JPH07126438A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH07126438A
JPH07126438A JP5297274A JP29727493A JPH07126438A JP H07126438 A JPH07126438 A JP H07126438A JP 5297274 A JP5297274 A JP 5297274A JP 29727493 A JP29727493 A JP 29727493A JP H07126438 A JPH07126438 A JP H07126438A
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resin
rubber
weight
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ice
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JP5297274A
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Hiroyuki Teratani
裕之 寺谷
Masanori Aoyama
正憲 青山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 夏期における操縦安定性、耐久性、低燃費性
を十分に確保した上で、ドライ・オン・アイスにおいて
のみならず、ウエット・オン・アイスにおいても十分な
制動性および駆動性を有する、真の意味でのオールシー
ズン用のスタッドレスタイヤを提供することにある。 【構成】 ASTMショアーDで測定された硬度が40
°以上で平均粒径が10〜400μmである、ゴムとポ
リマーアロイを形成し得る樹脂またはゴムと共架橋し得
る樹脂をゴム成分100重量部に対して5〜30重量部
含有し、かつ発泡率が5〜30%で、上記樹脂の平均粒
径が平均発泡径の0.5〜5倍である独立気泡を有する
発泡ゴムであって、−20℃での貯蔵弾性率(E’)が
6.0×107 〜20×107 dyn/cm2 の範囲内
にある発泡ゴムをトレッドに備えた空気入りタイヤであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りタイヤに関し、
さらに詳しくは夏期に要求される操縦安定性、耐久性お
よび耐摩耗性を損なうことなく、氷雪路面上を走行する
際の駆動性、制動性および操縦性(以下、単に「氷雪上
性能」という)を著しく改良したオールシーズン用のス
タッドレス空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冬期においてもタイヤ交換するこ
となく、夏期と同様に使用できるいわゆるオールシーズ
ンタイヤの需要が高まっている。この種のタイヤは冬期
においても夏期と同様のドライグリップ性、ウエットグ
リップ性、操縦安定性、耐久性、低燃費性を有し、さら
に氷上や雪上においても十分な駆動性や制動性を有する
ものである。
【0003】従来のこのようなタイヤに使用されるトレ
ッドゴムはサマー用トレッドゴムの低温での硬度を低く
することが要求され、ガラス転移点の低いポリマーを使
用するか、もしくは低温での弾性率を適切に保てる軟化
剤を用いる方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、このポリマーのヒステリシス特性のために、
氷雪温度領域ではそこそこの性能が発揮されても、湿潤
路面や乾燥路面での制動性や操縦性が十分ではないとい
う問題があり、また、後者の方法も、特開昭55−13
5149号、特開昭58−199203号、特開昭60
−137945号公報等に開示されているが、いずれの
方法においても、氷雪上性能の改良の割りには、一般路
を走行した際の耐摩耗性や耐久性に及ぼす悪影響が大き
い等の問題点が指摘されている。
【0005】また、いずれの技術を用いた場合でも、確
かに−5℃以下の比較的低温領域における、いわゆるド
ライ・オン・アイスでの氷雪性能においては良好な性能
を示すものの、0℃付近の湿潤状態、いわゆるウエット
・オン・アイスでの氷雪上性能においては、十分な摩擦
係数を得られず、駆動性、制動性および操縦安定性が十
分に改良されているとは言い難い。
【0006】そこで、本発明の目的は、夏期における操
縦安定性、耐久性、低燃費性を十分に確保した上で、ド
ライ・オン・アイスにおいてのみならず、ウエット・オ
ン・アイスにおいても十分な制動性および駆動性を有す
る、真の意味でのオールシーズン用のスタッドレスタイ
ヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、オールシ
ーズン用のスタッドレスタイヤのトレッドゴムの氷雪上
性能について鋭意検討を重ねた結果、トレッド部のマト
リックスゴムに特定の硬度、粒径をもちマトリックスゴ
ムと親和性のある特殊な樹脂を混入し、かつ当該マトリ
ックスゴムを特定の発泡率、発泡径の発泡ゴムとしてそ
の貯蔵弾性率(E’)を特定範囲内に設定することによ
り上記氷雪上性能を著しく改良することができ、しかも
夏場あるいは通常の路面の走行時に求められる操縦安定
性、耐久性等の性能を損なうことがないことを確かめ、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の空気入りタイヤは、A
STMショアーDで測定された硬度が40°以上で平均
粒径が10〜400μmである、ゴムとポリマーアロイ
を形成し得る樹脂またはゴムと共架橋し得る樹脂をゴム
成分100重量部に対して5〜30重量部含有し、かつ
発泡率が5〜30%で、樹脂の平均粒径が平均発泡径の
0.5〜5倍である独立気泡を有する発泡ゴムであっ
て、−20℃での貯蔵弾性率(E’)が6.0×107
〜20×107 dyn/cm2 の範囲内にある発泡ゴム
をトレッドに備えたことを特徴とするものである。
【0009】上記樹脂としては、そのままでポリマーア
ロイを形成する分子量100万〜1000万の超高分子
量ポリエステル樹脂等があり、そのまま共架橋する樹脂
としてはスチレン−ブタジエン樹脂等があるが、氷雪上
性能の改良という点から最も好ましい樹脂は、融点11
0℃以上の結晶性シンジオタクティック−1,2−ポリ
ブタジエン樹脂(以下単に「syn−1,2PB」と略
記する)である。
【0010】かかるsyn−1,2PB樹脂の重合触媒
としては、可溶性コバルト、例えばコバルトオクトエー
ト、コバルト1−ナフテート、コバルトベンゾエート等
と、有機アルミニウム化合物、例えばトリメチルアルミ
ニウム、トリエチルアルミニウム、トリブチルアルミニ
ウム、トリフェニルアルミニウム等と、二流化炭素とか
らなる触媒系等を挙げることができる。具体的重合方法
として、特公昭53−39917号、特公昭54−54
36号および特公昭56ー18005号の各公報記載の
方法を利用することができるが、重合方法はこれらに記
載の方法に特に限定されるべきものではない。
【0011】本発明においては上記樹脂と、該樹脂10
0重量部に対して0.3〜5.0重量部の硫黄と、0.
1〜7.0重量部の加硫促進剤とを配合してなる粒径1
0〜400μmの樹脂複合体マスターバッチを予め作製
し、これをタイヤトレッド部のマトリックス部を形成す
るゴム組成物に配合することが好ましい。
【0012】また、かかる樹脂複合体には、次式 0<X+10Y<1300 (式中のXは窒素吸着比表面積(m2 /g)、Yは上記
樹脂100重量部に対するカーボンブラックの配合部数
(重量部)を示す)で表される関係を満足するカーボン
ブラックやスコーチ防止剤が配合されていることが好ま
しい。
【0013】かかる樹脂複合体は、ニーダやバンバリー
ミキサ、ロール等の従来の混練機で該樹脂の融点以上の
温度で混練し、次いで所望粒径に粉砕することにより容
易に製造することができ、特別な条件を要するものでは
ない。
【0014】また、トレッド部のマトリックス部を形成
するゴム組成物のゴム成分としては、従来のオールシー
ズン用空気入りタイヤに使用されている通常のポリマー
種でよく、例えば天然ゴムとブタジエンゴムとの混合ゴ
ム、あるいはこれにさらにスチレンブタジエンゴムを加
えた混合ゴムとすることができる。
【0015】樹脂複合体とトレッド部形成マトリックス
のゴム組成物との混合方法にも特に制限はなく、溶媒中
におけるウェットブレンド法でも、あるいはバンバリー
ミキサー等によるドライブレンド法でも、同様の効果が
得られる。
【0016】なお、マトリックス部を形成するゴム組成
物には、シリカ等の無機充填剤、アロマ油、スピンドル
油等の軟化剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫
促進助剤等、通常配合される適当量の配合剤を適宜配合
することができるのは勿論のことである。
【0017】本発明において、上記特定の発泡率、平均
発泡径をもつ発泡ゴムを得るには、上記ゴム組成物に発
泡剤を配合した後、通常のタイヤ製造方法にしたがって
加熱加圧すればよい。発泡剤としては、例えば、アゾジ
カルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラアミ
ン、アゾビスイソブチロニトリル、芳香族スルホニルヒ
ドラジド化合物、例えば、ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、トルエンスルホニルヒドラジド、オキシ−ビス−ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド等を用ることができる。こ
れらのうち、微細発泡という点で、アゾジカルボンアミ
ドが好ましい。また、大発泡径という点では、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミンが好ましい。
【0018】
【作用】本発明において使用する樹脂は、ASTMショ
アーDで測定された硬度が40°以上、好ましくは70
°以上であることを要する。40°未満では十分なひっ
かき効果が得られない。ASTMショアーDの具体的測
定方法はJIS K 7215に準拠した。
【0019】かかる樹脂の平均粒径、あるいは当該樹脂
を樹脂複合体としたときの平均粒径は10〜400μm
の範囲内であることを要する。この粒径が10μmより
も小さいと、本発明で目的とする氷雪上性能の向上が十
分ではなく、逆に400μmよりも大きいと、氷雪上性
能においてはある程度の効果は認められるものの、耐摩
耗性や溝底クラックの発生等の、タイヤに求められる他
の性能を低下させることとなり、好ましくない。
【0020】なお、樹脂は一般に結晶性であるが、その
結晶部の融点は110℃以上であることが好ましい。融
点が110℃未満の場合には、配合時に樹脂を複合体形
態で投入して混練りする際に当該樹脂が軟化し、変形し
たり、その一部または全部が溶融したりしてしまい、所
望の粒径を維持できなくなり、目的とする氷雪上性能の
改良効果を得ることが困難となる。
【0021】本発明においては、上記樹脂もしくは樹脂
複合体を、トレッド部を形成するマトリックスゴム組成
物に、ゴム100重量部に対し5〜30重量部の範囲内
で配合することを要する。この配合量が5重量部よりも
少ないと、目的とする氷雪上性能の改良効果が殆ど認め
られず、一方30重量部を超えると、耐摩耗性等のタイ
ヤに要求される他の性能を著しく損なうばかりでなく、
タイヤ製造時の加工性も著しく悪化し、実用に供し得な
くなる。
【0022】次に、本発明においては、優れた氷雪上性
能を得るためにトレッドを構成するゴムを発泡ゴムと
し、その発泡率を5〜30%の範囲内とすることを要す
る。この発泡率が5%未満では発泡の効果が十分ではな
く、一方30%を超えるとトレッドの剛性が不十分のた
め、耐摩耗性の低下や溝底クラックの発生が大となる。
【0023】また、かかる発泡ゴムの平均発泡径と上記
樹脂または樹脂複合体の平均粒径との関係は、上記樹脂
または樹脂複合体の平均粒径が平均発泡径の0.5〜5
倍となるよにすることを要する。この倍率が0.5倍未
満では目的とする氷雪上性能が得られず、一方5倍を超
えると耐摩耗性の低下が大となり、好ましくない。好ま
しくは、1.0〜4倍、最も好ましくは1.5〜2.5
倍である。
【0024】さらに、本発明においては、タイヤトレッ
ドゴムの−20℃における貯蔵弾性率(E’)を、ゴム
組成物配合系または発泡条件を制御することにより6.
0×107 〜20×107 dyn/cm2 、好ましくは
8.0×107 〜12×107 dyn/cm2 の範囲内
とすることを要する。この値が6.0×107 dyn/
cm2 未満の場合にはタイヤパターンのブロックが変形
したりサイプが開いてしまい、氷雪上性能の低下を招く
ことになる。一方、20×107 dyn/cm2 を超え
るとタイヤの設置面積が減少し、やはり氷雪上性能が低
下する。
【0025】本発明において、樹脂を複合体形態で配合
する場合には、硫黄の配合量が0.3重量部より少ない
と、樹脂と、トレッド部のマトリックスを形成するゴム
との間の架橋結合が十分に得られず、一方、5.0重量
部を超えると、複合体製造時の加工性が著しく低下し、
好ましくない。
【0026】また、この場合に、加硫促進剤の配合量が
0.1重量部よりも少ないと、架橋による接着性が不十
分となり、一方、7.0重量部を超えると作業性に問題
を生ずる。好ましくは0.3〜5.0重量部の範囲内で
ある。
【0027】さらに、かかる複合体にカーボンブラック
を配合する場合に、X+10Y(式中のXは窒素吸着比
表面積(m2 /g)、Yは上記樹脂100重量部に対す
るカーボンブラックの配合部数(重量部)を示す)の値
が1300を超えると樹脂複合体製造時の加工性が著し
く低下し、好ましくない。
