JPH11103585A - インバータ保護装置 - Google Patents

インバータ保護装置

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Publication number
JPH11103585A
JPH11103585A JP9263200A JP26320097A JPH11103585A JP H11103585 A JPH11103585 A JP H11103585A JP 9263200 A JP9263200 A JP 9263200A JP 26320097 A JP26320097 A JP 26320097A JP H11103585 A JPH11103585 A JP H11103585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
inverter
motor
speed
duty
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9263200A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Hamaoka
孝二 浜岡
Keiji Ogawa
啓司 小川
Yoshitaka Kubota
吉孝 窪田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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Publication of JPH11103585A publication Critical patent/JPH11103585A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電圧検知回路は回路が大型化すると共
に、無駄な損失も発生する。 【解決手段】 整流回路2と、インバータ3と、ブラシ
レスDCモータ5と、回転速度を検知する速度検出回路
11と、速度検出回路11からの回転速度と設定速度と
が一致するようにデューティを調整するデューティ設定
回路8と、設定速度に応じて標準デューティを設定する
標準デューティ設定回路15と、現在のデューティと標
準デューティとを比較し所定範囲外であれば前記インバ
ータの出力を停止するようにしたデューティ判定回路1
6とを設けることにより、直接電圧を検知する回路を設
けることなく交流電源の状態を知ることができるので、
回路を大幅に小型化することができ、更に抵抗による損
失をなくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータを可変速駆
動するインバータに関するものであり、特に、入力電圧
が所定電圧変動の範囲外にあることを検知するためのイ
ンバータ保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫や空気調和機などにおいて
省エネルギー等の目的でインバータが盛んに使用されて
いる。これは冷凍システムの圧縮機の可変速駆動によ
り、その時の冷凍負荷または空調負荷に応じた冷凍能力
の可変制御を行なうことにより、省エネルギーを図るも
のである。
【0003】このようなインバータにおいては、インバ
ータのパワー素子やモータなどを保護するために不足電
圧保護,過電圧保護,過電流保護,加熱保護などの保護
装置を備えている。特に不足電圧保護と過電圧保護との
入力電圧を監視するものは設置条件や電気事情などが各
設置場所で異なるものなので、非常に重要な保護機能と
なっている。
【0004】このような従来のインバータ保護装置とし
ては、たとえば特開平1−202172号公報に示され
ている。
【0005】以下、従来のインバータ保護装置を図1
0,図11を用いて説明する。図10は従来のインバー
タ保護装置のブロック図である。
【0006】図10において101は交流電源である。
これは例えば日本の家庭用では単相交流100Vの電源
である。102は整流回路で、交流電源を整流し、直流
電圧に変換する。
【0007】103はインバータであり、この図におい
てはパワー素子(IGBTを使用)を6個3相ブリッジ
接続することによって、整流回路102で得られた直流
電圧を任意の周波数、任意の電圧の3相交流に変換して
いる。104はモータであり、インバータ103の3相
交流で回転するモータである。
【0008】105は装置全体を制御するマイコンであ
り、インバータ103の各パワー素子の制御及び保護制
御等を行なっている。106はドライブ回路であり、マ
イコン105の信号によりインバータ103の各パワー
素子をオン/オフの制御を行なう。
【0009】107は電圧検知回路であり、整流回路1
02の出力電圧を検知し、入力である交流電源101の
状態を検出する。この電圧検知回路では交流電源の不足
電圧,過電圧,瞬断などの状態があった場合、マイコン
105に信号を送出し、マイコン105ではインバータ
停止等の適切な処理を行なう。
【0010】図11は電圧検知回路107の回路図であ
る。図11において整流回路102の出力電圧は抵抗器
108と抵抗器109によって分圧される。この分圧電
圧を比較器110によって基準電圧A110と比較し、
分圧電圧<基準電圧Aとなった時に不足電圧信号を出力
し、入力電圧が異常低下していることを検出する。
【0011】また、この分圧電圧を比較器112によっ
て基準電圧B113と比較し、分圧電圧>基準電圧Bと
なった時に過電圧信号を出力し、入力電圧が異常上昇し
ていることを検出する。
【0012】これらの信号を受けて、マイコン105は
インバータの停止等を含む適切な保護処理を行なう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、抵抗器を用いて直流電圧を分圧しているため
回路ロスが発生する。
【0014】例えば、交流電源101の電圧をAC10
0Vとすると、整流回路102の出力はDC140Vと
なる。ここで分圧用の抵抗を流れる電流を5mAとして
設計すると、抵抗器108と抵抗器109の直列合成抵
抗値28kΩとなり、抵抗器でのロス(発熱損失)は
0.7Wとなる。
【0015】以上の例で考えると、抵抗器は少なくとも
2W以上の抵抗器が必要であり、発熱も伴うのでインバ
ータの小型化を行なうときに大きな支障となる。また、
損失も大きいため、入力が増加するという課題を有して
いた。
【0016】本発明は、この電圧検知回路を省略でき、
回路を大幅に小型化できると共に、無駄な損失も減らす
