JPH1060624A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH1060624A
JPH1060624A JP21837696A JP21837696A JPH1060624A JP H1060624 A JPH1060624 A JP H1060624A JP 21837696 A JP21837696 A JP 21837696A JP 21837696 A JP21837696 A JP 21837696A JP H1060624 A JPH1060624 A JP H1060624A
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JP
Japan
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mask body
mask
substrate
mounting plate
bodies
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JP21837696A
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English (en)
Inventor
Shogo Uchiumi
省吾 内海
Kunimichi Kanetani
国通 金谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マスク体を容易に変形させることによって基板
への成膜範囲の調整を簡単に行うことができ、しかも、
マスク体の付着膜の除去を作業性良く行えるスパッタリ
ング装置を提供する。 【解決手段】基板8の周縁部をマスキングして基板8上
の成膜範囲を制御する枠形状のマスク体28と、マスク
体28を固定するマスク体取付板12とを備える。マス
ク体28は、枠体を分割した形状の複数個のマスク素体
29a〜29dを環状に配置するとともに、これら各マ
スク素体29a〜29dを個々に位置の変更が可能な取
付状態でマスク体取付板12に固定して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング材
料のターゲットから放出されるスパッタ粒子によって基
板の表面に薄膜を生成するのに用いられるスパッタリン
グ装置に関するものであり、特に、大型液晶表示装置の
製造に際して比較的大きな面積を有する角形平板状のガ
ラス基板に薄膜を形成するのに適したものである。
【0002】
【従来の技術】この種の用途に用いられる従来の一般的
なスパッタリング装置は、その概略縦断面図を示す図8
および一部の分解斜視図を示す図9のような構成になっ
ている。すなわち、外体容器の真空チャンバ1は真空排
気パイプ2を通じて真空ポンプ(図示せず)に接続され
ており、真空ポンプが駆動することによって内部を高真
空状態に引かれる。この高真空状態となったチャンバ1
の内部には、ガス導入管3を通じてアルゴンガスなどの
放電ガスGが導入される。チャンバ1の内部には、スパ
ッタ電極4に電気的接続状態に取り付けられたスパッタ
リング材料のターゲット7と、基板取付台9の複数本の
支持ピン10上に載置されてターゲット7に対向する成
膜対象の矩形平板状のガラス基板8と、基板8に対しそ
の周縁部をターゲット7からマスキングするよう配置さ
れてマスク体取付板12に固定ねじ13で固定されたマ
スク体11とが設けられている。
【0003】上記スパッタリング装置は、放電ガスGの
雰囲気中において、電源部14からスパッタ電極4を介
してターゲット7に電圧を印加することにより、例えば
アルゴンプラズマを生成し、高いエネルギーを有するイ
オンをスパッタリング材料のターゲット7に入射させる
ことによって、このターゲット7からスパッタ粒子を弾
き出し、そのスパッタ粒子をガラス基板8に堆積させる
ことにより、基板8の表面に薄膜を形成するものであ
る。ターゲット7から放出されたスパッタ粒子はマスク
体11の開口部17を通って基板8上に堆積するので、
基板8上の成膜範囲は、マスク体11の開口部17の開
