JPH1059913A - メタクリルアミドの製造方法 - Google Patents

メタクリルアミドの製造方法

Info

Publication number
JPH1059913A
JPH1059913A JP8218668A JP21866896A JPH1059913A JP H1059913 A JPH1059913 A JP H1059913A JP 8218668 A JP8218668 A JP 8218668A JP 21866896 A JP21866896 A JP 21866896A JP H1059913 A JPH1059913 A JP H1059913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mma
methacrylamide
formamide
reaction
strongly basic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8218668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3931926B2 (ja
Inventor
Toshio Hidaka
敏雄 日高
Takeshi Koshikawa
健 越川
Koichi Kida
紘一 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP21866896A priority Critical patent/JP3931926B2/ja
Publication of JPH1059913A publication Critical patent/JPH1059913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3931926B2 publication Critical patent/JP3931926B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】メタクリルアミドの製造において、選択率が高
く、かつ常圧、室温近辺の温和な条件下で反応が進行す
る、工業的に有利な方法を提供する。 【解決手段】強塩基性触媒存在下、メチルメタクリレ−
トをホルムアミドとアミド化反応させて、メタクリルア
ミドを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタクリルアミドの液
相における製造方法に関する。より詳しくは、メチルメ
タクリレートを液相下、強塩基性触媒を用いてホルムア
ミドと反応を行う事を特徴とするメタクリルアミドの製
造方法に関する。メタクリルアミドは、樹脂や塗料の改
質剤、或はバインダー等として好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】メタクリルアミドはメチルメタクリレー
ト(以下、MMAと略記)と過剰のアンモニアを室温
下、無触媒、或はアルコキシドやアンモニウム塩等の塩
基性触媒を用いて製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の製造法
では収率向上の為には大過剰のアンモニアが必要である
事、しかも長時間の反応時間を要し選択率が低く不純物
が多い事、アンモニアを用いる為加圧容器が必要な事等
の様々な問題点を抱えている。これらの課題を解決する
試みとして、例えば特開平2−22255号に記載の方
法の様にアンモニウム塩を触媒に用いると、幾分収率の
向上、及び不純物の低減が見られるがメタクリル酸が5
から10%程度生成しており充分とは言えない。本発明
者等は、前述の課題を解決する方法について鋭意検討を
重ね、アンモニアに代えてホルムアミドを用いてアミド
化を行うと、常圧、室温近辺の温和な条件下に於て反応
が進行し、メタクリル酸やMMAの二重結合部が副反応
した不純物を低減出来る事を見出し、更に該アミド化に
おいて生成する蟻酸メチルは容易に回収可能であり、引
き続きアンモニアと反応させてホルムアミドに変換出来
るので、経済性に優れた方法となり得る事を見出し本発
明を成すに至った。
【0004】
【課題を解決する為の手段】即ち、本発明は、メタクリ
ルアミドの液相における製造方法であり、より詳しく
は、メチルメタクリレートを液相下、強塩基性触媒を用
いてホルムアミドと反応させる事を特徴とするメタクリ
ルアミドの製造方法である。更にはメチルメタクリレー
トとホルムアミドの反応によって生成する蟻酸メチルを
アンモニアと反応させてホルムアミドとする工程を組み
合わせてなる事を特徴とするメタクリルアミドの製造方
法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に必須のMMAとホルムア
ミドの反応は所謂、アミド−エステル交換反応であり、
強塩基性触媒によって円滑に下式の様に進行する。この
反応に用いる
【化1】 強塩基性触媒は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、
カリウムブトキシド等の様な金属アルコキシド類、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物、或は市販の強塩基性イオン交換樹脂、代表的なもの
としてスチレン−ジビニルベンゼン共重合のアルキルア
ンモニウム塩型があり、例えば、商品名ダイヤイオンP
A−306、SA−12、アンバーリストA−27等が
挙げられる。この塩基性触媒の使用量は原料組成、即ち
MMAとホルムアミドの使用量によって異なるが、通
常、MMAに対して0.5重量%以上用いる事が好まし
く、1から20重量%の範囲が特に好ましい。
【0006】原料のMMAとホルムアミドの組成に特に
制限は無いが、メタクリルアミドの収率はホルムアミド
過剰の場合高くなるので、ホルムアミドをMMAに対し
て、1から8倍モルの範囲で用いる事が好ましく、特に
3から5倍モルが好ましい。反応温度は室温から80℃
が好ましく、特に30から60℃で行うのが好ましく、
加圧下でも行う事が出来るが常圧下に反応を行う事が好
ましい。上記反応はMMAの重合を防止する為、メトキ
ノンやヒドロキノン等の重合防止剤をMMAに対して、
好ましくは100から1000ppm添加して行う。反
応はバッチセミバッチ、或は連続流通方式の中、いずれ
の方式を用いても良い。上記、アミド−エステル交換反
応に於て、未反応のMMAが生じた場合は、例えばメタ
ノール等と共沸混合物を形成させて回収する事が出来
る。当該反応では理論上、MMAに対して当量の蟻酸メ
チルが生成するがこれは沸点が低く容易に回収可能であ
る。回収した蟻酸メチルはアンモニアと反応させてホル
ムアミドにする事で無駄を省く事が出来る。蟻酸メチル
とアンモニアの反応でホルムアミドを得る方法は、既に
公知であり、アルコール存在下に無触媒、或は塩基性触
媒等を用いて製造される。文献としては、例えば、ウル
マンエンチクロペディ(1976年11巻704頁)や
BASF社特許(DE 2、623、173 :76/05/22)等が挙げら
れる。
【0007】MMAとホルムアミドのアミド−エステル
交換反応をホルムアミド過剰で行う際の未反応のホルム
アミドは減圧下に回収する事で、生成物のメタクリルア
ミドを容易に分離可能である。この為、当該製造法は工
業的な観点から見て、原料の損失が少なく、常圧下の温
和な条件で不純物の少ないメタクリルアミドが得られる
