JPH0678447A - 自励式交流発電機の短絡保護方式 - Google Patents
自励式交流発電機の短絡保護方式Info
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- JPH0678447A JPH0678447A JP4252202A JP25220292A JPH0678447A JP H0678447 A JPH0678447 A JP H0678447A JP 4252202 A JP4252202 A JP 4252202A JP 25220292 A JP25220292 A JP 25220292A JP H0678447 A JPH0678447 A JP H0678447A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発電機の短絡保護を行なう方式に関し、発電
機の負荷特性から、ブレーカによる短絡保護が行なわれ
ない場合に有効な、自励式交流発電機の短絡保護方式を
提供することを目的とする。 【構成】 ステータ側に出力コイル2を備えロータ側に
界磁コイル5を備えるとともに、ステータ側に設けられ
た補助コイル3の出力電圧を整流して界磁コイル5に供
給し、電圧調整回路6を備えて出力コイル2の電圧に応
じて界磁コイル5の電流を断続することにより出力コイ
ル2の電圧を一定に保つ自励式交流発電機において、界
磁遮断回路31を設け、出力コイル2の電圧が定常値よ
り低い状態がある期間継続したとき、界磁コイル5の電
流を遮断して発電を停止させる。
機の負荷特性から、ブレーカによる短絡保護が行なわれ
ない場合に有効な、自励式交流発電機の短絡保護方式を
提供することを目的とする。 【構成】 ステータ側に出力コイル2を備えロータ側に
界磁コイル5を備えるとともに、ステータ側に設けられ
た補助コイル3の出力電圧を整流して界磁コイル5に供
給し、電圧調整回路6を備えて出力コイル2の電圧に応
じて界磁コイル5の電流を断続することにより出力コイ
ル2の電圧を一定に保つ自励式交流発電機において、界
磁遮断回路31を設け、出力コイル2の電圧が定常値よ
り低い状態がある期間継続したとき、界磁コイル5の電
流を遮断して発電を停止させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電機の短絡保護を行
なう方式に関し、特に負荷側短絡時に、出力回路に設け
られたブレーカによって負荷を自動的に遮断して、発電
機を保護するようにした自励式交流発電機において、発
電機の負荷特性から、ブレーカによる短絡保護が行なわ
れない場合に有効な、自励式交流発電機の短絡保護方式
に関するものである。
なう方式に関し、特に負荷側短絡時に、出力回路に設け
られたブレーカによって負荷を自動的に遮断して、発電
機を保護するようにした自励式交流発電機において、発
電機の負荷特性から、ブレーカによる短絡保護が行なわ
れない場合に有効な、自励式交流発電機の短絡保護方式
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン発電機には、自励式の交流発電
機が一般に用いられている。自励式交流発電機において
は、出力回路にブレーカを装着して、負荷側短絡時、負
荷を自動的に遮断することによって、発電機を保護する
方式が用いられている。
機が一般に用いられている。自励式交流発電機において
は、出力回路にブレーカを装着して、負荷側短絡時、負
荷を自動的に遮断することによって、発電機を保護する
方式が用いられている。
【0003】このような短絡保護方式においては、発電
機の負荷特性が巻き込み特性の場合等、短絡時に、ブレ
ーカによる遮断が行なわれない場合でも、発電停止して
発電機を保護できることが求められている。
機の負荷特性が巻き込み特性の場合等、短絡時に、ブレ
ーカによる遮断が行なわれない場合でも、発電停止して
発電機を保護できることが求められている。
【0004】図3は、従来の発電機回路を示したもので
あって、符号1は自励式交流発電機を示し、符号2は出
力コイルを、符号3は補助コイルを、符号5は界磁コイ
ルを、又符号18はロータを各々示す。また、符号6は
電圧調整回路を示し、符号7は補助コイル用整流器を、
符号8は出力コイル用整流器を各々示す。更に、符号9
は補助コイル整流電圧の平滑コンデンサを、符号11は
出力コイル整流電圧の平滑コンデンサを、また符号18
はロータを示す。
あって、符号1は自励式交流発電機を示し、符号2は出
力コイルを、符号3は補助コイルを、符号5は界磁コイ
ルを、又符号18はロータを各々示す。また、符号6は
電圧調整回路を示し、符号7は補助コイル用整流器を、
