JPH1052796A - 溶接裏当材及びルートギャップ設定具、並びに裏当材とカラムとダイアフラムとの結合方法 - Google Patents

溶接裏当材及びルートギャップ設定具、並びに裏当材とカラムとダイアフラムとの結合方法

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JPH1052796A
JPH1052796A JP20824296A JP20824296A JPH1052796A JP H1052796 A JPH1052796 A JP H1052796A JP 20824296 A JP20824296 A JP 20824296A JP 20824296 A JP20824296 A JP 20824296A JP H1052796 A JPH1052796 A JP H1052796A
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column
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root gap
diaphragm
welding
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JP20824296A
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Inventor
Yoshihiro Narita
芳博 成田
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NARITA KOKI KK
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NARITA KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性がよく取り付け容易な溶接裏当材及び
ルートギャップ設定具を提供する。 【解決手段】 溶接裏当材1沿って所定幅を有し、裏当
材1の上面に掛ける所定厚さの掛け部20と、裏当材1
の背面に沿う背面部21と、裏当材1の下面に沿う下面
部22と、裏当材1の下面からのルートギャップを規定
するルート間隔規定部(立ち上げ部)23と、ルートギ
ャップにカラム3の端部35を保持するカラム受け部2
4とから成り、一定厚の鋼材のプレス加工またはプラス
チックで一体に形成されるルートギャップ設定具、を装
着して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造のカラム
とダイアフラム等の溶接裏当材及びルートギャップ設定
具及びその結合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄骨構造のカラム相互の溶接用の
溶接裏当材は、例えば特開平3−216295号公報ま
たは特開平5−337644号公報に記載のように、溶
接裏当材の外周にルートギャップを設定する突起または
切り込み段部を設けていた。
【0003】図9(a)、(b)は従来例の1つである
特開平5−337644号の溶接裏当材を例示する要部
平面図、断面図である。図9(a)、(b)において、
溶接裏当材12の外周縁にルートギャップ設定用の切り
込み段部13が形成されていると共に、この切り込み段
部13の内方側に面取り部14を連設し、前記切り込み
段部13にカラム3Aが当接し、前記裏当材12とダイ
アフラム4Aとカラム3Aとが溶接により一体的に形成
される。溶接部位50は斜線で示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、特開
平3−216295号にあっては溶接裏当材のルートギ
ャップ設定用突起または特開平5−337644号にあ
っては、ルートギャップ設定用の切り込み段部を製品ご
とに切削加工する必要があり、生産性が悪い問題点があ
った。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、生産性がよく取り付け容易な溶接裏当材及びル
