JPH1059009A - 歩行型移動農機 - Google Patents
歩行型移動農機Info
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- JPH1059009A JPH1059009A JP22007096A JP22007096A JPH1059009A JP H1059009 A JPH1059009 A JP H1059009A JP 22007096 A JP22007096 A JP 22007096A JP 22007096 A JP22007096 A JP 22007096A JP H1059009 A JPH1059009 A JP H1059009A
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- JP
- Japan
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- wheel
- power
- engine
- clutch
- wheels
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- Transplanting Machines (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】4輪駆動式の歩行型移動農機において、走行車
体を枕地その他で旋回させるとき、前輪を地表から浮か
すと、浮き上がって回転している前輪が作物に損傷や、
周囲の補助者などに危害を与えるおそれがある。 【解決手段】機体の前後に配置したそれぞれ1対の前輪
13と後輪14がエンジン5の動力を受けて回転するよ
うに設けられ、左右の前輪13に伝わるエンジン5の動
力を同時に断続する前輪クラッチ35と左右の後輪14
に伝わるエンジン5の動力を個別に断続する左右のサイ
ドクラッチ49L,49Rを備え、後輪14よりも後に
配置したハンドル16に左右1対のサイドクラッチレバ
ー57L,57Rが設けられ、片側のサイドクラッチレ
バー57L又は57Rの操作でその側のサイドクラッチ
49L又は49Rと前輪クラッチ35が伝達動力を断つ
ように設けられている歩行型移動農機。
体を枕地その他で旋回させるとき、前輪を地表から浮か
すと、浮き上がって回転している前輪が作物に損傷や、
周囲の補助者などに危害を与えるおそれがある。 【解決手段】機体の前後に配置したそれぞれ1対の前輪
13と後輪14がエンジン5の動力を受けて回転するよ
うに設けられ、左右の前輪13に伝わるエンジン5の動
力を同時に断続する前輪クラッチ35と左右の後輪14
に伝わるエンジン5の動力を個別に断続する左右のサイ
ドクラッチ49L,49Rを備え、後輪14よりも後に
配置したハンドル16に左右1対のサイドクラッチレバ
ー57L,57Rが設けられ、片側のサイドクラッチレ
バー57L又は57Rの操作でその側のサイドクラッチ
49L又は49Rと前輪クラッチ35が伝達動力を断つ
ように設けられている歩行型移動農機。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歩行型の苗植機
のような移動農機に用いるものである。
のような移動農機に用いるものである。
【0002】
【従来の技術】推進力を向上するため、機体の前後に配
置されたそれぞれ1対の前輪と後輪にエンジンの動力が
伝達されて四輪駆動となっている。後輪の後にハンドル
が配置され、枕地などでUターンするようなとき、ハン
ドルを押し下げて前輪を地表から浮かせたのち、片側の
後輪に伝わる動力を断つと、その後輪を中心にして機体
が旋回するように出来ている。
置されたそれぞれ1対の前輪と後輪にエンジンの動力が
伝達されて四輪駆動となっている。後輪の後にハンドル
が配置され、枕地などでUターンするようなとき、ハン
ドルを押し下げて前輪を地表から浮かせたのち、片側の
後輪に伝わる動力を断つと、その後輪を中心にして機体
が旋回するように出来ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここに、従来の歩行型
