JPH1059973A - 8−クロロ−6−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−4H−イミダゾ[1,5a][1,4]ベンゾジアゼピン(ミダゾラム)の新規な製造方法および該方法に用いられる中間体 - Google Patents

8−クロロ−6−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−4H−イミダゾ[1,5a][1,4]ベンゾジアゼピン(ミダゾラム)の新規な製造方法および該方法に用いられる中間体

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JPH1059973A
JPH1059973A JP9157022A JP15702297A JPH1059973A JP H1059973 A JPH1059973 A JP H1059973A JP 9157022 A JP9157022 A JP 9157022A JP 15702297 A JP15702297 A JP 15702297A JP H1059973 A JPH1059973 A JP H1059973A
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Mohan Kanna Jagu
モハン カンナ ジャグ
Kumaa Nareshiyu
クマー ナレシュ
Kandeyuri Chiyandorahasu
カンデュリ チャンドラハス
Kumaa Shiyaama Mukeshiyu
クマー シャーマ ムケシュ
Shiyaama Pankajiyu
シャーマ パンカジュ
Sasuyanarayan Suwaagamu
サスヤナラヤン スワーガム
Paru Shin Giriju
パル シン ギリジュ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鎮静剤、不安緩衝剤、筋肉弛緩剤、抗けいれん
剤として用いられるミダゾラム(化合物I)の、クロマ
トグラフィーによる精製を要しない、商業規模で実施可
能な経済的製造方法。 【解決手段】まず、化合物IIのカルボニル基に低級アル
キルジチオールを環状付加させて保護する。つぎに、ア
ミノ基にアセトニトリルを付加させてN2−置換アミジ
ンとし、これとハロマロンアルデヒドとを脱水環化さ
せ、化合物V(R=CHO、n=2、3)を得る。Rを
オキシム化し、還元してアミノメチル基とした後、脱保
護して閉環させる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麻酔剤であるミダ
ゾラム(midazolam)すなわち下記構造式(化1)で表
わされる8−クロロ−6−(2−フルオロフェニル)−
1−メチル−4H−イミダゾ[1,5a][1,4]ベ
ンゾジアゼピン(I)の商業的に実施可能な製造方法に
関する。
【0002】
【化1】
【0003】
【従来の技術】ベルギー特許第839,364号(19
76年9月)は、イミダゾベンゾジアゼピンの鎮静剤、
不安緩衝剤、筋肉弛緩剤、抗けいれん剤としての薬学的
有用性を開示している。
【0004】ドイツ特許第DE2,540,522号
(1976年4月)の明細書には、ミダゾラムの調製方
法として、主に以下の工程からなる方法が記載されてい
る。この方法では、まず、対応するベンゾジアゼピン誘
導体をメチルアミン/四塩化チタンで処理した後、ニト
ロソ化し、さらにニトロメタンと反応させて対応するニ
トロメチレン誘導体を得る。この化合物を、ラネーニッ
ケルによって還元し、トリエチルオルトアセテートと反
応させるとジヒドロミダゾラムが得られ、それを二酸化
マンガンで脱水素するとミダゾラムが得られる。
【0005】米国特許第4,280,957号(198
1年3月)、第4,194,049号(1980年3
月)および第4,226,771号(1980年10
月)は、ミダゾラムの調製方法を開示している。米国特
許第4,280,957号による方法は、ドイツ特許第
DE2,540,522号の明細書に記載されているミ
ダゾラムの製造方法と実質的には同じ工程を含む。
【0006】米国特許第4,194,049号による方
法は、実質的には、対応するイミダゾベンゾジアゼピン
フタルイミド誘導体の脱保護によるミダゾラムの調製か
らなっている。この中間体は、4−クロロ−2−[(2
−フルオロフェニル)メチル]ベンゼンアミンを出発物
質として複数の工程を経て生産される。
【0007】米国特許第4,226,771号による方
法は、実質的には、対応する2−カルバルドキシム誘導
体をアルデヒドによって環化してミダゾラムを得る工程
から成っている。カルバルドキシム中間体は、2−アミ
