JPH1059825A - 有機色素−親水性樹脂複合体含有化粧料 - Google Patents

有機色素−親水性樹脂複合体含有化粧料

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JPH1059825A
JPH1059825A JP23854596A JP23854596A JPH1059825A JP H1059825 A JPH1059825 A JP H1059825A JP 23854596 A JP23854596 A JP 23854596A JP 23854596 A JP23854596 A JP 23854596A JP H1059825 A JPH1059825 A JP H1059825A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 有機色素を含有する化粧料に於いて、電解質
の存在下でも有機色素が色浮きや凝集を起こさない化粧
料を提供する。 【課題の解決手段】 有機色素を親水性樹脂エマルジョ
ンとモノマーとで反応させて処理し被覆してなる複合体
を化粧料に含有させる。この複合体は優れた分散性を有
し、電解質の影響も受けにくく、これを含有する化粧料
は色浮きや凝集をしない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、溶媒、取り分け、
水への分散性の良い、有機色素−親水性樹脂複合体を含
有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料に於いて、有機色素類は、例えば
ネイルエナメルの様に溶媒中に分散して使用されること
が多い。有機色素類の内、有機顔料は表面が疎水性であ
る為、水などの溶媒系では分離することが多く、非水溶
媒系で使用されるのが常であった。又、水溶性色素を不
溶性塩とした、レーキ化有機色素は有機顔料ほどでは無
いがやはり、表面における疎水性の要素があるため、水
系溶媒では分離することが少なくなかった。又、ファン
デーション等の乳化系では、親水性溶媒と親油性溶媒の
一様分散系である為、これら有機色素の位置する部分は
極めて環境に左右されやすく、有機色素の極在化に起因
する色ムラが出ることが少なくなかった。この様な状況
のため、例えば、ネイルエナメルやリップカラーの様に
有機色素独特の華やかな色が必要な場合には、オイルゲ
ル系や非水溶媒系などの形態で使用せざるを得ず、又、
ファンデーション等の系では無機顔料のみで色出しをせ
ざるを得なかった。
【0003】その一方、ネイルエナメルに於いては、溶
媒と有機溶媒に可溶な被膜形成剤に起因する、爪の黄変
や損傷が問題にされるようになり、水系のネールエナメ
ルの開発が試みられるようになったが、有機色素の分散
性の向上が大きな課題となっている。
【0004】又、ファンデーション等の乳化系或いは水
系溶媒分散系に於いても、化粧仕上がりの観点から、有
機色素の持つ演色性が求められており、有機色素の分散
性の向上が大きな課題となっていた。即ち、有機色素を
均一に安定性良く水系溶媒或いは乳化系に分散する技術
が求められていた。
【0005】他方、有機色素と親水性樹脂エマルジョン
とを混合し、これにアクリル酸、メタアクリル酸及びそ
れらのアルキルエステルから選ばれる1種乃至は2種以
上を加え、重合開始剤を更に加えて重合させ、中和する
ことを特徴とする有機色素−親水性樹脂複合体の製造方
法は知られていなかったし、有機色素を親水性樹脂エマ
ルジョンとアクリル酸、メタアクリル酸及びそれらのア
ルキルエステルから選ばれる1種乃至は2種以上で重合
処理してなる、有機色素−親水性樹脂複合体が、優れた
水系溶媒分散性を有することは全く知られていなかっ
た。従って、これを含有する化粧料は全く知られていな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を踏まえて為されたものであり、水系溶媒に分散性の良
