JPH1055083A - 円筒状電子写真感光体の梱包方法 - Google Patents

円筒状電子写真感光体の梱包方法

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JPH1055083A
JPH1055083A JP8212354A JP21235496A JPH1055083A JP H1055083 A JPH1055083 A JP H1055083A JP 8212354 A JP8212354 A JP 8212354A JP 21235496 A JP21235496 A JP 21235496A JP H1055083 A JPH1055083 A JP H1055083A
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electrophotographic photoreceptor
cylindrical
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JP8212354A
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English (en)
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Norio Aoki
則男 青木
Shoji Yagi
正二 八木
Hideaki Kaji
英明 鍛冶
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Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梱包コストを上げずに、自動化が可能で、か
つ円筒状電子写真用感光体の感光層をはじめとする塗布
面を保護するに十分な円筒状電子写真用感光体の梱包方
法を提供すること。 【解決手段】 円筒状基体の外周面に感光層を有する電
子写真用感光体の表面に保護シートを巻き付けた包装物
を、格子状断面を有する間仕切りによって形成される空
間に挿入し、保護シートを巻き付けた電子写真用感光体
ドラムの開口部を、格子状断面を有する間仕切りの開口
間隔と同一間隔の固定用凸部を有するシート状成型物で
押さえて固定する円筒状電子写真用感光体の梱包方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状電子写真感
光体の梱包方法に関し、更に詳しくは、円筒状基体の外
周面に感光層を有する電子写真用感光体を運搬・保管す
るための梱包方法に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒状電子写真用感光体の感光層をはじ
めとする塗布面は、極めて衝撃に弱いために、従来から
種々の保護手段を講じた梱包方法が提案されている。例
えば、(1)実開昭58−98657号公報、実開平2
−126161号公報、特開平4−321086号公
報、実開平6−54565号公報等には、円筒状電子写
真用感光体を1本づつ個装箱に収容する方法、(2)特
開昭60−71645号公報、特開平1−244489
号公報、実開平3−126878号公報等には、円筒状
電子写真用感光体を1本毎又は複数本毎に発泡成型体の
容器に収容する方法、(3)実公平6−8067号公報
等には、円筒状電子写真用感光体の軸方向の上下端を、
複数の円孔が所定間隔で設けられ、円孔に円筒支持手段
が設けられたものと、支持手段に支持された円筒の上端
面上に載置される上押え板であって、円筒に対抗する孔
が設けられ、孔に円筒のロック手段が設けられたもの、
とを用いて固定して段ボール箱に収容する方法がそれぞ
れ提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)及び(2)に示した個装箱や容器に収容する方法
は梱包コストが高くなり、人手による場合は手間がかか
り、これを回避するために自動化するには複雑な機構が
必要となり、容易ではない。また、上記(3)に示した
円筒状電子写真用感光体の上下を固定して段ボール箱に
収容する方法は、梱包密度を上げるために感光体相互の
間隔を接近して固定するようにすると、感光体を支持体
に挿入する際に、感光体同士が接触したり、梱包した後
であっても輸送時おいて、何らかの衝撃により円筒状電
子写真用感光体同士が接触して感光層を傷ついてしま
う、という問題点があった。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、梱包コ
ストを上げずに、自動化が可能で、かつ円筒状電子写真
用感光体の感光層をはじめとする塗布面を保護するに十
分な円筒状電子写真用感光体の梱包方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、円筒状基体の外周面に感光層を有する電子