ことができ、さらなる省エネルギーが実現できるインバ
ータ保護装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ保護
装置は、交流電源を整流する整流回路と、前記整流回路
の出力を交流に変換するインバータと、インバータによ
り回転するブラシレスDCモータと、前記ブラシレスD
Cモータのロータの回転位置を検出する位置検出回路
と、前記位置検出回路の信号により前記インバータの各
パワー素子の動作を決定する転流回路と、前記位置検出
回路の出力より回転速度を検知する速度検出回路と、前
記速度検出回路からの回転速度と設定速度とが一致する
ようにデューティを調整するデューティ設定回路と、設
定速度に応じて標準デューティを設定する標準デューテ
ィ設定回路と、現在のデューティと標準デューティとを
比較し所定範囲外であれば前記インバータの出力を停止
するようにしたデューティ判定回路とを設けたものであ
る。
【0018】この発明によれば、直接電圧を検知する回
路を設けることなく、交流電源の状態を知ることができ
るので、従来のような電圧検出回路は不要であり、回路
を大幅に小型化することができ、更に抵抗による損失を
なくすことができるインバータ保護装置を提供できる。
【0019】更に、ブラシレスDCモータの負荷を検出
する負荷検出回路と、設定速度および前記負荷検出回路
で検出された負荷に応じて標準デューティを設定する標
準デューティ設定回路と設けることにより、負荷の差に
よるデューティへの影響を受けずに確実に交流電源の入
力電圧を確実に検出することができるインバータ保護装
置を提供できる。
【0020】また、速度検出回路からの速度信号から速
度の変化を検出しその速度変化が所定範囲外であれば前
記インバータの出力を停止するようにした速度変化検出
回路を設けることにより、交流電源の瞬時停電,瞬時電
圧低下,瞬時電圧上昇などが確実に検出できるインバー
タ保護装置を提供できる。
【0021】また、交流電源を整流する整流回路と、前
記整流回路の出力を交流に変換するインバータと、イン
バータにより回転するモータと、前記モータが停止中に
前記インバータへ前記モータが回転しないレベルの信号
を発生する信号発生回路と、前記インバータの電流を検
出する電流センサと、前記電流センサからの電流値が所
定範囲外であれば入力電圧が異常であることを判定する
電圧判定回路とを設けることにより、モータ停止時にお
いても確実に交流電源の入力電圧を確実に検出すること
ができるインバータ保護装置を提供できる。
【0022】また、モータが停止状態から速度指令がな
されたことを判定する起動判定回路と、前記起動判定回
路の出力があった時前記モータが停止中に前記インバー
タへ前記モータが回転しないレベルの信号を発生する信
号発生回路とを設けることにより、必要最小限の電力消
費でモータの起動直前の入力電圧の状態を検出すること
ができるインバータ保護装置を提供できる。
【0023】また、電圧判定回路が異常状態であると判
定したとき、一定時間モータ動作を停止させ、一定時間
経過後再度始動させるようにする再始動回路とを設ける
ことにより、入力電圧が正常に復帰したときに迅速に運
転復帰ができるインバータ保護装置を提供できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、本発明のインバータ保護装置は、交流電源を整流す
る整流回路と、前記整流回路の出力を交流に変換するイ
ンバータと、インバータにより回転するブラシレスDC
モータと、前記ブラシレスDCモータのロータの回転位
置を検出する位置検出回路と、前記位置検出回路の信号
により前記インバータの各パワー素子の動作を決定する
転流回路と、前記位置検出回路の出力より回転速度を検
知する速度検出回路と、前記速度検出回路からの回転速
度と設定速度とが一致するようにデューティを調整する
デューティ設定回路と、設定速度に応じて標準デューテ
ィを設定する標準デューティ設定回路と、現在のデュー
ティと標準デューティとを比較し所定範囲外であれば前
記インバータの出力を停止するようにしたデューティ判
定回路とを設けたものであり、設定回転数により決めら
れる標準デューティを元に、所定範囲を定め、実際の運
転デューティがこの所定範囲から逸脱したときに入力電
圧が異常であると判定するという作用を有する。
【0025】本発明の請求項2に記載の発明は、ブラシ
レスDCモータの負荷を検出する負荷検出回路と、設定
速度および前記負荷検出回路で検出された負荷に応じて
標準デューティを設定する標準デューティ設定回路と設
けたものであり、負荷状態を検出し、その検出された負
荷状態と設定速度から標準デューティを求めることがで
き負荷の影響を受けずに、入力電圧が異常であると判定
するという作用を有する。
【0026】本発明の請求項3に記載の発明は、速度検
出回路からの速度信号から速度の変化を検出しその速度
変化が所定範囲外であれば前記インバータの出力を停止
するようにした速度変化検出回路を設けたものであり、
瞬時停電等の早い電圧変化があった時、回転数が急激に
変化するため、この変化が所定値以上あった時には、入
力電圧に瞬時停電等急激な変化があったと判定するとい
う作用を有する。
【0027】本発明の請求項4に記載の発明は、交流電
源を整流する整流回路と、前記整流回路の出力を交流に
交換するインバータと、インバータにより回転するモー
タと、前記モータが停止中に前記インバータへ前記モー
タが回転しないレベルの信号を発生する信号発生回路
と、前記インバータの電流を検出する電流センサと、前
記電流センサからの電流値が所定範囲外であれば入力電
圧が異常であることを判定する電圧判定回路とを設けた
ものであり、モータ停止時にモータが回転しないレベル
の出力をインバータから出力し、その時の電流値を電流
センサから検知し、その電流値が所定範囲外であれば入
力電圧を異常と判定するという作用を有する。
【0028】本発明の請求項5に記載の発明は、モータ
が停止状態から速度指令がなされたことを判定する起動
判定回路と、前記起動判定回路の出力があった時前記モ
ータが停止中に前記インバータへ前記モータが回転しな
いレベルの信号を発生する信号発生回路とを設けたもの
であり、モータが起動する直前にのみ入力電圧の判定を
行なうという作用を有する。
【0029】本発明の請求項6に記載の発明は、電圧判
定回路が異常状態であると判定したとき、一定時間モー
タ動作を停止させ、一定時間経過後再度始動させるよう
にする再始動回路とを設けたものであり、異常と判定し
たときは、一定時間毎に入力電圧の判定を行ない異常が
