JP2003221871A - 柱梁接合構造 - Google Patents

柱梁接合構造

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JP2003221871A JP2002022776A JP2002022776A JP2003221871A JP 2003221871 A JP2003221871 A JP 2003221871A JP 2002022776 A JP2002022776 A JP 2002022776A JP 2002022776 A JP2002022776 A JP 2002022776A JP 2003221871 A JP2003221871 A JP 2003221871A
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Akira Fukuda
章 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管柱の溶接ビードとボルトとの干渉を回避
して、低コストでボルト接合できる柱梁接合構造を提供
する。 【解決手段】 この柱梁接合構造は、角形の鋼管柱1
と、エンドプレート30を有するH形鋼からなる鉄骨梁
2とをボルト7で接合するものである。角形鋼管柱1
は、内面の四側面のうちの一側面の幅方向略中央に、長
さ方向に沿う溶接ビード13の生じた継ぎ目付き鋼管か
らなる。この鋼管柱1の溶接ビード13のある側面に接
合される鉄骨梁2のエンドプレート30と、鋼管柱1と
を接合するボルト7の位置は、鉄骨梁2のウェブ2cの
両側位置のみとする。鋼管柱1には作業用開口6を設け
る。エンドプレート30は、作業用開口6を露出させる
欠如部14を形成する構成として、上下に分割された分
割エンドプレート3,3からなるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、継ぎ目付き鋼管
からなる角形の鋼管柱とH形鋼からなる鉄骨梁とをボル
ト接合する柱梁接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】この種の
柱梁接合構造の従来例として、H形鋼からなる鉄鋼梁に
設けられたエンドプレートの上フランジ側および下フラ
ンジ側をそれぞれ5本の高力ボルトで鋼管柱の側面に接
合するようにしたものが知られている。この場合の5本
のボルトは、例えばエンドプレートの上フランジ側で
は、上フランジより上側で3本が横並びに配置され、上
フランジより下側でウェブを挟んで2本が横並びに配置
される。これらのボルトの締結は、鋼管柱の管壁におけ
る鉄骨梁との対向高さ範囲に設けた作業用開口から鋼管
柱内に手を差し込んで行われる。
【0003】しかし、上記構成の柱梁接合構造では、鋼
管柱が継ぎ目付き鋼管からなる場合、鋼管柱の内面の幅
方向略中央に溶接ビードが有るので、横並びに配置され
る前記した3本のボルトのうち中央のボルトは溶接ビー
ドと干渉してボルト締めができない。継ぎ目付き鋼管
は、継ぎ目無し鋼管に比べて低コストで入手できること
から、できるだけ継ぎ目付き鋼管を用いたい要望があ
る。そこで従来は、継ぎ目付き鋼管を用い、溶接ビード
をカットしているが、これでは溶接ビードのカット作業
のためにコスト増加を招き、十分なコスト低下が図れな
い。
【0004】なお、上記構成において、高力ボルトに代
えてワンサイドボルト等を用いることにより、鋼管柱内
に手を挿入する作業を無くすこともできるが、ワンサイ
ドボルトはコストが高く、溶接ビードとの干渉を避ける
ために、やはり溶接ビードのカットが必要となる。ま
た、本出願人は、ボルト接合による柱梁接合構造とし
て、特開平9−221831号公報に示すものを提案し
たが、溶接ビードに対する処置は未解決であった。
【0005】この発明の目的は、鋼管柱の溶接ビードと
ボルトとの干渉を回避し、低コストでボルト接合できる
柱梁接合構造を提供することである。この発明のさらに
他の目的は、ボルト接合のための鋼管柱内の作業が行え
て、一般的なボルトを用いることができ、さらに低コス
ト化が図れるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の柱梁接合構造
は、内面の四側面のうちの一側面の幅方向略中央に、長
さ方向に沿う溶接ビードの生じた継ぎ目付き鋼管からな