【0028】本発明の好適例においては、上述のように
予め樹脂を特定のカーボンブラック、硫黄、加硫促進剤
により複合体形態としておくことである。これにより、
該樹脂とトレッド部形成マトリックスゴムとの間の架橋
結合が十分に行われ、この結果、樹脂がトレッド部から
脱落しにくくなり、氷雪上性能の改良効果が顕著とな
る。
【0029】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により具体
的に説明する。まず、以下のようにしてsyn−1,2
PB樹脂を調製した。空気を窒素ガスで置換した容量2
リットルのオートクレーブに脱水ベンゼン760ccを入
れ、1,3−ブタジエン74gを溶解した。これに、コ
バルトオクトエート1m mol (濃度1m mol /ccのベン
ゼン溶液を使用)を加え、1分後にトリエチルアルミニ
ウム2m mol (濃度1m mol /ccのベンゼン溶液)を加
え、攪拌し、次いで適当量のアセトンを添加した。1分
後に二硫化炭素0.6m mol (濃度0.3m mol /ccの
ベンゼン溶液)を添加し、10℃で60分間攪拌して、
1,3−ブタジエンの重合を行った。
【0030】得られたsyn−1,2PB樹脂生成液
に、2,4−ジターシャル−ブチル−p−クレゾール
0.75gを加えた。次いで、メタノール1000cc中
に、syn−1,2PB樹脂生成液を加え、syn−
1,2PB樹脂を析出沈殿させた。このsyn−1,2
PBを更にメタノールで洗浄し、メタノールをろ過した
後、真空乾燥した。
【0031】得られたsyn−1,2PB樹脂を、下記
の表1に示す配合内容に従いカーボンブラックと共に2
50ccのラボプラストミルにて該樹脂の融点以上の温
度で1分間混練し、次いで硫黄、加硫促進剤、スコーチ
防止剤を添加して30秒間混練した。得られたsyn−
1,2PB樹脂複合体を通常法に従い粉砕し、表1に示
す各平均粒径を有するsyn−1,2PB樹脂複合体
(A〜F)を得た。
【0032】
【表1】 1)N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド
【0033】表1中、カーボンブラックの窒素吸着比表
面積N2 SAはASTM D3037−84 B法に準
拠して測定した。
【0034】実施例1〜13,比較例1〜8 上述の各種syn−1,2PB樹脂複合体を使用して下
記の表2および表3示す配合内容にてトレッドゴム用ゴ
ム組成物を調製し、かかるゴム組成物の−20℃におけ
る貯蔵弾性率(E’)を測定した。次いで、これらゴム
組成物をトレッドゴムとして使用して、タイヤサイズP
SR165SR13の小型試験タイヤを製造し、これら
タイヤについて発泡率、平均発泡径、氷上制動性能およ
び耐摩耗性を評価した。
【0035】これら測定方法および評価方法は下記の通
りである。 イ)貯蔵弾性率(E’) 加硫条件160℃×15分、ゲージ2mmのスラブシー
トより切り出した幅5mm、長さ20mmの試料を岩本
製作所(株)製のスペクトロメーターを使用して、初期
荷重150g、動的歪み1%、周波数50Hz、設定温
度−20℃の条件で測定した。
【0036】ロ)発泡率 発泡率VS は次式、 VS ={(ρ0 −ρg )/(ρl −ρg )−1}×100(%) (1) で表され、ρl は発泡ゴムの密度(g/cm3 )、ρ0
は発泡ゴムのゴム固相部の密度(g/cm3 )、ρg
は、発泡ゴムの気泡内のガス部の密度(g/cm3)で
ある。発泡ゴムはゴム固相部と、ゴム固相部によって形
成される空洞(独立気泡)、すなわち気泡内のガス部と
から構成されている。ガス部の密度ρg は極めて小さ
く、ほぼ零に近く、かつゴム固相部の密度ρl に対して
極めて小さいので、上記式(1)は次式で表せる。 VS =(ρ0 /ρl −1)×100(%) (2) 実際には、試験タイヤのトレッドの発泡ゴム相からのブ
ロック状の試料を厚さμmの薄片にし、加硫後一週間放
置して安定させた後、密度を測定し、併せて、無発泡ゴ
ム(固相ゴム)のトレッドの密度を測定し、上記(2)
式を用いて発泡率VS を求めた。
【0037】ハ)平均発泡径 試験タイヤのトレッドの発泡ゴム相からブロック状の試
料を切り出し、倍率100〜400の光学顕微鏡で撮影
し、200個以上の独立気泡の気泡直径を測定し、算術
的平均値として表した。 ニ)氷上制動性能 まず、ならし走行として50km通常走行を行った後、
以下の測定試験に供した。まず、各試験タイヤ4本を排
気量1500ccの乗用車に装着し、外気温−5℃の氷
上で制動距離を測定した。比較例1のタイヤを100と
して指数表示した。数値が大きい程、制動が良好である
ことを示す。
【0038】ホ)耐摩耗性 耐ウエットスキッド性の場合と同様にならし走行を行っ
た後、各試験タイヤ2本を排気量1500ccの乗用車
のドライブ軸に取り付け、テストコースのコンクリート
路面上を所定の速度で走行させた。溝深さの変化量を測
定し、比較例1のタイヤを100として指数表示した。
数値が大きい程、耐摩耗性が良好であることを示す。得
られた結果を下記の表2および表3に併記する。
【0039】
【表2】 1)ジベンゾチアジルジスルフィド 2)N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェ
ンアミド 3)ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)と
尿素との混合物で、混合比はDPT/尿素=57/43
である。
【0040】
【表3】 1)前記表2における付記3)と同じ 2)アゾジカルボンアミド
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の空気入
りタイヤにおいては、トレッドゴムを、特定の硬度、平
均粒径の特定樹脂を所定量含有し、かつ特定の発泡率、
平均発泡径の独立気泡を有する発泡ゴムとし、さらにこ
の発泡ゴムの−20℃における貯蔵弾性率(E’)を特
定範囲としたことにより、夏期における操縦安定性、耐
久性、低燃費性を十分に確保した上で、ドライ・オン・
アイスにおいてのみならず、ウエット・オン・アイスに
おいても十分な制動性および駆動性を示し、優れた氷雪
上性能を有するという効果が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】ロ)発泡率 発泡率Vは次式、 V={(ρ−ρ)/(ρ−ρ)−1}×100(%) (1) で表され、ρは発泡ゴムの密度(g/cm3)、ρ
は発泡ゴムのゴム固相部の密度(g/cm3)、ρ
は、発泡ゴムの気泡内のガス部の密度(g/cm3
である。発泡ゴムはゴム固相部と、ゴム固相部によって
形成される空洞(独立気泡)、すなわち気泡内のガス部
とから構成されている。ガス部の密度ρは極めて小さ
く、ほぼ零に近く、かつゴム固相部の密度ρに対して
極めて小さいので、上記式(1)は次式で表せる。 V=(ρ/ρ−1)×100(%) (2) 実際には、加硫後一週間放置して安定させた試験タイヤ
のトレッドの発泡ゴム相からのブロック状の試料を厚さ
5mmの薄片にし、密度を測定し、併せて、無発泡ゴム
(固相ゴム)のトレッドの密度を測定し、上記(2)式
を用いて発泡率Vを求めた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ASTMショアーDで測定された硬度が
    40°以上で平均粒径が10〜400μmである、ゴム
    とポリマーアロイを形成し得る樹脂またはゴムと共架橋
    し得る樹脂をゴム成分100重量部に対して5〜30重
    量部含有し、かつ発泡率が5〜30%で、樹脂の平均粒
    径が平均発泡径の0.5〜5倍である独立気泡を有する
    発泡ゴムであって、−20℃での貯蔵弾性率(E’)が
    6.0×107 〜20×107 dyn/cm2 の範囲内
    にある発泡ゴムをトレッドに備えたことを特徴とする空
    気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 上記樹脂が融点110℃以上の結晶性シ
    ンジオタクティック−1,2−ポリブタジエン樹脂であ
    る請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 上記樹脂を、該樹脂100重量部に対し
    て0.3〜5.0重量部の硫黄と、0.1〜7.0重量
    部の加硫促進剤とを配合してなる平均粒径10〜400
    μmの樹脂複合体とし、該樹脂複合体を上記ゴム成分に
    配合してなる請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 上記樹脂複合体に、次式 0<X+10Y<1300 (式中のXは窒素吸着比表面積(m2 /g)、Yは上記
    樹脂100重量部に対するカーボンブラックの配合部数
    (重量部)を示す)で表される関係を満足するカーボン
    ブラックを配合した請求項3記載の空気入りタイヤ。
JP5297274A 1993-11-02 1993-11-02 空気入りタイヤ Pending JPH07126438A (ja)

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