ノ−5−クロロ−2'−フルオロベンゾフェノンを出発
物質として5工程を経て生産される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のミダゾラム調製方法では、長く複雑な化学反応が
含まれるため、収率が低く、時間のかかる面倒なクロマ
トグラフィーによる単離が必要なので、商業規模でミダ
ゾラムを精製するのは経済的ではない。そこで、本発明
は、クロマトグラフィーによる単離を必要としないミダ
ゾラムの新規な製造方法と、該方法に用いられる中間体
とを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ミダゾ
ラムは下記反応式(化10)で示される一連の反応によ
って製造される。
【0010】
【化10】
【0011】本発明では、ミダゾラムは市販の2−アミ
ノ−5−クロロ−2'−フルオロベンゾフェノン(II)
を出発物質として製造される。これをルイス酸(塩化ア
ルミニウム、塩化亜鉛、四塩化チタン、三フッ化ホウ素
など、好ましくは四塩化チタン)の存在下で、1,2−
エタンジチオールまたは1,3−プロパンジチオールで
処理する。この反応には、クロロホルム、ジクロロメタ
ンまたはジクロロエタンなどのハロゲン化溶媒が適して
いる。反応温度は約−5℃〜約90℃が適し、40℃〜
45℃が好ましい。反応混合物を適宜混合すると構造式
IIIの中間体が得られ、さらに精製しなくても次の工程
で使用できる。
【0012】構造式IIIの化合物は、ルイス酸(乾燥塩
化水素ガス、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、塩化
亜鉛、四塩化チタンなど、最も好ましくは塩化アルミニ
ウム)の存在下で、アセトニトリルと反応させる。反応
温度は、室温から還流温度までのいずれでもよいが、還
流温度で行なうのが好ましい。反応混合物を混合する
と、さらに精製しなくても次の工程に使用するのに十分
な純度の中間体IVが得られる。
【0013】構造式IVの化合物である4−クロロ−2
[2−(2−フルオロフェニル)−1,3−ジチオラン
−2−イル]−N−(1−アミノエチリデン)ベンゼン
アミンを、C1〜C4アルコール(好ましくはイソプロ
ピルアルコール)といったアルコール溶媒中、酢酸トリ
エチルアンモニウムの存在下で、ブロモマロンアルデヒ
ドなどのハロマロンアルデヒドと反応させると、構造式
Vの化合物が得られる。反応温度は、室温から還流温度
までのいずれでもよいが、選択した溶媒の還流温度で行
なうことが好ましい。
【0014】その後、構造式Vの化合物を、室温から還
流温度までの範囲の温度(好ましくは40℃〜45℃)
で、C1〜C4アルコールなどのアルコール溶媒中、ヒ
ドロキシルアミン塩と反応させると、対応するオキシム
化合物(構造式VI)が、精製工程を必要としない程十分
な純度で、定量的に得られる。
【0015】構造式VIの化合物を、分子中の他の官能基
には作用しないようにして、アミノメチル誘導体(VI
I)に還元する。この反応の還元剤には、水素化アルミ
ニウムリチウム、水素化ナトリウム、水素化シアノホウ
素ナトリウムなどの金属水素化物が適する。反応混合物
には、触媒量の三塩化チタンおよび酢酸アンモニウムを
添加してもよい。反応温度は、約−5℃から約40℃ま
でのいずれでもよく、周囲の温度のまま行なうことが、
好ましい。
【0016】構造式VIIの化合物を脱保護することによ
って、ミダゾラムが得られる。この脱保護工程に使用で
きる試薬としては、メタノール中のヨウ素/ジメチルス
ルホキシド、ヨウ化メチル、アセトン中の塩化第二銅/
酸化第二銅、テトラヒドロフランおよび水中の酸化第二
水銀/三フッ化臭素、有機溶媒中の硝酸アンモニウムセ
リウム、アセトン中のN−ブロモスクシンイミドが挙げ
られ、有機溶媒中の硝酸アンモニウムセリウムが好まし
い。硝酸アンモニウムセリウムを周囲の温度で用いるの
に最適な有機溶媒はアセトニトリルである。反応混合物
を混合すると、結晶化により容易に精製できるミダゾラ
ムが得られる。
【0017】もうひとつの方法として、化合物Vから得
られる構造式VIIの化合物を、水素化金属を使用して還
元することによって、化合物VIIIを得、これを塩化チオ
ニルで処理して化合物IXを得、化合物IXをアンモニアガ
スでアミノ化して化合物VIIを得るものがある。化合物V
IIの脱保護は、上述のようにして行なう。
【0018】
【発明の実施の形態】以下の実施例により本発明を説明
するが、これらは、請求項に記載した発明を制限するも
のではない。
【0019】ここでは、特定の実施例に言及して、本発
明を述べるが、これは単に説明するためのものである。
ほかにも多くの実施例が当業者には自明であり、本発明
