JPH1059913A - メタクリルアミドの製造方法 - Google Patents
メタクリルアミドの製造方法Info
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Abstract
く、かつ常圧、室温近辺の温和な条件下で反応が進行す
る、工業的に有利な方法を提供する。 【解決手段】強塩基性触媒存在下、メチルメタクリレ−
トをホルムアミドとアミド化反応させて、メタクリルア
ミドを製造する。
Description
相における製造方法に関する。より詳しくは、メチルメ
タクリレートを液相下、強塩基性触媒を用いてホルムア
ミドと反応を行う事を特徴とするメタクリルアミドの製
造方法に関する。メタクリルアミドは、樹脂や塗料の改
質剤、或はバインダー等として好適に用いられる。
ト(以下、MMAと略記)と過剰のアンモニアを室温
下、無触媒、或はアルコキシドやアンモニウム塩等の塩
基性触媒を用いて製造される。
では収率向上の為には大過剰のアンモニアが必要である
事、しかも長時間の反応時間を要し選択率が低く不純物
が多い事、アンモニアを用いる為加圧容器が必要な事等
の様々な問題点を抱えている。これらの課題を解決する
試みとして、例えば特開平2−22255号に記載の方
法の様にアンモニウム塩を触媒に用いると、幾分収率の
向上、及び不純物の低減が見られるがメタクリル酸が5
から10%程度生成しており充分とは言えない。本発明
者等は、前述の課題を解決する方法について鋭意検討を
重ね、アンモニアに代えてホルムアミドを用いてアミド
化を行うと、常圧、室温近辺の温和な条件下に於て反応
が進行し、メタクリル酸やMMAの二重結合部が副反応
した不純物を低減出来る事を見出し、更に該アミド化に
おいて生成する蟻酸メチルは容易に回収可能であり、引
き続きアンモニアと反応させてホルムアミドに変換出来
るので、経済性に優れた方法となり得る事を見出し本発
明を成すに至った。
ルアミドの液相における製造方法であり、より詳しく
は、メチルメタクリレートを液相下、強塩基性触媒を用
いてホルムアミドと反応させる事を特徴とするメタクリ
ルアミドの製造方法である。更にはメチルメタクリレー
トとホルムアミドの反応によって生成する蟻酸メチルを
アンモニアと反応させてホルムアミドとする工程を組み
合わせてなる事を特徴とするメタクリルアミドの製造方
法である。
ミドの反応は所謂、アミド−エステル交換反応であり、
強塩基性触媒によって円滑に下式の様に進行する。この
反応に用いる
トキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、
カリウムブトキシド等の様な金属アルコキシド類、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物、或は市販の強塩基性イオン交換樹脂、代表的なもの
としてスチレン−ジビニルベンゼン共重合のアルキルア
ンモニウム塩型があり、例えば、商品名ダイヤイオンP
A−306、SA−12、アンバーリストA−27等が
挙げられる。この塩基性触媒の使用量は原料組成、即ち
MMAとホルムアミドの使用量によって異なるが、通
常、MMAに対して0.5重量%以上用いる事が好まし
く、1から20重量%の範囲が特に好ましい。
制限は無いが、メタクリルアミドの収率はホルムアミド
過剰の場合高くなるので、ホルムアミドをMMAに対し
て、1から8倍モルの範囲で用いる事が好ましく、特に
3から5倍モルが好ましい。反応温度は室温から80℃
が好ましく、特に30から60℃で行うのが好ましく、
加圧下でも行う事が出来るが常圧下に反応を行う事が好
ましい。上記反応はMMAの重合を防止する為、メトキ
ノンやヒドロキノン等の重合防止剤をMMAに対して、
好ましくは100から1000ppm添加して行う。反
応はバッチセミバッチ、或は連続流通方式の中、いずれ
の方式を用いても良い。上記、アミド−エステル交換反
応に於て、未反応のMMAが生じた場合は、例えばメタ
ノール等と共沸混合物を形成させて回収する事が出来
る。当該反応では理論上、MMAに対して当量の蟻酸メ
チルが生成するがこれは沸点が低く容易に回収可能であ
る。回収した蟻酸メチルはアンモニアと反応させてホル
ムアミドにする事で無駄を省く事が出来る。蟻酸メチル
とアンモニアの反応でホルムアミドを得る方法は、既に
公知であり、アルコール存在下に無触媒、或は塩基性触
媒等を用いて製造される。文献としては、例えば、ウル
マンエンチクロペディ(1976年11巻704頁)や
BASF社特許(DE 2、623、173 :76/05/22)等が挙げら
れる。
交換反応をホルムアミド過剰で行う際の未反応のホルム
アミドは減圧下に回収する事で、生成物のメタクリルア
ミドを容易に分離可能である。この為、当該製造法は工
業的な観点から見て、原料の損失が少なく、常圧下の温
和な条件で不純物の少ないメタクリルアミドが得られる
非常に優れた方法である。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下
