JPH105511A - 作動油フィルタ目詰まり状態検知装置 - Google Patents

作動油フィルタ目詰まり状態検知装置

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JPH105511A
JPH105511A JP8163371A JP16337196A JPH105511A JP H105511 A JPH105511 A JP H105511A JP 8163371 A JP8163371 A JP 8163371A JP 16337196 A JP16337196 A JP 16337196A JP H105511 A JPH105511 A JP H105511A
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hydraulic oil
oil filter
differential pressure
detecting means
filter
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JP8163371A
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Yasutoshi Minamiyoshi
康利 南吉
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動油フィルタ目詰まり状態検知装置に関
し、作動油の粘度変化や流量変化の影響を受けることな
く、作動油フィルタの目詰まり状態を正確に検知するこ
とができるようにする。 【解決手段】 作動油をろ過する作動油フィルタ1と、
作動油フィルタ1より上流側の作動油路2に作動油フィ
ルタ1と直列に介装された固定絞り3とをそなえ、作動
油フィルタ1の前後差圧を検出する作動油フィルタ差圧
検出手段4と、固定絞り3の前後差圧を検出する固定絞
り差圧検出手段5と、作動油フィルタ差圧検出手段4で
検出された作動油フィルタ差圧情報を固定絞り差圧検出
手段5で検出された固定絞り差圧情報で割算した割算値
と第1の所定値とを比較して、割算値が第1の所定値を
超えるときに、作動油フィルタ1が目詰まり状態である
と検知する作動油フィルタ目詰まり状態検知手段6とを
そなえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動油をろ過する
作動油フィルタの目詰まり状態を検知する、作動油フィ
ルタ目詰まり状態検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧により作動する各種機器
には、圧力油(作動油)が用いられる。例えば、油圧シ
ョベルのような油圧駆動の建設機械にも作動油が用いら
れる。図8はこのような油圧駆動の建設機械を示すもの
で、図示するように、下部走行体100上に上部旋回体
(上部車体)102が水平面内で旋回可能に設けられて
いる。この上部旋回体102は、メインフレーム114
と、このメインフレーム114上に備えられた運転操作
室101,エンジンルーム111,作動油タンク11
2,燃料タンク113等から構成されている。
【0003】また、この上部旋回体102には、ピン1
03Aによりブーム103が上下方向に回動自在に枢着
され、ブーム103の先端部にはピン103Bによりア
ーム104が上下方向あるいは前後方向に回動自在に枢
着されている。更に、このアーム104の先端部にはバ
ケット(アタッチメント)108がやはりピン104A
により上下方向あるいは前後方向に回動自在に枢着され
ている。
【0004】また、上部旋回体102とブーム103と
の間には、ブーム103を駆動するブーム駆動用油圧シ
リンダ装置(ブーム駆動用アクチュエータ)105が設
けられる。ブーム103とアーム104との間には、ア
ーム104を駆動するアーム駆動用油圧シリンダ装置
(アーム駆動用アクチュエータ)106が設けられてい
る。また、アーム104とバケット108との間には、
バケット108を駆動するバケット駆動用油圧シリンダ
装置(バケット駆動用アクチュエータ)107が設けら
れている。このバケット駆動用油圧シリンダ装置107
は、ロッド109,110を介してバケット108に枢
着されている。
【0005】また、これらの各油圧シリンダ装置には油
圧回路が接続されており、この油圧回路には、油圧ポン
プや各種バルブやこれらを連絡する作動油路が備えら
れ、作動油路を通じて各油圧シリンダ装置への作動油の
給排が行なわれ、ブーム103,アーム104,バケッ
ト108が駆動されるようになっている。ところで、こ
のような油圧回路等では、作動油路120(図9参照)
