JP2017203305A - 洋上施設の基礎、洋上施設及び洋上施設の基礎の構築方法 - Google Patents

洋上施設の基礎、洋上施設及び洋上施設の基礎の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも作業性に優れ、かつ、合理的な形状と十分な強度を有する洋上施設の基礎に関する技術を提供する。
【解決手段】海底に設置される底版部61と、底版部61と一体に定着される鋼製桁部材を有する桁部63と、底版部61と分離自在に底版部61上に配設される中詰材64と、底版部61から立ち上がる鋼管支柱7であって、鋼管支柱7の上端部に洋上施設のタワー4の下端部が接続され、鋼管支柱7の下方側面に鋼製桁部材の一端が接合される。
【選択図】図3

Description

本発明は、洋上施設の基礎、洋上施設及び洋上施設の基礎の構築方法に関する。
洋上施設の一例として、洋上風力発電装置がある。洋上風力発電装置の支持構造として、風車を海底に設置した支持構造物(基礎)に固定する着床式、風車を係留した浮体構造物に設置する浮体式、及び自走式の浮体に風車を設置するセイリング式が知られている。着床式は、一般的に水深50〜60mより浅い海域に適用されることが多い。ここで、図1は、従来の着床式の洋上風力発電装置を示す。図1(a)は、重力式基礎、図1(b)は、杭式基礎(モノパイル構造)、図1(c)は、杭式基礎(ジャケット構造)を示す。
また、例えば、特許文献1には、洋上風力発電装置の重力式基礎が開示されている。特許文献1に記載の洋上風力発電装置の重力式基礎は、予め製作された重力式ケーソンを設置海域に沈設して構成される洋上風力発電装置の重力式基礎である。特許文献1の重力式ケーソンは、概略円形の底版と、この底版の外周部から立上る概略円筒形の下部側壁と、この下部側壁より小径の概略円筒形の上部側壁と、下部側壁と上部側壁とをつなぐ概略円錐台のテーパ側壁から構成され、ケーソンの底部には滑動抵抗力増大手段が設けられ、ケーソン内には中詰材が充填され、上部側壁の上部に洋上風力発電装置の支柱の下部が取り付けられている。
特開2006−322400号公報
洋上風力発電装置の支持構造の一つとして着床式が知られており、着床式の一例として、重力式基礎がある。重力式基礎には、非常に大きな転倒モーメントや水平力が作用するため、重力式基礎の底面幅を大きくし、重量も大きくすることが求められる。また、重力式基礎は海中に設置されるため、海中の基礎幅が大きいと、大きな波力を受けるため、更に大きな重量が必要となる。一方で、重力式基礎は、陸上等で製作し、例えば、船舶等で設置場所まで運搬した後、据え付けるのが一般的である。しかしながら、重力式基礎の重量が大きいと、運搬や据え付けに使用する作業機械(船舶等)の大型化、運搬作業や据え付け作業の困難化、高コスト化が問題となる。
本発明は、上記の問題に鑑み、従来よりも作業性に優れ、かつ、合理的な形状と十分な強度を有する洋上施設の基礎に関する技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、洋上施設の基礎において、底版部に起立すると共に洋上施設のタワーが接続される鋼管支柱と底版部との間の応力伝達を、鋼製桁部材を介して行うようにした。
より詳細には、本発明は、洋上施設の基礎であって、海底に設置される底版部と、前記底版部と一体に定着される鋼製桁部材を有する桁部と、前記底版部と分離自在に当該底版部上に配設される中詰材と、前記底版部から立ち上がる鋼管支柱であって、当該鋼管支柱の上端部に前記洋上施設のタワーの下端部が接続され、当該鋼管支柱の下方側面に前記鋼
製桁部材の一端が接合される鋼管支柱と、を備える。
本発明においては、底版部から立ち上がる鋼管支柱の下方側面と、底版部とが鋼製桁部材を介して一体構造となるため、鋼管支柱から鋼製桁部材を介して底版部へと荷重を円滑に伝達することができる。例えば、底版部から鋼管支柱を立ち上げるのみの構成、換言すると鋼製桁部材を用いない従来の構成では、洋上施設の荷重が、底版部と鋼管支柱との接続部分に集中する。本発明では、底版部から立ち上がる鋼管支柱の下方側面と、底版部とが鋼製桁部材を介して一体構造とすることで、底版部と鋼管支柱との接続部分に集中する荷重を分散することができる。また、鋼製桁部材を有する桁部を用いることで、例えば、図1(a)に示すような従来の重力式基礎と比較して、基礎の高さを低くすることができ、波力の影響を小さくすることができる。換言すると、強度に優れた合理的な形状とすることができる。
