JPH02223846A - 油圧回路汚染度判定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ＩＩ業上の利用分野） 本発明は油圧回路の汚染度判定方法に係わり、特には産
業車輛、油圧式パワーシジベル等の建設車輛の車載用の
油圧回路の汚染度判定方法に関する。

（従来の技術） 従来、第４図に示す様に図示しないアクチュエータや油
圧モータからの戻り油は戻り管路３１を通りフィルタ３
２を経て油タンク３３に戻る回路において、油中の汚染
物質はフィルタ３２で捕捉され、汚染物質の量が増加し
フィルタの目づまりがひどくなり、油の流れの抵抗が増
加するとフィルタ３２の入口側の圧力が上昇し）〈イパ
ス弁３４が開いて油はバイパスして油タンク３３に流れ
る。このように油中の汚染物質が増加しフィルタの目づ
まりがひどくなると、フィルタの入口と出口の圧力差が
大きくなるためこの圧力差を検出することによりフィル
タの目づまり状況、即ち油の汚染度を判定することが出
来る。圧力センサ３５はフィルタ３２人口と出口の圧力
差があらかじめ、定められた値以上になると作動する様
に設定されており、圧力センサ３５の信号を受けて表示
装置３６は汚染度の判定結果を表示し、それによってフ
ィルタの交換又は清掃或いは汚染した油の交換等を行な
い、油圧装置の不具合発生を未然に防止し寿命の向上に
役立てている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら上記従来の方法によれば次のような問題が
ある。一般にかかる油圧回路には汚染物質の粒子の大き
さが零に近いものから数百μｍのものまでが分布してお
り、その中で比較的大きな粒子が油圧機器の不具合の原
因となり易く、粒子の細かい物質は量が多くなると不具
合の原因となる。一方フィルタは通常２０〜３０μｍ以
上の粒子を捕捉する能力を持つものが１個使用されてい
るため、フィルタは２０〜３０ｐｍから数百μｍの粒子
のものまですべて捕捉し、その量が増加してフィルタの
入口と出口の圧力差が所定値に達すると表示されるため
粒子の大きさを判別することはできない、又比較的大き
な粒子の物質が発生してもその数が少ない場合にはフィ
ルタの入口と出口の圧力差が小さいため表示装置が作動
せずついには油圧機器を破損に至らしめるという問題が
ある０本発明は上述した問題点に着目しなされたもので
、油の１１５染物質の粒子の大きさ別に汚染度を検出し
その結果を解析して汚染度を３段階以上の判定項目に分
類し警告表示することにより、油汚染による油圧機器の
破…を防止する油圧回路汚染度判定方法を提供すること
を目的としている。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために、油圧作動油の回路
中に設けられたフィルタの目づまりの有無を検出するこ
とによって汚染度を判定する油圧回路の汚染度判定方法
において、回路の作動油の流量を二分し、各々の回路に
濾過粒度の異なるフィルタとオリフィスを配置し、まず
一方のフィルタの目づまりの有無をオリフィスの入口と
出口の圧力差により検出し、次に他の一方のフィルタの
目づまりの有無を検出して、その結果を解析し、汚染の
程度を３段階以上の判定項目にわけて表示することを特
徴としている。

（作　用） 上記方法によれば、油圧回路の流量を二分し、それぞれ
に濾過粒度の異なるフィルタとオリフィスを設け、オリ
フィスの入口と出口の圧力差を検出するようにしたため
、濾過粒度の大きいフィルタは比較的大きい粒径の物質
のみを捕捉し、濾過粒度の小さいフィルタは小さい粒径
から大きい粒径のものまですべてを捕捉することとなり
、それぞれの汚染物質が増加してフィルタの抵抗が増大
するとＩｌｉが減少し、フィルタの人口と出口の圧力差
が減少し、所定の値に達すると表示される。即ち濾過粒
度の大きいフィルタの目づまりの有無と濾過粒度の小さ
いフィルタの目づまりの有無と合計４つの情報が得られ
ることとなり、これを解析して３段階以上の判定項目、
例えば正常、注意、異常の３段階の警告表示をすること
ができる。

