JPH1066866A - 看護用排便処理剤 - Google Patents

看護用排便処理剤

Info

Publication number
JPH1066866A
JPH1066866A JP8247144A JP24714496A JPH1066866A JP H1066866 A JPH1066866 A JP H1066866A JP 8247144 A JP8247144 A JP 8247144A JP 24714496 A JP24714496 A JP 24714496A JP H1066866 A JPH1066866 A JP H1066866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agent
nursing
deodorant
excretions
evacuation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8247144A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Miharada
巌 三原田
Masayuki Yoshida
雅幸 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP8247144A priority Critical patent/JPH1066866A/ja
Publication of JPH1066866A publication Critical patent/JPH1066866A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 病院等において病人の排泄の世話をしている
者が、取扱いやすくなる程度に糞尿の臭いを防ぎ、簡便
に廃棄処理ができるように糞尿を前処理することができ
る看護用排便処理剤を提供する。 【解決手段】 吸水剤、防臭剤及び固化剤を含み焼却処
分することが可能な看護用排便処理剤である。ここで用
いられる防臭剤は、糞尿の悪臭成分を化学的に分解除去
したり物理的な吸着などにより結果的に悪臭を防ぐもの
であれば選択することができるが、グリオキザールは特
に防臭効果が高いことから必ず使用される。また、長時
間の防臭効果を高めたいような場合にはさらに殺菌消臭
剤を、取扱いの都合上必要な場合には増量剤、賦形剤、
着色剤、香料等の他の成分を加えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は看護用排便処理剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、病院や家庭において、自ら排泄で
きるが便所に行くことができないような病人や老人は、
ベット等の側に簡易便器を置きそこで排泄し、その排泄
された糞尿は看護をしている看護婦、付き添い人、家族
など(以下、看護人という)が便所に持っていき処分し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】看護人にとって排泄さ
れた糞尿はその悪臭のために取扱いにくいものであり、
また、便所に流すという行為は衛生的な作業ではなく手
間もかかった。一方、災害等の非常時に水道設備が使用
不能になったときのために、吸水性、凝固性、殺菌性な
どの効果を有する成分をそれぞれ適宜含む薬剤により糞
尿を予め前処理することが提案されている。例えば、特
開昭60−185528号公報では、便器付属の袋内に
排泄すると袋内に入っている吸収剤が糞尿中の水分を吸
収・固化する携帯用便器、あるいは特開昭58−143
729号公報では、殺菌剤が付着させてある廃棄型便器
が提案されている。しかし、これらの簡易便器に使われ
ている薬剤を看護の現場において積極的に使用しようと
する試みはほとんど行われず、また使用したとしても、
看護人が直接作業する上で防臭性の点で不十分なもので
あった。
【0004】そこで、看護人が病人等の糞尿を処分する
際、なるべく悪臭を防ぎしかも便所に流すという作業を
しないで済むように糞尿を前処理できるような薬剤が望
まれていた。
【0005】本発明の目的は、看護人が取扱い易くなる
程度に糞尿の臭いを防ぎ、簡便に廃棄処理ができるよう
に糞尿を前処理することができる看護用排便処理剤を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、本発明の請求項1に記載の発明は、吸水剤、防臭剤
及び固化剤を含み焼却処分することが可能である看護用
排便処理剤であって、前記防臭剤がグリオキザールを含
むことを特徴とする。請求項1に記載の看護用排便処理
剤によれば、排便処理後に焼却処分することができるこ
とから、排便処理後便所に流す作業が不要となり、また
防臭剤として防臭効果の高いグリオキザールを含んでい
ることから糞尿の臭いを防ぐことができ、看護人が廃棄
等の作業をする際にも取扱い易いものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る看護用排便処理剤
は、吸水剤、防臭剤及び固化剤を含んでいる。
【0008】本発明で用いられる吸水剤は、糞尿の水分
を効率よく吸収し、糞尿の流動性を減じることができ、
焼却処分できるものであればよい。本発明で用いられる
吸水剤としては、木粉、パルプスラッジ、パルプチッ
プ、再生セルローズ、くず綿、樹皮粉、コルク粉、稲藁
粉、麦藁粉、トウモロコシ芯粉が挙げられ、このうち、
吸水性の良さとコストの面から特に木粉が好ましく、こ
の場合、木粉の水分は、吸水性をさらに上げるため10
%以下であることが望ましい。
【0009】また、本発明で用いられる防臭剤として
は、焼却処分することができ、結果的に悪臭を防ぐもの
であればよく、例えば、糞尿の悪臭成分を化学的に分解
除去し、あるいは物理的に吸着または吸収し無臭化する
ものがある。こういった防臭剤としては、例えば、ピロ
カテコール、ハイドロキノン、P−t−ブチルピロカテ
コール、ピロガロール、ノナノール、グルタールアルデ
ヒド、グリオキザール、酢酸、ヒドロキシ酢酸、グリコ
ール酸、ほう酸、アジピン酸、ピロリドンカルボン酸、
サリチル酸、L−アスコルビン酸、エリソルビン酸、2
−ケトングルタル酸、グリオキシル酸、タンニン酸、没
食子酸、グルコン酸、木酢酸、ポリラクトン、ウンデシ
レン酸亜鉛、サイクロデキストリン、カルボキシフタロ
シアニン系金属錯体、ヘキシルメルカプタン、ロイコア
ントシアニジン、フラボノイド、植物成分抽出部、柑橘
類の皮、ニトロフミン酸などが挙げられる。これらの脱
臭剤は、必要に応じて1種または2種以上用いられる
が、グリオキザールは特に防臭効果が高いことから必ず
使用される。
【0010】本発明の看護用排便処理剤に含まれる固化
剤は、焼却処分することができ、糞尿中の水分と反応
し、または水分を吸収することにより、排泄された糞尿
の固化を促進するものが用いられる。このような固化剤
としては、吸水性ポリマー、カルボキシメチルセルロー
ズ、カルボキシエチルセルローズ、メチルセルローズ、