また、本発明に係る洋上施設の基礎によれば、中詰材を洋上施設の基礎を海底に沈めた後に充填することができ、中詰材を充填する領域を空間の状態で、洋上施設の基礎の運搬、据え付け、撤去を行うことができる。そのため、洋上施設の基礎の運搬、据え付け、撤去における洋上施設の基礎の軽量化を図ることができる。その結果、運搬、据え付け、撤去に使用する作業機械(船舶等)の小型化を実現できる。また、洋上施設の基礎の軽量化により、運搬作業、据え付け作業、撤去作業等を従来よりも容易に行うことができ、作業性を向上できる。
また、洋上施設の基礎は、非常に大きな転倒モーメントや水平力が作用するため、基礎の底面幅を大きくし、重量を大きくすることが求められる。本発明に係る洋上施設の基礎によれば、中詰材を底版部上に配設するまでは軽量であるため、底版部の面積を十分に確保することができ、着底後に中詰材を底版部上に配設することでより大きな転倒モーメントや水平力に対して耐え得る構造となる。また、中詰材は、底版部と分離自在であるため、耐用年数の経過後、重力式基礎の撤去が容易なものとなる。
なお、本発明において、底版部は、鉄筋コンクリート製であっても良いし、鋼製であってもよいし、鋼・コンクリート複合構造であってもよい。また、底版部と一体に定着される鋼製桁部材を有する桁部は、鋼・コンクリート複合構造やSRC造であってもよい。また、中詰材は、砂、砕石などの石材、プレキャストブロック(例えば、スラグコンクリートなどの重量コンクリート)等であってもよい。また、鋼管支柱は、洋上施設のタワーを海水面よりも高い位置にある先端部に接続することができる。そのため、タワーとの接続部が海中に位置する場合と比較して、鋼管支柱とタワーとを容易に接続することができる。
ここで、本発明に係る洋上施設の基礎は、前記底版部の外周側から一体に立設する側壁部と、前記中詰材の上方を覆う蓋部と、を更に備えていてもよい。このように、洋上施設の基礎を鋼管支柱とケーソン(底版部、側壁部、蓋部を含む箱型形状)で構成することで、基礎の強度をより向上することができる。また、底版部から立設する側壁部によって中詰材の側方を囲むことができ、且つ、蓋部によって中詰材の上方を覆うことで、中詰材が散逸することを抑制できる。蓋部は、プレキャストコンクリートブロックで構成してもよいし、現場打ちコンクリートによって構成してもよい。
また、前記底版部には、前記鋼管支柱を中心に複数の前記鋼製桁部材が放射状に配設されていてもよい。このように構成することで、鋼管支柱からの荷重や応力を鋼製桁部材によって底版部へと伝達する際、荷重や応力を底版部の全体に分散させることができ、洋上施設の基礎の構造強度を高めることができる。また、各鋼製桁部材の他端が前記側壁部に定着されていてもよい。このように構成することで、洋上施設の基礎の構造強度をより一
層高めることができる。
ここで、前記鋼管支柱の下端側には、内部にコンクリートが充填される充填部が設けられていてもよい。大きな曲げモーメントが作用する部位である鋼管支柱の下端側に、鋼管支柱内にコンクリートを充填することで、当該部位の強度を向上させることができる。また、鋼管支柱の下端側に形成される充填部の側面には、鋼製桁部材の一端が接合される。そのため、洋上施設の荷重が鋼製桁部材を介して鋼管支柱から底版部に伝達される際に、鋼管支柱を構成する鋼管が座屈することを抑制できる。
また、前記鋼管支柱における前記充填部の上部には、中空状の中空部が設けられていてもよい。このように構成することで、鋼管支柱の軽量化を図ることができる。
また、前記鋼管支柱の前記充填部は、下方に向けて径が大きくなる拡径部を有していてもよい。大きな曲げモーメントが作用することが想定される箇所を拡径部とすることで、強度をより一層高めることができる。また、鋼管支柱の径を徐々に大きくすることで、洋上施設やタワーの荷重を円滑に底版部へ伝達することができる。
また、前記鋼管支柱の上端部と前記洋上施設のタワーの下端部との間に設けられ、当該洋上施設のタワーの傾きを調整する傾き調整部材を更に備えていてもよい。このように構成することで、洋上施設のタワーの傾きを容易に調整(補正)することができる。つまり、タワーの鉛直精度を十分に高めることができる。
ここで、本発明は、上述した洋上施設の基礎を含む洋上施設として特定してもよい。例えば、本発明は、洋上施設であって、洋上施設のタワーと、前記洋上施設のタワーと接続される洋上施設の基礎と、を備え、前記洋上施設の基礎は、海底に設置される底版部と、前記底版部と一体に定着される鋼製桁部材を有する桁部と、前記底版部と分離自在に当該底版部上に配設される中詰材と、前記底版部から立ち上がる鋼管支柱であって、当該鋼管支柱の上端部に前記洋上施設のタワーの下端部が接続され、当該鋼管支柱の下方側面に前記鋼製桁部材の一端が接合される鋼管支柱と、を備える。本発明に係る洋上施設は、作業性に優れており、かつ、十分な強度を有する重力式基礎を備えることができる。