符号8は出力コイル用整流器を各々示す。更に、符号9
は補助コイル整流電圧の平滑コンデンサを、符号11は
出力コイル整流電圧の平滑コンデンサを、また符号18
はロータを示す。
【0005】自励式交流発電機1において、ロータ18
はエンジンに結合されて回転する。ロータ18に施され
た界磁コイル5には、電圧調整回路6から供給される界
磁電流が流れているので、ステータに設けられた出力コ
イル2に単相交流電圧を誘起し、これによって交流出力
を発生する。ステータ側には、出力コイルと別に補助コ
イル3が設けられていて、補助コイル3に誘起される電
圧によって、電圧調整回路6を経て、界磁コイル5に界
磁電流を供給する。
はエンジンに結合されて回転する。ロータ18に施され
た界磁コイル5には、電圧調整回路6から供給される界
磁電流が流れているので、ステータに設けられた出力コ
イル2に単相交流電圧を誘起し、これによって交流出力
を発生する。ステータ側には、出力コイルと別に補助コ
イル3が設けられていて、補助コイル3に誘起される電
圧によって、電圧調整回路6を経て、界磁コイル5に界
磁電流を供給する。
【0006】電圧調整回路6においては、補助コイル3
の発生電圧を整流器7で整流し、平滑コンデンサ9で平
滑化して、トランジスタ16を介して、界磁コイル5に
供給する。この際、出力コイル2の誘起電圧を整流器8
で整流し、抵抗10,平滑コンデンサ11で平滑化した
電圧を、抵抗12,13からなる分圧回路で分圧し、ツ
ェナダイオード14を経てトランジスタ15に供給し
て、そのオン,オフを制御し、トランジスタ15の出力
によって、トランジスタ16のオン,オフを制御する。
の発生電圧を整流器7で整流し、平滑コンデンサ9で平
滑化して、トランジスタ16を介して、界磁コイル5に
供給する。この際、出力コイル2の誘起電圧を整流器8
で整流し、抵抗10,平滑コンデンサ11で平滑化した
電圧を、抵抗12,13からなる分圧回路で分圧し、ツ
ェナダイオード14を経てトランジスタ15に供給し
て、そのオン,オフを制御し、トランジスタ15の出力
によって、トランジスタ16のオン,オフを制御する。
【0007】これによって、電圧調整回路6の出力電流
は、出力コイル2の誘起電圧が一定値を超えたときオフ
となり、出力コイル2の誘起電圧が一定値以下のときオ
ンとなるように制御されるので、出力コイル2における
出力電圧は、一定に保たれるようになっている。
は、出力コイル2の誘起電圧が一定値を超えたときオフ
となり、出力コイル2の誘起電圧が一定値以下のときオ
ンとなるように制御されるので、出力コイル2における
出力電圧は、一定に保たれるようになっている。
【0008】さらに、出力コイル2の出力側には図示し
ないブレーカが設けられていて、負荷側が短絡したとき
は、このブレーカが自動的に遮断することによって、発
電機を保護する。
ないブレーカが設けられていて、負荷側が短絡したとき
は、このブレーカが自動的に遮断することによって、発
電機を保護する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】エンジン発電機におけ
る、従来の自動電圧調整回路においては、上述のよう
に、負荷側で短絡が発生したときは、負荷側に設けられ
たブレーカが動作することによって、発電機を保護する
ようになっている。
る、従来の自動電圧調整回路においては、上述のよう
に、負荷側で短絡が発生したときは、負荷側に設けられ
たブレーカが動作することによって、発電機を保護する
ようになっている。
【0010】この場合、発電機の負荷特性によっては、
ブレーカによる短絡保護が有効に行なわれない場合があ
る。図4は、発電機の負荷特性を例示したものであっ
て、出力電圧Eに対して、負荷電流Iが巻き込み特性を
有する場合を示している。
ブレーカによる短絡保護が有効に行なわれない場合があ
る。図4は、発電機の負荷特性を例示したものであっ
て、出力電圧Eに対して、負荷電流Iが巻き込み特性を
有する場合を示している。
【0011】負荷特性が、図4においてAに示すような
巻き込み特性を有する発電機の場合や、Bに示すように
ブレーカの容量に対して短絡電流値が低い発電機の場
合、ブレーカによって短絡電流を遮断することは困難で
ある。そのため、短絡状態で出力電圧を一定値まで上げ
ようとして、界磁コイル5に過大な電流を流し続けるこ
ととなり、界磁コイル5の温度が上昇して焼損するおそ
れがあるという問題がある。
巻き込み特性を有する発電機の場合や、Bに示すように
ブレーカの容量に対して短絡電流値が低い発電機の場
合、ブレーカによって短絡電流を遮断することは困難で
ある。そのため、短絡状態で出力電圧を一定値まで上げ
ようとして、界磁コイル5に過大な電流を流し続けるこ
