JP2663464B2 - 感光体の製造方法 - Google Patents

感光体の製造方法

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JP2663464B2 JP62284054A JP28405487A JP2663464B2 JP 2663464 B2 JP2663464 B2 JP 2663464B2 JP 62284054 A JP62284054 A JP 62284054A JP 28405487 A JP28405487 A JP 28405487A JP 2663464 B2 JP2663464 B2 JP 2663464B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、浸漬塗布方法によって導電性基体上に感
光層を形成する感光体の製造方法、特に、感光層を電荷
発生層と電荷輸送層とに分離させた機能分離型感光体の
製造方法に関するものである。 [従来技術及びその問題点] 一般に電子写真の方式としては、感光体の感光層表面
に帯電、露光を行って静電潜像を形成し、これを現像剤
で現像して可視化させ、その可視像をそのまま直接感光
体上に定着させて複写像を得る直接方式、また感光体上
の可視像を紙などの転写紙上に転写し、その転写像を定
着させて複写像を得る粉像転写方式あるいは感光体上の
静電潜像を転写紙上に転写し、転写紙上の静電潜像を現
像・定着する潜像転写方式等が知られている。 従来、このような電子写真に使用する感光体におい
て、感光層を形成する場合には、その光導電性材料とし
て、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系光導
電性材料を用いることが知られている。 これらの光導電性材料は、暗所で適当な電位に帯電で
きること、暗所で電荷の逸散が少ないこと、あるいは光
照射によって速やかに電荷を逸散できることなどの数多
くの利点をもっている反面、次のような各種の欠点を有
している。例えば、セレン系感光体では、製造コストが
高く、また熱や機械的な衝撃に弱いため取り扱いに注意
を要する。また、硫化カドミウム系感光体では、多湿の
環境下で安定した感度が得られない点や、増感剤として
添加した色素がコロナ帯電による帯電劣化や露光による
光退色を生じるため長期にわたって安定した特性を与え
ることができない欠点を有している。 また、従来においては、ポリビニルカルバゾールをは
じめとする各種の有機光導電性ポリマーを感光層の形成
に用いることも検討されてきた。これらのポリマーは、
前述の無機系光導電性材料に比べて成膜性、軽量性など
の点で優れているが、未だ十分な感度,耐久性および環
境変化による安定性の点で無機系光導電性材料に比べ劣
るという欠点があった。 そこで、これらの感光体における上記のような欠点を
解消するため、近年において種々の研究開発が行われ、
導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層とを積層して
なる機能分離型の積層感光体や、電荷発生機能と電荷輸
送機能を兼ねた光導電層を支持体上に積層してなる単層
型の感光体が提案されるようになった。 特に、前者の機能分離型の積層感光体は、感光層の形
成に使用する物質の選択範囲が広く、帯電特性、感度、
残留電位、繰り返し特性、耐刷性等の電子写真特性にお
いて、最良の物質を組み合わせることにより高性能な感
光体を提供することができるため、このような感光体が
広く利用されるようになった。 そして、このような機能分離型積層感光体を製造する
にあたっては、導電性支持体を塗布液中に浸漬させた
後、この塗布液中から引き上げて、塗布液を導電性支持
体上に塗布するという浸漬塗布方法が、生産性および製
造コスト面で優れているため、一般に用いられている。 このような浸漬塗布方法によって導電性支持体上に感
光層を形成する場合、その膜厚は塗布液の濃度、粘度及
び支持体の引き上げ速度等によって定まり、塗布液の濃
度や粘度が高く、また引き上げ速度が速いほど膜厚が厚
くなることが知られている。ここで、導電性支持体の引
き上げ速度が速すぎると、塗膜が厚くなって乾燥するま
での時間が長くなり、液だれをおこし、むらができた
り、導電性支持体の上部と下部の膜厚の差が大きくなる
一方、導電性支持体の引き上げ速度が遅いと、生産性が
悪く、また乾燥時において、湿度によって生じる白化現
象が起こりやすくなる。 このように、浸漬塗布方法においては、導電性支持体
の上下において膜厚差が出やすく、また乾燥条件等によ
り液だれや膜厚むらを起こしたり、白化現象が生じたり
して画像に悪影響を与えるという問題があり、特に、機
