JPH1066519A - 食用鶏卵、その鶏卵を生産するための方法およびそのための雌鶏用飼料 - Google Patents
食用鶏卵、その鶏卵を生産するための方法およびそのための雌鶏用飼料Info
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- JPH1066519A JPH1066519A JP9124887A JP12488797A JPH1066519A JP H1066519 A JPH1066519 A JP H1066519A JP 9124887 A JP9124887 A JP 9124887A JP 12488797 A JP12488797 A JP 12488797A JP H1066519 A JPH1066519 A JP H1066519A
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- A23K50/00—Feeding-stuffs specially adapted for particular animals
- A23K50/70—Feeding-stuffs specially adapted for particular animals for birds
- A23K50/75—Feeding-stuffs specially adapted for particular animals for birds for poultry
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
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- A23K20/10—Organic substances
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- A23L—FOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
- A23L15/00—Egg products; Preparation or treatment thereof
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- A23L33/00—Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
- A23L33/10—Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
- A23L33/115—Fatty acids or derivatives thereof; Fats or oils
- A23L33/12—Fatty acids or derivatives thereof
Abstract
(57)【要約】
【課題】 不飽和脂肪酸を含み、血中のHDL/LDL
比を改善し、かつ血中の総脂肪酸濃度を低減する食品鶏
卵、このような鶏卵を生産するための方法、およびその
ための雌鶏用飼料を提供する。 【解決手段】 α−リノレン酸と該α−リノレン酸の酸
化を防止するための抗酸化剤を含有し、α−リノレン酸
の量が脂肪の3〜15%、より適切には5〜12%、好
ましくは7〜11%であることを特徴とする食品鶏卵。
炭水化物、タンパク質、ビタミン類、および/またはミ
ネラル類を含有する飼料を用いて雌鶏を飼養し、飼料が
α−リノレン酸を0.5〜15重量%含有する鶏卵を生
産する方法、およびそのための雌鶏用飼料。
比を改善し、かつ血中の総脂肪酸濃度を低減する食品鶏
卵、このような鶏卵を生産するための方法、およびその
ための雌鶏用飼料を提供する。 【解決手段】 α−リノレン酸と該α−リノレン酸の酸
化を防止するための抗酸化剤を含有し、α−リノレン酸
の量が脂肪の3〜15%、より適切には5〜12%、好
ましくは7〜11%であることを特徴とする食品鶏卵。
炭水化物、タンパク質、ビタミン類、および/またはミ
ネラル類を含有する飼料を用いて雌鶏を飼養し、飼料が
α−リノレン酸を0.5〜15重量%含有する鶏卵を生
産する方法、およびそのための雌鶏用飼料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−リノレン酸と
該α−リノレン酸の酸化を防止するための抗酸化剤を含
有する食用鶏卵、その鶏卵を生産するための方法、およ
びそのための雌鶏用飼料に関する。
該α−リノレン酸の酸化を防止するための抗酸化剤を含
有する食用鶏卵、その鶏卵を生産するための方法、およ
びそのための雌鶏用飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】食用鶏卵はコレステロールを多く含み、
血中のコレステロール濃度を増大させる原因となってい
る。血中のコレステロール濃度が高くなると、循環器系
疾患(動脈硬化症)のリスクが増大する。知られている
ように、オメガ−3ポリ不飽和脂肪酸類は血中のHDL
/LDL比を改善する。従って、循環器系疾患を考慮す
