JPH105769A - フッ素含有排水の処理方法 - Google Patents

フッ素含有排水の処理方法

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JPH105769A
JPH105769A JP16768296A JP16768296A JPH105769A JP H105769 A JPH105769 A JP H105769A JP 16768296 A JP16768296 A JP 16768296A JP 16768296 A JP16768296 A JP 16768296A JP H105769 A JPH105769 A JP H105769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミニウムの使用量が多く、しかもフッ素除
去が効率的に行なえない。 【解決手段】フッ素を含む排水中にカルシウム化合物を
添加し固液分離する第1工程と、分離された排液中にア
ルミニウム化合物を添加し固液分離する第2工程と、分
離された沈殿スラッジにカルシウム化合物と炭酸塩を添
加したのちアルカリ性とし、固液分離する第3工程と、
分離された水溶性アルミニウムを含む水溶液を第2工程
の処理に用いる第4工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素含有排水の
処理方法に関し、詳しくは一次処理としてカルシウム化
合物を用いた凝集沈殿法を経た後、二次処理としてアル
ミニウム化合物を使用した凝集沈殿法を用いるフッ素含
有排水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素含有排水としては、ガラスエッチ
ング工程水、または石炭燃焼排ガスをカルシウム化合物
などを含む吸収液で処理する排煙脱硫装置よりの排水等
がある。
【0003】この様なフッ素含有排水よりフッ素を除去
する方法として、一次処理としてカルシウム化合物を添
加しフッ化カルシウム(CaF2 )として沈殿除去した
後、二次処理としてアルミニウム化合物を添加し凝集沈
殿させる方法(二段凝集沈殿法と言う)が知られてい
る。
【0004】しかしながら、この方法では二次処理で添
加するアルミニウム量が比較的多く必要であり、コスト
面で問題がある。特にフッ素の濃度が高くなると添加量
を著しく増加させなければならず、その改善が望まれて
いる。
【0005】そこで従来排出されていたアルミニウム含
有スラッジのアルミニウムを溶かし、処理工程に返送
し、再度使用する方法が提案されている(特公平1−1
07890号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのアル
ミニウムを再使用する方法では、共存するカルシウム化
合物が不溶性のアルミン酸カルシウムを形成し、これが
スラッジ中に排出される。従って、アルミン酸カルシウ
ムを含むスラッジの脱水処理性が著しく低下する。ま
た、アルミニウムが消費されてしまうため、循環使用さ
れるアルミニウム濃度が低下する為フッ素処理性が低下
するという問題がある。
【0007】また、二次処理において発生するスラッジ
がアルカリ汚泥のため、処分が困難である。
【0008】本発明の目的は、このような従来技術の課
題を解決し、アルミニウムの使用量を低減し、フッ素の
除去を効率よく行えるフッ素含有排水の処理方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のフッ素含有排水
の処理方法は、フッ素を含む排水にカルシウム化合物を
添加して凝集沈殿させたのち固液分離する第1工程と、
この第1工程より分離された低濃度フッ素を含む排水に
アルミニウム化合物を添加して凝集沈殿させ固液分離す
る第2工程と、この第2工程より分離されたフッ素及び
アルミニウム化合物を含む沈殿スラッジに所定量のカル
シウム化合物と炭酸塩を添加した後、水酸化ナトリウム
を添加してアルカリ性とし懸濁液を形成し、この懸濁液
を凝集沈殿させたのち固液分離する第3工程と、この第