移動農機は、上記の旋回中、地表から浮き上がった前輪
がエンジンの動力で駆動されていて、農作物に損傷や、
周囲の補助者などに危害を与えるおそれがあった。
移動農機は、上記の旋回中、地表から浮き上がった前輪
がエンジンの動力で駆動されていて、農作物に損傷や、
周囲の補助者などに危害を与えるおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、機体の前後に配置したそれぞれ1対の
前輪13と後輪14がエンジン5の動力を受けて回転す
るように設けられ、左右の前輪13に伝わるエンジン5
の動力を同時に断続する前輪クラッチ35と左右の後輪
14に伝わるエンジン5の動力を個別に断続する左右の
サイドクラッチ49L,49Rを備え、後輪14よりも
後に配置したハンドル16に左右1対のサイドクラッチ
レバー57L,57Rが設けられ、片側のサイドクラッ
チレバー57L又は57Rの操作でその側のサイドクラ
ッチ49L又は49Rと前輪クラッチ35が伝達動力を
断つように設けられている歩行型移動農機とした。
め、この発明は、機体の前後に配置したそれぞれ1対の
前輪13と後輪14がエンジン5の動力を受けて回転す
るように設けられ、左右の前輪13に伝わるエンジン5
の動力を同時に断続する前輪クラッチ35と左右の後輪
14に伝わるエンジン5の動力を個別に断続する左右の
サイドクラッチ49L,49Rを備え、後輪14よりも
後に配置したハンドル16に左右1対のサイドクラッチ
レバー57L,57Rが設けられ、片側のサイドクラッ
チレバー57L又は57Rの操作でその側のサイドクラ
ッチ49L又は49Rと前輪クラッチ35が伝達動力を
断つように設けられている歩行型移動農機とした。
【0005】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を説明する。図1
のように、走行車体1に苗植装置2が取付けられて歩行
型苗植機となっている。走行車体1がつぎのように構成
されている。前部歯車箱3に固定されたエンジンフレー
ム4にエンジン5が前向に固定されている。HST(油
圧式変速機)6が前部歯車3の上に固定され、パイプフ
レーム7が後に伸び、その後端に後部歯車箱8が固定さ
れて機体となっている。それぞれ左右1対の前輪チェン
ケース9および後輪チェンケース10の前端が前部歯車
箱3および後部歯車箱8の側部に回動自在に取付けら
れ、それぞれの後部の前車軸11および後車軸12に前
輪13及び後輪14が固定されている。アーム9a,1
0aがそれぞれのチェンケース9,10から上方に突出
している。ハンドルフレーム15が後部歯車箱8から後
に伸び、これにハンドル16の前端が固定されている。
のように、走行車体1に苗植装置2が取付けられて歩行
型苗植機となっている。走行車体1がつぎのように構成
されている。前部歯車箱3に固定されたエンジンフレー
ム4にエンジン5が前向に固定されている。HST(油
圧式変速機)6が前部歯車3の上に固定され、パイプフ
レーム7が後に伸び、その後端に後部歯車箱8が固定さ
れて機体となっている。それぞれ左右1対の前輪チェン
ケース9および後輪チェンケース10の前端が前部歯車
箱3および後部歯車箱8の側部に回動自在に取付けら
れ、それぞれの後部の前車軸11および後車軸12に前
輪13及び後輪14が固定されている。アーム9a,1
0aがそれぞれのチェンケース9,10から上方に突出
している。ハンドルフレーム15が後部歯車箱8から後
に伸び、これにハンドル16の前端が固定されている。
【0006】昇降シリンダ17がパイプフレーム7に固
定され、ピストンロッド18が後に伸び、その出没で後
端の横棒19が前後に移動するようになっている。1対
のアーム20a,20bが横棒19の両端に上下に向け
て固定され、アーム20aと左のアーム10a,アーム
20bと右のアーム10aがそれぞれのロッド21a,
21bで連結されている。前後のアーム9a,10aが
ロッド22で連結されている。
定され、ピストンロッド18が後に伸び、その出没で後
端の横棒19が前後に移動するようになっている。1対
