JPH06327585A - 散布防臭型排便収納袋 - Google Patents

散布防臭型排便収納袋

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JPH06327585A
JPH06327585A JP14256593A JP14256593A JPH06327585A JP H06327585 A JPH06327585 A JP H06327585A JP 14256593 A JP14256593 A JP 14256593A JP 14256593 A JP14256593 A JP 14256593A JP H06327585 A JPH06327585 A JP H06327585A
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JP
Japan
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bag
defecation
storage bag
excrement
present
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JP14256593A
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Atsushi Mori
厚 森
Riyuuta Marumoto
柳太 丸本
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Nippon Soda Co Ltd
Funayama Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Funayama Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大災害発生時、広範囲の地域にわたり水洗便所
が使用出来ない様な環境において使用可能な排便収納袋
を提供する。 【構成】上端部に密閉可能な開閉部を有する袋、及び使
用後排便上に散布するための排便処理剤よりなる。 【効果】非常時において、排便の処理が簡単で、悪臭の
発生がなく、災害復旧までの一時保管、大量保管、輸送
をすることが出来、使用後に袋ごと焼却が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排便収納袋に関するもの
である。更に詳しくは、地震、大火災、暴風雨、洪水、
土砂崩れ等の大災害発生時において、水洗便所が全く使
用出来ない様な環境において人々が使用する排便収納袋
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大地震、大火災、暴風雨、土砂崩
れ等の大災害が発生し、広範囲の地域にわたり、電気、
ガス、水道等の諸設備が損壊し、これらの設備が利用不
能となった場合、普段使用している水洗便所が全く使用
出来ないため、用便は止むを得ず空き地で行ったり、工
事現場や、一時的な催し物会場等で使用されている様な
簡易な貯留便槽式便所を使用したりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
の様に空き地に排便をした場合、環境衛生上、地中に埋
めねばならず、これを埋めるには極めて多人数の場合、
適当な用地の確保に限界があった。また、上記の様な簡
易な貯留便槽式便所の場合は容量が小さいため、使用頻
度が高いと処理能力が不足する問題があった。また、便
所に便が満杯になった時にはバキューム・カーによる排
出が必要となるが災害地へはバキューム・カーの乗り入
れが容易ではなかった。また、簡易便所の設置台数が多
くなると広い適当な設置場所が必要となる上、設備費が
高くなる等の問題があった。また、排便の機械的な処理
(乾燥、粉砕等)をするにも災害地では、動力源の確保
が困難であり、災害地での多人数の排便の焼却は、焼却
炉への運搬が衛生上問題があり、また、焼却炉の能力の
面よりも、困難であった。
【0004】一方、諸々の用途のために、数多くの、多
様な仮設トイレ、廃棄型トイレ、野外便器、簡易便器や
携帯用便器等が提案されている。しかし、これらの提案
を災害時に便所として使用した場合は、何らかの問題が
存在する。例えば、特開平3−242126号公報で提
案の携帯用組立トイレは不透明深底型袋状体を使用して