口形状および基板8とマスク体11との相対位置によっ
て決定される。なお、基板8は、一般にロボットアーム
により搬送されて基板取付台9の支持ピン10上に位置
決め状態に設置され、且つ成膜後に取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記スパッタリング装
置では、基板8の表面の成膜範囲の再現性を精度良く確
保するために、マスク体11をマスク体取付板12に対
し正確に位置決めして固定する必要がある。そこで、マ
スク体11をマスク体取付板12に固着するに際して
は、図9に示すように、矩形枠状のマスク体11の対角
線上の両側に設けた位置決め孔18にマスク体取付板1
2の位置決めピン19を嵌め込ませて、マスク体11を
マスク体取付板12に対し位置決めした上で、固定ねじ
13をマスク体11の取付孔20に挿通させてマスク体
取付板12のねじ孔21にねじ込むことにより行われて
いる。
【0005】しかしながら、マスク体11をマスク体取
付板12に対し正確に位置決め固定しても、基板8を基
板取付台9に載置するロボットアームの停止精度のばら
つきや組立精度のばらつき等に起因するマスク体取付板
12と基板取付台9との相対位置のずれ等によって、基
板8に対する成膜範囲の再調整が必要になることがあ
る。このような調整に際しては、マスク体11とマスク
体取付板12とが相互に固定ねじ13で固定されてそれ
らの相対位置の調整ができないので、マスク体11が固
定されたマスク体取付板12のチャンバ1への取付位置
を変更しながら、マスク体取付板12の基板8または基
板取付台9との相対位置を調整することになり、その調
整作業が非常に困難である。そのため、結局は新たなマ
スク体11を製作してマスク体取付板12に取り付ける
ことが多い。
【0006】また、設計変更等に伴って、矩形状の基板
8の四辺のうちの一辺のマスキング代を変更するような
場合には、マスク体11は一体物であることから、その
ような形状のマスク体11を新たに製作して交換しなけ
ればならない。さらに、マスク体11は、そのターゲッ
ト7との対向面にスパッタ粒子が付着して薄膜が堆積す
るため、定期的にマスク体取付板12から取り外して付
着膜の除去が行われるのであるが、マスク体11が矩形
枠状の一体物であり、特に大面積の平板状角形基板8の
マスキング用マスク体11は形状が大型で重量も大であ
るため、そのマスク体11の脱着作業は面倒である。
【0007】そこで本発明は、上述の問題点を解消し、
マスク体を容易に変形させることによって基板への成膜
範囲の調整を簡単に行うことができ、しかも、マスク体
の付着膜の除去を作業性良く行えるスパッタリング装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスパッタリグ装置は、スパッタリング材料
のターゲットから放出されるスパッタ粒子によって前記
ターゲットに対向配置された基板の表面に薄膜を生成す
るスパッタリング装置において、前記基板の周縁部をマ
スキングして基板上の成膜範囲を制御する枠形状のマス
ク体と、前記マスク体が固定されるマスク体取付板とを
備え、前記マスク体は、枠体を分割した形状の複数個の
マスク素体が環状に配置されるとともに、前記各マスク
素体が個々に位置の変更が可能な取付状態で前記マスク
体取付板に固定された構成になっている。
【0009】上記スパッタリグ装置では、マスク体が、
個々に位置の変更が可能な取付状態でマスク体取付板に
固定された複数個のマスク素体を、環状に配置して構成
されているから、種々の原因によって基板の成膜範囲の
形状や位置を変更する必要が生じた場合には、所要のマ
スク素体の位置を変更してマスク体取付板に固定するだ
けで対応でき、マスク体取付板の位置を調節したり、マ
スク体を新たに製作して交換するといったことを解消で
きる。また、マスク体の定期的な付着膜の除去作業を行
う場合、マスク体を複数個に分割したマスク素体毎に取
り外して除去作業を行うので、大きな面積を有する角形
基板のマスキング用のマスク体であっても、個々のマス
ク素体は形状が小さく、且つ軽量であることから、マス
ク素体の脱着作業を極めて容易に且つ迅速に行うことが
