JP3033222B2 - 角形鋼管部材の内ダイアフラム形成方法 - Google Patents

角形鋼管部材の内ダイアフラム形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消耗ノズル式エレクトロ
スラグ溶接(以下、CES溶接という)を利用した角形
鋼管部材の内ダイアフラム形成方法に関するもので、例
えば角形鋼管柱の柱梁接合部あるいは角形鋼管トラスの
節点部の補強等に用いる。
【0002】
【従来の技術】一般に、角形断面の柱ではH形鋼梁の応
力を柱に伝達するため、梁フランジ位置にダイアフラム
が取り付けられる。
【0003】図4、図5は角形鋼管柱のダイアフラムの
代表例を示したものである。
【0004】図4に示したものは外ダイアフラム形式と
呼ばれるもので、角形鋼管部材1としての鋼管の外側に
リング状のリブ(外ダイアフラム10)を溶接し、補強
する方法である。この方法にはリブの板取りが大変なこ
と、鋼管とリブ間の寸法誤差の吸収が困難なこと等の
他、リブが外壁取り付けの邪魔になる等の欠点がある。
【0005】図5は挟み板形式または梁通し形式と呼ば
れるもので、柱梁接合部において角形鋼管部材1からな
る柱をH形鋼梁2のフランジ位置で切断し、補強板(外
ダイアフラム10’)に突合わせ溶接して柱にする方法
である。この方法では溶接線が多くなることや、溶接熱
応力、熱歪の問題から柱肉厚をあまり大きくできない等
の欠点がある。
【0006】図6は上記2形式の欠点を補うものとして
開発されたもので、スリットダイアフラム形式と呼ばれ
るものである。この形式は溝形鋼1a,1bの状態で所
定位置の内側に各々半割りの内ダイアフラム3a,3b
を溶接した後、両溝形鋼1a,1bのフランジ先端どう
しを溶接し、角形鋼管部材1とするものである。しか
し、中央に間隙(スリット部12)が生じ、内ダイアフ
ラム3が一体化されていないため、梁からの応力伝達が
不十分であり、大きな断面の梁が取り付く部分には使え
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はスリットダイ
アフラム形式の場合と同様、外ダイアフラム形式や挟み
板形式の欠点を解決すべく、ダイアフラムを角形断面部
材の内部に形成される内ダイアフラム形式とし、かつダ
イアフラムの中央にスリット部が生じることによるスリ
ットダイアフラム形式の応力伝達性能に関する問題を解
決することを目的とし、一対の溝形鋼を溶接してなる角
形鋼管部材の内部に一体化された内ダイアフラムを形成
する方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の概要を実
施例に対応する図面の符号を用いて説明する。本発明
は、一対の溝形鋼1a,1bのフランジ先端どうしを溶
接(溶接部5)して角形断面とする角形鋼管部材の内ダ
イアフラム形成方法であって、予め一対の溝形鋼1a,
1bの内側面対向位置のそれぞれに、半割りダイアフラ
ム3a,3bを、溝形鋼1a,1bどうしを溶接したと
きに半割りダイアフラム3a,3b間に消耗ノズル式エ
レクトロスラグ溶接(以下、CES溶接という)を行う
ための間隙が生ずるように溶接しておき、溝形鋼1a,
1bどうしを溶接して角形鋼管部材1とした後、半割り
ダイアフラム3a,3b間の間隙部分をCES溶接して
(CES溶接部9)、一体の内ダイアフラム3を形成す
るものである。
【0009】特に、請求項1に係る内ダイアフラム形成
方法は、CES溶接を行うための上述した間隙の両側に
跨がるように、一方の半割りダイアフラム3aの上面お
よび他方の半割りダイアフラム3bの下面にそれぞれ裏
当材8a,8bを取り付けておき、裏当材8a,8bで
上下から挟まれる間隙部分をCES溶接するものであ
る。 この場合、半割りダイアフラム3a,3bと裏当材
8a,8bが3mm程度離れていても、溶着金属の流れ防
止の役割は十分果たすので問題なく、CES溶接するこ
とができる。
【0010】また、請求項2に係る内ダイアフラム形成
方法では、半割りダイアフラム3a,3bの各々に、上
下2枚の裏当材8をそれぞれの半割りダイアフラム3
a,3bを挟む形で、間隙部分で双方の半割りダイアフ
ラム3a,3bの裏当材8の先端どうしが近接するよう
に取り付けておき、溝形鋼1a,1bどうしを溶接して
角形鋼管部材1とした後、裏当材8で上下から挟まれる
半割りダイアフラム3a,3b間の間隙部分をCES溶
接するものである。 この場合も裏当材8が完全に密着し
なくとも、裏当材8の先端どうしの間にある程度の間隙
は許容され、溶着金属の流れ防止の役割を十分果たすた
めの許容値は裏当材8板厚の1/2程度である。すなわ
ち、裏当材8板厚の1/2程度ずれても溶着金属流れ防
止には十分供することができるので問題ない。
【0011】なお、ここでいう溝形鋼1a,1bはプレ
スまたは圧延等によって製造される市販の溝形鋼に限定
されず、溶接組立等を含む略溝形断面の鋼材一般をいう
ものとする。
【0012】
【実施例】次に、図示した実施例について説明する。
【0013】図1は本発明の内ダイアフラム形成方法の
概要を示したもので、予め内側面対向位置にそれぞれ半
割りダイアフラム3a,3bを溶接(溶接部4)した一
対の溝形鋼1a,1bのフランジ先端どうしを溶接(溶
接部5)し、角形鋼管部材1を形成する。その後、半割
りダイアフラム3a,3b間の間隙部分をCES溶接し
て一体の内ダイアフラム3を形成する。
【0014】図中、8はCES溶接のための裏当材であ
り、半割りダイアフラム3a,3bの上下に跨がるよう
に取り付けられる。図中、9はCES溶接部であり、C
ES溶接は溶接部5の溶接線上に設けた孔6より行う。
【0015】CES溶接を可能とするためには、溶着金