ートギャップ設定具及び結合方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラムとダイ
アフラム等を周方向に溶接する溶接裏当材において、周
方向の少なくとも任意の2個所に、ルートギャップを規
定する取り付け自在なルートギャップ設定具を設けて成
る溶接裏当材を開示する。
【0007】更に本発明は、カラムとダイアフラム等を
溶接する溶接裏当材の任意の個所に自在に取り付けて、
カラムとダイアフラムとのルートギャップを規定するル
ートギャップ設定具を開示する。
【0008】更に本発明は、カラムとダイアフラム等を
溶接する溶接裏当材の任意の個所に自在に取り付けて、
カラムとダイアフラムとのルートギャップを規定する、
溶接裏当材の周方向に沿って所定幅を持つルートギャッ
プ設定具を開示する。
【0009】更に本発明は、裏当材の上面と下面との挟
み込み部と、下面からのルートギャップを指定するルー
トギャップ規定部と、を持つルートギャップ設定具を開
示する。
【0010】更に本発明は、カラムとダイアフラム等を
周方向に溶接する溶接裏当材に取り付けて、カラムとダ
イアフラムとのルートギャップを規定する、溶接裏当材
の周方向に沿う所定幅相当幅を持つルートギャップ設定
具であって、裏当材の上面に掛ける所定幅の掛け部と、
該掛け部につながり、裏当材の背面に沿う背面部と、該
背面部につながり、裏当材の下面に沿う下面部と、該下
面部につながり、裏当材の端部からのルートギャップを
規定するルートギャップ規定部と、該ルートギャップ規
定部につながり、ルートギャップにカラムの端部を受け
るカラム受け部とから成るルートギャップ設定具を開示
する。
【0011】更に本発明は、カラムとダイアフラム等を
周方向に溶接する溶接裏当材において、周方向の少なく
とも任意の2個所に、ルートギャップ設定具を設けて成
る溶接裏当材を開示する。
【0012】更に本発明は、溶接裏当材のルートギャッ
プ設定具の位置までカラムを嵌合してルートギャップ設
定を行い、この設定後にルートギャップ設定具とカラム
とダイアフラムとを含む3者の接触面に沿って溶接を行
って裏当材とカラムとダイアフラムの結合をはかるカラ
ムとダイアフラムとの結合方法を開示する。
【0013】更に本発明は、接触面での裏当材カラムと
ダイアフラムとの溶接に際しては、ルートギャップ設定
具を除去して行うものとしたカラムとダイアフラムとの
結合方法を開示する。
【0014】
【発明の実施の形態】図2は本発明の一実施の形態であ
る裏当材1の斜視図である。コの字形に折り曲げた鋼材
(鉄等)30、31を溶接個所32、33でつなぎ合わ
せて1つの正方形裏当材1を形成した。裏当材1は、厚
み幅d1、高さd2も、縦×横のサイズd3×d3である。
鋼材30、31の腕部32、33の長さは、d3/2と
した。尚、溶接個所のためにある隙間幅aを必要とする
場合には、d3/2に代わって、(d3−a)/2の長さ
にすればよい。こうした2つのコの字形の鋼材30、3
1とをつなげて1つの裏当材1を形成したのは、コの字
の各折れ曲がり部の加工(ほぼ90゜折り曲げ加工)を
しやすくするためである。
【0015】裏当材1は、鉄骨ビルの柱となるカラム3
の内部側面に、その外面が当接嵌合(又は強固に嵌合)
する。嵌合は、裏当材1の高さ幅すべてで行うのではな
く、高さ幅の中で、高さgを残して行う。この高さgが
溶接強度を担保するための長さであり、通常ルートギャ
ップと称せられるものである。
【0016】図3は、本発明の一実施の形態であるルー
トギャップ設定具2の斜視図である。この設定具2は、
厚み幅m0、縦×横サイズM1×M2の平板の鋼材をブレ
スによって図3の如く折り曲げたものである。即ち、設
定具2は、掛け部20、背面部21、下面部22、立ち
上げ部(ルートギャップ規定部)23、受け部24、よ
り成る。図3でM2は指示され、M1が指示されていない
が、M1=m1+m2+m3+m4+m5を指す。m1〜m5
ついては以下で説明する。掛け部20は、背面部21か
らの、外側幅m1を持つ90゜折り曲げ部である。外側
幅m1は、裏当材1の厚み幅d1との間で次の関係に選
ぶ。 m1≦d1+m0 又は d1≧m1−m0 即ち、掛け部20の内側幅(m1−m0)を、裏当材1の
厚み相当値、又は裏当材の厚みd1よりも小さい値、例