できる。
【0010】上記発明の好ましい実施の形態では、マス
ク体が、複数個の帯状のマスク素体を矩形状に配列して
マスク体取付板に位置の変更が可能な取付状態で固定さ
れてなり、前記マスク体取付板における前記各マスク素
体の各々の長手方向の両側部に対向する箇所にそれぞれ
形成された調整用ねじ孔に調整ねじが個々に螺合され、
前記各調整ねじの前記マスク素体側の端面の一側縁から
一体に突出された偏心ピンが、前記マスク素体にその長
手方向に沿って形成された長孔状であって、前記偏心ピ
ンの径に対応する幅と前記調整ねじの径に対応する長さ
を有する長孔状のガイド凹部に摺動自在に挿入されてい
る。
【0011】それにより、調整ねじを回転操作して偏心
ピンを変位させることによって、偏心ピンが変位すると
きにガイド凹部に摺動しながらマスク素体を移動させる
ので、各マスク素体を調整ねじの回転操作のみによって
容易に移動させることができるとともに、各マスク素体
を、偏心ピンとガイド凹部との係合によって正確に位置
決めできるので、基板における成膜範囲の再現性を精度
良く確保できる。
【0012】また、本発明のより好ましい実施の形態で
は、隣接する各2個のマスク素体における互いに突き合
わされる各々の端部のうちの一方の端部に、防着板がそ
の防着部を突出させて固定され、且つ他方の端部に前記
防着板の防着部が摺動自在に嵌まり込むガイド部が形成
されている。
【0013】それにより、マスク素体を移動させたとき
に、この移動させたマスク素体とこれに隣接するマスク
素体との間に生じる隙間を防着板の防着部で閉塞でき
る。したがって、各マスク素体の互いに隣接する端部間
の隙間からスパッタ粒子が漏れ出ようとするのを防着板
で防止することができ、基板における設定した成膜範囲
以外の箇所に薄膜が生成するのを確実に防止できる。
【0014】さらに、上記発明において、各マスク素体
に、調整ねじの径に対応する長さを有する長孔状の取付
孔が短手方向に沿ってそれぞれ形成されているととも
に、前記各マスク素体が、前記取付孔を挿通してマスク
体取付板のねじ孔にねじ込まれた固定ねじにより前記マ
スク体取付板にそれぞれ固定されている構成とすること
が好ましい。
【0015】それにより、固定ねじを緩めてマスク素体
の固定を解除すれば、マスク素体をそのままの状態で移
動させることができ、マスク素体を所要位置に位置決め
したのちに、緩めた固定ねじをそのまま締め付けること
によってマスク素体を位置決め状態に固定できる。これ
により、成膜範囲の調整がさらに容易となり、且つ正確
に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態に係るスパッタリング装置全体の概略縦
断面図、図2は要部の分解斜視図をそれぞれ示し、これ
らの図において、図8および図9と同一若しくは同等の
ものには同一の符号を付してその説明を省略し、次に相
違する構成についてのみ説明する。
【0017】マスク体取付板12は、矩形の枠形状を有
し、その枠状の適所に、固定ねじ13をねじ込ませてマ
スク体28を固定するための複数個の固定用ねじ孔21
が配設されている。この構成は既存装置のものと同様で
あるが、さらに、このマスク体取付板12には、図3の
拡大斜視図および図4の破断して示した拡大分解斜視図
に明示するように、各固定用ねじ孔21のそれぞれの近
傍箇所に調整用ねじ孔22が形成されているとともに、
このねじ孔22に調整ねじ27が下方からねじ込んで取
り付けられている。調整ねじ27は、その上端面の一側
縁部に位置決め用偏心ピン23を、且つ下端部に操作つ
まみ部24をそれぞれ一体に備えており、偏心ピン23
をマスク体取付板12の上面より突出させた状態で取り
付けられている。
【0018】一方、マスク体28は、図2に明示するよ
うに、既存の矩形枠状のマスク体11を角形の基板8の
四辺に対応して4分割してなる帯状の4個のマスク素体
29a〜29dから構成されている。各マスク素体29
a〜29dには、図4に明示するように、その帯状の両
端側における調整ねじ27に対応する位置の下面に上方
へ向け凹んだガイド凹部30がそれぞれ形成されてい
る。このガイド凹部30は、偏心ピン23の径dよりも
