JPH10317492A - 鋼管柱の無溶接柱・柱接合構造 - Google Patents

鋼管柱の無溶接柱・柱接合構造

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JPH10317492A
JPH10317492A JP13085397A JP13085397A JPH10317492A JP H10317492 A JPH10317492 A JP H10317492A JP 13085397 A JP13085397 A JP 13085397A JP 13085397 A JP13085397 A JP 13085397A JP H10317492 A JPH10317492 A JP H10317492A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性良く、また材料の無駄な増加を伴うこ
となく、堅固な接合が行え、かつ通常の高力ボルトを用
いて接合することが可能な無溶接柱・柱接合構造を提供
する。 【解決手段】 短管状の接合金物3を介して上下の鋼管
柱1,2を接合する構造であって、接合金物3の周壁
に、作業者の手が入るハンドホール7を設ける。接合金
物3の上部3aと上側の鋼管1、および接合金物3の下
部3cと下側の鋼管2とは、各々添え板3と共に、ボル
ト12およびナット13で接合する。このボルト12に
一般の高力ボルトを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上下の鋼管柱を
相互に無溶接で接合する鋼管柱の無溶接柱・柱接合構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】上下の鋼管柱を無溶接で相互に接合する
構造として、例えば次の〜に示す構造が提案されて
いる。 上下の鋼管柱の間にボックス状の接合金物を介在さ
せ、前記接合金物の壁面にタップ孔を形成しておいて、
上下の鋼管柱を添え板と共に前記タップ孔にボルト接合
するもの。前記タップ孔の代わりに、接合金物の裏面に
ナットを溶接をしておくものもある。 上下の鋼管柱に渡って添え板を重ね、添え板と上下の
鋼管柱の管壁とを、ワンサイドボルトあるいは片側締め
込みリベット等と呼ばれる軸状締め付け金具で接合する
もの。ワンサイドボルトは、先端を孔内に貫通させ、基
端側で操作を行うことで、先端に頭部を塑性変形で拡径
状態に形成し、ナット無しで締結できるようにした金物
であり、閉鎖断面での使用に開発されたものである。 上下の鋼管柱の管径が異なる場合は、中間にテーパ状
の拡径部を有する接合金物を介在させる。この接合金物
の上下部に、上下の鋼管柱を各々添え板と共に前記ワン
サイドボルトで接合する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のタッ
プ孔を形成したジョイントボックスでは、タップ孔の加
工に手間がかかるうえ、タップ孔では堅固なボルト接合
を行うことが難しい。タップ孔に代えて裏ナット溶接を
行うものでは、締め付け性は向上するが、通常のトルシ
ア型等の高力ボルトを使用することができず、締め付け
力の管理が難しい。そのため、接合品質の安定化が図り
難い。上記のワンサイドボルトを用いるものは、外面
からだけの操作で接合が可能であり、また堅固な接合が
可能であるが、ワンサイドボルトの締め付け時に塑性変
形で形成される頭部の径は小さく、そのためボルト挿通
孔の孔径に余裕を得ることができない。そのため、建方
に高精度が必要とされ、仮ボルトを挿通しておいて、
柱,梁を仮組しておき、仮ボルトを抜いてワンサイドボ
ルトによる本締めを行う等の作業が必要となる。そのた
め、建方に手間と時間がかかる。しかも、ワンサイドボ
ルトは構成が複雑な部品であるため、高価であり、これ
を用いると架構のコストが高くなる。前記の接合金物
とワンサイドボルトとを組み合わせて用いる場合も、前
記と同様に建方の手間,時間の課題、およびコスト高の
課題がある。
【0004】このような課題を解消するため、鋼管柱に
ハンドホールを設け、通常の高力ボルトを用いることを