のアーム20a,20bが横棒19の両端に上下に向け
て固定され、アーム20aと左のアーム10a,アーム
20bと右のアーム10aがそれぞれのロッド21a,
21bで連結されている。前後のアーム9a,10aが
ロッド22で連結されている。
【0007】そして、後記のポンプ23が吐出した油を
弁が昇降シリンダ17に送ると、ピストンロッド18が
後に突出して横棒19とアーム20a,20bが後に移
動し、ロッド21a,21bが左右のアーム10aを引
き、左右の後輪チェンケース10の後端が下降する。併
せて、左右のロッド22がそれぞれのアーム9aを引い
て前輪チェンケース9の後端が下降し、機体が同じ姿勢
で上昇する。これとは逆に、昇降シリンダ17内の油を
タンクに戻すと、機体が下降する。なお、畝の上面を滑
走するセンサ25が後部歯車箱8の下腹部に設けられ、
畝の上面と機体の間隔が変化すると、このセンサ25が
回動し、その回動で弁の油路を自動的に切替えて上記の
間隔が一定の範囲に保たれる。その油路の切替は、ハン
ドル16に設けた昇降レバー80の操作で行うこともで
きる。
弁が昇降シリンダ17に送ると、ピストンロッド18が
後に突出して横棒19とアーム20a,20bが後に移
動し、ロッド21a,21bが左右のアーム10aを引
き、左右の後輪チェンケース10の後端が下降する。併
せて、左右のロッド22がそれぞれのアーム9aを引い
て前輪チェンケース9の後端が下降し、機体が同じ姿勢
で上昇する。これとは逆に、昇降シリンダ17内の油を
タンクに戻すと、機体が下降する。なお、畝の上面を滑
走するセンサ25が後部歯車箱8の下腹部に設けられ、
畝の上面と機体の間隔が変化すると、このセンサ25が
回動し、その回動で弁の油路を自動的に切替えて上記の
間隔が一定の範囲に保たれる。その油路の切替は、ハン
ドル16に設けた昇降レバー80の操作で行うこともで
きる。
【0008】ブラケット26がピストンロッド16に固
定され、これに固定した水平シリンダ27のピストンロ
ッド28が後に突出し、横棒19と一体のアーム(図示
していない)に連結されている。そして、水平シリンダ
27の前室に油を送ると、ピストンロッド28が突出し
て横棒19が時計方向に回り、アーム20aの回動でロ
ッド21aおよび左のロッド22が左のチェンケース
9,10の後端を引き下げるとともに、アーム20bの
回動でロッド21bおよび右のロッド22が右のチェン
ケース9,10の後端を押し上げ、機体が右下りに傾斜
する。これとは逆に、水平シリンダ27の前室に油を送
ると、ピストンロッド28が引き戻されて機体が左下り
に傾斜する。すなわち、地表が左右の傾いていても、上
記の操作で機体を水平に保つことができる。上記の油の
供給を水平センサ(図示していない)の指令で行うと、
機体の水平が自動的に保たれる。
定され、これに固定した水平シリンダ27のピストンロ
ッド28が後に突出し、横棒19と一体のアーム(図示
していない)に連結されている。そして、水平シリンダ
27の前室に油を送ると、ピストンロッド28が突出し
て横棒19が時計方向に回り、アーム20aの回動でロ
ッド21aおよび左のロッド22が左のチェンケース
9,10の後端を引き下げるとともに、アーム20bの
回動でロッド21bおよび右のロッド22が右のチェン
ケース9,10の後端を押し上げ、機体が右下りに傾斜
する。これとは逆に、水平シリンダ27の前室に油を送
ると、ピストンロッド28が引き戻されて機体が左下り
に傾斜する。すなわち、地表が左右の傾いていても、上
記の操作で機体を水平に保つことができる。上記の油の
供給を水平センサ(図示していない)の指令で行うと、
機体の水平が自動的に保たれる。
【0009】その伝動機構が、図2のように構成されて
いる。前後方向の主軸29でエンジン5の動力がHST
6に入力され、その後端にポンプ23が取付けられてい
る。前輪伝動軸30が前部歯車箱3内に横向に設けら
れ、これに回転自在に取付けた傘歯車31にHST6の
出力軸32に固定された傘歯車33が咬み合っている。
可動爪35aが前輪伝動軸30にスプラインで軸方向に