れば、食品中にはオメガ−3ポリ不飽和脂肪酸類が存在
することが望ましく、また推奨される。このような脂肪
酸類の中には、アマニ油(50〜60%)やカブ菜種油
(10〜15%)中に存在するα−リノレン酸(C1
8:3ω3)、および魚油中に存在するEPA(エイコ
サペンタエン酸C20:5ω3)やDHA(ドコサヘキ
サエン酸C22:6ω3)が含まれる。しかし、このよ
うな脂肪酸類は酸化を受け易いために保存性や味の点で
問題を生じることがあり、そのため卵黄脂肪中の前記脂
肪酸類の比率を増大させることは容易ではない。
血中のコレステロール濃度を増大させる原因となってい
る。血中のコレステロール濃度が高くなると、循環器系
疾患(動脈硬化症)のリスクが増大する。知られている
ように、オメガ−3ポリ不飽和脂肪酸類は血中のHDL
/LDL比を改善する。従って、循環器系疾患を考慮す
れば、食品中にはオメガ−3ポリ不飽和脂肪酸類が存在
することが望ましく、また推奨される。このような脂肪
酸類の中には、アマニ油(50〜60%)やカブ菜種油
(10〜15%)中に存在するα−リノレン酸(C1
8:3ω3)、および魚油中に存在するEPA(エイコ
サペンタエン酸C20:5ω3)やDHA(ドコサヘキ
サエン酸C22:6ω3)が含まれる。しかし、このよ
うな脂肪酸類は酸化を受け易いために保存性や味の点で
問題を生じることがあり、そのため卵黄脂肪中の前記脂
肪酸類の比率を増大させることは容易ではない。
【0003】ドイツ特許出願4314899号、WO9
5/21539号および日本特許出願63237745
号から、不飽和脂肪酸類を含む雌鶏用飼料およびその飼
料を用いて生産した鶏卵のことが知られている。しか
し、前記参考文献は、その開示した不飽和脂肪酸類を鶏
卵がどの程度含むのか、また特に、その飼料がいかなる
種類の脂肪酸をいかなる濃度で含むのかについて開示し
ていない。
5/21539号および日本特許出願63237745
号から、不飽和脂肪酸類を含む雌鶏用飼料およびその飼
料を用いて生産した鶏卵のことが知られている。しか
し、前記参考文献は、その開示した不飽和脂肪酸類を鶏
卵がどの程度含むのか、また特に、その飼料がいかなる
種類の脂肪酸をいかなる濃度で含むのかについて開示し
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有利
な脂肪酸組成を有する新規の種類の鶏卵、すなわちポリ
不飽和脂肪酸を含みそれによって例えば血中のHDL/
LDL比が改善され、かつ血中の総脂肪酸濃度が低減す
るような鶏卵を生産することにある。本発明の別の目的
は、有利な脂肪酸組成を有する鶏卵を生産するための方
法および飼料を提供することにある。
な脂肪酸組成を有する新規の種類の鶏卵、すなわちポリ
不飽和脂肪酸を含みそれによって例えば血中のHDL/
LDL比が改善され、かつ血中の総脂肪酸濃度が低減す
るような鶏卵を生産することにある。本発明の別の目的
は、有利な脂肪酸組成を有する鶏卵を生産するための方
法および飼料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の食品である鶏卵
は、α−リノレン酸とα−リノレン酸の酸化を防止する
ための抗酸化剤を含有する。α−リノレン酸は、いわゆ
る善玉脂肪酸類に属する人体に必要なポリ不飽和脂肪酸
である。しかし、長鎖ポリ不飽和脂肪酸類は酸化を受け
やすく、それが抗酸化剤を鶏卵に添加する理由である。
は、α−リノレン酸とα−リノレン酸の酸化を防止する
ための抗酸化剤を含有する。α−リノレン酸は、いわゆ
る善玉脂肪酸類に属する人体に必要なポリ不飽和脂肪酸
である。しかし、長鎖ポリ不飽和脂肪酸類は酸化を受け
やすく、それが抗酸化剤を鶏卵に添加する理由である。
【0006】本発明によれば、鶏卵の脂肪に含まれるα
−リノレン酸の量は3〜15%、より適切には5〜12
%、好ましくは7〜11%である。
−リノレン酸の量は3〜15%、より適切には5〜12
%、好ましくは7〜11%である。
【0007】抗酸化剤は、飼料を介して添加し得る既知
の抗酸化剤、例えばビタミンE、エトキシキン(eth
oxyquin)、ブチルヒドロキシトルエン(BH
T)、BHA、TBHQ、没食子酸プロピルまたはその
他既知の適当な抗酸化剤のいずれでもよい。本発明の鶏
卵に含まれるビタミンEの量は、卵一個当り2〜6gも
しくはそれ以上である。
の抗酸化剤、例えばビタミンE、エトキシキン(eth
oxyquin)、ブチルヒドロキシトルエン(BH
T)、BHA、TBHQ、没食子酸プロピルまたはその
他既知の適当な抗酸化剤のいずれでもよい。本発明の鶏
卵に含まれるビタミンEの量は、卵一個当り2〜6gも
しくはそれ以上である。
【0008】鶏卵中のα−リノレン酸および/または抗
酸化剤の量を多くするには、α−リノレン酸および/ま
たは抗酸化剤を多量に含む飼料を用いて雌鶏を飼養すれ
ばよい。
酸化剤の量を多くするには、α−リノレン酸および/ま
たは抗酸化剤を多量に含む飼料を用いて雌鶏を飼養すれ
ばよい。
【0009】使用する飼料は、α−リノレン酸とそのα
−リノレン酸の酸化を防止するための抗酸化剤とを0.
