JPH02170049A

JPH02170049A - 油圧回路汚染度表示装置およびその判定方法

Info

Publication number: JPH02170049A
Application number: JP63325536A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Fujita; 信夫藤田; Masaaki Nakarai; 半井　誠明
Original assignee: Komatsu Ltd
Current assignee: Komatsu Ltd
Priority date: 1988-12-23
Filing date: 1988-12-23
Publication date: 1990-06-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は油圧回路の汚染度表示装置に係わり、特には産
業車輛、油圧式パワーショベル等の建設車輛の車載用の
油圧回路汚染度表示装置およびその判定方法に関する。

（従来の技術）従来、第５図に示すようにアクチュエータや油圧モータ
からの戻り油は戻り管路５４を通りフィルタ５２を経て
油タンク５１に戻る回路において、油中の汚染物質はフ
ィルタ５２で捕捉され、汚染物質の量が増加しフィルタ
の目詰まりがひどくなリ、油の流れの抵抗が増加すると
フィルタ入口側の油の圧力が上昇し、バイパス弁５３が
開いて油はバイパスして油タンク５１に流れる。即ち油
中の汚染物質が増加しフィルタの目詰まりがひどくなる
と、フィルタの入口と出口の圧力差が大きくなる。その
圧力差の大きさを表示することによりフィルタの目詰ま
りの状況を知ることができる。

圧力センサ５５はフィルタ入口と出口の圧力差が予め定
められた値以上となると作動する様に設定されており、
圧力センサ５５の信号を受けて表示装置５６は表示する
。表示は一般にバイパス弁５３が開く前に行われ表示さ
れるとフィルタの交換又は清掃或いは汚染した油の交換
を行い、油圧装置の不具合発生を未然に防止し寿命の向
上に役立てている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら上記従来の油圧回路において、油の汚染物
質の粒子の大きさは０に近いものから数百μｍのものま
でが分布しており、一方フィルタは通常２０〜３０μｍ
以上の粒子を捕捉する能力を持つものが１個使用されて
いる。

このため、油圧機器の破損の原因となる様な比較的大き
な粒子の物質が発生しても、その数が少ない場合には、
フィルタの入口、出口の圧力差が小さいため表示装置が
作動せず、ついには油圧機器を破損に至らしめる事があ
る。即ち比較的大きな粒子の汚染物質が出ても早期に検
出するのは困難という問題がある。

本発明は上述した問題点に着目しなされたもので、油の
汚染物質の粒子の大きさ別にフィルタの目詰まり状況を
適時に表示することにより、油汚染による油圧機器の破
損を防止するための油圧回路汚染度表示装置およびその
判定方法を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段）本発明は上記目的を達成するために、本発明に係る油圧
回路汚染度表示装置の第１の発明では、油圧作動油の回
路中に設けられたフィルタの入口と出口の圧力差が、予
め定められた値を超えると作動する様に設定さたセンサ
と、センサよりの信号を受けて作動する表示装置を具備
し油圧作動油中の汚染物質によって起こすフィルタの目
詰まりをフィルタの入口と出口の圧力差を検出し表示す
る油圧回路汚染度表示装置において、回路中にろ過粒度
の異なる２個以上のフィルタをろ過粒度の大きいフィル
タを上流から順に直列に配置し、各々のフィルタの入口
、出口の圧力を検知し、入口と出口の圧力差が所定値を
超えたときに、超えた所の表示装置が作動する。第２の
発明では入口と出口の圧力信号を受けて演算し、表示装
置に信号を発する制御装置を設ける。さらに第３の発明
では油圧作動油の回路中に設けられたフィルタにおいて
、フィルタ内に配設されたろ過粒度の大きいフィルタか
ら作動油を順々に通過させ、各フィルタの入口と出口の
圧力差が所定量の数値を超えた時、フィルタに設けたセ
ンサより数値を超えた所より圧力信号を生じ、その圧力
信号により正常、注意、異常の判定をして表示を行う判
定方法を特徴としている。

（作　　用）上記構成によれば、油圧回路にフィルタを直列に２個以
上使用し、そのフィルタに捕捉される汚染物質の粒子の
大きさを順次細かくしたために比較的大きな粒子は上流
のフィルタで捕捉し、所定の圧力差が生じたとき表示す
るため油圧機器の破損の原因となる様な比較的大きな粒
子の発生を早期に検出することができる。

