JP2008048553A - エンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置 - Google Patents

エンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】過大負荷時にブレーカ機能の作動遅れを極力回避しつつも、一時的な過電流によるブレーカ機能の作動をできるだけ抑制可能にした使い勝手のよいエンジン駆動式同期発電機を提供する。
【解決手段】回転数判定部45はエンジン回転数が所定回転数以上であるときに肯定の判定をする。電流判定部42は界磁巻線3への供給電流が所定電流以上であるときに肯定の判定をする。電圧低下判定部46は判定部42,45の双方からの肯定判定が入力されると、発電機出力電圧が所定電圧以下に低下しているかどうかを判定する。発電機出力電圧が所定電圧以下に低下していると判定されれば過大負荷が発生しているとみなして、界磁電流を停止する発電出力停止命令を出力する。界磁巻線に供給されている電流は制御素子のデューティに基づいて判断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置に関し、特に、発電出力側に異常な負荷状態が生じたときに発電出力を遮断することができる機能を設けたエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置に関する。
図6は、発電機の出力電圧変動を抑制するための従来の自動電圧制御装置である自動電圧調整器の電気的結線図である。図6に示した自動電圧調整器には、発電機の励磁巻線101、界磁巻線103、および出力電圧を検出する検出巻線104が接続される。全波整流器105、コンデンサ106、並びに抵抗107,108で構成される検出回路109は、検出巻線104から出力される発電機の検出出力を全波整流回路105で全波整流し、この全波整流波形に基づいて検出される出力電圧Vcを検出し、制御回路102へ入力する。制御回路102は、入力された出力電圧Vcをツェナーダイオード110による設定電圧Vzと比較して、Vc<Vzである場合に励磁巻線101の出力電流を界磁電流ifとして界磁巻線103に供給する。この種の自動電圧調整器は、例えば、特公平3−41038号公報に記載されており、出力電圧の検出や界磁電流の制御方法が簡単であるため広く普及している。
この種の自動電圧調整器を有する発電機では、出力の短絡状態等による過大負荷状態から発電機を保護するために機械接点を有するブレーカが設けられるのが一般的である。機械接点を有するブレーカは、過電流が検出されたときに接点を引き離す構造であり、作動信頼性が高いので広く普及している。
特公平3−41038号公報
出力が短絡状態のときの電流値はその発電機の有するインピーダンスによって異なるものの、通常は正常運転時の2倍程度であることが多いが、この程度の電流は誘導負荷の始動時にも一時的に流れることがある。したがって、短絡状態時の電流値を考慮して電流値が正常時の2倍程度になったときにブレーカが即断するように設定すると、誘導負荷の始動時等、一時的に大きい電流が流れるようなときにもブレーカが作動することがあり、使い勝手がよくないという問題があった。また、ブレーカが作動すると、その復帰操作を行うまでは出力遮断状態となってしまうため、一時的な遮断と復帰を繰り返しながら誘導負荷を立ち上げるような制御を行うことができなかった。
本発明は、この問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来のブレーカのような作動の時間遅れを極力回避しつつも、一時的な過電流によるブレーカ作動をできるだけ抑制可能にしたエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置を提供することにある。
