JPH1056799A - 発電装置 - Google Patents

発電装置

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JPH1056799A
JPH1056799A JP9121150A JP12115097A JPH1056799A JP H1056799 A JPH1056799 A JP H1056799A JP 9121150 A JP9121150 A JP 9121150A JP 12115097 A JP12115097 A JP 12115097A JP H1056799 A JPH1056799 A JP H1056799A
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Yasuhiro Takase
康弘 高瀬
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和加子 金沢
Tadatoshi Asada
忠利 浅田
Hiroaki Ishikawa
博章 石川
Toshinori Maruyama
敏典 丸山
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P9/00Arrangements for controlling electric generators for the purpose of obtaining a desired output
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】永久磁石の不可逆減磁を回避しつつ出力向上が
可能な磁石併用型発電機又は磁石型発電機を用いた発電
装置を提供する。 【解決手段】磁石併用型発電機1の永久磁石8の不可逆
減磁は、界磁コイル7の界磁電流、永久磁石8の温度及
び出力コイル6の出力電流に相関をもつ。そこで、界磁
電流が基準電圧Vref3で規定される所定値を超え、
かつ、出力可能な出力電流が基準電圧Vref2で規定
される所定値を超える場合に、不可逆減磁状態が発生す
る可能性ありと判定して、界磁電流を上記基準電圧Vr
ef3で規定される値未満に制限する。このようにすれ
ば、永久磁石の不可逆減磁の発生を確実に回避しつつ発
電出力の充分な向上を実現することができる。その他、
永久磁石8の温度を検出して不可逆減磁状態が生じ易い
温度範囲において界磁電流制限又は出力電流制限を実施
してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石を備える
発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用発電機の界磁電流制御方式とし
て、所定の運転条件下における発電機出力を低減するた
めに界磁電流を制限する界磁電流制限技術が知られてお
り、特開昭58ー66538号公報は、エンジンが始動
して発電電圧が確立した後、所定時間だけ界磁電流を抑
制してエンジン負荷の軽減を図ることを提案し、特公平
6ー38720号公報は、車両用発電機の冷時に界磁電
流を所定の制限値未満に制限してエンジン負荷の軽減を
図ることを提案している。
【0003】車両用発電機の構成として、永久磁石及び
界磁コイルの両方を備える車両用発電機(磁石併用型発
電機ともいう)が知られており、例えば爪状磁極を有す
る界磁鉄心の極間隙間に永久磁石を介設させて出力コイ
ルと鎖交する界磁束を増大させた磁石併用型発電機や、
互いに軸方向へ隣接配置された界磁コイル型回転子と永
久磁石型回転子とをもつタンデム型の磁石併用型発電機
や、エンジン始動時にのみ永久磁石が形成する磁束を減
少させる向きに界磁コイルへ通電してその鉄損を低減す
ることによりエンジン負荷を減少させる磁石併用型発電
機(特開平6ー217411号公報)が提案されてい
る。
【0004】車両用発電機の他の構成として、永久磁石
のみを界磁束発生手段とする車両用発電機(磁石式発電
機ともいう)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した磁石式発電機
や磁石併用型発電機では、出力コイルや界磁コイルの起
磁力により形成される磁界(外部磁界ともいう)が永久
磁石残留磁束減少方向に作用する場合があり、出力電流
又は界磁電流が増大すると永久磁石各部におけるこの外
部磁界が永久磁石のB−H曲線の第2象限の肩部を磁束
密度減少側に超えて作用して永久磁石の残留磁束密度を
減少させてしまう不可逆減磁状態が生じ、このため、出
力電流の減少が生じてしまうという不具合があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みなされたものであ
り、磁石発電機や磁石併用型発電機における不可逆減磁
を防止可能な発電装置を提供することを、その目的とし
ている。また、本発明は、磁石式発電機や磁石併用型発
電機の出力を確保しつつ、それに使用される永久磁石の
不可逆減磁を防止可能な発電装置を提供することを、そ
の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の構成によ
ると、コイルが発生する磁界中に置かれた永久磁石が不
可逆減磁を発生する磁気的な特性を有する場合であって
も、電流制限手段によってコイルへの通電電流が制限さ
れるため、永久磁石の不可逆減磁が防止される。しかも
コイル電流を制限することで不可逆減磁が防止できるの
で、不可逆減磁が生じにくいように永久磁石の磁気的な
特性を設計する場合に比べ、簡単に不可逆減磁を防止し
て永久磁石による磁束を長期間にわたって維持すること
ができる。また、コイルの電流を制限することで、永久
磁石の体格の大型化や高価な永久磁石の使用を抑えるこ
とができる。
【0008】なお、不可逆減磁の防止とは、僅かな減磁
をも許容することなく防止する場合はもちろん、ある程
度の減磁は許容しながら大幅な減磁を防止する場合をも
包含するものである。また、減磁は永久磁石全体の起磁
力の低下に限らず、永久磁石の局部的な起磁力の低下と
して生じる場合も包含する。なお、許容しうる減磁とし
ては、発電機の出力低下あるいは効率低下などの性能低
下をきたさない程度の減磁、あるいは発電機性能を大幅
に低下させない程度の減磁とすることができる。このよ
うな許容範囲は発電機の設計思想、発電機の体格などに
応じて適宜設定することができる。なお、減磁状態の防
止効果の検証は、例えば出力電流の減少分を検討するこ
とにより可能である。
【0009】例えば後述する磁石併用型発電機では、所
定の使用想定範囲における任意の界磁電流値及び任意の
回転数においてこの発電機から永久磁石を取り外した状
態と取り付けた状態における出力電流の差の5%以上、
出力電流が減少する場合に不可逆減磁状態が生じたもの
とし、磁石型発電機では、この発電機の所定の使用想定
範囲における任意の回転域における出力電流の差の5%
以上、出力電流が減少する場合に不可逆減磁状態が生じ
たものとすることができる。なお、界磁電流及び回転数
の上記使用想定範囲は、通常予め規定されている。
【0010】また、上記のような不可逆減磁を防止しう
る制限された電流値は、永久磁石の材質、磁化量などの
磁気的な特性、形状、さらには永久磁石の温度など永久
磁石が置かれた環境条件に応じて規定される。ただし、
コイルの電流値は、突発的な発電機の運転条件の変動や
永久磁石の特性ばらつきによる不可逆減磁の発生を回避
するために、不可逆減磁が発生する電流値の80%〜9
0%以下に制限されることが望ましい。
【0011】なお、永久磁石の不可逆減磁の防止は、あ
らゆる使用環境条件下で達成されることが望ましい。た
だし、設計時に想定した設計環境条件を外れる使用があ
った場合には不可逆減磁の発生を許容し、発電機の設計
時に想定した所定の設計環境条件下においてのみ、不可
逆減磁の防止が達成されてもよい。また、設計条件下で
は許容しうる不可逆減磁しか発生せず、設計条件外で大
幅な不可逆減磁を発生する場合には、設計環境条件外に
おいてのみ不可逆減磁を防止するために電流制限が行わ
れてもよい。
【0012】例えば永久磁石の不可逆減磁の発生には温
度条件が影響する場合がある。この場合、不可逆減磁の
防止は、あらゆる温度条件下で達成されることが望まし
い。ただし、設計時に想定した使用温度範囲内において
のみ不可逆減磁の発生が防止されてもよい。さらには、
使用温度範囲外においてのみ不可逆減磁の発生が防止さ
れてもよい。
【0013】このような不可逆減磁の発生条件を検出し
て、電流制限を行うために、請求項2記載の構成を採用
することができる。請求項2記載の構成によると、永久
磁石の不可逆減磁に関連する状態量が検出され、電流制
限手段は、この検出された状態量に応じて電流制限を制
御する。このため、不可逆減磁を生じるおそれのある特
定条件下においてのみコイル電流を制限する構成や、不
可逆減磁の発生限界に追従してコイル電流を制限すると
いった構成を採用でき、コイル電流の制限に伴うコイル
本来の機能低下を最小限に抑えることができる。
【0014】なお、永久磁石の不可逆減磁に関連する状
態量としては、請求項3記載のように永久磁石の温度に
関連する状態量を採用することが望ましい。これによ
り、永久磁石のBーHカーブの温度による変動に対応し
てコイル電流を制限し、不可逆減磁の発生しやすい温度
条件において不可逆減磁を確実に防止することができ
る。また、永久磁石の温度は、永久磁石の温度を直接的
に検出する他に、永久磁石の温度を間接的に検出するこ
とで簡単な構成で所要の精度を満足することができる。
また、永久磁石の温度を、温度と関連する状態量から推
定することもできる。例えば、請求項4記載の構成のよ
うに発電機に装着されるレギュレータの温度、あるいは
請求項5記載の構成のように発電機の発電開始、すなわ
ち起動後の経過時間によって代用することができる。
【0015】本発明によると不可逆減磁が生じるおそれ
のある永久磁石を用いることができるが、永久磁石は発
電機が頻繁に使用される温度範囲においては不可逆減磁
を発生しにくい磁気的な特性を有することが望ましい。
ただし、低温状態において不可逆減磁を生じやすい永久
磁石を用いる場合には、請求項3に記載するように、低
温時には高温時よりも電流制限を強化して、低温時にお
ける不可逆減磁防止効果を強化することが好ましい。こ
の場合、電流制限が必要となる低温状態は、永久磁石の
磁気的特性や、永久磁石に加わる逆方向の外部磁界の強
度に応じて設定される。また永久磁石としては、発電機
の使用頻度の高い温度領域以下の低温状態において不可
逆減磁を生じる可能性がある永久磁石を選定することが
できる。例えば車両用発電機においては使用中の温度が
外気温度以上の比較的高温になることから外気温度以
下、たとえば60℃以下において電流制限を行う構成と
することができる。また、常温以下、たとえば0℃以下
としてもよい。さらには使用頻度の低い氷点下以下、あ
るいは稀な領域であるー20℃以下において電流制限を
行ってもよい。このような低温状態において電流制限を
行うように永久磁石を選定し、電流制限手段を設けるこ
とで、使用頻度が高い温度領域においては電流を制限す
ることなく発電機を動作させることができる。なお、こ
のような低温状態での電流制限は、低温状態において不
可逆減磁を生じやすくなる安価なフェライト磁石の選定
を可能とするので好適である。
【0016】また、高温状態において、不可逆減磁が生
じやすい永久磁石を用いる場合には、高温状態が検出さ
れるときに発電機のコイル電流を制限することが望まし
い。このような高温状態において電流制限を行うよう永
久磁石を選定し、電流制限手段を設けることで、使用頻
度の高い温度領域においては電流を制限することなく発
電機を動作させることができる。
【0017】なお、低温状態と高温状態との両方で電流
制限を行うよう構成してもよい。発電機は、請求項6記
載の構成とすることができる。ここでは、コイルとして
は、出力コイルと界磁コイルとが設けられ、すくなくと
もこれらコイルのいずれか一方が発生する磁界中に永久
磁石が置かれる。このような磁石併用型発電機において
は、出力コイルと界磁コイルとの少なくとも一方の電流
が制限される。
【0018】例えば、界磁電流を制限して界磁コイルの
起磁力により生じて永久磁石に作用する磁界を不可逆減
磁が生じる値未満に抑圧してもよく、出力電流を制限し
て出力コイルの起磁力により生じて永久磁石に作用する
磁界を不可逆減磁が生じる値未満に抑圧してもよく、あ
るいは両方の電流を制限して出力コイル及び界磁コイル
の両方の起磁力により生じて永久磁石に作用する磁界を
不可逆減磁が生じる値未満に抑圧してもよい。また、界
磁電流を制限して、出力コイルの起磁力により生じて永
久磁石に作用する磁界を間接的に抑圧してもよい。
【0019】さらに発電機は、請求項7記載の構成とす
ることができる。永久磁石は界磁鉄心の複数の界磁極の
極間隙間に発電に寄与する有効磁束を増大させる姿勢で
配設される。このような構成は、例えば、極間隙間の漏
れ磁束を低減することで達成でき、発電に寄与する有効
磁束を増加するので不可逆減磁状態を阻止しつつ出力向
上を図ることができる。なお、永久磁石は、複数の極間
隙間にそれぞれ配設してもよい。特にこのような極間隙
間には磁界方向に大寸法の永久磁石を採用するのが困難
であるので充分なスペースの部分に磁界方向に大寸法の
永久磁石を採用する場合に比べて永久磁石の不可逆減磁
が生じ易いので、本構成の電流制限効果は一層顕著とな
る。
【0020】なお、請求項6又は7記載の構成を採用し
た発電機においては、請求項8記載の構成を採用するこ
とができる。すなわち、界磁電流に関連する状態量を検
出することで、永久磁石が界磁コイルの磁界中に置かれ
る場合、あるいは永久磁石が出力コイルの磁界中に置か
れる場合、さらには永久磁石が両コイルの磁界中に置か
れる場合に永久磁石にかかる外部磁界の大きさを推定
し、電流制限の要否、あるいは電流制限の度合いを評価
し、電流制限手段が電流制限を行うことができる。この
ような界磁電流に相関を有する状態量としては、界磁電
流そのもの、あるいは界磁電流を制御するスイッチング
素子の駆動信号、そのデューティ比などを用いることが
できる。
【0021】発電機は請求項9記載の構成とすることが
できる。この構成では、コイルとして出力コイルが設け
られ、界磁束が永久磁石によって供給され、結果として
永久磁石は出力コイルの磁界中に置かれることとなる。
このような磁石式発電機においては、出力コイルの電流
が制限される。なお、請求項6〜9記載の構成において
は、出力コイルを備えるので、請求項10記載の構成を
採用することができる。すなわち、出力電流に関連する
状態量を検出することで、永久磁石が出力コイルの磁界
中に置かれる場合に永久磁石にかかる外部磁界の大きさ
を推定し、電流制限の要否、あるいは電流制限の度合い
を評価し、電流制限手段が電流制限を行うことができ
る。このような出力電流に相関を有する状態量として
は、出力電流そのもの、あるいは、請求項11記載に記
載されるように発電機の回転数を用いることができる。
さらには発電機回転数と界磁磁界の強さから、出力電流
を推定してもよく、界磁磁界の強さを界磁電流で代用し
てもよい。
【0022】さらに、請求項12記載のように本発明は
車両用発電機に用いて好適である。車両用発電機はその
使用温度範囲が広く、永久磁石の設置スペースも狭隘で
あるにも係わらず高出力化のために永久磁石に印加され
る外部磁界が大きいので、不可逆減磁が生じ易くそれに
よる出力低下が生じ易い。本発明によれば、多種類の発
電機の不可逆減磁を簡単な手段により確実、容易に防止
することができる。特に、小型高出力が求められ、しか
も過酷な使用環境下に置かれやすい車両用発電機におい
て本発明を適用することで、永久磁石によって得られる
高出力、高効率を、永久磁石の不可逆減磁を防止するこ
とで長期間にわたって持続することができる。
【0023】また本発明は請求項13記載の構成とする
こともできる。一般に、発電機のコイル、特に界磁コイ
ルや出力コイルにあってはその電流値を多くの要求に応
じて制御することが一般的に行われる。特に車両用発電
機においてはその使用温度範囲が広いことから、所定の
運転条件下において発電機の出力や駆動トルクに制限を
与えるために界磁電流に制限を与える場合がある。例え
ば、発電機の冷時の界磁コイル抵抗の減少に起因して界
磁電流が増大し、このため、冷時の駆動トルクが過大と
なるのを防止するために界磁電流を予めその熱時の最大
値程度に制限するなどのことが行われている。本発明の
不可逆減磁状態防止のための電流制限は、これらの出力
やトルクの制限のための電流制限に比較して更に低値に
まで制限を行う場合がある。これにより磁石の小型化が
可能となったり、熱時のIFの最大値をより大きく設定
できるので、熱時の出力の増大が可能となる。
【0024】本発明は特に、低温時に不可逆減磁が生じ
易くなるフェライト系の永久磁石において特に重要であ
る。フェライト系の永久磁石における低温時の不可逆減
磁を防止するためには、界磁電流は、熱時の界磁コイル
の抵抗値により規定される熱時最大界磁電流値未満、更
に好ましくはその90%未満に制限することが好まし
い。
【0025】なお、これらのコイル電流は発電機負荷の
要求に応じて調節されるのが通常である。本発明におけ
る不可逆減磁防止のための電流制限は、これら発電機負
荷の要求に応じた電流調節よりも優先されるべきであ
る。例えば、車両用発電装置においてはバッテリ電圧を
所定レベルに維持するように界磁電流を制御し得る電圧
