JPH1060934A - マンホール用蓋 - Google Patents

マンホール用蓋

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JPH1060934A
JPH1060934A JP8234691A JP23469196A JPH1060934A JP H1060934 A JPH1060934 A JP H1060934A JP 8234691 A JP8234691 A JP 8234691A JP 23469196 A JP23469196 A JP 23469196A JP H1060934 A JPH1060934 A JP H1060934A
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JP
Japan
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rotating member
manhole
pair
lifting
manhole opening
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JP8234691A
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Toru Ninomiya
徹 二宮
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NINOMIYA SANGYO KK
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NINOMIYA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】防犯上の安全性の極めて高いマンホール蓋を提
供すること。 【解決手段】蓋本体20の裏面に第1、第2回動部材4
0,50が回動自在に取付けられていて、第1回動部材
50の内側部分が自重で下降すると、掛止部43がマン
ホール開口枠10に掛止され、施錠される。第2回動部
材50の内側部分が持上げられると、それに支えられて
第1回動部材40の内側部分を持上げられ、掛止部43
を下降後退し、マンホール開口枠10による掛止から解
放され、開錠される。なお、第2回動部材50の持上
げ、蓋本体20の工具挿通孔22を経て、第2回動部材
50の長孔53に挿通された吊上げ工具60が鉛直軸周
りに所定角度回動され、第2回動部材50に掛止される
ことにより可能になる。また、第2回動部材50は掛止
部43の後退を止め、マンホール開口枠10による掛止
を保持する作用も有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信・電力ケーブ
ル等を通した地下溝に通じるマンホールを覆うマンホー
ル用蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】嵌込み及び取外しの操作が簡単であっ
て、しかも施錠が厳重で防犯上の安全性の高いマンホー
ル用蓋についての特許出願は、さきに本発明者によって
なされている。
【0003】上記発明について図14乃至図18により
説明すると、先ずマンホール開口枠1に嵌込まれる脚部
2aが突設された蓋本体2の裏面に、ブラケット対3,
3に軸架された水平軸3bを介して回動自在に回動部材
4が支持されている。その回動部材4の内側端部には、
蓋本体2の上方から専用の吊上げ工具6を挿通可能に長
孔4hが設けられている。専用の吊上げ工具6は、長孔
4hへの挿通時と挿通後の回動部材4の吊上げ時とでは
方向変更が必要であるよう方向性が付与されている。な
お、蓋本体2には吊上げ工具6を挿通する工具挿通口2
bが設けられており、その工具挿通口2bには上記吊上
げ工具6のみによって解締可能なネジ付き栓2cが締め
られている。
【0004】この発明によれば、吊上げ工具6により回
動部材4が蓋本体2と共に吊り上げられ回動すると、回
動部材4の外側端部に形成された掛止部4cがマンホー
ル開口枠1から後退し開錠される。反対に、吊上げ工具
6による吊り上げが解かれると、回動部材4に設けられ