を流通する作動油に不純物が含まれていると、装置が正
確に作動しなくなったり、また、装置の故障の原因にも
なる。
【0006】そこで、図9(作動油路の一部を模式的に
示す図)に示すように、一般に、作動油路120には、
作動油フィルタ121が介装されており、この作動油フ
ィルタ121により作動油をろ過して、作動油の中の不
純物を取り除くことができるようになっている。なお、
矢印は作動油の流れを示している。このような作動油フ
ィルタ121は、不純物を除去するに従って目詰まりを
生じていき、作動油フィルタ121が作動油路120内
で大きな抵抗となってしまうので、一定の目詰まり状態
になったら、作動油フィルタ121を交換する必要があ
る。つまり、作動油フィルタ121が一定の目詰まり状
態になると、油圧装置が正常に作動しなくなったり、抵
抗の圧力によってフィルタ素子を破損するおそれがある
ため、作動油フィルタ121の交換が必要になるのであ
る。
【0007】しかしながら、作動油フィルタ121の目
詰まり状態は作動油路120の外部から検知することが
できないため、図9に示すように、作動油路120の作
動油フィルタ121の上流側(図9中、上側)及び下流
側(図9中、下側)を接続するように圧力検知器122
が取り付けられ、この圧力検知器122により検知され
た圧力に基づいて作動油フィルタ121の目詰まり状態
を検出している。
【0008】つまり、圧力検知器122により、作動油
フィルタ121の上流側及び下流側の差圧PA を検出
し、この検出された差圧PA を判定閾値と比較し、差圧
A が閾値を超えると、作動油フィルタ121が目詰ま
り状態であると検知するようにしているのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧力検
知器122によって検出される作動油フィルタ121の
上流側と下流側との差圧PA の大きさは、目詰まりの度
合いのみならず、作動油の流量や作動油の粘度にも依存
する。つまり、この差圧PA の大きさは、(作動油の流
量×作動油の粘度×目詰まりの度合い)に比例して変化
すると考えられる。このため、上述の従来の作動油フィ
ルタ121の目詰まり状態検知装置では、作動油の温度
(油温)による粘度変化や建設機械等の作業機械の運転
状態による流量変化の影響から、作動油フィルタの目詰
まり状態を正確に検知できないという課題がある。
【0010】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、作動油の粘度変化や流量変化の影響を受ける
ことなく、作動油フィルタの目詰まり状態を正確に検知
することができるようにした、作動油フィルタ目詰まり
状態検知装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の作動油フィルタ目詰まり状態検知装置は、作
動油路に介装されて作動油をろ過する作動油フィルタ
と、該作動油フィルタより上流側の該作動油路に該作動
油フィルタと直列に介装された固定絞りとをそなえ、該
作動油フィルタの前後差圧を検出する作動油フィルタ差
圧検出手段と、該固定絞りの前後差圧を検出する固定絞
り差圧検出手段と、該作動油フィルタ差圧検出手段で検
出された作動油フィルタ差圧情報を該固定絞り差圧検出
手段で検出された固定絞り差圧情報で割算した割算値と
第1の所定値とを比較して、該割算値が該第1の所定値
を超えるときに、該作動油フィルタが目詰まり状態であ
ると検知する作動油フィルタ目詰まり状態検知手段とを
そなえて構成されていることを特徴としている。
【0012】請求項2記載の本発明の作動油フィルタ目
詰まり状態検知装置は、作動油路に介装されて作動油を
ろ過する作動油フィルタと、該作動油フィルタより上流
側の該作動油路に該作動油フィルタと直列に介装された
固定絞りと、上記の作動油フィルタと固定絞りとをバイ
パスして、該作動油フィルタの前後差圧と該固定絞りの
前後差圧との合計圧を一定値に保持するリリーフ弁とを
そなえ、該作動油フィルタの前後差圧を検出する作動油
フィルタ差圧検出手段と、該作動油フィルタ差圧検出手
段で検出された作動油フィルタ差圧情報が第2の所定値
を超えるときに、該作動油フィルタが目詰まり状態であ
ると検知する作動油フィルタ目詰まり状態検知手段とを
そなえて構成されていることを特徴としている。
【0013】請求項3記載の本発明の作動油フィルタ目
詰まり状態検知装置は、請求項1または請求項2に記載
の装置において、該作動油フィルタ目詰まり状態検知手
段にて、該作動油フィルタが目詰まり状態であることが
検知されると、その旨の警報を発する警報手段が設けら
れていることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の実施形