えばd1=(m1−m0)/2程度に選ぶ。尚、20Aは
掛け部20の上面であり、この面20Aは後述の図1で
説明する。
【0017】背面部21、長さ幅m2を有し、裏当材1
の高さ幅d2との間で下記の関係に選ぶ。 m2=d2+2m0 又は d2=m2−2m0 即ち、背面部21の内側幅(m2−2m0)を、裏当材1
の高さ幅d2相当値に選ぶ。
【0018】下面部22は、背面部21からの、外側幅
3を持つ90゜折り曲げ部である。外側幅m3は、裏当
材1の厚み幅d1との間で次の関係に選ぶ。 m3=d1+2m0 又は d1=m3−2m0 即ち、下面部22の内側幅(m3−2m0)を、裏当材1
の厚み幅d1相当値に選ぶ。
【0019】立ち上げ部23は、下面部22から90゜
上側に立ち上げた部分であり、その高さ外側幅m4は、
ルートギャップgとの間で次の関係に選ぶ。 m4=g+m0 又は g=m4−m0 尚、m0の大きさを無視すれば、g=m4、即ち、m4
ルートギャップg相当値となる。
【0020】受け部24は、立ち上げ部23から外側に
90゜折り曲げた部分であり、外側幅m5を有する。こ
の受け部24は、図の上方からのカラムの受け部であ
り、その幅m5はカラムを受けうるだけの広さであれば
よい。尚、実際の受け面は、受け部24の上面である2
4Aである。尚、実際のプレス加工に際しては、22→
23→24の順に折り曲げるのではなく、24→23→
22の順に折り曲げるやり方をとれば加工しやすい。
【0021】かかるルートギャップ設定具2は、図2の
裏当材1にセットして使う。裏当材1の4つの辺のそれ
ぞれ、又は対向する2辺のそれぞれに、ルートギャップ
設定具を取り付ける。ルートギャップ設定具の横幅m2
は、裏当材1の幅d3に比して、d3/2以下、例えばd
3/5程度の大きさでよい。カラムを一部受けるだけの
幅であればよいためである。
【0022】設定具2の裏当材1への取り付け方法の一
例を以下に示す。取り付け位置の例は、図2のA−Bの
位置近傍とする。 (イ)、裏当材1の点線Cで示す下側方向から設定具2
を下面Aに近づけ、この下面Aの下側に設定具2の下面
部22を持ってゆく。 (ロ)、設定具2の下部を傾けて立ち上げ部23を外側
に開き裏当材1の下面Aに、設定具2の下面部22と立
ち上げ部23で挟まれた空間Eを差し込む。 (ハ)、設定具2の下部(21、23)を傾けた状態か
ら、上部(21の上部及び20)を右方向に動かし裏当
材1の上面Bに掛け部20を掛ける。 (ニ)、かくして、設定具2は、裏当材1のA−B近傍
にセットされたことになる。 (ホ)、ルートギャップ設定具をはずすには、(ハ)→
(ロ)→(イ)の如き逆手順を取ればよい。ルートギャ
ップ設定具2を裏当材1にセットするには、セットでき
るだけの余裕代を、設定具2に持たせることが好まし
い。その例を以下説明する。背面部21の内側幅(m2
−2m0)は、 m2−2m0=d2 としたが、余裕代ε1を持たせて、 m2−2m0=d2+ε1 にするとよい。余裕代ε1は大きすぎると、セットした
時にガタつき、余りに小さすぎると裏当材1に設定具が
セットしにくいため、セットしやすく且つガタつかない
ような値に選ぶ。下面部22の内側幅(m3−2m0
は、 m3−2m0=d1 としたが、余裕代ε2を持たせて、 m3−2m0=d1+ε2 にするとよい。ここで、ε2はε1と同様にセットしやす
く且つガタつかないような値に選ぶ。但し、ガタつきに
ついては、背面部21が縦方向のガタつきのため特にそ
のガタつきが少なくなるようにε1で選ぶことが好まし
いが、下面部22のガタつきは裏当材の幅d1方向のた
め、多少のガタつきは許されうる。特に、裏当材の下面
Aを22と23とで作られた空間Eに余裕を持って挿入
できるようにするために、ある程度の大きさε2に設定
するとよい。後述する図6では、極力ε2を大きくした
例を示している。
【0023】立ち上げ部23の傾きを90゜としたが、
上記大きさをε2とあいまって、90゜よりも若干大き
な傾斜90゜+α(外側に90゜よりも若干大きな傾斜
ということ)にしてもよい。但し、ε2をある程度大き
くとった場合には、傾きは90゜でよい。後述の図6の
例がその例である。αを大きくすると、受け部24の強