なくなれば、直ちに起動するという作用を有する。
【0030】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1のインバ
ータ保護装置のブロック図である。
【0031】図1において、1は交流電源である。これ
は例えば日本の家庭用では単相交流100Vの電源であ
る。
【0032】2は整流回路で、交流電源を整流し、直流
電圧に変換する。整流回路2はダイオード2a〜2dを
ブリッジ接続し、その出力にはコンデンサ2eが取り付
けられている全波整流方式の回路となっている。
【0033】3はインバータで、整流回路2の直流出力
を入力として、パワー素子(実施の形態1ではIGBT
を使用)3a〜3fを3相ブリッジ結線している。ま
た、フライホイル用のダイオード3g〜3lは各パワー
素子3a〜3fに逆向きに並列に接続されている。この
パワー素子のスイッチング(オン/オフ)を制御するこ
とにより、3相の交流出力を得ることができる。
【0034】4は電流センサであり、整流回路2とイン
バータ3とのマイナス側端子間に接続され、インバータ
3に供給される電流を検出する。
【0035】5はブラシレスDCモータであり、固定子
巻線(図示せず)は3相巻線、回転子(図示せず)は永
久磁石を使用している。
【0036】6は位置検出回路であり、ブラシレスDC
モータ5の回転子の回転位置を検出する回路であり、モ
ータの逆起電圧から回転子の相対位置を検出するセンサ
レス方式を採用している。
【0037】7は転流回路であり、位置検出回路6から
のブラシレスDCモータ5の回転子の位置信号を元にイ
ンバータ3のどのパワー素子をオンするかを決定する
が、ブラシレスDCモータの場合は位置信号相互間のロ
ジックにより決定するのが一般的である。
【0038】8はデューティ設定回路である。本インバ
ータはPWM(パルス幅変調)方式を用いてインバータ
3の出力電圧を制御する方式を採用している。PWM方
式は電圧の高/低をパルス周期中のオン幅の割合(この
割合をデューティと呼ぶ)で制御するもので、デューテ
ィが小さい(最小0%)程インバータ3の出力電圧が低
く、またデューティが大きい(最大100%)程インバ
ータ3の出力電圧が高くなる。またパルス周期の逆数を
キャリア周波数と呼び、一般的にモータの駆動に使用さ
れるインバータのキャリア周波数は2kHz〜20kH
zが一般的である。
【0039】デューティ設定回路8で設定されたデュー
ティ信号と転流回路7で決定されたパワー素子のオン状
態は合成回路9で合成され、ドライブ回路10を用い
て、インバータ3のパワー素子のオン/オフ制御を行な
う。
【0040】11は速度検出回路であり、位置検出回路
6の出力信号の周期を測定し、モータの実際の回転速度
を検出する。ブラシレスDCモータ5の回転子の回転速
度は、位置検出回路6の信号と完全に一致している。
【0041】12は速度設定回路であり、ブラシレスD
Cモータ5の回転速度をいくらにするかを設定する。
【0042】この速度設定回路12によって設定された
設定速度と、速度検出回路11で検出された実際の回転
速度とを、速度比較回路13で比較し、その結果をデュ
ーティ設定回路8に送出する。
【0043】デューティ設定回路8では、実際の回転速
度が設定速度より小さいときにはデューティを上昇さ
せ、逆に実際の回転速度が設定速度より大きいときには
デューティを下降させ、回転速度を調節する。また実際
の回転速度が設定速度と一致したとき、デューティを固
定し、回転速度が変化しないようにする。
【0044】14は負荷検出回路であり、電流センサ4
からの信号から現在のブラシレスDCモータ5の負荷状
態を検出する。
【0045】15は標準デューティ設定回路であり、速
度設定回路12の設定速度と、負荷検出回路14の検出
された負荷状態によって、標準デューティを設定する。
標準デューティとは回転速度と負荷状態から、入力電圧
が定格電圧の時、どの程度のデューティで運転するかを
示したもので、モータの設計により一義的に決定でき
る。
【0046】16はデューティ判定回路であり、標準デ
ューティ設定回路15で設定された標準デューティから
計算される所定範囲内に、デューティ設定回路8から出
力される実際のデューティが入っているかどうか判定す
る。ここで実際のデューティが範囲外であった場合は速
度設定回路13に異常信号を送出し、設定速度を0(停
止)とすることにより、インバータ回路の保護を行な
う。
【0047】17は速度変化検出回路であり、速度検出
回路11の出力を監視し、急激な速度の下降または上昇
が所定値レベルを超えた場合は、入力電圧に瞬時停電,
瞬時電圧低下,瞬時電圧上昇が発生したとして、速度設
定回路13に異常信号を送出し、設定速度を0(停止)
とすることにより、インバータ回路の保護を行なう。
【0048】18は信号発生回路であり、ブラシレスD
Cモータ5が停止中に、ブラシレスDCモータ5が回転
しないレベルの電圧,周波数をもつ信号を発生し、イン
バータ3のパワー素子3a〜3fを駆動する。
【0049】この時、インバータ3の出力はブラシレス
DCモータ5を回転させることができないレベルである
のでモータの回転はしないが、固定子巻線のインダクタ
ンスを介して電流が流れる。この電流を電流センサ4を
用いて検出する。この電流値が所定範囲内にあれば入力
電圧は正常と判定し、所定範囲外であれば入力電圧は異
常と判定する。
【0050】20は起動判定回路であり、速度設定回路
12の設定速度が0(停止)から回転速度ありの状態に
なるのを確認し、その時にのみ信号発生回路18を動作
させるように信号を送出する。
【0051】21は再始動回路であり、電圧判定回路1
9で入力電圧が異常と判定されたとき、スタートするタ
イマが内蔵され、所定時間経過しタイムアップした時、
起動判定回路20に信号を送出し、再度入力電圧を確認
する動作を行なう。
【0052】以上の様に構成されたインバータ保護装置
について、まずインバータの基本的な動作から説明を行
なう。
【0053】速度設定回路12からの速度指令が0r/
s(停止)の時は、インバータ3からの出力は無く、ブ
ラシレスDCモータ5は停止している。次に速度指令が
0r/s以外になったとき、例えば40r/sに設定さ
れると、動作が開始する。
【0054】通常、ブラシレスDCモータ5の停止中は
逆起電圧が発生しないため位置検出回路6での位置検出
は不可能である。そのため、この様な構成のインバータ
においては、起動回路(図示せず)が一般的には設けら
れる。この起動回路ではブラシレスDCモータ5を、ま
ず同期モータとして起動する。