ヒドロキシエチルセルローズ、ヒドロキシプロピルセル
ローズ、酢酸セルローズ、ニトロセルローズ、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル
酸、マレイン酸スチレン共重合体、アルギン酸ソーダ、
アルギン酸プロピレン、ゼラチン、カゼイン、ザンタン
ガム、カラギーナン、アラビアガム、グアーガム、コン
ニャクマンナン、寒天、ペクチン、プルラン、ガラクト
オリゴ糖、コンドロイチン、ヘミセルロース、ジェラン
ガムが挙げられる。これらの固化剤は必要に応じて1種
または2種以上用いることができる。
【0011】本発明における排便処理剤中の、吸水剤、
防臭剤及び固化剤の配合比は吸水力と防臭効果の観点か
ら適切な割合で決められる。ただし、各成分が多種にわ
たり、それぞれ有効量が異なることから、概略で示す
と、吸水剤100重量部に対して、防臭剤0.1〜7.
0重量部、固化剤10〜80重量部であることが好まし
い。
【0012】なお、本発明の排便処理剤は、長期間の防
臭効果を高めたいような場合には殺菌消臭剤を、また取
扱いの都合上必要な場合には増量剤、賦形剤、着色剤、
香料等の他の成分を加えてもよい。例えば、本発明で用
いられる殺菌消臭剤としては、糞尿中の細菌等の微生物
類を滅殺し、または増殖を抑えることができるものが用
いられる。このような殺菌消臭剤を用いることで、微生
物類の糞尿の分解により発生する悪臭ガスを防止または
抑制することができる。こういった殺菌消臭剤として
は、2−フェノキシエタノール、オルトベンジルパラク
ロロフェノール、塩化ベンザルコニウム、安息香酸及び
その塩類、デヒドロ酢酸及びその塩類、ソルビン酸、ソ
ルビン酸カリウム、プロピオン酸カルシウム、パラオキ
シ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、ラウ
リルトリメチルアンモニウム、2,4,5−トリクロル
フェノキサイド、アルキルトリアミノエチルグリシン、
5−ニトロ−2−フリルアクリルアミド、ポリヘキサメ
チレンビグアニジン塩酸塩、2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1,3−ジオールが挙げられる。これらの殺菌
消臭剤は必要に応じて1種または2種以上用いることが
できる。
【0013】本発明に係る排便処理剤の調整方法は、吸
水剤、防臭剤及び固化剤、さらに必要に応じて他の成分
を、それぞれ必要ならば粉砕し、または顆粒化し、ナウ
タミキサーのような混合機で混合すればよい。このよう
にして得られた排便処理剤は粉末状または顆粒状または
それらの混合物であり、糞便と容易に混合することがで
きる。
【0014】本発明に係る排便処理剤の使用方法は、予
めビニル袋などを入れた簡易便器等に重病患者や老人が
排泄した際に、糞尿に振りかければよい。使用量は、気
温・湿度といった使用環境によって変わるが、成人の場
合、小便1回に30g〜80g、大小便1回に100g
〜200g程度使用すれば、悪臭が発生することはな
い。排便処理後は、そのまま通常の可燃ゴミと同様に焼
却処分することができる。
【0015】以上のように本発明の看護用排便処理剤
は、防臭剤として防臭効果の高いグリオキザールを含む
ことから、糞尿の臭いをほとんど防ぐことができ、看護
人にとって、排泄された糞尿は従来に比較して廃棄等の
処理を行う際にも取り扱いやすいものとなる。また、焼
却処分可能であることから、排便処理を行った後は、通
常のゴミとして焼却処分することができ、看護人が便所
に排泄物を流す作業が不要になる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定さ
れるものではない。
【0017】(1)排便処理剤の調整 (実施例1)木粉100g、グリオキザール2.0g、
吸水ポリマー25gを混合機で混合し調整した。 (実施例2)パルプチップ100g、グリオキザール
4.0g、吸水ポリマー50gを混合機で混合し調整し
た。 (比較例1)グリオキザールを使用しなかった以外は、
実施例1と全く同様の方法で排便処理剤を調整した。 (比較例2)木粉の代わりに酸化珪素100gを用いた
以外は、実施例1と全く同様の方法で排便処理剤を調整
した。
【0018】(2)評価 成人男子がビニル袋内に1回排泄した糞尿に実施例1、
2、比較例1、2で得られた排便処理剤のいずれかを1
00g散布し、ビニル袋の口を密閉した。散布後2時間
後にビニル袋の口を開けて小便の吸収性と大便との混合
性を観察した。また、悪臭の発生の有無(防臭性)を臭
いをかいで確認した。また、上記の散布後2時間後の各
排便処理剤と糞尿との混合物100gを1リットルの蓋
付きポリエチレン瓶に入れ、水道水75gを入れて良く
混合し、5分間攪拌の後、25℃にて放置し、24時間
後に北川式ガス検知管を用いてポリエチレン瓶内の硫化
水素及びアンモニアの発生量を測定した。硫化水素につ
いては北川式ガス検知管120U、アンモニアについて
は北川式ガス検知管105SDを使用した。更に、上記
の散布後2時間後の各排便処理剤と糞尿との混合物50
gを、電気炉中、500℃で5時間加熱し焼却した。焼
却前後の重量より、焼却残分を計算した。
【0019】これらの結果を表1に示した。
【表1】
【0020】表1から分かるように、本発明の排便処理
剤は、小便の吸収性、大便との混合性、防臭性において
良好な性能を示し、また焼却後の残分も少なかった。
【0021】
【発明の効果】本発明の看護用排便処理剤は、糞尿の臭
いをほとんど防ぐことができ、看護人にとって排泄され
た糞尿は従来に比較して取り扱いやすいものとなる。ま
た、排便処理を行った後は、通常のゴミとして焼却処分
することができ、看護人が便所に排泄物を流す作業が不
要になる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水剤、防臭剤及び固化剤を含み焼却処
    分することが可能である看護用排便処理剤であって、前
    記防臭剤がグリオキザールを含むことを特徴とする看護
    用排便処理剤。
JP8247144A 1996-08-28 1996-08-28 看護用排便処理剤 Withdrawn JPH1066866A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8247144A JPH1066866A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 看護用排便処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8247144A JPH1066866A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 看護用排便処理剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1066866A true JPH1066866A (ja) 1998-03-10