度が弱くなったり、受け部24の面の水平化作業をした
りしなければならないため、好ましくなく、ある程度の
小さい許容値の範囲内で選ぶ。
【0024】以上のルートギャップ設定具2を裏当材1
の4辺の中央部付近に取り付けた際の上面図を図1に示
す。図で、24Aが受け部24の受け表面、20Aが掛
け部20の上側表面を示す。尚、設定具2自体はセット
しても横にすべるだけの余裕を持たせておくことで、設
置位置は任意に設定できる。この横すべりの余裕は、前
述の余裕代の選び方で可能となる。
【0025】図4には、図1の設定具セットずみの裏当
材1にカラム3とダイアフラム4を取り付けた際の上面
図を示す。図の紙面手前側からカラム3を裏当材1の外
周面に当接するようにして(又はカラム3に対して裏当
材1を図の裏側から、カラムの内周面に当接するように
して)両者を嵌合させる。嵌合するのに、きつければ裏
当材1の裏側から押圧して嵌合を行わせる。カラム3
は、ルートギャップ位置(受け部24の上側表面24
A)まで嵌合し、それ以上は受け部24があるため嵌合
しない。即ち、受け部24はストッパーの役割を果た
す。
【0026】更に、図4において、裏当材1のカラム挿
入側と反対側(紙面の裏側)の部位には、ダイアフラム
4を装着する。カラム3と裏当材1のルートギャップ面
とダイアフラム4との相互の接触面は溶接によって結合
をはかる。そして他カラムとの間にあっては、このダイ
アフラム4と、図4と同様に他カラム装着の裏当材に取
り付けられた他ダイアフラムとをボルトや溶接等で結合
することで、ダイアフラムを介してのカラム相互の連結
がはかられる。図4にはボルト孔40をダイアフラム4
の周辺に設けた例を示す。
【0027】図5は、図4の一部拡大図である。カラム
3については設定具2に重なるため、仮想線で示してあ
る。仮想線3内の斜線部分がカラム領域を示す。ダイア
フラム4は、外側のみ斜線で示してある。ダイアフラム
4の形状は例えば正四角形である。ルートギャップ設定
具を取り付けた際のダイアフラム4とカラム3と裏当材
との断面図を図6に示す。この図6は、図5AのA−A
断面図である。設定具2の受け部24の表面部24Aが
カラム3(正確にはカラム3の端部35)のストッパー
となっていることが理解できよう。尚、図では、設定具
2の厚みが、裏当材1の厚みに比べて結構大きい値にな
っているが、実際にはもっと小さい厚みでもよい。
【0028】カラム3と裏当材1とダイアフラム4との
結合は、ルートギャップ部での溶接による。ルートギャ
ップgの相当部分には、設定具2が図4に示すように周
囲4個所にあるが、かかる設定具2を含めて全周溶接を
行う。設定具2、特に、下面部22の一部、立ち上げ部
23、受け部24は、溶接によって溶融し溶接部位を、
設定具のない領域と同時に、溶接部位を形成する。図7
には、図6に対する溶接例を示す。設定具2の部位22
の一部、23の全部、24の全部が溶融して溶接部位1
00を形成している様子を示す。
【0029】具体的数値例を説明する。裏当材1が 厚み幅d1=5mm、高さ幅d2=15mm 縦×横サイズ=20cm×20cm である時の、ルートギャップ設定具は、 M2=4cm M1=5cm m0=0.2mm〜0.5mm(この幅の任意の値) m3−2m0=7mm m1=5mm m5=4mm ルートギャップg=7mm(m0無視) とした。カラムには種々の大きさがあり、これに嵌合す
る裏当材のサイズも種々であり、上記サイズは一例であ
る。カラムの大きさに応じてルートギャップgが定まっ
ているため、カラムに応じて設定具の各種サイズも種々
存在する。例えばルートギャップgは7mm以外に6m
m、8mm等の例がある。
【0030】ルートギャップ設定具の素材としては、普
通鋼材を使用してもよいが、炭素工具鋼材を用いるとよ
い。また、ルートギャップ設定具の素材としてはプラス
チック製でもよい。この場合、溶接時にプラスチックが
異物として混入すると好ましくないため、ルートギャッ
プ設定後に、プラスチックを除去することが好ましい。
そのためには、プラスチック設定具に分解可能な切れ目
や除去可能な構造にしておいて、ルートギャップ設定後
に取り去り、その後で溶接を行うようにする。
【0031】一方、裏当材1のルートギャップ設定具2