写真用感光体の表面に保護シートを巻き付けた包装物
を、格子状断面を有する間仕切りによって形成される空
間に挿入し、保護シートを巻き付けた電子写真用感光体
ドラムの開口部を、格子状断面を有する間仕切りの開口
間隔と同一間隔の固定用凸部を有するシート状成型物で
押さえて固定することを特徴とする円筒状電子写真用感
光体の梱包方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の円筒状電子写真用感光体
の梱包方法は、円筒状電子写真用感光体に保護シートを
巻きつける工程と、段ボール箱内底面に設置した電子写
真用感光体ドラム下端部内面に嵌入でき、かつ大きなが
たつきがないような付け根部外寸法を有し、高さが前述
の付け根部外寸法と同程度以上の凸部を有するシート状
成型物11に、格子状断面を有する間仕切り2の各々の
仕切られた空間に前記のシート状成型物の凸部が入り込
むように組み合わされた後、保護シートを巻き付けた円
筒状電子写真用感光体3を、間仕切りにより区切られた
空間に挿入し、下端にあるシート状成型物の固定用凸部
に嵌入する工程と、この電子写真用感光体ドラム上端
に、段ボール箱下底面に設置したものと同一の固定用凸
部を有するシート状成型物12の凸部を嵌入する工程と
からなり、最終的に段ボール箱の上部フラップを内側に
折り曲げ粘着テープ等で固定して完了する。
【0007】本発明の梱包方法では、衝撃に弱い円筒状
電子写真用感光体の感光層をはじめとする塗布面を保護
するために、保護シートを巻き付け、その各々の感光体
ドラムを隔離するために格子状断面を有する間仕切りに
挿入し、さらに感光体ドラムの上下端を感光体ドラムが
嵌入でき、かつ間仕切りと同一ピッチの凸部を有するシ
ート状成型物で押さえて、これら全体を収容する段ボー
ル箱内で固定する。
【0008】格子状断面を有する間仕切りの各格子の形
状は、正方形又は長方形いずれでも良いが、自動的に挿
入するために、短い方の辺の長さが保護シートを巻き付
けた状態での円筒状電子写真用感光体の外径より6mm以
上、望ましくは10mm以上長いことが望ましいが、過大
に大きくとると梱包密度が低下するので好ましくない。
梱包密度を大きくするために、間仕切りの空間一杯に緩
衝性の保護シートを巻き付けた包装物を挿入することも
考えられるが、挿入が困難になり、自動化できなくなっ
てしまう傾向にあるので好ましくない。
【0009】間仕切りの高さは、円筒状電子写真用感光
体の長さと同一か、又は円筒状電子写真用感光体の上端
部の印字画像領域外の塗膜非塗布部分が間仕切りよりも
上に5mm以内で、はみ出す程度とすることが好ましい。
円筒状電子写真用感光体が間仕切り上端より5mmを越え
てはみ出した状態では、隣接する円筒状電子写真用感光
体同士が接触して一方の感光体の上端が他方の感光体塗
膜面を保護シートを通して傷つける可能性があるので好
ましくない。間仕切りの高さは、上下の感光体固定用の
凸部を有するシート状成型物を含めて段ボール箱に収容
できる高さであることは勿論である。
【0010】間仕切りの縦・横の大きさは、段ボール内
でのずれを防止するために、段ボール箱の内寸に出来る
だけ近くすることが望ましい。
【0011】間仕切りの材質は、紙又はプラスチックで
良いが、円筒状電子写真用感光体を保護するに足りる強
度を有することを要し、その構成方法については、接着
又は組み合わせで作成することができるが、間仕切り自
体での保管又は運搬上、スペースの節約及び運搬コスト
の低減が図れることから、パンタグラフ状に折り畳める
構造が好ましい。
【0012】円筒状電子写真用感光体に巻き付ける保護
シートの材質は、紙、不織布又はプラスチックのいずれ
でも良いが、感光層をはじめとする塗布面に対し、悪影
響を及ぼすような物質、例えば、クラックを発生させる
ような物質、を含まないことが必要である。
【0013】保護シートの幅は、最低限、感光層をはし
めとする塗布面全体を覆うことが必要であり、長さは円
筒状電子写真用感光体の外周長の1.2倍以上が望まし
い。保護シートの厚さは、0.05mm以上で、保護シー
トの捲き厚は、保護機能と保護シートのコスト、保護シ
ートを巻き付けた状態での外径によって規定される梱包
密度との関連から決定される。保護シートの捲き終わり
端面は、1ヶ所以上粘着シートで固定される。
【0014】保護シートを巻き付けた円筒状電子写真用
感光体の上下端を固定する固定用凸部を有するシート状
成型物は、プラスチック又は紙で成型され、その大きさ
は、段ボール箱内でのがたつきを防ぐために、間仕切
り、保護シートを巻き付けた円筒状電子写真用感光体及
び上下の固定用シート状成型物からなる全体を収容する
段ボール箱の断面の内寸に一致させることが必要であ
