JPH1053561A - 3−オキソカルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

3−オキソカルボン酸エステルの製造方法

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JPH1053561A
JPH1053561A JP9094338A JP9433897A JPH1053561A JP H1053561 A JPH1053561 A JP H1053561A JP 9094338 A JP9094338 A JP 9094338A JP 9433897 A JP9433897 A JP 9433897A JP H1053561 A JPH1053561 A JP H1053561A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/333Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C67/343Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保湿剤のセラミド、生分解製ポリマーあるい
は医薬品などの合成中間体として有用な3−オキソカル
ボン酸エステルを、高純度、高効率、かつ、工程上の煩
雑さのない方法で、製造することができる新規な製造方
法を提供する。 【解決手段】 アセト酢酸エステルを、カルシウム化合
物、バリウム化合物又はストロンチウム化合物と有機溶
媒の存在下、10〜120℃の温度下で反応させ、さら
にカルボン酸塩化物と反応させてアシル化したのち、カ
ルシウム化合物、バリウム化合物又はストロンチウム化
合物を基準にして1〜5倍モル量のアルコ−ルを加えて
脱アセチル化することによって、高純度、高効率の3−
オキソカルボン酸エステルを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保湿剤のセラミ
ド、生分解性ポリマーあるいは医薬品などの合成中間体
として有用な3−オキソカルボン酸エステルの製造方法
に関する。
【0002】
【従来技術】3−オキソカルボン酸エステルは、一般に
β−ケトエステルと総称されるもので、β−ケトエステ
ルの製造方法については数多くの報告がなされている。
【0003】例えば、ケミカルレビュー(Chem. Rev.)、
95、1065-1114 、(1995)には、塩基の存在下で、カルボ
ン酸塩化物にマロン酸エステル類あるいはアセト酢酸エ
ステルを縮合させたのち、脱炭酸あるいは脱アセチル化
させてβ−ケトエステルを製造する方法が開示されてい
る。この際の塩基成分としては、水素化ナトリウム、ナ
トリウムアミド、アルカリ金属アルコラートなどが用い
られている。
【0004】また、アセト酢酸エステルとカルボン酸塩
化物とを縮合させる反応において、塩基成分を改良した
ものとして、マグネシウムアルコラートを用いる方法
(ヘルベティカ・ケミカ・アクタ(Helv.Chem.Acta.) 、
35、2280、(1952))やカルシウム化合物を用いる方法
(日本特許第2518769 号公報)が知られている。
【0005】さらに、アセト酢酸エステルのマグネシウ
ムコンプレックスまたはカルシウムコンプレックスをカ
ルボン酸塩化物と反応させ、β−ケトエステルを製造す
る方法も知られている(特開平4-264054号公報、特開昭
57-70837号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塩基成
分として水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、アルカ
リ金属アルコラートなどを用いる方法では、生成するβ
−ケトエステルがさらに二次反応をおこしやすいため、
収率が低いという問題点がある。
【0007】また、改良した塩基成分としてマグネシウ
ムアルコラートを用いる方法では、金属マグネシウムと
アルコールからアルコラートを作る過程において爆発の
危険性のある水素ガスが発生し、安全上問題である。
【0008】また、前述のカルシウム化合物を用いる方
法においても、この方法を3−オキソカルボン酸エステ
ルに適用した場合には、以下の1)および2)のような
理由で、収率が低くなり、また、環境にも悪影響を及ぼ
してしまうという問題がある。
【0009】1)3−オキソカルボン酸エステルとアセ
ト酢酸エステルから生成した中間体の脱アセチル化を促
進させるために用いたアンモニア水により、カルボン酸
アミドの結晶物が副生するため、収率が低くなり、後処
理も煩雑になる。 2)カルシウム化合物を活性化するため、反応溶剤に環
境汚染の危険性があるハロゲン系の塩化メチレンを使用
する。
【0010】さらに、前記のアセト酢酸エステルのマグ
ネシウムエノラートを用いる方法においては、カルボン