移動し得るように取付けられ、ばね34で押されて傘歯
車31の爪31aに咬んで前輪クラッチ35となってい
る。1対の歯輪36が前輪伝動軸30の両端に固定され
ている。歯輪37がそれぞれの前車軸11に固定され、
前輪チェンケース9内のおいて前後の歯輪36,37に
チェン38が巻き掛けられている。
いる。前後方向の主軸29でエンジン5の動力がHST
6に入力され、その後端にポンプ23が取付けられてい
る。前輪伝動軸30が前部歯車箱3内に横向に設けら
れ、これに回転自在に取付けた傘歯車31にHST6の
出力軸32に固定された傘歯車33が咬み合っている。
可動爪35aが前輪伝動軸30にスプラインで軸方向に
移動し得るように取付けられ、ばね34で押されて傘歯
車31の爪31aに咬んで前輪クラッチ35となってい
る。1対の歯輪36が前輪伝動軸30の両端に固定され
ている。歯輪37がそれぞれの前車軸11に固定され、
前輪チェンケース9内のおいて前後の歯輪36,37に
チェン38が巻き掛けられている。
【0010】軸継手39で出力軸32に連結した後輪伝
動軸40がパイプフレーム7内を通って後に伸び、後部
歯車箱8内で後端に傘歯車41が固定されている。中間
軸42が横向に配置され、その傘歯車43が傘歯車41
に咬んでいる。1対の駆動軸44L,44Rが軸心を揃
えて横並びに配置され、その中間に回転自在に取付けた
分配歯車45が中間軸42の中間歯車46に咬んでい
る。1対の可動爪47L,47Rがそれぞれの駆動軸4
4L,44Rにスプラインで軸方向に移動し得るように
取付けられ、ばね48L,48Rで押されて分配歯車4
5の爪45L,45Rに咬んで左右のサイドクラッチ4
9L,49Rとなっている。1対の歯輪50が駆動軸4
4L,44Rの外端に固定されている。それぞれの後車
軸12に歯輪51が固定されている。それぞれの後輪チ
ェンケース10内で前後の歯輪50,51にチェン52
が巻き掛けられている。
動軸40がパイプフレーム7内を通って後に伸び、後部
歯車箱8内で後端に傘歯車41が固定されている。中間
軸42が横向に配置され、その傘歯車43が傘歯車41
に咬んでいる。1対の駆動軸44L,44Rが軸心を揃
えて横並びに配置され、その中間に回転自在に取付けた
分配歯車45が中間軸42の中間歯車46に咬んでい
る。1対の可動爪47L,47Rがそれぞれの駆動軸4
4L,44Rにスプラインで軸方向に移動し得るように
取付けられ、ばね48L,48Rで押されて分配歯車4
5の爪45L,45Rに咬んで左右のサイドクラッチ4
9L,49Rとなっている。1対の歯輪50が駆動軸4
4L,44Rの外端に固定されている。それぞれの後車
軸12に歯輪51が固定されている。それぞれの後輪チ
ェンケース10内で前後の歯輪50,51にチェン52
が巻き掛けられている。
【0011】従って、エンジン5の動力は、主軸29で
HST6に導入され、このHST6で所定の速度に調整
されて出力軸32から前輪13と後輪14に到達し、こ
れらが畝の谷間で回転して機体が前進する。なお、図の
クラッチ35,49L,49Rは、咬合式で示している
が、摩擦板式を用いて良いことは多言を要しない。
HST6に導入され、このHST6で所定の速度に調整
されて出力軸32から前輪13と後輪14に到達し、こ
れらが畝の谷間で回転して機体が前進する。なお、図の
クラッチ35,49L,49Rは、咬合式で示している
が、摩擦板式を用いて良いことは多言を要しない。
【0012】シフター53が前輪クラッチ35に取付け
られ、軸54の回りに反時計方向に回ると、可動爪35
aが爪31aから離れて前輪伝動軸30に伝わる動力が
断たれ、左右の前輪13の回転が停止するように出来て
いる。シフター55L,55Rがそれぞれのサイドクラ
ッチ49L,49Rに取付けられ、軸56L,56Rの
回りに反時計方向および時計方向に回ると、可動爪47
L,47Rが爪45L,45Rから離れて駆動軸44
L,44Rに伝わる動力が断たれ、左右の後輪14の回
転が停止するように出来ている。
られ、軸54の回りに反時計方向に回ると、可動爪35
aが爪31aから離れて前輪伝動軸30に伝わる動力が