5〜15重量%、より適切には1〜10重量%、好まし
くは2〜6重量%含む。この飼料は、α−リノレン酸の
他に炭水化物、タンパク質、ビタミン類および/または
ミネラル類などの既知の飼料諸成分を従来どおりの量含
む。炭水化物の供給源は、大麦、エンバク、小麦、ライ
麦、ライ小麦、トウモロコシ、米等のいずれの種類の穀
類であってもよい(0〜70重量%、一般には10〜5
0重量%)。タンパク質の供給源は、例えば大豆、魚
油、肉骨粉等でよい。飼料はその他の既知の飼料諸成分
を含んでもよい。
−リノレン酸の酸化を防止するための抗酸化剤とを0.
5〜15重量%、より適切には1〜10重量%、好まし
くは2〜6重量%含む。この飼料は、α−リノレン酸の
他に炭水化物、タンパク質、ビタミン類および/または
ミネラル類などの既知の飼料諸成分を従来どおりの量含
む。炭水化物の供給源は、大麦、エンバク、小麦、ライ
麦、ライ小麦、トウモロコシ、米等のいずれの種類の穀
類であってもよい(0〜70重量%、一般には10〜5
0重量%)。タンパク質の供給源は、例えば大豆、魚
油、肉骨粉等でよい。飼料はその他の既知の飼料諸成分
を含んでもよい。
【0010】飼料に添加されるα−リノレン酸は、好ま
しくはアマニ油、引割りしたアマニ小麦またはα−リノ
レン酸を多く含むアマニ製品である。使用するアマニ油
は北欧産であることが好ましいが、それは北欧諸国で産
するアマニ油には特に高濃度のα−リノレン酸が含まれ
ていることが立証されているためである。
しくはアマニ油、引割りしたアマニ小麦またはα−リノ
レン酸を多く含むアマニ製品である。使用するアマニ油
は北欧産であることが好ましいが、それは北欧諸国で産
するアマニ油には特に高濃度のα−リノレン酸が含まれ
ていることが立証されているためである。
【0011】本発明の飼料に含まれる抗酸化剤の量は、
0.05〜1重量%、より適切には0.1〜0.6重量
%、好ましくは0.1〜0.3重量%である。
0.05〜1重量%、より適切には0.1〜0.6重量
%、好ましくは0.1〜0.3重量%である。
【0012】以下に本発明を実施の形態の例を用いて説
明する。
明する。
【0013】
【発明の実施の形態】 実施例1 本雌鶏飼養試験は、カブ菜種油、アマニ油、およびアマ
ニ油と魚油の配合油それぞれの脂肪酸組成に対する効
果、殊に鶏卵の卵黄中のオメガ−3脂肪酸類の濃度に対
する効果、ならびにコレステロールおよび貯蔵卵の保存
性や味に対する効果を立証するために実施した。
ニ油と魚油の配合油それぞれの脂肪酸組成に対する効
果、殊に鶏卵の卵黄中のオメガ−3脂肪酸類の濃度に対
する効果、ならびにコレステロールおよび貯蔵卵の保存
性や味に対する効果を立証するために実施した。
【0014】試験群は以下のとおりであった。 グループ1・・・飼料中に脂肪は無添加 グループ2・・・飼料はカブ菜種油を5%含有 グループ3・・・飼料はアマニ油を5%含有 グループ4・・・飼料はアマニ油3%と魚油2%とを含
有
有
【0015】脂肪を添加した基本飼料には粗い粉末状大
豆17%、大麦48.7%、エンバク25%、カルシウ
ム7%、リン酸二カルシウム1.5%、食卓塩0.4
%、ビタミン混合物0.2%および微量の栄養混合物
0.2%が含まれていた。さらに、その混合物にはメチ
オニンと着色剤も添加した。分析によれば、基本飼料
(グループ1)に含まれる粗タンパク質の量は16.4
%、その他のグループの飼料に含まれる粗タンパク質は
16.0%であった。粗脂肪量は、それぞれ3.0%と
7.7%であった。
豆17%、大麦48.7%、エンバク25%、カルシウ