る角形の鋼管柱と、上下にフランジを有するH形鋼から
なりエンドプレートが設けられた鉄骨梁とをボルト接合
する柱梁接合構造であって、前記鋼管柱の溶接ビードの
ある側面に接合される鉄骨梁のエンドプレートと鋼管梁
とを接合するボルトの幅方向位置を、鉄骨梁のウェブの
両側位置のみとしている。この構成によると、エンドプ
レートと鋼管梁とを接合するボルトの幅方向位置を、鉄
骨梁のウェブの両側位置のみとしたため、鋼管柱内面の
幅方向の中央にある溶接ビードにボルトが干渉しない。
そのため、溶接ビードをカットすることなくボルト接合
が行える。また、安価に入手できる継ぎ目付き鋼管が用
いられ、しかも溶接ビードのカット作業が不要なため、
柱梁接合構造の低コスト化が図れる。
【0007】この発明において、前記鋼管柱の管壁にお
ける上記梁との対向高さ範囲に作業用開口を設け、この
開口は前記溶接ビードを避けた位置とし、前記エンドプ
レートは前記作業用開口を露出させる欠如部を有するも
のとしても良い。この構成の場合、作業用開口に作業者
の手や工具を挿入してボルト接合作業を行うことができ
る。そのため、上記ボルトとして一般のボルト、例えば
トルシア型の高力ボルトを用いることができる。作業用
開口は、梁との対向高さ範囲であるため、梁から上下に
離れた位置に設ける場合に比べてボルト位置から近く、
ボルト接合作業が行い易い。梁のエンドプレートは、作
業用開口を露出させる欠如部を有するため、作業用開口
を梁との対向高さ範囲に設けながら、エンドプレートが
邪魔とならない。また、作業用開口は、幅方向中央に位
置する溶接ビードを避けた位置であるため、梁のウェブ
を避けた位置となり、梁のウェブで分断されない纏まっ
た開口とすることができる。作業用開口は溶接ビードを
避けた位置であるため、この作業用開口を形成する加工
も容易である。
【0008】この発明の上記各構成のものにおいて、前
記エンドプレートが、互いに上下に離れた上分割エンド
プレートと下分割エンドプレートとからなり、上下の分
割エンドプレートの間が上記欠如部となるものとしても
良い。このように、エンドプレートを上下に分割するこ
とで、作業用開口を露出させるための欠如部を容易に形
成することができる。
【0009】この発明の上記各構成のものにおいて、上
記鋼管柱は、長手方向の一部に増肉部を有し、この増肉
部に前記鉄骨梁のエンドプレートがボルト接合されるも
のとしても良い。増肉部は、例えば加熱圧縮で増肉させ
たものとする。この構成の場合に、前記増肉部に前記作
業用開口を設けても良い。このように増肉部を設けた場
合、ボルト挿通孔や作業用開口によって鋼管柱の管壁に
断面欠損を生じても、鋼管柱の管壁は素管の断面積を上
回る断面積を得ることができ、必要な剛性を確保でき
る。
【0010】この発明の上記各構成の場合に、鋼管柱の
溶接ビードのある側面に接合される鉄骨梁のエンドプレ
ートと鋼管柱とを接合するボルトの位置を、鉄骨梁のウ
ェブの両側位置、およびウェブに対向する位置とし、前
記鋼管柱は、溶接ビードの位置を、内面の四側面のうち
の一側面の幅方向略中央とする構成に代えて、前記幅方
向略中央からいずれか片側へ偏った位置としても良い。
その偏り量は、ウェブに対向する位置のボルトが干渉し
ない量とし、ウェブ両側のボルトは、この偏った溶接ビ
ードを避ける位置とする。このように溶接ビードを偏ら
せた場合は、ボルト本数を少なくすることなく、溶接ビ
ードとボルトとの干渉を回避することができる。そのた
め堅固な接合が行える。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態を図1
と共に説明する。鋼管柱1は、内面の四側面のうちの一
側面の幅方向略中央に、長さ方向に沿う溶接ビード13
の生じた継ぎ目付き角形鋼管からなる。鉄骨梁2は、上
下にフランジ2a,2bを有するH形鋼からなる。鋼管
柱1は、長手方向の一部に増肉部1aが設けてある。こ
の増肉部1aは、加熱圧縮により、詳しくは均一な肉厚
の素管を高周波加熱等で局部的に加熱しながら軸方向の
圧縮力を加えることで、管壁を増肉させた部分である。
素管には継ぎ目付き鋼管が用いられる。梁2は、端部に
エンドプレート30が設けられており、エンドプレート
30により鋼管柱1の増肉部1aにボルト7で接合され
る。エンドプレート30は、2枚の分割エンドプレート
3,3を上下に分離して設けたものであり、各分割エン