【0055】つまり、起動時にインバータから低電圧,
低周波数の出力を発生させ、ブラシレスDCモータをゆ
っくり回転させる。その後徐々に加速し、ブラシレスD
Cモータ5から逆起電圧が発生し、位置検出回路6での
位置検出が可能になるまで、回転数を上昇させる。ここ
で位置検出が可能となるので通常の位置信号による運転
に切り替える。
【0056】この時、位置検出回路6からの位置信号
が、通常のホール素子等を用いたブラシレスDCモータ
の位置検出と同等の信号が得られれば、転流回路7では
非常に簡単なロジック回路を設けるだけで容易にインバ
ータ3の各パワー素子3a〜3fのどれをオンにするか
決定できる。
【0057】実際のパワー素子の駆動は、デューティ設
定回路8で作り出されたPWM信号と、転流回路7で作
られた転流信号とを合成回路9で合成し、ドライブ回路
10でパワー素子3a〜3fを実際に駆動する。一般的
にブラシレスDCモータにおいては、PWM制御はイン
バータ3の上アームパワー素子3a,3c,3eまたは
下アームパワー素子3b,3d,3fのいずれかを行な
えばいいので、実際には上アームまたは下アームのいず
れかの片側信号と合成(論理積)すればよいこととな
る。
【0058】また、位置検出回路6の出力を速度検出回
路11に入力し、ブラシレスDCモータ5の実際の回転
速度を測定する。これは例えば位置信号の周期を計るこ
とで容易に検出することができる。
【0059】次に、速度設定回路12で設定された設定
速度と、速度検出回路11からの実際の回転速度とを速
度比較回路13で比較し、デューティ設定回路8でデュ
ーティを変更することにより回転速度が設定速度になる
ように調整する。
【0060】つまり、設定速度>実際の速度の場合はデ
ューティを増加させ更に回転速度を高め、逆に設定速度
<実際の速度の場合はデューティを減少させ更に回転速
度を低くしていく。その上で設定速度=実際の回転速度
となればデューティの増減を停止する。但し、実際は完
全に両者が等しくなることは困難なので、実際には設定
速度から若干の偏差をもつ範囲内に入れば安定状態とみ
なし、デューティの増減を停止する。
【0061】次に、このようなブラシレスDCモータを
用いたインバータについて基本的なモータ特性につい
て、図1,図2を用いて説明する。
【0062】図2は本発明の実施の形態1におけるブラ
シレスDCモータのトルク=回転数特性図である。
【0063】一般的にブラシレスDCモータの特性を横
軸にトルク、縦軸に回転数をとると図2に示すように右
下がりの直線となる。但し、この時デューティはある一
定値(つまり、電圧一定)に固定している。
【0064】更にデューティが変化した時の特性を図2
に示している。ここでデューティはD1>D2>D3な
る関係になっている。つまりデューティを高くすればす
るほど回転数は高くなる。
【0065】次に回転数制御について更に説明する。図
2において、回転速度N1に回転数制御されているとす
る。モータのトルクがT2の時に、デューティD2で安
定している。
【0066】次にトルクが大きくなりT1になったとす
る。すると実際の回転速度は設定速度より低くなる。そ
こでデューティ設定回路8では速度比較回路13での結
果を受け、デューティを上昇させる。そしてデューティ
D1で再び回転速度N1になるので、デューティを安定
させ、回転数を維持する。
【0067】逆にトルクが小さくなりT3になったとす
る。すると実際の回転速度は設定速度より高くなる。そ
こでデューティ設定回路8では速度比較回路13での結
果を受け、デューティを下降させる。そしてデューティ
D3で再び回転速度N1になるので、デューティを安定
させ、回転数を維持する。この様にして、ブラシレスD
Cモータ5の回転速度を設定速度に維持することにな
る。
【0068】次に、入力電圧が変動したときのインバー
タの挙動について図1,図3を用いて説明する。
【0069】図3は本発明の実施の形態1における入力
電圧変動時のブラシレスDCモータのトルク=回転数特
性図である。図2と同様に横軸はトルク、縦軸は回転数
を各々示している。但し、ここではデューティはD2で
一定であり、入力電圧をパラメータとしている。
【0070】ここで入力電圧はV1>V2>V3であ
り、同一デューティにおいては入力電圧が高いほうが、
回転数が高くなることになる。
【0071】いま、設定速度がN1でトルクT2、入力
電圧V2とすると図3のA点で安定している。ここで入
力電圧がV1と高くなると、運転ポイントはA点からB
点に移り、実際の回転速度が設定速度より高くなる。そ
こでデューティ設定回路8では速度比較回路13での結
果を受け、デューティを下降させ、回転速度が再びN1
になるように調整する。
【0072】逆に入力電圧がV3と低くなると、運転ポ
イントはA点からC点に移り、実際の回転速度が設定速
度より低くなる。そこでデューティ設定回路8では速度
比較回路13での結果を受け、デューティを上昇させ、
回転速度が再びN1になるように調整する。
【0073】この様に回転数制御では負荷トルクの変動
及び入力電圧変動に対応して自動的にデューティを調整
し、設定速度になるように制御する。この特性を利用し
て入力電圧を検出することが本発明のひとつのポイント
である。
【0074】次に、この動作について図1,図4を用い
て更に詳しく説明する。図4は本発明の実施の形態1に
おけるデューティを用いた入力電圧判定の原理説明図で
ある。
【0075】速度設定回路12の設定速度を入力して標
準デューティ設定回路13は設定速度に見合った標準デ
ューティを設定する。この標準デューティは定格電圧,
定格負荷においてその設定速度が得られるデューティで
ある。これはモータの特性により一義的に決定する。実
際には各設定速度毎にテーブルとして持ち、そのデータ
を設定速度から引っぱり出してくる。
【0076】標準デューティ設定回路15で設定された
標準デューティはデューティ判定回路16に送られる。
また同時にデューティ設定回路8から実際のデューティ
も同じくデューティ判定回路16に送られる。この実際
のデューティが標準デューティを基準とした所定範囲内
に入っているかどうかを判定する。但し、この判定は運
転が安定している時に行なうものとする。
【0077】ここで、所定範囲について図4を用いて説
明する。今標準デューティがDN0に設定されていると
する。入力電圧が定格電圧で固定状態において負荷変動
した場合、先に述べた様に回転数制御によってデューテ
ィがDN1〜DN3の間で変化する。負荷が大きい場合
はデューティDN1、負荷が小さい場合はデューティD