調整装置が一般に用いられるが、本発明の電流制限手段
はこの電圧調整装置と一体に形成され、界磁電流を強制
的に所定の最大値に制限して不可逆減磁を防止するよう
に構成することができる。
【0026】さらに、本発明は請求項14記載の構成と
することにより、簡素な構成で電流値を所望値に制御で
き、また断続制御による界磁電流の脈動によりロ−タ磁
極を素早く昇温することができる。これによりロ−タ磁
極近傍に配置されてそれと熱的に結合されている永久磁
石を早期に昇温することができるので、たとえばフエラ
イト系磁石のように減磁し易い永久磁石を用いる場合に
は減磁防止のために発電機出力を抑制せねばならない期
間を短縮することができるという効果を生ずる。
【0027】本発明の請求項15記載の制御装置は、界
磁電流のデューティ比に関連する状態量に応じて界磁電
流制限値を不可逆減磁防止可能な値に設定し、界磁電流
を間この界磁電流制限値未満に規制する。これにより、
界磁電流による永久磁石の不可逆減磁を防止することが
できる。更に詳しく説明すると、ロータに永久磁石を併
設した場合、界磁コイルの磁界(永久磁石からみてその
残留磁界と反対の磁界(逆磁界))により永久磁石が不
可逆減磁を起こし、出力が低下してしまう場合が生じ
る。
【0028】この界磁コイルの上記逆磁界による不可逆
減磁を防止するには、最も不可逆減磁を生じやすい条件
でも不可逆減磁が生じることがないレベルにたとえば界
磁電流を制限すればよい。しかし、このようにすると十
分な出力が得られないという問題が生じる。そこで、本
構成では、永久磁石の不可逆減磁が生じる磁界強度がそ
の温度により変動する点に着目し、永久磁石の温度に関
連する状態量と、不可逆減磁を防止可能な界磁電流の値
(界磁電流制限値)との間の関係をあらかじめ記憶して
おき、この関係に基づいて、界磁電流がこの界磁電流制
限値以上とならないように制御する。これにより、界磁
電流による永久磁石の不可逆減磁を防止可能な範囲内で
界磁コイルに通電可能な界磁電流を増大して出力アップ
を実現する事ができる。
【0029】また、本構成では、上述した永久磁石の温
度に関連する状態量として、界磁電流断続用のスイッチ
手段のデューティ比を採用する。すなわち、永久磁石の
温度は永久磁石および界磁コイルが装着されたロータの
温度に強い相関をもち、ロータの温度は上記デューティ
比に相関を有するので、ロータ温度を検出するセンサを
新設することなく、簡素な構成で不可逆減磁を実現する
事ができる。
【0030】本発明の請求項16記載の制御装置は請求
項15記載の構成において更に、界磁コイルのインピ−
ダンスにより決定される界磁電流の増加率未満にデュー
ティ比の増加率を規制する。このようにすれば、デュー
ティ比に基づいて永久磁石温度を推定する場合に、デュ
ーティ比の増加が速くて実際の界磁電流の追従増加が遅
れる場合においても、デューティ比と永久磁石温度(界
磁電流により加熱される)との相関関係の時間的な遅延
を抑止して、界磁電流制限値の決定を正確に実施するこ
とができ、これにより、出力低下を抑止しつつ高精度の
不可逆減磁が実現する。
【0031】本発明の請求項17記載の制御装置は請求
項15または16記載の構成において更に、温度低下に
より不可逆減磁し易くなる安価なフェライト系磁石を永
久磁石として用いる場合でも、デューティ比が減少する
ほど界磁電流制限値を減少するので、出力低下を抑止し
つつ良好に不可逆減磁防止を実現することができる。更
に詳しく説明すると、デューティ比が小さく、界磁電流
が小さく、したがって永久磁石温度が低い場合にはそれ
以外の場合よりも界磁電流制限値を小さく設定すること
により、不可逆減磁を防止するわけである。
【0032】本発明の請求項18記載の制御装置は請求
項15記載の構成において更に、界磁電流制限値をデュ
ーティ比および界磁電流の両方に応じて調整する。この
ようにすれば、出力低下を抑止しつつ一層良好に不可逆
減磁防止を実現することができる。更に詳しく説明する
と、たとえばデューティ比と界磁電流値とを用いると、
ローターコイルの抵抗値の検出により、ロータ温度すな
わち永久磁石温度を推定することができるので、精度良
くかつ出力低下を抑止しつつ界磁電流を界磁電流制限値
以下に制御可能となる。
【0033】本発明の請求項19記載の制御装置は請求
項18記載の構成において更に、デューティ比と界磁電
流と界磁コイルの電圧降下とに基づいて(またはそれら
に関連する各状態量に基づいて)推定した界磁コイルの
推定温度に応じて界磁電流制限値を調整する。このよう
にすれば、出力低下を抑止しつつ一層良好に不可逆減磁
防止を実現することができる。
【0034】更に詳しく説明すると、これらの状態量を
検出すれば、一層正確にロータ温度すなわち永久磁石温
度を推定することができるので、より精度良く不可逆減
磁防止可能な界磁電流制限値を推定することができる。
本発明の請求項20記載の制御装置は請求項19記載の
構成において更に、温度低下により不可逆減磁し易くな
る安価なフェライト系磁石を永久磁石として用いる場合
でも推定温度が低下するほど界磁電流制限値を低下させ
るので、出力低下を抑止しつつ良好に不可逆減磁防止を
実現することができる。
【0035】本発明の請求項21記載の制御装置は請求
項17または20記載の構成において更に、制御手段の
作動開始時点における界磁電流制限値(初期値)は、発
電機の最低使用温度において永久磁石の不可逆減磁が生
じることがなく、かつ、所定回転数において発電電流が
出力可能な値に設定される。このようにすれば、上記し
た安価なフェライト系磁石において制御開始時点の永久
磁石温度が極めて低温であっても、不可逆減磁を確保し
つつ外部への発電出力が可能となる。
【0036】本発明の請求項22記載の制御装置は請求
項21記載の構成において更に、アイドル回転数以上の
回転数で外部への発電出力可能な範囲で界磁電流制限値
が設定される。このようにすれば、低温始動直後などで
も発電出力の確保と永久磁石の不可逆減磁防止とを両立
させることができる。
【0037】本発明の請求項23記載の制御装置は請求
項17、20、21、22のいずれかに記載の構成にお
いて更に、界磁電流制限値の最小値を熱時の最大界磁電
流値以下に設定する。更に具体的に説明すると、フェラ
イト系磁石では低温状態で不可逆減磁しやすくなるので
低温時の界磁電流制限値は最小値となる。本構成では、
この界磁電流制限値の最小値を熱時の最大界磁電流値未
満とするので、永久磁石が不可逆減磁しにくくなる熱時
における界磁電流制限値を増大して、熱時における発電
出力の増大を図ることができる。
【0038】本発明の請求項24記載の制御装置は請求
項15ないし23記載の構成において更に、界磁コイル
から永久磁石への熱伝達遅延に基づく永久磁石の温度上
昇遅れによる不可逆減磁の発生を抑止可能な範囲内に、
デューティ比の増加を制限する。更に詳しく説明する
と、フェライト系磁石では低温状態で不可逆減磁しやす
くなるので低温時のデューティ比は小さくなり、永久磁
石温度の増大とともにデューティ比の増大が可能とな
る。永久磁石は主として界磁コイルの抵抗発熱によるそ
の温度上昇に基づく熱伝達により加温されるので、界磁
コイルの温度上昇よりも永久磁石の温度上昇は遅延しす
る。
【0039】そこで、本構成では、少なくともデューテ
ィ比に基づいて推定される界磁コイルの温度上昇から上
記永久磁石の温度遅延を勘案した永久磁石の推定温度上
昇に対応する界磁電流制限値未満にデューティ比の増加
を抑制する。このようにすれば、発電出力低下を抑止し
つつ不可逆減磁防止の一層の向上を図ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の好適な態様を以下の実施
例により説明する。 (実施例1)本発明の発電装置を用いた車両用充電装置
の一例を図1〜図3を参照しつつ説明する。まず、車載
のエンジンによって駆動される車両用発電機1につい
て、図1及び図2を参照して説明する。
【0041】車両用発電機1は三相交流同期発電機であ
って、電機子コイルとしてのステータコイル(出力コイ
ル)6が巻装されたステータコア200の内周側にラン
デル型回転子201が回転自在に収容されている。この
ランデル型回転子201は、軸方向に隣接して回転軸2
02に嵌着されたフロントコア203及びリアコア20
4からなるフィールドコア(ロータコア)を有し、コア
203、204には界磁コイル7が巻装されている。複
数の爪状磁極(界磁極)205が、フロントコア203
の前端部から互いに周方向所定間隔を隔てて界磁コイル
7の外周側をリア方向へ突設されており、同様に、複数
の爪状磁極(界磁極)206が、リアコア204の後端
部から互いに周方向所定間隔を隔てて界磁コイル7の外
周側をフロント方向へ突設されている。界磁コイル7に
通電すると、爪状磁極205はN極に、爪状磁極206
はS極に磁化される。
【0042】両爪状磁極205、206は図2に示すよ
うに周方向に1/2ピッチずれて配置されており、更に
互いに隣接する両爪状磁極205、206の間の極間間
隙には永久磁石8がリング状のホルダプレート207に
径外方向への離脱を抑止されつつ介設されている。爪状
磁極205に近接する永久磁石8の表面はN極に磁化さ
れており、爪状磁極206に近接する永久磁石8の表面
はS極に磁化されている。なお、この実施例では、永久
磁石8はフェライト磁石で構成されている。界磁コイル
7にはMOSトランジスタ15で制御される界磁電流が
給電され、ステータコイル6の発電電圧は整流器9で整
流されてバッテリ4及び電気負荷5へ給電される。
【0043】2は界磁電流を断続制御してバッテリ電圧
を所定レベルに制御するための制御装置(レギュレー
タ)であって、励磁コイル駆動回路2a、電圧制御回路
2b、不可逆減磁防止回路2c、基準電圧発生回路2d
からなる。励磁コイル駆動回路2aにおいて、15は界
磁電流駆動用NチャンネルパワーMOSトランジスタ、
16は界磁電流検出用抵抗、23はフライホイルダイオ
ードであって、ハイサイドスイッチをなすMOSトラン
ジスタ15のドレインは整流器9の出力端に接続され、
そのソースは抵抗16及び界磁コイル7を通じて接地さ
れている。
【0044】電圧制御回路2bは、互いに直列に接続さ
れてバッテリ電圧を分圧する抵抗11、12と、それら
の接続点から出力されるバッテリ電圧の分圧(以下、バ
ッテリ電圧ともいう)を基準電圧Vref1と比較して
その結果を後述するアンドゲート14を通じてMOSト
ランジスタ15のゲートに出力するコンパレータ13と
からなる。アンドゲート14のもう一方の入力電圧がH
iであれば、このコンパレータ13の動作によりバッテ
リ電圧の分圧が基準電圧Vref1に一致するようにM
OSトランジスタ15が断続され、界磁電流が調節され
る。
【0045】基準電圧発生回路2dは、キースイッチ3
を通じて印加されたバッテリ電圧から基準電圧Vref
1、Vref2、Vref3を形成する定電圧回路であ
る。以下、本実施例の特徴をなす不可逆減磁防止回路2
cについて図3を参照して詳細に説明する。この不可逆
減磁防止回路2cは、後述するように界磁電流制限回路
部、高回転検出回路部、オアゲート22及びアンドゲー
ト14からなる。
【0046】上記界磁電流制限回路部は、差動アンプ1
7、ダイオード18、互いに並列接続されたコンデンサ
19及び抵抗20、コンパレータ21からなる。差動ア
ンプ17で増幅された界磁電流検出用抵抗16の電圧降
下すなわち界磁電流比例電圧のピーク値がダイオード1
8を通じてコンデンサ19に印加され、この界磁電流比
例電圧が減少した後、コンデンサ19にチャージされた
電荷は抵抗20を通じてそれらの時定数で放電する。す
なわち、ダイオード18、コンデンサ19及び抵抗20
は入力電圧を一時的に保持する一時ホールド回路を構成
している。
【0047】コンデンサ19の電位(界磁電流比例電
圧)はコンパレータ21により基準電圧Vref3と比
較され、上記界磁電流比例電圧が基準電圧Vref3よ
り大きい(界磁電流が所定値より大きい)場合には、コ
ンパレータ21はオアゲート22を通じてアンドゲート
14にLoを出力する。上記高回転検出回路部は、波形
整形用のインバータ24、コンデンサ25、ダイオード
26、コンデンサ27、抵抗28からなるf−V変換回
路とコンパレータ29とを有する。ステータコイル6の
所定の相出力端から出力される発電電圧は所定しきい値
を有するインバータ24で略2値パルス信号に波形整形
され、コンデンサ25でその立ち上がりエッジ及び立ち
下がりエッジが正、負パルス形状の微分信号に変換さ
れ、ダイオード26で正パルス形状の微分信号だけが抽
出され、コンデンサ27と抵抗28とからなる平滑回路
でこの正パルス形状の微分信号の整流直流成分が抽出さ
れてコンパレータ29に印加される。
【0048】発電機回転数に相当するコンデンサ27の
電位はコンパレータ29により基準電圧Vref2と比
較され、コンパレータ29は、コンデンサ27の電位が
基準電圧Vref2より低い場合にオアゲート22にL
oを出力し、コンデンサ27の電位が基準電圧Vref
2より高い場合にオアゲート22にHiを出力する。コ
ンデンサ27の電位すなわち発電機回転数は界磁電流が
一定の時、ステータコイル6の出力電流に正の相関を有
している。
【0049】オアゲート22は、発電機回転数及び界磁
電流がそれぞれ上記所定値を上回る場合にアンドゲート
14にLoを出力する。すなわち、界磁電流及び出力電
流がそれぞれ所定値以上となる場合に、MOSトランジ
スタ15をオフして界磁電流を制限し、出力電流及び界
磁電流の少なくとも一方が上記所定値を下回る場合にア
ンドゲート14にHiを出力して、MOSトランジスタ
15をコンパレータ13の出力により開閉してバッテリ
電圧が所定値となるように界磁電流を0〜100%の範
囲で自由に調節する。
【0050】上記説明したように、本実施例では、界磁
電流が基準電圧Vref2により規定される所定値を超
える場合で、かつ、回転数により規定される出力電流の
最大値が基準電圧Vref3により規定される所定値を
超える場合に、界磁電流を遮断して界磁電流が上記所定
値を超えないようにする構成を採用している。本実施例
における基準電圧Vref2、基準電圧Vref3の設
定方式について以下に説明する。
【0051】永久磁石8の不可逆減磁は、その永久磁石
8に加わる逆方向の電磁界の強さ、すなわちこの電磁界
を生じる所定の使用温度範囲における出力電流値及び界
磁電流値に依存し、出力電流は、界磁電流値及び回転数
に依存する。したがって、全使用領域で不可逆減磁が生
じない界磁電流の最大値に基準電圧Vref3を設定
し、基準電圧Vref2は、界磁電流がこの最大値であ
る場合において不可逆減磁を生じない範囲で最大の出力
電流を発生する回転数に対応する値に設定される。
【0052】このようにすれば、発電機回転数が低く、
出力電流が小さい場合には、出力電流による交差磁界に
より永久磁石8に不可逆減磁が生じることがないので、
界磁電流を制限することなく、最大限出力可能な出力電
流でバッテリ4を充電し、車両用電気負荷5に給電する
ことができる。これに対して、発電機回転数が所定レベ
ルを超え、出力可能な出力電流が大きくなり、この出力
電流による交差磁界により永久磁石8に不可逆減磁が生
じ易くなると予測される場合には界磁電流をこの最大出
力電流値及び使用温度範囲という条件下でも不可逆減磁
が生じないレベルに制限して界磁電流による磁界を減少
させるとともに、出力電流を減少させて出力電流による
磁界を減少させて永久磁石8の不可逆減磁を確実に防止
することができる。
【0053】なお、永久磁石8は、本実施例では、もし
この電流制限を行わない場合には、上記使用温度範囲、
界磁電流及び出力電流がそれぞれ所定レベル以上となる
場合に不可逆減磁を発生するように作製されているもの
とする。この実施例の電流制限によれば、永久磁石8の
設計自由度が格段に増大する効果も奏することができ
る。
【0054】永久磁石8としてフェライト系磁石が採用
されることが好ましい。フェライト系磁石はたとえば室
温以下、もしくは氷点下以下、更に氷点下20℃以下と
いうような低温下において不可逆減磁が生じ易くなる
が、冬季や寒冷時での使用を考慮すると上記使用温度範
囲は少なくとも−40℃〜200℃の温度範囲を含むべ
きである。本実施例によれば回路定数(ここでは基準電
圧Vref2や基準電圧Vref3)の調節だけで不可
逆減磁の電流制限量を容易に調節することもできる。 (実施例2)他の実施例を図4を参照して説明する。
【0055】この実施例の回路は、実施例1の不可逆減
磁防止回路2cを不可逆減磁防止回路2eに置換したも
のである。なお、基準電圧発生回路2dは、基準電圧V
ref1、Vref3、Vref4、Vref5と定電
源電圧Vccとを発生している。不可逆減磁防止回路2
eは、後述するように温度検出回路部、高回転検出回路
部、発電開始後経過時間検出回路部、発振回路104、
オアゲート105及びアンドゲート14からなる。
【0056】上記温度検出回路部は、カソードが接地さ
れ、定電源電圧Vccがアノードに抵抗101を通じて
印加される接合ダイオード102からなる。温度に負の
相関をもつそのアノード電位はコンパレータ103にて
基準電圧Vref4と比較される。ダイオード102の
温度が所定温度まで上昇し、そのアノード電位が基準電
圧Vref4より小さくなればコンパレータ103はH
iをオアゲート105に出力する。ダイオード102を
もつレギュレータ2は車両用発電機1のハウジングに固
定されており、車両用発電機1の発電開始により生じる
鉄損や銅損により永久磁石8が高温となる状態がある程
度続くと、レギュレータ2内のダイオード102の温度
も高温となり、コンパレータ103の出力電圧がLoか
らHiに変化する。すなわち、ダイオード102は永久
磁石8の温度をやや時間遅れを伴って検出する。
【0057】上記高回転検出回路部の構成及び動作は実
施例1と同じであるので説明を省略する。上記発電開始
後経過時間検出回路部は、上記高回転検出回路部のコン
デンサ27の電位を基準電圧Vref5と比較するコン
パレータ106を有し、コンパレータ106の出力端は
互いに直列接続された抵抗107とコンデンサ108と
を通じて接地されている。これら抵抗107及びコンデ
ンサ108は積分回路を構成しており、コンデンサ10
8の高位端はコンパレータ106の出力電圧の積分電圧
をオアゲート105へ出力している。この積分回路は遅
延回路であって、コンデンサ27の電位がコンパレータ
106の基準電圧Vref5よりも高くなれば、コンパ
レータ106は発電が開始されたと判定してコンデンサ
108を充電し、コンデンサ108の電位はそれから所
定の遅延時間が経過するまでオアゲート105にLoを
出力し、その後、オアゲート105にHiを出力する。
【0058】発振回路104は所定の周期の矩形波パル
ス電圧をオアゲート105に出力する。したがって、オ
アゲート105はコンパレータ103、29がLoを出
力し、コンデンサ108の電位がオアゲート105の入
力端におけるLoレベルである状態においてのみ、アン
ドゲート14に上記矩形波パルス電圧を出力し、その結
果、たとえコンパレータ13の出力がHiであっても、
MOSトランジスタ15のデューティ比はこの矩形波パ
ルス電圧のデューティ比に制限されることになる。
【0059】結局、コンパレータ103はダイオード1
02で検出する永久磁石8の温度が所定温度未満のとき
にLo(界磁電流制限信号)を出力してオアゲート10
5に界磁電流の制限を許可し、コンパレータ29は高回
転時すなわち出力電流が所定値以上大きくなる可能性が
生じる場合にLo(界磁電流制限信号)を出力してオア
ゲート105に界磁電流の制限を許可し、コンデンサ1
08は発電開始から所定の遅延時間だけオアゲート10
5の入力論理レベルとしてのLo(界磁電流制限信号)
を出力してオアゲート105に界磁電流の制限を許可す
る。
【0060】すなわち、この実施例では、ダイオード1
02で検出した永久磁石8の温度(特に変化が遅い発電
開始前の温度)が所定温度未満となっており(発電開始
前に低温であり)、回転数が所定値以上で出力電流が所
定値以上大きくなる可能性があり、更に、発電開始から
所定時間経過するまでの間であるという条件が全て満足
される場合にのみ界磁電流の制限を行っている。発電開
始から所定時間経過後は界磁電流制限を行わないのは、
発電開始から所定時間経過後はフェライト系磁石である
永久磁石8の温度は充分に上昇し、その磁気特性が不可
逆減磁しにくい状態となるので界磁電流制限が不要とな
るためである。
【0061】したがって、本実施例では、ダイオード1
02の電圧及びコンデンサ108の電圧が永久磁石8の
温度に関連する状態量を構成し、オアゲート105の入
力電圧の出力反転しきい値電圧値が上記所定時間時間経
過を判別するためのコンデンサ8の電圧を判別するため
のしきい値(出力電流、界磁電流が最大である場合に不
可逆減磁発生が生じる値より不可逆減磁が発生しにくい
方向へ所定値だけ大きい値)となる。
【0062】本実施例によれば、発電開始後の所定遅延
時間内であって、しかも、ダイオード102が低温であ
り(前回の発電による温度上昇から時間が経過してお
り)、更に、回転数が所定値以上となる(出力電流が所
定値以上大きくなる可能性が生じる)場合においてのみ
上記界磁電流制限を実施するので、現実に永久磁石8の
不可逆減磁が発生する可能性がある限られた条件にだけ
界磁電流制限を行うことができ、大出力運転が可能な発
電機運転条件範囲を拡大することができる。又は、寒冷
値での始動時などを想定して不可逆減磁が発生しないよ
うに永久磁石8を特別に設計する必要がない。
【0063】なお、上記した抵抗107及びコンデンサ
108による遅延回路の遅延時間は1〜2分程度に設定
される。これは通常のフェライト磁石を用いた発電機に
おいて発電開始からこの程度の時間が経過すると、フェ
ライト磁石の温度は銅損や鉄損などにより充分高くな
り、界磁電流制限の必要性が減少するからである。本実
施例において、基準電圧Vref4は、ダイオード10
2の温度が20℃に相当するように設定される。このよ
うにすれば、発電開始前に永久磁石8の温度がこの温度
に近い温度にある場合に上記遅延回路の出力を待たずに
界磁電流制限を抑止できる。
【0064】基準電圧Vref4は単に回転数があるレ
ベル(ここでは基準電圧Vref2に相当する回転数よ
り小さいレベル)に達したかどうか、すなわち、発電が
開始されたかどうかを判定できるレベルであればよい。 (実施例3)他の実施例を図5の回路図及び図6のフロ
ーチャートを参照して説明する。この実施例では、レギ
ュレータ2の主要部をマイコン300、マルチプレクサ
301、A/Dコンバータ302、CMOSインバータ
303で構成するとともに、永久磁石8をネオジウム系
磁石とした点が異なっている。
【0065】抵抗101とダイオード102とを直列接
続した温度検出回路(温度センサ)は実施例1で述べた
のと同じである。この温度検出回路の出力電圧からなる
温度Tは、抵抗11、12からなるバッテリ電圧分圧回
路の出力電圧(バッテリ電圧ともいう)Vb、出力コイ
ル6から出力される1相の発電電圧Vとともにマルチプ
レクサ301、A/Dコンバータ302を介してマイコ
ン300に入力される。
【0066】上記マイコン300の動作を図6のフロー
チャートを参照して説明する。ステップ100では、発
電電圧V、バッテリ電圧Vb、温度T、を読み込む。こ
の実施例では、マルチプレクサ301を用いてマイコン
300からの選択信号により発電電圧V、バッテリ電圧
Vb、温度Tを短期間にデジタル信号として順番にマイ
コン300に読み込んでいる。なお、ステップ100を
短い周期で定期的に実行される割り込みルーチンとし、
順次得た信号によりこれら発電電圧V、バッテリ電圧V
b、温度Tの平均値を求めて高周波ノイズを低減するこ
とも可能である。
【0067】次のステップ102では、求めた発電電圧
V、バッテリ電圧Vbから出力電流を求める。詳しく説
明すると、発電電圧を抵抗11、12の抵抗比率で分圧
した電圧(以下、発電電圧Vという)とバッテリ電圧V
bとの差(V−Vb)は、発電電圧Vがバッテリ電圧V
bよりも所定値(例えば0.65V)以上大きい場合に
は、整流器9のハイサイド側(上アーム)のダイオード
の電圧降下とライン310の電圧降下の和に等しく、差
(V−Vb)は発電機1の出力電流Iに大きな相関を有
する。したがって、予めこの関係をメモリにテーブルと
して記憶しておけば、検出した差(V−Vb)から出力
電流Iをサーチすることができる。
【0068】次のステップ104では、求めた温度Tと
出力電流Iとからこの時の不可逆減磁発生電流値に相当
するMOSトランジスタ15のデューティ比を求める。
詳しく説明すると、不可逆減磁は、出力電流Iによる磁
界と界磁電流IFによる磁界とのベクトル合成磁界が温
度Tの関数である永久磁石8の不可逆減磁発生磁界値を
超える場合に発生するので、出力電流Iと、温度Tと、
界磁電流の不可逆減磁発生電流値に相当するMOSトラ
ンジスタ15のデューティ比Dmaxとの関係を予めメ
モリにテーブルとして記憶しておき、このテーブルに出
力電流Iと温度Tとを入力してデューティ比Dmaxを
サーチすればよい。
【0069】次のステップ106では、バッテリ電圧V
bがその調整電圧である基準電圧Vref1より小さい
かどうかを調べ、小さければデューティ比DをDma
x’=Dmax−ΔDにセットし、小さくなければデュ
ーティ比Dを0にセットして、ステップ112にてデュ
ーティ比Dを所定のレジスタに出力する。ΔDは適宜設
定される。なお、このマイコンは、上記レジスタにセッ
トされたデューティ比Dで所定のキャリヤ周波数のPW
M信号をMOSトランジスタ15のゲートに出力してい
る。
【0070】このようにすれば、不可逆減磁が発生する
電流値より常に少しだけ小さい範囲で界磁電流制御を行
うことが可能となる。 (変形態様)上記実施例では、ランデル型界磁の爪状磁
極間の極間隙間に永久磁石8を介設した磁石併用型発電
機を用いたが、本発明はその他、各種構造の磁石併用型
発電機に適用することができる。
【0071】例えば、本発明は、永久磁石型の界磁と界
磁コイル型の界磁とを回転軸に軸方向へ隣接して固定
し、これら両方の界磁が作る界磁束と共通の出力コイル
とがほぼ独立に鎖交する界磁タンデム配置構造の発電機
にも適用することができる。この界磁タンデム配置構造
の発電機においても、界磁電流を変化させれば出力電流
が変化してこの出力電流により永久磁石に作用する外部
磁界を制御できるので、上記と同様の作用効果を奏する
ことができる。
【0072】上記各実施例の他、界磁電流だけを検出し
てこの界磁電流を不可逆減磁状態を生じない所定のしき
い値以下に制限したり、出力電流だけを検出してこの出
力電流を不可逆減磁状態を生じない所定のしきい値以下
に制限したり、永久磁石8の温度を検出又は推定してそ
の温度が所定レベル以下の場合にのみ電流制限を行うと
いった種々の電流制限方式を採用できることは当然であ
る。
【0073】また、上記実施例では、不可逆減磁を防止
するための電流制限について説明したが、他の界磁電流
制限技術などと組み合わせて用いることができる。例え
ば界磁電流を熱的の最大の通電可能電流以下に制限する
技術や、起動的の界磁電流を制限する技術と組み合わせ
て用いることができる。 (実施例4)他の実施例を図7を参照して説明する。
【0074】この実施例は、磁石式発電機の出力電流の
制限によりこの磁石式発電機の界磁をなす永久磁石(図
示せず)の不可逆減磁を防止するものであって、300
はその不可逆減磁防止回路である。磁石式発電機の出力
コイル6から出力された出力電流は三相全波整流器9で
全波整流された後、npnエミッタホロワトランジスタ
301及び逆電圧保護ダイオード302を通じてバッテ
リ4及び車両負荷5に給電される。
【0075】303〜306はダイオード302の電圧
降下を分圧して検出するものであり、この電圧降下の分
圧は差動アンプ307で増幅されてコンパレータ308
にて所定の基準電圧Vref6と比較され、その比較結
果は出力を安定させるRCローパスフィルタ309を経
てエミッタ接地のnpnトランジスタ310のベースに
入力され、その結果、トランジスタ310はトランジス
タ301のベース電位を制御してそれを断続する。31
1はトランジスタ301へベース電流を給電するための
抵抗であり、312、313は動作条件を設定するため
の抵抗であり、2dは差動アンプ307及びコンパレー
タ308に電源電圧を給電するための定電圧回路であ
る。
【0076】ダイオード302の電圧降下は出力電流I
aに正の相関をもつので、出力電流Iaが基準電圧Vr
ef6で規定される所定レベルを超えればコンパレータ
308はローレベルを出力し、トランジスタ310をオ
ンし、その結果、トランジスタ301はオフし、出力電
流Iaはローパスフィルタ309により規定されるある
期間、遮断される。
【0077】このようにすれば、界磁極を構成する永久
磁石の保持力に比較して出力コイル6の起磁力が大きい
場合において、又はなんかのトラブル(例えば短絡)に
より大出力電流が流れようとし、それにより大きな交差
磁界が生じて不可逆減磁が生じようとしても、それを防
止することができる。なお、上記回路において、RCロ
ーパスフィルタ309を省略することは可能であり、更
にはトランジスタ301、ダイオード302を省略し、
トランジスタ301を断続する代わりに、三相全波整流
器9のダイオードの一部又は全部をトランジスタに置換
してそれらを断続するようにしてもよい。
【0078】更に、永久磁石8の温度を検出し、この温
度と出力電流Iaとにより出力電流Iaの制御を行うこ
とも可能である。 (実施例5)他の実施例を図8〜図12を参照して説明
する。この実施例は、図5の構成の一部を変更したもの
であり、図3または図4で説明した回路を用いて、コン
パレ−タ17で検出された界磁電流に相当する電圧、コ
ンデンサ27の端子間に現れる回転数に相当する電圧、
ダイオ−ド102の端子間に現れる温度に相当する電圧
を検出し、これらの電圧を、アナログマルチプレクサ3
01a、A/Dコンバ−タ302を通じてマイクロコン
ピュータ300に一定期間ごとに順次入力し、マイクロ
コンピュータ300が電流増幅用のインバ−タ303を
通じてMOSトランジスタ15を断続して界磁電流を制
御する構成となっている。
【0079】マイクロコンピュータ300の具体的な制
御動作を図9のフロ−チャ−トを参照して説明する。ま
ず、ステップ200では、バッテリ電圧Vb、温度T、
発電機の回転数Na、界磁電流IFを読み込む。次のス
テップ202では、読み込んだ温度Tおよび回転数Na
をあらかじめ記憶するテ−ブルに入力して許容最大界磁
電流IFmaxを求める。ここで、許容最大界磁電流I
Fmaxは、この温度T、回転数Naの条件下において
不可逆減磁が生じない界磁電流IFの限界値すなわち制
限IFより小さく設定された界磁電流値を意味する。
【0080】次のステップ204では、界磁電流IFと
許容最大界磁電流IFmaxとを比較し、界磁電流IF
が許容最大界磁電流IFmaxより大きければ、界磁電
流IFをPWM制御するトランジスタ15のデューティ
比をバッテリ電圧Vbの値にかかわらず所定量だけ低下
させ(S210)、それ以外の場合には、バッテリ電圧
Vbと所定の基準電圧Vrefとを比較し(S20
6)、バッテリ電圧Vbが基準電圧Vrefより大きい
場合に上記デューティ比を低下させ(S210)、それ
以外の場合にはトランジスタ15のデューティ比を増加
させる(S208)。
【0081】以下、上記ル−チンを繰り返し実行して、
繰り返し観測される永久磁石温度とほぼみなせる温度T
および回転数Naの条件下において不可逆減磁が生じな
い界磁電流IFの値(すなわち許容最大界磁電流IFm
ax)以下に、界磁電流IFを維持するので、時間と共
に変動する許容最大界磁電流IFmaxの値に追従して
界磁電流IFの制限量を変更することができ、必要最小
限の界磁電流IFの制限により不可逆減磁防止を実現す
ることができる。
【0082】上記制御の一例として、回転数Naが30
00rpm一定で、周温度が25℃、−20℃、−40
℃とした場合における発電機始動(キ−オン)後の経過
時間tと、許容最大界磁電流IFmaxおよび制限IF
との関係の推移を示すタイミングチャ−トを図10に示
す。永久磁石8の素材はフェライトである。許容最大界
磁電流IFmaxの破線および一点鎖線は界磁電流IF
の制限を行っている状態を示す。
【0083】上記制御の他例として、周温が−40℃一
定で、回転数Naが1500、3000rpmとした場
合における発電機始動(キ−オン)後の経過時間tと、
許容最大界磁電流IFmaxおよび制限IFとの関係の
推移を示すタイミングチャ−トを図11に示す。永久磁
石8の素材はフェライトである。許容最大界磁電流IF
maxの破線および一点鎖線は界磁電流IFの制限を行
っている状態を示す。
【0084】なお、永久磁石8は、キ−オン後の時間経
過と共に発電機1の発熱により加温されるので、周温が
低くてもキ−オンから所定時間経過後は界磁電流IFの
制限は不要となる。また、低温時の界磁電流IFの制限
量を大きく設定すれば、熱時の界磁電流IFを大きく設
定できるので、永久磁石8を小型化したり熱時の出力を
増大したりすることができる。ただし、この場合におい
ても、アイドル回転数で発電機がバッテリ5へ発電電流
を出力できる値以上に界磁電流IFを設定する必要があ
る。
【0085】この点について、発電機の回転数Naとそ
の最大出力電流Imaxとの関係を示す図12を参照し
て更に詳細に説明する。L1は上記不可逆減磁防止制御
を行った場合の熱時ここでは25℃における回転数Na
と最大出力電流Imaxとの関係を示し、L2は上記不
可逆減磁防止制御を行った場合の冷時ここでは−20℃
における回転数Naと最大出力電流Imaxとの関係を
示し、L3は上記不可逆減磁防止制御を行わない場合の
熱時における回転数Naと最大出力電流Imaxとの関
係を示し、L4は上記不可逆減磁防止制御を行わない場
合の冷時における回転数Naと最大出力電流Imaxと
の関係を示す。
【0086】図12から以下のことがわかる。すなわ
ち、上記不可逆減磁防止制御を行わない場合には、減磁
し易い高回転かつ冷時の減磁を防止するために、この時
のL4の値がL2を超えない必要がある。その結果、低
回転かつ冷時の出力は制御を行う場合より低下すること
になる。更に、熱時には、温度上昇によるコイル抵抗損
失の増大により一層、出力が低下する。上記不可逆減磁
防止制御の実施によりこれらの問題を解消できることが
理解される。 (実施例6)本発明の発電装置の他の実施例を図13に
示す回路図を参照して説明する。
【0087】この実施例は、図8に示す実施例5の回路
構成から、温度検出用のダイオード102および抵抗1
01と、回転数検出用のインバータ24、コンデンサ2
5、27、ダイオード26および抵抗28を省略したも
のである。なお、永久磁石8としてはフェライト系磁石
が用いられる。この回路の動作を図14に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0088】まずステップ301で初期設定し、トラン
ジスタ15のデューティ比(Fduty)を25%に設
定した後、次のステップ302でバッテリ電圧Vbを読
み込む。なお、トランジスタ15のPWM制御のキャリ
ヤ周波数は十分に高い値に設定されており、図15に示
すように、トランジスタ15のゲ−ト制御電圧Vcおよ
び界磁コイル電圧Vrは界磁電流IFの変化に対して十
分高く設定されている。また、このデューティ比は、所
定の低温始動時たとえばー40℃でも不可逆減磁を生じ
ない値に設定されている。
【0089】次のステップ303では、所定の調整電圧
Vregとの差に比例定数k1を掛けてデューティ比の
第一補正量ΔFduty1を算出する。次に、現在のデ
ューティ比Fdutyに対応する界磁電流制限値(制限
IF)をあらかじめ記憶する変換テ−ブルから求める
(S304)。上記した変換テ−ブルにおけるデューテ
ィ比Fdutyと制限IFとの関係について以下に説明
する。
【0090】界磁電流の平均値をIF、その最大値をI
Fmax、Vrを界磁コイルの電圧降下、rを界磁コイ
ルの抵抗値、roを20℃のときの界磁コイルの抵抗
値、tを温度とする時、下記の2式が成立する。 IF/Fduty=IFmax=Vr/r r=ro・(234.5+t)/(234.5+20) 一方、フェライト系磁石の温度と制限IFとの関係は、
下記の式で表される。
【0091】制限IF=0.06・t+4.8 これらの式から、制限IFは、 制限IF=(15.27/ro・Vr・Fduty+
(9.27/2)2−9.27/2 となり、制限IFはデューティ比Fdutyの関数とな
ることがわかる。
【0092】次に、現在の界磁電流値IFをコンパレー
タ17から検出し(S305)、現在の界磁電流値IF
と制限IFとを比較し(S306)、界磁電流値IFが
大きければ、ステップ307にて両者の差に比例定数k
2を掛けてデューティ比の第二補正量ΔFduty2を
算出した後、ステップ309へ進む。そうでなければデ
ューティ比から第一補正量ΔFduty1を減算して界
磁電流値IFの低下を図る(S308)。
【0093】ステップ309では、上記第一補正量ΔF
duty1と第二補正量ΔFduty2とを比較し、そ
の大きい方を選択してデューティ比Fdutyから減算
して次回のデューティ比Fdutyを算出し、この新し
いデューティ比Fdutyでトランジスタ15を駆動す
る(S310)。この制御動作の特徴を以下に説明す
る。
【0094】この制御では、制限IF(不可逆減磁防止
可能な界磁電流値)を、現在のデュ−ティ比Fduty
から推定する構成を採用しているので(S304)、温
度変化に応じて変動する制限IFを正確かつ簡素な方法
で求めることができる。また、現在の界磁電流値IFが
制限IFより大きい場合に、第一補正量ΔFduty
1、第二補正量ΔFduty2のうち大きい方の値だけ
現在のデューティ比Fdutyから減算して、界磁電流
IFの低下を図る。ここで、第一補正量ΔFduty1
はバッテリ電圧と調整電圧との差に基づく補正量であ
り、バッテリ電圧を調整電圧に一致させるための補正量
である。また、第二補正量ΔFduty2は界磁電流I
Fと制限IFとの差に基づく補正量であり、界磁電流I
Fを制限IF未満にするための補正量である。
【0095】したがって、この実施例によれば、バッテ
リ電圧を調整電圧に一致させるための補正量が、界磁電
流IFを制限IF未満とするのに十分であれば、バッテ
リ電圧を調整電圧に一致させる制御をそのまま行うとと
もに、バッテリ電圧を調整電圧に一致させるための補正
量が、界磁電流IFを制限IF未満とするのに不十分で
あれば、バッテリ電圧を調整電圧に一致させるための補
正制御を優先して実施することができるので、不可逆減
磁の防止可能な範囲内でバッテリ電圧を調整電圧になる
べく一致させることができる。
【0096】図16は、デューティ比Fdutyと界磁
電流IFと制限IFと温度との関係を示す特性図であ
る。ただし、界磁コイルの電圧降下Vrを12V、界磁
コイルの20℃の抵抗roを2.3オ−ムとする。図1
6に示すように、デュ−ティ比Fdutyが小さくなる
ほど、すなわち、低音となるほど、制限IFが低く設定
されていることがわかる。
【0097】図17は、本実施例の制限IF調整を実施
する場合(a)と実施しない場合(b)とにおける発電
機始動後の経過時間と発電機の最大出力電流との関係を
示すタイミングチャ−トを示す。ただし、周温を−40
℃、発電機回転数を5000rpmとする。図17か
ら、この実施例の制限IF調整を実施しない場合には、
発電機始動時における不可逆減磁を防止するために、こ
の時の制限IF未満に界磁電流値IFの最大値が制限さ
れ、その結果として発電機出力(A)はそれに対応した
値以下に制限されてしまう。
【0098】一方、この実施例の制限IF調整を実施す
る場合には、制限IFは界磁コイルの発熱によるロ−タ
温度の上昇につれて増大するので、制限IFの時間的な
増大に応じて制限IF未満の範囲内で界磁電流IFを増
大することができ、その分だけ発電機出力を増大するこ
とができることがわかる。この利点は、発電機が始動し
てから数分後には得られる定格出力を大幅に増大できる
ことである。ちなみに、図17における発電機出力の時
間的な低下傾向は、界磁コイルの温度上昇に起因するも
のである。 (実施例7)本発明の発電装置の他の実施例を図18に
示すフロ−チャ−トを参照して説明する。
【0099】この実施例は、図13に示す実施例6の回
路構成において、制御方式を図14に示す方式から一部
変更したものであり、以下、変更点を主に説明する。更
に詳しく説明すると、図14のステップ304における
デューティ比Fdutyだけに基づいて制限IFを求め
る代わりに、ステップ401〜403に置換したもので
ある。
【0100】まず界磁コイルの抵抗値rを算出する(S
401)。算出式は以下の通りである。 r=Vr/IF/Fduty 次に、算出した界磁コイルの抵抗値rとあらかじめ記憶
するその20℃における抵抗値roから、界磁コイルの
温度tを算出する(S402)。算出式は以下の通りで
ある。
【0101】 r=ro・(234.5+t)/(234.5+20) 次に、ステップ402で求めた界磁コイルの温度(すな
わちロ−タ温度)tから、フェライト系磁石における温
度と制限IFとの関係をあらかじめ記憶する変換テ−ブ
ルを用いて、制限IFを決定する。この制御動作の特徴
を以下に説明する。
【0102】この制御では、制限IF(不可逆減磁防止
可能な界磁電流値すなわち界磁電流制限値)を、界磁コ
イルの抵抗値から推定したその温度に基づいて決定する
構成を採用しているので、温度変化に応じて変動する制
限IFを一層正確かつ簡素な方法で求めることができ
る。図19は、デューティ比Fdutyと界磁電流IF
と温度との関係を示す特性図である。ただし、界磁コイ
ルの電圧降下Vrを12V、界磁コイルの20℃の抵抗
roを2.3オ−ムとする。
【0103】図20は、この実施例で用いたフェライト
系磁石における磁石温度と制限IFとの関係を示す特性
図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の発電装置に用いた車両用発電機の軸
方向断面図である。
【図2】図1の発電機の要部斜視図である。
【図3】実施例1の発電装置の回路図である。
【図4】実施例2の発電装置の回路図である。
【図5】実施例3の発電装置の回路図である。
【図6】図5のマイコン300の制御動作を示すフロー
チャートである。
【図7】実施例4の発電装置の回路図である。
【図8】実施例5の発電装置の回路図である。
【図9】実施例5のマイコン300の制御動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】実施例5の制御における発電機始動(キ−オ
ン)後の経過時間tと、許容最大界磁電流IFmaxお
よび制限IFとの関係の推移を示すタイミングチャ−ト
である。
【図11】実施例5の制御における発電機始動(キ−オ
ン)後の経過時間tと、許容最大界磁電流IFmaxお
よび制限IFとの関係の推移を示すタイミングチャ−ト
である。
【図12】実施例5の制御における回転数と最大出力と
の関係を示す特性図である。
【図13】実施例6の発電装置の回路図である。
【図14】実施例6のマイコン300の制御動作を示す
フローチャートである。
【図15】実施例6の制御におけるトランジスタ15の
ゲ−ト制御電圧と界磁電流IFと界磁コイルの電圧降下
Vrとの関係を示すタイミングチャ−トである。
【図16】実施例6の制御におけるIFと制限IFとデ
ューティ比Fdutyとの関係を示す特性図である。