本発明は、エンジンで駆動される発電機に巻装した励磁巻線の出力を整流して得られた電流を発電機出力電圧の変動に応じて界磁巻線へ供給することにより出力電圧変動を抑制するエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置において、前記エンジンの回転数が所定回転数以上であり、かつ前記界磁巻線への供給電流が所定電流以上である状態で、発電機出力電圧が所定電圧以下に低下したときに前記界磁電流の供給を停止する機能を有する点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記界磁電流の供給を停止した後、界磁電流の供給を再開してエンジン回転数および界磁電流への供給電流がそれぞれ前記所定回転数および所定電流以上である状態で、発電機出力電圧が所定電圧以上である正常状態に復帰しているかどうかを判断する復帰判断手段と、該復帰判断手段による判断によっても正常状態に復帰していないときに、エンジンの回転を停止させる構成を有する点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記界磁巻線への電流供給量を制御する制御装置用電源および前記界磁巻線の初期通電用電源として前記発電機とは別設の発電装置を利用した点に第3の特徴がある。
また、本発明は、前記別設の発電装置が、前記エンジンのフライホイールに設けられた磁石と該磁石に対向して設けられた出力巻線とからなるフライホイール発電装置である点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記別設の発電装置から前記界磁巻線への電流が、ダイオードを介して前記励磁巻線から前記界磁巻線への電流に合流されている点に第5の特徴がある。
さらに、本発明は、前記界磁巻線への供給電流量が、半導体制御素子のスイッチングデューティ比により制御され、該供給電流量が前記所定電流以上か否かが該デューティ比によって判断する点に第6の特徴がある。
同期発電機では、回転子の回転数と出力周波数との間には一定の関係があり、例えば、2極の同期発電機の場合、例えば、商用周波数50Hzまたは60Hzを得ようとする場合、発電機を駆動しているエンジンの回転数は3000rpmまたは3600rpmに制御される。界磁電流も、負荷に応じて変化されるものの、所定電流以下には低下しないように制御される。これら所定回転数と所定界磁電流に基づいて所定の発電機出力電圧(例えば、100V)が得られる。
第1の特徴を有する本発明によれば、エンジン回転数が所定回転数以上であり、かつ、界磁電流が所定電流以上供給されている場合、つまりエンジンが正常に運転されているし、界磁電流も十分供給されているにもかかわらず、発電機出力電圧が所定電圧以下に低下したときに、過大負荷状態と判断することができる。この判断によれば、機械式接点を切り離すブレーカとは違って時間遅れがない状態で的確に出力停止か否かを判断できる。
第2の特徴を有する本発明によれば、一旦発電機出力を停止した後に、界磁電流の供給を再開して出力電圧の復帰判断が行われ、この判断の中で出力電圧が所定値以上に復帰していれば、出力をそのまま継続できる。したがって、瞬時の異常事態から直ちに復帰することができる。また、正常に復帰していないと判断したならば、エンジンを停止して、異常負荷の検証等、メンテナンスを施すことができる。
第3の特徴を有する発明によれば、界磁巻線への電流供給量を制御する制御装置用の電源が、発電機とは別設の発電装置から供給されるので、過大な負荷や短絡等が発生した場合にエンジンの回転は維持したままで一時的に界磁電流を遮断して発電機出力を停止させることが容易である。また、再始動に際しても、始動初期から再始動のために十分な界磁電流を確保できるので、速やかな立ち上げが可能になる。
第4の特徴を有する発明によれば、エンジンのフライホイール発電装置の出力を利用するので、エンジン運転中は、確実に界磁電流供給量の制御装置への電源供給および起動初期の界磁電流の供給が可能になる。
第5の特徴を有する本発明によれば、起動初期の励磁巻線出力がないときは前記別設の発電装置からダイオードを介して界磁電流を供給することができ、通常運転時には励磁巻線から十分な界磁電流を供給することができる。
第6の特徴を有する本発明によれば、界磁電流の供給量を制御素子のスイッチングデューティ比で判断できるので、界磁電流検出用のセンサが不要であるとともに、素早い判断が可能である。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係るエンジン駆動式発電機のシステム構成図である。図1において、発電機1の回転子軸1aはエンジン2の出力軸2aに連結されており、エンジン2で駆動されてエンジン2の回転に同期した交流出力を発生する。例えば、2極の発電機では、3000rpmで50Hz、3600rpmで60Hzの交流出力を発生する。
発電機1は、回転子巻線としての界磁巻線3と、固定子巻線としての主巻線4、励磁巻線5および直流用巻線6とを備え、回転子軸1aには、界磁巻線3へ界磁電流を供給するためのスリップリング7が設けられている。主巻線4から引き出される出力線8は、CTセンサ10を介して図示しない電気負荷に接続される。
エンジン2の出力軸2aに連結された有底円筒形状のフライホイール11の外周には点火用巻線12が設けられ、フライホイール11の内側には制御電源巻線14が設けられる(巻線14は作図の便宜上、フライホイールの外側に示している)。フライホイール11の内周面には制御電源巻線14に対向して図示しない磁石が装着されていて、この磁石の磁界が制御用巻線14を流れる電流に作用して制御用巻線14は起電力を生じる。エンジン起動時にフライホイール11を回動させるスタータモータ15が設けられる。スタータモータ15の出力は図示しない歯車等を介してフライホイール11に伝達される。
エンジン2のシリンダヘッドには点火プラグ16、吸気弁17、排気弁18、および温度センサ19が設けられ、エンジン2の底部(オイルパン)にはオイルレベルを検出するオイルスイッチ20が設けられる。エンジン2に結合された吸気管21にはスロットルハウジング22が設けられ、スロットルハウジング22にはチョークを制御するチョークソレノイド23、スロットル弁を開閉制御するスロットルモータ24、および燃料制御ソレノイド25が設けられる。
上記構成を有するエンジン2は、エンジン制御ユニット(ECU)26で運転状態が制御され、発電機1の出力電圧は自動電圧制御装置(AVR)27で制御される。ECU26とAVR27とで発電機制御ユニット(GCU)28を形成している。
発電機1の始動直後には、制御電源巻線14からAVR27の制御電源と界磁巻線3の初期励磁用電源とが供給される。発電機1の起動後は、界磁巻線3には励磁巻線5から界磁電流が供給される。AVR27は、出力線8の電位から出力電圧を検出し、この検出電圧に基づいて算出される出力電圧が所定電圧値(例えば100ボルト)になるように界磁巻線3に供給する界磁電流を制御する。
AVR27は界磁電流低減後も所定時間過電流状態が継続した場合、ECU26に非常停止信号を出力する。ECU26は非常停止信号に応答して点火信号を停止するとともに、燃料遮断ソレノイド25を駆動し、燃料供給路を遮断してエンジン2を停止させる。ソレノイド25の電源として直流用巻線6の出力を整流して使用する。
図2は、AVR27の電気的結線図であり、図1と同符号は同一または同等部分を示す。制御電源巻線14および励磁巻線5はそれぞれ全波整流回路29、30の入力側に接続される。全波整流器回路29の出力はブラシ(図示せず)とスリップリング7(図1参照)とを介して界磁巻線3に接続される。全波整流回路30の出力はダイオード31を介して全波整流回路29の出力側に接続される。さらに、全波整流回路30の出力はダイオード31のカソード側でマイクロコンピュータを備える制御部32の入力端子IN1に接続される。
主巻線4はAC出力端子33に接続される。一対の出力線8の間には、電圧検出用の抵抗34,35が接続され、これらの抵抗34,35で分圧された接続点の電位が制御部32の入力端子IN2に電圧検出値Vacとして入力される。
制御部32の出力端子OUT1は、抵抗36を介してバイポーラトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」という)37のコレクタおよびMOSFET38のゲートに接続されている。トランジスタ37のベースには制御部32の出力端子OUT2が接続される。さらに、トランジスタ37のエミッタは出力線8に接続され、ベース・エミッタ間には抵抗39が接続される。MOSFET38のドレンは界磁巻線3の他端に接続され、ソースは出力線8に接続されている。
次に、AVR27の動作を説明する。発電機1の始動に際しては、まず、スタータモータ15を駆動してエンジン2を始動させる。エンジン2が回転させられるとフライホイール発電機の制御電源用巻線14に起電力が発生し、この電力は全波整流回路30で整流されて制御部32の電源として供給され、また、その一部がダイオード31を介して回転子の界磁巻線3へ供給される。
界磁巻線3に電力が供給されると界磁巻線3に磁界が発生し、その磁界により励磁巻線5に起電力が発生する。この起電力は正帰還により徐々に大きくなる。そして、全波整流回路29の出力電圧VEが全波整流回路30の出力電圧VPを超えると、界磁電流は励磁巻線5から供給されるようになり、発電機1は起動される。
制御部32は、主巻線4の出力電圧(実効値)Vacと目標電圧Vrefとの差を検出し、この差を解消するように界磁巻線3に供給する電流を制御して出力電圧Vacを目標電圧Vrefに収斂させる。
まず、制御部32は、点火用巻線12からエンジン2の1回転毎に出力される信号に基づいてエンジン2の回転周期信号を形成する。そして、この回転周期信号に従い、抵抗34,35の接続点の電位つまり出力電圧Vacをエンジン2の1回転分デジタルサンプリングし、その波形面積を算出して出力電圧Vacの実効値を求める。さらに、この実効値の変動に応じて界磁電流を増減制御することで出力電圧変動を抑制している。
図2において、制御部32は出力電圧Vacの実効値を目標電圧Vrefに近づけるようにトランジスタ37のオン時間比(デューティ)を決定し、このデューティでトランジスタ37をPWM制御する。トランジスタ37の動作に応答してMOSFET38のゲート電圧が制御され、励磁巻線5から界磁巻線3に供給される電流が制御される。
例えば、負荷電流が増大して出力巻線4の出力電圧Vacが低下すると、検出される出力電圧Vacの実効値が低下する。そこで、この実効値を目標電圧Vrefに近づけるようにトランジスタ37のデューティを増大させてMOSFET38に流れる電流を増大させる。この結果、界磁巻線3に供給される電流が増大し、出力電圧Vacが上昇して負荷電流増大による出力電圧低下が修正される。
反対に、軽負荷になって出力巻線4の出力電圧Vacが上昇すると、検出される出力電圧Vacの実効値が増大するので、この実効値を目標電圧に近づけるようにトランジスタ37のデューティを減少させてMOSFET38に流れる電流を低減させる。この結果、界磁巻線3に供給される電流が低下し、出力電圧Vacが下降して軽負荷による出力電圧増大が修正される。
次に、前記実効値の算出手順を図5のフローチャートを参照して説明する。図5において、ステップS1では、出力電圧のサンプリング周期を決定する。サンプリング周期t_acv_smpは最新のエンジン回転2周期t360[0]+t360[1]を設定値ACV_SMP_NUM_2T(例えば「100」)で除した値として計算する。
ステップS2では、実効値を計算する。実効値は出力電圧の瞬時値の二乗を1周期分積分し、その平方根を求めることによって算出する。出力電圧の瞬時値の二乗を積算することによって出力波形を代表するデータを得ることができる。
こうして算出された実効値を検出電圧として、次式(式1)、(式2)を使ってフィードバック量つまりPWM制御のためのデューティを計算する。
フィードバック量=基本デューティ+(目標電圧−検出電圧)+積分項Ti…(式1)。積分項Ti=Ti+(目標電圧−検出電圧)×計数Ki…(式2)。なお、基本デューティは予め設定した固定値である。
発電機1の運転中に負荷電流が一時的に過大となった場合、界磁電流をほぼゼロにして出力を一旦停止状態(すなわち励磁巻線出力もほぼゼロ)にして発電機の保護動作を行うことが望ましい。本実施形態においては、このように発電機出力を一旦停止したとしても、上述のように、AVR27の制御部32には、発電機1とは別にエンジン1に設けられたフライホイール発電装置の出力巻線である制御電源巻線14から電力が供給される。したがって、この制御電源巻線からの電力で緊急に界磁電流を停止させたり復帰させたりする運転動作を容易に行えるようになり、ブレーカ機能を十分に確保しつつも使い勝手のよいエンジン駆動式発電機を提供できる。
また、始動初期から十分な界磁電流を確保することができるため発電出力の立ち上がりも早く、出力も安定する。したがって、制御電源巻線の出力電圧がゲートしきい値電圧より十分に大きくなったときにMOSFET38がオンになるように設定することにより低損失のMOSFETを使用することも可能になる。
制御部32は、発電機1の出力が短絡のような過大負荷状態のときに、界磁巻線3への界磁電流の供給を遮断して発電機1の発電出力を停止させることができる機能を有する。図3は、制御部32の要部機能を示すブロック図である。図3において、デューティ決定部40は、トランジスタ37を駆動するパルス信号のデューティを決定する。このパルス信号のデューティは、(基準電圧Vref−出力電圧Vac)が大きいほど大きい値となるように、つまりトランジスタ37のオン時間が長くなるように決定される。供給電流検出部41は、デューティ決定部40から出力されたデューティを検出し、電流判定部42に供給する。電流判定部42は、入力されたデューティに基づいて界磁巻線3に供給される電流の値を判定する。電流判定部42は、界磁巻線3への供給電流値が、所定の基準デューティ以上であれば肯定信号を出力する。
エンジン回転数検出部44は、制御電源巻線14の出力周波数に基づいてエンジン2の回転数を検出する。回転数判定部45は、検出されたエンジン回転数が所定の回転数以上であれば肯定信号を出力する。電圧低下判定部46は、電流判定部42および回転数判定部45の双方から肯定信号が入力されると、発電機1は正常に発電していると判断する。そうすると、電圧低下判定部46は、出力電圧検出部47から出力電圧Vacを読み込んで短絡判断のため所定の電圧Vsacと比較する。電圧Vacが電圧Vsacより低い場合、電圧低下判定部46は、発電出力停止指令を出力する。発電出力停止指令により、デューティ決定部40は、デューティ「0」を出力し、界磁電流をゼロにして発電を停止する。
つまり、所定周波数(例えば、50Hz)を得るための所定のエンジン回転数(3000rpm)以上で運転されていて、界磁電流も所定デューティ(例えば、90%)以上で供給されているにもかかわらず、出力電圧Vacが所定値にも及んでいないときには発電が直ちに停止される。
上記出力短絡時の動作をフローチャートを参照して説明する。図4は、短絡判定のフローチャートであり、メインルーチンの処理中に、例えば、タイマ割り込みによって処理開始される。ステップS1では、回転数判定部45の機能でエンジン回転数NEが所定回転数以上であるか否かを判定する。エンジン回転数NEが所定回転数以上であれば、ステップS2に進む。ステップS2では、電流判定部42の機能でデューティ決定部40から出力されるパルス信号のデューティが所定のデューティ以上か否かを判定する。デューティが所定のデューティ以上であれば、ステップS3に進む。
ステップS3では、電圧低下判定部46の機能により発電機1の出力電圧Vacが所定電圧Vsac以下か否かを判定する。出力電圧Vacが所定電圧Vsac以下であれば、ステップS4に進み、カウンタ値Nをゼロにリセットする。ステップS1〜S3の判定がすべて肯定であったとき、つまり短絡が生じていると判定されたときに、その後、短絡状態が解除されたかどうかの判定を行う処理(短絡解除判定)に入る。カウンタ値Nはこの短絡解除判定の回数を示すために設けられる。
ステップS5では、短絡が発生しているというステップS3の判断により、トランジスタ37を駆動するデューティをゼロにしてMOSFET38を遮断し、発電出力を停止させる。ステップS6では、タイマを起動して短絡解除判定のために予め設定した時間が経過したか否かを判定する。予定の時間が経過したときにステップS7で、MOSFET38を駆動して、ステップS8で出力電圧Vacが所定電圧Vsac以下か否かを判定する。ステップS8が肯定ならば、ステップS9に進んでカウンタ値Nをインクリメントする。
ステップS10では、カウンタ値Nが所定の回数(ここでは「10」)になったか否かを判定する。短絡解除判定を所定の回数行っても出力電圧Vacが所定電圧Vsac以下のままであったならば、短絡状態が一時的なものでなく、このままでは短絡が解除されない状況であると判断される。そこで、ステップS10の判定が肯定であれば、ステップS11に進んでエンジン2の運転を停止させる。短絡解除判定を所定回数行うまでは、再び短絡解除判定を行うためステップS10からステップS5に進む。なお、ステップS1〜S3およびステップS8の判定が否定であれば、短絡状態ではないと判定してこのフローチャートを抜け、メインルーチンに戻る。
本実施形態では、過大負荷判断のためのエンジン回転数、デューティ、発電機出力電圧のしきい値を、それぞれ3000rpm、90%、50ボルトとした例を示したが、これらの値は一例であり、発電機1で得るべき所定の出力周波数や出力電圧に応じて任意に設定することができる。また、界磁巻線への供給電流の判断は、制御素子のスイッチングデューティに限らず、界磁巻線へ電流を供給するライン上に電流検出器を設け、その検出電流に基づいて行ってもよい。
