JP2675924B2 - アミノケトン類の製造方法 - Google Patents

アミノケトン類の製造方法

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JP2675924B2
JP2675924B2 JP3036527A JP3652791A JP2675924B2 JP 2675924 B2 JP2675924 B2 JP 2675924B2 JP 3036527 A JP3036527 A JP 3036527A JP 3652791 A JP3652791 A JP 3652791A JP 2675924 B2 JP2675924 B2 JP 2675924B2
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章 松原
一也 逆井
英樹 棚田
小松  弘典
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中枢性筋弛緩剤として
有用なアミノケトン類及びその中間体の製造法に関す
る。
【0002】さらに詳しくは一般式 [I] の化合物R−
CHOH−CHR12 を酸化して一般式 [IV] の化合
物R−CO−CHR12 を製造し、更にこの化合物か
ら一般式 [VI] の化合物R−CO−CR12 −CH2
−NR67 を製造する方法に関する。
【0003】なお、R、R1 、R2 、R6 、R7 の意味
は後述する。
【0004】一般式 [VI] の化合物は新規化合物であ
り、中枢性筋弛緩剤として有用である。
【0005】
【従来技術及びその問題点】二級アルコール類からケト
ン類の製造方法には、酸化剤として一般的にクロム酸等
の重金属類が知られている。
【0006】然しながら重金属類は生物学的またはその
他の点で有害であり、医薬品の製造法においてこれらを
使用することは好ましくない。
【0007】重金属類を用いない他の酸化剤を用いる方
法としては、例えば次亜塩素酸ナトリウムと相関移動触
媒の組み合わせを用いる方法(G. A. Lee 等 Tetrahedr
on Letters、1641頁、1976年)または、酢酸等
の酸性溶媒の存在下、次亜塩素酸カルシウムを用いる方
法(S. D. Nwavkwa 等 Tetrahedron Letters、35頁、
1982年)が知られているが、これらの酸化方法では
一般式 [I] のアルコール類より一般式 [IV] のケトン
類は製造できなかった。
【0008】さらにケトン類よりアミノケトン類を製造
する方法としては、例えばケトン類をパラホルムアルデ
ヒドとアミン塩酸塩類をアルコール溶媒中、濃塩酸存在
下で反応する方法(特開昭63−119444号)が知
られているが、これによって製造されるアミノケトン類
はアミン部分が塩酸塩となるので適当なアルカリ剤、例
えばアンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液等による中
和反応により遊離アミノケトン類とすることが必要であ
り、製造コストが高くなるとともに製造工程が煩雑にな
る等の不都合を避け得ない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点を解決するためになされたものであり、中枢性筋弛緩
剤として優れた作用を有する化合物、即ち一般式 [VI] R−CO−CR12 −CH2 −NR67 … [VI] で表わされるアミノケトン類を製造するにあたり、一般
式 [I] R−CHOH−CHR12 … [I] で表わされるアルコール類を一般式 [II] M(O−X)n … [II] で表わされるハイポハライト類および一般式 [III]
【0010】
【化3】 で表わされるピリジン類またはその酸付加塩の存在下反
応させ、一般式 [IV] R−CO−CHR12 … [IV] で表わされるケトン類を製造し、さらに一般式 [V] NHR67 … [V] で表わされるアミン類とをホルムアルデヒド水溶液の存
在下で反応させることを特徴とするものである。
【0011】即ち本発明の製造方法は下記反応式(1)
および(2)
【0012】
【化4】 で表わされる。(各符号については以下に説明する。)アルコール類 本発明の製造法において出発原料として用いられるアル
コール類は既に述べた通り、下記一般式 [I] R−CHOH−CHR12 … [I] で表わされる。
【0013】一般式 [I] において、Rは
【0014】
【化5】 を表わす。
【0015】ただしR3 はハロゲン;低級アルキル基;
ベンジル基;ベンゾイル基;ピリジル基;低級アルキル
基で置換されていても良いフリル基;低級アルキル基で
置換されていても良いチエニル基;ハロゲン、低級アル
コキシ基、低級アルキル基、トリフロロメチル基、シア