N3となる。但しここでデューティの大きさはDN1>
DN0>DN3とする。
【0078】更に、負荷が大きくデューティDN1で運
転中に入力電圧が低下すると、更にデューティが増加し
電圧変動幅の最低電圧(例えば100Vの−10%で9
0V)になるとデューティはDN2となる。従ってデュ
ーティがDN2より更に大きくなった場合には入力電圧
が低くなり、許容範囲外になったことを示すので、不足
電圧状態であると判定できる。
【0079】逆に、負荷が小さくデューティDN3で運
転中に入力電圧が上昇すると、更にデューティが減少し
電圧変動幅の最高電圧(例えば100Vの+10%で1
10V)になるとデューティはDN4となる。従ってデ
ューティがDN4より更に小さくなった場合には入力電
圧が高くなり、許容範囲外になったことを示すので、過
電圧状態であると判定できる。
【0080】この様に、標準デューティを基準としてデ
ューティの所定範囲を定め、この範囲を逸脱したときに
入力電圧が異常と判断できるので、直接電圧を検知する
回路を設けることなく、交流電源の状態を知ることがで
きるので、従来のような電圧検出回路は不要であり、回
路を大幅に小型化することができ、更に抵抗による損失
をなくすことができる。
【0081】この方法は負荷変動の少ないモータに応用
する場合は非常に有効であるが、負荷変動が大きい場合
には正確な入力電圧の検知は困難である。そこで、この
負荷変動による影響をなくす方法について図1,図5を
用いて説明する。
【0082】図5は、本発明の実施の形態1における電
流による標準デューティの特性図を示す。
【0083】電流センサ4の出力により、負荷検出回路
14でブラシレスDCモータ5の負荷状態を検出する。
ブラシレスDCモータにおいては一般的にトルクとモー
タ電流は印加している電圧に関係なくほぼ比例するとい
う特性を有する。従って電流を検出することにより容易
に負荷トルクを推定することができる。
【0084】従って、負荷検出回路14の出力で、標準
デューティ設定回路15で設定される標準デューティを
変更するようにする。例えば図5に示すように、電流の
値によって標準デューティ設定値を変更する。
【0085】この変更された標準デューティ設定値から
の所定範囲を正常範囲とし、その範囲を上側に逸脱する
と、入力電圧は不足電圧状態であり、逆にその範囲を下
側に逸脱すると、入力電圧は過電圧状態であると判定で
きる。
【0086】この様に、負荷検出回路14により負荷状
態を検出し、その結果で標準デューティ設定回路15の
標準デューティを変更することにより、負荷の差による
デューティへの影響を受けずに確実に交流電源の入力電
圧を確実に検出することができる。
【0087】以上の方法で、入力電圧のゆっくりした変
動は実用上問題なく検出することができる。しかしなが
ら、瞬時停電,瞬時電圧低下,瞬時電圧上昇等の早い入
力電圧の変化は検出することができない。そこで、次に
その早い入力電圧変化を検出する方法について図1,図
6を用いて説明する。
【0088】図6は、本発明の実施の形態1における電
源電圧の瞬時停電における回転数の変化を示すタイミン
グ図を示す。
【0089】このインバータのような、モータの回転数
をフィードバックして、デューティを調節(増減)する
ことにより、回転数を設定速度に合わせるものにおいて
は、その時定数は比較的大きくとり安定した運転が実現
されるようにしている。
【0090】従って、電源の急瞬な変化(瞬時停電,瞬
時電圧低下,瞬時電圧上昇など)に対しては回転数制御
は急速には追随しない。すなわちこの間はデューティが
ほとんど変化せず、直流電圧が低下または上昇した分だ
け、実際のモータの回転数が低下または上昇することに
なる。
【0091】以上の動作を、図6を用いて更に詳しく説
明する。図6の上は電源電圧のタイミング図、図6下は
回転数のタイミング図を示している。
【0092】まず電源電圧において、時間t1において
電源電圧が正常から0Vに低下する瞬時停電が起こって
いる。この瞬時停電は時間t2において再び0Vから正
常電圧に復帰している。すなわちここでは時間t2−t
1なる瞬時停電が起こったことになる。ここで回転数は
若干の低下は起こすものの時間t2で復帰した場合また
元の回転数に復帰する。
【0093】ここで速度変化検出回路11では、回転数
が所定レベルNDになれば保護状態を検出する。但し、
NDの値は設定速度によって変化するものとする。時間
t1からt2の瞬時停電においては、時間が短く、回転
数がNDまでは低下しないため、速度変化検出回路11
では異常と判定しない。この時は異常はなかったものと
して、その後の運転を継続する。
【0094】次に電源電圧において、時間t3において
電源電圧が正常から0Vに低下する瞬時停電が起こって
いる。この瞬時停電は時間t4において再び0Vから正
常電圧に復帰している。すなわちここでは時間t4−t
3(>t2−t1)なる瞬時停電が起こったことにな
る。ここで回転数は時間t1に発生した瞬時停電による
ものより更に大きな回転数低下が起こるため、時間t5
において回転数はNDより小さくなるため、速度変化検
出回路11では異常と判定し、速度設定回路12に異常
である旨の信号を送出し、設定速度を0としてインバー
タを停止させる。
【0095】瞬時電圧低下が起こったときも同様の原理
で検出でき、検出回転数NDを現回転数よりも高いレベ
ルにもうひとつ別に設定すると、瞬時電圧上昇の異常に
ついても検出できることとなる。
【0096】このように、交流電源の瞬時停電,瞬時電
圧低下,瞬時電圧上昇などが確実に検出できるようにな
る。
【0097】以上説明した方法によって、モータ運転中
の電源電圧の異常については検出できることは説明を行
なった。次に、運転停止中の電源電圧の異常を検出する
方法について図1,図7を用いて説明する。
【0098】図7は、実施の形態1におけるインバータ
から所定出力した場合の入力電圧=電流特性図である。
【0099】停止中はブラシレスDCモータ5からはな
にも検出されないので電源電圧の状態を検出するのは不
可能である。そこでモータ停止中においては、インバー
タ3へブラシレスDCモータ5が回転しないレベルの信
号を発生する信号発生回路18を設ける。この出力レベ
ルはモータに回転トルクを発生させないレベルのものと
し、これは出力の電圧(デューティ)と周波数を適切に
選定することにより容易に実現できる。
【0100】この様な信号をブラシレスDCモータに印
加した時、モータ自体は回転力を生じないため、回転は
しないものの、モータ固定子巻線のインピーダンスによ