の範囲をこえるものではないと考えられる。
【0020】〈実施例1:4−クロロ−2[2−(2−
フルオロフェニル)−1,3−ジチオラン−2−イル]
ベンゼンアミン(IIIa)の調製〉攪拌器、還流冷却
器、滴下漏斗を装着している1リットル容量の三つ口フ
ラスコに、ジクロロエタン(300ml)を入れ、2−ア
ミノ−5−クロロ−2'−フルオロベンゾフェノン(I
I、50g、0.2モル)、エタンジチオール(20.6
8g、0.22モル)および四塩化チタン(75.6g、
0.4モル)を添加した。この反応混合物を、52〜5
5℃で8時間撹拌し、その後300mlの水を添加して周
囲の温度で30分間撹拌を続け、生成した沈殿を濾取し
て、水で洗浄後乾燥させた。オフホワイト色の固体(5
0g)が粗生成物として得られた。ジクロロエタンから
晶出させて調製した分析サンプルは、融点が199〜1
95℃で、NMRスペクトル(CDCl3、200MH
z):δ3.4(m、2H、S−CH2)、3.6(m、
2H、S−CH2)、3.7(s、2H、NH2)、7.0
〜8.0(m、7H、芳香族H)であり、IR吸収スペ
クトル(KBr):3390、1500、1220、7
80cm-1であった。
【0021】〈実施例2:4−クロロ−2[2−(2−
フルオロフェニル)−1,3−ジチアン−2−イル]ベ
ンゼンアミン(IIIb)の調製〉化合物IIIbは、化合物
IIとプロパンジチオールとから、化合物IIIaと実質的
に同様の工程により得られた。化合物IIIbは黄色がか
った白色の結晶で、融点が135〜136℃で、NMR
スペクトル(CDCl3、200MHz):δ2.04〜
2.11(m、2H、CH2)、3.8(s、2H、N
2)、6.5〜7.9(m、7H、芳香族H)であり、
IR吸収スペクトル(KBr):4310、3440、
1640、1490、1400、1300、1210、
1180、780、640cm-1であった。
【0022】〈実施例3:4−クロロ−2[2−(2−
フルオロフェニル)−1,3−ジチオラン−2−イル]
−N−(1−アミノエチリデン)ベンゼンアミン(IV
a)の調製〉温度計ポケットおよび還流冷却器を備える
250ml容量の三つ口フラスコに、アセトニトリル89
mlを入れ、さらに4−クロロ−2[2−(2−フルオロ
フェニル)−1,3−ジチオラン−2−イル]ベンゼン
アミン(IIIa、32g、0.1モル)を添加した。この
懸濁液に、撹拌しながら塩化アルミニウム(26.19
g、0.2モル)を周囲の温度で10分間かけて注意深
く添加した。それを2日間還流し、周囲の温度に冷却し
た。この反応混合物を10〜15℃の冷水300mlに注
いだ。これを20%水素化ナトリウム水溶液で塩基性に
して、生成物を150mlの酢酸エチルで2回抽出した。
35〜40℃の真空状態で溶媒を留去し、オフホワイト
色の固体(24.5g)を得た。トルエンとヘキサンの
混合物から晶出して調製した分析サンプルは、融点が1
89〜190℃で、NMRスペクトル(CDCl3、2
00MHz):δ2.28(m、3H、CH3)、3.2
6(s、4H、S−CH2−CH2−CH2−S)、4.3
(br−s、2H、NH2、D2O置換可能)、6.3〜
8.1(m、7H、芳香族H)であり、IR吸収スペク
トル(KRr):3495、1650、1480、13
90、1210、1100、820、780cm-1であ
った。
【0023】〈実施例4:4−クロロ−2[2−(2−
フルオロフェニル)−1,3−ジチアン−2−イル]−
N−(1−アミノエチリデン)ベンゼンアミン(IVb)
の調製〉化合物IVbは、化合物IIIbとアセトニトリル
とから、化合物IVaを生成する工程と同様の工程によ
り、オフホワイト色の固体として得られた。集収された
生成物は、融点が163〜165℃で、NMRスペクト
ル(CDCl3、200MHz):δ1.53(s、3
H、CH3)、2.01〜2.09(m、2H、CH3)、
2.9(m、4H、2×S−CH2)、3.9(br−
s、2H、NH2)、6.58〜8.22(m、7H、芳
香族H)であり、IR吸収スペクトル(KRr):35
10、3480、1640、1420、1380、11
80、815、780cm-1であった。
【0024】〈実施例5:1−[4−クロロ−2{2−
(2−フルオロフェニル)−1,3−ジチオラン−2−
イル}フェニル]−2−メチル−1H−イミダゾール−
5−カルバルデヒド(Va)の調製〉500ml容量の三
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール(123ml)
を入れ、さらに4−クロロ−2[2−(2−フルオロフ
ェニル)−1,3−ジチオラン−2−イル]−N−(1
−アミノエチリデン)ベンゼンアミン(IVa、20g、