能分離型の積層感光体においては、電荷輸送層の塗工精
度が、画像の品質や耐刷性等に大きな影響を与えるた
め、その塗布液の種類や支持体の引き上げ速度等が大き
な問題となった。 このため、従来においても、このような浸漬塗布方法
において使用する塗布液の溶媒や支持体の引き上げ速度
等について種々検討された。 例えば、特開昭62−75640号公報においては、電荷輸
送層を形成する塗布液の溶媒として、ジクロルメタン/
シクロヘキサノン混合溶媒を使用することが、特開昭62
−187354号公報においては、感光層を形成する塗布液の
溶媒として、芳香族炭化水素および/又は塩素化芳香族
炭化水素及びテトラヒドロフランよりなる混合溶媒を使
用することが、さらに特開昭62−187355号公報において
は、感光層を形成する塗布液の溶媒として、芳香族炭化
水素および/又は塩素化芳香族炭化水素と塩素化脂肪族
炭化水素とからなる混合溶媒を使用することが示されて
いる。しかし、塗布液にこれらの溶媒を用いた場合、塗
膜を均一に塗布することについてはある程度の効果が認
められるが、塗布液に含有させる樹脂に対する溶解性、
特に、電荷輸送層の形成に一般に使用されているポリカ
ーボネートやポリアリレート樹脂に対する溶解性が低
く、時間が経つにつれて塗布液の粘度が増大したり、ゲ
ル化したりする問題があり、また塩素化脂肪族炭化水素
を用いたものにおいては、その毒性も問題となった。 また、支持体の引き上げ速度については、特開昭60−
263157号公報に、150μm以下の真直度を持つ円筒体を2
0mm/分〜400mm/分の速度で引き上げて塗膜を形成するこ
とが示されている。しかし、電荷輸送層を形成する場
合、引き上げ速度をこの範囲内にしても均一に塗布する
ことができないことがあり、また塗布液の粘度や濃度が
適切でないと、乾燥時に塗膜にボイドができたり、不均
質な膜が形成されたりするという問題点があった。 この発明は上記のような事情に鑑みなされたものであ
り、浸漬塗布方法によって支持体上に感光層を形成する
にあたり、特に機能分離型の積層感光体において電荷輸
送層を形成するにあたり、その塗布液として安定性等に
優れかつ適当な粘度を持つものを使用すると共に、塗布
液からの支持体の引き上げ速度を調整し、支持体の上下
における膜厚差等を少なくし、高品質な画像が得られる
感光体の製造方法の提供を目的とするものである。 [問題点を解決するための手段] この発明に係る感光体の製造方法においては、導電性
支持体上に電荷発生層と電荷輸送層とを備えた感光体の
電荷輸送層を浸漬塗布方法によって形成するにあたり、
その塗布液に使用する有機溶剤として、環状エーテル系
溶剤および環状ケトン系溶剤のなかの少なくとも2種類
の溶剤を1:4〜4:1の割合で混合させたものを用い、上記
塗布液の粘度が250〜500cpsとなるように調整すると共
に、この塗布液からの引き上げ速度を30〜80mm/分にし
て電荷輸送層を形成するようにしたのである。 ここで、電荷輸送層と塗布液の溶剤に使用する環状エ
ーテル系溶剤としては、1,4−ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、ジ
メチルジオキサン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジ
メチルフラン、フルフラール等を使用し、また環状ケト
ン系溶剤としては、シクロヘキノサン、シクロペンタノ
ン、メチルシクロヘキサノン等を使用する。 そして、塗布液にこれらの溶剤の中の少なくとも2種
類の溶剤を1:4〜4:1の割合で混合させたものを混合させ
た混合溶剤を用いると、電荷輸送物質や樹脂等に対する
溶解性が著しく向上し、塗布液の粘度安定性が良好なも
のとなり、長く保存した場合においても、塗布液の粘度
がほとんど変化するということがない。 また、このような溶媒を用いた塗布液の粘度を250〜5
00cpsとなるように調整すると共に、この塗布液から引
き上げ速度を30〜80mm/分にして支持体を引き上げるよ
うにすると、支持体上に均一な膜厚を持つ感光層が形成
され、感光体における画像安定性や耐刷性が向上される
ようになると共に、レーザープリンター等において反転
現像する場合に生じる白紙部での黒斑点等が抑制される
ようになる。 ここで、塗布液の粘度を250〜500cpsとなるように調
整するのは、その粘度が250cpsより低いと、支持体を引
き上げた際における液だれが大きく、支持体の上部と下
部とにおける膜厚差が大きくなる一方、その粘度が500c
psより高いと、塗布スピードが遅くなりすぎ、乾燥むら
を生じたり、塗膜にボイドが発生したりして画像欠損が
生じやすくなるためである。 次に、この発明に基づき、導電性支持体上に電荷発生
層と電荷輸送層とを積層してなる機能分離型の積層感光
体を製造する場合について説明する。 ここで、この感光体に用いられる導電性支持体として
は、銅、アルミニウム、銀、鉄、ニッケル等の箔ないし
は板をシート状又はドラム状にしたものや、これらの金
属をプラスチックフィルム等に真空蒸着、無電解メッキ
等によって付着させたもの、あるいは導電性ポリマー、
酸化インジウム、酸化スズなどの導電性化合物の層を同
じく紙あるいはプラスチックフィルムなどの支持体状に
塗布もしくは蒸着によって形成したもの等を使用する。 そして、このような導電性支持体上に電荷発生層を形
成するにあたっては、電荷発生材料を導電性支持体上に
蒸着やプラズマ重合によって付着させたり、樹脂を溶解
させた溶液中に電荷発生材料を分散させ、この分散液を
導電性支持体上に塗布し、乾燥させて形成する。なお、
この電荷発生層の形成にあたっては、その膜厚が0.01〜
2μm、好ましくは0.1〜1μmなるようにする。 ここで、電荷発生層に用いる電荷発生材料としては、
例えば、ビスアゾ系顔料,トリアリールメタン系染料,
テアジン系染料,オキサジン系染料,キサンテン系染
料,シアニン系色素,スチリル系色素,ピリリウム系染
料,アゾ系顔料,キアクリドン系顔料,インジゴ系顔
料,ペリレン系顔料,多環キノン系顔料,ビスベンズイ
ミダゾール系顔料,インダスロン系顔料,スクアリリウ
ム系顔料,フタロシアニン系顔料等の有機系顔料及び染
料や、セレン,セレン−ヒ素,セレン−テルル,硫化カ
ドミウム,酸化亜鉛,酸化チタン,アモルファスシリコ
ン等の無機材料を使用することができる。 また、このような電荷発生材料とともに使用する樹脂
としては、例えば、飽和ポリエステル樹脂,ポリアミド
樹脂,アクリル樹脂,エチレン−酢酸ビニル共重合体,
イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー),スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体,ポリアリレート,
ポリカーボネート,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,
セルロースエステル,ポリイミド,スチロール樹脂等の
熱可塑性結着剤、エポキシ樹脂,ウレタン樹脂,シリコ
ーン樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,キシレン樹
脂,アルキッド樹脂,熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化
結着剤、光硬化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル,ポリビニルピレン,ポリビニルアントラセン等の光
導電性樹脂を使用することができる。 そして、上記のような電荷発生材料と樹脂とを、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド
等のスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテ
ル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、クロロ
ホルム、塩化メチレン、ジクロルエチレン、四塩化炭
素、トリクロルエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素
類あるいはベンゼン、トルエン、キシレン、リグロイ
ン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香族
類等の有機溶剤に分散あるいは溶解させ、これを導電性
支持体上に塗布し、乾燥させて、電荷発生層を形成す
る。ここで、この塗布方法としては、浸漬コーティング
法、スプレーコーティング法、スピナーコーティング
法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング
法、マイヤーバーコーティング法等の色々なコーティン
グ法を用いることができる。 次に、電荷輸送材料とバインダー樹脂とを、環状エー
テル系溶剤および環状ケトン系溶剤のなかの少なくとも
2種類の溶剤を1:4〜4:1の割合で混合させた混合溶剤に
溶解させ、この塗布液の粘度を250〜500cpsとなるよう
に調整する。そして、電荷発生層が形成された導電性支
持体をこの塗布液中に浸漬させ、塗布液からの引き上げ
速度を30〜80mm/分にして引き上げ、この塗布液を上記
電荷発生層上に塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成す
