JPH1056486A - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JPH1056486A
JPH1056486A JP8211357A JP21135796A JPH1056486A JP H1056486 A JPH1056486 A JP H1056486A JP 8211357 A JP8211357 A JP 8211357A JP 21135796 A JP21135796 A JP 21135796A JP H1056486 A JPH1056486 A JP H1056486A
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JP
Japan
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data
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synchronous
channel
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Withdrawn
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JP8211357A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Ono
光洋 小野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の周波数変換方式に対して位相不確定除
去機能又は位相軸同期機能を有する復調装置を実現する
こと。 【解決手段】 切替制御信号12cに応じて、Iチャネ
ルデータ12aの位相を反転させたIチャネル位相反転
データ12dを生成するとともに、当該Iチャネルデー
タ12aを当該Iチャネル位相反転データ12dに入れ
替えるための切替手段16を有する。または、同期Iチ
ャネルデータ20a及び同期Qチャネルデータ20bに
おいて同期符号41bの位相量に応じた位相初期値デー
タ29aを用いて位相偏位座標軸を一致させる準同期復
調手段20を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の復調装置は、位相偏
位復調装置に関し、特に、4位相偏位変調された送信デ
ータを復調してIチャネルデータとQチャネルデータと
を生成する復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】送信側の送信装置により4位相偏位変調
されたディジタルデータは、送信側か受信側に到達する
途中の過程において、幾度かの周波数変換を通常受けて
いる。この周波数変換の方式の種類によっては受信側で
復調されたディジタルデータ(所謂、再生データ)が送
信元でのディジタルデータと一致しない現象(即ち、位
相不確定)が発生する可能性がある。このような位相不
確定は、送信側と受信側とで位相回転の位相軸が一致し
ていないことに起因することが多い。
【0003】例えば4位相偏位変調を例にとると、通常
の位相回転の位相としては、図14に示すように、Iチ
ャネルの変調及び復調に0度及び180度の2相が用い
られ、Qチャネルの変調及び復調に90度及び270度
の2相が用いられる。正常な復調が行われたときには、
図14(a),(b)に示すように、変調側と復調側と
の位相軸が一致しているため、例えば、送信側で変調し
た(Iチャネルデータ12a、Qチャネルデータ12
b)=(1,1)は、受信側で(Iチャネルデータ12
a,Qチャネルデータ12b)=(1,1)として正常
に復調される。
【0004】しかし、図14(c)に示すように、受信
側でQチャネルの位相軸が逆転すると共に、この逆転し
たQチャネルの位相とIチャネルの位相とが入れ替わっ
た結果、受信側で(Qチャネルデータ12bの反転デー
タ、Iチャネルデータ12a)=(1,0)としてやは
り誤った状態で復調される。
【0005】同時に、図14(d)に示すように、受信
側でIチャネル及びQチャネルの位相軸が両方とも逆転
した結果、受信側で(Iチャネルデータ12aの反転デ
ータ、Qチャネルデータ12bの反転データ)=(0,
0)としてやはり誤った状態で復調される。
【0006】同様に、図14(e)に示すように、受信
側でIチャネルとQチャネルの位相軸が入れ替わってし
まうと共に、Iチャネルの位相が逆転してしまった結
果、受信側で(Qチャネルデータ12b,Iチャネルデ
ータ12aの反転データ)=(0,1)としてやはり誤
った状態で復調される。
【0007】送信側の送信装置により4位相偏位変調さ
れたディジタルデータを受信側の復調装置において復調
する技術においては、受信側で発生する位相不確定を除
去する必要があるとともに、受信側で受信される以前に
ディジタルデータに対して実行された種々の周波数変換
に伴って変更された相順を送信側と一致させる必要があ
る。位相不確定を除去する技術としては差動符号方式及
び差動復号方式等を用いることができるが、信号の劣化
(具体的には、エラーレートの劣化)が発生するため、
図12に示すように、4位相偏位変調されるIチャネル
(Ichと略す)又はQチャネル(Qchと略す)のデ
ータ列を構成するディジタルデータ12a(12b)間
に予め設定された同期符号41bと呼ばれる信号を挿入
しておき、この同期符号41bの受信側での受信状態を
検出してその検出状態に基づいて、送信側と受信側との
相順を一致させていた。
【0008】図13はこのような従来の4位相偏位方式
に用いられる復調装置の構成を示す機能ブロック図であ
る。送信側で4位相偏位変調された送信データ41a
は、アンテナ41で受信され、信号増幅装置42と周波
数変換装置43で所定の信号レベルと周波数帯域を有す
る信号に変換された後、復調装置9に入力される。周波
数変換装置43から出力されたデータは、4位相偏位直
交同期復調器1において復調されて各々位相がπ/2
(=90度)異なるIチャネルデータ12aとQチャネ
ルデータ12bとなる。
【0009】ここでIチャネルデータ12aとQチャネ
ルデータ12bにおいて、受信側が図14(c)〜
(e)に示すような位相状態を有する場合(即ち、位相
不確定状態の場合)、図14(a)に示すような位相状
態でディジタルデータ{1}を送信装置のIchとQc
hとから各々送信したとしても、受信側での正しいディ
ジタルデータ(即ち、Ich/Qch=1/1、図14
(b)参照)が再生されずに、誤ったディジタルデータ
が再生されてしまう。このような位相不確定を除去する
手段として4位相状態発生器2と同期符号検出器4とが
設けられている。
【0010】4位相状態発生器2は、図15に示すよう
に、4つの位相状態(即ち、(I,Q),(/Q,
I),(/I,/Q),(Q,/I)、ただし/は反転
を意味する)に応じたIchデータとQchデータとを
NOT素子で構成される論理回路を用いて各々予め生成
するものである。
【0011】同期符号検出器4は送信側と受信側との相
順を一致させるために同期符号41bに基づいて送信側
と受信側との位相を一致させるための4位相制御信号1
4aを生成するものである。図15に示すようにセレク
タ3は第1セレクタ15Aと第2セレクタ15Bとで構
成され、各々、4位相制御信号14aに応じて、4つの