0.054モル)と酢酸およびトリエチルアミン(それ
ぞれ1.1モル当量)とを添加した。これに、ブロモマ
ロンアルデヒド(8.65g、0.055モル)を溶解し
たイソプロピルアルコール溶液100mlをさらに添加
し、6時間還流した。混合物を35〜40℃で真空濃縮
して、残査を水(200ml)で処理した後、ジクロロメ
タン(100ml)で抽出した。有機層を濃縮し、生成物
を分離した。粗生成物が、黄色がかったオフホワイト色
の固体として19.2g得られた。融点は143〜14
4℃で、NMRスペクトル(CDCl3、200MH
z):δ1.94(s、3H、CH3)、3.21〜3.3
9(m、4H、S−CH2−CH2−S)、6.9〜8.3
(m、8H、芳香族H)、9.16(s、1H、−CH
O)であり、IR吸収スペクトル(KBr):168
0、1465、1250、1390、810、780c
-1であった。
【0025】〈実施例6:1−[4−クロロ−2{2−
(2−フルオロフェニル)−1,3−ジチアン−2−イ
ル}フェニル]−2−メチル−1H−イミダゾール−5
−カルバルデヒド(Vb)の調製〉化合物Vbは、化合物
IVbとブロモマロンアルデヒドとから、化合物Vaを生
成する工程と同様の工程によって得られた。化合物Vb
の融点は193〜194℃で、NMRスペクトル(CD
Cl3、200MHz):δ1.88(s、3H、C
3)、1.91〜1.96(m、2H、CH2)、2.7
1〜2.92(m、4H、2×S−CH2)、6.93〜
8.31(m、8H、芳香族H)、9.17(s、1H、
CHO)であり、IR吸収スペクトル(KBr):16
80、1485、1190、820、780cm-1であ
った。
【0026】〈実施例7:1−[4−クロロ−2{2−
(2−フルオロフェニル)−1,3−ジチオラン−2−
イル}フェニル]−2−メチル−1H−イミダゾール−
5−カルバルドキシム(VIa)の調製〉100ml容量の
三つ口フラスコに、4−クロロ−1−[2{2−(2−
フルオロフェニル)−1,3−ジチオラン−2−イル}
フェニル]−2−メチル−1H−イミダゾール−5−カ
ルバルデヒド(Va、4g、0.0095モル)とアルコ
ール(4ml)とを入れ、塩酸ヒドロキシルアミン(1.
05モル当量)を添加した。この混合物を30分間周囲
の温度で撹拌した後、溶媒を真空状態で完全に留去し、
水(50ml)で処理し、重炭酸ナトリウム水溶液を使用
してアルカリ性にした。沈殿物を濾取して水で洗浄後乾
燥して得られた生成物(4g)は、融点が243〜24
4℃で、NMRスペクトル(CDCl3、200MH
z):δ2.1(s、3H、CH3)、3.17〜3.37
(m、4H、S−CH2−CH2−S)、6.5(s、1
H、=C−H)、6.7〜8.2(m、8H、芳香族
H)、8.5(br−s、1H、−NOH)であり、I
R吸収スペクトル(KBr):1430、1190、1
100、985、820、780cm-1であった。
【0027】〈実施例8:1−[4−クロロ−{2−
(2−フルオロフェニル)−1,3−ジチアン−2−イ
ル}フェニル]−2−メチル−1H−イミダゾール−5
−カルバルドキシム(VIb)の調製〉化合物VIbは、化
合物Vbと塩酸ヒドロキシルアミンとから、化合物VIa
を生成する工程と同様の工程によって、オフホワイト色
の粉末として得られた。NMRスペクトル(CDC
3、200MHz):δ1.98(s、3H、C
3)、2.07(s、2H、CH2)、2.78(s、4
H、2×SCH2)、6.69(s、1H、HC=)、
6.89〜8.18(m、8H、芳香族H)であり、IR
吸収スペクトル(KBr):3010、3080、15
00、1410、1170、990、970、830、
785cm-1であった。
【0028】〈実施例9:5−アミノメチル−1−[4
−クロロ−2{2−(2−フルオロフェニル)−1,3
−ジチオラン−2−イル}フェニル]−2−メチル−1
H−イミダゾール(VIIa)の調製〉構造式VIaのアル
ドキシム(4g、0.093モル)をメタノール(40m
l)中で撹拌し、これに酢酸アンモニウム(7.8g)を
添加し、さらに水素化シアノホウ素ナトリウム(1.7
g、3モル当量)を周囲の温度で添加した。これに、三
塩化チタン水溶液(15%、20.8ml)を約15分間
かけて添加した。混合物を周囲の温度で12時間撹拌し
た後、アンモニアを添加してアルカリ性にし、50mlの
酢酸エチルで2回にわたって抽出した。溶媒を完全に留
去したところ、3.2gの化合物VIIaが得られ、その融
点は、230℃(分解)であった。NMRスペクトル
(CD3OD、200MHz):δ1.91(s、3H、
CH3)、3.2〜3.4(m、4H、S−CH2−CH2
−S)、3.45〜3.51(m、2H、CH2N)、3.