る。固定用凸部の形状は、付け根の外寸が感光体ドラム
の内寸より0.2〜1mm程度小さく、若干先端に向かっ
て細くなるような円錐台か、更に途中からより細くなる
ように別の円錐を組み合わせており、先端部は円錐台の
角部に丸みをもたせた形状、又は円錐の頂点に丸みをも
たせた形状をなしている。固定用凸部の全体高は、付け
根部外径の0.5〜2倍の範囲が好ましい。
【0015】本発明の梱包方法を適用する感光層を有す
る電子写真用感光体は、円筒状基体の外周面に感光層を
設けたものであれば、特に制限はない。
【0016】円筒状基体の材料としては、例えば、アル
ミニウム、銅、マンガン、シリコン、マグネシウム、亜
鉛、ステンレス、クロム、チタン、ニッケル、モリブデ
ン、バナジウム、インジウム、金、白金等の金属又はこ
れらの合金等が挙げられるが、ここに挙げたものに限定
されるものではない。
【0017】感光層は、電荷発生材料と電荷輸送材料と
が同一の層内に存在する単層型、電荷発生材料を含有す
る層と電荷輸送材料を含有する層とを積層して成る積層
型であっても良い。
【0018】単層型の感光層は、電荷発生材料と電荷輸
送材料とをバインダー樹脂溶液に分散或いは溶解した塗
布液を、円筒状基体の外周面上に塗布し、乾燥させて、
形成することにより製造することができる。
【0019】積層型の感光層は、円筒状基体の外周面上
に、電荷発生材料の蒸着膜から成る電荷発生層、或いは
電荷発生材料の微粒子を必要に応じてバインダー樹脂を
溶解した溶媒中に分散して得た分散液を塗布し、乾燥さ
せて成る電荷発生層を形成し、その上に、電荷輸送材料
をバインダー樹脂溶液に溶解した塗布液を塗布し、乾燥
させて、電荷輸送層を形成することにより製造すること
ができる。また、上記とは逆に、円筒状基体の外周面上
に電荷輸送層を形成した後、電荷発生層を形成させても
良い。
【0020】本発明の電子写真感光体における感光層の
層厚は、単層型電子写真用感光体の場合には、5〜50
μmの範囲が好ましく、15〜30μmの範囲が特に好
ましい。また、積層型電子写真用感光体の場合には、電
荷発生層の層厚は、5μm以下が好ましく、0.01〜
1μmの範囲が特に好ましく、電荷輸送層の層厚は、5
〜50μmの範囲が好ましく、15〜40μmの範囲が
特に好ましい。
【0021】電荷発生材料としては、例えば、フタロシ
アニン系顔料、アゾ系顔料、キノン系顔料、ペリレン系
顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ビスベン
ゾイミダゾール系顔料、キナクリドン系顔料、キノリン
系顔料、レーキ顔料、アゾレーキ顔料、アントラキノン
系顔料、オキサジン系顔料、ジオキサジン系顔料、トリ
フェニルメタン系顔料、アズレニウム染料、スクウェア
リウム染料、ピリリウム系染料、トリアリルメタン染
料、キサンテン染料、チアジン染料、シアニン系染料等
の種々の有機顔料、染料や、更にアモルファスシリコ
ン、アモルファスセレン、テルル、セレン−テルル合
金、硫化カドミウム、硫化アンチモン、酸化亜鉛、硫化
亜鉛等の無機材料を挙げることができる。
【0022】電荷発生物質はここに挙げたものに限定さ
れるものではなく、その使用に際しては単独、或いは2
種類以上混合して用いることができる。
【0023】これらの材料は、円筒状基体の外周面上
に、バインダー樹脂に分散され塗布されるか、真空蒸
着、スパッタリング、CVD法等の手段により成膜され
て用いられる。
【0024】電荷発生物質とバインダー樹脂との使用割
合は、重量比で2:1〜1:1の範囲が好ましい。
【0025】電荷輸送材料としては、正孔輸送材料及び
/又は電子輸送材料を用いることができる。
【0026】正孔輸送材料としては、低分子化合物で
は、例えば、ピレン系、カルバゾール系、ヒドラゾン
系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、ピラゾリン
系、アリールアミン系、アリールメタン系、ベンジジン
系、チアゾール系、スチルベン系、ブタジエン系等の化
合物が挙げられる。また、高分子化合物としては、例え
ば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−
N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニ
ルアンスラセン、ポリビニルアクリジン、ピレン−ホル
ムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデ
ヒド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹
脂、トリフェニルメタンポリマー、ポリシラン等が挙げ
られる。
【0027】電子輸送材料としては、例えば、ベンゾキ