ドプレート3,3は梁2の端面に溶接してある。増肉部
1aのうち、梁2との対向高さ範囲には、作業者の手を
差し込むことのできる作業用開口6が設けてあり、エン
ドプレート30における上下の分割エンドプレート3,
3間の部分が、作業用開口6を露出させる欠如部14と
なる。作業用開口6の鋼管柱幅方向の位置は、溶接ビー
ド13を避けた位置としてあり、幅方向の一側へ偏って
いる。
【0012】上下の分割エンドプレート3,3には、複
数個のボルト挿通孔4を、梁2の上下フランジ2a,2
bの上下に各々位置させて設けておく。鋼管柱1の増肉
部1aのうち、梁2との接合範囲には、各分割エンドプ
レート3,3のボルト挿通孔4に整合する複数個のボル
ト挿通孔5を設ける。鋼管柱1の四側面のうち、少なく
とも、溶接ビード13のある側面に接合される梁2の分
割エンドプレート3,3では、図1(B)に示すよう
に、ボルト7の幅方向の位置を、梁2のウェブ2cの両
側位置のみとしている。具体的には、各分割エンドプレ
ート3,3を接合するボルト7の位置は、それぞれフラ
ンジ2a,2bの上下において、ウェブ2cの両側にお
ける1箇所ずつ、つまり合計4箇所ずつとされている。
なお、鋼管柱1の溶接ビード13のない側面において
は、溶接ビード13のある側面と同じボルト7の配置と
しても良く、また従来技術で説明したと同様に、梁2の
フランジ2a,2bよりも梁上下幅内側においてはウェ
ブ2cの両側に各1本のボルト7を配置し、梁上下幅よ
りも外側部分では、ウェブ2cの両側と、ウェブ2cに
対向する位置との3個所とし、合計5本ずつ配置しても
良い。
【0013】この柱梁接合構造の現場での組立ては以下
の手順による。鋼管柱1の建込み完了後、梁2を吊り上
げて、その端部の上下の分割エンドプレート3,3をそ
のボルト挿通孔4が前記鋼管柱1の増肉部1aのボルト
挿通孔5に整合するように増肉部1aに重ねる。この支
持状態で、鋼管柱1の増肉部1aの作業用開口6から作
業者が鋼管柱1内に手または器具を差し込んで、増肉部
1aのボルト挿通孔5から分割エンドプレート3,3の
ボルト挿通孔4にわたってボルト7を挿通させる。ボル
ト7は、例えばトルシア型(せん断型)の高力ボルトで
ある。このボルト7により鋼管柱1の増肉部1aと梁2
の分割エンドプレート3とを締結する。トルシア型の高
力ボルト7は、ナット8側を回り止めした状態で、ボル
ト先端のピンテールをトルクレンテ等で掴んで締め付け
方向に回すことにより、適正軸力に達した時点でつかみ
部が破断するものである。このため、ボルト7を鋼管柱
1内からそのボルト先端が外側に突出するように前記ボ
ルト挿通孔5,4に挿通させることにより、締付け作業
を鋼管柱1の外側から容易に行うことができる。特に、
鋼管柱1の溶接ビード13のある側面に接合される梁2
の分割エンドプレート3,3と鋼管柱1とを接合するボ
ルト7の幅方向位置は、梁2のウェブ2cの両側位置の
みとされるので、鋼管柱1の溶接ビード13とボルト7
との干渉を回避して、継ぎ目付き鋼管からなる角形の鋼
管柱1とH形鋼からなる鉄骨梁2とをボルト接合でき
る。このため、溶接ビード13のカット作業が不要で、
作業コストが低減する。鋼管柱1として継ぎ目付き鋼管
を用いるため、鋼管柱1の素材コストも安くて済む。さ
らに、高価なワンサイドボルトを用いる必要がなく、ボ
ルト7として通常の高力ボルト等が使用できるため、こ
のことかからもコスト低下が図れる。作業用開口6は、
鋼管柱1の増肉部1aに設けているので、作業用開口6
のために断面欠損が生じても、鋼管柱1の強度を十分確
保できる。また、梁2のエンドプレート30が、互いに
上下に離れた分割エンドプレート3,3からなるので、
エンドプレート30に邪魔されることなく、梁成の中間
高さ位置に作業用開口6を設けることができる。
【0014】図2はこの発明の第2の実施形態を示す。
この実施形態も鋼管柱の柱梁接合構造であるが、ここで
はエンドプレート30Aとして、図1の実施形態におけ
る上下2枚の方形の分割エンドプレート3,3に代え
て、上下2つのスプリットティを分割エンドプレート3
A,3Aとして用いている。すなわち、上下に離れた2
つの分割エンドプレート3Aを梁2の端部の上下のフラ
ンジ2a,2bにボルト10でそれぞれ接合し、この両
分割エンドプレート3Aを介して梁2を鋼管柱1の増肉
部1aにボルト7で接合している。スプリットティーか
らなる分割エンドプレート3Aの縦片3Aaには、増肉