た掛止部4cが前進し、マンホール開口枠1に掛止さ
れ、自動的に施錠される。以上のように構成されるた
め、中蓋・上蓋よりなる従来品に比較して、構造・操作
が簡単であって、しかも施錠が厳重で防犯上の安全性の
高いといった効果を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
明によれば、マンホール開口枠1への掛止部4cの長さ
(回動方向長さ)が限定され、回動部材4の僅かな回動
によってもマンホール開口枠1から離れる可能性がある
ため、ネジ付き栓2cが締め忘れられた場合、極めて希
なことではあるが、時間をかけて、第三者により蓋本体
2の工具挿通口2bから何らかの鈎状部材が差込まれ、
蓋本体2又は回動部材4に掛止され、引上げられると、
回動部材4の掛止が外れ、蓋本体2が取外されるおそれ
があると言う欠点がある。
【0006】そこで本発明の目的とするところは、操作
が簡単であるのに加え、特に施錠が一層厳重で防犯上の
安全性のさらに高いマンホール用蓋を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、マンホール開口縁に固定されたマンホール開口枠
(10)に嵌め込まれる板状の蓋本体(20)の裏面の
マンホール開口枠(10)に近い位置に垂設された互い
に平行なブラケット対(30,30),そのブラケット
対(30,30)の上部外側部分に軸架された上方水平
軸(32)の周りに回動自在で、自重で内側部分が下降
すると、マンホール開口枠(10)に掛止される掛止部
(43)が上方水平軸(32)の下方外側に形成された
第1回動部材(40),内側部分に上下方向に貫通する
長孔(53)が形成され、ブラケット対(30,30)
の中間部に軸架された中間水平軸(34)の周りに回動
自在で、自重で内側部分が下降すると、前記第1回動部
材(40)の内側部分の直下に略水平に保持され、内側
部分が持上げられると、第1回動部材(40)の内側部
分を持上げ、掛止部(43)を下降後退させ、マンホー
ル開口枠(10)による掛止から解放する第2回動部材
(50),及び蓋本体(20)に設けられた工具挿通孔
(22)を経て、上記略水平に保持された第2回動部材
(50)の長孔(53)に上方から挿通され、鉛直軸周
りに所定角度回動されることにより、第2回動部材(5
0)に掛止され、第2回動部材(50)を吊り上げ可能
となる吊上げ工具(60),を備えると共に、第1回動
部材(40)の内側部分が持上げられると、第2回動部
材(50)の外側の端面に掛止され、掛止部(43)の
マンホール開口枠(10)への掛止状態が保持されるよ
うにする鈎状部(45)が掛止部(43)の内側下部に
形成されたものである(請求項1)。
【0008】請求項1に記載の第1回動部材(40)
に、掛止部(43)とは反対に内側に向って延びる腕状
部対(44,44)が設けられ、かつ第2回動部材(5
0)の内側部分上面に、内側に向って高さが増大する、
腕状部対(44,44)を下方より支え、案内するレー
ル対(52,52)が垂設されたものである(請求項
2)。
【0009】また、請求項1又は2に記載の工具挿通孔
(22)には、吊上げ工具(60)の把手(61)の一
端面に突設された栓開閉用突部(64)が嵌合され、回
動されることにより着脱される、頭部に特殊形状の開閉
用凹部(24)が設けられたネジ付き栓(23)が螺着
されている(請求項3)。なお、上記の課題を解決する
ための手段に記載された括弧内の記号は図面及び後述す
る発明の実施の形態に記載された記号に対応するもので
ある。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、工具挿通
孔を経て、回動部材の長孔に挿通された専用の吊上げ工
具により、第2回動部材が、蓋本体と共に吊り上げられ
正回動すると、その第2回動部材の外側の端面の第1回
動部材の鈎状部への掛止が外れる。同時に第2回動部材
の内側部分上面に支えられて第1回動部材の内側部分が
持上げられ、上方水平軸周りに第1回動部材が正回動
し、掛止部が下降し、マンホール開口枠から後退する。
それによって蓋本体がマンホール開口枠に嵌め込み可能