酸塩化物と反応させてアシル化する際に、第3級アミン
を加えなければならない煩雑さがある。また、前述のマ
グネシウムコンプレックスまたはカルシウムコンプレッ
クスを用いる方法においては、アシル化する際、高温下
で反応させなければならない。
【0011】上記のような理由から、経済的に優れ、工
業的生産に利用可能なβ−オキソカルボン酸エステルの
製造方法が、強く望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、保湿剤の
セラミド、生分解性ポリマーあるいは医薬品などの合成
中間体として有用な3−オキソカルボン酸エステルの製
造方法につき、前記の課題を解決することを目的として
鋭意検討を重ねた結果、経済的に優れ、工業的生産に利
用可能な製造方法を見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0013】すなわち、本発明は、次に示すとおりであ
る。 1. 一般式(1)
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R1 は炭素数3〜17の直鎖ある
いは分岐したアルキル基もしくは置換基があってもよい
フェニル基あるいはベンジル基;R2 は炭素数1〜4の
直鎖あるいは分岐したアルキル基を表す。)で表される
3−オキソカルボン酸エステルの製造方法において、一
般式(2)
【0016】
【化6】
【0017】(式中、R2 は炭素数1〜4の直鎖あるい
は分岐したアルキル基を表す。)で表されるアセト酢酸
エステルをカルシウム化合物、バリウム化合物又はスト
ロンチウム化合物と有機溶媒の存在下、10〜120℃
の温度下で反応させ、さらにカルボン酸塩化物と反応さ
せてアシル化したのち、カルシウム化合物、バリウム化
合物又はストロンチウム化合物を基準にして1〜5倍モ
ル量のアルコールを加えて脱アセチル化することを特徴
とする3−オキソカルボン酸エステルの製造方法。
【0018】2. 一般式(1)
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R1 は炭素数3〜17の直鎖ある
いは分岐したアルキル基もしくは置換基があってもよい
フェニル基あるいはベンジル基;R2 は炭素数1〜4の
直鎖あるいは分岐したアルキル基を表す。)で表される
3−オキソカルボン酸エステルの製造方法において、一
般式(2)
【0021】
【化8】
【0022】(式中、R2 は炭素数1〜4の直鎖あるい
は分岐したアルキル基を表す。)で表されるアセト酢酸
エステルを水酸化カルシウムとトルエンの存在下、80
〜110℃の温度下で反応させ、さらにカルボン酸塩化
物と反応させてアシル化したのち、水酸化カルシウムを
基準にして1〜5倍モル量でかつ、R2 と一致するR2
OHのアルコールを加えて脱アセチル化することを特徴
とする3−オキソカルボン酸エステルの製造方法。
【0023】以下、本発明をさらに詳細に説明する。上
記のR1 は、炭素数3〜17の直鎖あるいは分岐したア
ルキル基または置換基があってもよいフェニル基あるい
はベンジル基を表すが、例示すると、n-プロピル基、イ
ソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、イソブチル
基、ネオブチル基、tert- ブチル基、n-ペンチル基、イ
ソペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、1-メチ
ルヘキシル基、n-ヘプチル基、1-エチルペンチル基、n-
オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、n-ウンデシル
基、n-ドデシル基、n-トリデシル基、n-テトラデシル
基、n-ペンタデシル基、n-ヘキサデシル基、n-ヘプタデ
シル基、フェニル基、o-メトキシフェニル基、m-メトキ
シフェニル基、P-メトキシフェニル基、P-エチルフェニ
ル基、P-イソプロピルフェニル基、P-n-ブチルフェニル
基、P-tert- ブチルフェニル基、o-クロロフェニル基、
m-クロロフェニル基、P-クロロフェニル基、o-ブロモフ
ェニル基、m-ブロモフェニル基、P-ブロモフェニル基、
ベンジル基、o-メチルベンジル基、m-メチルベンジル
基、P-メチルベンジル基、o-メトキシベンジル基、m-メ
トキシベンジル基、P-メトキシベンジル基、o-クロロベ
ンジル基、m-クロロベンジル基、P-クロロベンジル基、
o-ブロモベンジル基、m-ブロモベンジル基、P-ブロモベ
ンジル基、等を挙げることができる。特に、炭素数8〜
17の高級アルキル基または置換基があってもよいフェ
ニル基あるいはベンジル基が好ましい。
【0024】上記のR2 は、炭素数1〜4の直鎖あるい
は分岐したアルキル基を表すが、例示すると、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基を挙げること