ノ基、ニトロ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、アセト
アミド基、メタンスルホニルアミド基、アセチル基また
は低級アルコキシカルボニル基で置換されていても良い
フェニル基;またはナフチル基を表わす。また、R4
びR5 はそれぞれ独立してフェニル基または低級アルキ
ル基を、Wは酸素原子またはイオウ原子をそれぞれ表わ
す。
【0016】R1 は水素原子;低級アルキル基;ベンジ
ル基;メトキシ基;フェニル基;アリル基;トリフロロ
メチル基もしくは低級アルコキシ基で置換した低級アル
キル基;またはシクロプロピルメチル基を表わす。
【0017】R2 は水素原子または低級アルキル基をそ
れぞれ表わすか、またはR1 とR2 が連結して脂環式五
員環もしくは六員環を形成しているものであっても良
い。
【0018】なお、R4 及びR5 としての低級アルキル
基としては炭素数1または2のアルキル基が好ましく、
3 としての低級アルキル基としては炭素数1〜3のア
ルキル基が好ましく、R3 としてのフリル基もしくはチ
エニル基に置換される低級アルキル基としては炭素数1
〜3のアルキル基が好ましく、R3 としてのフェニル基
に置換される低級アルコキシ基、低級アルキル基及び低
級アルコキシカルボニル基のアルコキシ基としては炭素
数1または2のものが好ましい。
【0019】また、R1 としての低級アルキル基として
は炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、R1 としての
低級アルコキシ基で置換した低級アルキル基としては、
炭素数1または2のアルコキシ基で置換した炭素数1ま
たは2の低級アルキル基が好ましい。
【0020】また、R2 としての低級アルキル基として
は炭素数1または2のアルキル基が好ましい。ハイポハライト類 一方、上記一般式 [I] のアルコール類と反応させるべ
きハイポハライト類は下記一般式 [II] M(O−X)n … [II] で表わされる。
【0021】一般式 [II] において、Mはアルカリ金属
類またはアルカリ土類金属類を示す。アルカリ金属類と
しては、たとえばリチウム、ナトリウム、カリウム、セ
シウム等を挙げることができる。
【0022】アルカリ土類金属類としては、たとえばマ
グネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等
を挙げることができる。
【0023】基Xはハロゲン原子を示し、たとえば塩
素、臭素、ヨウ素を挙げることができる。nはMがアル
カリ金属類のときには1を、アルカリ土類金属類のとき
は2を示す。ピリジン類およびその酸付加塩 さらに上記一般式 [I] のアルコール類を上記一般式
[II]のハイポハライト類と共に反応させるべきピリジン
類は下記一般式 [III]
【0024】
【化6】 で表わされる。
【0025】一般式 [III]において基YおよびZは水素
原子または低級アルキル基を示す。かかるピリジン類と
しては、具体的には
【0026】
【化7】 を例示することができる。
【0027】また、一般式 [III]のピリジン類の酸付加
塩としては、たとえば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫
酸、リン酸等の鉱酸類、メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸等
の有機酸類との付加塩を挙げることができ、これらの酸
付加塩類は任意の割合で一般式[III]のピリジン類と存
在していてもよい。ケトン類 上記一般式 [I] より製造されるケトン類は下記一般式
[IV] R−CO−CHR12 … [IV] で表わされる。
【0028】一般式 [IV] において、Rは
【0029】
【化8】 を表わす。
【0030】ただしR3 はハロゲン;低級アルキル基;
ベンジル基;ベンゾイル基;ピリジル基;低級アルキル
基で置換されていても良いフリル基;低級アルキル基で
置換されていても良いチエニル基;ハロゲン、低級アル
コキシ基、低級アルキル基、トリフロロメチル基、シア
ノ基、ニトロ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、アセト
アミド基、メタンスルホニルアミド基、アセチル基また
は低級アルコキシカルボニル基で置換されていても良い
フェニル基;またはナフチル基を表わす。また、R4
びR5 はそれぞれ独立してフェニル基または低級アルキ
ル基を、Wは酸素原子またはイオウ原子をそれぞれ表わ
す。
【0031】R1 は水素原子;低級アルキル基;ベンジ
ル基;メトキシ基;フェニル基;アリル基;トリフロロ
メチル基もしくは低級アルコキシ基で置換した低級アル
キル基;またはシクロプロピルメチル基を表わす。
【0032】R2 は水素原子または低級アルキル基をそ