非常に優れた方法である。
【0008】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下
の実施例および比較例は、撹拌機、蒸留用側管、温度計
等を備えた4つ口フラスコを精密に温度制御して、常圧
下に反応を行った。結果の一覧を表1に示した。尚、本
発明を実施する際の典型的な製造工程を図1に例示す
る。
【0009】実施例1 MMA(1モル)、ホルムアミド(5モル)、28%ナ
トリウムメトキシド溶液を40g(ホルムアミドに対し
て5重量%)、更にメトキノンをMMAに対して100
ppm加え、50℃で2時間反応させた。反応終了後ガ
スクロクロマトグラフ分析を行った結果、MMAの添加
率は75%、選択率99%、メタクリルアミドの収率7
4%であった。又、メタノールとの共沸によって未反応
のMMAが22%回収された。
【0010】実施例2 実施例1に於て、触媒として13%水酸化ナトリウムの
メタノール溶液86gを用いた以外は同様とした。分析
の結果、MMAの添加率は45%、選択率95%、メタ
クリルアミドの収率は43%であった。又、メタノール
との共沸によって未反応のMMAが49%回収された。
【0011】実施例3 実施例1に於て、触媒としてダイヤイオンPA−308
(三菱化学、商品名)を、11g(ホルムアミドに対し
て10重量%)用いた以外は同様とした。分析の結果、
MMAの添加率は9.5%、選択率89%、メタクリル
アミドの収率は8.5%であった。
【0012】実施例4 MMA(1モル)、ホルムアミド(1モル)、触媒とし
てダイヤイオンSA−12A(三菱化学、商品名)を
4.5g(ホルムアミドに対して10重量%)用い、更
にメトキノンをMMAに対して500ppm加え、50
℃で2時間反応させた。分析の結果、MMAの添加率は
4.5%、選択率89%、メタクリルアミドの収率は4
%であった。
【0013】実施例5 MMA(1モル)、ホルムアミド(8モル)、28%ナ
トリウムメトキシド溶液を64g(ホルムアミドに対し
て5重量%)、更にメトキノンをMMAに対して100
ppm加え、65℃で4時間反応させた。分析の結果、
MMAの添加率は99.5%、選択率99.5%、メタ
クリルアミドの収率99%であった。
【0014】比較例1 MMA 20g(0.2モル)、28重量%のアンモニ
ア水95g(1.6モル)メトキノン 0.004gを
ガラス製オートクレーブに仕込み、50℃で3時間反応
を行った。分析の結果、MMAの添加率は83%、選択
率63%、メタクリルアミドの収率は52%であった。
【0015】比較例2 比較例1に於、硫酸アンモニウム10.6g(0.08
モル)を触媒に用いた以外は同様とした。分析の結果、
MMAの添加率は89%、選択率86%、メタクリルア
ミドの収率は76%であった。
【0016】
【発明の効果】以上、実施例、比較例を用いた説明から
明らかな様に本発明によれば、常圧、室温付近の穏やか
な条件でアミド化反応が円滑に進行する。原料のMMA
に対して理論上生成する当モルの蟻酸メチルはアンモニ
アと反応させてホルムアミドとして再生可能であり、原
料の損失が殆ど無く、しかも生成したメタクリルアミド
は不純物が少なく工業的に優れた方法であり、その意義
は非常に大きい。
【0017】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 項目 MMA転化率(%) 選択率(%) メタクリルアミド収率(%) ──────────────────────────────────── 実施例1 75 99 74 実施例2 45 95 43 実施例3 9.5 89 8.5 実施例4 4.5 89 4 実施例5 99.5 99.5 99 比較例1 83 63 52 比較例2 89 86 76 ────────────────────────────────────
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の態様を示す製造プロセス。
【符号の説明】
1;反応器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルメタクリレートを液相下、ホルム
    アミドとアミド化反応させる際、強塩基性触媒を用いる
    ことを特徴とするメタクリルアミドの製造方法。
  2. 【請求項2】 メチルメタクリレートからメタクリルア
    ミドを製造する方法において、(a)強塩基性触媒存在
    下、メチルメタクリレートとホルムアミドをアミド化反
    応させてメタクリルアミドを製造する工程と、(b)該
    アミド化反応において生成する蟻酸メチルをアンモニア
    と反応させてホルムアミドとする工程からなることを特
    徴とするメタクリルアミドの製造方法。
  3. 【請求項3】 強塩基性触媒が金属アルコキシド、アル
    カリ金属水酸化物または強塩基性イオン交換樹脂である
    請求項1または2記載の方法。
JP21866896A 1996-08-20 1996-08-20 メタクリルアミドの製造方法 Expired - Fee Related JP3931926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21866896A JP3931926B2 (ja) 1996-08-20 1996-08-20 メタクリルアミドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21866896A JP3931926B2 (ja) 1996-08-20 1996-08-20 メタクリルアミドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1059913A true JPH1059913A (ja) 1998-03-03
JP3931926B2 JP3931926B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=16723561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21866896A Expired - Fee Related JP3931926B2 (ja) 1996-08-20 1996-08-20 メタクリルアミドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3931926B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012014760A1 (ja) * 2010-07-28 2012-02-02 住友化学株式会社 カルボン酸アミドの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012014760A1 (ja) * 2010-07-28 2012-02-02 住友化学株式会社 カルボン酸アミドの製造方法
JP2012046491A (ja) * 2010-07-28 2012-03-08 Sumitomo Chemical Co Ltd カルボン酸アミドの製造方法
US8822724B2 (en) 2010-07-28 2014-09-02 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for producing carboxylic acid amide