断たれ、左右の前輪13の回転が停止するように出来て
いる。シフター55L,55Rがそれぞれのサイドクラ
ッチ49L,49Rに取付けられ、軸56L,56Rの
回りに反時計方向および時計方向に回ると、可動爪47
L,47Rが爪45L,45Rから離れて駆動軸44
L,44Rに伝わる動力が断たれ、左右の後輪14の回
転が停止するように出来ている。
【0013】1対のサイドクラッチレバー57L,57
Rがハンドル16の左右に取付けられ、握ると、ワイヤ
ー58L,58Rが引かれてシフター55L,55Rが
上記のように回動し、離すと、ワイヤー58L,58R
が緩んで可動爪47L,47Rが爪45L,45Rに咬
むようになっている。1対の作動杆59L,59Rの内
端部が軸60L,60Rの回りに回動するように設けら
れ、両者の重合部に前後方向の長孔61L,61Rが設
けられている。シフター55L,55Rと作動杆59
L,59Rがロッド62L,62Rで連結され、前端が
シフター53に接続したロッド63の後端が長孔61
L,61Rに係合している。そして、シフター55Lが
ワイヤー58Lで引かれて反時計方向に回動すると、可
動爪47Lを爪45Lから離す。併せて、作動杆59L
がロッド62Lで引かれて軸60Lの回りに反時計方向
に回り、その長孔61Lがロッド63を引いてシフター
53が可動爪35aを爪31aから引き離す。同様に、
シフター55Rがワイヤー58Rで引かれると、可動爪
47Rが爪45Rから離れ、併せて、可動爪35aが爪
31aから離れる。
Rがハンドル16の左右に取付けられ、握ると、ワイヤ
ー58L,58Rが引かれてシフター55L,55Rが
上記のように回動し、離すと、ワイヤー58L,58R
が緩んで可動爪47L,47Rが爪45L,45Rに咬
むようになっている。1対の作動杆59L,59Rの内
端部が軸60L,60Rの回りに回動するように設けら
れ、両者の重合部に前後方向の長孔61L,61Rが設
けられている。シフター55L,55Rと作動杆59
L,59Rがロッド62L,62Rで連結され、前端が
シフター53に接続したロッド63の後端が長孔61
L,61Rに係合している。そして、シフター55Lが
ワイヤー58Lで引かれて反時計方向に回動すると、可
動爪47Lを爪45Lから離す。併せて、作動杆59L
がロッド62Lで引かれて軸60Lの回りに反時計方向
に回り、その長孔61Lがロッド63を引いてシフター
53が可動爪35aを爪31aから引き離す。同様に、
シフター55Rがワイヤー58Rで引かれると、可動爪
47Rが爪45Rから離れ、併せて、可動爪35aが爪
31aから離れる。
【0014】すなわち、走行車体1が圃場の端の枕地に
到達すると、昇降レバー80を操作して前輪13と後輪
14を下降させる。つづいて、ハンドル16を押し下
げ、前輪13を地表から浮かす。これに併せてサイドク
ラッチレバー57Lを握る。すると、ワイヤー58Lが
引かれ、シフター55Lが反時計方向に回ってサイドク
ラッチ49Lが動力伝達を断ち、左の後輪14の回転が
停止して走行車体1が左に旋回する。このとき、作動杆
59Lがロッド62Lで引かれて反時計方向に回り、長
孔61Lがロッド63を引いてシフター53が反時計方
向に回り、前輪クラッチ35が動力伝達を断って左右の
前輪13の回転が停止する。なお、サイドクラッチレバ
ー75Rを握ると、上記と同じようにして、右の後輪1
4の回転が停止して走行車体1が右に旋回するととも
に、浮き上がった左右の前輪13の回転も停止する。
到達すると、昇降レバー80を操作して前輪13と後輪
14を下降させる。つづいて、ハンドル16を押し下
げ、前輪13を地表から浮かす。これに併せてサイドク
ラッチレバー57Lを握る。すると、ワイヤー58Lが
引かれ、シフター55Lが反時計方向に回ってサイドク
ラッチ49Lが動力伝達を断ち、左の後輪14の回転が
停止して走行車体1が左に旋回する。このとき、作動杆
59Lがロッド62Lで引かれて反時計方向に回り、長
孔61Lがロッド63を引いてシフター53が反時計方
向に回り、前輪クラッチ35が動力伝達を断って左右の
前輪13の回転が停止する。なお、サイドクラッチレバ