の実施例および比較例は、撹拌機、蒸留用側管、温度計
等を備えた4つ口フラスコを精密に温度制御して、常圧
下に反応を行った。結果の一覧を表1に示した。尚、本
発明を実施する際の典型的な製造工程を図1に例示す
る。
トリウムメトキシド溶液を40g(ホルムアミドに対し
て5重量%)、更にメトキノンをMMAに対して100
ppm加え、50℃で2時間反応させた。反応終了後ガ
スクロクロマトグラフ分析を行った結果、MMAの添加
率は75%、選択率99%、メタクリルアミドの収率7
4%であった。又、メタノールとの共沸によって未反応
のMMAが22%回収された。
メタノール溶液86gを用いた以外は同様とした。分析
の結果、MMAの添加率は45%、選択率95%、メタ
クリルアミドの収率は43%であった。又、メタノール
との共沸によって未反応のMMAが49%回収された。
(三菱化学、商品名)を、11g(ホルムアミドに対し
て10重量%)用いた以外は同様とした。分析の結果、
MMAの添加率は9.5%、選択率89%、メタクリル
アミドの収率は8.5%であった。
てダイヤイオンSA−12A(三菱化学、商品名)を
4.5g(ホルムアミドに対して10重量%)用い、更
にメトキノンをMMAに対して500ppm加え、50
℃で2時間反応させた。分析の結果、MMAの添加率は
4.5%、選択率89%、メタクリルアミドの収率は4
%であった。
トリウムメトキシド溶液を64g(ホルムアミドに対し
て5重量%)、更にメトキノンをMMAに対して100
ppm加え、65℃で4時間反応させた。分析の結果、
MMAの添加率は99.5%、選択率99.5%、メタ
クリルアミドの収率99%であった。
ア水95g(1.6モル)メトキノン 0.004gを
ガラス製オートクレーブに仕込み、50℃で3時間反応
を行った。分析の結果、MMAの添加率は83%、選択
率63%、メタクリルアミドの収率は52%であった。
モル)を触媒に用いた以外は同様とした。分析の結果、
MMAの添加率は89%、選択率86%、メタクリルア
ミドの収率は76%であった。
明らかな様に本発明によれば、常圧、室温付近の穏やか
な条件でアミド化反応が円滑に進行する。原料のMMA
に対して理論上生成する当モルの蟻酸メチルはアンモニ
アと反応させてホルムアミドとして再生可能であり、原
料の損失が殆ど無く、しかも生成したメタクリルアミド
は不純物が少なく工業的に優れた方法であり、その意義
は非常に大きい。
Claims (3)
- 【請求項1】 メチルメタクリレートを液相下、ホルム
アミドとアミド化反応させる際、強塩基性触媒を用いる
ことを特徴とするメタクリルアミドの製造方法。 - 【請求項2】 メチルメタクリレートからメタクリルア
ミドを製造する方法において、(a)強塩基性触媒存在
下、メチルメタクリレートとホルムアミドをアミド化反
応させてメタクリルアミドを製造する工程と、(b)該
アミド化反応において生成する蟻酸メチルをアンモニア
と反応させてホルムアミドとする工程からなることを特
徴とするメタクリルアミドの製造方法。 - 【請求項3】 強塩基性触媒が金属アルコキシド、アル
カリ金属水酸化物または強塩基性イオン交換樹脂である
請求項1または2記載の方法。
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JP21866896A JP3931926B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | メタクリルアミドの製造方法 |
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JP3931926B2 JP3931926B2 (ja) | 2007-06-20 |
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JP (1) | JP3931926B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012014760A1 (ja) * | 2010-07-28 | 2012-02-02 | 住友化学株式会社 | カルボン酸アミドの製造方法 |
-
1996
- 1996-08-20 JP JP21866896A patent/JP3931926B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2012014760A1 (ja) * | 2010-07-28 | 2012-02-02 | 住友化学株式会社 | カルボン酸アミドの製造方法 |
JP2012046491A (ja) * | 2010-07-28 | 2012-03-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | カルボン酸アミドの製造方法 |
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