れぞれ表わすか、またはR1 とR2 が連結して脂環式五
員環もしくは六員環を形成しているものであっても良
い。
【0033】なお、R4 及びR5 としての低級アルキル
基としては炭素数1または2のアルキル基が好ましく、
3 としての低級アルキル基としては炭素数1〜3のア
ルキル基が好ましく、R3 としてのフリル基もしくはチ
エニル基に置換される低級アルキル基としては炭素数1
〜3のアルキル基が好ましく、R3 としてのフェニル基
に置換される低級アルコキシ基、低級アルキル基及び低
級アルコキシカルボニル基のアルコキシ基としては炭素
数1または2のものが好ましい。
【0034】また、R1 としての低級アルキル基として
は炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、R1 としての
低級アルコキシ基で置換した低級アルキル基としては、
炭素数1または2のアルコキシ基で置換した炭素数1ま
たは2の低級アルキル基が好ましい。
【0035】また、R2 としての低級アルキル基として
は炭素数1または2のアルキル基が好ましい。アミン類 一方、上記一般式 [IV] と反応させるべきアミン類は下
記一般式 [V] NHR67 … [V] で表わされる。
【0036】一般式 [V] において、基R6 およびR7
は次の2つのタイプの基を示す。
【0037】1.低級アルキル基を示し、R6 とR7
は同一であってもよいし、あるいは互いに異なる基であ
ってもよい。
【0038】2.R6 とR7 とが互いに結合して、窒素
原子とともに5員環及至8員環の環を形成している。こ
の環は分岐を有していてもよい。
【0039】前記タイプ1の低級アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基
等を挙げることができる。
【0040】更に、タイプ2の5員環及至8員環として
は、
【0041】
【化9】 等を挙げることができる。合成反応 本発明の製造方法においては、上記一般式 [I] のアル
コール類を上記一般式[II] のハイポハライト類 [II]
と上記一般式[III]のピリジン類またはその酸付加塩類
の存在下で反応させて、上記一般式 [IV] のケトン類を
合成する。
【0042】さらに、このケトン類を上記一般式 [V]
のアミン類とホルムアルデヒド水溶液の存在下で反応さ
せて上記一般式 [VI] のアミノケトン類の合成を行な
う。
【0043】この合成反応は前記反応式(1)および反
応式(2)で表わされる。
【0044】前記反応式(1)中、前記一般式 [IV] の
ケトン類の合成に際して用いられる前記一般式 [II] の
ハイポハライト類は、前記一般式 [I] のアルコール類
に対して通常モル比で0.5及至20、好ましくは1及
至5の割合で使用される。
【0045】これら前記一般式 [II] のハイポハライト
類は必要により水溶液として用いることができ、滴下等
の手段により反応液中に存在させることができる。
【0046】また、前記一般式 [III]のピリジン類また
はその酸付加塩類は前記一般式 [I] のアルコール類に
対して通常モル比で0.01及至10、好ましくは0.
1及至5の割合で使用される。
【0047】これら前記一般式 [III]のピリジン類また
はその酸付加塩類は必要により、水または酢酸、塩酸、
硫酸、リン酸等の酸性水溶液類、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ジオキサン等
のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2
−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類及びアセトニトリル、ジメチルホ
ルムアミド等の溶液として用い、滴下等により反応液中
に存在させることができる。
【0048】また、反応に際しては、必要により、反応
溶媒として、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン等の
炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩
化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類及び水、アセト
ニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチル−2−ピロリドン等を用いることができ
る。
【0049】反応は前記一般式 [I] のアルコール類と
前記一般式 [II] のハイポハライト類および前記一般式
[III]のピリジン類またはその酸付加塩類とを無溶媒
下、或いは前記溶媒中で、通常は−50及至50℃、好
適には−30及至40℃の温度範囲で0.5及至48時