ー75Rを握ると、上記と同じようにして、右の後輪1
4の回転が停止して走行車体1が右に旋回するととも
に、浮き上がった左右の前輪13の回転も停止する。
【0015】苗植装置2がつぎのように構成されてい
る。図1のように、植付伝動ケース64が後部歯車箱8
の後に配置され、その左側から植込フレーム65が斜後
上に伸びている。苗受板66が植込フレーム65に横向
に固定され、その前部と、パイプフレーム7から上に伸
びた支柱67で苗載台68が左右に移動自在に支持され
ている。出力軸32(図2)の回転がPTO軸69から
植付伝動ケース64内に到達し、その動力で苗載台68
が左右に往復駆動されるようになっている。苗載台68
に載ったマット状の苗の後端が苗受板66上に突出し、
その上で左右に移動する。
る。図1のように、植付伝動ケース64が後部歯車箱8
の後に配置され、その左側から植込フレーム65が斜後
上に伸びている。苗受板66が植込フレーム65に横向
に固定され、その前部と、パイプフレーム7から上に伸
びた支柱67で苗載台68が左右に移動自在に支持され
ている。出力軸32(図2)の回転がPTO軸69から
植付伝動ケース64内に到達し、その動力で苗載台68
が左右に往復駆動されるようになっている。苗載台68
に載ったマット状の苗の後端が苗受板66上に突出し、
その上で左右に移動する。
【0016】植込杆70が植込フレーム65の右に配置
され、前記の動力で、上下に長い長円軌道で反時計方向
に旋回するように出来ている。作溝器71が植付伝動ケ
ース64の下に配置され、上下で平行な1対のリンク7
2が前記の動力で作動し、上下に駆動されるように出来
ている。この作溝器71は、発電器73(図2)の電力
で加熱され、下降したときに畝を被ったマルチフィルム
を溶解するとともに走行車体1の前進で畝に溝を作る。
植込杆70は、下降の初期に苗受板66の苗取口を通っ
てその上の苗を取出し、下端においてその苗を前記の溝
に移植する。その後に鎮圧輪74が配置され、上記の溝
を埋め戻すように出来ている。
され、前記の動力で、上下に長い長円軌道で反時計方向
に旋回するように出来ている。作溝器71が植付伝動ケ
ース64の下に配置され、上下で平行な1対のリンク7
2が前記の動力で作動し、上下に駆動されるように出来
ている。この作溝器71は、発電器73(図2)の電力
で加熱され、下降したときに畝を被ったマルチフィルム
を溶解するとともに走行車体1の前進で畝に溝を作る。
植込杆70は、下降の初期に苗受板66の苗取口を通っ
てその上の苗を取出し、下端においてその苗を前記の溝
に移植する。その後に鎮圧輪74が配置され、上記の溝
を埋め戻すように出来ている。
【0017】図2のように、主軸29に固定した調車7
5と発電器73の駆動軸76に固定した調車77に調帯
78が巻き掛けられている。苗植機には、繊細な作業が
要求され、著しい低速で運転することがある。従来は、
エンジン回転を低下させて上記の低速を得るようになっ
ていた。すると、発電器73の起電力が低下し、作溝器
71の加熱が不足してマルチフィルムが溶解できないお
それがあった。これに比較して、上記の構成によると、
車輪13,14と苗植装置2の低速がHST6で得ら
れ、エンジン5は常に定格回転で運転できて上記のおそ
れが解消される。
5と発電器73の駆動軸76に固定した調車77に調帯
78が巻き掛けられている。苗植機には、繊細な作業が
要求され、著しい低速で運転することがある。従来は、
エンジン回転を低下させて上記の低速を得るようになっ
ていた。すると、発電器73の起電力が低下し、作溝器
71の加熱が不足してマルチフィルムが溶解できないお
それがあった。これに比較して、上記の構成によると、
車輪13,14と苗植装置2の低速がHST6で得ら
れ、エンジン5は常に定格回転で運転できて上記のおそ
れが解消される。
【0018】
【効果】以上のように、この発明によると、片側の後輪
14に対する動力伝達を断つと、左右1対の前輪13に
対する動力伝達も断たれるので、前輪13を地表から浮
かせて片側の後輪14の回転で機体を旋回させるとき、
この浮き上がっている前輪13の回転が停止し、この前