Also Published As

Publication number Publication date
JP3931926B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2893730B2 (ja) メタクリル酸メチルの製造法
JPS6136827B2 (ja)
JPH07145122A (ja) N−アルキル−α,β−不飽和カルボン酸アミドの製造方法
JP3219544B2 (ja) 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の製造法
JPH0967306A (ja) イソボルニル(メタ)アクリレートの製造方法
JP2002003428A (ja) 水および有機溶媒を使用しない条件下でのグリシジルエーテル化合物の合成方法
JPH1059913A (ja) メタクリルアミドの製造方法
EP0332083B1 (en) Process for the synthesis of secondary formamides
CN111499492A (zh) 一种2,2-二氟乙醇的制备方法
JP3229496B2 (ja) ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法
JPS6241662B2 (ja)
JPH01290651A (ja) カルボン酸エステルの製造法
CN108473403A (zh) α,α-二氟乙醛的制造方法
EP0330205B1 (en) Process for the synthesis of carboxamides
JP3169103B2 (ja) 2−ヒドロキシメチルメルカプト酪酸の製造方法
JP3077713B2 (ja) カルボン酸エステルの製造法
JP2629266B2 (ja) メタクリル酸メチルの製造方法
JP3342973B2 (ja) ヒドロキシアルカナールの製造方法
JP3417597B2 (ja) 1,3−ジアミノプロパンの製造法
JP3191842B2 (ja) 乳酸エステルの製造法
JP3274301B2 (ja) ヒドロキシアルカナールの製造方法
JP3112720B2 (ja) メタリルメタクリレートの製造方法
WO1994008946A1 (en) Process for producing n-monosubstituted (meth)acrylamyde
JPH0873411A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JPH08143502A (ja) ヒドロキシアルカナールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130323

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140323

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees