JPH1057009A - マイルド酸性調味料の製造方法 - Google Patents
マイルド酸性調味料の製造方法Info
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Abstract
イルドで爽やかな酸性調味料の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 食酢製造に使用する、グルコン酸産生能
と酢酸産生能を有する酢酸菌を、グルコース、アルコー
ルおよび必要な栄養分を含む培地に培養し、グルコン酸
発酵と酢酸発酵を行うことによって、酢酸を1.0〜
3.0重量%、グルコン酸を4.0〜12.0重量%お
よび糖を5.0〜15.0重量%含む酸性調味料を製造
することを特徴とするマイルド酸性調味料の製造方法。
Description
料の製造方法に関し、詳しくはツンツンするような刺激
臭が弱く、かつ刺激味が軽減された酸性調味料の製造方
法に関する。
生活に必要不可欠な調味料として広く使用されている。
しかしながら、特有の刺激臭と刺激味を有することか
ら、食酢を好まない人もいる。食酢の持つ、このような
臭いや味を和らげるための提案が、従来よりなされてお
り、例えば不揮発性有機酸を主体とする酸性液体調味料
において酢酸濃度が全濃度の50%以下となるように食
酢を含有させた酸性液体調味料(特開昭59−5516
3号公報)、果汁を原料として使用して得た醸造酢を含
み、酢酸含有率が2.5〜5.0%、グルコン酸含有率
が0.5〜2.0%、糖含有率が3〜15%となるよう
にした酸性調味液(特開平2−174668号公報)、
酢酸濃度が2.0%以上、糖分10〜30%、エキス分
16〜40%からなる飲用酢(特開昭61−96981
号公報)等がある。しかし、このような工夫をしたもの
であっても、現行食酢の刺激臭と刺激味に忌避感を有す
る消費者を十分に満足させることができず、さらなる改
良技術が強く望まれている。
題を解決する方法を開発すべく、まず始めに市販されて
いる食酢の成分分析を行った。食酢は、1980年に日
本農林規格(JAS)が導入されたことに伴い、品質に
大きな変化が生じたが、それ以降は成分上の実質的な変
化は見られない。現在広く使用されている穀物酢(醸造
酢)と米酢(醸造酢)の代表的な製品について分析した
ところ、穀物酢は酢酸4.0〜4.2%、グルコン酸
0.16〜0.82%、グルコース1.0〜2.4%で
あり、米酢の場合は、酢酸4.3〜4.4%、グルコン
酸0.08〜0.74%、グルコース2.0〜8.0%
であった。
グラフ(ヘッドスペース法)および官能検査手法にて解
析したところ、食酢から発せられる揮発成分の主たるも
のである酢酸に起因すること並びにこの臭いを有意に減
少させるためには、酸度4%の穀物酢の場合、酢酸含量
を2%程度にまで下げる必要があることが分かった。こ
の場合、味の物足りなさを補うために、酢酸以外の有機
酸の添加が有効で、各種有機酸について検討した結果、
特にグルコン酸が最も好まれることが分かった。グルコ
ン酸は、他の有機酸にはない爽やかな酸味を有してお
り、酢酸と共存すると、酸味をより爽やかな方向へシフ
トし、さらに味のきつさを緩和する作用があることを知
見した。また、一定比率で存在する酢酸とグルコン酸に
対して糖を配合すると、まろやかさが増強されることが
判明した。さらに、食酢製造に使用されている酢酸菌の
中には、酢酸産生能と共に高いグルコン酸産生能を有す
るものが存在し、この酢酸菌を用いて単一の発酵槽で酢
酸発酵とグルコン酸発酵を行えることを見出した。ま
た、他種の酢酸菌により、一方の有機酸を優先的に生産
させた後、他方の有機酸発酵を行わせたり、一方の有機
酸を生産させたのち、培養液に他方の有機酸を添加する