位相状態((I,Q),(/Q,I),(/I,/
Q),(Q,/I))の中から同期のとれる位相状態を
選択し、Iチャネルデータ12aとQチャネルデータ1
2bからその位相状態に応じた再生データ(即ち、位相
不確定除去処理後のIチャネルデータ12aとQチャネ
ルデータ12b)15a,15bを生成するものであ
る。
【0012】具体的には、図16に示すように、位相状
態として(I,Q)が選択された場合には、Iチャネル
データ12aが再生データ15aに設定されQチャネル
データ12bが再生データ15bに設定される。位相状
態として(/I,/Q)が選択された場合には、Qチャ
ネルデータ12bが再生データ15aに設定されIチャ
ネルデータ12aの反転データが再生データ15bに設
定される。位相状態として(/Q,I)が選択された場
合には、Iチャネルデータ12aの反転データが再生デ
ータ15aに設定されQチャネルデータ12bの反転デ
ータが再生データ15bに設定される。位相状態として
(Q,/I)が選択された場合には、Qチャネルデータ
12bの反転データが再生データ15aに設定されIチ
ャネルデータ12aが再生データ15bに設定される。
このようなセレクタ3で生成された再生データ15a,
15bは復号装置44に入力されて誤り訂正処理等が行
われて正しい情報として端末装置45等に出力される。
【0013】一方、図13に示した復調装置の一種とし
て、4位相偏位直交同期復調器1に代えて、準同期復調
型の復調装置も実用化されている(図17参照)。図1
7において、送信側で4位相偏位変調された送信データ
41aは、アンテナ41で受信され、信号増幅装置42
と周波数変換装置43で所定の信号レベルと周波数帯域
を有する信号に変換された後、準同期復調型の復調装置
9に入力される。周波数変換装置43から出力されたデ
ータは、フィルター24を通し、固定発振器28の発振
周波数fをその周波数とし且つ各々位相がπ/2(=9
0度)異なる2つのキャリアとミキサー25A,25B
において各々周波数混合され、フィルター27A,27
Bを通過して所定の周波数帯域を有する信号に変換され
て、各々位相がπ/2(=90度)異なるIチャネルデ
ータ(図17中のI)とQチャネルデータ(図17中の
Q)に復調される。更に、Iチャネルデータ(I)とQ
チャネルデータ(Q)は、位相回転手段23に入力され
る。
【0014】位相回転手段23は、4位相偏位変調され
たIチャネルデータ(I)とQチャネルデータ(Q)と
を復調してIチャネルデータ(図17中のI’)とQチ
ャネルデータ(図17中のQ’)とを生成する。しか
し、このままでは固定発振器の発振周波数がキャリアの
周波数として用いられるため、図18に示すように、送
信側の位相偏位座標軸と受信側の位相偏位座標軸との間
に一定の位相量θが発生し、その結果、送信側と同じI
チャネルデータ(I)及びQチャネルデータ(Q)を受
信側で再生データ15a,15bとして生成する。この
ように生成された再生データ15a,15bは復号装置
44に入力されて誤り訂正処理等が行われて正しい情報
として端末装置45等に出力される。そこで準同期復調
器では、ディジタルVCO(Voltage−Cont
rolled Oscillator:電圧制御発振器
の略称)22を用いて、送信側と送信側との位相偏位座
標軸を一致させる処理を実行している。具体的には、位
相比較部211がIチャネルデータ(I’)とQチャネ
ルデータ(Q’)との差PD(=Q’−I’)を算出
し、ループフィルター部212が差信号PDの所定の周
波数帯域を取り出して出力し、この出力がディジタルV
CO22に入力される。ディジタルVCO22が実行す
る位相偏位座標軸を一致させる処理においては、積算部
222がループフィルター部212からの入力信号を所
定のサンプリングタイムT毎に積算して積算データを作
成し、ROM部223が積算データに対応したアドレス
に記憶されている位相角を出力する。ディジタルVCO
22はこの位相角を反映した位相偏位座標軸同期信号2
1を生成する。位相回転手段23は、位相偏位座標軸同
期信号21を受けて、受信側の位相偏位座標軸(図18
中の実線で示す直交座標軸)を図18に示す位相量θに
応じて送信側の位相偏位座標軸(図18中の破線で示す
直交座標軸)と一致させる。即ち、位相偏位座標軸を一
致させる処理とは、図18中で、受信側の位相偏位座標
軸(実線)を矢印の方向へ位相量θだけ回転させて送信
側の位相偏位座標軸(破線)と重ね合わせる処理を実行
し、I’(=I+Q・tanθ)・sinθ=I・co
sθ+Q・sinθ,Q’=(Q−I・tanθ)・c
osθ=−I・sinθ+Q・cosθの変換を実行す
る座標変換処理である。なお、位相量θは、固定発振器
28と送信側のキャリアとの発振周波数差をΔf、ディ
ジタルVCO22におけるサンプリングタイムをTとす
ると、位相量θ=Δω・T(ただし、Δω=2π・Δ
f)で与えられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受信側
に到達するまでに送信データは位相偏位座標軸の回転を
伴う周波数変換処理を何度か受けており、またこの位相
偏位座標軸の回転の方式も周波数変換処理毎に区々であ
るため、前述のような従来の復調装置9における同期処
理では、このような全ての周波数変換方式に対応して、
位相偏位座標軸を一致させることが難しいという技術的
課題があった。
【0016】このような技術的課題を解決する目的で、
復調装置9に前段までのアナログ処理部分において、ユ
ーザが、Iチャネルデータのみを反転させる処理(具体
的には、反転増幅する)を付加したり、又はIチャネル
データとQチャネルデータとを入れ替える処理が行われ
てはいるものの、個々の事例毎にこのような処理手段を
付加することは、装置コストや信頼性の面から現実的で
はないという技術的課題があった。
【0017】またこのような技術的課題を解決する目的
で、復調装置9の内部の回路を変更することも可能であ
るものの、近年の復調装置は復調装置内部のカスタムI
C化、モジュール化が進み、また受信以前に受けている
周波数変換は多種多様であるため、そのような周波数変
換の種類毎に、カスタムIC化された復調装置内部を個
々の事例毎に変更することは現実的に難しいという技術
的課題があった。
【0018】第1の発明は、このような従来の技術的課
題を解決することを目的としており、外部から与える切
替制御信号に応じてIチャネルデータのみをディジタル
演算により反転させる切替手段又はIチャネルデータと
Qチャネルデータとをディジタル演算により入れ替える
データ入れ替え手段を復調装置内に予め設けることによ
り、任意の周波数変換方式に対して、個々の事例毎に前
述したようなアナログ処理手段を付加する必要が無くま
たカスタムIC化にも容易に対応できる位相不確定除去
の機能を有する低コスト且つ高信頼性な復調装置を実現
することを課題としている。
【0019】また第2の発明は、準同期復調手段におい
て、同期Iチャネルデータと同期Qチャネルデータとの
位相差データと位相初期値データとを演算して位相偏位
座標軸同期信号を高速で位相軸の一致を行う位相軸同期
手段を設けることにより、任意の周波数変換方式に対し
て、個々の事例毎に前述したようなアナログ処理手段を
付加する必要が無くまたカスタムIC化にも容易に対応
できる位相軸を一致させる機能を有する低コスト且つ高
信頼性な準同期復調型の復調装置を実現することを課題
としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、4位相偏位変調された送信データ41aを復調して
Iチャネルデータ12aとQチャネルデータ12bとを
生成する復調装置において、スイッチ等を用いて外部か
ら与えられる切替制御信号12cに応じて、前記Iチャ
ネルデータ12aの位相を反転させたIチャネル位相反
転データ12aを生成するとともに、当該Iチャネルデ
ータ12aを当該Iチャネル位相反転データ12dに入
れ替えるための切替手段16を有することを特徴とする
復調装置10である。
【0021】このような切替手段16を設けることによ
り、任意の周波数変換方式に対して、個々の事例毎に前
述したようなアナログ処理手段を付加する必要が無くま
たカスタムIC化にも容易に対応できる位相不確定除去
の機能を有する低コスト且つ高信頼性な復調装置10を
実現することができる。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の復調装置10において、前記Iチャネルデータ12a
又は前記Qチャネルデータ12bに応じて4つの位相状
態を発生するための4位相状態発生手段13を有し、前
記切替手段16は、前記Iチャネルデータ12aに代え
て、前記Iチャネル位相反転データ12dを前記切替制
御信号12cに応じて出力させる制御を前記4位相状態
発生手段13に対して実行するように構成されている、
ことを特徴とする復調装置10である。
【0023】このような切替手段16を設けることによ
り、任意の周波数変換方式に対して、個々の事例毎に前
述したようなアナログ処理手段を付加する必要が無くま
たカスタムIC化にも容易に対応できる位相不確定除去
の機能を有する低コスト且つ高信頼性な復調装置10を
実現することができる。
【0024】請求項3に記載の発明は、位相偏位変調さ
れたデータを復調して所定のチャネルデータを生成する
復調装置10において、切替制御信号12cに応じて、
Qチャネルデータ12bを新Iチャネルデータ171a
として出力するとともに、Iチャネルデータ12aを新
Qチャネルデータ171bとして出力して、当該Iチャ
ネルデータ12aと当該Qチャネルデータ12bとを入
れ替えを実行するデータ入れ替え手段17を有する、こ
とを特徴とする復調装置10である。
【0025】このようなデータ入れ替え手段17を設け
ることにより、任意の周波数変換方式に対して、個々の
事例毎に前述したようなアナログ処理手段を付加する必
要が無くまたカスタムIC化にも容易に対応できる位相
不確定除去の機能を有する低コスト且つ高信頼性な復調
装置10を実現することができる。
【0026】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の復調装置10において、チャネルデータ入れ替え手段
17は、前記切替制御信号12cに応じて、前記Qチャ
ネルデータ12bを前記新Iチャネルデータ171aと
して出力する第1セレクタ171Aと、前記切替制御信
号12cに応じて、前記Iチャネルデータ12aを前記
新Qチャネルデータ171bとして出力する第2セレク
タ171Bとを有する、ことを特徴とする復調装置10
である。
【0027】このような第1セレクタ171Aと第2セ
レクタ171Bとを有するデータ入れ替え手段17を設
けることにより、任意の周波数変換方式に対して、個々
の事例毎に前述したようなアナログ処理手段を付加する
必要が無くまたカスタムIC化にも容易に対応できる位
相不確定除去の機能を有する低コスト且つ高信頼性な復
調装置10,30を実現することができる。
【0028】請求項5に記載の発明は、内部に設けられ
た固定発振器28の発振周波数をキャリアの周波数とし
て用いて4位相偏位変調されたIチャネルデータ12a
とQチャネルデータ12bとを復調するとともに、当該
Iチャネルデータ12aと当該Qチャネルデータ12b
とにおいて同期符号41bを検出して送信側と位相偏位
座標軸が一致した同期Iチャネルデータ20a及び同期
Qチャネルデータ20bを生成する復調装置において、
前記同期Iチャネルデータ20a及び前記同期Qチャネ
ルデータ20bにおいて同期符号41bの位相量に応じ
た位相初期値データ29aを用いて前記位相偏位座標軸
を一致させる処理を実行する準同期復調手段20を有す
る、ことを特徴とする復調装置30である。
【0029】このような準同期復調手段20を設けるこ
とにより、任意の周波数変換方式に対して、個々の事例
毎に前述したようなアナログ処理手段を付加する必要が
無くまたカスタムIC化にも容易に対応できる位相軸を
一致させる機能を有する低コスト且つ高信頼性な準同期
復調型の復調装置30を実現することができる。
【0030】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の復調装置30において、前記同期Iチャネルデータ2
0a及び前記同期Qチャネルデータ20bにおいて同期
符号41bが検出された位相に基づく4位相制御信号1
4aを生成する同期符号検出手段14を有し、前記準同
期復調手段20は、前記4位相制御信号14aに応じた
前記位相初期値データ29aを生成する初期値設定部2
9と、前記同期Iチャネルデータ20aと前記同期Qチ
ャネルデータ20bとの位相差データと当該位相初期値
データ29aとを演算して前記位相偏位座標軸の一致の
ための位相偏位座標軸同期信号21aを生成するディジ
タルVCO22とを有する位相軸同期手段201を有す
る、ことを特徴とする復調装置30である。
【0031】このような位相軸同期手段201を設ける
ことにより、任意の周波数変換方式に対して、個々の事
例毎に前述したようなアナログ処理手段を付加する必要
が無くまたカスタムIC化にも容易に対応できる位相軸
を一致させる機能を有する低コスト且つ高信頼性な準同
期復調型の復調装置30を実現することができる。
【0032】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の復調装置30において、前記同期Iチャネルデータ2
0a及び前記同期Qチャネルデータ20bにおいて同期
符号41bが検出された位相に基づく4位相制御信号1
4aを生成する同期符号検出手段14を有し、前記準同
期復調手段20は、前記4位相制御信号14aを用いた
所定の論理演算の結果に応じて前記位相初期値データ2
9aを生成する論理処理部225と、前記同期Iチャネ
ルデータ20aと前記同期Qチャネルデータ20bとの
位相差データと当該位相初期値データ29aとを演算し
て前記位相偏位座標軸の一致のための位相偏位座標軸同
期信号21aを生成するディジタルVCO22とを有す
る位相軸同期手段201を有する、ことを特徴とする復
調装置30である。
【0033】このようなディジタルVCO22とを有す
る位相軸同期手段201を設けることにより、任意の周
波数変換方式に対して、個々の事例毎に前述したような
アナログ処理手段を付加する必要が無くまたカスタムI
C化にも容易に対応できる位相軸を一致させる機能を有
する低コスト且つ高信頼性な準同期復調型の復調装置3
0を実現することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
実施形態を説明する。図1は第1発明の第1の実施形態
の復調装置10を示す機能ブロック図である。図2は図