る。この場合、電荷輸送層の膜厚は3〜40μm、好まし
くは5〜25μmとする。また、電荷輸送層中の電荷輸送
材料の含有量は、バインダー樹脂1重量部に対して0.02
〜2重量部、好ましくは0.5〜1.2重量部とする。ただ
し、電荷輸送材料自身がバインダーとして使用できる高
分子電荷輸送材料の場合は、他のバインダー樹脂を用い
る必要はない。 ここで、電荷輸送層の形成に使用する電荷輸送材料と
しては、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、スチリ
ル化合物、トリフェニルメタン化合物、オキサジアゾー
ル化合物、カルバゾール化合物、スチルベン化合物、エ
ナミン化合物、オキサゾール化合物、トリフェニルアミ
ン化合物、テトラフェニルベンジジン化合物、アジン化
合物等の色々なものを使用することができ、例えば、カ
ルバゾール、N−エチルカルバゾール、N−ビニルカル
バゾール、N−フェニルカルバゾール、テトラセン、ク
リセン、ピレン、ペリレン、2−フェニルナフタレン、
アザピレン、2,3−ベンゾクリセン、3,4−ベンゾピレ
ン、フルオレン、1,2−ベンゾフルオレン、4−(2−
フルオレニルアゾ)レゾルシノール、2−p−アニソー
ルアミノフルオレン、p−ジエチルアミノアゾベンゼ
ン、カジオン、N,N−ジメチル−p−フェニルアゾアニ
リン、p−(ジメチルアミノ)スチルベン、1,4−ビス
(2−メチルスチリル)ベンゼン、9−(4−ジエチル
アミノスチリル)アントラセン、2,5−ビス(4−ジエ
チルアミノフェニル)−1,3,5−オキサジアゾール、1
−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5
−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フ
ェニル−3−フェニル−5−ピラゾロン、2−(m−ナ
フチル)−3−フェニルオキサゾール、2−(p−ジエ
チルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノベンズオキ
サゾール、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−
ジエチルアミノベンゾチアゾール、ビス(4−ジエチル
アミノ−2−メチルフェニル)フェニルメタン、1,1−
ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−エチルフェニ
ル)ヘプタン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチ
リデン−10−エチルフェノキサジン、N,N−ジフェニル
ヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノチアジ
ン、1,1,2,2−テトラキス−(4−N,N−ジエチルアミノ
−2−エチルフェニル)エタン、p−ジエチルアミノベ
ンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジ
フェニルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒ
ドラゾン、N−エチルカルバゾール−N−メチル−N−
フェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデ
ヒド−N−α−ナフチル−N−フェニルヒドラゾン、p
−ジエチルアミノベンズアルデヒド−3−メチルベンズ
チアゾリノン−2−ヒドラゾン、2−メチル−4−N,N
−ジフェニルアミノ−β−フェニルスチルベン、α−フ
ェニル−4−N,N−ジフェニルアミノスチルベン等の電
荷輸送物質を、単独または2種以上混合して使用する。 一方、電荷輸送層の形成に使用するバインダー樹脂と
しては、電気絶縁性であり、それ自体公知の熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂及び光導電性樹脂等を
使用することができる。ここで、適当なバインダー樹脂
としては、特にこれらに限定されるものではないが、例
えば、飽和ポリエステル樹脂,ポリアミド樹脂,アクリ
ル樹脂,エチレン−酢酸ビニル共重合体,イオン架橋オ
レフィン共重合体(アイオノマー),スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体,ポリアリレート,ポリカーボネ
ート,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,セルロースエ
ステル,ポリイミド,スチロール樹脂等の熱可塑性結着