ことによっても、目的とする酸性調味料を製造できるこ
とが明らかとなった。本発明は、これらの知見に基づい
て完成されたものである。
用する、グルコン酸産生能と酢酸産生能を有する酢酸菌
を、グルコース、アルコール(エタノール)および必要
な栄養分を含む培地に培養し、グルコン酸発酵と酢酸発
酵を行うことによって、酢酸を1.0〜3.0重量%、
グルコン酸を4.0〜12.0重量%および糖を5.0
〜15.0重量%含む酸性調味料を製造することを特徴
とするマイルド酸性調味料の製造方法である。
ルコン酸産生能と酢酸産生能を有する酢酸菌を、酢酸
0.1〜4.0%およびグルコース9〜20%を含む培
地に培養し、グルコン酸発酵を行った後、培養液にアル
コールを濃度が0.2〜3.0%となるように添加し、
酢酸発酵を行うことによって、酢酸を1.0〜3.0重
量%、グルコン酸を4.0〜12.0重量%および糖を
5.0〜15.0重量%含む酸性調味料を製造すること
を特徴とするマイルド酸性調味料の製造方法に関する。
菌をアルコールおよび必要な栄養分を含む培地に培養
し、酢酸発酵を行った後、培養液にグルコン酸および糖
を添加することによって、酢酸を1.0〜3.0重量
%、グルコン酸を4.0〜12.0重量%および糖を
5.0〜15.0重量%含む酸性調味料を製造すること
を特徴とするマイルド酸性調味料の製造方法並びに食酢
製造に使用する、グルコン酸産生能と酢酸産生能を有す
る酢酸菌を、グルコースと必要な栄養分を含む培地に培
養し、グルコン酸発酵を行った後、培養液に食酢および
糖を添加することによって、酢酸を1.0〜3.0重量
%、グルコン酸を4.0〜12.0重量%および糖を
5.0〜15.0重量%含む酸性調味料を製造すること
を特徴とするマイルド酸性調味料の製造方法を提供する
ものである。
酸度が4.0〜4.5%であるため、酸度4.0〜4.
5%の酸性調味料を想定しており、このためには酢酸を
1.0〜3.0重量%、好ましくは1.5〜2.5重量
%、グルコン酸を4.0〜12.0重量%、好ましくは
4.5〜9.0重量%とし、糖を5.0〜15.0重量
%、好ましくは6.0〜11.0重量%とするのが適当
である。なお、流通コストの軽減や保存効率の向上のた
めに酸度が5.0%以上の高濃度製品を作ることを望む
場合は、3成分の上記比率を変えることなく各成分の含
量を増大すればよく、使用時に適宜希釈して用いること
ができる。
減らして下限未満とすると、酢酸が有する美味しさ、爽
やかさが弱まり、防腐効果も期待できなくなる。一方、
酢酸含量が多すぎると、酢酸特有の刺激臭が強くなり、
好ましくない。グルコン酸含量については、少なすぎる
と、酢酸の刺激臭を緩和する作用が十分に発揮されず、
逆に多すぎると、酸っぱさの割りには防腐効果が低下
し、酸性調味料としての機能が期待されるレベルに達し
ないことになる。また、糖含量が少なすぎると、酸味の
緩和効果が薄れ、一方多すぎると、甘味が強まり、酸性
調味料としての味わいのバランスが崩れる上に、防腐効
果も低減する。
よって製造されるが、その態様について以下に説明す
る。製造方法としては、単独の酢酸菌によって酢酸発酵
とグルコン酸発酵を並行もしくは二段階で行わせる方法
がある。並行で行なう方法、すなわち並行発酵は、一段
階で目的とする酸性調味料を製造する方法であり、グル
コン酸産生能と酢酸産生能を有する酢酸菌を、グルコー
ス、アルコールおよび必要な栄養分を含む培地に培養
し、グルコン酸発酵と酢酸発酵を並行して同一発酵タン
クで同一酢酸菌によって行う方法である。例えば、穀物
(米、小麦、コーン等)を麹や酵素によって糖化した液
もしくは果汁(リンゴ果汁、ブドウ果汁等)をアルコー
ル発酵して得たアルコールまたは醸造用アルコールに、
必要に応じて穀物糖化液、果汁等を混合し、酢酸発酵を
行う方法があり、このとき培地にグルコースを適当量存
在させることが必要である。その理由は、酢酸菌は、多
くの菌株で膜結合型グルコース酸化活性を有するため、
培地中にグルコースが存在すると、これを酸化してグル
コン酸を生成、蓄積する性質があるからである。この性
質を利用することにより、食品添加物としてのグルコン
酸を添加することなく、グルコン酸含有食酢を製造する
ことができる。例えば、酢酸発酵とグルコン酸発酵を同
一発酵タンクで同一酢酸菌によって同時に発酵させる並
行発酵を示すと、アルコールからの酢酸生成速度とグル
コースからのグルコン酸生成速度は、酢酸菌の種類によ
り両者の比率が異なる。目的とする酢酸濃度、グルコン
酸濃度およびグルコース濃度が発酵(培養)終了時に得
られるように、初発のアルコール濃度、酢酸濃度、グル
コース濃度が、用いる菌株の特性に応じて変更される。
また、発酵途中にグルコースおよび/またはアルコール
の組成の異なる培地がフィードされる。食酢工場より分
離された微生物セルロースをほとんど生成しないアセト
バクター・キシリナムは、グルコース10%、アルコー
ル2%、酢酸2%を含む培地でまず生育させ、発酵途中
にグルコース18%、アルコール1%、酢酸2%を含む
培地を連続的にフィードすることで、グルコース10
%、アルコール0.3%、酢酸2.3%、グルコン酸7
%を含むマイルド酸性調味料を連続的に製造することが
できる。発酵終了後、濾過などの一般的な方法で酢酸菌
を除き、所定時間熟成したのち、濾過、殺菌、容器充填
して製品とする。なお、精密濾過膜や限外濾過膜を用い
て濾過と殺菌を同時に行うことも可能である。
ルコン酸産生能と酢酸産生能を有する酢酸菌を、酢酸
0.1〜4.0%およびグルコース9〜20%を含む培
地に培養し、グルコン酸発酵を行った後、培養液にアル
コールを濃度が0.2〜3.0%となるように添加し、
酢酸発酵を行う方法や該酢酸菌を、アルコールおよび必
要な栄養分を含む培地に培養し、酢酸発酵を行った後、
グルコース等を補給してグルコン酸発酵を行う方法があ
る。上記の方法において、成分調整を目的として発酵過
程もしくは終了後に、発酵による生産量が不足している
有機酸や糖を添加する方法などを採用することができ
る。
酢酸とグルコン酸の発酵を、別々に行ったのち、これら
を糖と共に適当に配合することにより、目的とする酸性
調味料を得ることができる。例えば食酢製造に使用する
酢酸菌をアルコールおよび必要な栄養分を含む培地に培
養し、酢酸発酵を行った後、培養液に別途製造した高濃
度のグルコン酸および糖を添加する方法がある。さらに
は、酢酸菌を、グルコースと必要な栄養分を含む培地に
培養してグルコン酸発酵を行った後、培養液に別途製造
した酢酸発酵液または食酢を適量の糖と共に添加して酸
性調味料を製造する方法もある。
グルコン酸産生能と酢酸産生能を有する菌として、食酢
製造に実際に使用されている酢酸菌を用いるのが、酢酸
耐性や発酵速度などの点から望ましい。食酢製造に用い
られている酢酸菌の中には、アルコールからの酢酸生成
能力とグルコースからのグルコン酸生成能力が共に卓越
した菌も存在する。このような菌を使用すれば、酢酸発
酵とグルコン酸発酵を別々に行う二段発酵によらない
で、アルコールとグルコースを含む原料から一段階で目
的とする酸性調味料を製造することができる。具体的に
は、アセトバクター・キシリナム (IFO 13773)、アセト
バクター・キシリナム(ATCC 12878)などを挙げることが
できる。
酸菌の特性に応じて、様々な方法で行うことができ、静
置発酵でも深部発酵(通気攪拌発酵)でもよい。深部発
酵では、バッチ式、半連続バッチ式、連続式などの態様
を採用できる。また、発酵に用いる原料は、発酵開始時
に全量を発酵槽に加えてもよく、あるいは原料のアルコ
ールや酢酸、グルコン酸、グルコースに対する耐性が低
い菌株を用いるときには、発酵の進行に伴って適当な量
の原料を適切な速度で1ないし数回に分けて、もしくは
連続で供給(フィード)する方法(流加培養法)が採用
される。
することができ、例えば空気、酸素ガスなどの酸素を含
む気体を通気管を通じ供給する。通気量も培養条件など
を考慮して適宜決定すればよく、一般的には0.02〜
1vvm(通気容量/液容量/分)の通気量で発酵液の
下部に供給し、これを攪拌機で分散させ、発酵液中の溶
存酸素濃度が0.2〜8ppmに保たれるようコントロ
ールする。また、発酵の温度も従来法と同様でよく、2
5〜40℃で行うことができる。発酵時間は、使用する
酢酸菌の特性、培地組成、通気攪拌条件などにより異な
るものの、通常はバッチ式あるいは半連続バッチ式発酵
では、1回の生産に12時間から1週間程度を要する。
類、二糖類、オリゴ糖類の中から適当なものを選択すれ
ばよいが、グルコース、フラクトース、シュークロー
ス、マルトース、マルトオリゴ糖などは好適な糖であ
る。特に、グルコースはグルコン酸発酵を効果的に行わ
せるために好適である。なお、糖原料としては、穀物の
糖化液、砂糖、異性化糖、水飴、蜂蜜などがある。さら
に、目的とする酸性調味料の風味や味わいを向上させる
ために有効な成分である各種蛋白質、ペプチド、アミノ
酸、乳酸やプロピオン酸などの有機酸等を適宜加えた
り、これらが発酵過程で生成し易い条件を設定すること
ができる。
明する。なお、酢酸の定量方法としては、中和滴定法が
簡便な方法であるが、これはサンプル中に含まれる殆ど
すべての酸が酢酸である場合にのみ有効であり、他の種
類の無機酸や有機酸が比較的多く含まれている場合に
は、高速液体クロマトグラフによる方法や酵素キット法
によって酢酸を選択的に定量することが必要である。本
明細書において、「酸度」とは、次のような手法、計算
方法によって算出したものであり、サンプル中のすべて
の酸の全酸度を酢酸に換算している。測定サンプル5m
lをビーカーにとり、1N水酸化ナトリウムを用い、フ
ェノールフタレインを指示薬として中和滴定し、得られ
た滴定数(ml)を1.2倍した値を「酸度(%)」と
した。なお、グルコン酸含量が高い場合には、中和滴定
の終点を決定する際に、指示薬のフェノールフタレイン
の赤色が、中和液を十分に攪拌した状態で1分間以上保
持された時点を終点とすると、滴定による測定誤差が少
なくなる。酢酸含量あるいは酢酸濃度とは、酢酸のみを
選択的に定量できる高速液体クロマトグラフ法もしくは
酵素法によって算出した酢酸の含量または濃度を意味し
ている。
マトグラフ法もしくは酵素法によって定量することが可
能である。酵素キットは、ベーリンガー・マンハイム社
から食品分析用キットとして市販されており、酢酸、グ
ルコン酸共に専用キットがある。また、糖の定量は、高
速液体クロマトグラフ法や酵素法によって行うことがで
きる。高速液体クロマトグラフ法としては、例えば日本
分光(株)製のJASCO PU-980HPLCポンプ、RI-930RI det
ector(検出器) 、Shodex Asahipak NH2P-50 4Eカラムを
用いればグルコース、フラクトース、シュークロース、
マルトース、マルトトリオースなどを一度に分別定量す
ることができる。
%)を種酢として発酵醪容量の5%相当を添加してグル
コン酸発酵を行った。ジャーファーメンター(5L容
量)へは、発酵缶体容量の約6割に相当する液を仕込
み、通気攪拌を行う深部発酵法を採用した(温度:30
℃、回転数:600rpm、通気量:0.2vvm)。
発酵期間は3日間であった。 原料配合: グルコース(粉) 18%(w/v) 食酢(酸度15%の高酸度醸造酢) 17%(v/v) 酵母エキス(粉) 0.5%(w/v) 以上の三者を水に溶解した。
2.0%、グルコン酸濃度7.3%、グルコース濃度
9.4%であった。これは、食酢の刺激臭を嫌う消費者
に対してマイルドでまろやかな味を与える酸性調味料で
あった。
%)を種酢として発酵醪容量の5%相当を添加し、初め
にグルコン酸発酵を行い、次いで酢酸発酵を行った。実
施例1と同様のジャーファーメンターへは、最終発酵で
ある酢酸発酵を行う際に、発酵缶体容量の約6割に相当
するグルコン酸発酵液を残し、通気攪拌を行う深部発酵
法を採用した (温度:30℃、回転数:600rpm、
通気量:0.2vvm)。発酵期間は4日間であった。 グルコン酸発酵開始時の原料配合 米糖化液(グルコース濃度約41%) 40% 食酢(酸度15%の高酸度醸造酢) 23% 水 37% 合計 100%
を開始した。消費されるグルコースを補うため、米糖化
液(グルコース濃度約41%)をグルコン酸発酵中に連
続的にフィードし、最終的に発酵液の約38%に相当す
る量を、次の酢酸発酵工程が終了する直前まで添加し続
けた。79時間後のグルコン酸発酵時におけるグルコン
酸濃度は10.6%であった。この後、発酵用アルコー
ル(濃度約50%)を発酵液容量の2%量添加し、酢酸
発酵に移行した。酸度が約6.2%、残留アルコール濃
度が約0.3%になった時点で酢酸発酵を終了した。こ
の発酵経過を図1に示した。なお、アルコール、すなわ
ちエタノールは市販ガスクロマトグラフを用いて測定し
た。
い醸造酢(酸度約1.0%、グルコース濃度約25%)
および高酸度醸造酢(酸度約15%、グルコース濃度約
0.1%)を添加し、酸度6.3%、酢酸濃度3.0
%、グルコース濃度14.3%およびグルコン酸濃度1
0.5%に調整した。次いで、これを限外濾過膜により
除菌後、水を加えて希釈し、酸度を4.2%とした後、
殺菌して酸性調味料とした。この酸性調味料は、食酢の
刺激臭を嫌う消費者からマイルドであるとの評価を得、
美味な食感を与えるものであった。
実施例2に準じて4日間の発酵を行い、残留アルコール
が約0.3%(v/v)に到達した時点で、発酵液の約
4分の3を引き卸し、残りの約4分の1を発酵槽に残し
た。これに米糖化液(グルコース濃度約41%)および
食酢(酸度15%の高酸度醸造酢)を添加し、グルコー
スと酢酸の最終濃度を各々16%および3.5%とし
た。このときの発酵液量は、発酵槽容積の約40%とし
た。この後の発酵は、実施例2と同じ条件で行い、残留
アルコールが約0.3%になった時点で、発酵液の約4
分の3を引き卸し、残りの約4分の1を発酵槽に残し
た。この操作を繰り返して行うことによって、高い生産
性で酸性調味料を製造した。この方法によれば、発酵を
1ヵ月間継続させることが可能である。得られた発酵液
に、グルコン酸を少量しか含まない醸造酢(酸度約1.
0%、グルコース濃度約25%)および高酸度醸造酢
(酸度約15%、グルコース濃度約0.1%)を添加
し、酸度6.3%、酢酸濃度3.0%、グルコース濃度
14.3%、グルコン酸濃度10.5%としたのち、セ
ラミックフィルターにより除菌後、水を加えて希釈し、
酸度を4.2%としたものを殺菌して製品とした。この
製品は、食酢の刺激臭を嫌う消費者からマイルドである
との評価を得、美味な食感を与えるものであった。
により酸性調味料を製造した。なお、発酵条件は、基本
的に実施例2と同じである。 米糖化液(グルコース濃度約41%) 40% 発酵用アルコール(濃度約50%(v/v)) 6% 食酢(酸度15%の高酸度醸造酢) 17% 水 37% 合計 100%
されてくるのに伴い、以下に示すフィード液を連続的に
供給すると共に、その供給量に相当する発酵液を抜き出
した。この場合、フィード液の流量を変化させることに
より、発酵液中の酢酸、グルコン酸、グルコースを所望
の濃度に設定することができる。 米糖化液(グルコース濃度約41%) 56% 発酵用アルコール(濃度約50%(v/v)) 6% 食酢(酸度15%の高酸度醸造酢) 17% 水 21% 合計 100%
0.1%となるように、フィード液の流量を調整した。
得られた発酵液に、グルコン酸を少量しか含まない醸造
酢(酸度約1.0%、グルコース濃度約25%)および
高酸度醸造酢(酸度約15%、グルコース濃度約0.1
%)を添加し、酸度6.3%、酢酸濃度3.0%、グル
コース濃度14.3%、グルコン酸濃度10.5%とし
たのち、ベントナイトからなる凝集剤を加え、菌体を凝
集沈殿させて除菌後、水を加えて希釈し、酸度を4.2
%としたものを殺菌して製品とした。このようにして得
られた製品は、食酢の刺激臭を嫌う消費者からマイルド
で、美味であるとの評価を得た。この酸性調味料を約3
倍の水で希釈して飲んだところ、飲み易く、美味しい飲
物であった。
ム(Acetobacter xylinum)IFO 13773 株の前培養液を種
酢として発酵醪容量の約10%分添加し、実施例1と同
様なジャーファーメンターを用いてグルコン酸発酵を行
った。このグルコン酸発酵は、最初の液量2600ml
で開始し、発酵液の濁度(660nmでの吸光度)およ
び酸度を測定し、これらの明らかな増加が認められた時
から、グルコース濃度約41%の米糖化液400mlを
発酵終了時(グルコン酸濃度が4.4%に到達した時)
まで連続的に添加した。なお、発酵は通気攪拌を行う深
部発酵法を採用し、温度30℃、回転数600rpm、
通気量0.3vvmの条件で約6日間実施した。 米糖化液(グルコース濃度約41%) 14% 水 86% 合計 100%
%に相当する液がグルコン酸発酵終了時に得られた。グ
ルコン酸発酵終了時のグルコン酸濃度は4.4%に達し
た。次に、発酵用アルコール(濃度約50%)を発酵液
容量の1%分添加し、酢酸発酵へ移行した。酸度が1.
6%まで上昇した時点で、酢酸発酵を終了した。得られ
た酢酸発酵液に、グルコン酸を少量しか含まない醸造酢
(酸度約1.0%、グルコース濃度約25%)および高
酸度醸造酢(酸度約15%、グルコース濃度約0.1
%)を添加し、酸度2.3%、酢酸濃度1%、グルコー
ス濃度5%、グルコン酸濃度4%としたのち、フィルタ
ーにより除菌後、殺菌して製品とした。このようにして
得られた酸性調味料は、食酢の刺激臭を嫌う消費者にマ
イルドであるという認識を与えると共に、美味な食感で
あるとの評価を得た。
法により酸性調味料を製造した。なお、発酵条件は、発
酵期間を除いて、すべて実施例2と同様に行った。 米糖化液(グルコース濃度約41%) 25% 食酢(酸度15%の高酸度醸造酢) 4% 水 71% 合計 100%
(Acetobacter xylinum)ATCC 12878株の前培養液を種酢
としして発酵醪容量の約5%相当を添加して発酵を開始
した。発酵により、酢酸およびグルコン酸が生成される
のに伴い、以下に示すフィード液を連続的に供給すると
共に、その供給量に相当する発酵液を抜き出した。この
場合、実施例4と同様に、フィード液の流量を変化させ
ることにより、発酵液中の酢酸、グルコン酸、グルコー
スを所望の濃度に設定することができる。 米糖化液(グルコース濃度約41%) 32% 発酵用アルコール(濃度約50%(v/v)) 4% 食酢(酸度15%の高酸度醸造酢) 17% 水 47% 合計 100%
0.1%となるように、フィード液の流量を調整した。
次いで、発酵液は限外濾過膜により除菌後、グルコン酸
を少量しか含まない醸造酢(酸度約1.0%、グルコー
ス濃度約25%)および高酸度醸造酢(酸度約15%、
グルコース濃度約0.1%)を添加し、酸度4.6%、
酢酸濃度3.0%、グルコース濃度6.1%、グルコン
酸5.2%とした。これに水を加えて希釈し、酸度4.
2%としたものを殺菌して製品とした。この製品は、食
酢の刺激臭を嫌う消費者からマイルドであり、まろやか
な味を与えるという評価を得た。
ハク酸を各々酸度4.5%に調整したものを各種有機酸
液として用いた。これを使用してキュウリとワカメの酢
の物を作成した。すなわち、有機酸液100ml、醤油
22ml、砂糖26.3gを混合した調味液と、スライ
スしたキュウリ300gを3%食塩水に5分間浸漬後、
絞って得た210gのキュウリ並びにワカメ100gを
混ぜて酢の物を作成した。この酢の物について、本来的
に食酢を好まない人26名からなるパネラーにより、酸
味、美味しさおよび刺激臭の3項目を評価した。すなわ
ち、酸味に関しては、酸味が強いを+3とし、酸味が弱
いを−3とする+3〜−3の7段階の評価を、美味しさ
に関しては、美味しいを+3とし、美味しくないを−3
とする+3〜−3の7段階の評価を、また刺激臭に関し
ては、ツンとくる刺激臭が強いを+3とし、刺激臭が弱
いを−3とする+3〜−3の7段階の評価を行い、得点
の合計をパネル数で除した値に基づいて評価した。その
結果を第1表に示す。表中、最も点数が高いものを
「強、大」、最も点数が低いものを「弱、小」とし、中
間は点数順に表してある。なお、点数差の絶対値が3以
上のときは>>、0.5以上3未満のときは>、0.5
未満のときは同一グループとした。表から明らかなよう
に、酸味および刺激臭が最も弱く感じられる一方で、美
味しさが最も強く感じられるものとして、総合評価では
グルコン酸が最も好ましかった。
と刺激味が軽減し、マイルドでまろやかな酸性調味料が
提供される。このものは、酢の物などに好適に利用され
る。
ある。
Claims (9)
- 【請求項1】 食酢製造に使用する、グルコン酸産生能
と酢酸産生能を有する酢酸菌を、グルコース、アルコー
ルおよび必要な栄養分を含む培地に培養し、グルコン酸
発酵と酢酸発酵を行うことによって、酢酸を1.0〜
3.0重量%、グルコン酸を4.0〜12.0重量%お
よび糖を5.0〜15.0重量%含む酸性調味料を製造
することを特徴とするマイルド酸性調味料の製造方法。 - 【請求項2】 食酢製造に使用する酢酸菌が、アセトバ
クター属に属する酢酸菌である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 培地中に、グルコン酸生成に消費する量
と残存させる量の合計量に相当するグルコースを含有す
る請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 食酢製造に使用する、グルコン酸産生能
と酢酸産生能を有する酢酸菌を、酢酸0.1〜4.0%
およびグルコース9〜20%を含む培地に培養し、グル
コン酸発酵を行った後、培養液にアルコールを濃度が
0.2〜3.0%となるように添加し、酢酸発酵を行う
ことによって、酢酸を1.0〜3.0重量%、グルコン
酸を4.0〜12.0重量%および糖を5.0〜15.
0重量%含む酸性調味料を製造することを特徴とするマ
イルド酸性調味料の製造方法。 - 【請求項5】 食酢製造に使用する酢酸菌が、アセトバ
クター属に属する酢酸菌である請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 食酢製造に使用する酢酸菌をアルコール
および必要な栄養分を含む培地に培養し、酢酸発酵を行
った後、培養液にグルコン酸および糖を添加することに
よって、酢酸を1.0〜3.0重量%、グルコン酸を
4.0〜12.0重量%および糖を5.0〜15.0重
量%含む酸性調味料を製造することを特徴とするマイル
ド酸性調味料の製造方法。 - 【請求項7】 食酢製造に使用する酢酸菌が、アセトバ
クター属に属する酢酸菌である請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 食酢製造に使用する、グルコン酸産生能
と酢酸産生能を有する酢酸菌を、グルコースと必要な栄
養分を含む培地に培養し、グルコン酸発酵を行った後、
培養液に食酢および糖を添加することによって、酢酸を
1.0〜3.0重量%、グルコン酸を4.0〜12.0
重量%および糖を5.0〜15.0重量%含む酸性調味
料を製造することを特徴とするマイルド酸性調味料の製
造方法。 - 【請求項9】 食酢製造に使用する酢酸菌が、アセトバ
クター属に属する酢酸菌である請求項8記載の方法。
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