にカラムの端部を接触させてルートギャップを設定した
後で、ルートギャップ設定具2のみを取り外し、この取
り外した後で裏当材1とカラム3及びダイアフラム4と
をその接触面に沿って全周溶接するやり方もある。この
やり方による利点は以下の通りである。 (1)、裏当材1とカラム3及びダイアフラム4とを全
周溶接した後で、その結合状態を超音波等により被破壊
検査を行うことがある。もし、設定具2の一部が異物と
して検出されると結合不良の判定がなされることがあ
る。こうしたことを避けるためには、ルートギャップ設
定具2を、溶接前に取り除くことが望ましい。ルートギ
ャップ設定具2の取り除きは、取り付け時と逆の操作を
することで簡単に行える。またカッター等で切断除去す
るやり方でもよい。尚、被破壊検査にあっても、予め設
定具2を取り付けて溶接をしたことが、了解されていれ
ば異物判定とされることはなく、そのまま取り付けてお
いてもよい。また、設定具2の存在が、異物検査で異物
として検出されないような検査処理内容になっていれば
(例えばそのような異物検査のソフトウエアを組み込ん
でおくとか)、設定具2を取り付けておいても、異物と
して判定されることはない。 (2)、ルートギャップ設定具を繰り返し使う場合に適
している。1個当たりのルートギャップ設定具は高額で
はないが、使用数は多い。そこで、繰り返し使うことに
すれば、その分、安いものとなる。
【0032】裏当材1をカラム3に嵌合しやすくするた
めには、裏当材1の端部35の嵌合端面に面取り部を設
けるとよい。更に、裏当材全体又は一部をテーパ状加工
(折り曲げ又は切削)することで更に嵌合しやすくする
こともできる。
【0033】尚、図3に示した形状のルートギャップ設
定具は一例であって、他の種々の形状のルートギャップ
設定具を含むことは云うまでもない。例えば、以下の如
きものがある。 (1)、図8は、図3のルートギャップ設定具であり、
その変形例の説明図である。この設定具で、掛け部20
と背面部21との折り曲げ角度θ1、背面部21と底面
部22との折り曲げ角度θ2、下面部22と立ち上げ部
23との折り曲げ角度θ3、立ち上げ部23と受け部2
4との折り曲げ角度θ4は、いずれも90゜以外(前述
のε1やε2、αとは大きく異なる例)にとることもでき
る。こうした構成とすることで、裏当材1にセットしや
すく、且つセット後にあっては、むやみにそのセット位
置からずれない利点を持つ。具体的な例としては、θ1
=87゜とか80゜とかの例、θ2=87゜とか80゜
とかの例、θ3=87゜とか80゜とかの例、θ4=θ1
やθ2、θ3に合わせて受け部24の面24Aがカラムの
端面と面接触するように、θ4を設定。θ1、θ2、θ3
選び方(例えば87゜)によれば、θ4=90゜で面接
触となる。また、面接触以外に線接触の例も採用可。そ
の際は、この接触線と下面部22の基準位置との距離が
ルートギャップとなる。 (2)、更に、例えば、幅M2は、特に必要としない例
(例えば棒状体の設定具の例)もあれば、ルートギャッ
プgの設定を折り上げ2段(22、23、24)の例以
外の1段等の例もある。いずれにも、裏当材を加工する
ことでルートギャップを作る如き以外の例であって、外
部設定具を用いる場合での、すべてのそうした外部設定
具を含む。
【0034】尚、各図において、上面とか下面とかの上
下関係の表現を用いて説明したが、これはあくまで説明
の便宜のためであって、使用の仕方によっては上面が下
面になったり、下面が上面になったり、或いは側面にな
ったりすることがあることは当然である。こうしたこと
を含めて便宜上、上面、下面との定義を行ったことをこ
こに明らかにしておく。また、ダイアフラムは連結部材
であって、他の連結部材による例にも適用できる。また
ダイアフラムの形状も種々存在する。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、生産性がよく取り付け
容易な溶接裏当材及びルートギャップ設定具が提供され
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接裏当材の一実施の形態を示す平面
図である。
【図2】裏当材1の斜視図である。