剤,エポキシ樹脂,ウレタン樹脂,シリコーン樹脂,フ
ェノール樹脂,メラミン樹脂,キシレン樹脂,アルキッ
ド樹脂,熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着剤、光硬
化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール,ポリビニル
ピレン,ポリビニルアントラセン等の光導電性樹脂等が
ある。なお、これらのバインダー樹脂は、単独で、また
は組み合わせて使用することができ、またこれらの電気
絶縁性は、単独で測定して1×1012Ω・cm以上の体積抵
抗率を有することが望ましい。より好ましいバインダー
樹脂としてはポリエステル樹脂、ポリカーボネート、ア
クリル樹脂である。 また、このようなバインダー樹脂とともにハロゲン化
パラフィン、ポリ塩化ビフェニル、ジメチルナフタレ
ン、ジブチルフタレート、0−ターフェニル等の可塑
剤、クロラニル、テトラシアノエチレン、2,4,7−トリ
ニトロ−9−フルオレノン、5,6−ジシアノベンゾキノ
ン、テトラシアノキノジメタン、テトラクロル無水フタ
ル酸、3,5−ジニトロ安息香酸等の電子吸引性増感剤、
メチルバイオレット、ローダミンB、シアニン染料、ピ
リリウム塩、チアピリリウム塩等の増感剤を使用しても
よい。 なお、上記の機能分離型の積層感光体においては、導
電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層の順に感光層を
積層したが、導電性支持体上に電荷輸送層を形成し、そ
の上に電荷発生層を積層した構成のものであってもよ
い。 また、以上のようにして得られる感光体においては、
導電性支持体と感光層との間に中間層を、感光層の表面
に表面保護層を設けることができる。 ここで、中間層に用いられる材料としては、ポリイミ
ド、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルアルコール等のポリマーをそのまま、
または酸化スズや酸化インジュウム等の低抵抗化合物を
分散させたもの、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ケ
イ素等の蒸着膜等が適当である。なお、この中間層は、
その膜厚が1μm以下になるように形成することが望ま
しい。 また、表面保護層に用いる材料としては、アクリル樹
脂、ポリアリール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタ
ン樹脂等のポリマーをそのまま、または酸化スズや酸化
インジュウム等の低抵抗化合物を分散させたもの等が適
当である。また、有機プラズマ重合膜も使用でき、この
有機プラズマ重合膜には、必要に応じて酸素、窒素、ハ
ロゲン、周期律表の第3族、第5族原子を含めることも
可能である。 なお、表面保護層の膜厚は、5μm以下が望ましい。 [実施例] まず、この発明に係る感光体の製造方法を実施するの
に使用する塗布装置の一例及びその使用方法を第1図に
基づいて説明する。 この塗布装置において、第1図に示すように、円筒状
の支持体(1)を適当な支持手段(図示せず)によって
浸漬槽(2)上に保持するようになっている。 そして、浸漬槽(2)内には、上記円筒状の支持体
(1)に塗布する塗布液(3)が収納されている。この
塗布液(3)は、前記のようにその有機溶剤として、環
状エーテル系溶剤および環状ケトン系溶剤のなかの少な
くとも2種類の溶剤を1:4〜4:1の割合で混合させたもの
が用いられ、その粘度が250〜500cpsとなるように調整
されている。 また、この浸漬槽(2)の上部外周には、オーバーフ
ロー受け部(4)が設けられており、上記円筒状の支持
体(1)を浸漬槽(2)内に浸漬させた場合に、浸漬槽
(2)からオーバーフローした塗布液(3)を収容させ
るようになっている。 一方、浸漬槽(2)の底部には、塗布液(3)を供給
するためのノズル(5)が設けられており、このノズル
(5)は、パイプ(6)によってポンプ(8)、フィル
ター(9)及びバルブ(10)を介してオーバーフロー受
け部(4)の底部に設けられた排出口(7)に接続され
ている。 そして、上記のように浸漬槽(2)からオーバーフロ
ー受け部(4)に流出した塗布液(3)を、ポンプ
(8)によってフィルター(9)に導き、流出した塗布
液(3)中に混在するゴミ等を取り除いた後、ノズル
(5)から再び浸漬槽(2)へ供給するようになってい
る。 次に、このような塗布装置を用いて、上記の円筒状の
支持体(1)上に塗布液(3)を塗布し、感光層を形成
するにあたっては、前記支持手段によって、この支持体
(1)を塗布液(3)が収容された浸漬槽(2)内に浸