3工程より分離された水溶性アルミニウムを含む水溶液
を第2工程のフッ素の処理に循環再使用する第4工程と
を含むことを特徴とするものであり、また第3工程より
分離される湿性スラッジを、第1工程のフッ素の処理に
凝集剤として再使用し、更に第3工程における水酸化ナ
トリウムの添加によるpHは10以上に説定するもので
ある。
【0010】本発明の対象となる排水は、フッ素を含む
ものである。このような排水として、例えば半導体製造
工場等より排出されるガラスエッチング排水、または石
炭燃焼排ガスをカルシウム化合物を含有する吸収液で処
理する排煙脱硫装置から排出される排煙脱硫排水・排煙
脱硝排水などがあげられる。
【0011】本発明の第1工程におけるフッ素の一次処
理は高濃度フッ素を含む排水を対象とし、カルシウム化
合物添加による凝集沈殿法によって処理する。この場合
フッ素はCaF2 として沈殿する。この時凝集剤として
アルミニウム化合物を少量添加する必要がある。第1工
程で固液分離された処理水の水質はフッ素濃度20〜5
0mg/1程度、カルシウム化合物が数100mg/l
残存している。
【0012】第1工程で分離されたフッ素の一次処理水
を、第2工程で二次処理としてアルミニウムによる凝集
沈殿、固液分離する。この時の処理pHはアルミニウム
が水酸化物沈殿を形成し、フッ素を吸着・共沈すること
のできるpH7付近であるが、pH6〜8程度の範囲内
で有効である。
【0013】第3工程では、第2工程で分離されたフッ
素及びアルミニウム化合物を含む沈殿スラッジに所定量
のカルシウム化合物を添加した後、炭酸塩を添加し、更
にその後水酸化ナトリウムを添加してアルカリ性とし懸
濁液を得た後、当該懸濁液を凝集沈殿、固液分離する。
この時第2工程での二次処理において、既にカルシウム
化合物を相当量含んでいる被処理水にあっては、第3工
程でのカルシウム化合物の添加を削減もしくは削除する
ことができる。所定量のカルシウムは、被処理水の性状
に合わせてその都度検討されなければならない。
【0014】第4工程では、第3工程で分離された水溶
性アルミニウムを含む水溶液を第2工程のフッ素の二次
処理に循環再使用する。
【0015】また第3工程で分離された湿性スラッジは
第1工程のフッ素の一次処理に凝集剤として再使用する
ことができる。従って湿性スラッジの高度な脱水をする
必要が生じない。
【0016】つまり、第1工程で高濃度フッ素排水中の
フッ素は概ねCaF2 沈殿として固液分離される。この
一次処理水中に残存したフッ素は第2工程でアルミニウ
ム水酸化物に吸着・共沈し、フッ素及びアルミニウム化
合物を含む沈殿スラッジとして固液分離される。このフ
ッ素の二次処理水のフッ素濃度は5mg/l以下に押さ
えられ排出される。第3工程では第2工程で分離された
フッ素及びアルミニウム化合物を含む沈殿スラッジに所
定量のカルシウム化合物が添加され、フッ素はCaF2
として沈殿・固定化される。またここでの余剰カルシウ
ムは炭酸塩を加えることによって炭酸カルシウム(Ca
CO3 )として沈殿させた後、水酸化ナトリウムにより
pHを10以上にすることによってアルミニウム化合物
が溶解し、凝集沈殿、固液分離されてCaF2 とCaC
3 を含むスラッジと、水溶性アルミニウムを含む水溶
液とに分離される。第4工程では分離された水溶性アル
ミニウムを含む水溶液を第2工程の二次フッ素処理の凝
集剤として循環再利用する。
【0017】第2工程で用いるアルミニウム源として
は、新たに添加した水溶性アルミニウム塩もしくは、も
ともと排水中に存在する石炭燃焼排ガスに由来するフラ
イアッシュなどから溶出したものであっても良い。第2
工程でのアルミニウムイオンの濃度は、フッ素除去性能
が排水中のフッ素濃度により異なるため、必要なフッ素
除去性能に見合うアルミニウムイオンが運転開始時に共
存するように適宜選択すればよい。添加するアルミニウ
ム化合物としては、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)、