ができる。
【0025】アセト酢酸エステルとカルシウム化合物、
バリウム化合物又はストロンチウム化合物と反応させる
際の有機溶剤としては芳香族炭化水素有機溶剤が好まし
く、芳香族炭化水素有機溶剤としては、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどを用いることができる。特に好まし
いのはトルエンである。また、カルシウム化合物を用い
る時の反応は10〜120℃、好ましくは、80〜11
0℃において実施される。バリウム、ストロンチウム化
合物を用いる時の反応は、10〜40℃、好ましくは、
20〜30℃において実施される。
【0026】本発明のカルシウム化合物、バリウム化合
物あるいはストロンチウム化合物は、酸化カルシウム、
水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、
酸化バリウム、水酸化バリウム、硫酸バリウム、炭酸バ
リウム、酸化ストロンチウム、水酸化ストロンチウム、
硫酸ストロンチウム、炭酸ストロンチウムなどを用いる
ことができる。好ましくは、水酸化カルシウムである。
【0027】カルシウム化合物、バリウム化合物あるい
はストロンチウム化合物は、カルボン酸塩化物を基準に
して少なくとも0.5〜1.5倍モル量で用いられる。
安価かつ廃水等の環境面から、好ましくは、0.6〜
1.3倍モル量で用いられる。0.6倍モル未満の量で
は未反応物が多くなり、1.3倍モルを超える過剰量で
は副生成物の問題が生じてしまう。
【0028】また、これらの化合物は、アセト酢酸エス
テルと金属キレート錯体を形成させてもよい。
【0029】アセト酢酸エステルは、カルボン酸塩化物
を基準にして少なくとも2倍モル量以上で用いられる。
好ましくは、2〜8倍モル量用いられる。
【0030】次いで、本発明では、アセト酢酸エステル
をアシル化したのち、アルコールを加えることにより脱
アセチル化させるが、脱アセチル化を行うためのアルコ
ールは、前述のR2 の炭素数と一致したものが用いられ
る。これにより、エステル交換等の副反応を防ぐことが
できる。このアルコールの添加により、添加しないもの
に比べ、3−オキソカルボン酸エステルの収量が著しく
増大することになる。
【0031】本発明におけるR2 と一致するR2 OHの
アルコ−ルとは、R2 がメチル基の場合は、メタノー
ル、R2 がエチル基であれば、エタノール、R2 がイソ
プロピル基であれば、イソプロパノールが用いられる。
このアルコールの量はカルシウム化合物、バリウム化合
物あるいはストロンチウム化合物を基準にして1〜5倍
モル量で用いられる。好ましくは1.5〜3倍モル量用
いられる。
【0032】脱アセチル化時の反応温度は、カルシウム
化合物を用いる時には、10〜120℃、好ましくは、
80〜110℃において実施される。バリウム、ストロ
ンチウム化合物を用いる時には、10〜40℃、好まし
くは、20〜30℃において実施される。以上の反応に
要する時間は、10〜20時間である。
【0033】このようにして生成した3−オキソカルボ
ン酸エステルは、溶剤とともに希硫酸で洗浄し、カルシ
ウム化合物、バリウム化合物あるいはストロンチウム化
合物を水溶性あるいは不溶性の固体として除いたのち、
蒸留あるいは再結晶することにより高純度に精製するこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、保湿剤のセラミド、生
分解性ポリマーあるいは医薬品などの合成中間体として
有用な3−オキソカルボン酸エステルを、高純度、高収
率で製造することができる。しかも、安全上の問題がな
く、後処理などの工程上の煩雑さもない方法で、3−オ
キソカルボン酸エステルを製造することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定される
ものではない。
【0036】尚、実施例中の物性データーは以下の測定
機器及び条件で測定した。 1) 化学純度 ガスクロマトグラフ ;HP-5890 (ヒューレットパッカ
ード社製) カラム;シリコン NB-1 (0.25mm x 30m)(ジーエルサイ
エンス社製) 温度;100℃〜220℃まで毎分5℃昇温 液体クロマトグラフ ;L-6200(日立製作所社製) カラム;ODS−2 イナトシル(ジ−エルサイエンス
社製) 溶媒;アセトニトリル:メタノ−ル:水=47.5:4
7.5:5 流速;1.0ml/min 検出器;紫外吸光光度計 L-4000(日立製作所社製、2
10nm) 2) プロトン核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR) AM-400 (400MHz) (ブルッカー社製) 内部標準物質;テトラメチルシラン
【0037】
【実施例1】 3-オキソオクタデカン酸メチルの合成 トルエン460mlにアセト酢酸メチル76.9g(0.
662 モル) および水酸化カルシウム12.3g(0.166
モル)を加え、脱水させながら2.5時間、80〜11
0℃で加熱撹拌した。反応液を50〜60℃まで冷却し
た後、パルミチン酸クロライド70g(0.255 モル) を
1.5時間で滴下した。そのまま加熱をせず、18時間
撹拌した後、メタノール29g(0.906 モル) を加え、
4時間、60〜80℃で加熱撹拌した。
【0038】反応液を冷却後、濃塩酸18gを加え分液
し、有機層を水250ml、次いで2%炭酸ナトリウム
水100ml、さらに5%食塩水で洗浄した。トルエン
を減圧留去し、残留物にメタノール700mlを加え溶
解させた後、−20℃で一晩放置した。析出した結晶を
ろ過、乾燥し白色結晶として、3-オキソオクタデカン酸
メチル61.8g(融点40−41℃、LC純度98
%)を得た( 収率78%)。
【0039】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR(CDC13, δppm):0.81(3H, t, J=7Hz), 1.18(24
H, m),1.50-1.54 (2H,m), 2.46 (2H, t, J=7Hz), 3.37
(2H, s), 3.66(3H, s)
【0040】
【比較例1】 3-オキソオクタデカン酸メチルの合成 日本特許第2518769号公報に記載された反応に準
拠して実施した。
【0041】水酸化カルシウム77.8g(1.05モル)
を塩化メチレン550ml中に入れ、アセト酢酸メチル
116g(1.0モル) を20〜30℃において20分で激
しく撹拌しながら滴下した。この後、撹拌を30分続け
た。
【0042】次に、この得られた溶液中にパルミチン酸
クロライド288g(1.05モル) を25〜35℃におい
て1時間で滴下した。この後、30〜35℃で2時間撹
拌を続けた。次に、塩化アンモニウム56.2g(1.05
モル) を水350mlに溶解した溶液を反応混合物に加
え、30℃で30分間撹拌した。
【0043】次いで、アンモニア水溶液を添加して、p
Hを9.0に調整し、30〜35℃で3時間撹拌した。
反応混合物に濃塩酸を加え、pH=1にし、分液後、有
機層を5 %炭酸水素ナトリウム水溶液と水で洗浄した。
塩化メチレンを留去後、トルエン200mlを加え、冷
却下撹拌した。副生したパルミチン酸アミドをろ別し、
母液よりトルエンを減圧留去し、残留物にメタノール7
00mlを加え溶解させた後、−20℃で一晩放置し
た。析出した結晶をろ過、乾燥し白色結晶として、3-オ
キソオクタデカン酸メチル120.7g(LC純度93
%) を得た( パルミチン酸クロライドを基準として収率
37%) 。
【0044】
【実施例2〜4】 3-オキソオクタデカン酸メチルの合成 アセト酢酸メチルおよび水酸化カルシウムの量を変え
て、実施例1と同様な条件で反応を行った。その結果を
表1に示した。
【0045】
【比較例2】 3−オキソオクタデカン酸メチルの合成 反応混合物へのメタノールを添加せずに、実施例1と同
様の条件で反応を行なった。その結果を表1に合わせて
示した。
【0046】
【表1】
【0047】
【実施例5】 3-オキソオクタデカン酸メチルの合成 酸化バリウム18.2g(純度90% 、0.107 モル) をト
ルエン90ml中に入れ、激しく撹拌しながら、水0.
23mlを加え、活性化した後、アセト酢酸メチル4
2.3g(0.364 モル) を20〜30℃で1時間かけて
滴下した。この後、撹拌を1時間続けた。
【0048】次に、この得られた溶液中に、パルミチン
酸クロライド25g(0.091 モル)を20〜30℃で1
時間かけて滴下した。この後、撹拌を1時間続けた。次
に、メタノール6.8g(0.213モル) を反応混合物に加
え、16時間撹拌した。さらに、40℃で40分加温撹
拌した。
【0049】反応溶液に希硫酸を加え、pH=1にし、
不溶のバリウム塩をろ過により除去した。分液後、トル
エン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液と5%食塩水で
洗浄し、トルエンを減圧留去し、残留物にメタノール7
00mlを加え溶解させた後、−20℃で一晩放置し
た。析出した結晶をろ過、乾燥し白色結晶として、3-オ
キソオクタデカン酸メチル21.1g(融点36−38
℃、LC純度92.8%)を得た( 収率74%)。
【0050】
【実施例6】 3-オキソオクタデカン酸エチルの合成 トルエン300mlにアセト酢酸エチル50g(0.384
モル) および水酸化カルシウム7.11g(0.096 モ
ル)を加え、脱水させながら2.5時間、80〜110
℃で加熱撹拌した。反応液を50〜60℃まで冷却した
後、パルミチン酸クロライド40.6g(0.148 モル)
を1.5時間で滴下した。そのまま加熱をせず、18時
間撹拌した後、エタノール24.5g(0.533 モル) を
加え、4時間、60〜80℃で加熱撹拌した。
【0051】反応液を冷却後、濃塩酸18.9gを加え
分液し、有機層を水160ml、次いで2%炭酸ナトリ
ウム水70ml、さらに5%食塩水で洗浄した。トルエ
ンを減圧留去し、残留物にメタノール500mlを加え
溶解させた後、−20℃で一晩放置した。析出した結晶
をろ過、乾燥し白色結晶として、3-オキソオクタデカン
酸エチル30.2g(融点37−38℃、LC純度96
%)を得た(収率68%)。
【0052】
【実施例7】 3-オキソデカン酸メチルの合成 トルエン300mlにアセト酢酸メチル50g(0.431
モル) および水酸化カルシウム7.97g(0.108 モ
ル)を加え、脱水させながら2.5時間、80〜110
℃で加熱撹拌した。反応液を50〜60℃まで冷却した
後、オクタノイルクロライド26.9g(0.165 モル)
を1.5時間で滴下した。そのまま加熱をせず、18時
間撹拌した後、メタノール19.1g(0.597 モル) を
加え、4時間60〜80℃で加熱撹拌した。
【0053】反応液を冷却後、濃塩酸33.6gを加え
分液し、有機層を水160ml、次いで2%炭酸ナトリ
ウム水70ml、さらに5%食塩水で洗浄した。トルエ
ンを減圧留去し、油状物45.3gを得た。減圧蒸留に
より、アセト酢酸メチル8.8gを回収し、次いで3-オ
キソデカン酸メチル28.9g(沸点72−75℃/0.