88(s、2H、NH2)、7.02〜7.93(m、8
H、芳香族H)であり、IR吸収スペクトル(KB
r):3410、1590、1510、1410、11
80、820、780、640cm-1であった。
【0029】〈実施例10:5−アミノメチル−1−
[4−クロロ−2{2−(2−フルオロフェニル)−
1,3−ジチアン−2−イル}フェニル]−2−メチル
−1H−イミダゾール(VIIb)の調製〉化合物VIIb
は、化合物VIbを水素化シアノホウ素ナトリウムで還元
し、その後は化合物VIaを生成する工程と同様の工程を
実施することによって、オフホワイト色の結晶として得
られた。NMRスペクトル(CDCl3、200MH
z):δ1.5〜1.9(m、2H、CH2)、2.1
(s、3H、CH3)、2.72〜2.82(m、4H、
2×SCH2)、3.4〜3.6(dd、2H、CH
2N)、6.77〜7.85(m、8H、芳香族H)であ
り、IR吸収スペクトル(CHCl3):3400、1
490、1380、1240、1160、980、76
0cm-1であった。
【0030】〈実施例11:5−ヒドロキシメチル−1
−[4−クロロ−2{2−(2−フルオロフェニル)−
1,3−ジチオラン−2−イル}フェニル]−2−メチ
ル−1H−イミダゾール(VIII)の調製〉構造式Vaの
化合物(5g)をメタノール(70ml)中に溶解し、5
〜7℃に冷却した。これに水素化ホウ素ナトリウム
(1.75g、2モル当量)を10〜15℃で少しずつ
添加し、20分間撹拌した。これに、酢酸(2.9g)
を添加し、溶媒を40〜42℃の真空状態で完全に留去
した後、冷水(65ml)を添加した。混合物を周囲の温
度で15分間撹拌した後、固形物を濾取し、水で洗浄後
乾燥した。収量は4.23gで、その融点は、236〜
240℃、NMRスペクトル(CDCl3、200MH
z):δ1.94(s、3H、CH3)、2.9(s、1
H、OH)、3.12〜3.3(m、4H、S−CH2
CH2−S)、4.02〜4.29(dd、2H、CH2
O)、6.8〜7.8(m、8H、芳香族H)であり、I
R吸収スペクトル(KBr):3250、1470、1
200、1010、780cm-1であった。
【0031】〈実施例12:5−クロロメチル−1−
[4−クロロ−2{2−(2−フルオロフェニル)−
1,3−ジチオラン−2−イル}フェニル]−2−メチ
ル−1H−イミダゾール(IX)の調製〉構造式VIIIの化
合物のヒドロキシ誘導体(4g)を20mlのクロロホル
ム中で0〜5℃にて撹拌し、これに塩化チオニル(2.
5g)を添加して、5〜10℃の温度で30分間撹拌し
た後、20〜25℃で1時間撹拌した。クロロホルムを
完全に留去した後、20mlテトラヒドロフラン(TH
F)を添加した。沈殿した固体を窒素雰囲気で濾取し
て、テトラヒドロフラン(20ml)で十分に洗浄した。
表題の化合物が塩酸塩として、オフホワイト色の粉末
(4.6g)の形で得られた。その融点は、147〜1
50℃、NMRスペクトル(DMSO−d6、200M
Hz):δ2.19(s、3H、CH3)、3.2〜3.5
(m、4H、S−CH2−CH2−S)、4.5〜4.9
(dd、2H、CH2Cl)、7.19〜8.34(m、
3H、芳香族H))であり、IR吸収スペクトル(KB
r):3500、1610、1480、1100、78
0cm-1であった。
【0032】〈実施例13:5−アミノメチル−1−
[4−クロロ−2{2−(2−フルオロフェニル)−
1,3−ジチオラン−2−イル}フェニル]−2−メチ
ル−1H−イミダゾール(VIIa)の調製〉化合物IX
(2g)とヨウ化ナトリウム(0.1g)とを30mlの
クロロホルム中に0〜2℃の温度で懸濁させ、乾燥アン
モニアガスを3時間通した後、溶媒を真空状態で完全に
留去した。こうして得られた残査を5mlの酢酸エチルで
結晶化すると、構造式VIIaのアミノ化合物が0.8g得
られた。融点は230℃(分解)であった。
【0033】〈実施例14:8−クロロ−6−(2−フ
ルオロフェニル)−1−メチル−4H−イミダゾール
[1、5a][1、4]ベンゾジアゼピン(ミダゾラ
ム)の調製〉5−アミノメチル−1−[4−クロロ−2
{2−(2−フルオロフェニル)−1,3−ジチオラン
−2−イル}フェニル]−2−メチル−1H−イミダゾ
ール(VIIa、3.2g、0.0073モル)をアセトニ
トリルと水との混合物(5:1、108ml)に溶解し
た。これに硝酸アンモニウム第二セリウム(16.5
g、4モル当量)を添加し、周囲の温度で10時間撹拌
した。溶媒を25〜30℃の真空状態で留去し、アンモ
ニアを添加してアルカリ性にした。混合物を酢酸エチル
(50ml)で抽出し、真空状態で溶媒を留去して、粗生
成物(2g)を得た。残査を結晶化により精製したとこ
ろ、融点は161〜162℃であった。
【0034】〈実施例15:8−クロロ−6−(2−フ
ルオロフェニル)−1−メチル−4H−イミダゾール
[1、5a][1、4]ベンゾジアゼピン(ミダゾラ
ム)の調製〉酸化第二水銀1gをテトラヒドロフラン
8.5mlと水1.5mlとの攪拌混合物に入れ、さらにジエ
チルエーテル三フッ化ホウ素付加物(BF3−etherat
e)(0.6ml)を添加した。この混合物を周囲の温度で