漬させた後、この塗布液(3)から支持体(1)を30〜
80mm/分の引き上げ速度で引き上げて、この支持体
(1)上に塗布液(3)を塗布し、これを乾燥させて感
光層を形成する。 ここで、上記円筒状の支持体(1)としては、特にア
ルミニウムドラムが適している。なお、この円筒状の支
持体(1)は、その両側が開口したものであっても、片
側だけが開口したものであってもよい。 また、この発明において使用する支持体は、このよう
な円筒状のものに限らずに、シート状や板状のものも使
用することができる。 次に、この発明に基づいて感光体を製造した具体的な
実施例について説明すると共に、比較例を示してこの発
明の実施例のものが優れていることを明らかにする。 実施例1 この実施例においては、支持体としてアルマイト処理
を施した外径80mm,長さ350mmのアルミニウムドラムを用
いるようにした。 そして、電荷発生材料としてτ型無金属フタロシアニ
ンを用い、このτ型無金属フタロシアニン0.45重量部
と、ポリビニルブチラール樹脂(アセチル化度3モル%
以下、ブチル化度68モル%、重合度1500)0.45重量部
と、シクロヘキサノン100重量部とをサンドグライダー
を用いて分散させ、この分散液を上記のアルミニウムド
ラム上に浸漬塗布させて、このアルミニウムドラム上に
0.3g/m3の電荷発生層を形成した。 次に、この電荷発生層上に電荷輸送層を形成するにあ
たっては、下記の構造式Iに示すようなヒドラゾン化合
物を用いるようにした。 そして、上記ヒドラゾン化合物70重量部と、ポリカー
ボネート樹脂K−1300(帝人化成(株)製)70重量部と
を、1,4−ジオキサンとシクロヘキサノンとを7:3で混合
させた混合溶剤に溶解させ、粘度が350cpsになった塗布
液を調整した。 次いで、この塗布液内に電荷発生層が形成されたアル
ミニウムドラムを浸漬させ、このアルミニウムドラムを
50mm/分の引き上げ速度で引き上げ、電荷発生層上にこ
の塗布液を塗布し、これを乾燥させて膜厚が18μmの電
荷輸送層を形成した。 このようにして、アルミニウムドラム上に電荷発生層
と電荷輸送層とが積層された機能分離型の積層感光体を
得た。 実施例2〜6 これらの実施例においては、上記実施例1において、
電荷輸送層の形成に使用する塗布液の粘度及びアルミニ
ウムドラムを塗布液から引き上げる引き上げ速度を下記
の第1表に示すように変更し、それ以外は上記実施例1
と同じ方法で感光体を作製するようにした。比較例1〜3 これらの比較例においても、上記実施例1において、
電荷輸送層の形成に使用する塗布液の粘度及びアルミニ
ウムドラムを塗布液から引き上げる引き上げ速度を下記
の第2表に示すように変更しただけで、それ以外は上記
実施例1と同じ方法で感光体を作製するようにした。 比較例4 この比較例においては、電荷輸送層の形成に使用する
塗布液の溶剤として、1,4−ジオキサンのみを使用する
ようにし、それ以外は実施例1の場合と同様にして感光
体を作製した。 比較例5 この比較例においては、電荷輸送層の形成に使用する
塗布液の溶剤として、シクロヘキサノンのみを使用する
ようにし、それ以外は実施例1の場合と同様にして感光
体を作製した。 比較例6 この比較例においては、電荷輸送層の形成に使用する
塗布液の溶剤として、ジクロルメタンとシクロヘキサノ
ン9:1の混合溶剤を用いるようにし、それ以外は実施例
1の場合と同様にして感光体を作製した。 比較例7 この比較例においては、電荷輸送層の形成に使用する
塗布液の溶剤として、ジクロルエタンのみを使用するよ
うにし、それ以外は実施例1の場合と同様にして感光体
を作製した。 比較例8 この比較例においては、電荷輸送層の形成に使用する
塗布液の溶剤として、クロルベンゼンとテトラヒドロフ
ランの1:1の混合溶剤を用いるようにし、それ以外は実
施例1の場合と同様にして感光体を作製した。 比較例9 この比較例においては、電荷輸送層の形成に使用する
塗布液の溶剤として、クロルベンゼンとジクロルエタン
の1:1の混合溶剤を用いるようにし、それ以外は実施例
1の場合と同様にして感光体を作製した。 実施例7 この実施例においても、支持体として外径80mm,長さ3
50mmのアルミニウムドラムを用いるようにした。 そして、このアルミニウムドラム上に電荷発生層を形
成するにあたっては、電荷発生材料として下記の構造式
IIで示されるジスアゾ顔料を用いるようにした。 そして、このジスアゾ顔料0.45重量部と、ポリエステ
ル樹脂(バイロン200東洋紡績(株)製)0.45重量部と
をシクロヘキサノン50重量部とともにサンドグライダー
を用いて分散させ、この分散液を上記のアルミニウムド
ラム上に浸漬塗布させ、このアルミニウムドラム上に0.