1の復調装置10,30に用いられる4位相状態発生手
段13及びセレクタ手段の実施形態を示す機能ブロック
図である。
【0035】図1に示すように、送信側で4位相偏位変
調された送信データ41aは、アンテナ41で受信さ
れ、信号増幅装置42と周波数変換装置43で所定の信
号レベルと周波数帯域を有する信号に変換された後、復
調装置10に入力される。周波数変換装置43から出力
されたデータは、4位相偏位直交同期復調手段12の直
交同期検波部14において復調され、A/D変換部12
3A,123Bでディジタルデータに変換されて各々位
相がπ/2(=90度)異なるIチャネルデータ12a
とQチャネルデータ12bとなる。A/D変換部123
A,123Bは、A/Dコンバータ(Analog t
o Digital Converter)を中心とし
て構成された回路によって実現されている。Iチャネル
データ12aとQチャネルデータ12bは、4位相状態
発生手段13とキャリア再生部121とに与えられる。
本実施形態では、Iチャネルデータ12aの最上位ビッ
ト(図1中のMSB)とQチャネルデータ12bの最上
位ビット(図1中のMSB)とを各々4位相状態発生手
段13とキャリア再生部121とに与えている。キャリ
ア再生部121は、与えられたIチャネルデータ12a
とQチャネルデータ12bから、送信側と同じ周波数を
有するキャリア121aを生成してこのキャリア121
aを直交同期検波部14に与える。直交同期検波部14
は与えられたキャリア121aを用いて前述の復調動作
を実行する。
【0036】前述したように、Iチャネルデータ12a
とQチャネルデータ12bにおいて、受信側が図14
(c)〜(e)に示すような位相状態を有する場合(即
ち、位相不確定状態の場合)、図14(a)に示すよう
な位相状態でディジタルデータ{1}を送信装置のIc
hとQchとから各々送信したとしても、受信側での正
しいディジタルデータ(即ち、Ich/Qch=1/
1、図14(b)参照)が再生されずに、誤ったディジ
タルデータが再生されてしまう。このような位相不確定
を除去する手段として4位相状態発生手段13と同期符
号検出手段14とが設けられている。4位相状態発生手
段13は、図2に示すように、Iチャネルデータ12a
とQチャネルデータ12bとを用いて、4つの位相状態
(即ち、(I,Q),(/Q,I),(/I,/Q),
(Q,/I)、ただし/は反転を意味する)に応じたI
チャネルデータ12aとQチャネルデータ12bを、N
OT素子132A,132B,132C,132Dで構
成される論理回路を用いて各々予め生成するものであ
る。同期符号検出手段14は、送信側と受信側との相順
を一致させるために同期符号41bに基づいて送信側と
受信側との位相を一致させるための4位相制御信号14
aを生成するものである。図2に示すようにセレクタ手
段15は第1セレクタ15Aと第2セレクタ15Bとで
構成され、各々、4位相制御信号14aに応じて、4つ
の位相状態((I,Q),(/Q,I),(/I,/
Q),(Q,/I))の中から一致のとれる位相状態を
選択し、Iチャネルデータ12aとQチャネルデータ1
2bからその位相状態に応じた再生データ(即ち、位相
不確定除去処理後のIチャネルデータ12aとQチャネ
ルデータ12b)(I,Q)15a,15bを生成する
ものである。具体的には、既に図16に示すように、位
相状態として(I,Q)が選択された場合には、セレク
タ手段15において、Iチャネルデータ12aが再生デ
ータ15aに設定されQチャネルデータ12bが再生デ
ータ15bに設定される。同様に、位相状態として(/
I,/Q)が選択された場合には、Qチャネルデータ1
2bが再生データ15aに設定されIチャネルデータ1
2aの反転データが再生データ15bに設定される。同
様に、位相状態として(Q/,I)が選択された場合に
は、Iチャネルデータ12bの反転データが再生データ
15bに設定されQチャネルデータ12bの反転データ
が再生データ15bに設定される。同様に、位相状態と
して(Q,/I)が選択された場合には、Qチャネルデ
ータ12bの反転データが再生データ15aに設定され
Iチャネルデータ12aが再生データ15bに設定され
る。このようなセレクタ手段15で生成された再生デー
タ15a,15bは復号装置44に入力されて誤り訂正
処理等が行われて正しい情報として端末装置45等に出
力される。
【0037】上述したような構成の本復調装置10は、
更に、4位相偏位変調された送信データ41aを復調し
てIチャネルデータ12aとQチャネルデータ12bと
を生成するものであって、図2に示すように、切替手段
16を有する。切替手段16は、切替制御信号12cに
応じて、Iチャネルデータ12aの位相を反転させたI
チャネル位相反転データ12dを生成するために、論理
回路EXNORを用いている。論理回路EXNOR16
は、復調装置10の工事作業者やユーザ等が外部から切
り替えスイッチ等を用いて与える切替制御信号12cに
応じて、Iチャネルデータ12aをIチャネル位相反転
データ12dに変換してこれを第1セレクタ15A及び
第2セレクタ15Bに与えることにより、Iチャネルデ
ータ12aをIチャネル位相反転データ12dに入れ替
えることができる。生成されたIチャネル位相反転デー
タ12dは同期符号検出手段14に与えられる。同期符
号検出手段14は、送信側と受信側との相順を一致させ
るために、Qチャネルデータ12bと論理回路ECNO
R16から与えられたIチャネル位相反転データ12d
とに各々設定されている前述の同期符号41b(図12
参照)に基づいて送信側と受信側との位相を一致させる
ための4位相制御信号14aを生成する。
【0038】第1実施形態に示したような切替手段16
を設けることにより、任意の周波数変換方式に対して、
個々の事例毎に前述したようなアナログ処理手段を付加
する必要が無くまたカスタムIC化にも容易に対応でき
る位相不確定除去の機能を有する低コスト且つ高信頼性
の復調装置10を実現することができる。
【0039】次に、第1発明の第2実施形態を説明す
る。図3は第1発明の第2の実施形態の復調装置10を
示す機能ブロック図である。図4は図3の復調装置1
0,30におけるキャリア再生の原理を説明した位相図
である。なお、第1発明の第1実施形態において既に記
述したものと同一の部分については、同一符号を付し、
重複した説明は省略する。
【0040】本実施形態の切替手段16は、Iチャネル
データ12a又はQチャネルデータ12bに応じて4つ
の位相状態を発生するための4位相状態発生手段13に
おいて生成されるIチャネルデータ12aに代えて、I
チャネル位相反転データ12dを切替制御信号12cに
応じて出力させる制御を4位相状態発生手段13に対し
て実行するように構成されている。
【0041】具体的な切替手段16は、論理素子NOT
162とセレクタ部161とから構成されている。A/
D変換部123AからのIチャネルデータ12aとこの
Iチャネルデータ12aを論理素子NOT162で反転
させたデータとがセレクタ部161に入力されると、セ
レクタ部161は、切替制御信号12cに応じて、Iチ
ャネルデータ12a、又はその反転させたデータのいず
れかのデータを選択して、その選択したデータをIチャ
ネル位相反転データ12dとして出力する。Qチャネル
データ12b及びIチャネル位相反転データ12dは4
位相状態発生手段13とキャリア再生部121と同期符