り電流が流れる。このインピーダンスはモータにより固
定なので、流れる電流は入力電圧に比例することにな
る。
【0101】すなわち、図7に示すように入力電圧V0
の時は電流はI0になり、入力電圧V1の時は電流はI
1になり、入力電圧V2の時は電流はI2になり、入力
電圧が、V2<V0<V1なる関係があるとき、電流は
I2<I0<I1となる。
【0102】従って、電圧V1が許容入力電圧範囲の最
大値、電圧V2が許容入力電圧範囲の最小値とすると、
電流がI2からI1の範囲内であれば、許容される入力
電圧範囲内であり、I1より大きければ入力電圧が過電
圧状態であり、I2より小さければ入力電圧が不足電圧
状態であると判定できる。この動作は、実際には電流セ
ンサ4の信号を電圧判定回路19で判定することにより
実現できる。
【0103】また、この動作はモータの停止中はいつで
も可能であるが、システムの内容によっては、特に停止
中に入力電圧の状態を検出する必要がないものがある。
これはモータ停止中にはインバータ3が動作していない
ため、パワー素子の破壊などインバータにとって最悪の
事態が起こりえないためである。
【0104】また、この動作をした場合にはインバータ
3に電流を流すため、電力消費が発生する。従って、前
述のようにモータ停止中は入力電圧の検出が不要の場
合、モータが起動する直前に入力電圧確認の動作をすれ
ば、電力消費も最小に抑えられることになる。
【0105】この様な一連のモータ停止時の入力電圧の
確認動作は、ブラシレスDCモータを用いて説明を行な
ったが、モータが他にインダクションモータ,リラクタ
ンスモータなどでも実現可能であり、モータは基本的に
はどんなモータであろうと関係ないことになる。
【0106】そこで、起動判定回路20を設け、起動の
直前にのみ信号を送出し信号発生回路18から信号を出
すことによって、無駄な電力消費を抑えることができ
る。
【0107】また、停止中に電圧判定回路19が異常と
判定したとき、一定時間モータ動作を停止させ、一定時
間経過後再度始動させるようにする再始動回路21を設
けることにより、電圧異常が解除されたとき、速やかに
運転復帰できる。
【0108】この時、再始動回路21で設定されるタイ
マは、通常の運転中に保護がかかった場合の再起動防止
タイマ(図示せず)の設定時間に比べて、十分に小さく
設定することにより、速やかな復帰が可能になる。これ
は、この保護動作がモータの停止中に行なわれるので、
短時間で繰り返しても問題ないことを示す。
【0109】以上の様に、本発明の実施の形態1におい
て、モータ停止時においても確実に交流電源の入力電圧
を確実に検出することができる。また、必要最小限の電
力消費でモータの起動直前の入力電圧の状態を検出する
ことができる。また、入力電圧が正常に復帰したときに
迅速に運転復帰ができる。
【0110】(実施の形態2)図8は本発明の実施の形
態2のインバータ保護装置のブロック図である。
【0111】図8において、交流電源1,整流回路2,
インバータ3,電流センサ4,ブラシレスDCモータ
5,位置検出回路6,ドライブ回路10は図1と同じな
のでここでの詳細な説明は省略する。
【0112】30はマイコンであり、実施の形態1で説
明した動作をマイコンのソフトで実現している。実施の
形態1においてはさまざまな回路で構成を実現したが、
実施の形態2ではこれらの一連動作がマイコン等により
容易に実現できることを示す。
【0113】以上の様に構成されたインバータ保護装置
について、動作を図8,図9を用いて動作を説明する。
【0114】図9は本発明の実施の形態2のマイコン3
0の動作を示す流れ図である。図9において、step
1でブラシレスDCモータはモータ停止状態、すなわ
ち、インバータ3は出力停止状態であるとする。
【0115】次に、step2で速度指令があるかどう
か判定する。速度指令がない場合(速度=0、即ちモー
タ停止状態)は、step1のモータ停止を継続する。
速度指令がある場合は、step3へ進む。
【0116】step3では、インバータ3から所定電
圧(所定デューティ)、所定周波数の出力をブラシレス
DCモータ5へ印加する。
【0117】次に、step4で電流センサ4を流れる
電流があらかじめ設定された所定範囲内にあるかどうか
を判定する。電流が所定範囲内にない場合は、step
5で電圧保護処理を行ない、モータを起動させない処理
を行ない、step6でタイマ1処理を行ない、保護状
態をタイマ1で定められる一定時間の間、モータ出力を
停止する。そして所定時間が終了するとstep1から
再び動作を再開する。
【0118】step4の保護状態の検出において、こ
こでは過電圧状態と不足電圧状態とは区別せず、全てモ
ータ停止したが、もし両者で保護処理を区別する必要が
あれば、電流が所定範囲より大きければ過電圧状態、電
流が所定範囲より小さければ不足電圧状態であると判断
できるので、更に分岐を多くすることは容易にできる。
【0119】step4で電流が所定範囲内であった場
合は、step7でモータを起動させる。この時、ブラ
シレスDCモータ5を同期モータとして起動させるた
め、十分な起動トルクを発生するような電圧(デューテ
ィ)と周波数を印加する。
【0120】その後、周波数を順次加熱していき、位置
検出回路6が十分に機能するレベルになれば、マイコン
30内で位置検出回路6からの位置信号による運転に切
り替える。この段階で、ブラシレスDCモータ5は、本
来のブラシレスモータとしての動作になる。
【0121】step8では、インバータ3の出力の電
圧(デューティ)を順次上げていくことにより、ブラシ
レスDCモータ5の回転を加速していく。
【0122】次に、ある程度回転数が上がれば、ste
p9でモータ回転数制御を行なう。ここでは位置検出回
路6からの位置信号の周期を測定し、実際の回転数を求
めると同時に、設定速度と一致するように出力の電圧
(デューティ)を調整する。
【0123】step9で十分に回転数が安定し、電圧
(デューティ)の変化がほとんどなくなった時、すなわ
ち十分にモータの運転が安定した時、step10に進
む。
【0124】step10では回転数が速度変化検出回
路17で設定された所定範囲内にあるかどうか判定す
る。所定範囲内になければ、入力電圧に異常が発生した
という判断を行ない、step11で電圧保護処理を行
ない、モータを強制的に停止させる。さらに、step
12でタイマ2処理を行ない、保護状態をタイマ2で定
められる一定時間の間、モータ出力を停止する。そして
所定時間が終了するとstep1から再び動作を再開す
る。
【0125】step6におけるタイマ1処理に比べ、