ノン系、テトラシアノエチレン系、テトラシアノキノジ
メタン系、フルオレノン系、キサントン系、フェナント
ラキノン系、無水フタール酸系、ジフェノキノン系等の
有機化合物や、アモルファスシリコン、アモルファスセ
レン、テルル、セレンーテルル合金、硫化カドミウム、
硫化アンチモン、酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機材料が挙
げられる。
【0028】電荷輸送材料は、ここに挙げたものに限定
されるものではなく、その使用に際しては単独、あるい
は2種類以上混合して用いることができる。
【0029】バインダー樹脂としては、疎水性で、電気
絶縁性のフィルム形成可能な高分子重合体を用いるのが
好ましい。このような高分子重合体としては、例えば、
ポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リスチレン、ポリビニルアセテート、スチレン−ブタジ
エン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シ
リコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルフォ
ルマール、ポリスルホン等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらのバインダー樹脂は、単
独又は2種類以上混合して用いられる。
【0030】また、これらのバインダー樹脂とともに可
塑剤、増感剤、表面改質剤等の添加剤を使用することも
できる。
【0031】可塑剤としては、例えば、ビフェニル、塩
化ビフェニル、o−ターフェニル、ジブチルフタレー
ト、ジエチレングリコールフタレート、ジオクチルフタ
レート、トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、ベンゾ
フェノン、塩素化パラフィン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、各種フルオロ炭化水素等が挙げられる。
【0032】増感剤としては、例えば、クロラニル、テ
トラシアノエチレン、メチルバイオレット、ローダミン
B、シアニン染料、メロシアニン染料、ピリリウム染
料、チアピリリウム染料等が挙げられる。
【0033】表面改質剤としては、例えば、シリコンオ
イル、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0034】基体と感光層との接着性を向上させたり、
基体から感光層への自由電荷の注入を阻止するため、基
体と感光層の間に、必要に応じて接着剤層或いはバリア
層(下引層)を設けることもできる。これらの層に用い
られる材料としては、前記バインダーに用いられる高分
子化合物の他、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール、エチルセルロース、フェノール樹脂、ポリアミ
ド、ポリイミド、カルボキシ−メチルセルロース、塩化
ビニリデン系ポリマーラテックス、ポリウレタン、酸化
アルミニウム、酸化錫、酸化チタン等が挙げられる。
【0035】これらの材料は塗料化して塗布されるか、
真空蒸着、スパッタリング、CVD法等の手段により成
膜されて使用される。
【0036】接着剤或いはバリアとしての機能を付与す
る物質はここに挙げたものに限定されるものではなく、
その使用に際しては単独、或いは2種類以上混合して用
いることができる。
【0037】接着剤層或いはバリア層を設ける場合の膜
厚は、0.01〜1μmの範囲が好ましい。
【0038】積層型電子写真感光体を塗工によって形成
する場合、上記の電荷発生剤や電荷輸送物質をバインダ
ー等に混合したものを溶剤に溶解した塗料を用いるが、
バインダーを溶解する溶剤は、バインダーの種類によっ
て異なるが、下層を溶解しないものの中から選択するこ
とが好ましい。また、接着剤層或いはバリア層を塗工に
よって形成する場合についても、上記のバインダー等を
溶剤に溶解した塗料を用いるが、バインダーを溶解する
溶剤は、バインダーの種類によって異なるが、下層を溶
解しないものの中から選択することが好ましい。具体的
な有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール等のアルコール類;アセトン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド等のアミド類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、メチルセロソルブ等のエーテル類;酢酸メチル、酢
酸エチル等のエステル類;ジメチルスルホキシド、スル