号検出手段14とに与えられる。本実施形態では、Qチ
ャネルデータ12bの最上位ビット(図3中MSB)及
びIチャネル位相反転データ12dの最上位ビット(M
SB)とを、Qチャネルデータ12b及びIチャネル位
相反転データ12dは4位相状態発生手段13とキャリ
ア再生部121と同期符号検出手段14とに与えてい
る。
【0042】4位相状態発生手段13は、与えられたQ
チャネルデータ12bの最上位ビット(MSB)及びI
チャネル位相反転データ12dの最上位ビット(MS
B)とから、4つの位相状態(即ち、(I,Q),(/
Q,I),(/I,/Q),(Q,/I))を生成す
る。
【0043】キャリア再生部121は、与えられたQチ
ャネルデータ12bの最上位ビット(MSB)及びIチ
ャネル位相反転データ12dの最上位ビット(MSB)
とから、送信側と同じ周波数を有するキャリア121a
を生成してこのキャリア121aを直交同期検波部14
に与える。キャリア再生部121におけるキャリア再生
は、図4に位相平面において、与えられたQチャネルデ
ータ12bの最上位ビット(MSB)及びIチャネル位
相反転データ12dの最上位ビット(MSB)の組に対
して、Iチャネルの位相軸とQチャネルの位相軸とが均
等な位置にくるように、キャリアの位相を決定すること
により実行される。具体的には、与えられたQチャネル
データ12bの最上位ビット(MSB)>Iチャネル位
相反転データ12dの最上位ビット(MSB)の場合に
は、位相平面上の(I)の領域に位置すること、即ち、
Iチャネルの位相軸とQチャネルの位相軸とが左回りに
位相がずれていることが解るので、そのズレに対応する
位相量を補正したキャリア121aを生成する。同様
に、与えられたQチャネルデータ12bの最上位ビット
(MSB)<Iチャネル位相反転データ12dの最上位
ビット(MSB)の場合には、位相平面上の(II)の
領域に位置すること、即ち、Iチャネルの位相軸とQチ
ャネルの位相軸とが右回りに位相がずれていることが解
るので、そのズレに対応する位相量を補正したキャリア
121aを生成する。
【0044】直交同期検波部14は、与えられたキャリ
ア121aを用いて前述の復調動作を実行する。直交同
期検波部122には与えられたキャリア121aを用い
て前述の復調動作を実行する。同期符号検出手段14
は、与えられたQチャネルデータ12bの最上位ビット
(MSB)及びIチャネル位相反転データ12dの最上
位ビット(MSB)とに送信側で予め設けられている同
期符号41b(図12参照)に基づいて、送信側と受信
側との位相を一致させるための4位相制御信号14aを
生成する。
【0045】セレクタ手段15は、同期符号検出手段1
4からの4位相制御信号14aを受けて、4つの位相状
態((I,Q),(/Q,I),(/I,/Q),
(Q,/I))の中から同期のとれる位相状態を選択
し、Iチャネルデータ12aとQチャネルデータ12b
からその位相状態に応じた再生データ(位相不確定除去
処理後のIチャネルデータ12aとQチャネルデータ1
2b)(I,Q)15a,15bを生成して出力する。
これにより、送信側と受信側との相順の一致処理を実行
することができる。
【0046】第2実施形態に示したような切替手段16
を設けることにより、任意の周波数変換方式に対して、
個々の事例毎に前述したようなアナログ処理手段を付加
する必要が無くまたカスタムIC化にも容易に対応でき
る位相不確定除去の機能を有する低コスト且つ高信頼性
な復調装置10を実現することができる。
【0047】次に、第1発明の第3実施形態を説明す
る。図5は第1発明の第3の実施形態の復調装置10を
示す機能ブロック図である。なお、第1発明の第1実施
形態または第2実施形態において既に記述したものと同
一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は
省略する。
【0048】データ入れ替え手段17は、Iチャネルデ
ータ12aとQチャネルデータ12bとの入れ替えを実
行するものであって、第1セレクタ171Aと第2セレ
クタ171Bとを有する。第1セレクタ171Aは、外
部から与えられる切替制御信号12cに応じて、A/D
変換器123Aから与えるIチャネルデータ12aを新
Qチャネルデータ171bとして出力する。同様に、第
2セレクタ171Bは、外部から与えられる切替制御信
号12cに応じて、A/D変換器123Bから与えるQ
チャネルデータ12bを新Iチャネルデータ171aと
して出力する。新Iチャネルデータ171aの最上位ビ
ット(MSB)及び新Qチャネルデータ171bの最上
位ビット(MSB)は、4位相状態発生手段13とキャ
リア再生手段121と同期符号検出手段14とに与え
る。
【0049】第3実施形態に示したような第1セレクタ
171Aと第2セレクタ171Bとを有するデータ入れ
替え手段17を設けることにより、任意の周波数変換方
式に対して、個々の事例毎に前述したようなアナログ処
理手段を付加する必要が無くまたカスタムIC化にも容
易に対応できる位相不確定除去の機能を有する低コスト
且つ高信頼性な復調装置10,30を実現することがで
きる。以上説明したように第1発明の各実施形態によれ
ば、外部から与える切替制御信号12cに応じてIチャ
ネルデータのみをディジタル演算により反転させる切替
手段16又はIチャネルデータとQチャネルデータとを
ディジタル演算により入れ替えるデータ入れ替え手段1
7を復調装置10,30内に予め設けることにより、任
意の周波数変換方式に対して、個々の事例毎に前述した
ようなアナログ処理手段を付加する必要が無くまたカス
タムIC化にも容易に対応できる位相不確定除去の機能
を有する低コスト且つ高信頼性な復調装置10,30を
実現することができる。
【0050】次に、第2発明の第1実施形態を説明す
る。図6は第2発明の第1の実施形態の準同期型の復調
装置30を示す機能ブロック図である。図7は図6に用
いられる同期符号検出手段14における位相回転量と出
力コードとの関係を示す図である。図8は図6のディジ
タルVCO22に用いられるROM部における位相情報
と内部アドレスとの関係を説明したチャートである。図
9は図6の位相軸同期手段201に用いられる初期値設
定部29における出力と内部アドレスとの関係を説明し
たテーブルである。なお、第1発明の各種実施形態にお
いて既に記述したものと同一の部分については、同一符
号を付し、重複した説明は省略する。
【0051】図1に示した復調装置30の一種として、
4位相偏位直交同期復調部12に代えて、局部発振器を
用いて復調を行う準同期復調型の復調装置30も実用化
されている(図6参照)。図6において、送信側で4位
相偏位変調された送信データ41aは、アンテナ41で
受信され、信号増幅装置42と周波数変換装置43で所
定の信号レベルと周波数帯域を有する信号に変換された
後、準同期復調型の復調装置30に入力される。周波数
変換装置43から出力されたデータは、フィルター24
を通し、前述の局部発振器である固定発振器28の発振
周波数fをその周波数とし且つ各々位相がπ/2(=9
0度)異なる2つのキャリアとミキサー25A,25B
において各々周波数混合され、フィルター27A,27
Bを通過して所定の周波数帯域を有する信号に変換され
て、各々位相がπ/2(=90度)異なるIチャネルデ
ータ(図6中のI)とQチャネルデータ(図6中のQ)
