JPH1056264A - 多層プリント配線板 - Google Patents

多層プリント配線板

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JPH1056264A
JPH1056264A JP22761096A JP22761096A JPH1056264A JP H1056264 A JPH1056264 A JP H1056264A JP 22761096 A JP22761096 A JP 22761096A JP 22761096 A JP22761096 A JP 22761096A JP H1056264 A JPH1056264 A JP H1056264A
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JP
Japan
Prior art keywords
prepreg
copper foil
glass cloth
board
printed wiring
Prior art date
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Pending
Application number
JP22761096A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Okamoto
昌治 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Chemical Corp filed Critical Toshiba Chemical Corp
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Publication of JPH1056264A publication Critical patent/JPH1056264A/ja
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐マイグレーション性に優れた多層プリント
配線板を提供する。 【解決手段】 銅箔を蝕刻して配線パターン(12)を形成
した複数枚の内層板(11)を、板間にプリプレグ(14)を介
して積層し、さらに両面にプリプレグ(15)を介して、外
層銅張板又は外層銅箔(16)を重ねて一体成形した多層プ
リント配線板において、銅箔は、処理足が5 μmより短
いものを使用し、プリプレグは、基材のガラスクロスの
フィラメント断面形状が短径/長径比が0.75以下の偏平
であるとともに、ガラスクロスの厚さがプリプレグ成形
後の厚さの85%以下となるようにガラスクロスを薄く塗
布樹脂分を多くしたプリプレグを使用することにより、
回路とガラスクロスフィラメントとの接触を抑制した多
層プリント配線板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐マイグレーショ
ン性に優れた多層プリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業用の電子機器等の高速化や高
密度化の進行に伴い、電子部品を搭載する配線板におい
ては高多層化、薄物化が進められており、特に6 層板以
上の薄物多層板の需要が増大している。
【0003】このような多層プリント配線板、例えば薄
物6 層板は、図3に示すように、ハッチィングを施した
絶縁板の表裏両面に信号用と電源用の2 つの配線パター
ン2,3がそれぞれ形成された内層板1を2 枚、板の間
にプリプレグ4を挟んで積層し、その両面にそれぞれプ
リプレグ5と外層銅箔6を重ねた後、全体をホットプレ
ス等により加熱加圧し、一体に成形することにより製造
されている。
【0004】そして、従来の多層プリント配線板で使用
された材料を、内層板部分を拡大して示す図4によって
説明すると、配線パターン2を構成する銅箔は、通常箔
で処理面の足10の長さが9 μmという比較的長いもの
が使用されていた。また、絶縁板を構成するガラスクロ
スはタテ糸7のフィラメント、ヨコ糸8のフィラメント
とも断面形状がほぼ円状のものが使用されていた。ま
た、ガラスクロスとともに絶縁板を構成する樹脂9の樹
脂分は、プリプレグ(ガラスクロス+樹脂)に対して40
重量%前後のものが使用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような材料を使
用した従来の多層プリント配線板には、耐マイグレーシ
ョン性(耐CAF性)が低下する等の問題があり、本発
明の目的は、耐マイグレーション性に優れた多層プリン
ト配線板を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、耐マイグレーシ
ョン性(耐CAF性)が低下するのはガラスクロスのフ
ィラメントが回路銅箔の処理足に接することに起因する
ものであり、それらを遠ざける手段、すなわち処理足の
短い銅箔を用い、ガラスクロスは、フィラメント断面形
状が偏平で、かつ、通常使用されているものよりも1 サ
イズ薄くし、その分樹脂分を多くつけたプリプレグを用
いることで、上記目的が達成できることを見いだし、本
発明を完成したものである。
【0007】即ち、本発明は、プリプレグを硬化させた
絶縁板の表面に銅箔蝕刻による配線パターンが形成され
た複数枚の内層板を、それぞれの板間にプリプレグを介
して積層し、さらにその両面にプリプレグを介して、プ
リプレグと銅箔を一体成形した外層銅張板を重ねるか又
は外層銅箔を重ねた後、加熱加圧して一体に成形してな
る多層プリント配線板において、前記内層板の銅箔、前
記外層銅張板の銅箔及び前記外層銅箔として、処理面の
最長処理足が5 μmより短い銅箔を使用し、前記内層板
を構成するプリプレグ、前記外層銅張板を構成するプリ
プレグ、前記内層板間に積層されるプリプレグ、及び前
記外層銅張板又は外層銅箔とともに重ねられるプリプレ
グとして、基材のガラスクロスのフィラメント断面形状
が短径/長径比が0.75以下の偏平であるとともに、ガラ
スクロスの厚さがプリプレグ成形後の厚さの85%以下と
なるようにガラスクロスを薄く塗布樹脂分を多くしたプ
リプレグを使用することにより、回路とガラスクロスフ
ィラメントとの接触を抑制することを特徴とする多層プ
リント配線板である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明における銅箔としては、通常各種プ
リント配線板に使用されるものより処理足の短い、いわ
ゆるロープロファイル箔が用いられる。本発明に用いら
れる銅箔は、内層板の配線パターンが形成される内層板
の銅箔、外層に銅張板が用いられる場合の外層銅張板の
銅箔及び外層に銅箔が用いられる場合のその外層銅箔
で、いずれの銅箔もその処理面の最長処理足が5 μm以
下のものを採用する。なお、銅箔の処理方法としては、
ブラックオキサイド、ブラウンオキサイド、化学還元処