なお、本実施形態では、AVR27の制御部32の動作電源として発電機1とは別にエンジン1に設けられたフライホイール発電装置の出力巻線である制御電源巻線14から電力が供給されるようにした。したがって、この制御電源巻線14からの電力で緊急に界磁電流を停止させる上述の保護動作を容易に行え、きわめて使い勝手のよいエンジン駆動式発電機を提供できる。
本発明の一実施形態に係るエンジン駆動式発電機のシステム構成を示すブロック図である。 AVRの一例を示す電気的結線図である。 制御部の要部機能を示すブロック図である。 制御部の要部処理を示すフローチャートである。 実効値の算出手順を示すフローチャートである。 従来技術に係るAVRの一例を示す電気的結線図である。
符号の説明
1…発電機、 2…エンジン、 3…界磁巻線、 4…主巻線、 5…励磁巻線、 8…出力線、 11…フライホイール、 14…制御電源巻線、 27…AVR、 31…ダイオード、 32…制御部、 37…バイポーラトランジスタ、 38…MOSFET、 42…電流判定部、 45…回転数判定部、 46…電圧低下判定部

Claims (6)

  1. エンジンで駆動される発電機に巻装した励磁巻線の出力を整流して得られた電流を発電機出力電圧の変動に応じて界磁巻線へ供給することにより出力電圧変動を抑制するエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置において、
    前記エンジンの回転数が所定回転数以上であるか否かを判定する回転数判定手段と、
    前記界磁巻線への供給電流が所定電流以上か否かを判定する電流判定手段と、 前記回転数判定手段および前記電流判定手段の判定がいずれも肯定であるときに、発電機出力電圧が所定電圧以下に低下したか否かを判定する電圧判定手段と、
    前記電圧判定手段による判定が肯定のときに前記界磁電流の供給を停止する界磁電流供給停止手段とを具備したことを特徴とするエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置。
  2. 前記界磁電流の供給を停止した後、界磁電流の供給を再開して前記回転数判定手段および前記電流判定手段によりエンジン回転数および界磁電流への供給電流がそれぞれ前記所定回転数および所定電流以上であると判定された状態で、発電機出力電圧が所定電圧以上である正常状態に復帰しているかどうかを判断する復帰判断手段と、
    前記復帰判断手段による判断によっても発電機出力が正常状態に復帰しないときに、エンジンの回転を停止させるエンジン停止手段とを具備したことを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置。
  3. 前記界磁巻線への電流供給量を制御する制御装置用電源および前記界磁巻線の初期通電用電源として前記発電機とは別設の発電装置を利用していることを特徴とする請求項1または2記載のエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置。
  4. 前記別設の発電装置が、前記エンジンのフライホイールに設けられた磁石と該磁石に対向して設けられた出力巻線とからなるフライホイール発電装置であることを特徴とする請求項3記載のエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置。
  5. 前記別設の発電装置から前記界磁巻線への電流が、ダイオードを介して前記励磁巻線から前記界磁巻線への電流に合流されていることを特徴とする請求項3または4記載のエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置。
  6. 前記界磁巻線への供給電流量が、半導体制御素子のスイッチングデューティ比により制御され、
    前記電流判定手段が、前記界磁巻線への供給電流量が前記所定電流以上か否かを該デューティ比によって判断するように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置。
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