step12におけるタイマ2処理のタイマ時間は十分
に長くとっている。これはモータの停止状態からの保護
とモータの運転状態からの保護とはおのずから必要な待
ち時間が変化するためである。
【0126】step10の保護状態の判断は、瞬時電
圧上昇と、瞬時電圧低下または瞬時停電とは区別せず、
全てモータ停止したが、もし両者で保護処理を区別する
必要があれば、回転数が所定範囲より大きければ瞬時電
圧上昇、回転数が所定範囲より小さければ瞬時電圧低下
または瞬時停電であると判断できるので、更に分岐を多
くすることは容易にできる。
【0127】step10で所定範囲内に回転数が入っ
ていれば、入力電圧に異常がないと判断し、step1
3に進む。
【0128】step13では電流センサ4の電流を検
出し、マイコン30に入力し、電流値を判断し、更にこ
の電流値と設定速度により標準デューティを補正し、s
tep14に進む。
【0129】step14では、step13で決定さ
れた標準デューティに対して所定デューティ範囲を定
め、現在のデューティがその所定範囲内にあるかどうか
判定する。所定範囲内になければstep11に進み、
前述した処理を行なう。
【0130】step14の保護状態の判断は、過電圧
状態と不足電圧状態とは区別せず、全てモータ停止した
が、もし両者で保護処理を区別する必要があれば、デュ
ーティが所定範囲より大きければ過電圧状態、デューテ
ィが所定範囲より小さければ不足電圧状態であると判断
できるので、更に分岐を多くすることは容易にできる。
【0131】またstep14でデューティが所定範囲
内であれば、入力電源は正常と判断し、運転を継続しs
tep15に進む。
【0132】step15では速度指令があるかどうか
判定する。速度指令がない場合(速度=0、即ちモータ
停止状態)は、step1のモータ停止を実行する。速
度指令がある場合は、step9の回転数制御を継続
し、以下同様の動作を繰り返す。
【0133】以上、本発明の実施の形態2においては、
本発明の一連の動作についてはすべてマイコン30のソ
フトにて実現可能であるので、従来の電圧検出回路が全
て省略することができるので、部品点数の削減、コスト
の削減に大きな効果がある。
【0134】また電流センサ4についても従来の回路で
使用する過電流保護回路での電流センサを使用できるの
で、新たな部品を追加することなく本発明を実現するこ
とができる。
【0135】なお、実施の形態において、整流方式を全
波整流方式としたが、他の方式(例えば倍電圧整流等)
でも実現可能であることはいうまでもない。また、パワ
ー素子はIGBTとしたが、他のパワー素子(例えばF
ETなど)でも実施可能であることはいうまでもない。
【0136】また、負荷検出回路として電流から負荷を
検知する方法について述べたが、他の方式(例えば温
度,圧力等から検知)でも実施可能であることはいうま
でもなく、また電流も直流電流ではなくモータ電流や、
入力電流からでも同様に負荷状態を検出できるのはいう
までもない。
【0137】また、位置検出回路として逆起電圧から位
置を検出するセンサレス方式としたが、他のセンサレス
方式またはホール素子などから位置信号をえるセンサ方
式でも同様の効果が得られるのはいうまでもなく、また
速度検出も専用の速度検出器(例えば、FGなど)を用
いてもよい。
【0138】また、実施の形態として3相モータを用い
たが、他のモータでも同様の効果が得られる。
【0139】特に停止中の電圧検出動作については、モ
ータはブラシレスDCモータでなくてもよく、インダク
ションモータやリラクタンスモータでも同様の効果がえ
られることは明らかである。
【0140】
【発明の効果】以上の様に、本発明のインバータ保護装
置は、交流電源を整流する整流回路と、前記整流回路の
出力を交流に変換するインバータと、インバータにより
回転するブラシレスDCモータと、前記ブラシレスDC
モータのロータの回転位置を検出する位置検出回路と、
前記位置検出回路の信号により前記インバータの各パワ
ー素子の動作を決定する転流回路と、前記位置検出回路
の出力より回転速度を検知する速度検出回路と、前記速
度検出回路からの回転速度と設定速度とが一致するよう
にデューティを調整するデューティ設定回路と、設定速
度に応じて標準デューティを設定する標準デューティ設
定回路と、現在のデューティと標準デューティとを比較
し所定範囲外であれば前記インバータの出力を停止する
ようにしたデューティ判定回路とを設けることにより、
直接電圧を検知する回路を設けることなく、交流電源の
状態を知ることができるので、従来のような電圧検出回
路は不要であり、回路を大幅に小型化することができ、
更に抵抗による損失をなくすことができるインバータ保
護装置を提供できる。
【0141】更に、ブラシレスDCモータの負荷を検出
する負荷検出回路と、設定速度および前記負荷検出回路
で検出された負荷に応じて標準デューティを設定する標
準デューティ設定回路と設けることにより、負荷の差に
よるデューティへの影響を受けずに確実に交流電源の入
力電圧を確実に検出することができるインバータ保護装
置を提供できる。
【0142】また、速度検出回路からの速度信号から速
度の変化を検出しその速度変化が所定範囲外であれば前
記インバータの出力を停止するようにした速度変化検出
回路を設けることにより、交流電源の瞬時停電,瞬時電
圧低下,瞬時電圧上昇などが確実に検出できるインバー
タ保護装置を提供できる。
【0143】また、交流電源を整流する整流回路と、前
記整流回路の出力を交流に交換するインバータと、イン
バータにより回転するモータと、前記モータが停止中に
前記インバータへ前記モータが回転しないレベルの信号
を発生する信号発生回路と、前記インバータの電流を検
出する電流センサと、前記電流センサからの電流値が所
定範囲外であれば入力電圧が異常であることを判定する
電圧判定回路とを設けることにより、モータ停止時にお
いても確実に交流電源の入力電圧を確実に検出すること
ができるインバータ保護装置を提供できる。
【0144】また、モータが停止状態から速度指令がな
されたことを判定する起動判定回路と、前記起動判定回
路の出力があった時前記モータが停止中に前記インバー
タへ前記モータが回転しないレベルの信号を発生する信
号発生回路とを設けることにより、必要最小限の電力消
費でモータの起動直前の入力電圧の状態を検出すること
ができるインバータ保護装置を提供できる。
【0145】また、電圧判定回路が異常状態であると判
定したとき、一定時間モータ動作を停止させ、一定時間