ととなり、界磁コイル5の温度が上昇して焼損するおそ
れがあるという問題がある。
【0012】
【発明の目的】本発明は、このような従来技術の課題を
解決しようとするものであって、発電機の負荷特性が巻
き込み特性の場合等、短絡時に出力側に設けられている
ブレーカが遮断動作を行なわない場合であっても、電圧
調整回路内の界磁遮断回路が作動して発電を停止し、従
って界磁コイルの焼損を防止することができる、自励式
交流発電機の短絡保護方式を提供することを、その目的
としている。
解決しようとするものであって、発電機の負荷特性が巻
き込み特性の場合等、短絡時に出力側に設けられている
ブレーカが遮断動作を行なわない場合であっても、電圧
調整回路内の界磁遮断回路が作動して発電を停止し、従
って界磁コイルの焼損を防止することができる、自励式
交流発電機の短絡保護方式を提供することを、その目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、ステータ側
に出力コイル2を備えロータ側に界磁コイル5を備える
とともに、ステータ側に設けられた補助コイル3の出力
電圧を整流して界磁コイル5に供給し、電圧調整回路6
を備えて出力コイル2の電圧に応じて界磁コイル5の電
流を断続することによって出力コイル2の電圧を一定に
保つ自励式交流発電機において、出力コイル2の電圧が
定常値より低い状態がある期間継続したとき、界磁コイ
ル5の電流を遮断して発電を停止させる界磁遮断回路3
1を設ける、という構成を採っている。これによって前
述した目的を達成しようとするものである。
に出力コイル2を備えロータ側に界磁コイル5を備える
とともに、ステータ側に設けられた補助コイル3の出力
電圧を整流して界磁コイル5に供給し、電圧調整回路6
を備えて出力コイル2の電圧に応じて界磁コイル5の電
流を断続することによって出力コイル2の電圧を一定に
保つ自励式交流発電機において、出力コイル2の電圧が
定常値より低い状態がある期間継続したとき、界磁コイ
ル5の電流を遮断して発電を停止させる界磁遮断回路3
1を設ける、という構成を採っている。これによって前
述した目的を達成しようとするものである。
【0014】
【作用】自励式交流発電機1は、ステータ側に出力コイ
ル2を備えて、出力電圧を発生し、ロータ側に界磁コイ
ル5を備えて、所要の直流励磁を行なう。この直流励磁
は、ステータ側に設けられた補助コイル3の出力電圧を
整流して、界磁コイル5に供給することによって行なわ
れる。
ル2を備えて、出力電圧を発生し、ロータ側に界磁コイ
ル5を備えて、所要の直流励磁を行なう。この直流励磁
は、ステータ側に設けられた補助コイル3の出力電圧を
整流して、界磁コイル5に供給することによって行なわ
れる。
【0015】さらに、電圧調整回路6を備えて、出力コ
イル2の電圧が高いとき界磁コイル5の電流を遮断し、
出力コイル2の電圧が低いとき界磁コイル5に電流を供
給するように制御することによって、出力コイル2の電
圧を一定に保つようになっている。
イル2の電圧が高いとき界磁コイル5の電流を遮断し、
出力コイル2の電圧が低いとき界磁コイル5に電流を供
給するように制御することによって、出力コイル2の電
圧を一定に保つようになっている。
【0016】本発明においては、このような発電機1に
対して、界磁遮断回路31を設けて、出力コイル2の電
圧が定常値より低い状態がある期間継続したとき、界磁
コイル5の電流を遮断することによって、発電機1にお
ける発電を停止させるようにする。
対して、界磁遮断回路31を設けて、出力コイル2の電
圧が定常値より低い状態がある期間継続したとき、界磁
コイル5の電流を遮断することによって、発電機1にお
ける発電を停止させるようにする。
【0017】従って本発明によれば、発電機1の負荷特
性が巻き込み特性の場合等、負荷短絡時に、出力側に設
けられたブレーカによって負荷を遮断する短絡保護が行
なわれない場合でも、有効に短絡保護を行なうことが可
能となる。
性が巻き込み特性の場合等、負荷短絡時に、出力側に設
けられたブレーカによって負荷を遮断する短絡保護が行
なわれない場合でも、有効に短絡保護を行なうことが可
能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図2に
基づいて説明する。ここで図3におけると同じものを同
じ番号で示す。
基づいて説明する。ここで図3におけると同じものを同
じ番号で示す。
【0019】図1に示す自励式交流発電機1において、
補助コイル3に発生した電圧を整流して、電圧調整回路
6におけるトランジスタ16によって制御し、界磁コイ
ル5に供給することによって、発電を行なう点は、図3
に示された従来技術の場合と同様である。
補助コイル3に発生した電圧を整流して、電圧調整回路
6におけるトランジスタ16によって制御し、界磁コイ
ル5に供給することによって、発電を行なう点は、図3
に示された従来技術の場合と同様である。
【0020】図1に示された実施例においては、図3に
示された従来回路に対して、さらに本発明の界磁遮断回
路31を有している。すなわち、出力コイル2の発生電
圧を整流して生じた直流電圧を、抵抗19,20からな
る分圧回路で分圧して取り出した電圧をツェナダイオー
ド21を経て、トランジスタ22のベースに接続する。
トランジスタ22のエミッタは接地され、コレクタは、
抵抗23を経て補助コイル3の出力電圧を整流する整流
器7の正電圧側に接続されている。
示された従来回路に対して、さらに本発明の界磁遮断回
路31を有している。すなわち、出力コイル2の発生電
圧を整流して生じた直流電圧を、抵抗19,20からな
る分圧回路で分圧して取り出した電圧をツェナダイオー
ド21を経て、トランジスタ22のベースに接続する。
トランジスタ22のエミッタは接地され、コレクタは、
抵抗23を経て補助コイル3の出力電圧を整流する整流
器7の正電圧側に接続されている。
【0021】トランジスタ22のコレクタは抵抗24,
コンデンサ26,抵抗25からなる回路を経て、ツェナ
ダイオード27と抵抗28の並列回路に接続されてい
る。サイリスタ29のゲートは抵抗25,28の接続点
に接続されるとともに、陰極を接地され、陽極をトラン
ジスタ16のベースに接続されている。
コンデンサ26,抵抗25からなる回路を経て、ツェナ
ダイオード27と抵抗28の並列回路に接続されてい
る。サイリスタ29のゲートは抵抗25,28の接続点
に接続されるとともに、陰極を接地され、陽極をトラン
ジスタ16のベースに接続されている。
【0022】図2は、図1に示された実施例の動作タイ
ミングを示したものであって、(a)は出力コイルの発
生電圧すなわち図1におけるA−B間の電圧、(b)は
整流器8の出力を抵抗10,コンデンサ11で平滑化し
た電圧すなわち図1におけるC点の電圧、(c)はトラ
ンジスタ15の出力電圧、(d)はトランジスタ16の
出力電圧、(e)はトランジスタ22の出力電圧であ
る。以下、図1および図2に基づいて、本発明の短絡保
護回路の動作を説明する。
ミングを示したものであって、(a)は出力コイルの発
生電圧すなわち図1におけるA−B間の電圧、(b)は
整流器8の出力を抵抗10,コンデンサ11で平滑化し
た電圧すなわち図1におけるC点の電圧、(c)はトラ
ンジスタ15の出力電圧、(d)はトランジスタ16の
出力電圧、(e)はトランジスタ22の出力電圧であ
る。以下、図1および図2に基づいて、本発明の短絡保
護回路の動作を説明する。
【0023】通常動作時においては、発電機1のロータ
18がエンジンによって回転駆動されることによって、
出力コイル2に出力電圧を発生し、この電圧は図示され
ないブレーカを経て外部の負荷に供給される。これと同
時に、この出力電圧を整流回路8で整流し、抵抗10,
コンデンサ11で平滑化して、抵抗12,13からなる
分圧回路と、抵抗19,20からなる分圧回路とに供給
する。
18がエンジンによって回転駆動されることによって、
出力コイル2に出力電圧を発生し、この電圧は図示され
ないブレーカを経て外部の負荷に供給される。これと同
時に、この出力電圧を整流回路8で整流し、抵抗10,
コンデンサ11で平滑化して、抵抗12,13からなる
分圧回路と、抵抗19,20からなる分圧回路とに供給
する。
【0024】抵抗12,13の接続点からツェナダイオ
ード14を介してトランジスタ15のベースに接続され
ているので、出力コイル2の発生電圧が低く、分圧され
た電圧がツェナダイオード14で定まる一定電圧(ツェ
ナ電圧)に達しないときは、ツェナダイオード14は導
通せず、トランジスタ15がオフであって、従ってトラ
ンジスタ16が常時オンとなるので、整流器7の整流電
圧がトランジスタ16を経てそのまま界磁コイル5に供
給されて、発電作用が行なわれる。
ード14を介してトランジスタ15のベースに接続され
ているので、出力コイル2の発生電圧が低く、分圧され
た電圧がツェナダイオード14で定まる一定電圧(ツェ
ナ電圧)に達しないときは、ツェナダイオード14は導
通せず、トランジスタ15がオフであって、従ってトラ
ンジスタ16が常時オンとなるので、整流器7の整流電
圧がトランジスタ16を経てそのまま界磁コイル5に供
給されて、発電作用が行なわれる。
【0025】出力コイル2の発生電圧が上昇して、抵抗
12,13の接続点の電圧が、ツェナダイオード14の
電圧を超えると、ツェナダイオード14は導通して、ト
ランジスタ15がオンとなるので、トランジスタ16は
オフとなり、界磁コイル5に対する電流が遮断されて、
出力電圧が低下する。このような動作を繰り返すことに
よって、出力電圧が一定に保たれる。以上の動作は、図
3に示された従来の場合と同じである。
12,13の接続点の電圧が、ツェナダイオード14の
電圧を超えると、ツェナダイオード14は導通して、ト
ランジスタ15がオンとなるので、トランジスタ16は
オフとなり、界磁コイル5に対する電流が遮断されて、
出力電圧が低下する。このような動作を繰り返すことに
よって、出力電圧が一定に保たれる。以上の動作は、図
3に示された従来の場合と同じである。
【0026】一方、本発明の界磁遮断回路31において
は、通常動作時は、抵抗19,20からなる分圧回路の
分圧電圧は、ツェナダイオード21のツェナ電圧以上で
あって、トランジスタ22はオンとなり、従ってサイリ
スタ29は遮断状態である。
は、通常動作時は、抵抗19,20からなる分圧回路の
分圧電圧は、ツェナダイオード21のツェナ電圧以上で
あって、トランジスタ22はオンとなり、従ってサイリ
スタ29は遮断状態である。
【0027】負荷が短絡状態になると、出力電圧が低下
するため、電圧調整回路6において、ツェナダイオード
14は導通せず、トランジスタ15はオフとなる。従っ
て、電圧調整回路6は動作せず、整流器7によって補助
コイル3の発生電圧を整流した電圧が、トランジスタ1
6を介してそのまま界磁コイル5に供給されるので、発
電作用が継続されることとなる。
するため、電圧調整回路6において、ツェナダイオード
14は導通せず、トランジスタ15はオフとなる。従っ
て、電圧調整回路6は動作せず、整流器7によって補助
コイル3の発生電圧を整流した電圧が、トランジスタ1
6を介してそのまま界磁コイル5に供給されるので、発
電作用が継続されることとなる。
【0028】この状態では、ツェナダイオード21は導
通せず、従ってトランジスタ22はオフであって、抵抗
23,24,コンデンサ26からなる回路を経て、ツェ
ナダイオード27と抵抗28の並列回路に、ツェナダイ
オード27によって定まる一定電圧を発生し、この電圧
をゲートに与えられることによってサイリスタ29がオ
ンになる。これによってトランジスタ16がオフとな
り、界磁コイル5の電流が遮断されるため、発電機1の
発電が停止する。このような動作は、抵抗23,24,
コンデンサ26等からなる時定数回路によって、出力電
圧低下状態がある時間継続したときに行なわれる。
通せず、従ってトランジスタ22はオフであって、抵抗
23,24,コンデンサ26からなる回路を経て、ツェ
ナダイオード27と抵抗28の並列回路に、ツェナダイ
オード27によって定まる一定電圧を発生し、この電圧
をゲートに与えられることによってサイリスタ29がオ
ンになる。これによってトランジスタ16がオフとな
り、界磁コイル5の電流が遮断されるため、発電機1の
発電が停止する。このような動作は、抵抗23,24,
コンデンサ26等からなる時定数回路によって、出力電
圧低下状態がある時間継続したときに行なわれる。
【0029】この際、界磁電流が0になっても、ロータ
18に取り付けられている初期励磁用磁石およびロータ
コア残留磁束によって、補助コイル3には数Vの電圧が
発生し続けている。このため、サイリスタ29はオン状
態を続けることができ、従って、エンジンを一旦停止し
て再始動しない限り、発電状態になることはない。な
お、エンジン始動時には、抵抗23,24,25,28
およびコンデンサ26の時定数によって、抵抗25,2
8の接続点の電位上昇を遅らせることによって、サイリ
スタ29のゲートがオンにならないように設定されてい
る。
18に取り付けられている初期励磁用磁石およびロータ
コア残留磁束によって、補助コイル3には数Vの電圧が
発生し続けている。このため、サイリスタ29はオン状
態を続けることができ、従って、エンジンを一旦停止し
て再始動しない限り、発電状態になることはない。な
お、エンジン始動時には、抵抗23,24,25,28
およびコンデンサ26の時定数によって、抵抗25,2
8の接続点の電位上昇を遅らせることによって、サイリ
スタ29のゲートがオンにならないように設定されてい
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンジン発電機等の自励式交流発電機の出力電圧を一定に
保つ電圧調整回路において、発電機の負荷特性が巻き込
み特性の場合等、負荷短絡時に、出力側におけるブレー
カが動作しない場合でも、本発明の界磁遮断回路が動作
することによって発電停止するので、界磁コイルの焼損
を防止することができる。更に、本発明によれば、発電