に復調される。更に、Iチャネルデータ(I)とQチャ
ネルデータ(Q)は、位相回転手段23に入力される。
【0052】位相回転手段23は、4位相偏位変調され
たIチャネルデータ(I)とQチャネルデータ(Q)と
を復調してIチャネルデータ(図6中のI’)とQチャ
ネルデータ(図6中のQ’)とを生成する。しかし、こ
のままでは固定発振器28の発振周波数がキャリアの周
波数として用いられるため、図18に既に説明したよう
に、送信側の位相偏位座標軸と受信側の位相偏位座標軸
との間に一定の位相量θが発生し、その結果、送信側と
同じIチャネルデータ(I)及びQチャネルデータ
(Q)を受信側で再生データ15a,15bとして生成
する。このように生成された再生データ15a,15b
は復号装置44に入力されて誤り訂正処理等が行われて
正しい情報として端末装置45等に出力される。そこで
本準同期復調器では、ディジタルVCO22を用いて、
送信側と受信側との位相偏位座標軸を一致させる処理を
実行している。
【0053】このような構成を有する本復調装置30
は、更に、内部に設けられた固定発振器28の発振周波
数をキャリアの周波数として用いて4位相偏位変調され
たIチャネルデータ12aとQチャネルデータ12bと
を復調するとともに、Iチャネルデータ12aとQチャ
ネルデータ12bとにおいて同期符号41bを検出して
送信側と位相偏位座標軸が一致した同期Iチャネルデー
タ20a及び同期Qチャネルデータ20bを生成するた
めに、同期符号検出手段14と準同期復調手段20とを
有する。
【0054】同期符号検出手段14は、前述したよう
に、同期Iチャネルデータ20a及び同期Qチャネルデ
ータ20bにおいて同期符号41bが検出された位相に
基づく4位相制御信号14aを生成する。4位相制御信
号14aの最上位ビット(MSB)及び最下位ビット
(LSB)を初期値設定部29に与えている。
【0055】前述の準同期復調手段20は、同期Iチャ
ネルデータ20a及び同期Qチャネルデータ20bにお
いて同期符号41bの位相量に応じた位相初期値データ
29aを用いて位相偏位座標軸を一致させるための位相
軸同期手段201を有する。位相軸同期手段201は、
初期値設定部29とディジタルVCO22とを有する。
【0056】初期値設定部29は、4位相制御信号14
aの最上位ビット(MSB)及び最下位ビット(LS
B)の2ビットに応じた位相初期値データ29aを生成
し、位相初期値データ29をディジタルVCO22の加
算部221に与えるものであって、具体的には、ROM
(リードオンリーメモリーの略称)によって実現されて
いる。初期値設定部(ROM)29内に予め記憶されて
いるROM出力と内部アドレスとの関係を図9のテーブ
ルに示す。具体的には、ROM内部アドレス$00に1
0ビット構成のROM出力値000(HEX:16進
数)、$02に0FF(HEX)、$04に1FF(H
EX)、また$06に2FF(HEX)(又は300
(HEX))が各々対応して記憶されている。
【0057】例えば、同期符号検出手段14から初期値
設定部29に4位相制御信号14a(具体的には、MS
BとLSBの2ビット)として(0,0)が入力される
と共にsinθ/cosθ読み出し信号223aが外部
より入力されると、ROM内部アドレス$00が対応し
て10ビット構成のROM出力値000(HEX)が位
相初期値データ29aとしてディジタルVCO22の加
算部221に与えられる。この4位相制御信号14aと
して(0,1)が入力されるとROM内部アドレス$0
2が対応してROM出力値0FF(HEX)が位相初期
値データ29aとしてディジタルVCO22の加算部2
21に与えられる。(1,1)が入力されるとROM出
力値1FF(HEX)が位相初期値データ29aとして
ディジタルVCO22の加算部221に与えられる。
(1,0)が入力されると2FF(HEX)(又は30
0(HEX))が位相初期値データ29aとしてディジ
タルVCO22の加算部221に与えられる。なお、位
相初期値データ29aは10ビット構成であるので、位
相初期値データ29aの最大値という意味合いで、2F
F(HEX)に代えて、300(HEX)を用いても良
い。
【0058】図6に示すディジタルVCO22は、同期
Iチャネルデータ20aと同期Qチャネルデータ20b
との位相差データと位相初期値データ29aとを演算し
て位相偏位座標軸の一致のための位相偏位座標軸同期信
号21aを生成するものである。
【0059】ディジタルVCO22においては、位相比
較部211がIチャネルデータ(I’)とQチャネルデ
ータ(Q’)との差PD(=Q’−I’)を算出し、ル
ープフィルター部212が差信号PDの所定の周波数帯
域を取り出して出力し、この出力212a(具体的に
は、10ビット構成)がディジタルVCO22の加算部
221に入力される。
【0060】加算部221は、初期値設定部29から与
えられた10ビットの位相初期値データ29aとループ
フィルター部212から与えられた出力212aとを加
算して、その加算結果(10ビット構成)221aを積
算部222に与える。ディジタルVCO22が実行する
位相偏位座標軸を一致させる処理においては、積算部2
22が加算部221からの加算結果221aを所定のサ
ンプリングタイムT毎に積算して積算データを作成し、
ROM部223が積算データに対応したアドレスに記憶
されている位相角θに関する情報を出力する。具体的に
は、sinθ/cosθ読み出し信号223aが論理値
1の場合、位相角θに関するcosθ用の位相偏位座標
軸の一致のための位相偏位座標軸同期信号21aが生成
され、論理値0の場合、位相角θに関するsinθ用の
位相偏位座標軸の一致のための位相偏位座標軸同期信号
21aが生成される。
【0061】本実施形態では、積算データに対応したア
ドレスと位相角θとの関係を図8に示すような線形関係
に設定している。また、図7に示すように、積算データ
(10ビット構成)とした位相回転量0、π/2、π、
3π/2[deg]を各々用い、その各々に対応したア
ドレスに予め記憶されている位相偏位座標軸同期信号2
1aとして、(0,0),(0,1),(1,1),
(1,0)を用いている。ディジタルVCO22はこの
位相回転量0,π/2、π、3π/2[deg]を反映
した位相偏位座標軸同期信号21aを生成するように設
定されている。
【0062】位相回転手段23は、位相偏位座標軸同期
信号21a(10ビット構成)を受けて、受信側の位相
偏位座標軸(図18中の実線で示す直交座標軸)を図1
8に既に説明したように、位相量θに応じて送信側の位
相偏位座標軸(図18中の破線で示す直交座標軸)と一
致させる。即ち、位相偏位座標軸を一致させる処理と
は、図18中で、受信側の位相偏位座標軸(実線)を矢
印の方向へ位相量θだけ回転させて送信側の位相偏位座
標軸(破線)と重ね合わせる処理を実行し、I’=(I
+Q・tanθ)・sinθ=I・cosθ+Q・si
nθ,Q’=(Q−I・tanθ)・cosθ=−I・
sinθ+Q・cosθの変換を実行する座標変換処理
である。なお、位相量θは、固定発振器28と送信側の
キャリアとの発振周波数差をΔf、ディジタルVCO2
2におけるサンプリングタイムをTとすると、位相量θ
=Δω・T(ただし、Δω=2π・Δf)で与えられ
る。
【0063】第1実施形態に示したような位相軸同期手
段201を設けることにより、任意の周波数変換方式に