おり、この袋状体は常時は小型の四角に折り畳み、小型
化が出来、携帯に便利であるが、災害時に用便に使用し
た後は、何ら処理されておらず、衛生上、大量保管上好
ましくない。
【0005】また、特開昭60−185528号公報で
提案の便器は未使用時に折り畳まれていて、使用後密閉
され、携帯や保管が便利であり、かつ、吸収材に添加さ
れた凝固剤で尿の流出を防ぎ衛生的であると提案されて
いるが、糞尿(または排便、糞便、屎尿)と凝固剤の接
触が不十分で、固化が完全でなく、袋内で動揺し運搬に
都合が悪く、また袋内の糞尿より増殖する微生物によ
り、悪臭ガスの発生で袋が膨張したり、場合によって
は、袋が破損し、衛生上問題である。
【0006】さらにまた、特開昭58−143729号
公報で提案されている密閉可能な廃棄型便器は未使用時
に折り畳まれていて、使用時に箱型に出来る為携帯に便
利であり、便器に殺菌剤を付着させており、密閉出来る
為、糞尿中の微生物の殺菌が出来ると提案されている
が、便器に殺菌剤を付着させているだけでシート状にな
っているので、殺菌剤の糞尿への接触は不十分であり、
糞尿中の微生物を全て滅殺することは困難である。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、かかる
状況にあって、問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、排便収納袋に加えて、散布用の排便処理剤を併用す
ることにより、従来の問題点が一挙に解決出来ることを
見出し、本発明を完成するに到った。以下、本発明を詳
細に説明する。
【0008】即ち、本発明は排便収納袋に排便を行なっ
た後、添付した排便処理剤を排便上に散布処理し、袋を
密閉することにより、排便処理の目的を達成出来ること
を見出したものである。
【0009】本発明は、袋の上端部に密閉可能な開閉構
造を有する排便収納袋、及び排便に使用後、排便上に吸
水剤、固化剤、防臭剤及び殺菌剤などからなる組成物粉
末を散布する排便処理のためのセット、及びかかるセッ
トによる排便処理方法である。
【0010】更には、糞尿(又は排便、屎尿、糞便)の
処理が簡単で、糞尿の処理後は悪臭の発生がなく、災害
復旧時までの一時保管することが出来、使用後において
袋ごと焼却が可能であることを特徴とする使い捨てタイ
プの排便収納袋である。
【0011】本発明は、排便収納袋に排便後、添付した
吸水剤、固化剤、防臭剤及び殺菌剤からなる組成物粉末
を散布することを特徴とするものであるが、該排便収納
袋中には予め吸水剤、固化剤、防臭剤及び殺菌剤からな
る組成物粉末が収納されていてもよい。
【0012】本発明における排便収納袋は、液体、固形
物等を透過させないフィルムよりなる。フィルムの材質
としては、フィルムに成形出来、フィルムにした場合、
糞尿をを透過させない樹脂が好適であり、この条件を満
足させる樹脂なら何でも使用可能である。具体的なフィ
ルム材質の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ナイロン樹脂、
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等があるが、本発明の
一つの目的である焼却を行なう場合に有害なガスの発生
がないポリエチレンやポリプロピレン等のフィルムが使
用される。
【0013】本発明における排便収納袋の大きさは何等
制限はなく、使用、携帯、保存等に都合の良い寸法が採
用される。一般的には袋の縦60〜90cm、横(袋の
上端部60〜90cm,袋の底部20〜40cmが好ま
しい。
【0014】本発明における排便収納袋の形状は特にそ
の形に拘わらず、種々の形で良く、長方形、正方形、台
形、三角形等が使用される。またこの排便収納袋は多角
形の角がまるくなっていても良い。例えば、袋の形状が
図1の如き4角形、図2の如き5角形、図3の如き6角
形または図4の如き4角形に近い形、図5の如き5角形
に近い形、図6の如き6角形に近い形を挙げることがで
きる。
【0015】本発明における排便収納袋はその上部に密
閉可能な開閉構造を有する(図10等参照)。この密閉
可能な開閉構造は本発明における排便収納袋を用便に使
用後、閉じることにより袋を完全に密閉することが出来
る。また、本発明における排便収納袋は2度以上使用す
ることが出来るが、使用後に一旦閉じ、また使用する場
合は再び袋を開けて使用すれば良い。密閉可能な開閉構