3g/m2の電荷発生層を形成した。 次に、この電荷発生層上に電荷輸送層を形成するにあ
たっては、下記の構造式IIIに示すようなスチリル化合
物を用いるようにした。 そして、このスチリル化合物60重量部と、数平均分子
量が24000のポリカーボネート樹脂30重量部と、数平均
分子量が45000のポリカーボネート樹脂40重量部とを、
1,4−ジオキサンとTHFとを4:1の割合で混合させた混合
溶剤に溶解させて、粘度が380cpsになった塗布液を調整
した。次いで、この塗布液内に電荷発生層が形成された
アルミニウムドラムを浸漬させ、このアルミニウムドラ
ムを45mm/分の引き上げ速度で引き上げ、電荷発生層上
にこの塗布液を塗布し、これを乾燥させて膜厚が20μm
の電荷輸送層を形成した。 このようにして、アルミニウムドラム上に電荷発生層
と電荷輸送層とが積層された機能分離型の積層感光体を
得た。 実施例8〜11 これらの実施例では、上記実施例7における電荷輸送
層の形成にあたり、その塗布液に使用する混合溶剤の1,
4−ジオキサンとTHFとの割合を下記のように変更しただ
けであり、それ以外は実施例7と同様にして感光体を作
製した。 ここで、これらの実施例においては、上記塗布液の混
合溶剤として1,4−ジオキサンとTHFとの混合比を、実施
例8では3:2,実施例9では1:1,実施例10では2:3,実施例
11では1:4にしたものを用いた。 次に、以上のようにして得られた各感光体を、ミノル
タカメラ(株)製の電子写真複写機EP470Zに使用し、−
6KVでコロナ帯電させ、各感光体体における画像評価を
行った。 また、これらの各感光体について、各感光体の上下に
おける膜厚の差(両端より2cm離れた部分における膜厚
の差)、電荷輸送層に用いた各塗布液の塗布性及びこれ
らの各塗布液を1ケ月保存した場合の塗液保存性につい
ても評価した。 これらの結果を下記の第3表にまとめて示した。 上記の第3表から明らかなように、この発明の実施例
に係るものは、比較例のものに比べて全体的に画像特性
に優れると共に、感光体上下における膜厚差も少なく、
塗布液の塗布性及び塗布液保存性も優れていた。 [発明の効果] 以上詳述したように、この発明に係る感光体の製造方
法に基づいて感光体を製造した場合には、支持体上に液
だれ等がなく均一な膜厚を持つ感光層が形成されるよう
になり、感光体における画像安定性や耐刷性が向上され
ると共に、レーザープリンター等において反転現像する
場合に生じる白紙部での黒斑点が抑制されるようにな
る。 また、この発明において、電荷輸送層の形成に使用し
た塗布液はその粘度安定性が高く、長く保存した場合に
も、粘度がほとんど変化しないため、塗布液を長期にわ
たって使用することができ、感光体の製造コストを低減
させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、この発明を実施するのに使用する塗布装置の
一例を示す概略断面図である。 (1)……支持体、(2)……浸漬槽、(3)……塗布
液。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層とを備え
    た感光体の製造方法において、前記電荷輸送層を浸漬塗
    布方法によって形成するにあたり、その塗布液に使用す
    る有機溶剤として、環状エーテル系溶剤および環状ケト
    ン系溶剤のなかの少なくとも2種類の溶剤を1:4〜4:1の
    割合で混合させたものを用い、上記塗布液の粘度が250
    〜500cpsとなるように調整すると共に、この塗布液から
    の引き上げ速度を30〜80mm/分にして電荷輸送層を形成
    するようにしたことを特徴とする感光体の製造方法。
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