撹拌し、5−アミノメチル−1−[4−クロロ−2{2
−(2−フルオロフェニル)−1,3−ジチオラン−2
−イル}フェニル]2−メチル−1H−イミダゾール
(VIIa)をテトラヒドロフラン10mlに溶解した溶液
を添加した。混合物を周囲の温度で10時間撹拌し、5
0〜55℃にゆるやかに加熱した。50〜55℃の温度
でさらに5時間撹拌した後、水に注ぎ入れ、アンモニア
溶液で塩基性にして30mlの酢酸エチルで2回抽出し
た。酢酸エチルを留去した後、得られた残査をシリカゲ
ルカラムを用いてクロロホルムおよびアセトンで勾配溶
離して精製した。融点は161〜162℃であった。
【0035】〈実施例16:8−クロロ−6−(2−フ
ルオロフェニル)−1−メチル−4H−イミダゾール
[1、5a][1、4]ベンゾジアゼピン(ミダゾラ
ム)の調製〉5−アミノメチル−1−[4−クロロ−2
{2−(2−フルオロフェニル)−1,3−ジチアン−
2−イル}フェニル]2−メチル−1H−イミダゾール
(VIIb、0.6g)と硝酸アンモニウム第二セリウム
(3.0g)とをアセトニトリルの20%水溶液に溶解
した後、実施例14と同様の工程により表題の化合物を
白色の結晶として得た。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、製造工程の各段階で、
クロマトグラフィーによる精製を行わなくても十分な純
度の生成物を得ることができるため、ミダゾラムを商業
規模で安価に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 409/10 233 C07D 409/10 233 (72)発明者 ナレシュ クマー インド国、ニューデリー、カルカ ジェ イ・アイ、サウス パーク アパートメン ツ 121 (72)発明者 チャンドラハス カンデュリ インド国、ニューデリー、ラジュパット ナガー2、ヴィノバ プリ 32 (72)発明者 ムケシュ クマー シャーマ インド国、ニューデリー、ナンガル ラ ヤ、ダブリュ・ゼット−530/1 (72)発明者 パンカジュ シャーマ インド国、ニューデリー、ジャナク プ リ、シー−2−デー/26ビー (72)発明者 スワーガム サスヤナラヤン インド国、ニューデリー 122 001、グー ガオン、セクタ−17、583 (72)発明者 ギリジュ パル シン インド国、ニューデリー、サリタ ヴィハ ー、エイ−6

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構造式(化1)により表わされる化合
    物Iの製造方法であって、 【化1】 (i)下記構造式(化2)により表わされる化合物II
    を、低級アルキルジチオールで処理して、下記一般式
    (化3)で表わされる化合物IIIを得る工程と、 【化2】 【化3】 (ただし、nは2または3である。) (ii)上記化合物IIIを、アセトニトリルで処理して、
    下記一般式(化4)で表わされる化合物IVを得る工程
    と、 【化4】 (iii)上記化合物IVを、ハロマロンアルデヒドで処理
    して、下記一般式(化5)で表わされる化合物Vを得る
    工程と、 【化5】 (ただし、RはCHO基を表わす。) (iv)上記化合物Vを、ヒドロキシルアミン塩で処理し
    て、下記一般式(化6)で表わされる化合物VIを得る工
    程と、 【化6】 (v)上記化合物VIを、還元剤で処理して、下記一般式
    (化7)で表わされる化合物VIIを得る工程と、 【化7】 (vi)上記化合物VIIを、脱保護剤で処理して、上記化
    合物Iを得る工程とを備えることを特徴とする化合物I
    の製造方法。
  2. 【請求項2】前記工程(i)における上記低級アルキル
    ジチオールが、1,3−プロパンジチオールまたは1,
    2−エタンジチオールであることを特徴とする請求項1
    に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】前記工程(i)の反応がルイス酸の存在下
    で行なわれることを特徴とする請求項2に記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記ルイス酸が四塩化チタン、塩化アルミ
    ニウム、塩化亜鉛または三フッ化ホウ素であることを特
    徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】前記工程(ii)の反応がルイス酸の存在下
    で行なわれることを特徴とする請求項1に記載の製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記ルイス酸が四塩化チタン、塩化アルミ
    ニウム、三フッ化ホウ素、塩化亜鉛または乾燥水素ガス
    であることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】前記ハロマロンアルデヒドがブロモマロン
    アルデヒドであることを特徴とする請求項1に記載の製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記工程(iii)の反応が炭素数1〜4の