ム7%、リン酸二カルシウム1.5%、食卓塩0.4
%、ビタミン混合物0.2%および微量の栄養混合物
0.2%が含まれていた。さらに、その混合物にはメチ
オニンと着色剤も添加した。分析によれば、基本飼料
(グループ1)に含まれる粗タンパク質の量は16.4
%、その他のグループの飼料に含まれる粗タンパク質は
16.0%であった。粗脂肪量は、それぞれ3.0%と
7.7%であった。
【0016】各飼養グループは、それぞれに雌鶏が3〜
4羽ずつ入った6つのケージを含んでいた。試験開始時
の各雌鶏の年齢は27週であった。試料卵を採取する前
の3週間、雌鶏には自由に飼料が与えられた。採取した
試料卵は、卵貯蔵用特別室にて10〜12℃の温度下で
貯蔵した。試料は、試験に使用した各種油および混合物
からも採取した。飼料分析は前記混合物に対して実施
し、脂肪酸分析は基本飼料と各油についてガスクロマト
グラフィを使用して実施した。この脂肪酸分析は4つの
試料、すなわち1グループにつき4個の卵に対して実施
した。過酸化値は、まず1グループにつき3個の卵を1
つの試料とし、3週間貯蔵後および9週間貯蔵後ともそ
の共通の試料を用いて決定した。コレステロール含有量
は、1グループにつき3個の卵からなる2つの試料を用
意し、それぞれの試料を3週間貯蔵後および9週間貯蔵
後に用いて決定した。さらに、飼養実験終了時には、各
卵に対して官能知覚に基づいて3種類の品質評価を行
い、また泡形成試験も実施した。
4羽ずつ入った6つのケージを含んでいた。試験開始時
の各雌鶏の年齢は27週であった。試料卵を採取する前
の3週間、雌鶏には自由に飼料が与えられた。採取した
試料卵は、卵貯蔵用特別室にて10〜12℃の温度下で
貯蔵した。試料は、試験に使用した各種油および混合物
からも採取した。飼料分析は前記混合物に対して実施
し、脂肪酸分析は基本飼料と各油についてガスクロマト
グラフィを使用して実施した。この脂肪酸分析は4つの
試料、すなわち1グループにつき4個の卵に対して実施
した。過酸化値は、まず1グループにつき3個の卵を1
つの試料とし、3週間貯蔵後および9週間貯蔵後ともそ
の共通の試料を用いて決定した。コレステロール含有量
は、1グループにつき3個の卵からなる2つの試料を用
意し、それぞれの試料を3週間貯蔵後および9週間貯蔵
後に用いて決定した。さらに、飼養実験終了時には、各
卵に対して官能知覚に基づいて3種類の品質評価を行
い、また泡形成試験も実施した。
【0017】試験に使用した各種油の脂肪酸組成を表1
に示す。
に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から判るように、カブ菜種油は約12
%のリノレン酸をアマニ油は約65%のリノレン酸を含
有していた。この濃度は表の値の最大値を表す。各植物
油ともEPAをいくらか(0.01〜0.2%)含有し
ていたが、DHAはカブ菜種油だけが含有(0.2%)
していた。植物油に比べると、魚油はリノレン酸を少量
(1.6%)しか含んでいなかった。魚油はEPAとD
HAをかなり多く含んでおり、その割合はEPAが約7
%、DHAが約10%であった。カブ菜種油中のオメガ
−3脂肪酸の総量は12.5%、アマニ油では65.0
%、魚油では18.9%であった。
%のリノレン酸をアマニ油は約65%のリノレン酸を含
有していた。この濃度は表の値の最大値を表す。各植物
油ともEPAをいくらか(0.01〜0.2%)含有し
ていたが、DHAはカブ菜種油だけが含有(0.2%)
していた。植物油に比べると、魚油はリノレン酸を少量