理、電解粗化処理、無電解銅メッキ処理等の方法が適用
できる。
【0010】また、本発明におけるプリプレグは、例え
ば、銅箔と銅箔の層間を200 μmにする場合、プリプレ
グには通常厚さ180 μmのガラスクロスが用いられる
が、本発明におけるプリプレグとしては、1サイズ薄い
厚さ150 μmのものを用い、しかも通常のガラスクロス
のフィラメントより断面が偏平な、つまり短径/長径比
が0.75以下のものを用いる。ガラスクロスに樹脂を塗布
したときのプリプレグ樹脂分は、従来180 μmのガラス
クロスを用いて成形後の厚さを200 μmにする場合、樹
脂分をほぼ40%つけるが、150 μmのガラスクロスを用
いて同じ成形後の厚さにする場合は、樹脂分を50%つけ
てガラスクロスが薄くなった分、樹脂を多くする。その
ためにガラスクロスの厚さをプリプレグ成形後の厚さの
85%以下のものにするのである。本発明の多層プリント
配線板を構成するプリプレグには、内層板を構成するプ
リプレグ、外層に銅張板が用いられる場合にその外層銅
張板を構成するプリプレグ、内層板の板間に積層される
プリプレグ、及び外層の外層銅張板又は外層銅箔ととも
に重ねられるプリプレグがあるが、多層プリント配線板
の耐マイグレーション性を確保するためにはいずれのプ
リプレグも上記の条件を満たすことが必要である。
【0011】本発明に用いる樹脂としては、エポキシ樹
脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂およびこれらの変
性樹脂が挙げられ、これらは単独又は混合して使用する
ことができる。
【0012】次に図面を用いて本発明を説明する。
【0013】図1は、本発明の6 層プリント配線板の断
面図で、図2は、図1の内層板部分を拡大して示したも
のである。
【0014】図1において、11はハッチングを施した
絶縁板の両面に配線パターン12,13を形成した内層
板で、内層板11は、本発明における前記条件を満たす
銅箔と同じくプリプレグとを使用して加熱加圧成形した
両面銅張板の銅箔を蝕刻して、配線パターンを形成して
得られる。2 枚の内層板11は本発明の前記条件を満た
すプリプレグ14を介して積層され、積層された内層板
11の外側には本発明の前記条件を満たすプリプレグ1
5と同じく外層銅箔16とが重ねられて、加熱加圧成形
して一体化する。さらに外層銅箔16の蝕刻等後加工を
加えて本発明の6 層プリント配線板を得ることができ
る。なお、外層銅箔16に変えて、本発明の前記した条
件を満たす銅箔・プリプレグで製造した外層銅張板を用
いれば、7,8 層の多層プリント配線板を製造すること
ができる。
【0015】図2にみるように、ガラスクロスのタテ糸
17のフィラメントは偏平であり、ヨコ糸18のフィラ
メントも同様に偏平である。また偏平なガラスクロスの
厚さは薄く樹脂分が高いので内層板の樹脂19の層が厚
い。一方銅箔12の処理足20は短いのでガラスクロス
のフィラメント17,18と銅箔の処理足20とが離れ
ていて互いに接触することがない。
【0016】本発明の多層プリント配線板は、ガラスク
ロスのフィラメントと銅箔の処理足を離すことによっ
て、耐マイグレーション性の向上した多層プリント配線
板を得ることができたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例によって具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定
されるものではない。以下の実施例および比較例におい
て「部」とは「重量部」を意味する。
【0018】実施例 臭素化エポキシ樹脂(エポキシ当量480 )93部、クレゾ
ールノボラックエポキシ樹脂(エポキシ当量210 )7 部
に、ジシアンジアミド3 部、2E4MZ0.1 部、アセト
ン60部およびDMF20部を加えて、攪拌、溶解してエポ
キシ樹脂組成物のワニスを調製した。このワニスを断面
形状を偏平(短径/長径比が0.70)にした150 μmのガ
ラスクロスに、塗布、含浸して160 ℃の温度で乾燥して
樹脂分50%のプリプレグ(a)をつくった。このプリプ
レグ(a)を1 枚、その両面に処理足の長さ3 μm、厚
さ35μmのロープロファイル箔(b)を重ねて、加熱加
圧成形して銅張板をつくった。この銅張板の両面に回路
形成して内層板(I)を作成した。
【0019】次に処理足の長さ2 μm、厚さ18μmのロ
ープロファイル箔(c)、プリプレグ(a)、内層板
(I)、プリプレグ(a)、内層板(I)、プリプレグ
(a)、ロープロファイル箔(c)を重ねて加熱加圧一
体成形して0.7 mmの6 層プリント配線板を製造した。
【0020】比較例 臭素化エポキシ樹脂(エポキシ当量480 )93部、クレゾ
ールノボラックエポキシ樹脂(エポキシ当量210 )7 部
に、ジシアンジアミド3 部、2E4MZ0.1 部、アセト
ン60部およびDMF20部を加えて、攪拌、溶解してエポ
キシ樹脂組成物のワニスを調製した。通常の180 μmの
ガラスクロスに塗布含浸、160 ℃の温度で乾燥して樹脂
分40%のプリプレグ(d)をつくった。
【0021】このプリプレグ(d)を1 枚、その両面に
処理足の長さ10μm、厚さ35μmの通常箔(e)を重ね
て、加熱加圧成形して銅張板をつくった。この銅張板の
両面に回路形成して内層板(II)を作成した。
【0022】次に処理足の長さ9 μm、厚さ18μmの通
常箔(f)、プリプレグ(d)、内層板(II)、プリプ
レグ(d)、内層板(II)、プリプレグ(d)、通常箔
(f)を重ねて加熱加圧一体成形して0.7 mmの6 層プ
リント配線板を製造した。
【0023】実施例および比較例で製造した6 層プリン
ト配線板の耐マイグレーション性試験をしたのでその結
果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】試験方法は、85℃、85%RHの恒温恒湿槽
中において、0.1 mm幅、0.1 mm間隙のライン−ライ
ン間に50Vを印加して、絶縁抵抗の低下を経時変化で測
定した。
【0026】
【発明の効果】以上の説明及び表1から明らかなよう
に、本発明の多層プリント配線板は、耐マイグレーショ
ン性に優れた信頼性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の多層プリント配線板の層構成を
説明する概略断面図である。
【図2】図1の内層板部分の拡大断面図である。
【図3】比較例の多層プリント配線板の層構成を説明す
る概略断面図である。
【図4】図3の内層板部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
11 内層板 12,13 配線パターン 14 内層板間プリプレグ 15 内層板の外側に重ねられたプリプレグ 16 外層銅箔(ロープロファイル箔) 17,18 ガラスクロスのフィラメント 19 樹脂 20 銅箔の処理足