ホラン等のスルホキシド及びスルホン類;塩化メチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,1,2−トリクロ
ロエタン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素;ベンゼン、ト
ルエン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、
モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。こ
れらの溶剤は、単独又は2種類以上混合して用いられ
る。
【0039】塗工法としては、例えば、浸積コーティン
グ法、スプレーコーティング法、スピンコーティング
法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティング
法、ブレードコーティング法、ローラコーティング法、
カーテンコーティング法等のコーティング法を用いるこ
とができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説
明する。
【0041】<実施例1>電荷発生層及び電荷輸送層か
ら成る感光層を設けた外径30mm、長さ262mmの円筒
状電子写真用感光体に、幅262mmのペーパータオルを
外径の1.5周分巻き付けた後、円筒状電子写真用感光
体の上端から約70mmの位置及び下端から約70mmの位
置の計2ヶ所で、ペーパータオルの捲き終わり端部を粘
着テープで固定した。
【0042】一方、内寸が550mm×390mmの底面を
有するように下側フラップが組み立てられ、粘着テープ
を貼付した段ボール箱に、段ボール箱底面と一致する大
きさを有する厚さ1mmのポリスチレンシートを真空成型
して、図2で示したように、固定用凸部12×8=96
個を有するシート状成型物を填め込み、その上に図1の
2に示した形状を有する各格子の内寸が43.4mm×4
5.6mmであり、12×8個の格子を有する縦380m
m、横540mm、高さ255mmの大きさの格子状断面を
有する間仕切りであって、外周部が厚さ5〜5.7mmの
段ボールシート、間仕切り部が厚さ0.7〜0.8mmの
クラフトライナーから接着により構成された間仕切り
を、各格子と固定用凸部が一致するように填め込んだ。
間仕切りによって仕切られた各空間に、先にペーパータ
オルを巻き付けて固定した円筒状電子写真用感光体をそ
れぞれ挿入した後、段ボール箱の最下部に填め込んだ固
定用凸部を有するシート状成型物と同じものを、各円筒
状電子写真用感光体の上部に被せ、固定用凸部を填め込
んだ。この状態で段ボール箱上部に余裕があったので、
段ボール箱底面と同じ大きさの段ボール板を入れて上部
の隙間をなくした後、段ボール箱の上部フラップを折り
曲げ、粘着テープで固定した。
【0043】<実施例2>電荷発生層及び電荷輸送層か
ら成る感光層を設けた外径30mm、長さ359mmの円筒
状電子写真用感光体に、幅359mmの厚さ0.5mmの発
泡ポリエチレンシートを外径の2周分巻き付けた後、円
筒状電子写真用感光体の上端から約100mmの位置及び
下端から約100mmの位置の計2ヶ所で、発泡ポリエチ
レンシートの捲き終わり端部を粘着テープで固定した。
【0044】一方、内寸が550mm×390mmの底面を
有するように下側フラップが組み立てられ粘着テープで
貼付された段ボール箱に、段ボール箱底面と一致する大
きさを有する厚さ1mmのポリスチレンシートを真空成型
して、図3に示したように、固定用凸部を9×6個設け
たシートを填め込み、その上に各格子の内寸が58.1
mm×60.8mmであり、9×6個の格子を有する外周部
が厚み5〜5.7mmの段ボールシート、間仕切り部が厚
さ0.7〜0.8mmのクラフトライナーから接着により
構成された縦380mm、横540mm、高さ355mmの大
きさの格子状断面を有する間仕切りを、各格子とシート
状成型物の固定用凸部が一致するように填め込んだ。間
仕切りによって仕切られた各空間に、発泡ポリエチレン
シートを巻き付けた電子写真用感光体ドラムをそれぞれ
挿入し、下部のシート状成型物の固定用凸部に差し込ん
だ後、段ボール箱の最下部に填め込んだ固定用凸部を有
するシート状成型物と同じものを、各円筒状電子写真用
感光体の上部に被せ、固定用凸部を填め込んだ。この状
態で段ボール箱上部に隙間があったので、段ボール箱底
面と同じ大きさの段ボール板を入れて上部の隙間をなく
した後、段ボール箱の上部フラップを折り曲げ、粘着テ
ープで固定した。
【0045】<比較例>段ボール箱の底部に設けた段ボ
ール箱底面と同じ大きさで、縦横相互の中心間距離が6
0mmとなるように穿たれた円孔5×10=50個を有す
る4枚の段ボール板を貼りあわせたものに、外径25mm
長さ190mmの紙管を嵌入してなる支持体に、実施例1
で用いた電子写真用感光体ドラムを、保護シートを巻き