ポリ塩化アルミニウム(PAC)、塩化アルミニウム、
燐酸アルミ錯体等水溶性のアルミニウム塩及びアルミニ
ウム錯塩が挙げられる。
【0018】第3工程で用いるカルシウム化合物として
は、水酸化カルシウム(消石灰)、硫酸カルシウム、炭
酸カルシウム、塩化カルシウム等が挙げられる。このう
ちカルシウム化合物の添加量は、後の工程でアルミニウ
ムイオンとアルミン酸カルシウムの不溶性沈殿{Ca
(Al(OH)4 2 }を形成し、アルミニウム濃度の
低下を促す作用があるため、ことさら多量加える必要は
無く、排水中のフッ素がCaF2 を形成すると仮定して
の約3倍当量までが望ましい。またカルシウム化合物が
第2工程の被処理水中に既に充分存在する場合は、添加
を削減もしくは削除する事ができる。カルシウム化合物
の量の是非は、求められるフッ素の処理水濃度及び排水
の性質で著しく異なるため、目的に合ったカルシウム化
合物の適量を事前に検討して用いることが望ましい。
【0019】また第3工程において、フッ素と結合しな
かったカルシウムのアルミン酸カルシウム形成を阻むた
めに、炭酸塩の添加を行う。この時加える炭酸塩として
は、炭酸水素ナトリウムや炭酸ナトリウムが挙げられる
が、pHの変動の少ない炭酸水素ナトリウムがより好ま
しい。炭酸塩を加えることによって、フッ素と結合しな
かったカルシウムを炭酸カルシウム(CaCO3 )とし
て沈殿固定化する。
【0020】更に本発明では、従来廃棄されていた第2
工程で分離されたフッ素及びアルミニウム化合物を含む
沈殿スラッジに、水酸化ナトリウムを添加してアルミニ
ウムを溶解抽出し(第3工程)、第2工程でのフッ素の
二次処理の再共存させるアルミニウムイオンとして循環
再使用する(第4工程)ことにより、アルミニウム化合
物の消費を極力抑制する。また同時に第3工程より分離
される湿性スラッジは、第1工程のフッ素一次処理に凝
集剤として際使用され、フッ素の一次処理を向上させる
と共に、第2工程以降のフッ素の二次処理におけるスラ
ッジ発生を無くすことができる。
【0021】すなわち第3工程においては、第2工程で
分離されたフッ素及びアルミニウム化合物を含む沈殿ス
ラッジに水酸化ナトリウムを添加してpH10以上のア
ルカリ性とし、アルミン酸ナトリウム水溶液としてアル
ミニウムを溶解させた懸濁液を得る。ここで用いる水酸
化ナトリウムは固体物であっても良いし、水溶液であっ
ても良い。このようにして得られた懸濁液を凝集沈殿、
固液分離する。この工程では、沈降槽やフィルタープレ
ス等の一般的なものを使用することができる。
【0022】第3工程で分離された水溶性アルミニウム
を含む水溶液は、第2工程のフッ素二次処理に循環再使
用される(第4工程)。この時の水溶性アルミニウムの
循環量は、第2工程で分離されたスラッジの含水率から
算出して適宜調節することができる。投入箇所は第2工
程のフッ素除去に有効な場所であれば良く、特に制限は
無い。また、フッ素除去性能が低い場合や、排出水のフ
ッ素濃度をより低減する必要がある場合には、第2工程
において反応槽を2つ以上設け、また当該水溶性アルミ
ニウムを含む水溶液を各反応槽に返送するようにしても
良い。更に、必要ならば水溶性アルミニウム化合物を各
反応槽に適宜添加しても良い。
【0023】第3工程で固液分離されたCaF2 やCa
CO3 を含む湿性スラッジは、水溶性アルミニウムを含
むためフッ素処理の凝集剤効果を期待し、第1工程のフ
ッ素一次処理に再使用することができる。また、CaF
2 やCaCO3 の沈殿を一次処理工程でまとめて汚泥と
して処理することになるため、第2工程以降のフッ素二
次処理でのスラッジ発生が無くなるという利点がある。
【0024】なお、本発明においては第1、第2、第3
工程において凝集剤として別途高分子凝集剤などを用い
たり、pH調整のために硫酸、塩酸などを用いたりする
ことができる。また、第3工程におけるカルシウム化合
物の添加は一回だけで無く、必要に応じて複数回に分け
て行っても良い。複数回の添加により、一層効率良くフ