(1.6%)しか含んでいなかった。魚油はEPAとD
HAをかなり多く含んでおり、その割合はEPAが約7
%、DHAが約10%であった。カブ菜種油中のオメガ
−3脂肪酸の総量は12.5%、アマニ油では65.0
%、魚油では18.9%であった。
【0020】試験に使用した飼料の脂肪酸組成を、脂肪
中の割合(%)として表2に示す。基本飼料−油の混合
物の脂肪酸組成は、脂肪含有量、脂肪酸組成および諸成
分の量的割合に基づいて算出している。
中の割合(%)として表2に示す。基本飼料−油の混合
物の脂肪酸組成は、脂肪含有量、脂肪酸組成および諸成
分の量的割合に基づいて算出している。
【0021】
【表2】
【0022】雌鶏には一日当り基本飼料で152g、そ
の他の飼料で132〜134gが与えられた。脂肪消費
量はそれぞれ4.6gと10〜10.5gであった。基
本飼料の消費量が大きいのは、基本飼料の方がエネルギ
ー含有量が低かったためである。
の他の飼料で132〜134gが与えられた。脂肪消費
量はそれぞれ4.6gと10〜10.5gであった。基
本飼料の消費量が大きいのは、基本飼料の方がエネルギ
ー含有量が低かったためである。
【0023】表3に、卵黄中に含まれる脂肪酸の組成、
コレステロールおよび過酸化物の量を示す。同一水平線
上の数字が共通の文字(a〜b)を有していない場合、そ
れら数字間の差異は有意である。また、コルステロール
と過酸値は共に測定値である。
コレステロールおよび過酸化物の量を示す。同一水平線
上の数字が共通の文字(a〜b)を有していない場合、そ
れら数字間の差異は有意である。また、コルステロール
と過酸値は共に測定値である。
【0024】
【表3】
【0025】表3から判るように、飼料に油を添加する
と、卵黄脂肪中のある種の脂肪酸の量に明瞭かつ有意な
変化が生じた。カブ菜種油の添加によってパルミチン酸
の割合は2%単位すなわち約9%減少し、アマニ油の添
加によってそれは3.4%単位(12%)減少した。パ
ルミチン酸の量に対するアマニ油の効果は統計的に有意
であった(P<0.05)。対照としてアマニ油の一部
を魚油で置き換えてみると、その飼料中のパルミチン酸
濃度はアマニ油含有飼料の濃度より僅かに高いだけであ
る(表2)にもかかわらず、パルミチン酸の量は僅か
0.8%単位減少しただけである。ステアリン酸含有量
はカブ菜種油を添加した場合にのみ減少し(P<0.0
5)、基本飼料を与えたグループと比較すると、その差
は0.9%単位(9%)であった。アマニ油含有飼料の
脂肪中においては、ステアリン酸の量もその他の飼料の
場合より低い値であった。卵黄脂肪中のオレイン酸の量
は、アマニ油含有飼料を与えたグループおよびアマニ油
−魚油含有飼料を与えたグループの場合、基本飼料を与
えたグループおよびカブ菜種油含有飼料を与えたグルー
プよりも約9%単位(15.5%)低い値だった。ま
た、前者のグループに与えられる飼料中の脂肪はオレイ
ン酸含有量が最も少なかった。
と、卵黄脂肪中のある種の脂肪酸の量に明瞭かつ有意な
変化が生じた。カブ菜種油の添加によってパルミチン酸
の割合は2%単位すなわち約9%減少し、アマニ油の添
加によってそれは3.4%単位(12%)減少した。パ
ルミチン酸の量に対するアマニ油の効果は統計的に有意
であった(P<0.05)。対照としてアマニ油の一部
を魚油で置き換えてみると、その飼料中のパルミチン酸
濃度はアマニ油含有飼料の濃度より僅かに高いだけであ
る(表2)にもかかわらず、パルミチン酸の量は僅か
0.8%単位減少しただけである。ステアリン酸含有量