付けずに挿入した。紙管全部に感光体ドラムを挿入した
後、感光体ドラムの上端側に段ボール箱底面と同一の大
きさの段ボール板を載置した段階で、段ボール箱上部に
隙間があったので、さらに段ボール板を入れて隙間が生
じないように押さえつけ、段ボール箱上部のフラップを
折り曲げた後、粘着シートで固定した。
【0046】<梱包方法の評価>以下の評価項目につい
て評価した結果を表1に示した。 ・梱包密度;1m3当たりの梱包本数で示した。 ・打痕発生率;梱包作業時に、作業に伴い感光体ドラム
同士の衝突により発生する傷の発生%で示した。 ・振動試験;日本工業規格の包装貨物の振動試験方法Z
−0232−1987の方法A−1(最大振動加速度:
±7.35m/S2,加振時間:60分)に従い実施し
た。 ・落下試験;日本工業規格の包装貨物の落下試験方法Z
−0202−1987(落下高さ[自由落下]:80c
m、直方体容器の落下順位と落下回数[計10回])に
従い実施した。
【0047】
【表1】
【発明の効果】本発明の梱包方法によれば、円筒状電子
写真用感光体は、収容された段ボール箱の中でしっかり
と固定でき、輸送衝撃による傷つきを十分に防止できる
と共にに、梱包密度を上げることができる。また、本発
明の梱包方法によれば、間仕切りと保護シートを巻き付
けた円筒状電子写真用感光体との間隙を取ることができ
るので、作業性が良く、自動化も可能である。さらに、
本発明の梱包方法によれば、使用する間仕切りが、隣り
合った周囲の縦・横2組の面同士を押すことにより、パ
ンタグラフのように畳むことができ、また、固定用凸部
を有するシート状成型物は、互いに重ね合わせることが
できるので、運搬や保管のためのスペースが大幅に節約
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の梱包方法で使用する梱包材料と円筒状
電子写真用感光体との関係を示す斜視図である。
【図2】本発明の梱包方法で使用する固定用凸部を有す
るシート状成型物の凸部の断面図である。
【図3】本発明の梱包方法で使用する固定用凸部を有す
るシート状成型物の凸部の断面図である。
【図4】本発明の梱包方法による1つの間仕切り区画の
梱包状態を示す断面図である。
【図5】比較例の梱包方法による梱包状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
2 格子状断面を有する間仕切り 3 保護シートを巻き付けた感光体ドラム 4 段ボール箱 5 感光体ドラム 6 保護シート 11 上側の固定用凸部を有するシート状成型物 12 下側の固定用凸部を有するシート状成型物 21 格子状断面を有する間仕切りの仕切り壁 41 段ボール箱の底面 42 段ボール箱の上面 71 紙管 72 円孔を穿った段ボール板貼り合わせ物 73 押さえ用段ボール板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状基体の外周面に感光層を有する電
    子写真用感光体の表面に保護シートを巻き付けた包装物
    を、格子状断面を有する間仕切りによって形成される空
    間に挿入し、保護シートを巻き付けた電子写真用感光体
    ドラムの開口部を、格子状断面を有する間仕切りの開口
    間隔と同一間隔の固定用凸部を有するシート状成型物で
    押さえて固定することを特徴とする円筒状電子写真用感
    光体の梱包方法。
JP8212354A 1996-08-12 1996-08-12 円筒状電子写真感光体の梱包方法 Pending JPH1055083A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302952A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Kyocera Mita Corp 筒状物の包装容器
JP2010049039A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Kyocera Mita Corp 保護部材付き感光体ドラム、感光体ドラムの梱包方法、及び感光体ドラム用保護部材
JP2012240716A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Kyocera Document Solutions Inc 感光体ドラムの梱包容器及び梱包方法
JP2014122063A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Kyocera Document Solutions Inc 感光体ドラムの梱包容器

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