JPS5858104B2 - 高所作業用墜落防止安全器装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高所作業に於ける墜落防止安全器装着装置に関
するものである。

送電線鉄塔等の高所作業時に於ける墜落防止のために昇
降用ガイドレール及び水平ガイドレールに嵌着する墜落
防止安全器を身体に固定せる安全帯に安全ロープにより
連結し、前記昇降用ガイドレールにより昇塔動作を終了
し水平移動に移る場合、安全器の取りはずし及び新に水
平レールへの装着等の煩雑さにより安全器の使用を怠り
、不慮の墜落事故を招くことが往々にしてあった。

これは作業者本人は勿論、作業の安全管理者にとっても
極めて重大な問題であってこの様な安全器の不使用によ
る事故を未然に防止することは緊急を要することである
。

本発明は上記の要望に応じて発明されたものであって、
２個の安全器に各別に安全ロープにより連結された、孔
を有する２個のキーと人体に装着する安全帯に定着され
、前記キーを挿入する２個ツキ一孔ヲ有し、前記一方の
キ一孔へのキーの挿入により、前記挿入されたキーを鎖
錠するとともに、挿入中にあったキーを解錠できるイン
ターロック装置よりなり、前記インターロック装置は、
基体に中央突起部を設け、この中央突起部に対向にして
、基体に左右に腕桿を備える中央回転子を軸支し、前記
中央回転子の頭部内にスプリングを介して角錐形頭部を
取付けて前記中央突起部と接するようにし、前記中央回
転子の回転により、前記角錐形頭部はスプリングの圧縮
、解放により中央突起を越えて中央突起の反対側に移る
ように構成し、この際前記両腕桿の先端にそれぞれ軸着
され、前記キ一孔を横切る横桿が前記中央回転子の回転
により、一方はキ一孔内に横方向から突出し、他方はキ
一孔内より退去するように構成され、一方のキ一孔へキ
ーを挿入して前記中央回転子の頭部を回転させ、角錐形
頭部を中央突起を越えさせ、挿入されたキーの孔に前記
一方の横桿を通し、他方のキ一孔より横桿を抜くことを
特徴とする高所作業用墜落防止安定器装着装置にある。

以下図面について本発明を説明する。

第１図で１は送電線鉄塔、２は主柱、３は水平読会、４
は昇降用ガイドレール、５は水平移動用ガイドレールで
ある。

第２図は人体の腰の周囲に装着せる安全帯と墜落防止用
昇降安全器とをインターロック装置により連結せる状態
を示す斜視図であって、６は昇降安全器であって昇降用
ガイドレール４に嵌合し、内蔵せる逆転防止装置により
自由に上昇移動する。

８は人体の腰の周りに装着せる安全帯、９はインターロ
ック装置であって、前記安全帯８に定着し、第１、第２
の２個のキ一孔１０，１１を備え、その一つ例えば第１
キ一孔１０に第１昇降安全器６に安全ロープ１２を介し
て連結せる第１キー１３を挿入して第２キ一孔１１の方
向に倒す。

これにより第１キー１３は鎖錠されて脱出することがな
く（詳細は第５図以下にて説明する）、人体は安全帯８
、安全ロープ１２及び昇降用の第１安全器６により昇降
作業中墜落から安全が確保される。

第３図は高所に於ける水平移動中の安全を確保する安全
装置の斜視図であって、第１図及び第２図と同ブ符号は
同一部分を示し、７は水平移動用の第２安全器であって
安全ロープ１４を介して第２キー１５に連結されている
。

今昇降作業から水平作業に移る場合を想定し、作業者が
水平読会３に達した時、持参せる水平用の第２安全器７
を水平ガイドレール５に移動自在に嵌合させた後、前記
水平用の第２安全器７に安全ロープ１４を介して連結し
た第２キー１５をインターロック装置９の空いている第
２キ一孔１１に挿入しこれを第１キ一孔１０方向に倒す
と、キー１５は鎖錠されて抜は出すことがなく、安全帯
８は水平用の第２安全器に連結され、これと同時に第１
キー１３は鎖錠を解放されてはずれ、昇降用の第１安全
器６との連結を断つのである。

第４図はインターロック装置とそれに挿入するキーとを
示すもので、第２図と同一符号は同一部分を示し３０．
３１はそれぞれキー１３，１５０先端孔である。

第５図及び第６図は第４図に示すインターロック装置の
平面断面図及び正面断面図であって、１６はカバー、１
７，１８はそれぞれ安全ロープ１２．１４と第１、第２
キー１３，１５との連結用リング、１９は中央回転子で
あって回転軸２０により基体３２に回転自在に支持され
、頭部筒内には先端に角錐形頭部２１とこれを常時外方
に押出すスプリング２２とを備えている。