考えたが、ハンドホールの形成による鋼管柱の断面欠損
により、鋼管柱の強度が不足する。この断面欠損を補う
ために、鋼管柱に厚肉のものや管径の大きいものを使用
すると、強度が十分な箇所まで無駄に鋼材が使用される
ことになり、不経済である。
【0005】この発明は、作業性良く、また材料の無駄
な増加を伴うことなく、堅固な接合が行え、かつ通常の
高力ボルト等のボルト・ナットを用いて接合することの
できる鋼管柱の無溶接柱・柱接合構造を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の鋼管柱の無溶
接柱・柱接合構造は、短管状の接合金物を介して上下の
鋼管柱を接合する構造であって、前記接合金物の周壁
に、作業者の手が入るハンドホールを設けたものであ
る。前記接合金物の上部と上側の鋼管柱とは、添え板と
共に、これら鋼管柱または接合金物と添え板とを貫通す
るボルト,ナットにより接合する。前記接合金物の下部
と下側の鋼管柱とも、添え板と共に、これら鋼管柱また
は接合金物と添え板とを貫通するボルト,ナットにより
接合する。なお、鋼管柱は、角型であっても丸型であっ
ても良い。この構成によると、ハンドホールから作業者
の手を入れ、鋼管柱の内部からボルトを挿通することな
どにより、通常の高力ボルト等を用いて接合が行える。
ハンドホールは接合金物に設けるようにしたため、接合
金物の断面積を増やすことにより、ハンドホールの形成
に伴う断面欠損を補い、構造的に満足する強度を得るこ
とができる。鋼管柱の断面積を大きくする場合と異な
り、局部的な接合金物の断面積の増加で済むため、鋼材
の使用量の増加も最小限で済む。このように、コストの
易い普通の高力ボルトで堅固な接合が行える。また、高
力ボルトによる組立では、孔径にワンサイドボルトほど
の厳しい精度は要求されず、仮ボルト等による仮組み等
を必要とせずに、簡単に建方が行える。上記のように接
合金物のハンドホールの形成に伴う断面欠損を補うため
に、接合金物の管壁は上下の鋼管柱の管壁よりも厚肉と
することが好ましい。
【0007】上記構成において、上下の鋼管柱は、管径
が上側の鋼管柱の方が細いものであっても良い。その場
合、前記接合金物は、上側の鋼管柱に外径が等しい上側
直管部と、この上側直管部から下方へ次第に拡径する拡
径部と、この拡径部の下方に続き、下側の鋼管柱と等し
い外径に形成された下側直管部とを有するものとし、前
記ハンドホールは前記拡径部に設ける。拡径部は、鋼管
柱とボルト接合するための添え板を沿わせることが難し
く、添え板との重ね部分として利用されない箇所である
ため、この部分を利用してハンドホールを設けることに
より、接合金物が上下に長くなったり、またハンドホー
ルの形成箇所を避けて添え板を配置するような特別の工
夫を施すことなく、ハンドホールの形成が行える。ま
た、上記各構成において、鋼管柱内にコンクリートを充
填しても良い。このようにコンクリートを充填すること
により、鋼管柱の耐力、主に圧縮耐力が向上する。ま
た、ハンドホールの形成に伴う断面欠損を補う効果も得
られる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1に基
づいて説明する。この鋼管柱の無溶接柱・柱接合構造
は、上側の鋼管柱1と下側の鋼管柱2とを、短管状の接
合金物3を介して、添え板4と共に、高力ボルト等のボ
ルト12およびナット13で接合する構造であり、接合
金物3にハンドホール7を設けたことを特徴とする。上
下の鋼管柱1,2は角形鋼管からなる。接合金物3は、
角形鋼管を所定長さに切断したものであり、鋼管柱1,
2と外径が同じで管壁が鋼管柱1,2よりも厚肉のもの
としてある。ハンドホール7は、作業者の手を差し込む
孔であり、この例では接合金物3の対向する2面に各々
円形に形成してある。接合金物3は、上下端を上下の鋼
管柱1,2と突き合わせても良く、また誤差吸収のため
の若干の隙間が上下の鋼管柱1,2との間に生じるよう
に配置しても良い。
【0009】添え板4は、鋼板等の所定の大きさ,形状
の矩形に切断したものであり、鋼管柱1,2の外周の4