    アルコール溶媒中で行なわれることを特徴とする請求項
    7に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】前記工程(iv)における上記ヒドロキシル
    アミン塩が、塩酸ヒドロキシルアミンであることを特徴
    とする請求項1に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】前記工程(iv)の反応が炭素数1〜4の
    アルコール溶媒中で行なわれることを特徴とする請求項
    9に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】前記工程(v)における還元剤が、アル
    カリ金属の水素化物であることを特徴とする請求項1に
    記載の製造方法。
  12. 【請求項12】前記アルカリ金属の水素化物が、水素化
    ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウムまた
    は水素化アルミニウムリチウムであることを特徴とする
    請求項11に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】前記工程(vi)における脱保護剤が、ヨ
    ウ素、ヨウ化メチル、塩化第二銅、酸化第二銅、酸化第
    二水銀、三フッ化ホウ素、硝酸アンモニウム第二セリウ
    ム、N−ブロモスクシンイミド、またはそれらの組合わ
    せであることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  14. 【請求項14】前記脱保護剤が酸化第二水銀または硝酸
    アンモニウム第二セリウムであることを特徴とする請求
    項13に記載の製造方法。
  15. 【請求項15】前記工程(iv)および(v)の代わり
    に、次の(iv')および(v')の工程が行なわれること
    を特徴とする請求項1に記載の製造方法。 (iv')上記化合物Vを還元剤で処理して、下記一般式
    (化8)で表わされる化合物VIIIを得る工程 【化8】 (v')上記化合物VIIIをハロゲン化剤で処理して、下記
    一般式(化8)で表わされる化合物IXを得た後、該化合
    物IXをさらにアミノ化剤で処理して上記化合物VIIを得
    る工程 【化9】 (ただし、Xはハロ基を表わす。)
  16. 【請求項16】前記工程(iv')における還元剤がアル
    カリ金属の水素化物であることを特徴とする請求項15
    に記載の製造方法。
  17. 【請求項17】前記還元剤がアルカリ金属の水素化物が
    水素化ホウ素ナトリウムであることを特徴とする請求項
    16に記載の製造方法。
  18. 【請求項18】前記Xがクロロ基であることを特徴とす
    る請求項15に記載の製造方法。
  19. 【請求項19】前記ハロゲン化剤が塩化チオニルである
    ことを特徴とする請求項18に記載の製造方法。
  20. 【請求項20】前記工程(v')におけるアミノ化剤が気
    体アンモニアであることを特徴とする請求項15に記載
    の製造方法。
  21. 【請求項21】下記構造式(化1)で表わされる化合物
    Iの製造方法であって、 【化1】 下記構造式(化2)で表わされる化合物IIを、低級アル
    キルジチオールで処理して、下記一般式(化3)で表わ
    される化合物IIIとし、 【化2】 【化3】 (ただし、nは2または3である。) 上記化合物IIIを下記一般式(化7)で表わされる化合
    物VIIに変換し、 【化7】 上記化合物VIIを脱保護剤で処理して、上記化合物Iを
    得ることを特徴とする上記化合物Iの製造方法。
  22. 【請求項22】前記低級アルキルジチオールが、1,3
    −プロパンジチオールまたは1,2−エタンジチオール
    であることを特徴とする請求項21に記載の製造方法。
  23. 【請求項23】前記脱保護剤がヨウ素、ヨウ化メチル、
    塩化第二銅、酸化第二銅、酸化第二水銀、三フッ化ホウ
    素、硝酸アンモニウム第二セリウム、N−ブロモスクシ
    ンイミド、またはそれらの組合わせであることを特徴と
    する請求項21に記載の製造方法。
  24. 【請求項24】前記脱保護剤が酸化第二水銀または硝酸
    アンモニウム第二セリウムであることを特徴とする請求
    項21に記載の製造方法。
  25. 【請求項25】下記一般式(化7)で表わされることを
    特徴とする化合物。 【化7】 (ただし、nは2または3である。)
  26. 【請求項26】nが2であることを特徴とする請求項2
    5に記載の化合物。
  27. 【請求項27】nが3であることを特徴とする請求項2
    5に記載の化合物。
  28. 【請求項28】下記一般式(化5)で表わされることを
    特徴とする化合物。 【化5】 (ただし、nは2または3であり、RはCH2Clを表
    わす。)
  29. 【請求項29】nが2であることを特徴とする請求項2
    8に記載の化合物。