僅かに大きな幅lと調整ねじ27の径Dよりも僅かに大
きい長さLを有する長孔形状であって、その長孔の長手
方向がマスク素体29a〜29dの長手方向に沿った配
置で形成されている。このガイド凹部30には、マスク
体取付板12の上面から突出した偏心ピン23が挿入さ
れており、偏心ピン23は、調整ねじ27を回転させた
ときにガイド凹部30沿って摺動する。
【0019】さらに、各マスク素体29a〜29dに
は、図2に明示するように、マスク体取付板12の固定
用ねじ孔21に対向する箇所に取付孔31が形成されて
いる。
【0020】この取付孔31は、固定ねじ13の径より
も僅かに大きな幅と調整ねじ27の径Dよりも僅かに大
きい長さを有する長孔形状であって、その長孔の長手方
向がマスク素体29a〜29dの長手方向に対し直交す
る配置で形成されている。これらの詳細については後述
する。
【0021】図5はマスク体28およびマスク体取付板
12の平面図、図6はマスク体28の一部の斜視図をそ
れぞれ示す。図5において、マスク体28における相対
向する二つのマスク素体29b、29dの各々の両端部
には、これらマスク素体29b、29dと同一幅の矩形
状の防着板32が突出状態で固定されている。すなわ
ち、防着板32は、その防着部32bを突出状態に延出
させて、その取付部32aがマスク素体29b、29d
の下面にねじ33で固定されている。ここで、マスク素
体29b、29dの両端部下面側には、図6に明示する
ように、その下面と面一になるように防着板32の取付
部32aを嵌め込むことのできる取付用段部34が形成
されている。一方、各マスク素体29b、29dに対し
直交して各々の両端部を互いに突き合わされる各マスク
素体29a,29cには、その両端部下面側に防着板3
2の防着部32bを下面と面一に受け入れることのでき
るガイド用段部37が形成されている。
【0022】次に、上記スパッタリング装置における基
板8の成膜範囲の調整手段について説明する。図7
(a)〜(c)はマスク体28のマスク体取付板12に
対する取付位置を変えて基板8の成膜範囲を変更する状
態をそれぞれ示す平面図で、同図ではマスク体28にお
けるマスク素体29dを仮想線で例示してある。固定ね
じ13を緩めてマスク素体29a〜29dの固定を解除
した状態において、操作つまみ部24の手動操作により
調整ねじ27を回転させて偏心ピン23を図7に示すよ
うに順次変位させていくと、この偏心ピン23はガイド
凹部30に摺動しながら対応するマスク素体29a〜2
9dをそれぞれ図5に矢印で示す内方または外方に移動
させる。ここで、各マスク素体29a〜29dはいずれ
も両端側において2本の偏心ピン23に係合しているか
ら、各マスク素体29a〜29dは、それらにそれぞれ
対応する2本の調整ねじ27を同一角度だけ回転させる
ことにより、長手方向の向きを変えることなく移動す
る。
【0023】図7(a)は偏心ピン23を最も外側(図
の左側)に位置させた場合で、それに応じてマスク素体
29a〜29dも最外方に移動される。このときのマス
ク体28による基板8へのマスキング代M1は最小とな
る。全てのマスク素体29a〜29dを最外方に移動さ
せれば、これらマスク素体29a〜29dが矩形状に配
列されてなる開口部38の面積が最大となる。すなわ
ち、基板8の成膜範囲が最大となる。このとき、各マス
ク素体29a〜29dの互いに隣接する端部間に隙間が
生じるが、その隙間は図6に示すように防着板32の防
着部32bにより閉塞される。したがって、各マスク素
体29a〜29dの互いに隣接する端部間の隙間からス
パッタ粒子が漏れ出ようとするのを防着板32で防止す
ることができ、基板8における設定した成膜範囲以外の
箇所に薄膜が生成される不都合が生じることがない。
【0024】図7(c)は、調整ねじ27を図7(a)
の位置から180°回転させた状態を示し、偏心ピン2
3が最も内側(図の右側)に変位されて、マスク素体2
9dによる基板8へのマスキング代M3は最大となる。
全てのマスク素体29a〜29dを最内方に移動させれ
ば、各マスク素体29a〜29dは、図5に示すよう
に、各々の隣接する端部が隙間無く突き合わされ、これ