造の例としては、ファスナー、簡易ファスナー、剥離可
能な粘着テープ、紐類等を挙げることができるが、袋が
密閉できるものであればどんな構造でも良い。
【0016】本発明における排便処理剤とは、排便を吸
水、固化、防臭、消臭、殺菌等するための吸水剤、固化
剤、防臭剤及び殺菌剤等の一種又は2種以上の剤の組成
物よりなる。通常は、開封もしくは、破砕し易いポリエ
チレン等の袋やボール紙の箱中にに入れられて、排便収
納袋に添付される。また、この薬剤粉末は予め用便前に
排便収納袋中に入れておくこともできる。
【0017】本発明の処理剤に使用できる吸水剤は、糞
尿中の水分を吸収し糞尿の流動性を減じ、糞尿を入れた
後の袋を大量に輸送、一時保管する場合の袋の動揺を抑
えるのに効果があり、且つ、他の薬剤即ち固化剤、防臭
剤及び殺菌剤を均一に混合分散させることが出来、糞尿
と固化剤、防臭剤、殺菌剤を均等に接触させるのに有効
であり、最終的に排便収納袋が焼却処理されることを考
慮した焼却可能な有機質の粉末である。
【0018】本発明の処理剤に使用される吸水剤は、例
えば、かんな屑、おが屑、パルプスラッジ、パルプチッ
プ、再生セルローズ、くず綿、樹皮粉、コルク粉、稲藁
粉、麦藁粉、籾殻粉、蕎麦かす粉、トウモロコシ芯粉、
古紙屑等である。
【0019】本発明の処理剤に使用される固化剤は、液
状の糞尿の流動性を無くし、固化(ゲル化)し、糞尿を
入れた後の袋の揺動性をなくし、大量に輸送、移動する
場合の袋の動揺を抑え、運搬性、保管性を高めるのに有
効である。固化剤は水、糞尿等と反応または水を吸収
し、固化(ゲル化)するものが選ばれる。
【0020】本発明の処理剤に使用される固化剤の例と
しては、カルボキシメチルセルローズ、カルボキシエチ
ルセルローズ、メチルセルローズ、ヒドロキシエチルセ
ルローズ、ヒドロキシプロピルセルローズ、酢酸セルロ
ーズ、ニトロセルローズ、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエ
チレンオキサイド、、ポリアクリル酸、マレイン酸スチ
レン共重合体、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プロピレ
ン、ゼラチン、カゼイン、ザンタンガム、カラギーナ
ン、アラビアガム、グアーガム、コンニャクマンナン、
寒天、ペクチン、プルラン、ガラクトオリゴ糖、コンド
ロイチン、ヘミセルロース、ジェランガム、高吸水性ポ
リマー(ポリアクリル酸ソーダ系、アクリル酸・ビニル
アルコールコポリマー系、ポリエチレノキサイド変成体
系、ポリアクリルアミド系、デンプン系、セルロース系
等)等の高分子がある。
【0021】本発明の処理剤に使用される防臭剤は、糞
尿の悪臭成分を化学的に分解除去し若しくは、物理的に
吸着または吸収し無臭化するものである。
【0022】防臭剤の例としては、酸化亜鉛、酸化マグ
ネシウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸カリ、硫
酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸第1鉄、硫酸ア
ンモニウム、含水けい酸アルミニウム、シリカ−アルミ
ナゲル吸着剤、ピロカテコール、ハイドロキノン、p−
t−ブチルピロカテコール、ピロガロール、ノナノー
ル、 グルタールアルデヒド、グリオキザール、酢酸、
ヒドロキシ酢酸、グリコール酸、ほう酸、アジピン酸、
ピロリドンカルボン酸、サリチル酸、L−アスコルビン
酸、エリソルビン酸、2−ケトグルタル酸、グルオキシ
ル酸、タンニン酸、没食子酸、グルコン酸、木酢酸、ポ
リラクトン、ウンデシレン酸亜鉛、みょうばん、サイク
ロデキストリン、カルボキシフタロシアニン系金属錯
体、ヘキシルメルカプタン、ロイコアントシアニジン、
フラボノイド、植物成分抽出物、柑橘類の皮、活性炭、
ゼオライト、モンモリロナイト、珪藻土、けい酸塩、ニ
トロフミン酸などが挙げられ、この中の1種乃至2種以
上を使用することができる。
【0023】本発明の処理剤に使用される殺菌剤は、排
泄後の糞尿中の細菌等の微生物類を滅殺し、又は増殖を
抑えることにより、糞尿を入れた後の袋中の細菌等の微
生物類が袋の一時保存中に糞尿の腐敗分解により悪臭成
分が発生するのを防止するものである。
【0024】殺菌剤の例としては、チアゾール系の北興
化学(株)製のホクスタ−HP,ICIジャパン(株)