間混合攪拌することによって行なわれる。
【0050】反応終了後、溶媒抽出等の通常用いられる
手段によって、目的物の前記一般式[IV] のケトン類が
分離される。
【0051】更に必要に応じて、再結晶、クロマトグラ
フィー等それ自体公知の精製手段が適宜採用される。
【0052】一方、前記反応式(2)中、前記一般式
[VI] のアミノケトン類の合成に際して用いられる前記
一般式 [V] のアミン類は前記一般式 [IV] のケトン類
に対して通常、モル比で0.5及至5、好ましくは1及
至2の割合で使用される。
【0053】更に、ホルムアルデヒド水溶液は通常5及
至50%濃度、好ましくは10及至40%濃度で使用さ
れ、前記一般式 [IV] のケトン類に対してモル比で通常
0.5及至5、好ましくは1及至2の割合で使用され
る。
【0054】また、反応に際しては、必要により反応溶
媒として、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、プロパノール、ブタノール、アミルアルコール、イ
ソアミルアルコール等のアルコール類を用いることがで
きる。
【0055】反応は、前記一般式 [IV] のケトン類を前
記一般式 [V] のアミン類及びホルムアルデヒド水溶液
の存在下、無溶媒、或いは前記溶媒中で通常、−30及
至100℃、好適には−10及至60℃の温度範囲で
0.5及至24時間混合攪拌することによって行なわれ
る。
【0056】反応終了後、溶媒抽出等の通常用いられる
手段によって目的物の前記一般式 [VI] のアミノケトン
類が分離される。
【0057】更に、必要に応じて、再結晶、クロマトグ
ラフィー等のそれ自体公知の精製手段が適宜採用され
る。
【0058】
【発明の効果】かくして本発明によれば、中枢性筋弛緩
薬として極めて有用な前記一般式 [VI] のアミノケトン
類が工業的に有利な方法で製造される。
【0059】さらに本製造法においては、出発物質であ
る前記一般式 [I] のアルコール類を製造して用いるに
あたり、前記一般式 [II] のハイポハライト類を用いて
製造できる場合は一般式 [I] のアルコール類を反応溶
液より単離することなく、本製造方法により中間体であ
る前記一般式 [IV] のケトン類を同一反応容器にて実施
できる利点がある。
【0060】以下に実施例により本発明について詳細に
説明する。
【0061】
【実施例】参考例1 5−(1−ヒドロキシプロピル)
−3−フェニルイソオキサゾール(一般式 [I] の化合
物)の合成;
【0062】
【化10】 ベンズアルドキシム2.5g (20.7mmol)、1−ペ
ンチン−3−オール2.1g (25.0mmol)をジクロ
ロメタン12.5mlに溶解した。
【0063】氷冷下、この溶液に12.0%ナトリウム
ハイポクロライト水溶液14.5g を滴下した。
【0064】滴下終了後、室温にて3時間反応後、ジク
ロロメタンにて有機層を抽出した。水洗後、有機層を無
水硫酸ナトリウムにて乾燥した。
【0065】減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム溶出)にて精
製すると目的物である5−(1−ヒドロキシプロピル)
−3−フェニルイソオキサゾールが結晶として得られ
た。
【0066】収量 3.3g (収率78.7%) 融点 101〜102℃ NMR (δppm, CDCl3) 1.0(3H, t, J=8Hz)
1.6〜2.2(2H, m) 3.1(1H, bs ) 4.
9(1H, t, J=6Hz) 6.5(1H, s) 7.3〜
7.6(3H, m) 7.7〜7.9(2H, m)参考例2 5−(1−ヒドロキシブチル)−3−フェニ
ルイソオキサゾール(一般式 [I] の化合物)の合成;
【0067】
【化11】 ベンズアルドキシム5.0g (41.3mmol)および1
−ヘキシン−3−オール4.5g (45.9mmol)をジ
クロロメタン25mlに溶解した。
【0068】氷冷下、この溶液に12.0%ナトリウム
ハイポクロライト水溶液29.0g を30分間で滴下し
た。
【0069】滴下終了後、20℃にて2時間反応を続け
た。
【0070】反応終了後、ジクロロメタン抽出し、有機
層を水洗した。
【0071】無水硫酸ナトリウム乾燥後、減圧下、溶媒
を留去した。
【0072】残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム溶出)にて精製すると目的物である5
−(1−ヒドロキシブチル)−3−フェニルイソオキサ
ゾールが油状物として得られた。
【0073】収量 6.5g (収率72.5%) NMR (δppm, CDCl3) 0.7〜1.1(3H,m)
1.1〜2.1(4H, m) 3.8(1H, m) 4.8
(1H, t, J=7Hz) 6.4(1H, s) 7.2〜7.