（実施例） 以下、図を参照して本発明について詳述する。

第１図は本発明の実施例の全体構成図を示し、図示され
ないアクチエエータや油圧モータからの戻り油は戻り管
路ｌを通り分流弁２によって２分され一方は管路３を通
ってフィルタ４、オリフィス５を経て油タンク１０に至
り、他の一方は管路７を通ってフィルタ７、オリフィス
８を経て油タンクＩＯに至るが、フィルタとオリフィス
の順序は逆であっても差し支えない。フィルタ４とフィ
ルタフの濾過粒径をそれぞれＫ１、、に２としＫｌ＞Ｋ
２とする。オリフィス５．８の人口と出口はそれぞれ差
圧センサ１１．１２と制御装置１３、ｔＡ御装置１４と
は接続している。フィルタ回路に並列の管路１５にはバ
イパス弁１６が設けられている。

上記構成において次に汚染度の判定方法について第２図
のフローチャート、第３図の表を参照して説明する。

δ１ニオリフイス５の差圧 δ２ニオリフイス８の差圧 δａ；差圧センサ１２の設定圧 δｂ＝差圧センサ１１の設定圧 Ｍｌ：フィルタ４に補捉される汚染物質Ｍ２：フィルタ
フに補捉される汚染物質とすると、フィルタ４．７補捉
される汚染物質Ｍｌ、Ｍ２の粒子径はＭｌの粒子径≧Ｋ
ｌ、Ｍ２の粒子径≧に２となり、Ｋｌ＞Ｋ２であるから
Ｍ２の粒子径の分布はＭｌの粒子径の分布を包含するこ
ととなる。即ちＭｌは油圧機器の不具合発生の原因にな
り易い比較的大きな粒子の汚染物質であり、Ｍ２は汚染
物質全体である。

Ｍ２が増加しフィルタ７が目づまりを起すと管路６の流
量が減少しオリフィス８の入口と出口の差圧が減少し設
定圧δａに達すると差圧センサ１２が作動する。この様
な状態は要注意である０Ｍｌが増加しフィルタ４が目づ
まりを起すと管路３の流量が減少し、オリフィス５の入
口、と出口の差圧が減少し、設定圧δｂに達すると。

差センサ１１が作動する。この様な状態は油圧機器にと
って危険である。従って表示は次のように行なわれる。

第２図のフローチャートのステップ２０でδ２とδａを
比較しδ２〉δａの場合はステップ２１でδｌとδｂを
比較する。

そして、δ１〉δａの場合は正常を表示する。

δ２〉δａで６１≦δｂの場合は異状を表示する。δ２
≦δａの場合はステップ２２でδｌとδｂを比較し、δ
ｌ〉δｂの場合は注意を表示し、δｌ≦δｂの場合は異
状を表示する。

第１表 第１表はこれらの関係を表示したもので○は目づまりな
し、×は目づまりありである。各段階の判断はｔ４ｇＩ
装置に行なわせて表示装置に信号を送らせ表示させる。

（発明の効果） 本発明は以上詳述したように、作動中に作動油の汚染物
質の発生状況を比較的大きな粒径の物質の発生と全体の
汚染状態を区別して表示するようにしたため、油圧１ｌ
Ｉｌ器にとって危険な状態を早期に把握することができ
、又状況によって適切な処置をとることができ、油圧１
１ｋｉｎの破損防止と寿命向とのため役立つ油圧回路ｔ
η染変度判定方法得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の全体構成図、第２図は判定方
法を説明するためのフローチャート図、第３図は従来の
ものの全体構成図である。 ２・・・分流弁 ４．７．３２・　・　・フィルタ ５．８・・オリフィス １１．１２・・・差圧センサ ｔｉ制御装置 ・表示装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 油圧作動油の回路中に設けられたフィルタの目づまりの
   有無を検出することによって汚染度を判定する油圧回路
   の汚染判定方法において、回路の作動油の流量を二分し
   、各々の回路に濾過粒度の異なるフィルタとオリフィス
   を配置し、まず一方のフィルタの目づまりの有無をオリ
   フィスの入口と出口の圧力差により検出し、次に他の一
   方のフィルタの目づまりの有無を検出してその結果を解
   析し、汚染の程度を３段階以上の判定項目にわけて表示
   することを特徴とする油圧回路汚染度判定方法。