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリプレグを硬化させた絶縁板の表面に
    銅箔蝕刻による配線パターンが形成された複数枚の内層
    板を、それぞれの板間にプリプレグを介して積層し、さ
    らにその両面にプリプレグを介して、プリプレグと銅箔
    を一体成形した外層銅張板を重ねるか又は外層銅箔を重
    ねた後、加熱加圧して一体に成形してなる多層プリント
    配線板において、前記内層板の銅箔、前記外層銅張板の
    銅箔及び前記外層銅箔として、処理面の最長処理足が5
    μmより短い銅箔を使用し、前記内層板を構成するプリ
    プレグ、前記外層銅張板を構成するプリプレグ、前記内
    層板間に積層されるプリプレグ、及び前記外層銅張板又
    は外層銅箔とともに重ねられるプリプレグとして、基材
    のガラスクロスのフィラメント断面形状が短径/長径比
    が0.75以下の偏平であるとともに、ガラスクロスの厚さ
    がプリプレグ成形後の厚さの85%以下となるようにガラ
    スクロスを薄く塗布樹脂分を多くしたプリプレグを使用
    することにより、回路とガラスクロスフィラメントとの
    接触を抑制することを特徴とする多層プリント配線板。
JP22761096A 1996-08-10 1996-08-10 多層プリント配線板 Pending JPH1056264A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003043393A1 (fr) * 2001-11-12 2003-05-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Carte de circuit imprime et procede de fabrication
CN107876296A (zh) * 2017-12-14 2018-04-06 安徽展鑫电子材料有限公司 一种覆铜板玻璃布涂胶装置

Cited By (3)

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WO2003043393A1 (fr) * 2001-11-12 2003-05-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Carte de circuit imprime et procede de fabrication
US7197820B2 (en) 2001-11-12 2007-04-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Circuit board and its manufacturing method
CN107876296A (zh) * 2017-12-14 2018-04-06 安徽展鑫电子材料有限公司 一种覆铜板玻璃布涂胶装置

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