になる。
【0011】次いでマンホール開口枠に嵌め込まれた蓋
本体は、吊上げ工具による吊り上げが解かれ、抜き取ら
れると、それぞれ自重によって第2回動部材、第1回動
部材が逆回動し、内側部分が下降するとともに反対部分
(外側部分)の掛止部が上昇し、前進してマンホール開
口枠に掛止される共に、第2回動部材の外側端面に鈎状
部が掛止され、自動的に施錠される。
【0012】さらに吊上げ工具により第2回動部材が吊
り上げられると、上記嵌込み時と同様に、第2回動部材
の内側部分上面に支えられて第1回動部材の内側部分が
上昇し、上方水平軸周りに第1回動部材が正回動し、掛
止部が下降し、後退し、マンホール開口枠による掛止か
ら解放されて、開錠され、蓋本体の取り外しが可能にな
る。すなわち、開錠には2段の掛止手段の解除が必要で
ある。
【0013】このように開錠に当っては、専用の吊上げ
工具の使用が必要であり、長孔へ挿通されるときと蓋本
体及び回動部材が吊上げられるときとでは、吊上げ工具
の鉛直軸周りの所定角度回動による方向の変更が必要で
あり、しかも第2回動部材の吊上げによる以外は、第1
回動部材の回動、マンホール開口枠による掛止から解
放、開錠は不可能となるので、施錠が従来に増して一層
厳重になり、防犯上の安全性がさらに高くなる。また、
回動部材が第1回動部材と第2回動部材とに分割され、
同一吊上げ高さに対する回動角が増大するので、掛止機
能には何等の不具合を生じることなく、回動部材の内外
方向・高さ方向及びマンホール開口枠側の掛止部分のサ
イズを小さくすることができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1の発明の作用効果に加えて、第2回動部材の回動
に伴って、第1回動部材の腕部材対の先端が、第2回動
部材の内側に向って高さが増大するレール対に支えら
れ、その上を摺動しながら回動する。そのため第2回動
部材を僅かな角度回動させるだけで、第1回動部材を大
きな角度回動させることが出来る。従って第1回動部材
と第2回動部材の内外方向・高さ方向及び掛止部分のサ
イズを一層小さくすること出来る。
【0015】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2の発明の作用効果に加えて、工具挿通孔に
対するネジ付き栓の着脱は、吊上げ工具の把手の栓開閉
用突部がネジ付き栓の特殊形状の開閉用凹部に嵌合さ
れ、回動されることによってのみ可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。それぞれ図1は本発明の実施の
形態例に係わる、マンホール用蓋を示す平面図、図2は
図1のA−A線断面図、図3はネジ付き栓を示す拡大平
面図、図4は図1のB−B線拡大断面図、図5は第1及
び第2回動部材を示す平面図、図6は第1及び第2回動
部材を示す分解平面図、図7は図5の斜視図である。
【0017】本発明の実施の形態例に係わるマンホール
用蓋は、主としてマンホール開口縁に固定されたマンホ
ール開口枠10に嵌め込まれる板状蓋本体20、その蓋
本体20の裏面のマンホール開口枠10に近い位置に垂
設された互いに平行な板状のブラケット対30,30、
そのブラケット対30,30の上部外側部分に軸架され
た、マンホール開口枠10に平行な上方水平軸32の周
りに回動自在に支持される第1回動部材40、ブラケッ
ト対30,30の中間部に軸架された中間水平軸34の
周りに回動自在に支持される第2回動部材50、及び蓋
本体20に設けられた工具挿通孔22を経て、回動部材
50の内側部分に形成された長孔53に上方から挿通可
能で鉛直軸周りに所定角度回動することにより第2回動
部材50に掛止され引き抜き不能となる専用の吊上げ工
具60を備えている。
【0018】なお、板状ブラケット対30,30、及び
第1、第2回動部材40,50の組合せは、1枚の長方
形の蓋本体に対して、通常各短辺側に2組、計4組設け
られるが、中心線上に2組設けるようにしてもよい。ま
た、図12に示すように円形の蓋本体に対して点対称に
1対又は複数対設けるようにしてもよい。また、図12
及び図13に示すように、若干構造は異なるが、蓋本体