対して、個々の事例毎に前述したようなアナログ処理手
段を付加する必要が無くまたカスタムIC化にも容易に
対応できる位相軸を一致させる機能を有する低コスト且
つ高信頼性な準同期復調型の復調装置30を実現するこ
とができる。
【0064】次に、第2発明の第2実施形態を説明す
る。図10は第2発明の第2の実施形態の準同期型の復
調装置30に用いられる位相不確定除去手段21を示す
機能ブロック図である。図11は図10の位相不確定除
去手段21に用いられる加算部における加算部入力コー
ドと同期符号検出手段14の出力との関係を説明したテ
ーブルである。なお、第1発明の各種実施形態又は第2
発明の第1実施形態において既に記述したものと同一の
部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略
する。
【0065】本準同期型の復調装置30は、図10に示
すように、同期符号検出手段14と位相軸同期手段20
1と位相回転手段23とを主要構成として有する。同期
符号検出手段14は、同期Iチャネルデータ20a及び
同期Qチャネルデータ20bにおいて同期符号41bが
検出された位相に基づく4位相制御信号14a(具体的
には、最上位ビット(MSB)と最下位ビット(LS
B)との2ビット構成)を生成する。
【0066】準同期復調手段20に設けられた位相軸同
期手段201は、位相初期値データ29aを生成する論
理処理部225と、位相偏位座標軸の一致のための位相
偏位座標軸同期信号21aを生成するディジタルVCO
22と前述の位相比較部211と前述のループフィルタ
ー212とを有する。
【0067】位相比較部211とループフィルター21
2とにおいては、前述したように、Iチャネルデータ
(I’)とQチャネルデータ(Q’)との差信号PDの
中の所定の周波数帯域のデータが10ビット構成のフィ
ルター出力212aとして出力される。
【0068】論理処理部225においては、2ビット構
成の4位相制御信号14aの最下位ビット(LSB)が
論理素子NOT225Bで反転され、この反転信号と4
位相制御信号14aの最上位ビット(MSB)とが論理
素子ANDで構成されたAND回路225Aで論理積演
算(即ち、所定の論理演算)され、その論理積演算の結
果を1ビット構成の位相初期値データ29aとして加算
部221へ出力される。例えば、図11に示すように、
A10(最上位ビット:MSB)〜A1(最下位ビッ
ト:LSB)の10ビットで構成されるデータAにおい
て、2ビット構成の4位相制御信号14aの最上位ビッ
ト(MSB)と最下位ビット(LSB)との組み合わせ
が(0,0)の場合、A10(即ち、位相初期値データ
29a)=論理値0,A9(即ち、最下位ビット(LS
B))=論理値0,A8〜A1(即ち、最下位ビット
(LSB))=論理値0となる。同様に、(0,1)の
場合、A10=論理値0,A9=論理値0,A8〜A1
=論理値1となる。同様に、(1,1)の場合、A10
=論理値0,A9=論理値1,A8〜A1=論理値1と
なる。同様に、(1,0)の場合、A10=論理値1,
A9=論理値1,A8〜A1=論理値0となる。
【0069】ディジタルVCO22は、同期Iチャネル
データ20aと同期Qチャネルデータ20bとの位相差
データと位相初期値データ29aとを演算して位相偏位
座標軸の一致のための位相偏位座標軸同期信号21aを
生成するものであって、加算部221と積算部とROM
部223とを有する。
【0070】本実施形態の加算部221は、前述のルー
プフィルター211の出力値212a(10ビット構
成)と前述の10ビットで構成されるデータAとを加算
して、10ビット構成の加算出力221aを生成する。
例えば、フィルター出力212a=論理値0とすると、
2ビット構成の4位相制御信号14aの最上位ビット
(MSB)と最下位ビット(LSB)との組み合わせが
(0,0)の場合、10ビット構成の加算出力221a
=論理値0000000000=000(HEX)となる。同様
に、(0,1)の場合、10ビット構成の加算出力22
1a=論理値0011111111=論理値0FF(HEX)とな
る。同様に、(1,1)の場合、10ビット構成の加算
出力221a=論理値0111111111=論理値1FF(HE
X)となる。同様に、(1,0)の場合、10ビット構
成の加算出力221a=論理値1111111111=論理値3F
F(HEX)となる。このような加算部221を設ける
ことにより、第2実施形態に用いたような初期値設定部
29を省略することができ、ハードウェアの規模を小さ
くすることができる。
【0071】ディジタルVCO22が実行する位相偏位
座標軸を一致させる処理においては、積算部222が1
0ビット構成の加算出力221aを所定のサンプリング
タイムT毎に積算して積算データを作成し、ROM部2
23が積算データに対応したアドレスに記憶されている
位相角θに関する情報を出力する。具体的には、sin
θ/cosθ読み出し信号223aが論理値1の場合、
位相角θに関するcosθ用の位相偏位座標軸の一致の
ための位相偏位座標軸同期信号21aが生成され、論理
値0の場合、位相角θに関するsinθ用の位相偏位座
標軸の一致のための位相偏位座標軸同期信号21aが生
成されて、位相回転手段23に与えられる。
【0072】位相回転手段23は、位相偏位座標軸同期
信号21a(10ビット構成)を受けて、受信側の位相
偏位座標軸(図18中の実線で示す直交座標軸)を図1
8に既に説明したように、位相量θに応じて送信側の位
相偏位座標軸(図18中の破線で示す直交座標軸)と一
致させる処理を実行する。
【0073】第2実施形態に示したようなディジタルV
CO22とを有する位相軸同期手段201を設けること
により、任意の周波数変換方式に対して、個々の事例毎
に前述したようなアナログ処理手段を付加する必要が無
くまたカスタムIC化にも容易に対応できる位相軸を一
致させる機能を有する低コスト且つ高信頼性な準同期復
調型の復調装置30を実現することができる。
【0074】以上説明したように第2発明の各実施形態
によれば、準同期復調手段20において、同期Iチャネ
ルデータ20aと同期Qチャネルデータ20bとの位相
差データと位相初期値データ29aとを演算して位相偏
位座標軸同期信号21aを高速で位相軸を一致させる位
相軸同期手段201を設けることにより、任意の周波数
変換方式に対して、個々の事例毎に前述したようなアナ
ログ処理手段を付加する必要が無くまたカスタムIC化
にも容易に対応できる位相軸を一致させる機能を有する
低コスト且つ高信頼性な準同期復調型の復調装置10,
30を実現することができる。
【0075】
【発明の効果】第1の発明によれば、外部から与える切
替制御信号に応じてIチャネルデータのみをディジタル
演算により反転させる切替手段又はIチャネルデータと
Qチャネルデータとをディジタル演算により入れ替える
データ入れ替え手段を復調装置内に予め設けることによ
り、任意の周波数変換方式に対して、個々の事例毎に前
述したようなアナログ処理手段を付加する必要が無くま
たカスタムIC化にも容易に対応できる位相不確定除去
の機能を有する低コスト且つ高信頼性な復調装置を実現
することができる。
【0076】第2の発明によれば、準同期復調手段にお
いて、同期Iチャネルデータaと同期Qチャネルデータ
との位相差データと位相初期値データとを演算して位相
偏位座標軸同期信号を高速で位相軸を一致させる位相軸