1mmHg ,GC純度89%) を得た( 収率78%)。
【0054】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR(CDC13,δppm):0.88(3H, t, J=7.lHz), 1.26-
1.32(16H,m), 1.57-1.61(2H,m), 2.53(2H, t, J=7.1H
z), 3.45(2H, s), 3.74(3H, s)
【0055】
【実施例8】 3-オキソテトラデカン酸メチルの合成 トルエン300mlにアセト酢酸メチル50g(0.431
モル) および水酸化カルシウム7.97g(0.108モル)
を加え、脱水させながら2.5時間、80〜110℃で
加熱撹拌した。反応液を50〜60℃まで冷却した後、
ドデカノイルクロライド36.2g(0.165 モル) を
1.5時間で滴下した。そのまま加熱をせず、18時間
撹拌した後、メタノール19.1g(0.597 モル) を加
え、4時間、60〜80℃で加熱撹拌した。
【0056】反応液を冷却後、濃塩酸33.6gを加え
分液し、有機層を水160ml、次いで2%炭酸ナトリ
ウム水70ml、さらに5%食塩水で洗浄した。トルエ
ンを減圧留去し、残留物にメタノール200mlを加え
溶解させた後、−20℃で一晩放置した。析出した結晶
をろ過、乾燥し白色結晶として、3-オキソテトラデカン
酸メチル30.1g(137−139℃/1mmHg 、融点
29℃、GC純度94%)を得た(収率68%)。
【0057】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR(CDC13, δppm):0.88(3H, t, J=7Hz), 1.28(17
H, m), 1.55-1.59(2H,m), 2.53(2H, t, J=7Hz), 3.45(2
H, s), 3.74(3H, s)
【0058】
【実施例9】 3-オキソヘキサン酸メチルの合成 トルエン360mlにアセト酢酸メチル50g(0.431
モル) および水酸化カルシウム7.79g(0.108モル)
を加え、脱水させながら2.5時間、80〜110℃で
加熱撹拌した。反応液を冷却した後、n-ブチリルクロラ
イド17.6g(0.166 モル) を1.5時間で滴下し
た。そのまま加熱をせず、18時間撹拌した後、メタノ
ール19.1g(0.597 モル) を加え、4時間、60〜
80℃で加熱撹拌した。
【0059】反応液を冷却後、濃塩酸33.6gを加え
分液し、有機層を水160ml、次いで2%炭酸ナトリ
ウム水70ml、さらに5%食塩水で洗浄した。トルエ
ンを減圧留去し、油状物29.4gを得た。
【0060】減圧蒸留により、アセト酢酸メチル8.9
gを回収し、次いで3-オキソヘキサン酸メチル18.1
g(沸点80−86℃/15mmHg、GC純度87%) を得
た(収率67%)。
【0061】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR(CDC13, δppm):0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.61-
1.66(2H,m ), 2.52(2H,t, J=7.4Hz), 3.45(2H, s), 3.7
4(3H, s )
【0062】
【実施例10】 3-オキソヘプタデカン酸メチルの合成 トルエン360mlにアセト酢酸メチル50g(0.431
モル) および水酸化カルシウム7.79g(0.108 モ
ル) を加え、脱水させながら2.5時間、80〜110
℃で加熱撹拌した。反応液を50〜60℃まで冷却した
後、ペンタデカノイルクロライド43.2g(0.166モ
ル) を1.5時間で滴下した。そのまま加熱をせず、1
8時間撹拌した後、メタノール19.1g(0.597 モ
ル) を加え、4時間、60〜80℃で加熱撹拌した。
【0063】反応液を冷却後、濃塩酸33.6gを加え
分液し、有機層を水160ml、次いで2%炭酸ナトリ
ウム水70ml、さらに5%食塩水で洗浄した。トルエ
ンを減圧留去し、残留物にメタノール200mlを加え
溶解させた後、−20℃で一晩放置した。析出した結晶
をろ過、乾燥し白色結晶として、3-オキソヘプタデカン
酸メチル32.4g(融点51−53℃、LC純度93
%)を得た(収率61%)。
【0064】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR(CDC13, δppm):0.88(3H, t, J=7Hz), 1.26-1.3
0(28H, m), 1.57-1.60(2H, m), 2.53(2H, t, J=7Hz),
3.44(2H, s), 3.74(3H, s )
【0065】
【実施例11】 4−フェニル−3−オキソブタン酸メチルの合成 酸化バリウム40.0g( 純度90%, 0.235モル) をトル
エン200ml中に入れ、激しく攪拌しながら、水0.