い有機色素組成物を含有する化粧料を提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この様な
状況に鑑みて、化粧料に好適な、有機色素を均一に安定
性良く水系溶媒或いは乳化系に分散する技術を求めて鋭
意研究を重ねた結果、有機色素と親水性樹脂エマルジョ
ンとを混合し、これにアクリル酸、メタアクリル酸及び
それらのアルキルエステルから選ばれる1種乃至は2種
以上を加え、重合開始剤を更に加えて重合させ、中和す
ることにより、水系溶媒に分散性の良い、有機色素−親
水性樹脂複合体を提供できることを見いだし、発明を完
成させるに至った。以下、本発明について、発明の実施
の形態を中心に詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】
(1)本発明で用いる親水性樹脂エマルジョン 本発明で持ちいる親水性樹脂エマルジョンとしては、親
水性基を有し水に一様に分散又は可溶化するものであれ
ば特段の限定無く用いることが出来、この様な樹脂エマ
ルジョンとしては、ビニルアルコール、アクリル酸、メ
タアクリル酸等を構成モノマーに有する、重合体又は共
重合体が例示できる。この様な親水性樹脂エマルジョン
を例示すれば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸、ポリメタアクリル酸、アクリル酸−ビニルアルコー
ルコポリマー、メタアクリル酸−ビニルアルコールコポ
リマー、アクリル酸−メタアクリル酸コポリマー及び/
又はこれらのエステルが挙げられる。これらはただ一種
を用いても、二種以上を組み合わせて用いても良い。更
にこれ以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、ス
チレン、α−メチルスチレン、ブタジエン、アクリロニ
トリルをコポリマーの成分として含有することが出来
る。コポリマーに於いて、ビニルアルコール、アクリル
酸、メタアクリル酸の構成割合は5重量%以上が好まし
く、より好ましくは10重量%以上であり、更に好まし
くは15重量%以上である。以下に、樹脂エマルジョン
の作成例を示す。
【0009】<参考例> 親水性樹脂エマルジョンの作成 攪拌機、還流冷却機、滴下ロート、温度計、窒素導入管
を装着した反応器にイソプロピルアルコール50重量部
を秤込み、窒素ガスを吹き込み溶存酸素を除去した。滴
下ロートより、イソプロピルアルコール30重量部、ス
チレン15重量部、α−メチルスチレン57重量部、ア
クリル酸28重量部及びアゾビスイソブチロニトリル
0.2重量部を、攪拌下80℃まで昇温した反応器に滴
下した。モノマー滴下終了後2時間80℃で攪拌し、ア
ゾビスイソブチロニトリル0.2重量部をイソプロピル
アルコール10重量部に溶解させた液を滴下した。3時
間80℃で攪拌を続けた後、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.1重量部をイソプロピルアルコール10重量部で
溶解させた液を滴下し、更に5時間80℃で攪拌を続け
た。反応終了後、反応液を室温に戻し、95%アンモニ
ア水を加えて中和し、水300重量部を加え、減圧濃縮
し固形分30%の親水性樹脂エマルジョン1を得た。
【0010】<参考例> 親水性樹脂エマルジョンの作成 攪拌機、還流冷却機、滴下ロート、温度計、窒素導入管
を装着した反応器にイソプロピルアルコール50重量部
を秤込み、窒素ガスを吹き込み溶存酸素を除去した。滴
下ロートより、イソプロピルアルコール30重量部、ビ
ニルアルコール15重量部、ビニルアルコールイソブチ
ルエーテル57重量部、アクリル酸28重量部及びアゾ
ビスイソブチロニトリル0.2重量部を、攪拌下80℃
まで昇温した反応器に滴下した。モノマー滴下終了後2
時間80℃で攪拌し、アゾビスイソブチロニトリル0.