同期手段を設けることにより、任意の周波数変換方式に
対して、個々の事例毎に前述したようなアナログ処理手
段を付加する必要が無くまたカスタムIC化にも容易に
対応できる位相軸を一致させる機能を有する低コスト且
つ高信頼性な準同期型の復調装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1の実施形態の復調装置を示す機
能ブロック図である。
【図2】図1の復調装置に用いられる4位相状態発生手
段及びセレクタ手段の実施形態を示す機能ブロック図で
ある。
【図3】第1発明の第2の実施形態の復調装置を示す機
能ブロック図である。
【図4】図3の復調装置におけるキャリア再生の原理を
説明した位相図である。
【図5】第1発明の第3の実施形態の復調装置を示す機
能ブロック図である。
【図6】第2発明の第1の実施形態の準同期型の復調装
置を示す機能ブロック図である。
【図7】図6に用いられる同期符号検出手段における位
相回転量と出力コードとの関係を示す図である。
【図8】図6のディジタルVCOに用いられるROM部
における位相情報と内部アドレスとの関係を説明したチ
ャートである。
【図9】図6の位相軸同期手段に用いられる初期値設定
部における出力と内部アドレスとの関係を説明したテー
ブルである。
【図10】第2発明の第2の実施形態の準同期型の復調
装置に用いられる位相不確定除去手段を示す機能ブロッ
ク図である。
【図11】図10の位相不確定除去手段に用いられる加
算部における加算部入力コードと同期符号検出手段の出
力との関係を説明したテーブルである。
【図12】Iチャネル及びQチャネルにおいて伝送され
るデータ列内に含まれる同期信号を説明した図である。
【図13】従来の4位相偏位復調装置の構成を示す機能
ブロック図である。
【図14】位相不確定状態を説明した図である。
【図15】従来の復調装置に用いられる4位相状態発生
器とセレクタとの構成を示す機能ブロック図である。
【図16】図15におけるセレクタの位相不確定除去後
の出力を説明したテーブルである。
【図17】従来の準同期型の4位相偏位復調装置の構成
を示す機能ブロック図である。
【図18】図18の復調装置に設けられた位相回転手段
の動作を説明した図である。
【符号の説明】
10,30 復調装置 12a Iチャネルデータ 12b Qチャネルデータ 12c 切替制御信号 12d Iチャネル位相反転データ 13 4位相状態発生手段 14 同期符号検出手段 14a 4位相制御信号 16 切替手段 17 データ入れ替え手段 20 準同期復調手段 20a 同期Iチャネルデータ 20b 同期Qチャネルデータ 22 ディジタルVCO 22a 位相偏位座標軸同期信号 28 固定発振器 29 初期値設定部 29a 位相初期値データ 41a 4位相偏位変調された送信データ 41b 同期符号 171A 第1セレクタ 171B 第2セレクタ 171a 新Iチャネルデータ 171b 新Qチャネルデータ 201 位相軸同期手段 225 論理処理部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4位相偏位変調された送信データを復調
    してIチャネルデータとQチャネルデータとを生成する
    復調装置において、 スイッチ等を用いて外部から与えられる切替制御信号に
    応じて、前記Iチャネルデータの位相を反転させたIチ
    ャネル位相反転データを生成するとともに、当該Iチャ
    ネルデータを当該Iチャネル位相反転データに入れ替え
    るための切替手段を有することを特徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】 前記Iチャネルデータ又は前記Qチャネ
    ルデータに応じて4つの位相状態を発生するための4位
    相状態発生手段を有し、 前記切替手段は、前記Iチャネルデータに代えて、前記
    Iチャネル位相反転データを前記切替制御信号に応じて
    出力させる制御を前記4位相状態発生手段に対して実行
    するように構成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  3. 【請求項3】 位相偏位変調されたデータを復調して所
    定のチャネルデータを生成する復調装置において、 切替制御信号に応じて、Qチャネルデータを新Iチャネ
    ルデータとして出力するとともに、Iチャネルデータを
    新Qチャネルデータとして出力して、当該Iチャネルデ
    ータと当該Qチャネルデータとの入れ替えを実行するデ
    ータ入れ替え手段を有する、 ことを特徴とする復調装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のチャネルデータ入れ替
    え手段は、 前記切替制御信号に応じて、前記Qチャネルデータを前
    記新Iチャネルデータとして出力する第1セレクタと、 前記切替制御信号に応じて、前記Iチャネルデータを前
    記新Qチャネルデータとして出力する第2セレクタとを
    有する、 ことを特徴とする復調装置。
  5. 【請求項5】 内部に設けられた固定発振器の発振周波
    数をキャリアの周波数として用いて4位相偏位変調され
    たIチャネルデータとQチャネルデータとを復調すると
    ともに、当該Iチャネルデータと当該Qチャネルデータ
    とにおいて同期符号を検出して送信側と位相偏位座標軸
    が一致した同期Iチャネルデータ及び同期Qチャネルデ
    ータを生成する復調装置において、 前記同期Iチャネルデータ及び前記同期Qチャネルデー
    タにおいて同期符号の位相量に応じた位相初期値データ
    を用いて前記位相偏位座標軸を一致させる処理を実行す
    る準同期復調手段を有する、 ことを特徴とする復調装置。
  6. 【請求項6】 前記同期Iチャネルデータ及び前記同期
    Qチャネルデータにおいて同期符号が検出された位相に
    基づく4位相制御信号を生成する同期符号検出手段を有
    し、 前記準同期復調手段は、 前記4位相制御信号に応じた前記位相初期値データを生
    成する初期値設定部と、前記同期Iチャネルデータと前
    記同期Qチャネルデータとの位相差データと当該位相初
    期値データとを演算して前記位相偏位座標軸の一致のた
    めの位相偏位座標軸同期信号を生成するディジタルVC
    Oとを有する位相軸同期手段を有する、ことを特徴とす
    る請求項5に記載の復調装置。
  7. 【請求項7】 前記同期Iチャネルデータ及び前記同期
    Qチャネルデータにおいて同期符号が検出された位相に
    基づく4位相制御信号を生成する同期符号検出手段を有
    し、 前記準同期復調手段は、 前記4位相制御信号を用いた所定の論理演算の結果に応
    じて前記位相初期値データを生成する論理処理部と、前
    記同期Iチャネルデータと前記同期Qチャネルデータと
    の位相差データと当該位相初期値データとを演算して前
    記位相偏位座標軸の一致のための位相偏位座標軸同期信
    号を生成するディジタルVCOとを有する位相軸同期手
    段を有する、 ことを特徴とする請求項5に記載の復調装置。
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