はカブ菜種油を添加した場合にのみ減少し(P<0.0
5)、基本飼料を与えたグループと比較すると、その差
は0.9%単位(9%)であった。アマニ油含有飼料の
脂肪中においては、ステアリン酸の量もその他の飼料の
場合より低い値であった。卵黄脂肪中のオレイン酸の量
は、アマニ油含有飼料を与えたグループおよびアマニ油
−魚油含有飼料を与えたグループの場合、基本飼料を与
えたグループおよびカブ菜種油含有飼料を与えたグルー
プよりも約9%単位(15.5%)低い値だった。ま
た、前者のグループに与えられる飼料中の脂肪はオレイ
ン酸含有量が最も少なかった。
【0026】飼料に添加した各種油によって、卵黄脂肪
中のリノール酸の割合が1.3〜1.8%単位すなわち
11〜15%増加した(P<0.05)。リノール酸の
濃度は基本飼料の脂肪中で最も高かったことから、飼料
中の低脂肪含有量と低い脂肪消費量が、油の添加による
このような変化をもたらしたことは明らかである。
中のリノール酸の割合が1.3〜1.8%単位すなわち
11〜15%増加した(P<0.05)。リノール酸の
濃度は基本飼料の脂肪中で最も高かったことから、飼料
中の低脂肪含有量と低い脂肪消費量が、油の添加による
このような変化をもたらしたことは明らかである。
【0027】卵黄脂肪中のリノレン酸の割合は、当然ア
マニ油を含有する飼料を与えられたグループにおいて最
も高い値を示した。アマニ油のみを与えられたグループ
の場合、リノレン酸含有量の増加はほぼ19倍、アマニ
油−魚油を与えられたグループではほぼ13倍、そし
て、カブ菜種油を与えられたグループではその増加は3
倍であった。グループ間の差異は統計的に有意なもので
あった。その他のオメガ−3脂肪酸に関して言えば、E
PAは、基本飼料を与えられたグループの卵およびカブ
菜種油を与えられたグループの卵には全く見られなかっ
た。一方、アマニ油を与えられたグループおよびアマニ
油−魚油を与えられたグループの卵黄脂肪中のEPA含
有量は、それぞれ0.3%および0.4%であった。D
HAの量は、当然アマニ油−魚油を与えられたグループ
の卵黄脂肪中で最も高い値を示した(P<0.05)。
アマニ油のみを与えた場合もまた、基本飼料を与えた場
合に比べてDHAの増加は有意なものであった(P<
0.05)。カブ菜種油の効果は統計的に有意ではなか
った。卵黄脂肪中のオメガ−3ポリ不飽和脂肪酸の総量
は以下のとおりであった。
マニ油を含有する飼料を与えられたグループにおいて最
も高い値を示した。アマニ油のみを与えられたグループ
の場合、リノレン酸含有量の増加はほぼ19倍、アマニ
油−魚油を与えられたグループではほぼ13倍、そし
て、カブ菜種油を与えられたグループではその増加は3
倍であった。グループ間の差異は統計的に有意なもので
あった。その他のオメガ−3脂肪酸に関して言えば、E
PAは、基本飼料を与えられたグループの卵およびカブ
菜種油を与えられたグループの卵には全く見られなかっ
た。一方、アマニ油を与えられたグループおよびアマニ
油−魚油を与えられたグループの卵黄脂肪中のEPA含
有量は、それぞれ0.3%および0.4%であった。D
HAの量は、当然アマニ油−魚油を与えられたグループ
の卵黄脂肪中で最も高い値を示した(P<0.05)。
アマニ油のみを与えた場合もまた、基本飼料を与えた場
合に比べてDHAの増加は有意なものであった(P<
0.05)。カブ菜種油の効果は統計的に有意ではなか
った。卵黄脂肪中のオメガ−3ポリ不飽和脂肪酸の総量
は以下のとおりであった。
【0028】基本飼料を与えられたグループ・・・1.
