JP2604511B2 - 柱・梁仕口部の接合方法 - Google Patents

柱・梁仕口部の接合方法

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JP2604511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物を構成する柱と
梁とを連結するための方法に関し、特に、柱側に固定さ
れたジョイントピースと、このジョイントピースに周接
する梁とを片面施工により接合する柱・梁仕口部の接合
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物を構成する柱と梁とを連結すべ
く、ジョイントピースを用いた接合方法としては、特公
昭58−37462号公報に記載されているようなスポ
ット溶接法や、図5に示すような、アーク溶接法を利用
した接合手段が実施されている。
【0003】つまり、まず、図5(a)に示すように、柱
側(図示せず)に固定されるジョイントピース2の内周側
に、接合すべき梁3の端部を周接するように配置する。
ジョイントピース2には、予め切欠き部2aが形成され
ており、この切欠き部2aにおいて、梁3との間に隅肉
溶接を施して隅肉溶接部4を形成するとともに、ジョイ
ントピース2の端部においても、梁3との間に隅肉溶接
を施して隅肉溶接部5を形成する。
【0004】この後、ジョイントピース2および梁3を
反転して、図5(b)に示すように配置してから、ジョイ
ントピース2と梁3との間に隅肉溶接を施して隅肉溶接
部6を形成し、ジョイントピース2と梁3との接合、つ
まりは柱と梁3との接合が行なわれる。
【0005】しかし、図5に示すような接合手段では、
ジョイントピース2に予め柱が接合されている場合など
にジョイントピース2および梁3を反転するには、多大
な労力を必要とするほか、設備化においても設備費の増
大の要因になるため、反転作業を避けることが望まれ
る。
【0006】そこで、反転作業を避けるために、図6に
示すような接合手段(片面施工)も考えられる。この接合
手段では、ジョイントピース2側には切欠き部を形成せ
ず、梁3側に切欠き部3aおよび長穴部3bを予め形成
し、これらの切欠き部3aおよび長穴部3bにおいて、
ジョイントピース2との間に隅肉溶接を施して隅肉溶接
部7,8をそれぞれ形成し、隅肉溶接部6とともにジョ
イントピース2と梁3との接合を行なっている。
【0007】また、このような接合手段のほかにも、溶
接手法としてスポット溶接を用いたものが、例えば特開
昭55−139187号公報などに示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す接合手段では、ジョイントピース2および梁3の反
転を行なう必要はなくなるが、梁3側に切欠き部3a,
長穴部3bを加工する必要があり、長穴部3b等は、量
産する際には型を作成すれば打ち抜き加工により形成す
ることは可能であるが、隅肉溶接では、少しの狙いのず
れで溶接不良が発生しやすく、ロボット化したとしても
品質の確保が難しいため、より品質の安定した簡易な接
合手段が望まれている。
【0009】また、溶接手法としてスポット溶接を用い
た場合、通常のスポット溶接による接合を行なうだけで
は、接合するジョイントピース2や梁3の板厚が厚くな
ると、確実に接合できなくなる場合がある。
【0010】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、片面施工により簡易に且つ確実に接合でき
るとともに、品質を確保しながら接合作業のロボット化
も容易に実現できる柱・梁仕口部の接合方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の柱・梁仕口部の接合方法は、ジョイントピ
ースと梁とのフランジどうしを、アーク溶接により隅肉
溶接を施して接合するとともに、前記のジョイントピー
スと梁とのウエブどうしを、アークスポット溶接により
接合することを特徴としている。
【0012】また、前記梁のウエブにおけるアークスポ
ット位置に、前記ジョイントピースの表面に通じる穴部
を予め形成してもよい。
【0013】
【作用】上述した本発明の柱・梁仕口部の接合方法で
は、アーク溶接による隅肉溶接とアークスポット溶接と
を併用することにより、ジョイントピースと梁との接合
を片面施工により容易に且つ確実に行なえ、且つ、十分
な溶接強度が得られる。
【0014】また、アークスポット位置に予め穴加工を
施して穴部が形成されることにより、アークスポット溶
接による溶接金属が、この穴部に注ぎ込まれ、梁表面か
ら大きく盛り上がるのを防止できるとともに、梁の板厚
が厚くても、溶接金属により梁とジョイントピースとを
接合する十分な溶け込みを得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
柱・梁仕口部の接合方法について説明すると、図1はそ
の斜視図、図2は図1のII矢視図、図3は図1のIII矢
視図、図4(a),(b)はアークスポット溶接時のノズル
形状の例を模式的に示す断面図である。
【0016】図1〜図3に示すように、本実施例では、
柱1側に固定されるジョイントピース2と、このジョイ
ントピース2の内周側に周接する梁3とを接合する場合
について説明する。ここで、ジョイントピース2および
梁3は、いずれも、フランジ2A,3Aおよびウエブ2
B,3Bを有する断面コ字形状のものとする。
【0017】そして、梁3のウエブ3Bには、後述する
ごとく、アークスポット溶接を施す位置(アークスポッ
ト位置)に対応する6ヵ所に、穴加工が施され、ジョイ