経過後再度始動させるようにする再始動回路とを設ける
ことにより、入力電圧が正常に復帰したときに迅速に運
転復帰ができるインバータ保護装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のインバータ保護装置の
ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるブラシレスDC
モータのトルク=回転数特性図
【図3】本発明の実施の形態1における入力電圧変動時
のブラシレスDCモータのトルク=回転数特性図
【図4】本発明の実施の形態1におけるデューティを用
いた入力電圧判定の原理説明図
【図5】本発明の実施の形態1における電流による標準
デューティの特性図
【図6】本発明の実施の形態1における電源電圧の瞬時
停電における回数数の変化を示すタイミング図
【図7】本発明の実施の形態1におけるインバータから
所定出力した場合の入力電圧と電流の特性図
【図8】本発明の実施の形態2のインバータ保護装置の
ブロック図
【図9】本発明の実施の形態2のマイコン30の動作を
示す流れ図
【図10】従来のインバータ保護装置のブロック図
【図11】従来のインバータ保護装置の電圧検知回路1
07の回路図
【符号の説明】 1 交流電源 2 整流回路 3 インバータ 4 電流センサ 5 ブラシレスDCモータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する整流回路と、前記整
    流回路の出力を交流に変換するインバータと、インバー
    タにより回転するブラシレスDCモータと、前記ブラシ
    レスDCモータのロータの回転位置を検出する位置検出
    回路と、前記位置検出回路の信号により前記インバータ
    の各パワー素子の動作を決定する転流回路と、前記位置
    検出回路の出力より回転速度を検知する速度検出回路
    と、前記速度検出回路からの回転速度と設定速度とが一
    致するようにデューティを調整するデューティ設定回路
    と、設定速度に応じて標準デューティを設定する標準デ
    ューティ設定回路と、現在のデューティと標準デューテ
    ィとを比較し所定範囲外であれば前記インバータの出力
    を停止するようにしたデューティ判定回路とからなるイ
    ンバータ保護装置。
  2. 【請求項2】 交流電源を整流する整流回路と、前記整
    流回路の出力を交流に変換するインバータと、インバー
    タにより回転するブラシレスDCモータと、前記ブラシ
    レスDCモータのロータの回転位置を検出する位置検出
    回路と、前記位置検出回路の信号により前記インバータ
    の各パワー素子の動作を決定する転流回路と、前記位置
    検出回路の出力より回転速度を検知する速度検出回路
    と、前記速度検出回路からの回転速度と設定速度とが一
    致するようにデューティを調整するデューティ設定回路
    と、前記ブラシレスDCモータの負荷を検出する負荷検
    出回路と、設定速度および前記負荷検出回路で検出され
    た負荷に応じて標準デューティを設定する標準デューテ
    ィ設定回路と、現在のデューティと標準デューティとを
    比較し所定範囲外であれば前記インバータの出力を停止
    するようにしたデューティ判定回路とからなるインバー
    タ保護装置。
  3. 【請求項3】 交流電源を整流する整流回路と、前記整
    流回路の出力を交流に変換するインバータと、インバー
    タにより回転するブラシレスDCモータと、前記ブラシ
    レスDCモータのロータの回転位置を検出する位置検出
    回路と、前記位置検出回路の信号により前記インバータ
    の各パワー素子の動作を決定する転流回路と、前記位置
    検出回路の出力より回転速度を検知する速度検出回路
    と、前記速度検出回路からの回転速度と設定速度とが一
    致するようにデューティを調整するデューティ設定回路
    と、前記速度検出回路からの速度信号から速度の変化を
    検出しその速度変化が所定範囲外であれば前記インバー
    タの出力を停止するようにした速度変化検出回路とから
    なるインバータ保護装置。
  4. 【請求項4】 交流電源を整流する整流回路と、前記整
    流回路の出力を交流に交換するインバータと、インバー
    タにより回転するモータと、前記モータが停止中に前記
    インバータへ前記モータが回転しないレベルの信号を発
    生する信号発生回路と、前記インバータの電流を検出す
    る電流センサと、前記電流センサからの電流値が所定範
    囲外であれば入力電圧が異常であることを判定する電圧
    判定回路とからなるインバータ保護装置。
  5. 【請求項5】 交流電源を整流する整流回路と、前記整
    流回路の出力を交流に変換するインバータと、インバー
    タにより回転するモータと、前記モータが停止状態から
    速度指令がなされたことを判定する起動判定回路と、前
    記起動判定回路の出力があった時前記モータが停止中に
    前記インバータへ前記モータが回転しないレベルの信号
    を発生する信号発生回路と、前記インバータの電流を検
    出する電流センサと、前記電流センサからの電流値が所
    定範囲外であれば入力電圧が異常であることを判定する
    電圧判定回路とからなるインバータ保護装置。
  6. 【請求項6】 交流電源を整流する整流回路と、前記整
    流回路の出力を交流に変換するインバータと、インバー
    タにより回転するモータと、前記モータが停止状態から
    速度指令がなされたことを判定する起動判定回路と、前
    記起動判定回路の出力があった時前記モータが停止中に
    前記インバータへ前記モータが回転しないレベルの信号
    を発生する信号発生回路と、前記インバータの電流を検
    出する電流センサと、前記電流センサからの電流値が所
    定範囲外であれば入力電圧が異常であることを判定する
    電圧判定回路と、前記電圧判定回路が異常状態であると
    判定したとき、一定時間モータ動作を停止させ、一定時
    間経過後再度始動させるようにする再始動回路とからな
    るインバータ保護装置。
JP9263200A 1997-09-29 1997-09-29 インバータ保護装置 Withdrawn JPH11103585A (ja)

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