従来のこのようなタイヤに使用されるトレ
ッドゴムはサマー用トレッドゴムの低温での硬度を低く
することが要求され、ガラス転移点の低いポリマーを使
用するか、もしくは低温での弾性率を適切に保てる軟化
剤を用いる方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、このポリマーのヒステリシス特性のために、
氷雪温度領域ではそこそこの性能が発揮されても、湿潤
路面や乾燥路面での制動性や操縦性が十分ではないとい
う問題があり、また、後者の方法も、特開昭55−13
5149号、特開昭58−199203号、特開昭60
−137945号公報等に開示されているが、いずれの
方法においても、氷雪上性能の改良の割りには、一般路
を走行した際の耐摩耗性や耐久性に及ぼす悪影響が大き
い等の問題点が指摘されている。
【0005】また、いずれの技術を用いた場合でも、確
かに−5℃以下の比較的低温領域における、いわゆるド
ライ・オン・アイスでの氷雪性能においては良好な性能
を示すものの、0℃付近の湿潤状態、いわゆるウエット
・オン・アイスでの氷雪上性能においては、十分な摩擦
係数を得られず、駆動性、制動性、および操縦安定性が
十分に改良されているとは言い難い。
【0006】そこで、本発明の目的は、夏期における操
縦安定性、耐久性、低燃費性を十分に確保した上で、ド
ライ・オン・アイスにおいてのみならず、ウエット・オ
ン・アイスにおいても十分な制動性および駆動性を有す
る、真の意味でのオールシーズン用のスタッドレスタイ
ヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、オールシ
ーズン用のスタッドレスタイヤのトレッドゴムの氷雪上
性能、特に湿潤状態にある氷雪路面上での性能について
鋭意検討を重ねた結果、トレッド部に、予め特定のシン
ジオタクティック−1,2−ポリブタジエン(以下「s
yn−1,2PB」と略記する)樹脂、硫黄および加硫
促進剤を配合して作製した所定粒径のsyn−1,2P
B複合体をトレッド用ゴム組成物に所定量配合すること
により上記氷雪上性能を著しく改良することができ、し
かも夏場あるいは通常の路面の走行時に求められる操縦
安定性、耐久性等の性能を損なうことがないことを確か
め、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の空気入りタイヤは、融
点110〜230℃の結晶性シンジオタクティック−
1,2−ポリブタジエン樹脂と、該樹脂100重量部に
対して0.3〜5.0重量部の硫黄と、0.1〜7.0
重量部の加硫促進剤とを配合してなる粒径10〜500
μmのシンジオタクティック−1,2−ポリブタジエン
樹脂複合体を、タイヤトレッド部のマトリックス部を形
成するゴム100重量部に対して5〜60重量部配合し
てなることを特徴とするものである。
【0009】上記シンジオタクティック−1,2−ポリ
ブタジエン樹脂複合体には、次式 0<X+10Y<1300 (式中のXは窒素吸着比表面積(m /g)、Yは上
記樹脂100重量部に対する配合部数(重量部)を示
す)で表される関係を満足するカーボンブラックが配合
されていることが好ましい。
【0010】また、上記シンジオタクティック−1,2
−ポリブタジエン樹脂複合体には、該樹脂100重量部
に対して0.01〜1.0重量部のスコーチ防止剤が配
合されていることが好ましい。
【0011】本発明で使用する上記syn−1,2PB
樹脂の重合触媒としては、可溶性コバルト、例えばコバ
ルトオクトエート、コバルト1−ナフテート、コバルト
ベンゾエート等と、有機アルミニウム化合物、例えばト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ
ブチルアルミニウム、トリフェニルアルミニウム等と、
二流化炭素とからなる触媒系等を挙げることができる。
具体的重合方法として、特公昭53−39917号、特
公昭54−5436号および特公昭56ー18005号
の各公報記載の方法を利用することができるが、重合方