20の上方を水漏れ防止のカバー26、外蓋27で覆っ
た場合にも本発明は適用可能である。
【0019】各部について詳細説明する。マンホール開
口縁に固定されたマンホール開口枠10は、図1及び図
2に示すように、マンホールの内外方向に適当な幅を持
つ水平な枠基板11の上面外側に外枠12が立設される
と共に、その外枠12の内側に溝13が形成されるよ
う、上面内側に外枠12よりも低い内枠14が立設さ
れ、さらに枠基板11の内面に、後述する第1回動部材
40の掛止部43が差込まれ、掛止される掛り部17が
内向き水平に突設されている。
【0020】マンホール開口枠10に嵌め込まれる蓋本
体20は、図1乃至図4に示すように、その周縁部裏面
に溝13に遊嵌される脚部21が鉛直に突設されてお
り、また蓋本体20の裏面、脚部21の内側部分と内枠
14との間は内枠14に嵌着されたゴム製パッキン15
によりシールされている。更に、蓋本体20には、吊上
げ工具60を挿通するための工具挿通孔22が形成され
ており、その工具挿通孔22には、図3に示すように、
吊上げ工具60のみにより着脱可能な特殊形状のネジ付
き栓23がゴム製パッキン25を介して螺着されてい
る。なお、溝13の底面のところどころには脚部21の
下端を受ける蓋受部16が突出している。
【0021】図4乃至図7に示すように、2枚の板状ブ
ラケット対30,30の上部外側部分に設けられた軸孔
31,31にマンホール開口枠10に平行な上方水平軸
32が軸架されており、その上方水平軸32に第1回動
部材40が回動自在に支持されている。また、ブラケッ
ト対30,30の中間部に設けられた軸孔33,33に
は、第2回動部材50を回動自在に支持する中間水平軸
34が軸架されている。
【0022】上方水平軸32の周りに回動自在に支持さ
れた第1回動部材40は上方水平軸32の下方外側には
掛止部43が形成されていて、自重で内側部分が反時計
周りに逆回動し、下降した状態で、掛止部43が上昇・
前進し、前述のマンホール開口枠10の掛り部17に差
込まれ、掛止されるよう構成されている。さらに詳細に
説明すると、この掛止部43は、上方水平軸32に懸吊
支持される懸吊部対41,41の下面に一体に横架され
ており、しかもその懸吊部対41,41には、掛止部4
3とは反対に内側に向って、腕状部対44,44が延設
されている。なお、掛止部43の内側下部には後述する
第2回動部材50の外側の端面に掛止される鈎状部45
が形成されている。
【0023】中間水平軸34の周りに回動自在に支持さ
れる第2回動部材50は、その内側部分には、後述する
吊上げ工具60が挿通されるよう、上下方向に貫通する
長孔53が形成されている。また、内側部分上面には、
その長孔53を挟んで、内側に向って高さが増大する、
上記腕状部対44,44を下方より支え、案内するレー
ル対52,52が垂設されている。
【0024】なお、第2回動部材50の外側部分は左右
両側を残してコの字状にくり抜かれた形状に形成され、
この部分が中間水平軸34で支持されている。ブラケッ
ト対30,30の内側下部に支持棒35が横架されてい
て、第2回動部材50が自重で内側部分が回動し、下降
した状態では、その支持棒35により内側部分下面が支
持される。そのため第2回動部材50は第1回動部材4
0の内側部分の直下に略水平に保持される。
【0025】第2回動部材50の長孔53について説明
する前に吊上げ工具60について説明する。吊上げ工具
60は、図8乃至図10に示すように、把手61にT字
状に断面円形の軸体62が垂設されており、さらにその
軸体62の先端には、長孔53への挿通時と第2回動部
材50の吊上げ時とで方向を変更するために、点対称に
軸体62の径よりも小さい厚さの一対の鈎片63,63
が垂設されている。一対の鈎片63,63の幅は、吊上
げ工具60の回動により第2回動部材50に掛止可能に
少なくとも長孔53の短径よりも広く、かつ長孔53に
挿通できるように長孔53の長径よりも狭くなってい
る。
【0026】なお、把手61の一端面には、ネジ付き栓
23の頭部に設けられた特殊形状(図では△状)の開閉
用凹部24に嵌合され、回動されることにより、ネジ付
き栓23を着脱する栓開閉用突部64が突設されてい