ントピース2のウエブ2B表面に連通する穴部3Cが予
め形成されている。この穴部3Cの径は、例えば12〜
20mmとする。
【0018】このような梁3とジョイントピース2との
接合に際しては、まず、ジョイントピース2の内周側
に、接合すべき梁3の端部を周接するように配置してか
ら、ジョイントピース2と梁3とのフランジ2A,3A
どうしの間に隅肉溶接を施して、内側(水平)および外側
(立向)にそれぞれ隅肉溶接部6Aおよび6Bを形成する
とともに、梁3のウエブ3Bに予め形成された各穴部3
Cにおいて、アークスポット溶接を施してアークスポッ
ト溶接部10を形成し、ジョイントピース2と梁3とを
接合している。
【0019】なお、アークスポット溶接に際しては、通
常、図4(a)に示すように、その溶接部を覆うノズル9
が用いられ、溶接時のスパッタ等の飛散を防止してい
る。ただし、本実施例の方法を自動化し、ロボット等で
同一ノズルを用いてアーク溶接およびアークスポット溶
接のいずれも行なう場合には、図4(a)に示すノズル9
の形状では、フランジ2A,3Aどうしの接合を行なえ
ないため、図4(b)に示すような通常のアーク溶接時に
使用するノズル9Aをそのまま使用する。図4中、符号
11は溶接ワイヤ、12は溶融金属を示す。
【0020】また、ジョイントピース2の板厚を4.0m
mとすると、アークスポット溶接条件や隅肉溶接条件
は、例えば次表のように設定する。
【表1】
【0021】このように、本実施例の接合方法によれ
ば、アーク溶接による隅肉溶接とアークスポット溶接と
を併用することにより、片面施工によりジョイントピー
ス2と梁3とを極めて簡易かつ確実に接合でき、さらに
は品質を確保しながら接合作業のロボット化を容易に実
現でき、生産性を大幅に向上させることができる。
【0022】また、梁3のウエブ3Bにおけるアークス
ポット位置に予め穴加工を施して穴部3Cを形成した状
態で、アークスポット溶接を行なうことにより、溶接ワ
イヤ11からの溶接金属12が、穴部3Cに注ぎ込ま
れ、梁3のウエブ3B表面から大きく盛り上がるのを防
止できるほか、梁3の板厚が厚くても、梁3とジョイン
トピース2とを接合する十分な溶け込みが得られ、梁3
とジョイントピース2とをより確実に接合することがで
きる。
【0023】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。例えば、本発
明の方法は、図1に示したようなジョイントピース2と
梁3との接合部分以外にも、フランジ,ウエブを有する
部材どうしを接合する部分であれば同様に適用され、上
記実施例と同様の効果が得られる。
【0024】また、上記実施例では、梁3のウエブ3B
のアークスポット位置に穴部3Cを6個形成した場合に
ついて説明したが、本発明の方法は、これに限定される
ものではない。また、梁3の板厚がさほど厚くない場合
や、アークスポット溶接部10の盛り上がりを気にする
必要がない場合などには、穴部3Cを形成することな
く、アークスポット溶接を行なってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の柱・梁仕
口部の接合方法によれば、ジョイントピースと梁との接
合に際して、アーク溶接による隅肉溶接とアークスポッ
ト溶接とを併用することにより、簡易に且つ確実に接合
を行なえるとともに、品質を確保しながら接合作業のロ
ボット化を容易に実現できる効果がある。
【0026】また、梁のウエブにおけるアークスポット
位置に予め穴加工を施して穴部を形成することにより、
アークスポット溶接による溶接金属の梁表面からの盛り
上がりを防止できるとともに、梁の板厚が厚くても十分
な溶け込みが得られ、梁とジョイントピースとをより確
実に接合できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての接合方法を適用され
た柱・梁仕口部を示す斜視図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】(a),(b)はアークスポット溶接時のノズル形
状の例を模式的に示す断面図である。
【図5】従来の接合手段を適用された柱・梁仕口部を示
すもので、(a)はその一面側からの斜視図、(b)はその
他面側からの斜視図である。
【図6】従来の他の接合手段を適用された梁仕口部を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 柱 2 ジョイントピース 2A フランジ 2B ウエブ 3 梁 3A フランジ 3B ウエブ 3C 穴部 6A,6B 隅肉溶接部 9,9A ノズル 10 アークスポット溶接部 11 溶接ワイヤ 12 溶融金属

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱と梁とを連結すべく、該柱側に固定さ
    れたジョイントピースと、該ジョイントピース内に周接
    する前記梁とを片面施工により接合する柱・梁仕口部の
    接合方法であって、 前記のジョイントピースと梁とのフランジどうしを、ア
    ーク溶接により隅肉溶接を施して接合するとともに、 前記のジョイントピースと梁とのウエブどうしを、アー
    クスポット溶接により接合することを特徴とする柱・梁
    仕口部の接合方法。
  2. 【請求項2】 前記梁のウエブにおけるアークスポット
    位置に、前記ジョイントピースの表面に通じる穴部が予
    め形成されていることを特徴とする請求項1記載の柱・
    梁仕口部の接合方法。
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