4% カブ菜種油を与えられたグループ・・・2.5% アマニ油を与えられたグループ・・・9.5% アマニ油−魚油を与えられたグループ・・・7.7%
4% カブ菜種油を与えられたグループ・・・2.5% アマニ油を与えられたグループ・・・9.5% アマニ油−魚油を与えられたグループ・・・7.7%
【0029】表3から判るように、基本飼料を与えられ
たグループおよびカブ菜種油を与えられたグループの卵
の卵黄脂肪中コレステロール濃度はほぼ同程度、すなわ
ち1.32%および1.37%であった。アマニ油によ
ってコレステロール濃度は11%(1.18%)減少
し、アマニ油−魚油によっては約17%(1.10%)
減少した。
たグループおよびカブ菜種油を与えられたグループの卵
の卵黄脂肪中コレステロール濃度はほぼ同程度、すなわ
ち1.32%および1.37%であった。アマニ油によ
ってコレステロール濃度は11%(1.18%)減少
し、アマニ油−魚油によっては約17%(1.10%)
減少した。
【0030】官能知覚に基づいた評価では、卵黄の臭
い、味または色に各グループ間で実質的な差異は認めら
れなかった。味試験を行ったグループのメンバー中に
は、魚油を与えたグループの卵で貯蔵後4週間経ったも
のに、魚のような味を認める者もいた。
い、味または色に各グループ間で実質的な差異は認めら
れなかった。味試験を行ったグループのメンバー中に
は、魚油を与えたグループの卵で貯蔵後4週間経ったも
のに、魚のような味を認める者もいた。
【0031】飼料に脂肪を添加すると、鶏卵の泡形成特
性に効果があった。カブ菜種油によって大量の泡が生じ
たが、泡の安定性はアマニ油の場合が最良であった。
性に効果があった。カブ菜種油によって大量の泡が生じ
たが、泡の安定性はアマニ油の場合が最良であった。
【0032】実施例2 この試験では、3tの雌鶏用飼料を調製した。飼料の生
産に使用する原料を表4に示す。
産に使用する原料を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】この飼料に関する分析結果を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】必要であれば、アマニの代りに例えばカブ
菜種油などのα−リノレン酸を高濃度含有する他の種子
を、α−リノレン酸含有量に相当する量使用することも
可能である。
菜種油などのα−リノレン酸を高濃度含有する他の種子
を、α−リノレン酸含有量に相当する量使用することも
可能である。
【0037】
【発明の効果】実験から、本発明の鶏卵は、多量のリノ
レン酸を含み、かつコレステロール濃度が非常に低いと
いう、脂肪酸組成の点において著しい利点を有すること
が判明した。長期間にわたる貯蔵にも、油の添加によっ
て卵黄脂肪が酸化することはなかった。さらに、脂肪酸
の組成が変化しても卵の味になんら影響がなく、それに
よって卵の泡形成特性が改良された。
レン酸を含み、かつコレステロール濃度が非常に低いと
いう、脂肪酸組成の点において著しい利点を有すること
が判明した。長期間にわたる貯蔵にも、油の添加によっ
て卵黄脂肪が酸化することはなかった。さらに、脂肪酸
の組成が変化しても卵の味になんら影響がなく、それに
よって卵の泡形成特性が改良された。
【0038】本発明は上記の実施の実施例に限定される
ものではなく、請求の範囲によって記載される発明の概
念の枠内で様々な変更が可能である。
ものではなく、請求の範囲によって記載される発明の概
念の枠内で様々な変更が可能である。
【表3】
【表3】
フロントページの続き (72)発明者 アスコ・ハーラシルタ フィンランド国 01600 ヴァンター、プ トースリンネ 1 ディー 26
Claims (15)
- 【請求項1】 α−リノレン酸と該α−リノレン酸の酸
化を防止するための抗酸化剤を含有する鶏卵であって、
含有するα−リノレン酸の量が鶏卵中の脂肪の3〜15
%、より適切には5〜12%、好ましくは7〜11%で
あることを特徴とする食用鶏卵。 - 【請求項2】 ビタミンE、エトキシキン、ブチルヒド
ロキシトルエン、BHA、TBHQなどの抗酸化剤、ま
たはその他のそれ自体が既知である抗酸化剤の増量を含
有することを特徴とする、請求項1に記載の鶏卵。 - 【請求項3】 含有するビタミンEの量が卵一個当り少
なくとも2〜6mgであることを特徴とする、請求項2
に記載の鶏卵。 - 【請求項4】 炭水化物、タンパク質、ビタミン類、お
よび/またはミネラル類を含有する飼料を用いて雌鶏を
飼養することにより鶏卵を生産するための方法であっ
て、前記飼料がα−リノレン酸を0.5〜15重量%含
有することを特徴とする方法。 - 【請求項5】 前記飼料がα−リノレン酸と該α−リノ
レン酸の酸化を防止するための抗酸化剤を1〜10重量
%、好ましくは2〜6重量%含有することを特徴とす
る、請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 前記飼料がアマニ油を含有することを特
徴とする、請求項4または請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 前記飼料が北欧産のアマニ油を含有する
ことを特徴とする、請求項4〜請求項6のいずれか1項
に記載の方法。 - 【請求項8】 前記飼料に含有される抗酸化剤が、ビタ
ミンE、エトキシキン、ブチルヒドロキシトルエン、B