製のプロクセルGXL,日本曹達(株)製のトップジン
M、イミダゾール系のバイエルジャパン(株)製のプレ
ベントールOC3014,ピリジン系の北興化学(株)
製のホクサイドZTP,ホクサイドNS,フェノール系
の北興化学(株)製のHSF−4300,バイエルジャ
パン(株)製のプレベントールGD,神東塗料(株)製
のサリチルアニリド、ハロアルキル系のバイエルジャパ
ン(株)製のプレベントールA4,酸アミド系のp−ア
ミノベンゼンスルフォンアミド、シアネート系のイソチ
アン酸アリル、武田薬品(株)製のダニコール、フタル
イミド系のバイエルジャパン(株)製のプレベントール
A3,トリアジン系のヘキサメチレンテトラミン、チオ
カーバメート系の大内新興化学(株)製のノックセラー
TT,アルキルジメチルアンモニウム塩+グアニジン誘
導体の武田薬品(株)製のスラオフ1500、250
0、3500、1、2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン+トリアジン、ICIジャパン(株)製のプロクセル
GRX,TN,有機窒素・硫黄系の片山化学(株)製の
モルノン400、700、大和化学(株)製のアモルデ
ンFS−14D、北興化学(株)製のホクサイドR−1
50,2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1、3−ジオ
ール等がある。これらのうち2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1、3−ジオールは、悪臭成分を中和するのに
必要な薬剤量が少なくて効果があることや、抗菌スペク
トルが広いことにより特に有効である。
【0025】本発明における排便収納袋内で用便後散布
される排便処理剤の剤形は、粉末状、顆粒状又はその混
合物である。粉末剤又は顆粒剤は袋の中での流動性があ
り、糞便との混和性が良く、吸水、固化、防臭、殺菌を
効率良く行ない、また長期保存に適しており、剤形とし
て好適である。
【0026】本発明における排便収納袋内で用便後散布
される排便処理剤の量はおおよそ一回の排便量に対し
て、吸水、固化、防臭、殺菌が充分に可能な量がそれぞ
れ入れられる。
【0027】組成物の配合については、各成分が多種に
わたり、それぞれ有効量が異なる為、特に制限出来ない
が、概略では吸水剤100重量部に対し、固化剤5〜1
00重量部、防臭剤 1〜50重量部、殺菌剤0.1〜1
0重量部が好ましい。その他、本発明の目的に反しない
限り、予め排便収納袋中に、あるいは排便処理剤中に増
量剤、賦形剤、着色剤、香料等を添加することもでき
る。
【0028】本発明における排便収納袋は普段は折り畳
んだ状態で準備保管される。災害時等に排便収納袋を使
用する時は、折り畳んだ状態の袋を広げ、袋の上端を約
10cm残して大部分を、例えば図8のごとき簡易便器
に入れ、その上端を簡易便器の上端の外側へ折り返し
て、その上に簡易便器の蓋(便座)をし、固定する。
【0029】本発明における排便収納袋は、災害時等に
上記の様に簡易便器や一般の家庭にある洋式便器等と組
合せて使用される。簡易便器の場合はその構造は使用す
る人間の体重に耐えるものであり、また材質は使用後折
り畳んで保管出来るものであり、繰り返し使用出来る
が、最終的には焼却することを考慮し可燃性で燃焼時に
有害なガスを発生しない材料が好ましい。通常、上記の
条件を満たすものとして、紙製又はポリエチレレン製段
ボール等を例示することができる。
【0030】簡易便器の形状は、直方体、円筒形、角柱
形、半球形、角錐台やそれらの変形タイプを例示するこ
とができる。中でも、直方体や角柱形の簡易便器は折り
畳み構造上都合が良く、簡便である。簡易便座の大きさ
は災害に備えて保管する場合、大量に保管する必要から
も折り畳み式であることが好ましく、折り畳んだ場合は
保管に場所を取らない板状であり、災害時に組立てた場
合には空間的に大きな場所を取らない程度の大きさ、か
つ使用にも都合の良い程度の大きさが選ばれる。具体的
には、組立て後の形状が直方体の場合、その寸法は縦2
0〜50cm、横20〜60cm、高さ20〜50cm程
度が好ましい。
【0031】本発明における排便収納袋は本来大災害時
に備えて、準備保管され、大災害時に有効に使用される
が、大災害時以外に使用することも勿論可能である。例
えば、レジャー用、キャンプ用、魚釣り用(殊に海釣り