属の流れ防止のための裏当材8が双方の半割りダイアフ
ラム3a,3bに十分な精度で取り付けられるかどうか
が重要となる。
【0016】図2は半割りダイアフラム3a,3b間の
間隙部分を挟む2枚の裏当材8a,8bを、それぞれ異
なる側の半割りダイアフラム3a,3bに取り付けた様
子を示したものである。
【0017】溝形鋼1a,1bを合わせる際、裏当材8
a,8bが反対側の半割りダイアフラム3a,3bから
離れるようにもってゆき、次に両者が密着する方向に移
動すれば、容易に裏当材8a,8bと半割りダイアフラ
ム3a,3bを密着させることができる。なお、半割り
ダイアフラム3a,3bと裏当材8a,8bが3mm程度
離れていても、溶着金属の流れ防止の役割は十分果たす
ので問題ない。
【0018】図3は半割りダイアフラム3a,3bの各
々に、2枚の裏当材8をそれぞれの半割りダイアフラム
3a,3bを挟む形で、かつ半割りダイアフラム3a,
3b間の間隙部分で双方の半割りダイアフラム3a,3
bの裏当材8どうしの先端が近接するように取り付けた
様子を示したものである。
【0019】この場合も裏当材8が完全に密着しなくと
もある程度の間隙は許容される。溶着金属の流れ防止の
役割を十分果たすための間隙の許容値は裏当材8板厚の
1/2程度である。裏当材8は半割りダイアフラム3
a,3bの溶接後に取り付けるので、その先端部間の間
隙の管理は割合容易であり、この程度の許容値があれば
十分である。向かい合う裏当材8間の板厚方向のずれ
は、半割りダイアフラム3a,3bの溶接精度で決定さ
れるが、その許容値についても裏当材8板厚の1/2程
度ずれても溶着金属流れ防止には十分供することができ
るので問題ない。
【0020】
【発明の効果】 内ダイアフラム形式であるため、外
ダイアフラム形式のようにダイアフラムが外壁取り付け
の邪魔となるおそれがない。
【0021】 挟み板形式のように柱をダイアフラム
位置ごと切断する必要がなく、また溶接に関する問題も
少ない。
【0022】 CES溶接で内ダイアフラムが一体化
されるため、梁からの応力伝達がスムーズとなり、大き
な断面の梁が取り付く部分等にも利用できる。
【0023】 CES溶接自体は確立された技術であ
り、溝形鋼どうしの溶接線上に設けた孔等を利用して、
角形鋼管部材形成後に内ダイアフラムを一体化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内ダイアフラム形成方法の概要を示し
たもので、(a) は水平断面図、(b) は立面図である。
【図2】裏当材の取り付け方に関する一実施例を示すC
ES溶接部分の鉛直断面図である。
【図3】裏当材の取り付け方に関する他の実施例を示す
CES溶接部分の鉛直断面図である。
【図4】角形鋼管柱における従来の外ダイアフラム形式
の例を示したもので、(a) は立面図、(b) は平面図であ
る。
【図5】角形鋼管柱における従来の挟み板形式の例を示
す立面図である。
【図6】従来のスリットダイアフラム形式の例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1…角形鋼管部材、1a,1b…溝形鋼、2…H形鋼
梁、3…内ダイアフラム、3a,3b…半割り内ダイア
フラム、4…溶接部、5…溶接部、6…CES溶接用の
孔、7…点溶接部、8…裏当材、9…CES溶接部、1
0,10’…外ダイアフラム、11…スカラップ、12
…スリット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の溝形鋼のフランジ先端どうしを溶
    接して角形断面とする角形鋼管部材の内ダイアフラム形
    成方法であって、予め前記一対の溝形鋼の内側面対向位
    それぞれに、半割りダイアフラムを、溝形鋼どうし
    を溶接したときに半割りダイアフラム間に消耗ノズル式
    エレクトロスラグ溶接を行うための間隙が生ずるように
    溶接しておき、かつ前記間隙の両側に跨がるように一方
    の半割りダイアフラムの上面および他方の半割りダイア
    フラムの下面にそれぞれ裏当材を取り付けておき、前記
    溝形鋼どうしを溶接して角形鋼管部材とした後、前記裏
    当材で上下から挟まれる前記半割りダイアフラム間の
    間隙部分を消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接して一
    体の内ダイアフラムを形成することを特徴とする角形鋼
    管部材の内ダイアフラム形成方法。
  2. 【請求項2】 一対の溝形鋼のフランジ先端どうしを溶
    接して角形断面とする角形鋼管部材の内ダイアフラム形
    成方法であって、予め前記一対の溝形鋼の内側面対向位
    それぞれに、半割りダイアフラムを、溝形鋼どうし
    を溶接したときに半割りダイアフラム間に消耗ノズル式
    エレクトロスラグ溶接を行うための間隙が生ずるように
    溶接しておき、かつ前記半割りダイアフラムの各々に、
    上下2枚の裏当材をそれぞれの半割りダイアフラムを挟
    む形で、前記間隙部分で双方の半割りダイアフラムの裏
    当材の先端どうしが近接するように取り付けておき、
    記溝形鋼どうしを溶接して角形鋼管部材とした後、前記
    裏当材で上下から挟まれる前記半割りダイアフラム間の
    前記間隙部分を消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接して
    一体の内ダイアフラムを形成することを特徴とする角形
    鋼管部材の内ダイアフラム形成方法。
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