HA、TBHQ、またはその他のそれ自体が既知である
抗酸化剤であることを特徴とする、請求項4〜請求項7
のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】 前記飼料に含有される抗酸化剤の量が、
0.05〜1重量%、より適切には0.1〜0.6重量
%、好ましくは0.1〜0.3重量%であることを特徴
とする、請求項5〜請求項8のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項10】 炭水化物、タンパク質、ビタミン類、
および/またはミネラル類を含有し、鶏卵を生産するた
めの雌鶏用飼料であって、α−リノレン酸を0.5〜1
5重量%含有することを特徴とする雌鶏用飼料。 - 【請求項11】 α−リノレン酸と該α−リノレン酸の
酸化を防止するための抗酸化剤を、1〜10重量%、好
ましくは2〜6重量%含有することを特徴とする、請求
項10に記載の雌鶏用飼料。 - 【請求項12】 アマニ油を含有することを特徴とす
る、請求項10または請求項11に記載の雌鶏用飼料。 - 【請求項13】 北欧産のアマニ油を含有することを特
徴とする、請求項10〜請求項12のいずれか1項に記
載の雌鶏用飼料。 - 【請求項14】 含有する抗酸化剤が、ビタミンE、エ
トキシキン、ブチルヒドロキシトルエン、BHA、TB
HQ、またはその他のそれ自体が既知である抗酸化剤で
あることを特徴とする、請求項10〜請求項13のいず
れか1項に記載の雌鶏用飼料。 - 【請求項15】 含有する抗酸化剤の量が、0.05〜
1重量%、より適切には0.1〜0.6重量%、好まし
くは0.1〜0.3重量%であることを特徴とする、請
求項10〜請求項14のいずれか1項に記載の雌鶏用飼
料。
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RU2527499C2 (ru) * | 2012-12-11 | 2014-09-10 | Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт физиологии, биохимии и питания сельскохозяйственных животных Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВНИИФБиП Россельхозакадемии) | Способ улучшения пищевых качеств яиц |
RU2523836C1 (ru) * | 2012-12-11 | 2014-07-27 | Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт физиологии, биохимии и питания сельскохозяйственных животных Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВНИИФБиП Россельхозакадемии) | Способ получения яиц для диетического и функционального питания |
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CN106035231A (zh) * | 2016-07-15 | 2016-10-26 | 希杰(沈阳)饲料有限公司 | 通过亚麻籽提取饲料添加剂饲喂育肥猪的方法 |
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-
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- 1996-06-19 NO NO962604A patent/NO962604L/no not_active Application Discontinuation
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- 1996-07-26 SE SE9602872A patent/SE9602872L/ not_active Application Discontinuation
-
1997
- 1997-04-22 EP EP97660050A patent/EP0803199B1/en not_active Revoked
- 1997-04-22 DE DE69716986T patent/DE69716986D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-04-22 AT AT97660050T patent/ATE227514T1/de not_active IP Right Cessation
- 1997-04-22 LV LVP-97-71A patent/LV11848B/lv unknown
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- 1997-04-28 DK DK9700180U patent/DK9700180U3/da active
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