らマスク素体29a〜29dが矩形状に配列されてなる
開口部38の面積が最小となって、基板8の成膜範囲が
最小となる。このとき、防着板32の防着部32bは、
対応するガイド用段部37内に完全に嵌まり込む。ま
た、図7(b)は調整ねじ27を図7(a)と同図
(c)との各々の角度位置の中間の角度に設定した場合
を示し、このときのマスキング代M2は最大と最小との
中間となる。なお、調整ねじ27は、図4に明示するよ
うに、調整用ねじ孔22の最上部までねじ込まれていな
いので、マスト素体29a〜29dの位置調整のために
回転させたときにねじ端面でマスク素体29a〜29d
を突き上げることがない。
【0025】上述のように、マスク体28の開口部38
は、調整ねじ27を図7(a)の角度位置と同図(c)
の角度位置との範囲内の任意の角度に設定して各マスク
素体29a〜29dを所望の位置に移動させることによ
って、所望の面積に調節することができる。また、相対
向する二つのマスク素体29a,29cまたは29b,
29dの間隔の変更、或いは任意のマスク素体29a〜
29dのみの位置変更を行うこともできる。
【0026】したがって、基板8を基板取付台9に載置
するロボットアームの停止精度のばらつきや組立精度の
ばらつき等に起因するマスク体取付板12と基板取付台
9との相対位置のずれ等によって、基板8に対する成膜
範囲の再調整が必要な場合には、マスク体取付板12を
真空チャンバ1に固定したままで、所要のマスク素体2
9a〜29dの位置を変更してマスク体28のマスク体
取付板12に対する相対位置またはマスク体28の開口
部38の形状および位置を容易に且つ正確に調節するこ
とができるとともに、成膜範囲の再現性を精度良く確保
できる。なお、調整ねじ27の操作つまみ部24の周囲
に角度を表示するようにすれば、上記の調節作業を容易
に且つ正確に行える。
【0027】また、設計変更等に伴って、矩形状の基板
8の四辺のうちの一辺のマスキング代を変更するような
場合にも、対応するマスク素体29a〜29dの位置を
変更するだけで対応することができ、従来装置のよう
に、その都度マスク体を新たに製作して交換するといっ
た大きな無駄を省くことができる。さらに、マスク体2
8の定期的な付着膜の除去作業に際しても、マスク体2
8を4分割したマスク素体29a〜29d毎に除去作業
できるので、大きな面積を有する角形基板のマスキング
用のマスク体28であっても、個々のマスク素体29a
〜29dは形状が小さく、且つ軽量であることから、脱
着作業が極めて容易となる利点がある。
【0028】なお、上記実施の形態では、矩形の成膜範
囲の調整について説明したが、本発明は、例えば円形の
成膜範囲の調整にも適用することができる。すなわち、
円環枠体を複数個に分割したマスク素体を縮径または拡
径するように位置を変更する構成とすればよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
スパッタリング装置によれば、マスク体を複数のマスク
素体に分割して、この各マスク素体を、個々に位置の変
更が可能な取付状態でマスク体取付板に固定された複数
個のマスク素体を環状に配置した構成としたので、基板
の成膜範囲の形状や位置を変更する場合には、所要のマ
スク素体をその位置を変更したのちにマスク体取付板に
固定するだけの容易な作業で対処することができる。し
たがって、マスク体取付板の位置を調節したり、マスク
体を新たに製作して交換するといったことが不要とな
る。また、マスク体の定期的な付着膜の除去作業を行う
場合、形状が小さく、且つ軽量のマスク素体毎に除去作
業を行えるので、付着膜の除去および脱着の作業を極め
て容易に且つ迅速に行える。
【0030】また、本発明の請求項2に係るスパッタリ
ング装置によれば、調整ねじを回転操作するだけで、そ
の調整ねじの偏心ピンによってマスク素体を移動させる
ことができ、基板の成膜範囲の調整を極めて容易に行え
る。また、各マスク素体を、偏心ピンとガイド凹部との
係合によって正確に位置決めできるので、基板における
成膜範囲の再現性を精度良く確保できる。
【0031】さらに、本発明の請求項3に係るスパッタ