態について説明する。まず、第1実施形態について説明
すると、図1〜図3は本発明の第1実施形態にかかる作
動油フィルタ目詰まり状態検知装置を説明するためのも
のであり、図1はその模式図、図2は本装置におけるオ
リフィスを模式的に示す平面図、図3は本装置における
目詰まり状態の検知方法を説明するための図である。
【0015】本実施形態の作動油フィルタ目詰まり状態
検知装置は、例えば、油圧駆動式建設機械等の油圧駆動
装置の油圧回路に取り付けられるものであるが、この油
圧駆動式建設機械等については従来技術で既に説明して
あるため、ここでは、その説明を省略する。本実施形態
の作動油フィルタ目詰まり状態検知装置について、図1
に基づいて説明する。
【0016】図1中、1は作動油フィルタであり、この
作動油フィルタ1は作動油路2に介装され、作動油をろ
過することにより、作動油中の不純物を取り除くもので
ある。なお、この作動油フィルタ1は、作動油路2の下
流側、即ち、図示しないリザーバタンク側への戻り油路
に取り付けられている。3は固定絞りとしてのオリフィ
スであり、作動油路2の作動油フィルタ1よりも上流側
(図1中、上側)に、作動油フィルタ1と直列に介装さ
れている。なお、このオリフィス3は、作動油フィルタ
1に比べると格段に目が粗く構成されている。例えば、
図2に示すように、板3aに多数の穴3bを形成するこ
とによって構成されている。したがって、作動油フィル
タ1には目詰まりが生じるがオリフィス3には目詰まり
は生じないと考えることができる。
【0017】4は作動油フィルタ差圧検出手段であり、
作動油フィルタ1の上流側と下流側との差圧(作動油フ
ィルタ1の前後差圧)PA を検出するものである。この
作動油フィルタ差圧検出手段4としては、作動油フィル
タ1の上流側と下流側との圧力差に比例した電圧出力を
得る差圧検知器が用いられ、例えば、差圧センサがあ
る。
【0018】この差圧センサには、電気式のものと機械
式のものとがある。例えば、電気式のものとしては、シ
リコンダイアフラムに不純物を拡散させたシリコン半導
体歪みゲージ式,静電容量式等がある。また、機械式の
ものとしては、作動油フィルタ1の上流側又は下流側の
いずれかの圧力が高いときは、その内部に備えられるピ
ストンが移動し、ヨークを介してスプリングを圧縮し、
作動油フィルタ1の上流側と下流側の圧力差としての圧
力とスプリングの圧縮力とがつり合うとヨークは止ま
り、このヨークの位置をセンサ部が検出し電気信号に変
換し出力するように構成されるものがある。
【0019】なお、作動油フィルタ差圧検出手段4とし
ての差圧検知器としては、圧力スイッチ(例えば、電子
式圧力スイッチ)を用いてもよい。この作動油フィルタ
差圧検出手段4によって検出される差圧PA は、図3に
示すように、作動油フィルタ1の影響によって発生する
ものであり、次式のように、(流量×粘度×目詰まり
度)に比例して変化するものである。
【0020】PA ∝(流量×粘度×目詰まり度) 5は固定絞り差圧検出手段であり、オリフィス3の上流
側と下流側との差圧(固定絞り3の前後差圧)PB を検
出するものである。固定絞り差圧検出手段5としては、
上述の作動油フィルタ差圧検出手段4と同様に、差圧セ
ンサ,圧力スイッチ等が用いられる。
【0021】この固定絞り差圧検出手段5によって検出
される差圧PB は、図3に示すように、固定絞り3の影
響によって発生するものであり、次式のように、(流量
×粘度)に比例して変化するものである。 PB ∝(流量×粘度) 6は作動油フィルタ目詰まり状態検知手段である。この
作動油フィルタ目詰まり状態検知手段6は、作動油フィ
ルタ差圧検出手段4で検出された作動油フィルタ差圧P
A を固定絞り差圧検出手段5で検出された固定絞り差圧
B で割算した割算値(PA /PB )を求め、この割算
値(PA /PB )と第1の所定値としての目詰まり限界
値Xとを比較して、割算値(PA /PB )が目詰まり限
界値Xを超えるときに、作動油フィルタ1が目詰まり状
態であると検知するように構成されている。
【0022】ここで、割算値(PA /PB )は、作動油
フィルタ差圧PA が(流量×粘度×目詰まり度)に比例
し、固定絞り差圧PB が(流量×粘度)に比例するた
め、次式のように、目詰まり度に比例する値となる。 (PA /PB )∝目詰まり度 このため、目詰まり限界値Xと比較することにより、作
動油フィルタ1の目詰まり状態を検知することができる
のである。
【0023】7は警報手段であり、作動油フィルタ目詰
まり状態検知手段6により作動油フィルタ1が目詰まり
状態であることが検知されたときに、警報を発するよう