側面において、上側鋼管柱1と接合金物3との間、およ
び下側鋼管柱2と接合金物3との間に渡って各々重ねて
ある。上側鋼管柱1と接合する添え板4と、下側鋼管柱
2と接合する添え板4とは、上下に若干離れており、こ
の上下の添え板4,4の間にハンドホール7が位置して
いる。添え板4には、上側鋼管柱1の下端の4側面およ
び下側鋼管柱2の下端の4側面に各々形成したボルト挿
通孔8,8、並びに接合金物3の4側面の上下部分に形
成したボルト挿通孔9と整合するボルト挿通孔10が形
成してある。これら鋼管柱1,2と添え板4、および接
合金物3と添え板4とは、これらに形成した対応するボ
ルト挿通孔8〜10に挿通したボルト12およびナット
13により、摩擦ボルト接合で接合してある。ボルト1
2には、トルシア型等の高力ボルトが用いられ、そのボ
ルト頭が鋼管柱1,2および接合金物3の内側に配置す
るように差し込まれる。
【0010】この構成によると、ハンドホール7から作
業者の手を入れ、接合金物3および鋼管柱1,2の内部
からボルト12を外へ向けて差し込むことにより、通常
の高力ボルト12を用いて接合が行える。ハンドホール
7は接合金物3に設けるようにしたため、接合金物3を
このように厚肉として断面積を増やすことにより、ハン
ドホール7の形成に伴う断面欠損を補い、構造的に満足
する強度を得ることができる。鋼管柱1,2の断面積を
大きくする場合と異なり、局部的に設けられる接合金物
3の断面積の増加で済むため、鋼材の使用量の増加も最
小限で済む。このように、コストの易い普通の高力ボル
ト12で堅固な接合が行える。また、高力ボルト12に
よる組立では、孔径にワンサイドボルトほどの厳しい精
度は要求されず、仮ボルト等による仮組み等を必要とせ
ずに、簡単に建方が行える。
【0011】なお、図1の実施形態は、鋼管柱1,2の
表面のみに添え板4を重ねる1面剪断の摩擦ボルト接合
としたが、図2(A)に示すように、鋼管柱1,2およ
び接合金物3の表裏両面に添え板4,4を重ね、2面剪
断の摩擦ボルト接合構造としても良い。両面に添え板
4,4を重ねる場合、内側の添え板4と鋼管柱1,2と
の間にライナ16を介在させることで、鋼管柱1,2と
接合金物3との肉厚差を埋める。このように、2面剪断
の接合構造とすることで、一層堅固な接合が行える。
【0012】また、図2(B)に示すように、鋼管柱
1,2に、互いの接合端部となる部分が、一般部よりも
厚肉の増肉部1a,2aに加工されたものを用いても良
い。同図の例では、増肉部1a,2aは、接合金物3と
同じ肉厚とされ、図2(A)におけるライナ等を用いる
ことなく、内外の添え板4,4で鋼管柱1,2および接
合金物3を挟み込んで、2面剪断の摩擦ボルト接合構造
とされている。なお、増肉部1a,2aと接合金物3と
の肉厚は必ずしも同じ厚さとしなくても良く、図2
(A)の例のようにライナを介在させて内外の添え板4
で挟み込むようにしても良い。また、鋼管柱1,2の外
面側だけに添え板4を重ねて接合しても良い。このよう
に、鋼管柱1,2に増肉部1a,2aを形成した場合、
ボルト挿通孔8の形成による断面欠損も補うことがで
き、接合部をより一層堅固な構造とすることができる。
増肉部1a,2aの形成方法については、通常の鋼管を
素材とし、局部的に高周波加熱等で加熱しながら軸方向
の圧縮力を加えることで、任意長さ部分を厚肉とする技
術が実用化されている。
【0013】図3は、この発明の他の実施形態を示す。
この実施形態は、上側の鋼管柱1を下側の鋼管柱2より
も小径の角形鋼管とした例である。この例では、接合金
物3として、上側の鋼管柱1に外径が等しい上側直管部
3aと、この上側直管部3aから下方へ次第に拡径する
テーパ筒状の拡径部3bと、この拡径部3bの下方に続
き、下側の鋼管柱2と等しい外径に形成された下側直管
部3cとを有する形状のものが使用されている。この接
合金物3は、鋼管を絞り加工することにより、あるいは
鋳鋼または鋳鉄で鋳造することにより形成されており、
上下の鋼管柱1,2よりも管壁が厚肉のものとされてい
る。ハンドホール7は、拡径部3bにおける対向する2