また、本発明は、洋上施設の基礎の構築方法(製造方法)として特定してもよい。例えば、本発明は、洋上施設の基礎の構築方法であって、海底に設置される底版部と、前記底版部と一体に定着される鋼製桁部材を有する桁部と、前記底版部から立ち上がり、その上端部に前記洋上施設のタワーの下端部が接続され、その下方側面に前記鋼製桁部材の一端が接合される鋼管支柱と、を備える洋上施設の基礎を地上で製作する基礎製作工程と、前記基礎製作工程で製作された前記洋上施設の基礎を洋上に搬送する搬送工程と、前記搬送工程で洋上に搬送された前記洋上施設の基礎を沈下させると共に海底に設置する設置工程と、を含み、前記設置工程では、前記搬送工程で搬送された洋上施設の基礎を海底に沈めた後、前記底版部と分離自在に該底版部上に中詰材を配設する。
本発明に係る洋上施設の基礎の構築方法によれば、強度に優れた洋上施設の基礎を容易に構築することができる。
本発明によれば、従来よりも作業性に優れ、かつ、合理的な形状と十分な強度を有する洋上施設の基礎に関する技術を提供することができる。
図1は、従来の着床式の洋上風力発電装置を示す図である。 図2は、実施形態に係る洋上風力発電装置の全体図を示す図である。 図3は、実施形態に係る洋上風力発電装置の重力式基礎の断面図である。 図4は、図3のB−B断面、及びC−C断面を示す断面図である。 図5は、実施形態に係る重力式基礎の桁部の断面図である。 図6は、実施形態に係る洋上風力発電装置の重力式基礎の構築フローを示す図である。 図7は、変形例に係る洋上風力発電装置の重力式基礎の斜視図である。 図8は、タワーの傾きを調整するための傾き調整部材を説明する図である。 図9は、傾き調整部材を鋼管支柱の上端部とタワーの下端部との間に設置した状態を説明する図である。 図10は、他の変形例に係る洋上風力発電装置の重力式基礎の断面図である。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明は例示であり、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<洋上風力発電装置の構成>
図2は、実施形態に係る洋上風力発電装置の全体図を示し、図2(a)は、正面図、図2(b)は、側面図である。実施形態に係る洋上風力発電装置1は、本発明に係る洋上施設の一例であり、ブレード2、ナセル3、タワー4、重力式基礎5等を備える。ブレード2は、3枚の回転羽根(翼)からなり、風力を受けて回転する。ナセル3は、図示しないロータ軸を介してブレード2と接続されており、ブレード2で受けた風力を電力に変換する発電機等を収容する。例えば、ナセル3は、ロータ(ブレード、ロータ軸、ハブ等)の回転を発電機に伝達する発電機軸、ロータの回転数を増速する増速機、発電機の出力周波数を調整するインバーター、発電機の出力電圧を昇圧する変圧器、ロータを停止させるブレーキ装置を収容する。実施形態に係るナセル3は、上部に風向・風速計31が設置されている。タワー4は、ナセル3を支持する。重力式基礎5は、タワー4を支持する。
<重力式基礎の構成>
図3は、実施形態に係る洋上風力発電装置1の重力式基礎5の断面図(図4のA−A断面図)を示す図である。図4は、図3のB−B断面及びC−C断面を示す断面図である。図5は、実施形態に係る重力式基礎5の桁部の断面図である。実施形態に係る洋上風力発電装置1の重力式基礎5は、本発明に係る洋上施設の基礎の一例であり、海底に設置されるケーソン6と、ケーソン6の底版部61から立ち上がりタワー4に接続される鋼管支柱7とを含む構成である。
ケーソン6は、底版部61、側壁部62、桁部63、中詰材64、蓋部65と、を含む。底版部61は、八角形の鉄筋コンクリート床盤であり、海底面と接して設置されている。本実施形態では、海底面の一部が掘削され、ケーソン6は海底に埋設されている。なお、ケーソン6は、海底面を均した上で、埋設せずに設置してもよい。また、底版部61は、円形や他の多角形としてもよい。また、底版部61は、鋼製、又は、鋼材とコンクリートの複合構造としてもよい。
側壁部62は、底版部61の外周部近傍から立ち上がる鉄筋コンクリート製の壁面であり、ケーソン6の側面を覆っている。実施形態に係る側壁部62は、底版部61の縁よりも内側から立ち上げられている。側壁部62は、底版部61の縁部から立ち上げてもよい。実施形態に係る側壁部62は、底版部61から垂直に立設する8枚の壁面からなり、隣接する壁面同士が所定の内角(本実施形態では、135度)で連なっている。また、本実施形態では、桁部63の他端を接続しやすいように、桁部63のエンドプレート634が
接続される部分(135度の内角を形成する角部)が平面状になっている。なお、側壁部62は、鋼製、又は、鋼材とコンクリートの複合構造としてもよい。また、実施形態に係る洋上風力発電装置1の重力式基礎5は、側壁部62を省略することで、より簡易な構成としてもよい。
桁部63は、底版部61と一体に定着されるI形断面の鋼桁(鋼製桁部材)によって構成されている。図5に示すように、桁部63(鋼製桁部材)は、対向する2つのフランジ(上フランジ631、下フランジ632)と、上フランジ631と下フランジ632と直交してこれらに連なるウェブ633によって構成されている。
また、図4に示すように、ケーソン6には、複数の桁部63が放射状に配置されている。桁部63の一端は、鋼管支柱7の下端側に設けられる拡径部71の側面に接合されている。一方、桁部63の他端は、側壁部62の角部に一体に定着されている。また、桁部63は、鋼管支柱7における拡径部71の側面に対して溶接されることで一体に接合されている。桁部63が拡径部71に接合される接合端(桁部63の一端)において、桁部63の上フランジ631の隅部がR形状を呈している。より具体的には、桁部63の上フランジ631の端部がR状に広がりつつ鋼管支柱7(拡径部71)の側面に接続されている。その結果、鋼管支柱7からの荷重(応力)を、桁部63の上フランジ631に対して円滑に伝達することができる。
一方、桁部63における側壁部62との接続部分(桁部63の他端)には鋼板のエンドプレート634が溶接されており、このエンドプレート634には更にジベルが溶接されている。そして、桁部63の他端側に接合されたエンドプレート634が、側壁部62を構成する鉄筋コンクリートに対して埋め込まれることで、側壁部62に対して桁部63の他端側が定着されている。ここで、桁部63のエンドプレート634は、三角形の補強プレート635によって補強されている。具体的には、補強プレート635は、一辺がエンドプレート634に溶接され、直交する他辺が桁部63を構成するI形断面の鋼桁のウェブ633に溶接されている。なお、桁部63は、π形断面の鋼桁、箱形断面の鋼桁など、他の形状の鋼材を用いてもよい。また、桁部63は、SRC(Steel Reinforced Concrete:鉄骨鉄筋コンクリート構造)としてもよい。
また、図4のB−B断面図に示すように、実施形態に係る桁部63は、上フランジ631の形状が一様でなく長手方向に沿って変化している。具体的には、桁部63の上フランジ631は、鋼管支柱7側に位置する幅広部631a、側壁部62側に位置する幅狭部631b、幅広部631aと幅狭部631bとの間に位置すると共に幅寸法が徐々に変化する中間部631cを含む。また、上フランジ631及びウェブ633は、板厚が、側壁部62側が鋼管支柱7側よりも薄く形成されている。以上により、鋼管支柱7の荷重を円滑にケーソン6へ伝達できるように構成されている。
また、図5に示すように、桁部63の下フランジ632には、上面にジベルが溶接され、底版部61を構成する鉄筋コンクリートに埋め込まれている。これにより、桁部63が底版部61と一体に定着された状態となる。なお、上記のようにケーソン6の底版部61は鉄筋コンクリート構造である。図5における符号611は、鋼管支柱7から側壁部62に向かって延伸する上段鉄筋である。また、符号612は、鋼管支柱7から側壁部62に向かって延伸する下段鉄筋である。符号613は、上段鉄筋611と略直交するように接続され、側壁部62と平行に配置される上段鉄筋である。符号614は、下段鉄筋612と略直交するように接続され、側壁部62と平行に配置される下段鉄筋である。また、符号615は、上段鉄筋611、下段鉄筋612、上段鉄筋613、下段鉄筋614と接続され、桁部63が底版部61を押し抜く力(押し抜きせん断力)に対する補強を行う。符号616はコンクリートである。
中詰材64は、ケーソン6を海底に沈下(着底)させた後に、底版部61上に配設されるものであり、底版部61(ケーソン6)と分離自在である。本実施形態では、中詰材64は、砂、砕石を含む石材で構成されている。中詰材64は、スラグコンクリートなどの重量コンクリートからなるプレキャストブロックや、鋼材を用いてもよい。ケーソン6に側壁部62を設けない場合、中詰材64にプレキャストブロックを用いることが好ましい。