  30. 【請求項30】nが3であることを特徴とする請求項2
    8に記載の化合物。
  31. 【請求項31】下記一般式(化5)で表わされることを
    特徴とする化合物。 【化5】 (ただし、nは2または3であり、RはCH2OHを表
    わす。)
  32. 【請求項32】nが2であることを特徴とする請求項3
    1に記載の化合物。
  33. 【請求項33】nが3であることを特徴とする請求項3
    1に記載の化合物。
  34. 【請求項34】下記一般式(化5)で表されることを特
    徴とする化合物。 【化5】 (ただし、n=2または3であり、RはCHOを表わ
    す。)
  35. 【請求項35】nが2であることを特徴とする請求項3
    4に記載の化合物。
  36. 【請求項36】nが3であることを特徴とする請求項3
    4に記載の化合物。
  37. 【請求項37】下記一般式(化6)で表わされることを
    特徴とする化合物。 【化6】 (ただし、nは2または3である。)
  38. 【請求項38】nが2であることを特徴とする請求項3
    7に記載の化合物。
  39. 【請求項39】nが3であることを特徴とする請求項3
    7に記載の化合物。
  40. 【請求項40】下記一般式(化4)で表わされることを
    特徴とする化合物。 【化4】 (ただし、nは2または3である。)
  41. 【請求項41】nが2であることを特徴とする請求項4
    0に記載の化合物。
  42. 【請求項42】nが3であることを特徴とする請求項4
    0に記載の化合物。
  43. 【請求項43】下記一般式(化3)で表わされることを
    特徴とする化合物。 【化3】 (ただし、nは2または3である。)
  44. 【請求項44】nが2である請求項43に記載の化合
    物。
  45. 【請求項45】nが3である請求項43に記載の化合
    物。
  46. 【請求項46】下記一般式(化9)で表わされることを
    特徴とする化合物。 【化9】 (ただし、XおよびX'はハロ基を、RはCHO、CH2
    Cl、CH2OH、CH2NH2またはCHNOHを表わ
    し、nは2または3である。)
  47. 【請求項47】Xがクロロ基、X'がフルオロ基である
    ことを特徴とする請求項46に記載の化合物。
  48. 【請求項48】RがCHOであることを特徴とする請求
    項46に記載の化合物。
  49. 【請求項49】RがCH2Clであることを特徴とする
    請求項46に記載の化合物。
  50. 【請求項50】RがCH2OHであることを特徴とする
    請求項46に記載の化合物。
  51. 【請求項51】RがCH2NH2であることを特徴とする
    請求項46に記載の化合物。
  52. 【請求項52】RがCHNOHであることを特徴とする
    請求項46に記載の化合物。
  53. 【請求項53】nが2であることを特徴とする請求項4
    6に記載の化合物。
  54. 【請求項54】nが3であることを特徴とする請求項4
    6に記載の化合物。
JP9157022A 1996-06-13 1997-06-13 8−クロロ−6−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−4H−イミダゾ[1,5a][1,4]ベンゾジアゼピン(ミダゾラム)の新規な製造方法および該方法に用いられる中間体 Pending JPH1059973A (ja)

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US08/728,808 1996-10-09
US1298-DEL-96 1996-10-09

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US3337586A (en) * 1964-09-28 1967-08-22 Du Pont Selected 4-hexafluoroisopropylidene-2, 2-bis(hydrocarbyl)-1, 3-dithietanes and derivatives
US4280957A (en) * 1974-09-11 1981-07-28 Hoffmann-La Roche Inc. Imidazodiazepines and processes therefor
US4194049A (en) * 1979-03-29 1980-03-18 Hoffmann-La Roche Inc. 2-[[2-Methyl-1-[2-benzoyl(or benzyl)phenyl]-1H-imidazol-5-yl]methyl]-1H-isoindole-1,3(2H)-diones
US4226771A (en) * 1979-07-25 1980-10-07 Hoffmann-La Roche Inc. 1,2,5-Oxadiazino[5,4-a][1,4]benzodiazepine derivatives

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