5(3H, m) 7.5〜7.9(2H, m)実施例1 5−プロピオニル−3−フェニルイソオキサ
ゾール(一般式 [IV] の化合物)の合成;
【0074】
【化12】 5−(1−ヒドロキシプロピル)−3−フェニルイソオ
キサゾール1.0g (5.0mmol)をジクロロメタン1
0mlに溶解した。
【0075】これにピリジン塩酸塩100mg(0.9mm
ol)を加え、さらにカルシウムハイポクロライト1.4
g (9.9mmol)を加えて室温下5時間反応した。
【0076】反応終了後、不溶物を濾去し、有機層を水
洗した。
【0077】無水硫酸ナトリウムにて有機層を乾燥後、
減圧下溶媒を留去し、残渣をエタノールより再結晶する
と目的である5−プロピオニル−3−フェニルイソオキ
サゾールが結晶として得られた。
【0078】収量 0.9g (収率91.0%) 融点 111〜112℃ NMR (δppm, CDCl3) 1.3(3H, t, J=8Hz)
3.1(2H, q, J=8Hz) 7.2(3H, s) 7.5
〜8.0(5H, m)実施例2−1 5−ブチリル−3−フェニルイソオキサ
ゾール(一般式 [IV] の化合物)の合成;
【0079】
【化13】 5−(1−ヒドロキシブチル)−3−フェニルイソオキ
サゾール4.4g (20mmol)をジクロロメタン12.
5mlに溶解した。
【0080】この溶液を攪拌しながら、この中に12.
7%次亜塩素酸ナトリウム水溶液35.2g (60mmo
l)を滴下した。
【0081】次に混合溶液(6N−塩酸1.0mlにピリ
ジン0.48g(6.1mmol)を加えた溶液)を内温を
20℃に保ちながら1時間かけて滴下した。
【0082】反応終了後、有機層を分離し5%亜硫酸水
素ナトリウム水溶液、水、1N塩酸水溶液で順次洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去
し、残渣をエタノールより再結晶すると目的とする5−
ブチリル−3−フェニルイソオキサゾールが結晶として
得られた。
【0083】収量 2.9g (収率66.5%) 融点 89〜90℃ NMR (δppm, CDCl3) 1.0(3H, t, J=7Hz)
1.5〜2.1(2H, m) 2.0(2H, t, J=7Hz)
7.2(1H, s) 7.3〜7.6(3H, m)7.6
〜8.0(2H, m)実施例2−2 5−ブチリル−3−フェニルイソオキサ
ゾール(一般式 [IV] の化合物)の合成;
【0084】
【化14】 ベンズアルドキシム2.5g (20.6mmol)および1
−ヘキシン−3−オール2.3g (22.9mmol)をジ
クロロメタン12.5mlに溶解した。
【0085】氷冷下、この溶液に12%NaOCl 水溶液1
5.6g 反応温度を5℃に保ちながら滴下した。
【0086】その後室温にて3時間攪拌を続け5−(1
−ヒドロキシブチル)−3−フェニルイソオキサゾール
の反応溶液を得た。
【0087】この溶液に12%NaOCl 水溶液39.0g
を加え、更にピリジン塩酸塩0.7g (6.1mmol)の
水3ml溶液を反応温度を15〜20℃に保ちながら滴下
した。
【0088】さらに同温度にて1時間反応を続けた。
【0089】反応終了後、有機層を分離し5%亜硫酸水
素ナトリウム水溶液、水、1N塩酸水溶液で順次洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去
し、残渣をエタノールより再結晶すると目的である5−
ブチリル−3−フェニルイソオキサゾールが結晶として
得られた。
【0090】収量 2.8g (収率63.7%) 融点とNMR は実施例2−1で合成したものに一致した。実施例3〜5 実施例2−1においてアルコール類として表1に示した
ものを用いる以外は実施例2−1と同様な反応を行なう
ことによって表1記載の目的物質である一般式[IV]の化
合物であるケトン類が得られた。
【0091】
【表1】 実施例6 5−(2−メチル−3−ピペリジノメチルプ
ロピオニル)−3−フェニルイソオキサゾール(一般式
[VI] の化合物)の合成;
【0092】
【化15】 5−プロピオニル−3−フェニルイソオキサゾール2.