２３は基体３２に設げられた固定中央突起であって前記
角錐形頭部２１がその両側のうち一側に係止する。

２４．２５は中央回転子の回転軸２００部分より延びる
左右の長さの等しい腕桿で、その先端にそれぞれ前記キ
一孔１０，１１を横断する横桿２６゜２７を連結子２８
，２９を介して回転自在に軸着している。

基体３２に設げられた中央突起２３を中心とする中央突
起部に対向し、スプリング２２の押圧力により中央回転
子１９の角錐形頭部２１の先端が、中央突起２３のいず
れの側に接触の状態にある。

第５図の状態は角錐形頭部２１が中央突起２３の左側に
位置していることを示している。

そしてこの状態で中央回転子１９と一体である腕桿２４
゜２５は傾いており、これに連結され、キ一孔１１を横
切る横桿２７の先端はキ一孔１１のより退去した位置に
あり、他方の横桿２６はキ一孔１０を横切っている。

従ってこの状態で、もしキー１３がキ一孔１０中にある
とすれば、キー１３はその孔３０に前記横桿２６を貫通
させた状態で保持されることになる。

この点は次の説明より理解されよう。

前述の横桿２７がキ一孔１１より退去した位置にあるキ
一孔１１に、キー１５を挿入し、これをキ一孔１０の方
に押せば、キー１５はその側面で、前記中央回転子１９
の側面を押し、押された中央回転子１９の角錐形頭部２
１はスプリング２２の圧縮により、中央突起２３を越え
て、反対側に至り、スプリング２２の解放により中央突
起部と接する。

この時、キ一孔１０を横切っている横桿２６はキ一孔１
０より退去した位置となるから、キー１３が挿し込まれ
ており、キー１３の孔３０に横桿２６が貫通していると
すれば、横桿２６の後退により、キー１３の鎖錠は解放
され、同時に新たに押し込まれたキー１５の孔３１に横
桿２７が貫通し、キー１５を鎖錠する。

以上説明のように、本発明によれば、作業者は鉄塔作業
中、終始、昇降用安全器または水平移動用安全器と必ず
連絡されており、作業安全度を大きく向上させることが
できる。

またその構成から明らかなように、従来のこの種安全装
置と相違し、安全器に連結されたキーを人体に定着させ
たインターロック装置に挿入し、若干これを押すだけで
すむ。

またキーをキ一孔に挿入したとき、若干これを押すだけ
で、中央回転子は中央突起を越えて急速に反対位置を確
実にとり、これによって、キーの鎖錠、解放がなされ、
作業者がこのような安全装置の操作っていて苦痛を覚え
るようなことは解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般の送電線鉄塔に設けた昇降用及び水平移動
用安全器の実施の態様を示す図、第２図及び第３図は本
発明の高所作業用墜落防止安全器装着装置に於ける昇降
用及び水平移動用安全器の実施の態様を示す斜視図、第
４図は本発明に於けるインターロック装置の正面図、第
５図はその平面断面図、第６図は正面断面図である。 １は送電線鉄塔、２は主柱、３は水平読会、４は昇降用
ガイドレール、５は水平移動ガイドレール、６は昇降用
安全器、７は水平移動用安全器、８は安全帯、９はイン
ターロック装置、１０゜１１はキ一孔、１２，１４は安
全ロープ、１３゜１５はキー、１９は中央回転子、２０
はその回転軸、２２はスプリング、２３は固定中央突起
、２４．２５は長さの等しい腕桿、２６．２７は横桿、
３０，３１はそれぞれキー１２，１５の先端孔、３２は
基体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １２個の安全器に各別に安全ロープにより連結された、
   孔を有する２個のキーと人体に装着する安全帯に定着さ
   れ、前記キーを挿入する２個のキ一孔を有し、前記一方
   のキ一孔へのキーの挿入により、前記挿入されたキーを
   鎖錠するとともに、挿入中にあったキーを解錠できるイ
   ンターロック装置よりなり、前記インターロック装置は
   、基体に中央突起部を設け、この中央突起部に対向にし
   て、基体に左右に腕桿を備える中央回転子を軸支し、前
   記中央回転子の頭部内にスプリングを介して角錐形頭部
   を取付けて前記中央突起部と接するようにし、前記中央
   回転子の回転により、前記角錐形頭部はスプリングの圧
   縮、解放により中央突起を起えて中央突起の反対側に移
   るように構成し、この際、前記両腕桿の先端にそれぞれ
   軸着され、前記キ一孔を横切る横桿が、前記中央回転子
   の回転により、一方はキ一孔内に横方向から突出し、他
   方はキ一孔内より退去するように構成され、一方のキ一
   孔へキーを挿入して前記中央回転子の頭部を回転させ、
   角錐形頭部を中央突起を越えさせ、挿入されたキ一孔に
   前記一方の横桿を通し、他方のキ一孔より横桿を抜くこ
   とを特徴する高所作業用墜落防止安定器装着装置。