又、各々のフィルタの入口、出口に設置されたセンサに
より検出された圧力信号は制御装置に送られ各々のフィ
ルタの入口、出口の圧力差を演算することにより各々の
粒径の汚染物質の目詰まり状況が把握され各々が表示装
置に表示されるので、どのくらいの大きさの汚染物質が
発生しているか容易に判別ができる。

（実施例）以下に本発明に係る油圧回路汚染度表示装置の実施例に
ついて図面を参照して詳述する。

第１図は本発明の全体構成図を示し、ポンプ２により送
られた作動油は図示しない切換弁等を通り、そのままフ
ィルタを通るかあるいは切換弁で切り換えられアクチュ
エータ３などに送られ、その反対の回路の戻り油は戻り
管路４を通り直列に連結されたフィルタ１１．１２．１
３を経て油タンク１に戻る。フィルタ１１．１２．１３
のろ過粒度は異なり、各々のろ過粒径をに、、Ｋ２、Ｋ
３とずれば、ＫＩ　＞Ｋ２　＞Ｋ：ｌとなる様に配置す
る。各々のフィルタ１１．１２．１３の入口と出口には
圧力センサ２１．２２．２３．２４が設けられ、各圧力
センサの信号は制御装置３１に接続され、制御装置３１
には表示装置３２が接続されている。

表示装置３２には、圧力センサ２１．２２．２３．２４
からの信号を制御装置３１で演算し、フィルタ１１．１
２．１３の目詰まりに応じて油圧機器の状況を表示する
表示器３２ａ、３２ｂ、３２ｃ、３２ｄが配設されてい
る。

上記構成において次に作動について説明する。

各フィルタ１１〜１３の入口と出口の圧力センサからの
圧力Ｐ　２１、Ｐ　２２、Ｐ　２３、Ｐ　２４の圧力差
Ｈａ（Ｈａ＝Ｐｚ＋　　Ｐ２２）　、Ｈｂ　（Ｈｂ＝Ｐ
２ｚ　　Ｐ２３）　、Ｈｃ　（ＨＣ＝Ｐ２３−Ｐ２４）
を制御装置で演算し、各フィルタの圧力差の規定値Ｚａ
、Ｚｂ、Ｚｃと比較し、第２図のフローチャート図のご
とく表示器３２ａ、３２ｂ、３２ｃ、３２ｄに正常、注
意Ｉ、注意■、異常を表示する。

第２図においてステップ５１で各圧力センサ２１〜２４
からの信号を演算する。ステップ５２では圧力差Ｈｃが
フィルタ１３の規定値Ｚｃと比較し、小さい場合にはス
テップ５３へ行き、圧力差Ｈｂと規定値ｚｂとを比較し
、この場合も小さい場合はステップ５４へ行きフィルタ
１１の圧力差Ｈａと規定値Ｚａを比較する。ステップ５
４でも小さい場合はステップ５５正常（記号：Ａ）を表
示し、大きい場合にはステップ５６の異常（記号：Ｄ）
を表示する。ステップ５３でフィルタ１２の圧力差Ｈｂ
が規定値ｚｂより大きい場合にはステップ５７へ行き、
ステップ５７でフィルタ１１の圧力差Ｈａと規定値Ｚａ
を比較し小さい場合はステップ５８の注意■（記号：Ｃ
）を表示する。

大きい場合にはステップ５９へ行き異常（記号：Ｄ）の
表示をする。ステップ５２でフィルタ１３の圧力差Ｈｃ
が規定値Ｚｃより大きい場合はステップ６０に行き、前
記と同様に比較６０．６１．６４を順次行い、ステップ
６２の注意Ｉ　（記号二Ｂ）、ステップ６３．６６の異
常（記号＝Ｄ）およびステップ６５の注意■（記号Ｃ）
を表示する。

このように作動油中に大きな異物が発生した場合には、
その粒径かに２以上であればフィルタ１１に捕捉され圧
力センサ２１．２２で検出され、異常を検知する。また
一般の細かいゴミはフィルタ１３に捕捉され表示装置３
２には規定値以下では正常を表示し、規定値を越えた場
合は注意を表示する。