【図17】実施例6の制御における制限IF調整を実施
する場合(a)と実施しない場合(b)とにおける発電
機始動後の経過時間と発電機の最大出力電流との関係を
示すタイミングチャ−トである。
【図18】実施例7のマイコン300の制御動作を示す
フローチャートである。
【図19】実施例7の制御におけるデューティ比Fdu
tyと界磁電流IFと温度との関係を示す特性図であ
る。
【図20】実施例7の制御におけるフェライト系磁石に
おける磁石温度と制限IFとの関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1は車両用発電機、2はレギュレータ、 2aは励磁コ
イル駆動回路、2bは電圧制御回路、2c、2eは不可
逆減磁防止回路(検出手段及び電流制限手段)、8は永
久磁石である。
フロントページの続き (72)発明者 浅田 忠利 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 石川 博章 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 丸山 敏典 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通電電流を制御可能なコイルと、このコイ
    ルに生じる磁界中に配設される永久磁石とを有する発電
    機と、 前記コイルに生じる電流を制限して前記永久磁石の不可
    逆減磁の発生を防止する範囲内に前記磁界を制限する電
    流制限手段とを備えることを特徴とする発電装置。
  2. 【請求項2】前記永久磁石の不可逆減磁の発生に関連す
    る状態量を検出する検出手段を備え、前記電流制限手段
    は前記状態量に基づいて電流を制限することを特徴とす
    る請求項1記載の発電装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、前記状態量として前記永
    久磁石の温度に相関を有する状態量を検出する手段を含
    み、低温時は高温時に比べ前記電流の制限を増大するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の発電装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段は、前記状態量として前記発
    電機に固定されたレギュレータの温度を検出する手段を
    含むことを特徴とする請求項3記載の発電装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段は、前記状態量として前記発
    電機の発電開始後の時間を検出する手段を含むことを特
    徴とする請求項3又は4記載の発電装置。
  6. 【請求項6】前記コイルは、出力コイルと、この出力コ
    イルに出力電流を生じさせる磁束を発生する界磁コイル
    とを備え、 前記永久磁石は、前記両コイルの少なくとも一方が発生
    する磁界中に配設されていることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の発電装置。
  7. 【請求項7】前記発電機は、前記界磁コイルにより磁化
    されるとともに互いに隣接しつつ極性交互に配設された
    複数の界磁極を有し、前記永久磁石は前記界磁極から出
    て前記出力コイルに出力電流を発生させる有効磁束を増
    大させることを特徴とする請求項6記載の発電装置。
  8. 【請求項8】前記検出手段は、前記状態量として前記界
    磁コイルに流れる界磁電流に相関を有する状態量を検出
    する手段を含むことを特徴とする請求項6又は7記載の
    発電装置。
  9. 【請求項9】前記コイルは、出力コイルを備え、 前記永久磁石は前記出力コイルに出力電流を生じさせる
    界磁束を発生することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の発電装置。
  10. 【請求項10】前記検出手段は、前記状態量として前記
    出力電流に相関を有する状態量を検出する手段を含み、 前記電流制限手段は、前記出力電流の増大時に前記電流
    制限を強化することを特徴とする請求項6乃至9のいず
    れかに記載の発電装置。
  11. 【請求項11】前記検出手段は、前記状態量として前記
    発電機の回転数を検出する手段を含み、 前記電流制限手段は、前記回転数の増大時に前記電流制
    限を強化することを特徴とする請求項10記載の発電装
    置。
  12. 【請求項12】前記発電機は、車両用発電機であること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれか記載の発電装
    置。
  13. 【請求項13】前記電流制限手段は、前記発電機の熱時
    の最大界磁電流値未満に前記コイルとしての界磁コイル
    に通電される界磁電流を制限することを特徴とする請求
    項1乃至12のいずれか記載の発電装置。
  14. 【請求項14】前記コイルとしての界磁コイルと、前記
    界磁コイルへ通電される界磁電流を断続するスイッチン
    グ手段とを備え、前記電流制限手段は、前記界磁電流を
    制限することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか
    記載の発電装置。
  15. 【請求項15】前記コイルとしての界磁コイルと、前記
    界磁コイルへ通電される界磁電流を断続するスイッチン
    グ手段と、前記スイッチング手段のデューティ比を制御
    して前記発電機の出力電圧を所定値に制御する制御手段
    と、前記界磁電流および前記デューティ比に関連する状
    態量を検出する検出手段とを備え、 前記電流制限手段は、少なくとも前記デューティ比に関
    連する状態量に応じて設定された不可逆減磁防止可能な
    所定の界磁電流制限値未満に前記界磁電流を規制するこ
    とを特徴とする請求項2記載の発電装置。
  16. 【請求項16】前記電流制限手段は、前記界磁コイルを
    駆動する回路系のインピ−ダンスに応じて規定される前
    記界磁電流の増加率未満に前記デューティ比の増加率を
    規制することを特徴とする請求項15記載の発電装置。
  17. 【請求項17】前記永久磁石は、温度低下により不可逆
    減磁し易くなる材料からなり、 前記電流制限手段は、前記デューティ比の減少とともに
    前記界磁電流制限値を減少することを特徴とする請求項
    15または16記載の発電装置。
  18. 【請求項18】前記電流制限手段は、前記デューティ比
    および界磁電流の両方に応じて前記界磁電流制限値を調
    整することを特徴とする請求項15記載の発電装置。
  19. 【請求項19】前記スイッチング手段の導通時の界磁コ
    イルの電圧降下を検出する手段を有し、 前記電流制限手段は、前記デューティ比と前記界磁電流
    と前記界磁コイルの電圧降下とに関連する各状態量に基
    づいて推定した前記界磁コイルの推定温度に応じて前記
    界磁電流制限値を調整することを特徴とする請求項18
    記載の発電装置。
  20. 【請求項20】前記永久磁石は、温度低下により不可逆
    減磁し易くなる材料からなり、 前記電流制限手段は、前記推定温度が低下するほど前記
    界磁電流制限値を低下させることを特徴とする請求項1
    9記載の発電装置。
  21. 【請求項21】前記制御手段の作動開始時点における前
    記界磁電流制限値は、前記発電機の最低使用温度におい
    て前記永久磁石の不可逆減磁が生じることがなく、か
    つ、所定回転数において発電電流が出力可能な値に設定
    されることを特徴とする請求項17または20記載の発
    電装置。
  22. 【請求項22】前記所定回転数は、アイドル回転数に設
    定されていることを特徴とする請求項21記載の発電装
    置。
  23. 【請求項23】前記界磁電流制限値の最小値は、熱時の
    最大界磁電流値未満に設定されていることを特徴とする
    請求項17、20、21、22のいずれかに記載の発電
    装置。
  24. 【請求項24】前記電流制限手段は、前記界磁コイルか
    ら前記永久磁石への熱伝達遅延に基づく前記永久磁石の
    温度上昇遅れによる前記不可逆減磁の発生を抑止可能と
    するために前記デューティ比の増加率を抑止することを
    特徴とする請求項15ないし23記載の発電装置。
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