面に形成されている。上下の鋼管柱1,2は、図1の例
と同様に、上側鋼管柱1の外面および接合金物3の上側
直管部3aの外面に重なる添え板4、並びに下側鋼管柱
2の外面および接合金物3の下側直管部3cの外面に重
なる添え板4を用いて、ボルト12およびナット13で
接合されている。
【0014】このように、管径が異なる上下の鋼管柱
1,2を接合する場合も、ハンドホール7を有する接合
金物3を用いることにより、ボルト12として、通常の
高力ボルトを用いて接合することができる。なお、この
ように異形の鋼管柱1,2を接合する場合も、内外に添
え板4を用いる2面剪断の摩擦ボルト接合構造とでき
る。その場合、図2(A)の例のようにライナ16を介
在させるか、あるいは図2(B)の例のように鋼管柱
1,2に増肉部1a,2aを設けて、肉厚差を埋める。
また、図3(A)に示す接合金物3は、図3(C)に示
すように、ハンドホール7を上側直管部3aに設けても
良い。
【0015】また、図3の例の接合金物3は、図8に示
すように、上側直管部3aが下側直管部3bよりも厚肉
であり、拡径部3bの肉厚が下側から上側へ次第に増加
するものとしても良い。下側直管部3bは、下側の鋼管
柱2と同じ肉厚とする。このように接合金物3の肉厚を
変化させても、下側直管部3bは管径が大きくて断面係
数が大きいため、強度不足の問題が生じない。そのた
め、鋼材使用量の節減を図りながら、必要な強度を確保
することができる。
【0016】図4は、図3に示す柱・柱接合構造を応用
した鉄骨架構の一例を示す。この例では、鋼管柱は、3
段階以上に管径が異なるものとしてあり、その管径の変
化部となる上下の鋼管柱1,2の接合箇所に、この柱・
柱接合構造Aが用いられている。なお、図の中段の鋼管
柱は、上側の柱・柱接合構造Aに対しては下側鋼管柱2
となり、下側の柱・柱接合構造Bに対しては上側鋼管柱
1となる。これら接合金物3による接合箇所は、上下階
の梁15,15の中間位置に配置されている。
【0017】図3に示す柱・柱接合構造では、上下の鋼
管柱1,2を互いに同心に配置したが、図5に建物の柱
配置を平面図で示すように、下側の鋼管柱2に対して上
側の鋼管柱1が1辺側または角部側へ偏るように配置し
ても良い。すなわち、外壁面20に沿う箇所の柱では、
上側の鋼管柱1が1辺側(外壁面側)に偏るように配置
し、外壁面20の出隅部20aに沿う箇所の柱では、上
側の鋼管柱1が隅部側に偏るように配置する。これによ
り、各部の柱における上側鋼管柱1の柱芯を合わせるこ
とができる。このように、上側鋼管柱1を下側鋼管柱2
に対して辺側または隅部側へ偏らせる場合、図3におけ
る接合金物3の拡径部3bを非対称形状とし、上側直管
部3aを下側直管部3cに対して辺側または隅側に偏ら
せるようにする。
【0018】図6はさらに他の実施形態を示す。この例
は、上下の鋼管柱1,2が丸形の鋼管であって、互いに
同径である場合を示す。接合金物3は、上下の鋼管柱
1,2と同じ外径で肉厚が厚いものを用いている。上下
の添え板4は、円弧状に湾曲したものを、円周方向に複
数枚並べて配置する。各添え板4のボルト挿通孔10
は、縦一列としてあるが、添え板4の幅に応じて複数列
に設けても良い。その他の構成は図1の実施形態と同様
である。このように、丸形の鋼管柱における無溶接柱・
柱接合構造においても、この発明を適用することができ
る。丸形の鋼管柱1,2の接続の場合も、図2(A),
(B)と同様に、内外に添え板4を用いて接合すること
ができ、また鋼管柱1,2に増肉部1a,2aを有する
ものを用いることもできる。
【0019】さらに、丸形の鋼管柱1,2の接続の場合
も、図7に示すように、接合金物3として、小径の上側
直管部3aと、テーパ状の拡径部3bと、大径の下側直
管部3cとからなる円形の異径接合金物3を用いて接合
することができる。この場合にも、接合金物3の拡径部
3bにハンドホール7を設けることで、ボルト12に通
常の安価な高力ボルトを用い、容易に接合することがで
きる。
【0020】なお、前記各実施形態において、上下の鋼
管柱1,2および接合金物3にわたり、内部にコンクリ
ート30(図8)を充填しても良い。また、その充填コ