る。特殊形状は特に△(三角)状に限られるものではな
く栓開閉用突部が嵌合する形状であればよいので、例え
ば□(四角)状でも◇(菱形)状でもよい。
【0027】第2回動部材50の内側部分に開けられた
長孔53は、第2回動部材50が略水平に保持された状
態(図4)で、吊上げ工具60の軸体62及び一対の鈎
片63,63が、鉛直且つ吊上げ用切り欠き54に垂直
な方向に挿通可能に開けられていると共に、第2回動部
材50が中間水平軸34の周りに上方に回動された状態
(図11)においても、挿通可能に、内側(マンホール
開口枠10から遠い側)の面が、上内向きに傾斜した形
状に拡げられている。
【0028】作用について説明する。蓋本体20をマン
ホール開口枠10に嵌め込む場合には、作業員は次のよ
うに操作する。先ず吊上げ工具60の栓開閉用突部64
を使用して、各工具挿通孔22のネジ付き栓23を取り
外す。次に吊上げ工具60の把手61を手に持って、そ
の先端部分を上方から工具挿通孔22に挿通し、さらに
鈎片63,63を長孔53の長径方向に一致させて挿通
し、内側部分の下方に突出させる。
【0029】そして、把手61を軸体62の周りに、す
なわち鉛直軸周りに90度回動し、鈎片63,63を長
孔53の短径方向に一致させて吊上げ用切り欠き54に
嵌め込み掛止させる。これにより、吊上げ工具60は長
孔53から引き抜き不能の状態になり、蓋本体20が吊
上げ可能になる。これを4本の吊上げ工具60を使用し
て4組の第2回動部材50の長孔53に対して行う。
【0030】2人の作業員(4人の作業員でもよい)が
それぞれ両手で把手61,61を持ち上げると、第2回
動部材50が中間水平軸34の周りに正回動(図4及び
図11では時計周り)する。すなわち、図11に示すよ
うに内側部分が上方に回動すると共に、外側部分が下降
し、第2回動部材50の外側の端面の第1回動部材40
の鈎状部45への掛止が外れる。同時に第2回動部材5
0の内側部分のレール対52,52に支えられ、案内さ
れて第1回動部材40の腕状部44,44の先端が上昇
し、上方水平軸32周りに第1回動部材40が正回動
し、掛止部43が下降し、マンホール開口枠10の掛り
部17から後退する。それによって蓋本体20がマンホ
ール開口枠10へ嵌め込み可能になる。
【0031】蓋本体20を嵌め込み後、吊上げた把手6
1,61を緩め、鈎片63,63を吊上げ用切り欠き5
4から外し、軸体62の周りに90度回動し掛止が解か
れ、先端部分を長孔53を経て工具挿通孔22から抜き
出すと、第2回動部材50が自重によって水平軸32周
りに逆回動(図4及び図11では反時計周り)する。す
なわち、内側部分が下方に回動すると共に、レール対5
2,52に先端を支えられた第1回動部材40の腕状部
44,44が下降し、掛止部43が上昇、前進する。そ
れによってマンホール開口枠10の掛り部17下方に差
込まれ、掛止されると共に、第2回動部材50の外側端
面が第1回動部材40の鈎状部45に当接、掛止され、
2段の施錠が自動的に行われる。
【0032】その後は、ネジ付き栓23を工具挿通孔2
2に嵌め込み、吊上げ工具60の栓開閉用突部64をネ
ジ付き栓23の頭部の開閉用凹部24に嵌合したうえ、
回動し、ネジ付き栓23を工具挿通孔22に締結すれば
よい。この状態では、他人が蓋本体20を取り外そうと
して、何等かの手段でネジ付き栓23を回動し、取り外
すことが出来ても、さらに専用の吊上げ工具60を手に
入れる必要があり、且つその取扱い方法を十分理解して
いなければならない。つまり、2段の施錠がなされてい
て、単に蓋本体20を持上げるだけでは、蓋本体20を
取り外すことが出来ず、防犯上の安全性は従来例のそれ
に比して極めて高くなっている。
【0033】蓋本体20の取外しに当っては、先ず吊上
げ工具60により、ネジ付き栓23を取り外したうえ、
吊上げ工具60の把手61を手に持って、その先端部分
を上方から工具挿通孔22に挿通し、さらに鈎片63,
63を長孔53の長径方向に一致させて挿通し、内側部
分の下方に突出させる必要がある。次いで把手61を軸
体62の周りに、すなわち鉛直軸周りに90度回動し、
鈎片63,63を長孔53の短径方向に一致させて吊上