第３図は、本発明のフィルタ部の正面断面図を示し、第
１図のフィルタ１１．１２．１３部分の構造を示すもの
であり、底部中央に穴のあるケース１に中央に穴のある
プレート２．３．４が嵌入されており、ケース１ドブレ
ート２．３．４の間は０リング５．６．７により閉鎖さ
れ油は通過し得ない。

各々のプレートにはリング２１．２２．２３が埋入され
ており各リングには金！１１２４．２５．２６が溶着さ
れている。フィルタ１２．１３はプレート２．３．４の
間に挟着されており、フィルタ１１はプレート２とＯリ
ング１５を有するカバー１４により挟着される。カバー
１４はボルト１６によりケース１に固着されている。油
は貫通穴１７を矢印の方向に流れ、フィルタ１１．１２
．１３は油の流れによって変形しないように金網２４．
２５．２６で支えられている。フィルタ１１のろ過粒径
をＫＩ、フィルタ１２のそれをに２、フィルタ１３のそ
れをに３とするとＫ　＋　＞　Ｋ　ｚ　＞　Ｋ　３とな
るようにする。プレート２．３．４及びカッ＼−１４内
に発生する油圧は油入３１．３２．３３．３４を通り、
これと通ずるようにケース１に穿設された穴４１．４２
．４３．４４より外部に取り出されセンサに接続される
。

第４図は本発明の第２実施例を示す。

上記例において第１図に示す第１実施例と同一部品は同
一符号を付し説明は省略する。

検出用のフィルタ２−１．２−２．２−３を直列に配設
するとともに通常のフィルタ２を並列に設けている。

上記構成において戻り回路４からの作動油はフィルタ２
を流れるとともに１部が検出用フィルタ２−１．２−２
．２−３を流れる。このときフィルタ２で異物が捕捉さ
れるとフィルタ２の入口側の圧力が上昇し検出用フィル
タ２−１．２−２．２−３に流れる油の量が多くなり回
路５の抵抗が大きくなりバランスが保たれる。

（発明の効果）本発明は以上詳述したように油の回路中にろ過粒径の異
なるフィルタを直列に配置し、各々のフィルタの入口、
出口の圧力差を検出し表示するようにしたため、油の汚
染物質によるフィルタの目詰まり状況を汚染物質の粒子
の大きさ毎に区分して把握することが可能となり、油圧
装置の作動に影響を与える汚染物質の発生を早期に的確
に把握できる油圧回路汚染度表示装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す全体構成艮第２図は
本発明の１実施例のフローチャート図を示す。第３図はフィルタ部を示す断面図、第４図は本発明の第
２実施例を示す全体構成図。第５図は従来のものの全体構成図である。４．５・・・管路、２．１１．１２．１３．５２・　・　・フィルタ２１．
２２．２３．２４．５５・・・センサ３１・・・制御装
置、３２．５６、・・・表示装置。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）油圧作動油の回路中に設けられたフィルタの入口
と出口の圧力差が、予め定められた値を超えると作動す
る様に設定されたセンサと、センサよりの信号を受けて
作動する表示装置を具備し、油圧作動油中の汚染物質に
よって起こすフィルタの目詰まりをフィルタの入口と出
口の圧力差を検出し表示する油圧回路汚染度表示装置に
おいて、回路中にろ過粒度の異なる２個以上のフィルタ
をろ過粒度の大きいフィルタから順に直列に配置し、各
々のフィルタの入口、出口の圧力を検出し、入口と出口
の圧力差が所定値を超えたときに、超えた所の表示装置
が作動することを特徴とする油圧回路汚染度表示装置。
（２）入口と出口の圧力信号を受けて演算し、表示装置
に信号を発する制御装置を設けたことを特徴とする請求
項１記載の油圧回路汚染度表示装置（３）油圧作動油の
回路中に設けられたフィルタにおいて、フィルタ内に配
設されたろ過粒度の大きいフィルタから作動油を順々に
通過させ、各フィルタの入口と出口の圧力差が所定量の
数値を超えた時、フィルタに設けたセンサより数値を超
えた所より圧力信号を生じ、その圧力信号により正常、
注意、異常の判定をして表示を行う油圧回路汚染度判定
方法。