ンクリート30に鉄筋を埋め込むようにしても良い。
【0021】
【発明の効果】この発明の鋼管柱の無溶接柱・柱接合構
造は、短管の接合金物を介して上下の鋼管柱を接合する
構造であって、前記接合金物の周壁に、作業者の手が入
るハンドホールを設け、添え板と共に、ボルト,ナット
により接合したものであるため、作業性が良く、また使
用材料の無駄を生じることなく、ハンドホールの形成に
伴う断面欠損を補って堅固な接合が行え、しかもコスト
の安い通常の高力ボルト等のボルト・ナットを用いて接
合することができる。特に、接合金物の管壁を上下の鋼
管柱の管壁よりも厚肉とした場合は、ハンドホールの形
成に伴う断面欠損を、鋼材の使用量の無駄な増加を伴う
ことなく、効率的に補うことができる。また、この発明
は、上下の鋼管柱の管径が異なる場合にも適用できる。
この場合に、前記接合金物は、上側の鋼管柱に外径が等
しい上側直管部と、拡径部と、下側の鋼管柱と等しい外
径に形成された下側直管部とを有し、前記ハンドホール
に前記拡径部を設けた場合は、接合金物の大型化を伴う
ことなく、上下の異径の鋼管柱を堅固に接合することが
できる。さらに、鋼管柱内にコンクリートを充填した場
合は、鋼管柱の耐力、主に圧縮耐力が向上し、ハンドホ
ールの形成に伴う断面欠損を補う効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかる鋼管柱
の無溶接柱・柱接合構造の斜視図、(B)はその縦断面
図である。
【図2】(A)はこの発明の他の実施形態の断面図、
(B)はさらに他の実施形態の断面図である。
【図3】(A)はこの発明のさらに他の実施形態の斜視
図、(B)は同実施形態の断面図、(C)はさらに他の
実施形態における接合金物の断面図である。
【図4】図3の実施形態にかかる鋼管柱の無溶接柱・柱
接合構造を使用した架構の部分側面図である。
【図5】この発明のさらに他の実施形態の無溶接柱・柱
接合構造の使用箇所を示す架構の部分平面図である。
【図6】(A)はこの発明のさらに他の実施形態の斜視
図、(B)はさらに他の実施形態の断面図である。
【図7】この発明のさらに他の実施形態の斜視図であ
る。
【図8】この発明のさらに他の実施形態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…上側の鋼管柱 2…下側の鋼管柱 3…接合金物 3a…上側直管部 3b…拡径部 3c…下側直管部 4…添え板 7…ハンドホール 12…ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短管状の接合金物を介して上下の鋼管柱
    を接合する構造であって、前記接合金物の周壁に、作業
    者の手が入るハンドホールを設け、前記接合金物の上部
    と上側の鋼管柱とを、添え板と共に、これら鋼管柱また
    は接合金物と添え板とを貫通するボルト,ナットにより
    接合し、前記接合金物の下部と下側の鋼管柱とを、添え
    板と共に、これら鋼管柱または接合金物と添え板とを貫
    通するボルト,ナットにより接合した鋼管柱の無溶接柱
    ・柱接合構造。
  2. 【請求項2】 前記接合金物の管壁を上下の鋼管柱の管
    壁よりも厚肉とした請求項1記載の鋼管柱の無溶接柱・
    柱接合構造。
  3. 【請求項3】 上下の鋼管柱は、管径が上側の鋼管柱の
    方が細いものであり、前記接合金物は、上側の鋼管柱に
    外径が等しい上側直管部と、この上側直管部から下方へ
    次第に拡径する拡径部と、この拡径部の下方に続き、下
    側の鋼管柱と等しい外径に形成された下側直管部とを有
    し、前記ハンドホールは前記拡径部に設けられた請求項
    1または請求項2記載の鋼管柱の無溶接柱・柱接合構
    造。
  4. 【請求項4】 鋼管柱内にコンクリートを充填した請求
    項1ないし請求項3のいずかに記載の無溶接柱・柱接合
    構造。
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