用)、ドライブ用、ハイキング用、熱気球用、飛行船
用、レジャーフライト用、ヨットセーリング用、ボーイ
スカウト野外活動用、自衛隊の演習時用等に使用するこ
ともできる。
【0032】
【実施例】本発明を実施例により、更に具体的に説明す
る。但し、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
【0033】(実施例1)排便収納袋(A)の作製 黄色のポリエチレン製で,形状が図7の如き六角形の袋
(袋の底部のa=20cm、b=40cm,角c=11
0°,角 d=160°,袋の上端部のe=75cm、フ
ィルムの膜厚100ミクロン)を用意し、袋の上端部は
簡易プラスチック製ファスナーを取り付けた。。この袋
に木粉(粒径約40メッシュ)200gアクアリックC
A(日本触媒(株)製)10g,硫酸第1鉄5g,2−
ブロモ−2−ニトロプロパン−1、3−ジオール 2g
の混合粉末を収納した。(排便収納袋A)
【0034】(実施例2)排便収納袋(B)の作製 黄色のポリエチレン製で,形状が図8の如き4角形の袋
(袋の上端部のe=75cm、f=70cm、フィルム
の膜厚100ミクロン)を用意し、袋の上端部は簡易プ
ラスチック製ファスナーを取り付けた。この袋に木粉
(粒径約40メッシュ)200g,アクアリックCA
(日本触媒(株)製)10g硫酸第1鉄5g,2−ブロ
モ−2−ニトロプロパン−1、3−ジオール 2gの混
合粉末を収納した。(排便収納袋B)
【0035】(実施例3)排便収納袋(C)の作製 黄色のポリエチレン製で,形状が図9の如き3角形の袋
(袋の上端部のe=75cm、f=70cm、フィルム
の膜厚100ミクロン)を用意し、袋の上端部はプラス
チック製簡易ファスナーを取りつけた。この袋に木粉
(粒径約40メッシュ)200g,アクアリックCA
(日本触媒(株)製)10g硫酸第1鉄5g,2−ブロ
モ−2−ニトロプロパン−1、3−ジオール 2gの混
合粉末を収納した。(排便収納袋C)
【0036】(実施例4)排便収納袋(D)の作製 上記実施例1で準備したと同様の袋を用意し、中には吸
水剤、固化剤、防臭剤及び殺菌剤の配合組成物を入れな
いものを用意した。(排便収納袋D)
【0037】(実施例5〜10)上記実施例1で準備し
たと同様の袋に、表1で記載した吸水剤、固化剤、防臭
剤及び殺菌剤の配合組成物を調製し、その混合粉末をそ
れぞれ袋に入れ、実施例5〜10(排便収納袋E〜J)
を作製した。
【0038】
【表1】
【0039】(比較例1)吸収剤として有機物の代わり
に前記の表1の如く無機物の酸化珪素粉末を配合した組
成物を調製し、同様に袋に入れ、比較例1(排便収納袋
K)を作製した。
【0040】(1)簡易便器の作製 耐水ボール紙製組立式便器(組立後は四角柱で、縦寸法
35cm、横寸法35cm、高さ寸法38cm)を組立
て、上記実施例1〜10で作製した排便収納袋をそれぞ
れ、この組立てた便器に取り付けた。
【0041】上記で作製した実施例、比較例の排便収納
袋を用い、下記の試験方法により、性能を評価した。
【0042】(2)吸水性、防臭性試験 上記(1)項で準備した簡易便器に取り付けた排便収納
袋の底に成人男子が排便を行なって後、上記各排便収納
袋の排便上に、予め添付用意した木粉(粒径約40メッ
シュ)200g,アリックCA(日本触媒(株)製)1
0g,硫酸第1鉄5g,2−ブロモ−2−ニトロプロパ
ン−1、3−ジオール2gの混合粉末を散布し、袋を密
閉した。散布2時間後に袋を開閉し、小便の吸収性、悪
臭の発生を観察した。
【0043】比較として、実施例4(排便収納袋D)を
使用し、上記混合粉末を散布しない場合, 比較例2(排
便収納袋L)を観察した。その結果を表2に示した。
【0044】
【表2】
【0045】(3)硫化水素、アンモニアの発生量試験 上記(2)項の散布処理、吸水性、脱臭性試験後の排便
収納袋中の糞尿と散布された吸水剤、固化剤、防臭剤及
び殺菌剤の組成物との混合物100gを1リットルの蓋
付きポリエチレン瓶に入れ、水道水75gを入れて良く
混合し、5分間攪拌の後、25度℃にて放置し、24時
間後に北川式ガス検知管を用いてポリエチレン瓶内の硫
化水素ガス及びアンモニアの発生量を測定した。硫化水
素ガスについては北川式ガス検知管120U,アンモニ
アについては北川式ガス検知管105SDを使用した。
比較例2(排便収納袋L)についても同様に行なった。
結果を上記表2に示した。