法はこれらに記載の方法に特に限定されるべきものでは
ない。
【0012】本発明においては、上記結晶性syn−
1,2PB樹脂と、硫黄と、加硫促進剤と、所望に応じ
て、上記式で表される関係を満足するカーボンブラック
と、スコーチ防止剤とを配合してsyn−1,2PB樹
脂複合体をマスターバッチとして予め作製し、これをタ
イヤトレッド部のマトリックス部を形成するゴム組成物
に配合するものである。
【0013】かかるsyn−1,2PB樹脂複合体をマ
スターバッチとして調製する場合、ニーダやバンバリー
ミキサ、ロール等の従来の混練機で該樹脂の融点以上の
温度で混練する。融点以上の温度で混練しない場合に
は、syn−1,2PB樹脂が液体状の流動性を示さな
いため、カーボンブラックと十分に混ざらず、好ましく
ない。また、かかる混練においては、syn−1,2P
B樹脂とカーボンブラックとが十分に分散し、均一なマ
スターバッチが得られるようにし、かつその後に加える
加硫系が混練中に架橋反応が十分に進行しない時間で混
練を止めるようにする。しかる後、所望粒径に粉砕す
る。
【0014】トレッド部のマトリックス部を形成するゴ
ム組成物のゴム成分としては、従来のオールシーズン用
空気入りタイヤに使用されている通常のポリマー種でよ
く、例えば天然ゴムとブタジエンゴムとの混合ゴム、あ
るいはこれにさらにスチレンブタジエンゴムを加えた混
合ゴムとすることができる。
【0015】syn−1,2PB樹脂複合体とトレッド
部形成マトリックスのゴム組成物との混合方法にも特に
制限はなく、溶媒中におけるウェットブレンド法でも、
あるいはバンバリーミキサー等によるドライブレンド法
でも、同様の効果が得られる。
【0016】なお、マトリックス部を形成するゴム組成
物には、カーボンブラック、シリカ等の無機充填剤、ア
ロマ油、スピンドル油等の軟化剤、老化防止剤、加硫
剤、加硫促進剤、加硫促進助剤等、通常配合される適当
量の配合剤を適宜配合することができるのは勿論のこと
である。また、かかるゴム組成物には発泡剤が配合され
ていてもよく、通常のタイヤ製造方法にしたがって加熱
加圧することにより発泡ゴムが形成される。発泡剤とし
ては、例えば、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペン
タメチレンテトラアミン、アゾビスイソブチロニトリ
ル、芳香族スルホニルヒドラジド化合物、例えば、ベン
ゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラ
ジド、オキシ−ビス−ベンゼンスルホニルヒドラジド等
を用ることができる。これらのうち、微細発泡という点
で、アゾジカルボンアミドが好ましい。発泡ゴムの発泡
率は、氷雪上性能と耐摩耗性との両立という観点から5
〜50%であることが好ましく、さらに好ましくは5〜
30%である。
【0017】
【作用】本発明で使用するsyn−1,2PB樹脂複合
体の粒径は10〜500μmの範囲内であることを要す
る。この粒径が10μmよりも小さいと、本発明で目的
とする氷雪上性能の向上が十分ではなく、逆に500μ
mよりも大きいと、氷雪上性能においてはある程度の効
果は認められるものの、耐摩耗性等の、タイヤに求めら
れる他の性能を低下させることとなり、好ましくない。
【0018】また、syn−1,2PB樹脂は一般に結
晶性であるが、その結晶部の融点は110〜230℃の
範囲内であることを要する。融点が110℃未満の場合
には、配合時にsyn−1,2PB樹脂複合体を投入し
て混練りする際に樹脂が軟化し、変形したり、その一部
または全部が溶融したりしてしまい、所望の粒径を維持
できなくなり、目的とする氷雪上性能の改良効果が得ら
れない。一方、230℃を超えると耐摩耗性を損なうこ
とになる。
【0019】次に、本発明におけるsyn−1,2PB
樹脂複合体における硫黄の配合量が0.3重量部より少
ないと、syn−1,2PB樹脂と、トレッド部のマト
リックスを形成するゴムとの間の架橋結合が十分に得ら
れない。一方、硫黄の配合量が5.0重量部を超える