2重量部をイソプロピルアルコール10重量部に溶解さ
せた液を滴下した。3時間80℃で攪拌を続けた後、ア
ゾビスイソブチロニトリル0.1重量部をイソプロピル
アルコール10重量部で溶解させた液を滴下し、更に5
時間80℃で攪拌を続けた。反応終了後、反応液を室温
に戻し、95%アンモニア水を加えて中和し、水300
重量部を加え、減圧濃縮し固形分30%の親水性樹脂エ
マルジョン2を得た。
【0011】(2)本発明で用いる有機色素 本発明で用いることの出来る有機色素は、一般的に用い
られているものであって、水に不溶性乃至は難溶性であ
れば特段の限定を受けずに用いることが出来る。これら
の色素で取り分け好ましいものは、法定色素であり、そ
の中でも赤色226号、赤色201号、赤色106号の
レーキ化物、黄色404号のレーキ化物、黄色4号のレ
ーキ化物が好ましい。レーキ化物としては、アルミニウ
ムレーキが好ましい。これらは何れも市販されている。
【0012】(3)本発明で用いる有機色素−親水性樹
脂複合体 本発明で用いる有機色素−親水性樹脂複合体は、有機色
素と親水性樹脂エマルジョンとを混合し、これにアクリ
ル酸、メタアクリル酸及びそれらのアルキルエステルか
ら選ばれる1種乃至は2種以上を加え、重合開始剤を更
に加えて重合させ、中和することにより得ることが出来
る。ここで、重合開始剤は、一般的に乳化重合で用いら
れるものであれば特段の限定無く用いることが出来、こ
の様な重合開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過酸
化ベンゾイル、過硫酸カリウム等が例示できる。又、有
機色素と親水性樹脂エマルジョンの好ましい割合は、
1:1000〜1:10であり、より好ましくは1:5
00〜1:20であり、更に好ましくは1:250〜
1:30である。これらを上記の如く反応性モノマーを
反応させながら水性溶媒中コーティングするのが最も好
ましい本発明の有機色素−樹脂複合体の製造方法であ
る。水性溶媒の量としては、粘度が出てコーティングが
阻害されない量であれば良く、例えば、親水性樹脂エマ
ルジョンに対して1〜10倍量が好ましい。この量は親
水性樹脂エマルジョンの種類により異なるので、試行錯
誤で決定するのが望ましい。かくして得られた有機色素
−親水性樹脂複合体は水性溶媒に対して分散性が優れる
上、通常の乳化重合体や有機色素と異なり界面活性剤を
用いずに水性溶媒に分散させることが可能である。従っ
て、この有機色素−親水性樹脂複合体は、水性ネイルエ
ナメル、ファンデーション、マスカラ、アイライナー、
水性リップカラー等に好適に使用できる。
【0013】以下に製造例を示して、本発明について詳
細に説明するが、本発明がこれら製造例にのみ限定を受
けないことは言うまでもない。
【0014】<製造例1>赤色226号0.1gと上記
参考例の親水性樹脂エマルジョン1を50gとを遊星ボ
ールミルで200r.p.m.4時間処理し、水30重
量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2重量
部加え、窒素置換し、攪拌しながら2−エチルヘキシル
アクリレートを50重量部滴下し、75℃に昇温し、過
硫酸アンモニウム0.5重量部を水10重量部に溶かし
て滴下し、70〜75℃で2時間攪拌を続けた。過硫酸
アンモニウム0.2重量部を水10重量部に溶かして加
え、2時間攪拌し反応を止めて中和し、有機色素−樹脂
エマルジョン複合体組成物1を得た。このものは40℃
で1週間放置しても沈降も色浮きもしなかった。対照と
して、同じ赤色226号0.5重量部を水50重量部と
親水性樹脂エマルジョン1を30重量部とジエチレング
リコールモノブチルエーテル2重量部とを遊星ボールミ
ルで処理したものは、40℃で1週間放置すると、色浮
きが著しかった。これより本発明の有機色素−樹脂エマ
ルジョン複合体は分散性に優れることが判る。
【0015】<製造例2>赤色226号0.1gと上記
参考例の親水性樹脂エマルジョン2を50gとを遊星ボ
ールミルで200r.p.m.4時間処理し、水30重
量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2重量
部加え、窒素置換し、攪拌しながら2−エチルヘキシル
アクリレートを50重量部滴下し、75℃に昇温し、過
硫酸アンモニウム0.5重量部を水10重量部に溶かし
て滴下し、70〜75℃で2時間攪拌を続けた。過硫酸
アンモニウム0.2重量部を水10重量部に溶かして加
え、2時間攪拌し反応を止めて中和し、有機色素−樹脂
エマルジョン複合体組成物2を得た。このものは40℃
で1週間放置しても沈降も色浮きもしなかった。対照と
して、同じ赤色226号0.5重量部を水50重量部と
親水性樹脂エマルジョン2を30重量部とジエチレング