Family

ID=17159094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8247144A Withdrawn JPH1066866A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 看護用排便処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1066866A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136274A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Ebara Corp 廃イオン交換樹脂集合固化体の製造方法
WO2013073614A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 株式会社日本触媒 吸水剤組成物及びその製造方法、並びにその保管及び在庫方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136274A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Ebara Corp 廃イオン交換樹脂集合固化体の製造方法
WO2013073614A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 株式会社日本触媒 吸水剤組成物及びその製造方法、並びにその保管及び在庫方法
CN103930201A (zh) * 2011-11-15 2014-07-16 株式会社日本触媒 吸水剂组合物及其制造方法、以及其保管及库存方法
CN103930201B (zh) * 2011-11-15 2016-04-27 株式会社日本触媒 吸水剂组合物及其制造方法、以及其保管及库存方法
US10363339B2 (en) 2011-11-15 2019-07-30 Nippon Shokubai Co., Ltd. Water absorbent agent composition and method for producing same, as well as storage and stocking method for same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5817300A (en) Odor reducing compositions
JP5812408B2 (ja) 排泄物処理剤
KR101979313B1 (ko) 괴상처리제
JP6176530B2 (ja) 汚物・嘔吐物処理用キット
JP6195427B2 (ja) 顆粒状処理剤
CN101108257A (zh) 一种液体抗菌除臭剂的制备方法及应用
JPH10118173A (ja) 排便処理剤
CN110368513A (zh) 一种用于卫生间的除臭剂及制备方法
JPH1066866A (ja) 看護用排便処理剤
JP6213982B2 (ja) 塊状処理剤
JPH11366A (ja) 排便処理剤
JPH0739265A (ja) ペット用トイレ材料
JPH01171556A (ja) 脱臭芳香剤
JPH01129854A (ja) 衛生剤組成物
JPH06154794A (ja) 嘔吐物処理剤及びその処理方法
JP2003081724A (ja) 環境殺菌剤及びぬめり防止具
JPS6238285A (ja) 屎尿処理剤及びその製造方法
JP2004346130A (ja) 吸水性樹脂組成物および衛生用品
JP6057405B2 (ja) 塊状処理剤
JPH01164371A (ja) 消臭・脱臭剤
JP2669871B2 (ja) 消臭剤及びその消臭剤を含む排泄物処理用品
JP2005253717A (ja) 廃棄物処理用液体消臭剤
JPH06327585A (ja) 散布防臭型排便収納袋
JP3558126B2 (ja) 消臭剤
JP2000189499A (ja) 脱臭処理剤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031104