0g (10.0mmol)およびピペリジン1.7g (2
0.0mmol)をエチルアルコール10mlに加え、氷冷下
37%ホルムアルデヒド水溶液1.63ml(20.0mm
ol)を滴下した。さらに室温で2時間攪拌した後、減圧
下溶媒を留去した。
【0093】得られた残渣をエチルエーテルに溶解し、
有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
【0094】減圧下溶媒を留去すると目的である5−
(2−メチル−3−ピペリジノメチルプロピオニル)−
3−フェニルイソオキサゾールが結晶として得られた。
【0095】 収量 2.3g (収率78%) 融点 114〜116℃ NMR (δppm, CDCl3) 1.3(3H, d, J=6Hz)
1.5〜1.8(6H, m) 2.3〜3.0(6H, m)
3.5〜4.0(1H, m) 7.2(1H, s)7.5
〜7.7(3H, m) 7.7〜8.0(2H, m)実施例7 3−フェニル−5−(2−(1−ピロリジノ
メチル)ブチリル)イソオキサゾール(一般式 [VI] の
化合物)の合成;
【0096】
【化16】 5−ブチリル−3−フェニルイソオキサゾール200g
(0.93モル)およびピロリジン110ml(1.32
モル)をエチルアルコール400mlに加え、氷冷下、3
7%ホルムアルデヒド水溶液120ml(1.48モル)
を30分間かけて滴下した。
【0097】さらに室温で1.5時間攪拌した後、減圧
下反応液を濃縮乾固した。
【0098】得られた残渣をエチルエーテル1リットル
に溶解し、水洗の後、無水硫酸マグネシウムを用いて有
機層を乾燥して溶媒を留去し、3−フェニル−5−(2
(1−ピロリジノメチルブチリル)イソオキサゾー
ルを無色結晶として得られた。
【0099】 収量 264g (収率95.2%) 融点 68〜69℃ NMR (δppm, CDCl3) 0.9(3H, t, J=7Hz)
1.3〜2.0(6H, m) 7.2(1H, s) 7.2
〜7.6(3H, m) 7.6〜8.0(2H, m)実施例8 3−フェニル−5−(2−(1−ピペリジノ
メチルブチリル)イソオキサゾール(一般式 [VI] の
化合物)の合成;
【0100】
【化17】 5−ブチリル−3−フェニルイソオキサゾール160g
(0.74モル)およびピペリジン103mlをエチルア
ルコール320mlに加え、氷冷下、37%ホルムアルデ
ヒド水溶液96ml(1.18モル)を30分で滴下し
た。
【0101】室温で1.5時間攪拌した後、溶媒を留去
した。
【0102】得られた残渣をエチルエーテル800mlに
溶解し、水洗の後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。
【0103】溶媒を留去して、目的とする3−フェニル
5−(2−(1−ピペリジノメチルブチリル)イソ
オキサゾールを無色結晶として得た。
【0104】収量 223g (収率96.0%) 融点 83〜84℃ NMR (δppm, CDCl3) 0.8〜1.1(3H,m)
1.2〜2.0(8H, m) 3.4〜3.8(1H, m)
7.1(1H, s) 7.3〜7.6(3H, m)7.6
〜8.0(2H, m)実施例9〜16 実施例9〜12については、実施例6におけるピペリジ
ンの代りに表2に示す−NR67 基導入用の各アミン
HNR67 (−NR67 は表2に示すものに対応す
る)を用いる以外は実施例6と同様にして表2に示す各
アミノケトンを得た。
【0105】実施例13については、実施例7における
ピロリジンの代りに2−メチルピロリジンを用いる以外
は実施例7と同様にして表2に示すアミノケトンを得
た。
【0106】実施例14〜16については実施例7にお
ける5−ブチリル−3−フェニルイソオキサゾールの代
りにそれぞれ実施例3〜4で合成したケトン類を用いる
以外は実施例7と同様にして表2に示す各アミノケトン
を得た。
【0107】得られた各アミノケトン(一般式 [VI] の
化合物)の分析結果を表2に示す。
【0108】
【表2】
【0109】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 413/06 207 C07D 413/06 207 211 211 213 213 223 223 225 225 307 307 333 333 417/06 417/06 // A61K 31/42 AAC A61K 31/42 AAC 31/425 31/425 31/44 31/44 31/445 31/445 31/55 31/55 C07D 213/16 C07D 213/16 (56)参考文献 J.MED.CHEM.,VOL. 10,NO.3 (1967),P.411−418 日本化学会編 「新実験化学講座14− 有機化合物の合成と反応▲III▼」、 (昭和53年) 丸善、P.1373−1379