ッ素を除去することができる場合がある。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を用いて
説明する。図1及び図2は本発明の実施の形態を説明す
る為の第1工程及び第2〜第4工程のフローを示す図で
ある。
【0026】まず図1に示すように、排水(ここでの原
水はガラスエッチング排水でpH2、フッ素濃度を50
0mg/l)を第1反応槽1導き、水酸化カルシウム
{Ca(OH)2 }を加えpH12として第1凝集槽2
に導入する。ここで凝集剤としてPACを加えた後、第
1沈降槽3に送り沈降、固液分離する。分離された沈殿
スラッジはCaF2 を主成分とするフッ素含有汚泥であ
り、廃棄される。この第1工程で分離された一次処理水
Aはフッ素20〜50mg/l程度、カルシウム数10
0mg/lを含んでいる。この一次処理水Aは図2に示
す第2工程(二次処理工程)に送付される。
【0027】第1工程を経て分離された一次処理水A
(pH12、フッ素20〜50mg/l、Ca数100
mg/l)を、第2反応槽4で硫酸を用いpH7に中和
すると同時に、運転開始時のAl濃度が500mg/l
となるように硫酸バンドを加え、次いで、第2凝集槽5
にて高分子凝集剤を加た後、第2沈降槽6において沈
降、固液分離する(第2工程)。分離された二次処理水
Bはフッ素5mg/l以下に処理されているため、系外
に排出される。
【0028】一方第2工程で分離されたフッ素及びアル
ミニウム含有スラッジは、汚泥濃縮槽7に引き抜かれ
る。ここで含水率測定装置8によって含水率を測定し、
汚泥の適量(含水率98%)が汚泥投入装置9によって
次のCa添加槽10に送られる。Ca添加槽10では硫
酸カルシウム(CaSO4 ・2H2 O)溶液が適宜加え
られ、このフッ素及びアルミニウム含有スラッジ中のフ
ッ素をCaF2 として固体化する。その後、炭酸水素ナ
トリウム添加槽11に送られ、余剰のCaをCaCO3
として沈殿固定化する。その後Al溶解槽12に送られ
NaOHを添加し、pH12.5としてアルミニウムを
完全に溶解させる。スラッジ中のAlはpH10以上で
溶解するが、完全に溶解させる為にはpHは12以上が
よい。しかしスラッジ中のAlを全て溶解する必要はな
い為、pHは11〜12でもよい。次いでこの懸濁液は
第3凝集槽13に送られ、高分子凝集剤を添加した後、
第3沈降槽14に送られ沈降、固液分離を行う(以上第
3工程)。
【0029】第3工程で分離された水溶性アルミニウム
を含む水溶液(Alとして約300mg/l)はそのま
ま第2反応槽4に循環再使用される(第4工程)。ここ
で第2反応槽4には、この水溶性アルミニウムを含む水
溶液のpH(12.5)をpH7にするため、20%H
2 SO4 が適宜加えられる。水溶性アルミニウムを含む
溶液は、pH7となることによって再びAl(OH)3
の沈殿を生じ、フッ素の吸着に用いられる。運転開始時
に第2反応槽4に硫酸バンドを加えた後は、第2反応槽
4中のアルミニウム濃度が一定となって運転されること
が望ましい。追加アルミニウムを第2反応槽4のアルミ
ニウム濃度の4%(20mg/l)として運転したが、
処理性を見て、適宜増減することが望ましい。
【0030】第3工程で分離されたCaF2 及びCaC
3 を主成分とする湿性スラッジ(含水率99%)は、
図1に示す第1工程(一次処理)の第1凝集槽2に再使
用され、含まれるアルミニウム化合物が凝集剤効果を発
揮する。
【0031】このようにして処理した実際の二次処理水
B中のフッ素濃度の推移を図3に示す。
【0032】図3における第1の運転期間Oでは運転開
始のため追加のアルミニウムを削除した。第2の運転期
間P以降は追加アルミニウムを加えた。またCa添加槽
10にて硫酸カルシウムを加える操作は第3の運転期間
Q以降に行った。一方期間O〜Qは被処理水中にカルシ
ウムを含まない排水を用いたが、第4の運転期間Rでは
カルシウム濃度500mg/l、第5の運転期間Sでは
カルシウム濃度100mg/lの被処理水を用いた。
【0033】以上の工程を経て排出される二次処理水B
のフッ素濃度は、図3に示されるように3〜10mg/