蓋部65は、中詰材64の上方を覆っている。換言すると、蓋部65は、ケーソン6の上部を覆っている。本実施形態における蓋部65は、プレキャストブロックで構成されている。なお、蓋部65は、現場打ちコンクリートで構成してもよい。
鋼管支柱7は、ケーソン6の底版部61から立ち上がり、海水面よりも高い位置にある上端部721に、タワーの下端部41が連結されている。実施形態に係る鋼管支柱7の下端部はケーソン6の底版部61と接続されている。鋼管支柱7は、下部側に位置する拡径部71と、拡径部71の上部側に位置する中空状の中空部72とを含んで構成されている。拡径部71は、中空部(モノポール部)72と比較して、径が大きくなっている。拡径部71は、本発明における充填部の一例であり、鋼管内部にコンクリートが充填されている。本実施形態の鋼管支柱7において、拡径部71に対応する位置の鋼管内部は無筋コンクリート構造となっているが、鉄筋コンクリート構造としてもよい。
また、本実施形態に係る拡径部71は、下方に向けて径が徐々に大きく形成された外側鋼管711と、外側鋼管711の中心側に配置された円筒状の内側鋼管712と、補強部713とを含んで構成されている。実施形態に係る外側鋼管711は、中空部72と連なり、ケーソン6の上端よりも上方に位置する上部領域711aと、ケーソン6内に収容され、上部領域711aよりも径が大きい下部領域711bと、上部領域711aと下部領域711bとの間に位置すると共に下方に向けて径が徐々に拡大する中間領域711cと、を含む。本実施形態では、下部領域711bに対して桁部63の一端が溶接されているが、桁部63の一端側に外側鋼管711を貫通させ、桁部63の一端を内側鋼管712の側面に対して溶接してもよい。補強部713は、桁部63と同じく放射状に配置されており、外側鋼管711の下部領域711bの範囲で、一端が内側鋼管712に連なり、他端が外側鋼管711に連なっている。実施形態に係る内側鋼管712は、外側鋼管711の下部領域711bの範囲で配置されているが、中間領域711cや上部領域711aの範囲まで高さ方向を延長して配置するようにしてもよい。なお、補強部713の設置範囲は、内側鋼管712の設置範囲に応じて適宜変更することができる。内側鋼管712の設置範囲を中間領域711cや上部領域711aの範囲まで延長することで、拡径部71の強度をより向上することができる。また、実施形態に係る補強部713は、鋼管支柱7の荷重をより円滑に伝達すべく、平面視において、補強部713の部材軸が桁部63の部材軸と同一線上となるように設定されている。また、補強部713が外側鋼管711に接続される隅部はR形状に広がっている。その結果、外側鋼管711及び内側鋼管712間で応力伝達を円滑に行うことができる。
鋼管支柱7の中空部72は、海水面よりも高い位置にある上端部721に、タワー4を接続するためのフランジ722が設けられている。実施形態に係るフランジ722は、鋼管支柱7の上端部721から内側側方に突出した鍔によって構成され、ボルトを挿通させる貫通孔(図示せず)が形成されている。タワー4の下端部41には、鋼管支柱7の上端部に設けられたフランジ722に対応するフランジ42が設けられている(図3の点線部分を参照)。タワー4側のフランジ42は、タワー4の下端部41から内側側方に突出した鍔によって構成されている。例えば、鋼管支柱7側のフランジ722上にタワー4側のフランジ42を載置し、ボルトとナットを用いて固定することで鋼管支柱7にタワー4を
連結することができる。なお、鋼管支柱7側のフランジ722は、鋼管支柱7の上端部721から外側側方に突出した鍔で構成してもよい。この場合、タワー4側のフランジ42は、鋼管支柱7側のフランジ722に合わせて、タワー4の外面から外側側方に突出した鍔で構成することができる。更に、鋼管支柱7側のフランジ722は、鋼管支柱7の上端部721から外側と内側の両側方に突出した鍔で構成してもよい。この場合、タワー4側のフランジ42は、鋼管支柱7側のフランジ722に合わせて、タワー4の外側と内側の両側方に突出した鍔で構成することができる。
ここで、鋼管支柱7の中空部72には、海水面と上端部721との間に、鋼管支柱7の周囲に設けられた作業用プラットホーム73、作業用プラットホーム73の一部から下方に伸びる昇降施設74、船舶を係留する係船設備(図示せず)等が設けられている。また、作業用プラットホーム73には、重力式基礎の傾きを表す傾斜角度データを計測する二軸傾斜計(図示せず)が設置されている。なお、二軸傾斜計の設置位置は、上記に限定されず、例えば、鋼管支柱7の中空部72でもよい。