【図3】ルートギャップ設定具の一実施の形態の斜視図
である。
【図4】カラム及びダイアフラムと裏当材との組合せ例
の上面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図6に対する溶接例図である。
【図8】他の設定具の説明図である。
【図9】従来例図である。
【符号の説明】
1 溶接裏当材 2 ルートギャップ設定具 20 掛け部 21 背面部 22 下面部 23 ルート間隔規定部(立ち上げ部) 24 カラム受け部 3 カラム(四角パイプ柱材) 4 ダイアフラム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラムとダイアフラム等を周方向に溶接
    する溶接裏当材において、周方向の少なくとも任意の2
    個所に、ルートギャップを規定する取り付け自在なルー
    トギャップ設定具を設けて成る溶接裏当材。
  2. 【請求項2】 カラムとダイアフラム等を溶接する溶接
    裏当材の任意の個所に自在に取り付けて、カラムとダイ
    アフラムとのルートギャップを規定するルートギャップ
    設定具。
  3. 【請求項3】 カラムとダイアフラム等を溶接する溶接
    裏当材の任意の個所に自在に取り付けて、カラムとダイ
    アフラムとのルートギャップを規定する、溶接裏当材の
    周方向に沿って所定幅を持つルートギャップ設定具。
  4. 【請求項4】 裏当材の上面と下面とを挟む挟み込み部
    と、下面からのルートギャップを指定するルートギャッ
    プ規定部と、を持つルートギャップ設定具。
  5. 【請求項5】 カラムとダイアフラム等を周方向に溶接
    する溶接裏当材に取り付けて、カラムとダイアフラムと
    のルートギャップを規定する、溶接裏当材の周方向に沿
    う所定幅相当幅を持つルートギャップ設定具であって、
    裏当材の上面に掛ける所定幅の掛け部と、該掛け部につ
    ながり、裏当材の背面に沿う背面部と、該背面部につな
    がり、裏当材の下面に沿う下面部と、該下面部につなが
    り、裏当材の端部からのルートギャップを規定するルー
    トギャップ規定部と、該ルートギャップ規定部につなが
    り、ルートギャップにカラムの端部を受けるカラム受け
    部とから成るルートギャップ設定具。
  6. 【請求項6】 カラムとダイアフラム等を周方向に溶接
    する溶接裏当材において、周方向の少なくとも任意の2
    個所に、請求項2〜5のいずれか1つのルートギャップ
    設定具を設けて成る溶接裏当材。
  7. 【請求項7】 請求項1又は6の溶接裏当材のルートギ
    ャップ設定具の位置までカラムを嵌合してルートギャッ
    プ設定を行い、この設定後にルートギャップ設定具とカ
    ラムとダイアフラムとを含む3者の接触面に沿って溶接
    を行って裏当材とカラムとダイアフラムの結合をはかる
    カラムとダイアフラムとの結合方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、接触面での裏当材と
    カラムとダイアフラムとの溶接に際しては、ルートギャ
    ップ設定具を除去して行うものとしたカラムとダイアフ
    ラムとの結合方法。
JP20824296A 1996-08-07 1996-08-07 溶接裏当材及びルートギャップ設定具、並びに裏当材とカラムとダイアフラムとの結合方法 Pending JPH1052796A (ja)

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CN109623129A (zh) * 2018-12-07 2019-04-16 南京理工大学 一种用于密闭箱体结构的搅拌摩擦焊的焊接工艺

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JPH0515996A (ja) * 1991-07-11 1993-01-26 Kondoo Tec Kk 鋼柱の連結方法

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