部1aのボルト挿通孔5に整合する複数個のボルト挿通
孔11が設けられている。また、分割エンドプレート3
Aの横片3Abには梁2の上下フランジ2a,2bに接
合するための複数個のボルト挿通孔(図示せず)が設け
られている。その他の構成は図1の実施形態と同じであ
る。この構成の場合も、鋼管柱1の溶接ビード13とボ
ルト7との干渉を回避して、継ぎ目付き鋼管からなる角
形の鋼管柱1とH形鋼からなる梁2とを低コストでボル
ト接合できる。また、分割エンドプレート3Aが上下に
離れているので、エンドプレート30Aに邪魔されるこ
となく、梁成の中間高さ位置に作業用開口6を設けるこ
とができる。
【0015】図3はこの発明の第3の実施形態を示す。
この実施形態の鋼管柱の柱梁接合構造は、図1における
上下2枚の分割エンドプレート3に代えて、1枚のエン
ドプレート30Bを梁2の端部に溶接し、このエンドプ
レート30Bは、高さ方向の中間部に切欠状の欠如部1
4を有するものとしている。作業用開口6は、増肉部1
aにおけるエンドプレート30Bの欠如部14に近い部
分、すなわち梁成の中間高さ位置に設けている。その他
の構成は図1の実施形態と同じである。この構成の場
合、エンドプレート30Bの中間部が欠如部14となっ
ているため、エンドプレート30Bに邪魔されることな
く、梁成の中間高さ位置に作業用開口6を設けることが
できる。このように中間高さ位置に作業用開口6を設け
ることにより、増肉部1aの上下長さが短くて済む。
【0016】図4はこの発明の第4の実施形態を示す。
この実施形態は、図1の実施形態において、その鋼管柱
1に代えて、加熱圧縮しない通常の鋼管柱1A、つまり
全長に同じ厚さの鋼管柱1Aを用いたものである。鋼管
柱1Aには、その長さ方向の一部の外周に補強用鋼管1
2を重ね、その上下端を鋼管柱1Aに溶接して増肉部1
Aaとしている。その他の構成は図1の実施形態と同じ
である。この場合、加熱圧縮によらず、溶接により増肉
部1Aaを有する鋼管柱1Aを容易に構成することがで
きる。鋼管柱1Aの溶接ビード13とボルト7との干渉
を回避して、継ぎ目付き鋼管からなる角形の鋼管柱1A
とH形鋼からなる鉄骨梁2とを低コストでボルト接合で
きることは、図1の実施形態と同じである。
【0017】図5はこの発明の第5の実施形態を示す。
この実施形態は、図2の実施形態において、その鋼管柱
1に代えて、図4に示す構成により増肉部1Aaを設け
た鋼管柱1Aを用いている。その他の構成は図2の実施
形態と同じである。
【0018】図6はこの発明の第6の実施形態を示す。
この実施形態は、図3の実施形態において、その鋼管柱
1に代えて、図4に示す構成により増肉部1Aaを設け
た鋼管柱1Aを用いている。その他の構成は図3の実施
形態と同じである。
【0019】図7はこの発明の第7の実施形態を示す。
この実施形態は、図1の実施形態において、鋼管柱1の
溶接ビード13のある側面に接合される鉄骨梁2のエン
ドプレート30と鋼管柱1とを接合するボルト7の幅方
向位置を、鉄骨梁2のウェブ2cの両側位置、およびウ
ェブ2cに対向する位置としている。すなわち、各分割
エンドプレート3,3において、梁2のフランジ2a,
2bよりも梁上下幅内側においてはウェブ2cの両側に
各1本のボルト7を配置しているが、梁上下幅よりも外
側部分では、ウェブ2cの両側と、ウェブ2cに対向す
る位置との3個所とし、合計5本ずつ配置している。ま
た、鋼管柱1は、溶接ビード13の位置を、幅方向略中
央とする図1の実施形態の構成に代えて、幅方向略中央
からいずれか片側へ偏った位置としている。その偏り量
は、ウェブ2cに対向する位置のボルト7が干渉しない
量とする。ウェブ2cの両側のボルト7は、この偏った
溶接ビード13を避ける位置としている。その他の構成
は図1の実施形態と同じである。この構成の場合、ボル
ト7の数を減らすことなく、溶接ビード13とボルト7
との干渉を回避して、継ぎ目付き鋼管からなる角形の鋼
管柱1とH形鋼からなる鉄骨梁2とをボルト接合でき、
堅固な接合が行える。
【0020】
【発明の効果】この発明の柱梁接合構造は、鋼管柱の溶
接ビードのある側面に接合される鉄骨梁のエンドプレー
トと鋼管梁とを接合するボルトの位置を、鉄骨梁のウェ
ブの両側位置のみとしたため、鋼管柱の溶接ビードとボ
ルトとの干渉を回避し、低コストのボルト接合構造とで