げ用切り欠き54に嵌め込み掛止させる必要がある。こ
れにより、初めて吊上げ工具60が長孔53から引き抜
き不能の状態になり、蓋本体20が吊上げ可能になる。
【0034】そして、例えば2人の作業員(4人の作業
員でもよい)がそれぞれ両手で把手61,61を持ち上
げる必要がある。そうすることによって、蓋本体20の
嵌込み時と同様に、第2回動部材50が中間水平軸34
の周りに正回動し、外側部分が下降し、第2回動部材5
0の外側の端面の第1回動部材40の鈎状部45への掛
止が外れる。同時に第2回動部材50に支えられて第1
回動部材40が上方水平軸32周りに正回動し、掛止部
43が下降し、マンホール開口枠10の掛り部17から
後退し、施錠が解かれる。
【0035】後は把手61,61を持ち上げるだけで蓋
本体20を取外すことが出来る。このように、本発明に
よれば、蓋本体20の開錠及び取外しには、吊上げ工具
60の長孔53への挿通、吊上げのための吊上げ工具6
0の方向の変更、及び吊上げ工具60による第2回動部
材50の吊上げが不可欠であり、何等かの別の手段によ
り直接第1回動部材40を回動させるだけでは、開錠す
ることは出来ない。
【0036】
【発明の効果】以上のとおり請求項1に記載の発明によ
れば、蓋本体の開錠及び取外しには、吊上げ工具の長孔
への挿通、吊上げのための吊上げ工具の方向の変更、及
び吊上げ工具による第2回動部材の吊上げが不可欠であ
り、何等か別の手段により直接第1回動部材を回動さ
せ、マンホール開口枠による掛止から解放し、開錠する
ことは出来ない。そのため、施錠が従来例に比較して一
層厳重になり、防犯上の安全性がさらに高くなる。
【0037】また、回動部材が第1回動部材と第2回動
部材とに分割され、同一吊上げ高さに対する回動角が増
大するので、掛止機能には何等の不具合を生じることな
く、回動部材の内外方向・高さ方向及びマンホール開口
枠側の掛止部分のサイズを小さくすることができる。よ
って作業者がぶつけて負傷する危険性を抑えることがで
きる。しかも、作業者が手順さえ知っていれば蓋本体の
取り外しは開錠機能も兼ねる吊上げ工具をそのまま使用
すればよく、更に蓋本体の嵌め込みは吊上げ工具による
吊り上げが解かれると自動的に施錠されるので操作が簡
単である。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用効果に加えて、第2回動部材を僅か
な角度回動させるだけで、第1回動部材を大きな角度回
動させることが出来る。従って第1回動部材と第2回動
部材の内外方向・高さ方向及びマンホール開口枠側の掛
止部分のサイズを一層小さくすることができる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の作用効果に加えて、工具挿通孔に
対するネジ付き栓の着脱は、吊上げ工具の把手の栓開閉
用突部がネジ付き栓の特殊形状の開閉用凹部に嵌合さ
れ、回動されることによってのみ可能であるので、蓋本
体の防犯上の安全性は回動部材による施錠機構と共に2
重に保障される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる、マンホール用蓋
を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ネジ付き栓を示す拡大平面図である。
【図4】図1のB−B線拡大断面図である。
【図5】第1及び第2回動部材を示す平面図である。
【図6】第1及び第2回動部材を示す分解平面図であ
る。
【図7】図5の斜視図である。
【図8】吊上げ工具を示す正面図である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【図10】栓開閉用突部を示す正面図である。
【図11】第1及び第2回動部材が吊上げられた状態を
示す図1のB−B線拡大断面図である。
【図12】本発明の別の実施の形態に係わる、マンホー
ル用蓋を示す平面図である。
【図13】図12のマンホール用蓋上方を水漏れ防止用
カバー及び外蓋で覆った実施の形態例を示す拡大断面図
である。
【図14】従来例を示す平面図である。
【図15】図14のD−D線断面図である。