と、syn−1,2PB樹脂複合体製造時の加工性が著
しく低下し、好ましくない。
【0020】また、かかるsyn−1,2PB樹脂複合
体における加硫促進剤の配合量が0.1重量部より少な
いと、架橋による接着性が不十分となり、一方、7.0
重量部を超えると、作業性に問題が生じる。好ましくは
0.3〜5.0重量部の範囲内である。
【0021】さらに、かかるsyn−1,2PB樹脂複
合体には、氷雪上性能の一層の向上を図るために、上述
の特定条件下でカーボンブラックを配合することが好ま
しいが、上記式におけるX+10Yの値が1300を超
えるとsyn−1,2PB樹脂複合体製造時の加工性が
著しく低下し、好ましくない。
【0022】さらにまた、本発明においてはsyn−
1,2PB樹脂複合体に、練り中のやけ防止のために上
述の範囲内でスコーチ防止剤を配合することが好まし
い。
【0023】本発明においては、得られたsyn−1,
2PB樹脂複合体を、トレッド部を形成するマトリック
スゴム組成物に、ゴム100重量部に対し5〜60重量
部の範囲内で配合することを要する。この配合量が5重
量部よりも少ないと、目的とする氷雪上性能の改良効果
が殆ど認められず、一方60重量部を超えると、耐摩耗
性等のタイヤに要求される他の性能を著しく損なうばか
りでなく、タイヤ製造時の加工性も著しく悪化し、実用
に供し得なくなる。
【0024】本発明においては、上述のように予めsy
n−1,2PB樹脂を硫黄と加硫促進剤とによりマスタ
ーバッチとして複合体形態としておくことで、樹脂内部
および樹脂とトレッド部形成マトリックスゴムとの間の
架橋結合が十分に促進され、この結果syn−1,2P
B樹脂がトレッド部から脱落しにくくなり、氷雪上性能
の改良効果が顕著となる。換言すれば、syn−1,2
PB樹脂、硫黄および加硫促進剤をマスターバッチとせ
ずにそのままタイヤトレッド部のゴム組成物に配合して
も、マトリックス部の架橋形態が変わるのみで、syn
−1,2PB樹脂との界面の架橋状態は変わらず、本発
明の目的を達成することはできない。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により具体
的に説明する。まず、以下のようにして各種syn−
1,2PB樹脂を調製した。空気を窒素ガスで置換した
容量2リットルのオートクレーブに脱水ベンゼン760
ccを入れ、1,3−ブタジエン74gを溶解した。これ
に、コバルトオクトエート1m mol (濃度1m mol /cc
のベンゼン溶液を使用)を加え、1分後にトリエチルア
ルミニウム2m mol (濃度1m mol /ccのベンゼン溶
液)を加え、攪拌し、次いで下記の表1に示す種々の融
点を得るために必要な適当量のアセトンを添加した。1
分後に二硫化炭素0.6m mol (濃度0.3m mol /cc
のベンゼン溶液)を添加し、10℃で60分間攪拌し
て、1,3−ブタジエンの重合を行った。
【0026】得られたsyn−1,2PB樹脂生成液
に、2,4−ジターシャル−ブチル−p−クレゾール
0.75gを加えた。次いで、メタノール1000cc中
に、syn−1,2PB樹脂生成液を加え、syn−
1,2PB樹脂を析出沈殿させた。このsyn−1,2
PBを更にメタノールで洗浄し、メタノールをろ過した
後、真空乾燥した。
【0027】得られたsyn−1,2PB樹脂を、下記
の表1に示す配合内容に従いカーボンブラックと共に2
50ccのラボプラストミルにて該樹脂の融点以上の温
度で1分間混練し、次いで硫黄、加硫促進剤、スコーチ
防止剤を添加して30秒間混練した。得られたsyn−
1,2PB樹脂複合体を通常法に従い粉砕し、表1に示
す各平均粒径を有するsyn−1,2PB樹脂複合体
(A〜R)を得た。
【0028】
【表1】
【0029】1)テトラメチルチウラムジスルフィド 2)N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド 3)N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェ
ンアミド
【0030】表1中、syn−1,2PB樹脂の融点お
よびカーボンブラックの窒素吸着比表面積N2 SAは次
のようにして測定した。 イ)樹脂の融点 セイコー電子(株)製の示差熱分析計DSC200を用
いて、昇温速度10℃/分で30℃から250℃までの
温度範囲で昇温し、得られる吸熱ピークから融点温度を
測定し、樹脂の融点を求めた。
【0031】ロ)カーボンブラックの窒素吸着比表面積
2 SA ASTM D3037−84 B法に準拠した。
【0032】実施例1〜13,比較例1〜12 上述の各種syn−1,2PB樹脂複合体を使用して下
記の表2および表3示す配合内容にてトレッドゴム用ゴ
ム組成物を調製し、これらゴム組成物について氷上摩擦
係数および発泡率を測定した。さらに、かかるゴム組成
物をトレッドゴムとして使用して、タイヤサイズPSR
165SR13の小型試験タイヤを製造し、これらタイ
ヤについて耐ウエットスキッド性能、氷上制動性能およ
び耐摩耗性を評価した。
【0033】これら測定方法および評価方法は下記の通
りである。 イ)氷上摩擦係数 0℃付近における湿潤状態における氷上摩擦係数は、表
面温度が−0.5℃の氷上に通常加硫法により得られた
スラブシートにより得た試料表面(試料寸法:長さ10
mm,幅10mm,厚さ5mm)と氷とを接触させ、協
和界面科学(株)製の動・静摩擦係数計を用いて測定し
た。測定条件として荷重2kg/cm2あるいは5kg
/cm2 、滑り速度10mm/sec、雰囲気温度−2
℃、表面状態は鏡面に近似して行った。
【0034】ロ)発泡率 発泡率VS は次式、 VS ={(ρ0 −ρg )/(ρl −ρg )−1}×100(%) (1) で表され、ρl は発泡ゴムの密度(g/cm3 )、ρ0
は発泡ゴムのゴム固相部の密度(g/cm3 )、ρg
は、発泡ゴムの気泡内のガス部の密度(g/cm3)で
ある。発泡ゴムはゴム固相部と、ゴム固相部によって形
成される空洞(独立気泡)、すなわち気泡内のガス部と
から構成されている。ガス部の密度ρg は極めて小さ
く、ほぼ零に近く、かつゴム固相部の密度ρl に対して
極めて小さいので、上記式(1)は次式で表せる。 VS =(ρ0 /ρl −1)×100(%) (2) 上記式(2)を使用して試験タイヤの発泡ゴムの発泡率
Vsを求めた。
【0035】ハ)耐ウエットスキッド性 まず、ならし走行として50km通常走行を行った。湿
潤路面の耐スキッド性(耐ウエットスキッド性)は、水
深3mmの湿潤コンクリート路面において80km/h
の速度から急制動し、車輪がロックされてから停止する
までの距離を測定し、下記式により試験タイヤの耐ウエ
ットスキッド性を評価した。 {(比較例1のタイヤの停止距離)/(試験タイヤの停
止距離)}×100
【0036】ニ)氷上制動性能 耐ウエットスキッド性の場合と同様にならし走行を行っ
た後、測定試験に供した。各試験タイヤ4本を排気量1
500ccの乗用車に装着し、外気温−5℃の氷上で制
動距離を測定した。比較例1のタイヤを100として指
数表示した。数値が大きい程、制動が良好であることを
示す。
【0037】ホ)耐摩耗性 耐ウエットスキッド性の場合と同様にならし走行を行っ
た後、各試験タイヤ2本を排気量1500ccの乗用車
のドライブ軸に取り付け、テストコースのコンクリート
路面上を所定の速度で走行させた。溝深さの変化量を測
定し、比較例1のタイヤを100として指数表示した。
数値が大きい程、耐摩耗性が良好であることを示す。得
られた結果を下記の表2および表3に併記する。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】 1)アゾジカルボンアミド
【0040】実施例14〜16,比較例13〜16 上述の各種syn−1,2PB樹脂複合体を使用して下
記の表4に示す配合内容にてトレッドゴム用ゴム組成物
を調製し、これらゴム組成物について氷上摩擦係数およ
び発泡率を測定した。さらに、かかるゴム組成物をトレ
ッドゴムとして使用して、タイヤサイズTBR(100
0R20)の大型試験タイヤを製造し、これらタイヤに