【0046】(4)処理後の排便収納袋の焼却残分 上記(2)項の散布処理、吸水性、脱臭性試験後の排便
収納袋を、電気炉中、500度℃で5時間加熱し焼却し
た。焼却前後の重量より、焼却残分を計算した。結果を
上記表2に示した。
【0047】
【発明の効果】本発明における排便収納袋は使用が簡単
であり、多くの様々な便器(一般家庭の便器の他携帯用
便器、仮設トイレや乳児用トイレ等)に取り付けること
もできる。排便に使用後は糞尿が排便処理剤により容易
に被覆され、糞尿を排便処理剤により、吸水、固化、防
臭、及び殺菌等出来、衛生的であり、袋の運搬がし易
く、一時保管中も悪臭を発生することがない。また、使
用後に焼却することにより廃棄出来るので大量の埋め立
てや下水に廃棄することによる問題発生もなく、環境衛
生上からも何ら問題がない。従って、非常時において、
災害復旧までの排泄物の一時保管、大量保管、輸送をす
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排便収納袋の平面図
【図2】本発明の排便収納袋の平面図
【図3】本発明の排便収納袋の平面図
【図4】本発明の排便収納袋の平面図
【図5】本発明の排便収納袋の平面図
【図6】本発明の排便収納袋の平面図
【図7】本発明の排便収納袋の平面図
【図8】本発明の排便収納袋の平面図
【図9】本発明の排便収納袋の平面図
【図10】本発明の排便収納袋の見取り図
【図11】本発明の排便収納袋を取り付けた簡易便器及び
その蓋の見取り図
【図12】本発明の排便収納袋及び蓋を取り付けた簡易便
器の見取り図
【図13】本発明の排便収納袋を取り付けた簡易便器の断
面図
【符号の説明】
1──排便収納袋 2──簡易ファスナー 3──吸水剤、固化剤、防臭剤及び殺菌剤の組成物 4──簡易便器 5──簡易便器の蓋(便座) a──袋の底部の長さ b──袋の下横部の長さ c──袋の底部の角度 d──袋の中間部の角度 e──袋の上端部の長さ f──袋の横部の長さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋の上端部に密閉可能な開閉構造を有する
    排便収納袋、及び排便上に散布するための排便処理剤か
    らなることを特徴とする排便収納袋セット。
  2. 【請求項2】袋の上端部に密閉可能な開閉構造を有する
    排便収納袋内に用便を済ませた後、排便処理剤を排便上
    に散布することを特徴とする排便処理方法。
  3. 【請求項3】排便に使用後、焼却廃棄可能なことを特徴
    とする請求項1記載の排便収納袋セット。
JP14256593A 1993-05-24 1993-05-24 散布防臭型排便収納袋 Pending JPH06327585A (ja)

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JP14256593A JPH06327585A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 散布防臭型排便収納袋

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JP14256593A JPH06327585A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 散布防臭型排便収納袋

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08206694A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Dia Furotsuku Kk 汚泥脱臭剤
JPH08289924A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 消臭剤
WO2001045543A1 (en) * 1999-12-21 2001-06-28 Phillips William A Portable potty apparatus
JP2014144399A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Kanichi Adachi 排泄物処理剤および該処理剤を用いた排泄物の処理方法

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