5mlを加え、活性化した後、アセト酢酸メチル92.
9g( 0.8 モル) を20〜30℃で1時間かけて滴下し
た。この後、攪拌を1時間続けた。
【0066】次に、この得られた溶液中に、フェニル酢
酸クロライド30.9g(0.2モル)を20〜30℃で1
時間かけて滴下した。この後、攪拌を1時間続けた。次
に、メタノール15.0g( 0.47モル) を反応混合物に
加え、16時間攪拌した。
【0067】反応溶液に希硫酸を加え、pH=1にし、
不溶のバリウム塩をろ過により除去した。分液後、トル
エン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液と5%食塩水で
洗浄し、トルエンを減圧留去し、油状物86.6gを得
た。
【0068】減圧蒸留により、アセト酢酸メチル45.
7gを回収し、次いで4−フェニル−3−オキソブタン
酸メチル29.5g( 沸点122−127℃/0.6mmHg,
GC純度90%) を得た( 収率69%) 。
【0069】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR (CDCl3 , δ ppm): 3.45 (2H,s) , 3.70 (3H,s)
, 3.82 (2H,s) , 7.19-7.36 (5H,m)
【0070】
【比較例3】 4−フェニル−3−オキソブタン酸メチルの合成 日本特許第2518769号公報に記載された反応に準
拠して実施した。
【0071】水酸化カルシウム77.8g( 1.05モル)
を塩化メチレン550ml中に入れ、アセト酢酸メチル
116g ( 1.0モル) を20〜30℃において20分で
激しく攪拌しながら滴下した。この後、攪拌を30分続
けた。
【0072】次に、この得られた溶液中にフェニル酢酸
クロライド162.3g(1.05 モル) を25〜35℃に
おいて1時間で滴下した。この後、30〜35℃で2時
間攪拌を続けた。次に、塩化アンモニウム56.2g(
1.05モル) を水350mlに溶解した溶液を反応混合物
に加え、30℃で30分間攪拌した。
【0073】次いで、アンモニア水溶液を添加して、p
Hを9.0に調整し、30〜35℃で3時間攪拌した。
反応混合物に濃塩酸を加え、pH=1にし、分液後、有
機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液と水で洗浄した。
塩化メチレンを留去後、トルエン200mlを加え、冷
却下攪拌した。−10℃で副生したフェニル酢酸アミド
をろ別し、母液よりトルエンを留去した。
【0074】減圧蒸留により、アセト酢酸メチル17.
3gを回収し、次いで4−フェニル−3−オキソブタン
酸メチル105.6g( GC純度91%)を得た( フェ
ニル酢酸クロライドを基準として収率48%)。
【0075】4−フェニル−3−オキソブタン酸メチル
の合成 アセト酢酸メチルのモル比を変えて、実施例11と同様
の条件で反応を行なった。その結果を表2に示した。
【0076】
【実施例12〜14】 4−フェニル−3−オキソブタン酸メチルの合成 アセト酢酸メチルのモル比を変えて、実施例11と同様
の条件で反応を行った。その結果を表2に示した。
【0077】
【比較例4】 4−フェニル−3−オキソブタン酸メチルの合成 反応混合物へのメタノールを添加せずに、実施例11と
同様の条件で反応を行なった。その結果を表2に合わせ
て示した。
【0078】
【表2】
【0079】
【実施例15】酸化バリウム35.80g(0.21 モル)
をトルエン200ml中に入れ、激しく撹拌しながら、
水0.5mlを加え、活性化した後、アセト酢酸メチル
92.9g(0.8 モル) を20〜30℃で1時間かけて
滴下した。この後、撹拌を1時間続けた。
【0080】次に、この得られた溶液中に、フェニル酢
酸クロライド28.1g(0.2 モル) を20〜30℃で
1時間かけて滴下した。この後、撹拌を1時間続けた。
次に、メタノール13.5g(0.42モル) を反応混合物
に加え、16時間撹拌した。反応溶液に希硫酸を加え、
pH=1にし、不溶のバリウム塩をろ過により除去し
た。分液後、トルエン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液と5%食塩水で洗浄し、トルエンを減圧留去し、油状
物72.4gを得た。
【0081】減圧蒸留により、アセト酢酸メチル19.