輪13が農作物に損傷や、周囲の補助者などに危害を与
えるおそれが解消される。
14に対する動力伝達を断つと、左右1対の前輪13に
対する動力伝達も断たれるので、前輪13を地表から浮
かせて片側の後輪14の回転で機体を旋回させるとき、
この浮き上がっている前輪13の回転が停止し、この前
輪13が農作物に損傷や、周囲の補助者などに危害を与
えるおそれが解消される。
【図1】この発明を施した歩行型移動農機(苗植機)の
側面図。
側面図。
【図2】その伝動機構図。
5 エンジン 13 前輪 14 後輪 16 ハンドル 35 前輪クラッチ 49L 左サイドクラッチ 49R 右サイドクラッチ 57L 左サイドクラッチレバー 57R 右サイドクラッチレバー
Claims (1)
- 【請求項1】 機体の前後に配置したそれぞれ1対の前
輪13と後輪14がエンジン5の動力を受けて回転する
ように設けられ、左右の前輪13に伝わるエンジン5の
動力を同時に断続する前輪クラッチ35と左右の後輪1
4に伝わるエンジン5の動力を個別に断続する左右のサ
イドクラッチ49L,49Rを備え、後輪14よりも後
に配置したハンドル16に左右1対のサイドクラッチレ
バー57L,57Rが設けられ、片側のサイドクラッチ
レバー57L又は57Rの操作でその側のサイドクラッ
チ49L又は49Rと前輪クラッチ35が伝達動力を断
つように設けられている歩行型移動農機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22007096A JPH1059009A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 歩行型移動農機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22007096A JPH1059009A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 歩行型移動農機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1059009A true JPH1059009A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16745480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22007096A Pending JPH1059009A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 歩行型移動農機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1059009A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1097427C (zh) * | 1999-09-27 | 2003-01-01 | 株式会社久保田 | 乘坐型水田作业机 |
JP2009045076A (ja) * | 1999-12-24 | 2009-03-05 | Orec Co Ltd | 自走式草刈機及び草刈方法 |
-
1996
- 1996-08-21 JP JP22007096A patent/JPH1059009A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1097427C (zh) * | 1999-09-27 | 2003-01-01 | 株式会社久保田 | 乘坐型水田作业机 |
JP2009045076A (ja) * | 1999-12-24 | 2009-03-05 | Orec Co Ltd | 自走式草刈機及び草刈方法 |
JP2012034710A (ja) * | 1999-12-24 | 2012-02-23 | Orec Co Ltd | 自走式草刈機 |
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