<洋上風力発電装置の重力式基礎の構築方法>
図6は、実施形態に係る洋上風力発電装置の重力式基礎の構築フローを示す図である。まず、重力式基礎の製作工程(ステップ01)では、上述した重力式基礎5が地上で製作される。具体的には、鋼管支柱7を構成する鋼管、ケーソン6の一部を構成する底版部61、側壁部62、桁部63が製作される。例えば、鋼管支柱7を構成する鋼管と桁部63を構成するI形断面の鋼桁(鋼製桁部材)の加工や溶接は、工場で行われる。その後、洋上風力発電装置1の設置個所に近い陸上の作業場所に移動し、底版部61、側壁部62を構成するため、型枠の組み立て、鉄筋の組み立て、コンクリートの打設が行われる。また、鋼管支柱7の拡径部71に対しては、鋼管内部にコンクリートが充填される。以上により、中詰材64、蓋部65を除く、鋼管支柱7とケーソン6が一体化された重力式基礎5が完成する。
次に、搬送工程(ステップ02)では、重力式基礎の製作工程で製作された重力式基礎5が洋上に搬送される。具体的には、洋上風力発電装置の設置個所まで重力式基礎5が搬送される。
次に、設置工程(ステップ03)では、搬送工程で洋上に搬送された重力式基礎5を沈下させると共に海底に設置する。設置工程では、重力式基礎5を設置する海底の掘削、海底面の均し、基礎捨石等の投入・均しを経て重力式基礎5が設置される。重力式基礎5を海底に沈める際は、作業用プラットホーム73に設置された二軸傾斜計で計測された傾斜角度データをコンピュータで処理し、重力式基礎5を鉛直に吊り下ろすために必要な情報を得ながら、重力式基礎5を吊り下げると良い。重力式基礎5が海底に沈められた後、ケーソン6の底版部61と分離自在な中詰材64が底版部61上に配設され、次に蓋部65が設置される。以上により、重力式基礎5の構築が完了する。その後、タワー4、ナセル3、ブレード2等が組み立てられ、洋上風力発電装置1が完成する。
<効果>
実施形態に係る洋上風力発電装置1の重力式基礎5は、ケーソン6における底版部61及び側壁部62を鉄筋コンクリート構造とし、鋼管支柱7を鋼構造とするハイブリッド構造となっている。このように、ケーソン6の一部を鋼構造とすることで、ケーソン6全体をコンクリートで構成する場合に比べて軽量化を図ることができる。また、本実施形態においては、ケーソン6の底版部61から立ち上がる鋼管支柱7の下方側面とケーソン6の底版部61とがI形断面の鋼桁(鋼製桁部材)からなる桁部63を介して一体構造となっているため、鋼管支柱7からケーソン6の底版部61へと荷重を円滑に伝達することができる。また、ケーソン6の中詰材64は、ケーソン6を海底に沈めた後に充填することが
できる。そのため、中詰材64を充填する領域を中空の状態でケーソン6の運搬、据え付けを行うことができる。
また、一般的に、洋上風力発電装置の重力式基礎は、非常に大きな転倒モーメントや水平力が作用するため、基礎の底面積を大きくし、重量を大きくすることが求められる。本実施形態に係る洋上風力発電装置1の重力式基礎5は、上記のように軽量化を実現することで、重力式基礎5の底版部61の面積を、転倒モーメントや水平力に耐える十分な大きさとすることができ、かつ、海底に沈めた後は中詰材64をケーソン6に充填することで十分な重量が得られる。また、中詰材64は、ケーソン6と分離自在である。そのため、耐用年数経過後に重力式基礎5を撤去する際、例えば、ケーソン6の全体がコンクリートで構成されている場合と比較して、容易に重力式基礎5を撤去することができる。
また、本実施形態に係る洋上風力発電装置1の重力式基礎5によれば、ケーソン6が、底版部61の外周側から一体に立設する側壁部62と中詰材64の上方を覆う蓋部65を含んでいるため、ケーソン6の構造強度を高めることができる。即ち、ケーソン6は、底版部61、側壁部62によって箱型形状を形成しており、例えば側壁部62を省略した簡易な構成と比較して、より強度が向上されている。また、本実施形態に係るケーソン6によれば、底版部61から立設する側壁部62によって中詰材64の側方を囲むことができ、且つ、蓋部65によって中詰材64の上方を覆うことができるため、ケーソン6内から中詰材64が散逸することを抑制できる。