lとなり、良好な処理効果が得られた。
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、フッ素の二次処
理(第2工程)において、アルミニウム化合物を回収し
て用いるため、アルミニウムの使用量を大幅に低減させ
つつ、しかも排出中のフッ素除去を効率的に行うことが
できる。
【0035】すなわち、一次処理水(第1工程より分離
された処理水)中のフッ素濃度が特に高い場合やアルミ
ニウム化合物を含まない場合は、第2工程でアルミニウ
ム化合物を添加し、もしくは、一次処理水中にアルミニ
ウム化合物が含まれている場合には不足分のアルミニウ
ムを第2工程で添加することにより、更にその後連続的
に第2工程に少量のアルミニウム化合物を添加するだけ
で、排水中のフッ素を効果的に除去することができる。
従って本発明は、アルミニウム化合物の使用量を大幅に
低減させ、更にフッ素の除去も従来法以上に効果的に行
うことができる。
【0036】また、第3工程より分離されたCaF2
びCaCO3 を主成分とする湿性スラッジを、第1工程
に凝集剤として再使用することにより、一次処理のフッ
素処理性を増すとともに、フッ素二次処理からのスラッ
ジ発生を無くし、アルミニウムの完全な循環再使用を達
成し、アルミニウム化合物の使用量を大幅に低減させる
ことができる。
【0037】一方、第1工程(フッ素の一次処理として
カルシウム塩を用いた凝集沈殿法)を経ない排水であっ
てカルシウム化合物を含まない場合は、第2工程におい
てカルシウム化合物を添加する事により、また既にカル
シウム化合物が充分含まれている場合はカルシウム化合
物の添加を削減もしくは削除した上で、フッ素をCaF
2 とし、更に炭酸塩を加えて余剰のカルシウムをCaC
3 として沈殿固定することにより、スラッジ中のアル
ミン酸カルシウムの沈殿生成を阻むことができる。よっ
てアルミニウムを効率良く循環使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する為の第1工程の
フロー図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明する為の第2〜第4
工程のフロー図である。
【図3】本発明の実施の形態で処理された二次処理水中
のフッ素濃度の推移を示す図である。
【符号の説明】
1 第1反応槽 2 第1凝集槽 3 第1沈降槽 4 第2反応槽 5 第2凝集槽 6 第2沈降槽 7 汚泥濃縮槽 8 含水率測定装置 9 汚泥投入装置 10 Ca添加槽 11 炭酸水素ナトリウム添加槽 12 Al溶解槽 13 第3凝集槽 14 第3沈降槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素を含む排水にカルシウム化合物を
    添加して凝集沈殿させたのち固液分離する第1工程と、
    この第1工程より分離された低濃度フッ素を含む排水に
    アルミニウム化合物を添加して凝集沈殿させ固液分離す
    る第2工程と、この第2工程より分離されたフッ素及び
    アルミニウム化合物を含む沈殿スラッジに所定量のカル
    シウム化合物と炭酸塩を添加した後、水酸化ナトリウム
    を添加してアルカリ性とし懸濁液を形成し、この懸濁液
    を凝集沈殿させたのち固液分離する第3工程と、この第
    3工程より分離された水溶性アルミニウムを含む水溶液
    を第2工程のフッ素の処理に循環再使用する第4工程と
    を含むことを特徴とするフッ素含有排水の処理方法。
  2. 【請求項2】 第3工程より分離された湿性スラッジ
    を、第1工程のフッ素の処理に凝集剤として再使用する
    請求項1記載のフッ素含有排水の処理方法。
  3. 【請求項3】 第3工程における凝集沈殿の為のpHは
    10以上に説定する請求項1又は請求項2記載のフッ素
    含有排水の処理方法。
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