9gを回収し、次いで4- フェニル- 3 - オキソプロパ
ン酸メチル32.2g(沸点96−97℃/0.6mmHg,G
C純度92.6%)を得た(収率84%) 。
【0082】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR(CDCl3,δppm ):3.74(3H, s), 4.01(2H, s),
7.41-7.79(3H, m), 7.93-7.96(2H, m)
【0083】
【実施例16】 4−フェニル−3−オキソブタン酸エチルの合成 酸化バリウム40.0g( 純度90%,0.235 モル) をトル
エン200ml中に入れ、激しく攪拌しながら、水0.
5mlを加え、活性化した後、アセト酢酸エチル10
4.1g (0.8 モル) を20〜30℃で1時間かけて滴
下した。この後、攪拌を1時間続けた。
【0084】次に、この得られた溶液中に、フェニル酢
酸クロライド30.9g(0.2モル)を20〜30℃で1
時間かけて滴下した。この後、攪拌を1時間続けた。次
に、エタノール21.7g (0.47モル) を反応混合物に
加え、16時間攪拌した。
【0085】反応溶液に希硫酸を加え、pH=1にし、
不溶のバリウム塩をろ過により除去した。分液後、トル
エン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液と5%食塩水で
洗浄し、トルエンを減圧留去し、油状物95.7gを得
た。
【0086】減圧蒸留により、アセト酢酸エチル48.
1gを回収し、次いで4−フェニル−3−オキソブタン
酸エチル30.9g (沸点 125-130℃/0.6mmHg, GC純
度88%) を得た( 収率66%) 。
【0087】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR (CDCl3 , δppm) : 1.24 (3H,t,J=7.1Hz) , 3.4
4 (2H,s) , 3.82 (2H,s) , 4.16 (2H,q,J=7.1Hz), 7.20
-7.35 (5H,m)
【0088】
【実施例17】 4−フェニル−3−オキソブタン酸tert−ブチルの
合成 酸化バリウム29.9g( 純度90%, 0.176モル) をトル
エン150ml中に入れ、激しく攪拌しながら、水0.
5mlを加え、活性化した後、アセト酢酸tert−ブ
チル94.7g(0.6モル) を20〜30℃で1時間かけ
て滴下した。この後、攪拌を1時間続けた。
【0089】次に、この得られた溶液中に、フェニル酢
酸クロライド23.2g( 0.15モル) を20〜30℃で
1時間かけて滴下した。この後、攪拌を1時間続けた。
次に、tert−ブタノール26.1g (0.35モル) を
反応混合物に加え、16時間攪拌した。
【0090】反応溶液に希硫酸を加え、pH=1にし、
不溶のバリウム塩をろ過により除去した。分液後、トル
エン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液と5%食塩水で
洗浄し、トルエンを減圧留去し、油状物105.6gを
得た。
【0091】減圧蒸留により、アセト酢酸tert−ブ
チル54.0gを回収し、次いで4−フェニル−3−オ
キソブタン酸tert−ブチル25.1g (沸点 128-1
32℃/0.5mmHg, GC純度91%) を得た( 収率65%)
【0092】このものの物性値は以下の通りであった。1 H-NMR (CDCl3 , δppm) : 1.46 (9H,s) , 3.36 (2H,s)
, 3.81 (2H,s) , 7.20-7.36 (5H,m)
【0093】
【実施例18】 4−フェニル−3−オキソブタン酸メチルの合成 酸化ストロンチウム24.2g(0.235モル) をトルエン
200ml中に入れ、激しく攪拌しながら、水0.5m
lを加え、活性化した後、アセト酢酸メチル92.9g
(0.8モル) を20〜30℃で1時間かけて滴下した。こ
の後、攪拌を1時間続けた。
【0094】次に、この得られた溶液中に、フェニル酢
酸クロライド30.9g(0.2モル)を20〜30℃で1
時間かけて滴下した。この後、攪拌を1時間続けた。次
に、メタノール15.0g (0.47モル) を反応混合物に
加え、16時間攪拌した。
【0095】反応溶液に希硫酸を加え、pH=1にし、
不溶のストロンチウム塩をろ過により除去した。分液
後、トルエン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液と5%
食塩水で洗浄し、トルエンを減圧留去し、油状物83.