また、本実施形態においては、ケーソン6の底版部61に、鋼管支柱7を中心として複数の桁部63(鋼製桁部材)が放射状に配置するようにした。これによれば、鋼管支柱7からの荷重や応力を桁部63(鋼製桁部材)によってケーソン6の底版部61へと伝達するに当たり、荷重や応力を平面的に分散させつつ底版部61に伝達することができる。これにより、特定箇所への応力集中が起こり難くなり、ケーソン6全体としての構造強度を高めることができる。更に、本実施形態によれば、桁部63(鋼製桁部材)の他端側をケーソン6の側壁部62に定着する構造を採用したので、ケーソン6の構造強度をより一層高めることができる。
更に、本実施形態によれば、鋼管支柱7の下端側に、鋼管内部にコンクリートを充填した拡径部71を設けるようにした。これによれば、大きな曲げモーメントが作用し易い部位の強度を向上させることができる。また、本実施形態においては、鋼管支柱7における拡径部71の側面に桁部63(鋼製桁部材)が接合される。鋼管支柱7において、特に桁部63(鋼製桁部材)が接合される箇所をコンクリート充填構造とすることで、鋼管が座屈することを好適に抑制することができる。更に、ケーソン6は、桁部63が鋼管支柱7における拡径部71を中心に放射状に配置されている。また、補強部713は、桁部63と同じく放射状に配置され、一端が内側鋼管712に連なり、他端が外側鋼管711に連なっている。そのため、拡径部71を拘束する効果も期待できる。その結果、鋼管支柱7における拡径部71は、鋼管内を無筋コンクリート構造とすることができ、拡径部71の軽量化を実現するとともに、荷重を円滑に伝達することができる。また、鋼管支柱7の側面に接続される桁部63の上フランジ631の隅部がR形状に広がっており、外側鋼管711に接続される拡径部71の補強部713の隅部がR形状に広がっている。このような接続構造を採用することで、部材間の円滑な応力伝達が期待できるという利点がある。
また、本実施形態に係る鋼管支柱7は、鋼管内部にコンクリートを充填した拡径部71の上部に中空状の中空部72を設けるようにしたので、重力式基礎5の軽量化を実現することができる。
また、鋼管支柱7は、洋上風力発電装置1のタワー4を海水面よりも高い位置にある中
空部72の上端部721に接続することができる。そのため、タワー4との接続部が海中に位置する場合と比較して、鋼管支柱7とタワー4を容易に接続することができる。
<変形例>
図7は、変形例に係る洋上風力発電装置の重力式基礎の斜視図である。変形例に係る洋上風力発電装置1の重力式基礎5は、桁部63の上フランジ631の幅が一定である点、鋼管支柱7の外面と上フランジ631とが接続される隅部がR形状でなく角部である点で、図4に示した重力式基礎5と相違する。変形例に係る洋上風力発電装置1の重力式基礎5においても、図4に示す重力式基礎5と同様の効果を有する。
図8は、タワー4(洋上風力発電装置1)の傾きを調整するための傾き調整部材8を説明する図である。傾き調整部材8は、鋼管支柱7の上端部721とタワー4の下端部41との間に設置されることで、鋼管支柱7に対するタワー4(洋上風力発電装置1)の相対的な傾きを調整することができる。図8の下段に、傾き調整部材8の平面図を示し、上段に傾き調整部材8の断面図を示す。
傾き調整部材8は平面視で環状を有する鋼製リングである。傾き調整部材8は、鋼管支柱7におけるフランジ722、タワー4のフランジ42に合わせて、その直径やボルト挿通孔81の位置等が設計されている。また、鋼管支柱7に対するタワー4の相対的な傾きを調整するため、傾き調整部材8の厚さは一様ではなく厚さが徐々に変化している。図8に示す例では、紙面左側部位の厚さが右側部位の厚さに比べて薄くなっている。傾き調整部材8は、一方の主面(以下、「基準面」という)82に対して、基準面82に対向する他方の面(以下、「傾斜対向面」という)83が斜めに傾斜している。基準面82に対する傾斜対向面83との傾斜角度は、タワー4の傾きを補正する角度に応じて設計されている。傾斜角度の異なる複数種類の傾き調整部材8を製作しておき、鉛直方向に対する鋼管支柱7の傾きに応じて使用する傾き調整部材8を選択するとよい。なお、鋼管支柱7の傾きは、上述した二軸傾斜計を用いて計測することができる。
図9は、傾き調整部材8を、鋼管支柱7の上端部721とタワー4の下端部41との間に設置した状態を説明する図である。仮に、洋上風力発電装置1の重力式基礎5が傾いて設置されてしまった場合、図9に示すように鋼管支柱7の上端部721とタワー4の下端部41との間に設置することで、タワー4を鉛直にすることができる。なお、図9は、理解を容易にするため、実際よりも鋼管支柱7の傾きを大きく示している。また、図8に示す傾き調整部材8においても、理解を容易にするため、傾き調整部材8の直径に対する厚さ寸法の比率を実際よりも拡大して示している。