に構成されている。本実施形態の作動油フィルタ目詰ま
り状態検知装置は、上述のように構成され、この装置に
よる作動油フィルタの目詰まり状態の検知は、以下のよ
うに行なうことができる。
【0024】まず、作動油フィルタ差圧検出手段4によ
り作動油フィルタ1の前後差圧(作動油フィルタ差圧)
A を検出するとともに、固定絞り差圧検出手段5によ
り固定絞り3の前後差圧(固定絞り差圧)PB を検出す
る。そして、作動油フィルタ目詰まり状態検知手段6に
より、作動油フィルタ差圧検出手段4で検出された作動
油フィルタ差圧PA を固定絞り差圧検出手段5で検出さ
れた固定絞り差圧PB で割算した割算値(PA /PB
を求め、この割算値(PA /PB )と第1の所定値とし
ての目詰まり限界値Xとを比較し、次式のように、割算
値(PA /PB )が目詰まり限界値Xを超えるときに、
作動油フィルタ1が目詰まり状態であると検知するので
ある。
【0025】(PA /PB )>X さらに、作動油フィルタ目詰まり状態検知手段6によっ
て、作動油フィルタ1が目詰まり状態であることが検知
されると、警報手段7からその旨の警報が発せられる。
この結果、作動油の粘度変化や流量変化の影響を受ける
ことなく、作動油フィルタ1の目詰まり状態を正確に検
知することができるとともに、警報により目詰まり状態
を容易に知ることができるという利点がある。したがっ
て、作動油フィルタ1の交換を適切に行なうこともでき
る。
【0026】なお、本実施形態においては、固定絞り差
圧検出手段5及び作動油フィルタ差圧検出手段4、即
ち、圧力検知器を別々に2つ設けるようにしているが、
これらを1部材として1体化するようにしてもよい。つ
ぎに、第2実施形態について説明すると、本実施形態の
作動油フィルタ目詰まり状態検知装置は、図4に示すよ
うに、第1実施形態の装置において用いられている固定
絞り差圧検出手段5,作動油フィルタ目詰まり状態検知
手段6が異なり、また、バイパス通路10及びリリーフ
弁11が付加されている。
【0027】つまり、本実施形態の作動油フィルタ目詰
まり状態検知装置では、作動油フィルタ1と固定絞りと
してのオリフィス3とをバイパスするように、オリフィ
ス3の上流側と作動油フィルタ1の下流側とを連絡する
バイパス通路10が設けられており、このバイパス通路
10にはリリーフ弁(バイパスリリーフ弁)11が介装
されている。
【0028】ここで、リリーフ弁11は、図5に示すよ
うに、作動油フィルタ1の上流側及び下流側の差圧(作
動油フィルタ差圧)PA とオリフィス3の上流側及び下
流側の差圧(固定絞り差圧、以下、オリフィス差圧とも
いう)PB との合計圧PA +PB を一定値aに保持する
ものである。つまり、オリフィス3の上流側と作動油フ
ィルタ1の下流側との差圧が一定値aに達すると、リリ
ーフ弁11が開放し、バイパス通路10を通じて作動油
が下流側に排出されて、オリフィス3の上流側と作動油
フィルタ1の下流側との差圧が一定値aに保持されるの
である。
【0029】また、本実施形態では、固定絞り差圧検出
手段5は設けられていない。さらに、作動油フィルタ目
詰まり状態検知手段6は、作動油フィルタ差圧検出手段
4で検出された作動油フィルタ差圧PA が第2の所定値
としての目詰まり限界値Yを超えるときに、作動油フィ
ルタ1が目詰まり状態であると検知するように構成され
ている。
【0030】ここで、目詰まり限界値Yは、以下に示す
ようにして求めることができる。つまり、作動油フィル
タ差圧PA 及びオリフィス差圧PB の合計圧(PA +P
B )は、リリーフ弁11によって一定値aに保持され、
次式のように表すことができる。 PA +PB =a このため、次式のように割算値PA /PB はPA /(a
−PA )と表すことができる。
【0031】PA /PB =PA /(a−PA ) また、割算値PA /PB と目詰まり限界値Xとの比較を
表すと次式のようになる。 PA /PB >X この式は次式のようにも表すことができる。
【0032】PA /(a−PA )>X 上式PA /(a−PA )>Xを変形すると、次のように
表すことができる。 PA >〔X/(1+X)〕・a そして、この〔X/(1+X)〕・aを目詰まり限界値
Yとしている。なお、目詰まり限界値Y=〔X/(1+
X)〕・aは、一定の設定圧力値になる。
【0033】したがって、作動油フィルタ差圧PA と目
詰まり限界値Yとを比較することにより、作動油フィル
タ1の目詰まり状態を検知することができるのである。
なお、その他の構成については、第1実施形態と同様で
ある。本実施形態の作動油フィルタ目詰まり状態検知装
置は、上述のように構成され、この装置による作動油フ
ィルタの目詰まり状態の検知は、以下のように行なうこ
とができる。
【0034】まず、作動油フィルタ差圧検出手段4によ
り作動油フィルタ1の前後差圧PAを検出する。そし
て、作動油フィルタ目詰まり状態検知手段6により、作
動油フィルタ差圧PA と第2の所定値としての目詰まり
限界値Yとを比較し、作動油フィルタ差圧PA が目詰ま
り限界値Yを超えるときに、作動油フィルタ1が目詰ま
り状態であると検知するのである。
【0035】さらに、作動油フィルタ目詰まり状態検知
手段6によって、作動油フィルタ1が目詰まり状態であ
ることが検知されると、警報手段7からその旨の警報が
発せられる。この結果、作動油の粘度変化や流量変化の
影響を受けることなく、作動油フィルタ1の目詰まり状
態を正確に検知することができるとともに、警報により
目詰まり状態を容易に知ることができるという利点があ
る。
【0036】また、作動油フィルタ1の前後差圧PA
検出する作動油フィルタ差圧検出手段としての差圧検知
器4を1つだけ設ければ足り、また、作動油フィルタ目
詰まり状態検知手段6に割算計算機能を持たせる必要が
ないため、簡単な装置(例えば、一定の圧力でオンする
圧力スイッチであってもよい)とすることができ、作動
油フィルタ1の目詰まり状態の検知が容易であるという
利点もある。
【0037】つぎに、第3実施形態について説明する
と、本実施形態の作動油フィルタ目詰まり状態検知装置
は、図6(a), (b)に示すように、第2実施形態の装
置とオリフィス3の構成が異なる。つまり、本実施形態
の作動油フィルタ目詰まり状態検知装置では、オリフィ
ス20は、図6(a), (b)に示すように、板に1つの
小さい穴20aを形成することによって構成されてい
る。このオリフィス20の穴20aは、次式に示すよう
に、その直径dが作動油路2の直径Dの1/2よりも小
さくなるように形成される。
【0038】d<D/2 その他の構成については、図6(a)に示すように、第
2実施形態と同様に構成されているため説明を省略す
る。したがって、本実施形態の装置による作動油フィル
タの目詰まり状態の検知は、第2実施形態と同様に行な
うことができる。
【0039】なお、第1実施形態の装置におけるオリフ
ィス3に代えて、本実施形態におけるオリフィス20を
取り付けるようにしてもよい。つぎに、第4実施形態に
ついて説明すると、本実施形態の作動油フィルタ目詰ま
り状態検知装置は、図7に示すように、第2実施形態の
装置とオリフィス3の構成が異なる。
【0040】つまり、本実施形態の作動油フィルタ目詰
まり状態検知装置では、オリフィス30は、図7に示す
ように、作動油路2の直径Dよりも小さい直径の管路に
より構成される。その他の構成については、図7に示す
ように、第2実施形態と同様に構成されているため説明
を省略する。
【0041】したがって、本実施形態の装置による作動
油フィルタの目詰まり状態の検知は、第2実施形態と同
様に行なうことができる。なお、第1実施形態の装置に
おけるオリフィス3に代えて、本実施形態におけるオリ
フィス30を取り付けるようにしてもよい。なお、ここ
では、建設機械等の油圧回路に取り付けられるものとし
て説明してきたが、本装置は、このようなものに限られ
るものではなく、外部からフィルタの目詰まり状態を確
認することができず、粘度変化や流量変化の影響を受け
る流体中に設けられる種々の作動油フィルタ1につい
て、その目詰まり状態の検知に広く用いることができる
と考えられる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の作動油フィルタ目詰まり状態検知装置によれば、
作動油の粘度変化や流量変化の影響を受けることなく、
作動油フィルタの目詰まり状態を正確に検知することが
できる利点がある。請求項2記載の本発明の作動油フィ
ルタ目詰まり状態検知装置によれば、作動油の粘度変化
や流量変化の影響を受けることなく、作動油フィルタの
目詰まり状態を正確に検知することができる利点があ
る。また、作動油フィルタの前後差圧を検出する作動油
フィルタ差圧検出手段を1つだけ設ければよく、また、
作動油フィルタ目詰まり状態検知手段に割算計算機能を
持たせる必要がないため、簡単な装置とすることがで
き、作動油フィルタの目詰まり状態の検知が容易である
という利点もある。
【0043】請求項3記載の本発明の作動油フィルタ目
詰まり状態検知装置によれば、作動油フィルタの目詰ま
り状態の検知結果を確実に知らせることができ、例え
ば、作動油フィルタの交換等のフィルタメンテナンスに
極めて有効になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる作動油フィルタ
目詰まり状態検知装置を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態の装置におけるオリフィ
スを模式的に示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる作動油フィルタ
目詰まり状態検知装置の目詰まり状態の検知について説
明する部分的な油圧回路図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる作動油フィルタ
目詰まり状態検知装置を示す模式図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる作動油フィルタ
目詰まり状態検知装置の目詰まり状態の検知について説
明する部分的な油圧回路図である。
【図6】本発明の第3実施形態にかかる作動油フィルタ
目詰まり状態検知装置を示す模式図である。
【図7】本発明の第4実施形態にかかる作動油フィルタ
目詰まり状態検知装置を示す模式図である。
【図8】油圧ショベルのごとき建設機械の模式的な側面
図である。
【図9】従来の作動油フィルタ目詰まり状態検知装置を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 作動油フィルタ 2 作動油路 3 固定絞りとしてのオリフィス 3a 板 3b 穴 4,122 作動油フィルタ差圧検出手段(差圧検知
器) 5 固定絞り差圧検出手段(差圧検知器) 6 作動油フィルタ目詰まり状態検知手段 7 警報手段 10 バイパス通路 11 リリーフ弁 20 オリフィス 20a 穴 30 オリフィス 100 下部走行体 101 運転操作室 102 上部旋回体(上部車体) 103 ブーム 103A,103B,104Aピン 104 アーム 105 ブーム駆動用油圧シリンダ装置(ブーム駆動用
アクチュエータ) 106 アーム駆動用油圧シリンダ装置(アーム駆動用
アクチュエータ) 107 バケット駆動用油圧シリンダ装置(バケット駆
動用アクチュエータ) 108 バケット(アタッチメント) 109,110 ロッド 111 エンジンルーム 112 作動油タンク 113 燃料タンク 114 メインフレーム 120 作動油路 121 作動油フィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油路に介装されて作動油をろ過する
    作動油フィルタと、 該作動油フィルタより上流側の該作動油路に該作動油フ
    ィルタと直列に介装された固定絞りとをそなえ、 該作動油フィルタの前後差圧を検出する作動油フィルタ
    差圧検出手段と、 該固定絞りの前後差圧を検出する固定絞り差圧検出手段
    と、 該作動油フィルタ差圧検出手段で検出された作動油フィ
    ルタ差圧情報を該固定絞り差圧検出手段で検出された固
    定絞り差圧情報で割算した割算値と第1の所定値とを比
    較して、該割算値が該第1の所定値を超えるときに、該
    作動油フィルタが目詰まり状態であると検知する作動油
    フィルタ目詰まり状態検知手段とをそなえて構成されて
    いることを特徴とする、作動油フィルタ目詰まり状態検
    知装置。
  2. 【請求項2】 作動油路に介装されて作動油をろ過する
    作動油フィルタと、 該作動油フィルタより上流側の該作動油路に該作動油フ
    ィルタと直列に介装された固定絞りと、 上記の作動油フィルタと固定絞りとをバイパスして、該
    作動油フィルタの前後差圧と該固定絞りの前後差圧との
    合計圧を一定値に保持するリリーフ弁とをそなえ、 該作動油フィルタの前後差圧を検出する作動油フィルタ
    差圧検出手段と、 該作動油フィルタ差圧検出手段で検出された作動油フィ
    ルタ差圧情報が第2の所定値を超えるときに、該作動油
    フィルタが目詰まり状態であると検知する作動油フィル
    タ目詰まり状態検知手段とをそなえて構成されているこ
    とを特徴とする、作動油フィルタ目詰まり状態検知装
    置。
  3. 【請求項3】 該作動油フィルタ目詰まり状態検知手段
    にて、該作動油フィルタが目詰まり状態であることが検
    知されると、その旨の警報を発する警報手段が設けられ
    ていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記
    載の作動油フィルタ目詰まり状態検知装置。
JP8163371A 1996-06-24 1996-06-24 作動油フィルタ目詰まり状態検知装置 Withdrawn JPH105511A (ja)

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