リング装置によれば、マスク素体を移動させたときに生
じる隙間を防着板で閉塞して、各マスク素体の互いに隣
接する端部間の隙間からスパッタ粒子が漏れ出ようとす
るのを防着板で防止することができるから、基板におけ
る設定した成膜範囲以外の箇所に薄膜が生成するのを確
実に防止できる。
【0032】さらにまた、本発明の請求項4に係るスパ
ッタリング装置によれば、固定ねじを緩めてマスク素体
の固定を解除した状態でマスク素体を移動させ、マスク
素体の位置決めが終了したのちに、そのまま固定ねじを
締め付けることによってマスク素体を位置決め状態に固
定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスパッタリング装
置を示す概略縦断面図。
【図2】同上装置の要部の分解斜視図。
【図3】同上装置のマスク体取付板の一部の拡大斜視
図。
【図4】同上装置の要部の破断して示した要部の拡大分
解斜視図。
【図5】同上装置の要部の平面図。
【図6】同上装置の防着板の作用状態を示す斜視図であ
る。
【図7】(a)〜(c)は同上装置における成膜範囲の
調整操作を示す要部の平面図。
【図8】従来のスパッタリング装置を示す概略縦断面
図。
【図9】同上装置の一部の分解斜視図。
【符号の説明】
7 ターゲット 8 基板 12 マスク体取付板 13 固定ねじ 22 調整用ねじ孔 23 偏心ピン 27 調整ねじ 28 マスク体 29a〜29d マスク素体 30 ガイド凹部 31 取付孔 32 防着板 32b 防着部 37 ガイド段部(ガイド部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタリング材料のターゲットから放
    出されるスパッタ粒子によって前記ターゲットに対向配
    置された基板の表面に薄膜を生成するスパッタリング装
    置において、 前記基板の周縁部をマスキングして基板上の成膜範囲を
    制御する枠形状のマスク体と、 前記マスク体が固定されるマスク体取付板とを備え、 前記マスク体は、枠体を分割した形状の複数個のマスク
    素体が環状に配置されるとともに、前記各マスク素体が
    個々に位置の変更が可能な取付状態で前記マスク体取付
    板に固定されてなることを特徴とするスパッタリング装
    置。
  2. 【請求項2】 マスク体が、複数個の帯状のマスク素体
    を矩形状に配列してマスク体取付板に位置の変更が可能
    な取付状態で固定されてなり、 前記マスク体取付板における前記各マスク素体の各々の
    長手方向の両側部に対向する箇所にそれぞれ形成された
    調整用ねじ孔に調整ねじが個々に螺合され、 前記各調整ねじの前記マスク素体側の端面の一側縁から
    一体に突出された偏心ピンが、前記マスク素体にその長
    手方向に沿って形成された長孔状であって、前記偏心ピ
    ンの径に対応する幅と前記調整ねじの径に対応する長さ
    を有する長孔状のガイド凹部に摺動自在に挿入されてい
    る請求項1に記載のスパッタリング装置。
  3. 【請求項3】 隣接する各2個のマスク素体における互
    いに突き合わされる各々の端部のうちの一方の端部に、
    防着板がその防着部を突出させて固定され、且つ他方の
    端部に前記防着板の防着部が摺動自在に嵌まり込むガイ
    ド部が形成されている請求項2に記載のスパッタリング
    装置。
  4. 【請求項4】 各マスク素体に、調整ねじの径に対応す
    る長さを有する長孔状の取付孔が短手方向に沿ってそれ
    ぞれ形成されているとともに、前記各マスク素体が、前
    記取付孔を挿通してマスク体取付板のねじ孔にねじ込ま
    れた固定ねじにより前記マスク体取付板にそれぞれ固定
    されている請求項2または3に記載のスパッタリング装
    置。
JP21837696A 1996-08-20 1996-08-20 スパッタリング装置 Pending JPH1060624A (ja)

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