図10は、他の変形例に係る洋上風力発電装置の重力式基礎の断面図である。図10に示す洋上風力発電装置1の重力式基礎5は、鋼管支柱7の下部側に拡径部71が設けられていない構造となっている。より詳しくは、鋼管支柱7の下部側には、鋼管内にコンクリートを充填した充填部75が設けられている。そして、充填部75の径は、中空部72の下端部と同一径になっている。このように、鋼管支柱7の下部側に拡径部71を設けない簡易な構造を採用することもできる。
以上、本発明の実施形態の一例として、洋上風力発電装置の重力式基礎、洋上風力発電装置、及び洋上風力発電装置の重力式基礎の構築方法について説明したが、本発明は、これらに限られず、可能な限りこれらを組み合わせることができる。例えば、本発明の洋上施設は、風況観測施設や変電所などの施設でもよく、洋上施設の基礎は、これらの基礎としてもよい。
1・・・洋上風力発電装置
2・・・ブレード
3・・・ナセル
4・・・タワー
5・・・重力式基礎
6・・・ケーソン
61・・・底版部
62・・・側壁部
63・・・桁部
64・・・中詰材
65・・・蓋部
7・・・鋼管支柱
71・・・拡径部
711・・・外側鋼管
712・・・内側鋼管
713・・・補強部
72・・・中空部
73・・・作業用プラットホーム
74・・・昇降施設
75・・・充填部
8・・・傾き調整部材

Claims (10)

  1. 洋上施設の基礎であって、
    海底に設置される底版部と、
    前記底版部と一体に定着される鋼製桁部材を有する桁部と、
    前記底版部と分離自在に当該底版部上に配設される中詰材と、
    前記底版部から立ち上がる鋼管支柱であって、当該鋼管支柱の上端部に前記洋上施設のタワーの下端部が接続され、当該鋼管支柱の下方側面に前記鋼製桁部材の一端が接合される鋼管支柱と、
    を備える、洋上施設の基礎。
  2. 前記底版部の外周側から一体に立設する側壁部と、前記中詰材の上方を覆う蓋部と、を更に備える、
    請求項1に記載の洋上施設の基礎。
  3. 前記底版部には、前記鋼管支柱を中心に複数の前記鋼製桁部材が放射状に配設されている、
    請求項1又は2に記載の洋上施設の基礎。
  4. 前記鋼製桁部材の他端が前記側壁部に定着されている、
    請求項2又は3に記載の洋上施設の基礎。
  5. 前記鋼管支柱の下端側には、内部にコンクリートが充填される充填部が設けられている、
    請求項1から4の何れか1項に記載の洋上施設の基礎。
  6. 前記鋼管支柱における前記充填部の上部には、中空状の中空部が設けられている、
    請求項5に記載の洋上施設の基礎。
  7. 前記鋼管支柱の前記充填部は、下方に向けて径が大きくなる拡径部を有する、請求項5又は6に記載の洋上施設の基礎。
  8. 前記鋼管支柱の上端部と前記洋上施設のタワーの下端部との間に設けられ、当該洋上施設のタワーの傾きを調整する傾き調整部材を更に備える、請求項1から7の何れか1項に記載の洋上施設の基礎。
  9. 洋上施設のタワーと、
    前記洋上施設のタワーと接続される洋上施設の基礎と、を備え、
    前記洋上施設の基礎は、
    海底に設置される底版部と、
    前記底版部と一体に定着される鋼製桁部材を有する桁部と、
    前記底版部と分離自在に当該底版部上に配設される中詰材と、
    前記底版部から立ち上がる鋼管支柱であって、当該鋼管支柱の上端部に前記洋上施設のタワーの下端部が接続され、当該鋼管支柱の下方側面に前記鋼製桁部材の一端が接合される鋼管支柱と、
    を備える、洋上施設。
  10. 洋上施設の基礎の構築方法であって、
    海底に設置される底版部と、前記底版部と一体に定着される鋼製桁部材を有する桁部と、前記底版部から立ち上がり、その上端部に前記洋上施設のタワーの下端部が接続され、
    その下方側面に前記鋼製桁部材の一端が接合される鋼管支柱と、を備える洋上施設の基礎を地上で製作する基礎製作工程と、
    前記基礎製作工程で製作された前記洋上施設の基礎を洋上に搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程で洋上に搬送された前記洋上施設の基礎を沈下させると共に海底に設置する設置工程と、
    を含み、
    前記設置工程では、前記搬送工程で搬送された洋上施設の基礎を海底に沈めた後、前記底版部と分離自在に該底版部上に中詰材を配設する、
    洋上施設の基礎の構築方法。
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