ついて氷上制動性能および耐摩耗性を評価した。氷上摩
擦係数および発泡率は実施例1と同様にして求めた。ま
た、氷上制動性および耐摩耗性は以下のようにして評価
した。
【0041】イ)氷上制動性能 ならし走行として50km通常走行を行った後、測定試
験に供した。各試験タイヤ4本を6トン車トラックに装
着し、外気温−5℃の氷上で制動距離を測定した。比較
例14のタイヤを100として指数表示した。数値が大
きい程、制動が良好であることを示す。
【0042】ロ)耐摩耗性 氷上制動性能の場合と同様にならし走行を行った後、各
試験タイヤ4本を6トン車トラックのドライブ軸に取り
付け、テストコースのコンクリート路面上を所定の速度
で走行させた。溝深さの変化量を測定し、比較例14の
タイヤを100として指数表示した。数値が大きい程、
耐摩耗性が良好であることを示す。得られた結果を下記
の表4に併記する。
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の空気入
りタイヤにおいては、トレッド部に、予め特定のsyn
−1,2PB樹脂、カーボンブラックおよび硫黄を配合
して作製した所定粒径のsyn−1,2PB複合体をト
レッド用ゴム組成物に所定量配合したことにより、夏期
における操縦安定性、耐久性、低燃費性を十分に確保し
た上で、ドライ・オン・アイスにおいてのみならず、ウ
エット・オン・アイスにおいても十分な制動性および駆
動性を有するという効果が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点110〜230℃の結晶性シンジオ
    タクティック−1,2−ポリブタジエン樹脂と、該樹脂
    100重量部に対して0.3〜5.0重量部の硫黄と、
    0.1〜7.0重量部の加硫促進剤とを配合してなる粒
    径10〜500μmのシンジオタクティック−1,2−
    ポリブタジエン樹脂複合体を、タイヤトレッド部のマト
    リックス部を形成するゴム100重量部に対して5〜6
    0重量部配合してなることを特徴とする空気入りタイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 上記マトリックス部を構成するゴムが発
    泡ゴム組成物からなる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 上記シンジオタクティック−1,2−ポ
    リブタジエン樹脂複合体に、次式 0<X+10Y<1300 (式中のXは窒素吸着比表面積(m /g)、Yは上
    記樹脂100重量部に対する配合部数(重量部)を示
    す)で表される関係を満足するカーボンブラックを配合
    した請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 上記シンジオタクティック−1,2−ポ
    リブタジエン樹脂複合体に、該樹脂100重量部に対し
    て0.01〜1.0重量部のスコーチ防止剤を配合した
    請求項1〜3のうちいずれか一項記載の空気入りタイ
    ヤ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019163869A1 (ja) 2018-02-21 2019-08-29 株式会社ブリヂストン 加硫ゴム組成物の製造方法
WO2021039602A1 (ja) 2019-08-28 2021-03-04 株式会社ブリヂストン ゴム組成物及びタイヤ
WO2021039408A1 (ja) 2019-08-28 2021-03-04 株式会社ブリヂストン 加硫ゴム組成物、加硫ゴム組成物の製造方法及びタイヤ
WO2021251167A1 (ja) 2020-06-08 2021-12-16 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

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