1gを得た。
【0096】減圧蒸留により、アセト酢酸メチル47.
2gを回収し、次いで4−フェニル−3−オキソブタン
酸メチル28.0g( GC純度95%) を得た( 収率6
9%) 。
【0097】
【実施例19】 4−フェニル−3−オキソブタン酸メチルの合成 水酸化バリウム8水和物74.1g(0.235モル) をトル
エン200ml中に入れ、激しく攪拌しながら、アセト
酢酸メチル92.9g(0.8モル) を20〜30℃で1時
間かけて滴下した。この後、攪拌を1時間続けた。
【0098】次に、この得られた溶液中に、フェニル酢
酸クロライド30.9g(0.2モル)を20〜30℃で1
時間かけて滴下した。この後、攪拌を1時間続けた。次
に、メタノール15.0g (0.47モル) を反応混合物に
加え、16時間攪拌した。
【0099】反応溶液に希硫酸を加え、pH=1にし、
不溶のバリウム塩をろ過により除去した。分液後、トル
エン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液と5%食塩水で
洗浄し、トルエンを減圧留去し、油状物84.5gを得
た。
【0100】減圧蒸留により、アセト酢酸メチル48.
4gを回収し、次いで4−フェニル−3−オキソブタン
酸メチル23.4g( GC純度92%) を得た( 収率5
6%) 。
【0101】
【実施例20】 4−フェニル−3−オキソブタン酸メチルの合成 水酸化ストロンチウム8水和物62.5g(0.235モル)
をトルエン200ml中に入れ、激しく攪拌しながら、
アセト酢酸メチル92.9g(0.8モル) を20〜30℃
で1時間かけて滴下した。この後、攪拌を1時間続け
た。
【0102】次に、この得られた溶液中に、フェニル酢
酸クロライド30.9g(0.2モル)を20〜30℃で1
時間かけて滴下した。この後、攪拌を1時間続けた。次
に、メタノール15.0g (0.47モル) を反応混合物に
加え、16時間攪拌した。
【0103】反応溶液に希硫酸を加え、pH=1にし、
不溶のストロンチウム塩をろ過により除去した。分液
後、トルエン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液と5%
食塩水で洗浄し、トルエンを減圧留去し、油状物85.
1gを得た。
【0104】減圧蒸留により、アセト酢酸メチル43.
5gを回収し、次いで4−フェニル−3−オキソブタン
酸メチル23.4g( GC純度90%) を得た( 収率5
5%) 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 俊一 神奈川県平塚市西八幡1丁目5番1号 高 砂香料工業株式会社平塚工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数3〜17の直鎖あるいは分岐した
    アルキル基もしくは置換基があってもよいフェニル基あ
    るいはベンジル基;R2 は炭素数1〜4の直鎖あるいは
    分岐したアルキル基を表す。)で表される3−オキソカ
    ルボン酸エステルの製造方法において、一般式(2) 【化2】 (式中、R2 は炭素数1〜4の直鎖あるいは分岐したア
    ルキル基を表す。)で表されるアセト酢酸エステルをカ
    ルシウム化合物、バリウム化合物又はストロンチウム化
    合物と有機溶媒の存在下、10〜120℃の温度下で反
    応させ、さらにカルボン酸塩化物と反応させてアシル化
    したのち、カルシウム化合物、バリウム化合物又はスト
    ロンチウム化合物を基準にして1〜5倍モル量のアルコ
    ールを加えて脱アセチル化することを特徴とする3−オ
    キソカルボン酸エステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1) 【化3】 (式中、R1 は炭素数3〜17の直鎖あるいは分岐した
    アルキル基もしくは置換基があってもよいフェニル基あ
    るいはベンジル基;R2 は炭素数1〜4の直鎖あるいは
    分岐したアルキル基を表す。)で表される3−オキソカ
    ルボン酸エステルの製造方法において、一般式(2) 【化4】 (式中、R2 は炭素数1〜4の直鎖あるいは分岐したア
    ルキル基を表す。)で表されるアセト酢酸エステルを水
    酸化カルシウムとトルエンの存在下、80〜110℃の
    温度下で反応させ、さらにカルボン酸塩化物と反応させ
    てアシル化したのち、水酸化カルシウムを基準にして1
    〜5倍モル量でかつ、R2 と一致するR2 OHのアルコ
    ールを加えて脱アセチル化することを特徴とする3−オ
    キソカルボン酸エステルの製造方法。
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