きる。鋼管柱の管壁における上記梁との対向高さ範囲に
作業用開口を設け、この開口は前記溶接ビードを避けた
位置とし、前記エンドプレートは前記作業用開口を露出
させる欠如部を有するものとした場合は、ボルト接合の
ための鋼管柱内の作業が行えて、一般的なボルトを用い
ることができ、さらに低コスト化が図れる。鋼管柱に増
肉部を設け、この増肉部に鉄骨梁をボルト接合する構成
とした場合は、剛性の向上が図れる。鋼管柱の溶接ビー
ドの位置を偏らせた場合は、ボルト本数を少なくするこ
となく、溶接ビードとボルトとの干渉を回避でき、堅固
な接合が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1の実施形態にかかる柱
梁接合構造の正面断面図、(B)は同側面断面図であ
る。
【図2】(A)はこの発明の第2の実施形態にかかる柱
梁接合構造の正面断面図、(B)は同側面断面図であ
る。
【図3】(A)はこの発明の第3の実施形態にかかる柱
梁接合構造の正面断面図、(B)は同側面断面図であ
る。
【図4】(A)はこの発明の第4の実施形態にかかる柱
梁接合構造の正面断面図、(B)は同側面断面図であ
る。
【図5】(A)はこの発明の第5の実施形態にかかる柱
梁接合構造の正面断面図、(B)は同側面断面図であ
る。
【図6】(A)はこの発明の第6の実施形態にかかる柱
梁接合構造の正面断面図、(B)は同側面断面図であ
る。
【図7】(A)はこの発明の第7の実施形態にかかる柱
梁接合構造の正面断面図、(B)は同側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1A…鋼管柱 1a,1Aa…増肉部 2…梁 2a…上フランジ 2b…下フランジ 2c…ウェブ 3,3A…分割エンドプレート 6…作業用開口 7…高力ボルト 12…補強用鋼管 13…溶接ビード 14…欠如部 30,30A,30B…エンドプレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面の四側面のうちの一側面の幅方向略
    中央に、長さ方向に沿う溶接ビードの生じた継ぎ目付き
    鋼管からなる角形の鋼管柱と、上下にフランジを有する
    H形鋼からなりエンドプレートが設けられた鉄骨梁とを
    ボルト接合する柱梁接合構造であって、前記鋼管柱の溶
    接ビードのある側面に接合される鉄骨梁のエンドプレー
    トと鋼管梁とを接合するボルトの幅方向位置を、鉄骨梁
    のウェブの両側位置のみとした柱梁接合構造。
  2. 【請求項2】 前記鋼管柱の管壁における上記梁との対
    向高さ範囲に作業用開口を設け、この開口は前記溶接ビ
    ードを避けた位置とし、前記エンドプレートは前記作業
    用開口を露出させる欠如部を有するものとした請求項1
    記載の柱梁接合構造。
  3. 【請求項3】 前記エンドプレートが、互いに上下に離
    れた上分割エンドプレートと下分割エンドプレートとか
    らなり、上下の分割エンドプレートの間が上記欠如部と
    なる請求項2記載の柱梁接合構造。
  4. 【請求項4】 上記鋼管柱は、長手方向の一部に加熱圧
    縮で増肉させた増肉部を有し、この増肉部に前記鉄骨梁
    のエンドプレートがボルト接合される請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載の柱梁接合構造。
  5. 【請求項5】 前記増肉部に前記作業用開口を設けた請
    求項4記載の柱梁接合構造。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の柱梁接合構造において、鋼管柱の溶接ビードのある
    側面に接合される鉄骨梁のエンドプレートと鋼管柱とを
    接合するボルトの位置を、鉄骨梁のウェブの両側位置、
    およびウェブに対向する位置とし、前記鋼管柱は、溶接
    ビードの位置を、内面の四側面のうちの一側面の幅方向
    略中央とする構成に代えて、前記幅方向略中央からいず
    れか片側へ偏った位置とし、その偏り量は、ウェブに対
    向する位置のボルトが干渉しない量とし、ウェブ両側の
    ボルトは、この偏った溶接ビードを避ける位置とした柱
    梁接合構造。
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