【図16】吊上げ工具が挿通された状態を示す図14の
E−E線拡大断面図である。
【図17】回動部材を示す拡大平面図である。
【図18】回動部材が吊上げられた状態を示す図14の
E−E線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 マンホール開口枠 2 蓋本体 2a 脚部 2b 工具挿通孔 2c ネジ付き栓 3 ブラケット対 3b 水平軸 4 回動部材 4c 掛止部 4h 長孔 6 吊上げ工具 10 マンホール開口枠 11 枠基板 12 外枠 13 溝 14 内枠 15 パッキン 16 蓋受部 17 掛り部 20 蓋本体 21 脚部 22 工具挿通孔 23 ネジ付き栓 24 開閉用凹部 25 パッキン 26 水漏れ防止のカバー 27 外蓋 30 ブラケット 31 軸孔 32 上方水平軸 33 軸孔 34 中間水平軸 35 支持棒 40 第1回動部材 41 懸吊部対 43 掛止部 44 腕状部対 45 鈎状部 50 第2回動部材 52 レール対 53 長孔 54 吊上げ用切り欠き 60 吊上げ工具 61 把手 62 軸体 63 鈎片 64 栓開閉用突部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンホール開口縁に固定されたマンホール
    開口枠に嵌め込まれる板状の蓋本体の裏面のマンホール
    開口枠に近い位置に垂設された互いに平行なブラケット
    対,そのブラケット対の上部外側部分に軸架された上方
    水平軸の周りに回動自在で、自重で内側部分が下降する
    と、マンホール開口枠に掛止される掛止部が上方水平軸
    の下方外側に形成された第1回動部材,内側部分に上下
    方向に貫通する長孔が形成され、ブラケット対の中間部
    に軸架された中間水平軸の周りに回動自在で、自重で内
    側部分が回動し、下降すると、前記第1回動部材の内側
    部分の直下に略水平に保持され、内側部分が持上げられ
    ると、第1回動部材の内側部分を持上げ、掛止部を下降
    後退させ、マンホール開口枠による掛止から解放する第
    2回動部材,及び蓋本体に設けられた工具挿通孔を経
    て、上記略水平に保持された第2回動部材の長孔に上方
    から挿通され、鉛直軸周りに所定角度回動されることに
    より、第2回動部材に掛止され、引き抜き不能になる吊
    上げ工具,を備えると共に、前記第1回動部材の内側部
    分が持上げられると、第2回動部材の外側の端面に掛止
    され、掛止部のマンホール開口枠への掛止状態が保持さ
    れるようにする鈎状部が掛止部の内側下部に形成された
    ことを特徴とするマンホール用蓋。
  2. 【請求項2】第1回動部材に、掛止部とは反対に内側に
    向って延びる腕状部対が設けられ、かつ第2回動部材の
    内側部分上面に、内側に向って高さが増大する、腕状部
    対を下方より支え、案内するレール対が垂設されたこと
    を特徴とする請求項1に記載のマンホール用蓋。
  3. 【請求項3】工具挿通孔には、吊上げ工具の把手の一端
    面に突設された栓開閉用突部が嵌合され、回動されるこ
    とにより着脱される、頭部に特殊形状の開閉用凹部が設
    けられたネジ付き栓が螺着されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のマンホール用蓋。
JP8234691A 1996-08-17 1996-08-17 マンホール用蓋 Pending JPH1060934A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104131582A (zh) * 2014-08-03 2014-11-05 黄进平 一种固牢井盖片

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CN104131582A (zh) * 2014-08-03 2014-11-05 黄进平 一种固牢井盖片

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