機の負荷側で短絡したとき、確実に発電停止することが
できるとともに、発電停止することで、なんらかの異常
があったことを知ることができるという従来にない優れ
た自励式交流発電機の短絡保護方式を提供することがで
きる。
ンジン発電機等の自励式交流発電機の出力電圧を一定に
保つ電圧調整回路において、発電機の負荷特性が巻き込
み特性の場合等、負荷短絡時に、出力側におけるブレー
カが動作しない場合でも、本発明の界磁遮断回路が動作
することによって発電停止するので、界磁コイルの焼損
を防止することができる。更に、本発明によれば、発電
機の負荷側で短絡したとき、確実に発電停止することが
できるとともに、発電停止することで、なんらかの異常
があったことを知ることができるという従来にない優れ
た自励式交流発電機の短絡保護方式を提供することがで
きる。
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】図1に示された実施例の動作タイミングを示す
図である。
図である。
【図3】従来の発電機回路を示す図である。
【図4】発電機の負荷特性を例示する図である。
2 出力コイル 3 補助コイル 5 界磁コイル 6 電圧調整回路 31 界磁遮断回路
Claims (1)
- 【請求項1】 ステータ側に出力コイルを備えロータ側
に界磁コイルを備えるとともに、ステータ側に設けられ
た補助コイルの出力電圧を整流して前記界磁コイルに供
給し、電圧調整回路を備えて前記出力コイルの電圧に応
じて界磁コイルの電流を断続することによって該出力コ
イルの電圧を一定に保つ自励式交流発電機において、 前記出力コイルの電圧が定常値より低い状態がある期間
継続したとき、前記界磁コイルの電流を遮断して発電を
停止させる界磁遮断回路を設けたことを特徴とする自励
式交流発電機の短絡保護方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4252202A JPH0678447A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 自励式交流発電機の短絡保護方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4252202A JPH0678447A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 自励式交流発電機の短絡保護方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0678447A true JPH0678447A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=17233926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4252202A Pending JPH0678447A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 自励式交流発電機の短絡保護方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0678447A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008048553A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-02-28 | Honda Motor Co Ltd | エンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置 |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP4252202A patent/JPH0678447A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008048553A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-02-28 | Honda Motor Co Ltd | エンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置 |
JP4688166B2 (ja) * | 2006-08-18 | 2011-05-25 | 本田技研工業株式会社 | エンジン駆動式発電機の出力電圧制御装置 |
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