リコールモノブチルエーテル2重量部とを遊星ボールミ
ルで処理したものは、40℃で1週間放置すると、色浮
きが著しかった。これより本発明の有機色素−樹脂エマ
ルジョン複合体は分散性に優れることが判る。
【0016】<製造例3>製造例1と同様に赤色201
号を処理し、有機色素−親水性樹脂複合体組成物3を得
た。このものは40℃で1週間放置しても沈降も色浮き
もしなかった。対照として、同じ赤色201号0.5重
量部を水50重量部と親水性樹脂エマルジョン1を30
重量部とジエチレングリコールモノブチルエーテル2重
量部とを遊星ボールミルで処理したものは、40℃で1
週間放置すると、色浮きが著しかった。これより本発明
の有機色素−樹脂エマルジョン複合体は分散性に優れる
ことが判る。
【0017】<製造例4>製造例1と同様に赤色106
号アルミニウムレーキを処理し、有機色素−親水性樹脂
複合体組成物4を得た。このものは40℃で1週間放置
しても沈降も色浮きもしなかった。対照として、同じ赤
色106号アルミニウムレーキ0.5重量部を水50重
量部と親水性樹脂エマルジョン1を30重量部とジエチ
レングリコールモノブチルエーテル2重量部とを遊星ボ
ールミルで処理したものは、40℃で1週間放置する
と、色浮きが著しかった。これより本発明の有機色素−
樹脂エマルジョン複合体は分散性に優れることが判る。
【0018】<製造例5>製造例1と同様に黄色404
号アルミニウムレーキを処理し、有機色素−親水性樹脂
複合体組成物5を得た。このものは40℃で1週間放置
しても沈降も色浮きもしなかった。対照として、同じ黄
色404号アルミニウムレーキ0.5重量部を水50重
量部と親水性樹脂エマルジョン1を30重量部とジエチ
レングリコールモノブチルエーテル2重量部とを遊星ボ
ールミルで処理したものは、40℃で1週間放置する
と、色浮きが著しかった。これより本発明の有機色素−
樹脂エマルジョン複合体は分散性に優れることが判る。
【0019】<製造例6>製造例1と同様に黄色4号ア
ルミニウムレーキを処理し、有機色素−親水性樹脂複合
体組成物6を得た。このものは40℃で1週間放置して
も沈降も色浮きもしなかった。対照として、同じ黄色4
号アルミニウムレーキ0.5重量部を水50重量部と親
水性樹脂エマルジョン1を30重量部とジエチレングリ
コールモノブチルエーテル2重量部とを遊星ボールミル
で処理したものは、40℃で1週間放置すると、色浮き
が著しかった。これより本発明の有機色素−樹脂エマル
ジョン複合体は分散性に優れることが判る。
【0020】<製造例7>製造例1〜6の有機色素−親
水性樹脂複合体1〜6にそれぞれ塩化ナトリウム1%を
加え、1ヶ月40℃に放置したが何れも分離を見なかっ
た。電解質を含む溶媒中でも本発明の有機色素−親水性
樹脂複合体は優れた分散性を示すことがわかる。
【0021】(4)本発明の化粧料 本発明の化粧料は上記粉体−樹脂複合体を含有すること
を特徴とする。粉体−樹脂複合体を化粧料に含有させる
には、上記粉体−樹脂複合体組成物の形のまま配合する
のが好適である。本発明の化粧料に於ける、粉体−樹脂
複合体の好ましい含有量は、0.1〜30重量%であ
り、より好ましくは0.5〜20重量%であり、更に好
ましくは0.5〜15重量%である。本発明の化粧料の
種類としては、特段の限定は受けないが、ネイルカラ
ー、ネイルコート、ファンデーション、マスカラ、アイ
ライナーが特に好ましい。これは本発明で用いている粉
体−樹脂複合体が、分散性に優れるにも係わらず分散等
の為の界面活性剤を含有していないためである。本発明
の化粧料に於いては、必須成分である、粉体−樹脂複合
体以外に通常化粧料で用いられている任意成分を含有す
ることが出来る。この様な任意成分としては、例えば、
ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭
化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、
オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレ
イルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、
オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジ
オール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、ア
ニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性
剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫
外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類、アセトン等の溶
媒類、被膜形成剤等が好ましく例示できる。本発明の化
粧料は通常の方法により製造することが出来る。
【0022】
【実施例】以下に実施例を示して本発明について詳細に
説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けな
いことは言うまでもない。
【0023】<実施例1〜3>下記の処方に従って、サ
ンカムローションを作成した。即ち、処方成分を攪拌可
溶化分散してサンカムローションを得た。これらは、何
れも40℃で2週間安定であった。本発明の処理を行わ
なかった有機色素そのものを配合したものは翌日色ムラ
を起こしていた。
【0024】
【表1】
【0025】<実施例4〜6>下記の処方に従って、サ
ンカムローションを作成した。即ち、処方成分を攪拌可
溶化分散してサンカムローションを得た。これらは、何
れも40℃で2週間安定であった。本発明の処理を行わ
なかった有機色素そのものを配合したものは翌日色ムラ
を起こしていた。
【0026】
【表2】
【0027】<実施例7〜9>下記処方に従ってファン
デーションを作成した。即ち、処方成分を攪拌分散して
ファンデーションを得た。これらは、何れも40℃で2
週間安定であった。本発明の処理を行わなかった有機色
素そのものを配合したものは翌日色ムラを起こしてい
た。
【0028】
【表3】
【0029】<実施例10〜12>下記処方に従ってネ
イルエナメルを作成した。即ち、処方成分を良く混合
し、ロールがけしてネイルエナメルを得た。これらは、
何れも40℃で2週間安定であった。本発明の処理を行
わなかった有機色素そのものを配合したものは翌日色ム
ラを起こしていた。
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、水系溶媒に分散性の良
い有機色素組成物を含有する化粧料を提供することが可
能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機色素を親水性樹脂エマルジョンとア
    クリル酸、メタアクリル酸及びそれらのアルキルエステ
    ルから選ばれる1種乃至は2種以上で重合処理してな
    る、有機色素−親水性樹脂複合体を含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 親水性樹脂エマルジョンの樹脂の構成モ
    ノマーが、アクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸エ
    ステル、メタアクリル酸エステル、ビニルアルコール、
    ビニルアルコールアルキルエーテル、ビニルアルコール
    カルボン酸エステル、スチレン、α−メチルスチレンか
    ら選ばれる1種乃至は2種以上である、請求項1記載の
    有機色素−親水性樹脂複合体を含有する化粧料。
  3. 【請求項3】 有機色素が、赤色226号、赤色201
    号、赤色106号のレーキ化物、黄色404号のレーキ
    化物、黄色4号のレーキ化物から選ばれる、一種乃至は
    2種以上である、請求項1又は2に記載の有機顔料−親
    水性樹脂複合体を含有する化粧料。
  4. 【請求項4】 有機色素と親水性樹脂エマルジョンとを
    混合し、これにアクリル酸、メタアクリル酸及びそれら
    のアルキルエステルから選ばれる1種乃至は2種以上を
    加え、重合開始剤を更に加えて重合させ、中和し得られ
    る、請求項1〜3何れか一項に記載の有機色素−親水性
    樹脂複合体を含有する化粧料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186569A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散体、水性インク及び水性顔料分散体の製造方法
WO2008048004A1 (en) * 2006-10-19 2008-04-24 Amorepacific Corporation Cosmetic composition of volume mascara
US7645457B2 (en) * 2002-03-14 2010-01-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Emulsified cosmetics
KR102392934B1 (ko) * 2021-11-17 2022-05-03 (주)나우코스 유기 안료를 포함하는 워터드롭 유중수형 화장료 조성물

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