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式 [I] [式中、Rは 【化1】 を表わし(R3 はハロゲン原子;低級アルキル基;ベン
    ジル基;ベンゾイル基;ピリジル基;1以上の低級アル
    キル基で置換されていても良いフリル基;1以上の低級
    アルキル基で置換されていても良いチエニル基;1以上
    のハロゲン原子、1以上の低級アルコキシ基、低級アル
    キル基、トリフロロメチル基、シアノ基、ニトロ基、ア
    ミノ基、ジメチルアミノ基、アセトアミド基、メタンス
    ルホニルアミド基、アセチル基または低級アルコキシカ
    ルボニル基で置換されていても良いフェニル基、または
    ナフチル基を;R4 及びR5 はそれぞれ独立してフェニ
    ル基または低級アルキル基を、Wは酸素原子またはイオ
    ウ原子をそれぞれ表わす)、R1 は水素原子;低級アル
    キル基;ベンジル基;メトキシ基;フェニル基;アリル
    基;トリフロロメチル基もしくは低級アルコキシ基で置
    換した低級アルキル基;またはシクロプロピルメチル基
    を、R2 は水素原子または低級アルキル基をそれぞれ表
    わすか、またはR1 とR2 が連結して脂環式五員環もし
    くは六員環を形成しているものであっても良い。]で表
    わされるアルコール類を下記一般式 [II] [式中、Mはアルカリ金属類またはアルカリ土類金属
    類、Xはハロゲン原子を示す。nは、Mがアルカリ金属
    類のときは1、Mがアルカリ土類金属類のときは2を示
    す。]で表わされるハイポハライト類および下記一般式
    [III] 【化2】 [式中、YおよびZは独立に水素原子または低級アルキ
    ル基を示す。]で表わされるピリジン類またはその酸付
    加塩類の存在下反応させることを特徴とする下記一般式
    [IV] (R、R1 およびR2 は前記に同じ)で表わされるケト
    ン類の製造方法。
  2. 【請求項2】 Rが5−(3−R3 イソオキサゾール)
    基である請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 R3 がフェニル基である請求項2の方
    法。
  4. 【請求項4】 R1 が水素原子であり、R2 が低級アル
    キル基である請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 一般式 [II] のハイポハライト類が次亜
    塩素酸ナトリウムである請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 一般式 [III]のピリジン類またはその酸
    付加塩がピリジン又はピリジン塩酸塩である請求項1の
    方法。
  7. 【請求項7】 一般式 [II] のハイポハライト類は一般
    式 [I] のアルコール類に対しモル比で1〜5である請
    求項1の方法。
  8. 【請求項8】 一般式 [III]のピリジン類またはその酸
    付加塩は一般式 [I]のアルコール類に対してモル比で
    0.1〜5である請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 下記一般式 [V] [式中、R6 およびR7 は低級アルキル基を示し、これ
    らは同一であってもあるいは互いに異なっていてもよ
    く、また互いに結合して窒素原子とともに5員環乃至8
    員環の環を形成していてもよく、更に該環は1以上の分
    岐を有していてもよい。]で表わされるアミン類をホル
    ムアルデヒド水溶液の存在下で一般式 [IV] のケトン類
    と反応させることによる下記一般式 [VI] R−CO−CR12 −CH2 −NR67 … [VI] (Rが5−(3−R イソオキサゾール)基であり、
    は水素原子であり、Rは低級アルキル基であり、
    がフェニル基であり、R6 、R7 は前記に同じ)で
    表わされるアミノケトン類の製造方法。
  10. 【請求項10】 一般式 [IV] のケトン類が請求項1の
    方法で得られたものである請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 5−ブチリル−3−フェニルイソオキ
    サゾール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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J.MED.CHEM.,VOL.10,NO.3 (1967),P.411−418
日本化学会編 「新実験化学講座14−有機化合物の合成と反応▲III▼」、(昭和53年) 丸善、P.1373−1379

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